JP2009221639A - ジェットルームにおける緯入れ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】緯糸経路変更装置に用いられるアクチュエータにおける軸受けの寿命を延ばす。
【解決手段】回転されて緯糸Ya,Ybの経路を変更する経路変更体20は、ステッピングモータMa,Mbのモータ軸28に止着されている。ステッピングモータMa,Mbは、制御コンピュータCの作動制御を受ける。制御コンピュータCは、経路変更体20の位置を変更して緯糸Ya,Ybの経路を変更するようにステッピングモータMa,Mbの動作位置を制御する通常制御の機能と、通常制御時における経路変更体20の位置の変更範囲(回転角度範囲θ1,θ2)よりも大きい変更範囲(回転角度範囲Θ)となるように経路変更体20を往復させる保護制御の機能とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ジェットルームにおける緯入れ制御装置に関する。
ジェットルームにおける緯糸の飛走終了時は、緯糸測長貯留装置からの緯糸引き出し終了時であるが、緯糸引き出し終了時の緯糸引き出し阻止作用は、高速飛走する緯糸の飛走を急激に止めて緯糸張力を上昇させることになる。急激な張力上昇は、緯糸の切断をもたらすことがある。そこで、緯入れ終了間近になったときに緯糸の経路を変更することで緯糸に制動を掛けて急激な張力上昇を抑制する緯糸制動装置(緯糸経路変更装置)が用いられる。
この種の緯糸制動装置は、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に開示の装置では、緯糸を移動するための可動体を駆動するためにステッピングモータが用いられている。緯入れ終了間近における緯糸への制動は、緯糸に抵触する位置に配置された可動体によって屈曲された緯糸における屈曲抵抗によってもたらされる。
緯糸制動装置のステッピングモータのロータ軸は、軸受け(ベアリング)によって支持されており、軸受けは、油によって潤滑されている。
特開2005−42254号公報
しかし、ステッピングモータのロータ軸の緯糸を屈曲させるための回動範囲は適切な制動量を考慮して、軸受け(ベアリング)における転動子(ボールあるいはコロ)が1回転する角度よりも小さく設定される。転動子が1回転未満の範囲でしか転動しないとすると、転動子の全面に油(グリース)が行き渡らないおそれがある。そうすると、パルスモータの軸受け(ベアリング)は、織機の製織時の振動によって局部的に損傷を受けるおそれがある。このような損傷は、軸受けの寿命を短くする。
本発明は、緯糸経路変更装置に用いられるアクチュエータにおける軸受けの寿命を延ばすことを目的とする。
本発明は、緯糸の経路を変更する経路変更体と、前記経路変更体を駆動するアクチュエータとを備えた緯糸経路変更装置と、前記アクチュエータの動作位置を制御する制御手段とを備えたジェットルームにおける緯入れ制御装置を対象とし、請求項1の発明では、前記制御手段は、前記経路変更体の位置を変更して前記緯糸の経路を変更するように前記アクチュエータの動作位置を制御する通常制御の機能と、前記通常制御時における前記経路変更体の位置の変更範囲よりも大きい変更範囲となるように前記経路変更体を往復させる保護制御の機能とを有し、前記保護制御は、前記通常制御を休止しているときに行われる。
経路変更体が通常制御時における前記経路変更体の位置の変更範囲よりも大きい範囲で往復されるという保護制御が通常制御を休止しているときに行われるため、アクチュエータにおける軸受けの転動子の全面に油(グリース)が行き渡る。
好適な例では、前記制御手段は、前記保護制御を製織停止中に行なう。
保護制御は、緯入れミスや経糸切れ等の発生に伴う製織停止の際に行われ、アクチュエータにおける軸受けの転動子の全面に油が行き渡る。
好適な例では、前記制御手段は、製織停止状態が電源ON時又は前回の前記保護制御の遂行完了時から予め設定された基準時間の経過後に生じた場合には、前記保護制御を行なう。
基準時間は、例えば10時間程度であり、アクチュエータにおける軸受けの転動子の全面に油が一旦行き渡れば、軸受けの転動子の潤滑が長時間にわたって良好に維持される。
