JPH0345973Y2 - - Google Patents

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JPH0345973Y2
JPH0345973Y2 JP13661086U JP13661086U JPH0345973Y2 JP H0345973 Y2 JPH0345973 Y2 JP H0345973Y2 JP 13661086 U JP13661086 U JP 13661086U JP 13661086 U JP13661086 U JP 13661086U JP H0345973 Y2 JPH0345973 Y2 JP H0345973Y2
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【考案の詳細な説明】 考案の技術分野 本考案は、タツクイン装置および不良糸除去装
置を備えた無ひ織機において、よこ入れ不良時
に、タツクイン装置を不作用にさせた状態で不良
糸除去装置を作動させるための連動制御装置に関
する。
従来技術 タツクイン装置に関する技術としては、実開昭
60−140786号公報に開示される考案がある。この
考案は、正常な運転に、よこ糸をカツターで切断
して、次の織り前に折り込んで行くが、よこ入れ
不良の発生時に、よこ糸を退避させる手段とし
て、織布の織り端とグリツパーとの間に変位部材
を設け、この変位部材をよこ止め信号の入力時に
駆動手段によつて退避位置に移動させ、タツクイ
ンニードルに引つかけられないように構成されて
いる。このため、よこ止め時に、給糸側のよこ糸
は、たて糸開口に引き込まれない状態となつてい
る。
一方、自動修復に関する技術としては、例えば
「無ひ織機の不良糸除去装置」(実願昭60−089720
号)が既に提案されている。この除去装置は、不
良糸を給糸側で織り前から自動的に引き抜き、再
起動可能な状態に設定する。この不良糸除去装置
が正常に動作する条件として、不良糸は、給糸側
のよこ糸につながつていなければならず、かつ反
給糸側についてはフリーになつていなければなら
ない。
ところが、タツクイン装置を備えた織機に不良
糸除去装置を具備する場合、よこ入れ不良の発生
時に、不良糸がタツクイン装置のカツターによつ
て切断されないような位置まで不良糸を変位させ
るように、変位部材を構成しなければならない。
しかも、そのように構成された変位部材が正常に
動作しないと、不良糸がタツクイン装置のカツタ
ーによつて切断され、この不良糸の端部が次の織
り前に織り込まれてしまう。すなわち反給糸側の
不良糸の端部が切断され、タツクインされた時に
不良糸除去装置がそのまま作動すると不良糸は、
切断され、織布中に不良糸を残したままで抜き取
りが完了し織機を再起動することになる。また給
糸側において不良糸の端部が切断されタツクイン
された場合、不良糸除去装置は、一部のよこ糸を
巻き取り織布中に不良糸を残したままで織機を再
起動することになる。中耳タツクイン装置付の場
合も、タツクイン不作用にしないと、不良糸がい
くつかに分断されてしまうことになる。
考案の目的 本考案の目的は、無ひ織機のタツクイン装置お
よび不良糸除去装置において、タツクイン装置の
不作用を確認してから不良糸除去装置を起動さ
せ、不良糸除去の誤動作を未然に防止することで
ある。
考案の概要 そこで、本考案は、よこ入れ不良糸が発生し
て、よこ止まり信号が発せられたときに、タツカ
逃しで不良糸をタツクインされないように変位さ
せ、この状態を電気的に確認した後、不良糸除去
装置を起動させて、不良糸を巻き取る開口から除
去するようにしている。したがつて、不良糸の開
口からの除去が自動的に、しかも誤動作なくでき
る。
実施例の構成 以下、図に示す実施例を用いて本考案の詳細を
説明する。
第1図ないし第3図は、無ひ織機の不良糸除去
装置1およびタツクイン装置44の機械的な構成
を示している。
この不良糸除去装置1は、主要部として、案内
ノズル2、カツター3および巻取り装置4を備え
ている。前記案内ノズル2は、よこ入れノズル5
と給糸側の織布6のよこ入れ側端部との間にあつ
て、飛走路からはずれた方向、例えば斜め上方に
向けられている。また前記カツター3は、例えば
よこ入れノズル5の先端部分で、筒状のヤーンガ
イド7の近くに設けられている。なおこれらのカ
ツター3およびヤーンガイド7は、適当な支持手