好適な例では、前記アクチュエータは、位置制御可能なエンコーダ付きロータリアクチュエータであり、前記経路変更体は、前記エンコーダ付きロータリアクチュエータの出力軸に止着されており、前記制御手段は、前記保護制御を行なうときには、前記エンコーダ付きロータリアクチュエータの動作位置を特定可能な原点位置に前記経路変更体を配置した後に、前記保護制御を行なう。
原点位置の確認を行なってから保護制御を行えば、経路変更体を望ましくない位置に配置してしまうおそれはない。
本発明は、緯糸経路変更装置に用いられるアクチュエータにおける軸受けの寿命を延ばすことができるという優れた効果を奏する。
以下、2種類の緯糸を使用して製織可能なジェットルームに本発明を具体化した一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
図1(a)に示すように、緯糸Yaは、巻付方式の緯糸測長貯留装置11の糸巻付管111の回転によって糸巻付面112上に巻付貯留される。糸巻付面112上に巻付貯留された緯糸Yaは、電磁ソレノイド12によって駆動される係止ピン121の係止作用から解放された状態で、タンデムノズル13Aの圧力エアの噴射作用(流体噴射作用)及び緯入れ用メインノズル14Aの圧力エアの噴射作用(流体噴射作用)によって引き出される。緯入れ用メインノズル14Aは、筬打ち運動する図示しない筬と一体的に揺動する。タンデムノズル13Aは、緯入れ用メインノズル14Aに向けて緯糸Yaを付勢する緯入れ用ノズルの一種である。係止ピン121は、電磁ソレノイド12に対する制御コンピュータCの励磁指令に基づいて糸巻付面112から離脱する。
糸巻付面112の近傍には反射式光電センサ型の緯糸解舒検出器10が設置されている。緯糸解舒検出器10は、糸巻付面112から引き出し解舒される緯糸Yaを検出し、この検出信号は制御コンピュータCに送られる。緯糸Yaの解舒回数が所定回数に達すると、制御コンピュータCは、電磁ソレノイド12の消磁を指令し、係止ピン121が糸巻付面112に係合する。係止ピン121が糸巻付面112に係合すると、緯糸Yaの引き出しが阻止される。糸巻付面112から引き出された緯糸Yaは、緯入れ用メインノズル14Aのエア噴射作用によって図示しない経糸の開口内へ緯入れされる。
図3(a)に示すように、タンデムノズル13Aは、四角筒状のノズルボディ15に嵌入して結合されている。タンデムノズル13Aは、ノズルボディ15の筒内に螺合されたスレッドガイド16を備えており、ノズルボディ15の側面にはエア供給パイプ17が接続されている。タンデムノズル13Aは、図示しない圧力エア供給源からエア供給パイプ17を介して前記圧力エアを供給される。
図1(a)に示すように、ノズルボディ15の背面にはアングル形状の連結板18が固定されている。連結板18は、ノズルボディ15の背面に結合された平板形状の基部181と、基部181に対して直角に連なる平板形状の副部182とからなる。基部181にはステッピングモータMaが止着されている。ステッピングモータMaは、ロータリエンコーダ19を備えている。ステッピングモータMaのモータ軸28は、基部181を貫通して突出しており、モータ軸28の突出部には棒状の経路変更体20が止着されている。ステッピングモータMaは、経路変更体20を駆動する位置制御可能なエンコーダ付きアクチュエータであり、ステッピングモータMa及び経路変更体20は、緯糸経路変更装置としての緯糸制動装置21Aを構成する。
図3(b)に示すように、出力軸としてのモータ軸28は、一対のラジアルベアリング29を介してモータケース30に回転可能に支持されている。ラジアルベアリング29を構成する外輪291と内輪292との間にはグリースが入れられている。
図1(a)に示すように、連結板18の副部182にはブロック22が止着されており、ブロック22には円板23が止着されている。ブロック22にはガイドリング24がブロック22と円板23とを貫通するように止着されている。緯糸Yaは、ガイドリング24を経由してタンデムノズル13Aに通されている。
ノズルボディ15の側面には支軸25が止着されている。支軸25は、連結金具26を介して支柱27に支持されている。支柱27は、図示しないブラケットを介して織機のサイドフレームに支持されている。
図1(a)に示す緯糸Ybは、タンデムノズル13B及び緯入れ用メインノズル14Bのエア噴射作用によって経糸の開口内へ緯入れされる。タンデムノズル13Bには緯糸経路変更装置としての緯糸制動装置21Bが取り付けられている。緯糸制動装置21Bは、緯糸制動装置21Aと同じ構成であるが、緯糸制動装置21Bのステッピングモータは、ステッピングモータMbと記す。その他の同じ構成部には同じ符合を付し、その詳細説明は省略する。
図1(b)に示すように、ステッピングモータMa,Mbは、制御コンピュータCの制御を受ける。制御コンピュータCは、織機の回転角度を検出するロータリエンコーダ34から得られる織機回転角度検出情報に基づいてステッピングモータMa,Mbの動作を制御する。緯糸Ya,Ybの緯入れが開始される直前では、図2に示すように、経路変更体20は、実線で示す待機位置Stにあり、緯糸Ya,Ybが経路変更体20に抵触することはない。
緯糸Yaが緯入れされる場合、制御コンピュータCは、所定の織機回転角度になると緯糸測長貯留装置11における電磁ソレノイド12の励磁を指令し、係止ピン121が糸巻付面112から離脱する。又、タンデムノズル13A及び緯入れ用メインノズル14Aのエア噴射(流体)によって係止ピン121の係止作用から解放された緯糸Yaが緯入れ用メインノズル14Aから射出される。緯糸Yaが緯入れされているとき、緯糸測長貯留装置11とガイドリング24との間には緯糸Yaのバルーニングが生じるが、円板23は、このバルーニングがステッピングモータMaに引っかからないようにする。
緯糸Yaの緯入れが終了近くになると、制御コンピュータCは、ステッピングモータMaの経路変更体20が図2に実線で示す待機位置Stから鎖線で示す緯糸制動位置Brへ回動配置されるように、ステッピングモータMaの動作位置を制御する。待機位置Stから緯糸制動位置Brに至る回転角度範囲は、θ1で示してある。ステッピングモータMaの経路変更体20が緯糸制動位置Brにある状態では、緯糸Yaは、図3(a),(b)に鎖線で示すように、経路変更体20に接触しながらガイドリング24とスレッドガイド16との間で屈曲形状となる第2の糸経路をとる。
緯糸測長貯留装置11における電磁ソレノイド12が消磁されて係止ピン121が糸巻付面112に係合すると、緯糸Yaの引き出し解舒が阻止されて緯入れが終了する。
緯糸Yaが図3(a),(b)に実線で示す第1の糸経路に沿って緯入れされる状態では、ガイドリング24とスレッドガイド16との間における緯糸Yaの経路は、経路変更体20に抵触しない直線形状となる。従って、第1の糸経路に沿って緯入れされる緯糸Yaが受ける緯入れ抵抗は小さい。緯入れ終了近くに緯糸Yaが第2の糸経路へ移行されたときには屈曲するため、緯糸Yaには屈曲抵抗が付与される。第2の糸経路の屈曲形状によってもたらされる屈曲抵抗は、緯入れ中の緯糸Yaに対して制動作用を付与する。緯入れ終了近くに第1の糸経路から第2の糸経路へ緯糸Yaを移行することによる制動作用は、緯糸Yaの緯入れ速度を減速させ、緯糸Yaの緯入れ終了時における急激な張力上昇が抑制される。その結果、急激な張力上昇による緯糸Yaの糸切れが回避される。
緯糸Ybの緯入れにおいても、同様の制動が緯糸Ybに対して行われる。
図1(b)、図2、図3(a)及び図5に示すように、制御コンピュータCには入力装置31及び表示装置32が信号接続されている。又、制御コンピュータCにはステッピングモータMa,Mbのロータリエンコーダ19が信号接続されている。制御コンピュータCは、ステッピングモータMa,Mbにおけるロータリエンコーダ19からの位置情報の取得を行なう。
図2に示すように、連結板18の基部181には原点位置規定突起37が止着されている。経路変更体20は、原点位置規定突起37に当接可能である。ステッピングモータMa,Mbの経路変更体20が原点位置規定突起37に当接した原点位置Ge(図4に図示)に配置されたときには、制御コンピュータCは、ステッピングモータMa,Mbの回転位置が原点回転位置にあると判断する。
図1(b)、図2、図3(a)及び図5に示す表示装置32の画面には、入力装置31を入力操作して制御コンピュータCに入力設定された情報が表示されている。表示装置32の画面に表示されている符号「Ma」,「Mb」は、ステッピングモータMa,Mbを表している。図1(b)及び図2に示す表示装置32の画面上の符号「Ma」,「Mb」の下に表示されている符号「ON」は、ステッピングモータMa,Mbにおけるロータリエンコーダ19からの位置情報の取得を行なってステッピングモータMa,Mbの動作位置(回転位置)を制御する通常制御モードに設定されていることを表す。