段によつて、固定的に取り付けられている。
そして、前記巻取り装置4は、筒状のハウジン
グ8の内部で巻取り体9および回転体10を回転
自在に支持している。巻取り体9は、ロツド17
で、ハウジング8内のストロークベアリング18
によつて回転自在および軸線方向に摺動自在に支
持されており、かつその先端の中心位置で、ブロ
ーノズル12を一体的に形成し、またその外周部
分で円錐状の巻取り面13を形成している。なお
前記ブローノズル12は、連通孔14および外周
の連通溝15によつて、前記ハウジング8および
滑り軸受け11に取り付けられた流体取り込み用
の接続具16に達している。またこの巻取り体9
は、後端部分の中心位置で、ロツド17を一体的
に形成している。このロツド17は、ハウジング
8内のストロークベアリング18に対し、軸線方
向に摺動自在に支持されており、その先端部分
で、押圧シリンダー20のピストンロツド21に
固定された押圧体22と対応している。そしてこ
のロツド17は、スプリング受け兼用のスリーブ
19とロツド17の先端のスプリング受け23と
の間に設けられたコイルスプリング24によつ
て、常に右方向に付勢されている。この巻取り体
9の右方向への移動量は、巻取り体9とこれにあ
たるキヤツプ25によつて規制されている。左方
向の移動量は回転体10と巻取り体9との接触に
よつて決まる。なお、前記スリーブ19は、ハウ
ジング8の先端に取り付けられたキヤツプ25の
内部で、玉軸受け26により回転自在に支持され
ている。
また前記回転体10は、円錐状の巻取り面13
と対応する部分で、円錐状窪みによる嵌り合い部
28を一体的に形成しており、その延長部の中空
の回転軸29によつて、ハウジング8の内部で玉
軸受け30により回転自在に支持されている。な
おこの玉軸受け30は、ハウジング8の開口面に
取り付けられたカバー31によつて抜け止め状態
となつている。そしてこの回転軸29の内部は、
排出路32となつており、先端部分でトラツシユ
ボツクス33の内部に臨んでいる。またこの回転
体10は、それに取り付けられたギヤ34により
駆動モータ35のギヤ35aに噛み合い、その駆
動モータ35から回転力を受けて、所定の速度で
駆動されるようになつている。
このようにして、前記巻取り体9、および回転
体10は、ハウジング8の内部で、適当な空間を
形成しながら向き合つている。この空間部分で、
ハウジング8は、交差状態で案内筒36と組み合
わせられている。この案内筒36は上下の面で開
口しており、中間部分よりほぼ下方の案内孔37
により、巻取り体9と回転体10との向き合う空
間内に通じている。なおこの案内筒36の上面側
開口面に、必要に応じて、じやま板38が取り付
けられている。
また、織布6の給糸側および反給糸側の織端側
には、タツクイン装置44が配設されている。こ
のタツクイン装置44は、製織中によこ糸45の
端部を次の織り前に織り込んでいく装置で、主要
部としてよこ糸45の端部を摩擦的に保持するた
めのグリツパー46と、かぎ部47aを有し、こ
のかぎ部47aで織布6とグリツパー46との間
のよこ糸45を引つ掛けて、たて糸48によつて
形成される開口49の内部に引き込むタツクイン
ニードル47とを備えている。また、グリツパー
46の近傍にはよこ糸45を切断するためのタツ
カ用カツター50が配設されており、さらに、こ
のタツカ用カツター50の近傍には、タツカ逃し
51が設けられている。このタツカ逃し51は、
本実施例においては、所定の回転角の範囲で正逆
転可能なモータ51aと、このモータ51aの出
力軸に取り付けられたレバー51bとから構成さ
れており、よこ入れ不良が発生したときに、織機
制御用のよこ止まり信号Aを入力条件として第6
図に二点鎖線で示すごとくレバー51bを回動し
得るようになつている。これによつて、タツカ逃
し51は、よこ入れ不良時に不良糸45aの端部
を保持したまま、この不良糸45aの端部を退避
位置、つまりタツカー用カツタ50による切断、
グリツパー46による把持がなされず、かつタツ
クインニードル47のかぎ部47aによつて、引
つ掛けられない位置まで移動させるようになつて
いる。この結果、次の織りサイクルでタツクイン
ニードル47がそのかぎ部47aで、不良糸45
aを開口49の内部に引き込もうとするが、所定
の位置に不良糸45aの端部が存在しないので、