図1(b)及び図2の通常制御モードでは、緯糸Ya,Ybの両方が製織に使用されるが、緯糸Yaが緯入れされる緯入れサイクルである場合には、ステッピングモータMbの経路変更体20が図2に鎖線で示す緯糸引き戻し位置Puに配置される。ステッピングモータMbの経路変更体20が緯糸引き戻し位置Puに配置されると、緯糸Ybの先端が緯入れ用メインノズル14Bの筒先からノズル内に引き入れられる。緯糸Ybが緯入れされる緯入れサイクルである場合には、ステッピングモータMaの経路変更体20が図2に鎖線で示す緯糸引き戻し位置Puに配置される。ステッピングモータMaの経路変更体20が緯糸引き戻し位置Puに配置されると、緯糸Yaの先端が緯入れ用メインノズル14Aの筒先からノズル内に引き入れられる。
緯糸引き戻し位置Puへの経路変更体20の配置は、該経路変更体20が緯糸制動位置Brへ配置された後に引き続いて行われる。待機位置Stから緯糸引き戻し位置Puに至る経路変更体20の回転角度範囲θ2は、待機位置Stから緯糸制動位置Brに至る経路変更体20の回転角度範囲θ1よりも小さい。緯入れされない緯糸の先端を緯入れ用メインノズル14A,14B内に引き入れておくのは、緯入れされない緯糸の先端が緯入れされる緯糸に絡まないようにするためである。
図3(a)及び図5に示す表示装置32の画面上の符号「Mb」の下に表示されている符号「OFF」は、入力装置31を入力操作して制御コンピュータCに入力設定された情報を表す。符号「OFF」は、ステッピングモータMbが経路変更体20を織機の運転中は常に待機位置Stに保持するように、ステッピングモータMbにおけるロータリエンコーダ19からの位置情報の取得を行なってステッピングモータMbの動作位置を制御する待機制御モードを表す。
図5に示すように、表示装置32の画面上の符号「Mb」の下に符号「OFF」が表示されている状態では、緯糸Ybが使用されない状態であり、ステッピングモータMb側の経路変更体20は、待機位置Stに保持される。ステッピングモータMb側の経路変更体20は、待機位置Stと緯糸制動位置Brとに切り換え配置されるが、緯糸引き戻し位置Pu〔図4参照〕に配置されることはない。
制御コンピュータCには製織開始スイッチ35及び製織ミス検出手段36が信号接続されている。製織開始スイッチ35がONされると、製織開始信号が制御コンピュータCに入力される。製織ミス検出手段36は、例えば緯入れミス検出手段、経糸切れ検出手段等であり、製織ミスが発生すると、製織ミス検出手段36が制御コンピュータCに製織停止信号を出力する。
図6は、制御コンピュータCによって遂行される保護制御プログラムを表すフローチャートである。以下、図6のフローチャートに基づいて保護制御を説明する。なお、制御コンピュータCは、電源ONに伴い、ステッピングモータMa,Mbの経路変更体20を原点位置Geに配置してステッピングモータMa,Mbの回転位置を把握した後に、経路変更体20を待機位置Stへ配置する制御を予め行なう。また、制御コンピュータCは、電源ON時又は前回の保護制御遂行完了時からの経過時間を計測している。
制御コンピュータCは、製織開始信号の入力に待機している(ステップS1)。製織開始信号が入力されると(ステップS1においてYES)、制御コンピュータCは、電磁ソレノイド12の励消磁制御、ステッピングモータMa,Mbの動作位置制御等を含む製織のための制御を開始する(ステップS2)。
製織が開始されると、制御コンピュータCは、製織停止信号の入力に待機する(ステップS3)。製織停止信号が入力されると(ステップS3においてYES)、制御コンピュータCは、電磁ソレノイド12の励消磁制御、ステッピングモータMa,Mbの動作位置制御等を含む製織のための制御を停止する(ステップS4)。この場合、経路変更体20は、待機位置Stに配置される。
製織停止後、制御コンピュータCは、電源ON時又は前回の保護制御遂行完了時から基準時間Hが経過したか否かを判断する(ステップS5)。なお、基準時間Hの経過とは、今回の保護制御が初回でない場合には、前回の保護制御遂行完了時からの経過のことである。今回の保護制御が初回である場合には、基準時間Hの経過とは、電源ON時からの経過のことである。基準時間Hが経過した場合(ステップS5においてYES)、制御コンピュータCは、原点位置確認制御を行なう(ステップS6)。原点位置確認制御は、図4に示すように経路変更体20を原点位置Geに配置する制御である。
ステップS6の処理後、制御コンピュータCは、原点位置Geにある経路変更体20を回転角度範囲Θ〔図4に図示〕だけ回動した後に、原点位置Geへ復帰させる(ステップS7)。回転角度範囲Θは、待機位置Stから緯糸引き戻し位置Puに至る回転角度範囲θ2よりも大きくしてある。
原点位置Geから回転角度範囲Θだけ回動した経路変更体20の潤滑位置Ju〔図4に図示〕は、経路変更体20を緯糸引き戻し位置Puに配置したときよりも更に緯糸を引き戻すことになる。しかし、回転角度範囲Θは、緯糸Ya,Ybが緯入れ用メインノズル14A,14Bから抜け出てしまわないような範囲で、かつラジアルベアリング29を構成するボール293の1回転以上の転動をもたらす範囲に設定されている。
ステップS7の処理後、制御コンピュータCは、経路変更体20を待機位置Stへ配置させる制御を行なう(ステップS8)。
基準時間Hが経過しない場合(ステップS5においてNO)、制御コンピュータCは、製織開始信号の入力の有無を判断する(ステップS9)。製織開始信号が入力した場合(ステップS9においてYES)、制御コンピュータCは、ステップS2へ移行する。
待機位置Stから緯糸制動位置Brへ経路変更体20を移動させる制御、及び待機位置Stから緯糸引き戻し位置Puへ経路変更体20を移動させる制御は、製織のための通常制御である。ステップS6,S7は、この通常制御のときにおける経路変更体20の位置の変更範囲(回転角度範囲θ1,θ2)よりも大きい変更範囲(回転角度範囲Θ)となるように経路変更体20を往復させる保護制御である。保護制御は、緯糸Ya,Ybの両方が使用される製織の場合、及び緯糸Ya,Ybの一方のみが使用される製織の場合のいずれの場合においても遂行される。
制御コンピュータCは、経路変更体20の位置を変更して緯糸の経路を変更するようにステッピングモータMa,Mbの動作位置を制御する通常制御の機能と、通常制御時における経路変更体20の位置の変更範囲よりも大きい変更範囲となるように経路変更体20を往復させる保護制御の機能とを有する制御手段である。
本実施形態では以下の効果が得られる。
(1)通常制御時における経路変更体20の位置の変更範囲よりも大きい範囲(ラジアルベアリング29を構成するボール293の1回転以上の転動をもたらす範囲)で経路変更体20を往復させるという保護制御が通常制御を休止しているときに行われる。そのため、ステッピングモータMa,Mbにおけるラジアルベアリング29の転動子であるボール293の全面にグリースが行き渡る。その結果、ラジアルベアリング29の寿命が延びる。
(2)保護制御は、緯入れミスや経糸切れ等の発生に伴う製織停止の際に行われる。製織停止中は、保護制御をゆっくりと行なう時間的余裕があるため、製織停止中は、ボール293の全面に油を確実に行き渡らせるように保護制御を行なう上で好適な時である。
(3)ラジアルベアリング29を構成するボール293の全面に油が一旦行き渡れば、ラジアルベアリング29の潤滑が長時間にわたって良好に維持される。従って、基準時間Hとして例えば10時間程度に設定しておけば、ラジアルベアリング29の潤滑が良好に維持される。
(4)保護制御は、ステッピングモータMa,Mbの回転位置(動作位置)を特定可能な原点位置Geに経路変更体20を配置した後に行なわれる。つまり、経路変更体20が原点位置Geに配置されたことを制御コンピュータCが確認してから保護制御が行なわれる。そのため、経路変更体20が望ましくない位置、例えば緯糸Ya,Ybが緯入れ用メインノズル14A,14Bから抜け出てしまうような位置に配置されてしまうおそれはない。
(5)経路変更体20を原点位置Geと潤滑位置Juとの間で往復させる制御は、製織開始に伴って新たに経路変更体20の配置位置を確認するという制御を不要にする。
(6)保護制御を行なった後に経路変更体20を待機位置Stに配置する制御は、製織再開時の緯糸制動を迅速に開始する上で好ましい。
(7)使用されない緯糸制動装置がある場合、該緯糸制動装置の経路変更体20が勝手に動いてしまうおそれがある。経路変更体20が勝手に動いてしまうと、経路変更体20が緯糸に接触する等の不具合が生じるおそれがある。使用されない緯糸制動装置の経路変更体20が織機の運転中常に待機位置に保持されるため、経路変更体20が勝手に動くことはない。
本発明では以下のような実施の形態も可能である。
○保護制御における経路変更体20の往復回数を複数回としてもよい。
○保護制御における経路変更体20の回転角度範囲を待機位置Stから潤滑位置Juに至る範囲としてもよい。
○製織停止毎に保護制御を行なうようにしてもよい。
○緯糸制動のみを行なう緯糸経路変更装置に本発明を適用してもよい。
○位置制御可能なエンコーダ付きアクチュエータとしてサーボモータを用いてもよい。
○位置制御可能なエンコーダ付きアクチュエータとしてロータリソレノイドを用いてもよい。
○転動子としてコロを備えた軸受けによって出力軸を支持したアクチュエータに本発明を適用してもよい。
○緯糸制動装置をタンデムノズルから離してもよい。例えば、タンデムノズルと緯糸測長貯留装置との間、あるいはタンデムノズルと緯入れ用メインノズルとの間に緯糸制動装置を配設してもよい。
○緯糸を引き戻して緯糸の先端を緯入れ用メインノズル内に引き入れ可能な緯糸引戻し機能のみを有する緯糸引戻し装置に本発明を適用してもよい。
○経路変更体を止着した回転軸を軸受けを介して回転可能に支持し、リニアアクチュエータを用いて前記回転軸を回転させるようにした緯糸経路変更装置に本発明を適用してもよい。この場合、リニアアクチュエータの往復直線運動を回転軸の回転運動に変換させる変換機構が必要である。
○タンデムノズルを用いないジェットルームに本発明を適用してもよい。
前記した実施形態から把握できる技術的思想についてその効果と共に以下に記載する。
〔1〕前記制御手段は、前記通常制御を休止しているときには、前記経路変更体を待機位置に配置し、前記保護制御を行なった後には前記経路変更体を前記待機位置に復帰させる請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のジェットルームにおける緯入れ制御装置。
経路変更体が勝手に動くことはなく、製織再開時の緯糸制動を迅速に開始する上で好ましい。
〔2〕保護制御時における前記経路変更体の回転角度範囲は、転動子が1回転以上するような範囲である請求項1乃至請求項4、前記〔1〕項のいずれか1項に記載のジェットルームにおける緯入れ制御装置。
一実施形態を示し、(a)は、一部破断平面図。(b)は、制御ブロック図。 一部破断背面図。 (a)は、一部破断側面図。(b)は、一部破断した部分拡大側面図。 一部破断背面図。 一部破断背面図。 フローチャート。
符号の説明
13A,13B…緯入れ用ノズルとしてのタンデムノズル。20…経路変更体。21A,21B…緯糸経路変更装置としての緯糸制動装置。28…出力軸としてのモータ軸。Ma,Mb…エンコーダ付きアクチュエータであってロータリアクチュエータであるステッピングモータ。C…制御手段としての制御コンピュータ。Ya,Yb…緯糸。Ge…原点位置。H…基準時間。

Claims (4)

  1. 緯糸の経路を変更する経路変更体と、前記経路変更体を駆動するアクチュエータとを備えた緯糸経路変更装置と、前記アクチュエータの動作位置を制御する制御手段とを備えたジェットルームにおける緯入れ制御装置において、
    前記制御手段は、前記経路変更体の位置を変更して前記緯糸の経路を変更するように前記アクチュエータの動作位置を制御する通常制御の機能と、前記通常制御時における前記経路変更体の位置の変更範囲よりも大きい変更範囲となるように前記経路変更体を往復させる保護制御の機能とを有し、前記保護制御は、前記通常制御を休止しているときに行われるジェットルームにおける緯入れ制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記保護制御を製織停止中に行なう請求項1に記載のジェットルームにおける緯入れ制御装置。
  3. 前記制御手段は、製織停止状態が電源ON時又は前回の前記保護制御の遂行完了時から予め設定された基準時間の経過後に生じた場合には、前記保護制御を行なう請求項2に記載のジェットルームにおける緯入れ制御装置。
  4. 前記アクチュエータは、位置制御可能なエンコーダ付きロータリアクチュエータであり、前記経路変更体は、前記エンコーダ付きロータリアクチュエータの出力軸に止着されており、前記制御手段は、前記保護制御を行なうときには、前記エンコーダ付きロータリアクチュエータの動作位置を特定可能な原点位置に前記経路変更体を配置した後に、前記保護制御を行なう請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のジェットルームにおける緯入れ制御装置。
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