タツクイン動作を行えないことになる。したがつ
て、不良糸45aは、タツカ用カツター50によ
つて切断されず、しかも開口49の内部に引き込
まれていないため、抜き取りやすい状態になつて
いる。なお、第1図において、反給糸側には、よ
こ糸45の端部を把持するキヤツチコード52が
設けられ、またよこ糸45が開口49内に正常に
入つたかどうかを検知するフイーラ53がある。
前述のよこ止まり信号Aは、このフイーラ53に
よつて発生させられる。
また、第4図は、本考案の特徴的な部分とし
て、連動制御装置70を示している。同図に示す
ように、タツカ逃し51を構成するレバー51b
の下方には、タツカ逃し51による不良糸45a
の変位位置を検知するセンサー54が設けられて
おり、さらにこのセンサー54は、アンド回路5
5の一方の入力端に接続されている。また、アン
ド回路55の他方の入力端には、よこ止まり信号
Aが入力されるようになつており、このアンド回
路55は、前記センサー54からの確認信号Bと
よこ止まり信号Aとを入力条件として指令信号を
出すように構成されている。さらに、アンド回路
55の出力端は、RS型フリツプフロツプ56の
セツト入力端に接続されており、このフリツプフ
ロツプ56の出力端は制御回路57に接続されて
いる。前記アンド回路55とフリツプフロツプ5
6とが条件回路を構成している。そして、この制
御回路57は、前記フリツプフロツプ56の出力
の“H”レベルを条件として、不良糸除去装置1
例えば駆動モータ35を起動させる起動許可信号
Cを出すようになつている。なお、前記フリツプ
フロツプ56は、例えば織機の主制御装置側か
ら、所定時間経過後リセツト入力端にリセツト信
号Dが入力され、待機状態に変わるようになつて
いる。
実施例の作用 次に、第5図は一連の動作の順序を示してい
る。正常なよこ入れ時に、よこ入れノズル5は、
貯留状態のよこ糸45を図示しない測長貯留装置
から引き出し、よこ入れタイミングでたて糸48
の開口49中に順次よこ入れしていく。
ところが、よこ入れ不良が起こると、織機は、
“H”レベルのよこ止まり信号Aを受けた後、ブ
レーキを掛け、つぎのサイクルで、自動的に停止
する。このようなよこ入れ不良は、前記のよこ糸
フイーラ53などによつてよこ糸45の到達側の
織り端部分で検出される。
一方、図示しないよこ糸測長貯留装置は、前記
よこ止まり信号Aを受けた時点で、係止ピンによ
り、よこ糸45を解舒して、適当な長さのよこ糸
45をよこ入れノズル5に供給可能とする。この
よこ糸45の長さは、少なくとも、よこ入れノズ
ル5から巻取り装置4の案内孔37までもたらさ
れるに必要な長さであり、ドラム式よこ糸測長貯
留装置であれば、係止ピンによつて、例えば1巻
分だけのよこ糸45をドラム上で解 することに
よつて得られ、また測長ローラ・空気貯留式のよ
こ糸測長貯留装置であれば、よこ入れノズル5の
上流側で、クランパーを所定の時間だけ開放方向
に動作させ、よこ糸45の保持を一時的に開放す
ることによつて規制できる。
さて、織機によこ止まり信号Aが与えられた時
点で、不良糸除去装置1は一連の除去動作を開始
する。まず案内ノズル2は、その先端から空気を
噴射し、前記よこ糸45をよこ入れノズル5と織
布6との間でふきながし、よこ糸45を巻取り装
置4の筒状のヤーンガイド7の内部に向けて移動
させると同時に、タツカ逃し51で第4図に二点
鎖線で示すごとく不良糸45aを押さえつけるこ
とによつて、タツカ用カツター50、およびグリ
ツパー46を逃げる。この時、センサー54から
“H”レベルの確認信号が出力される。なお、こ
のタツカ逃し51が不良糸45aを織り前6aか
ら開口49の中心方向に移動させる方向に設定さ
れておれば、不良糸45aが織り前6aから引き
離されるため、後の引き抜き作業が小さな張力で
行えるので有利である。また、ヤーンガイド7を
通つたよこ糸45は、巻取り装置4に案内され
る。この巻取り装置4の巻取り体9は、外部から
圧縮空気を取り入れ、そのブローノズル12か
ら、回転体10の排出路32に向けて、空気を噴
射し、その近くで負圧空気を発生する。この結
果、よこ糸45は、案内筒36の内部に入り、つ
ぎに案内孔37から排出路32の内部に入る。こ
の間に、タツカ用カツター50が切断動作を行つ
ているが、よこ糸45がそのタツカ用カツター5
0の位置からずれているため、よこ糸45は切断
されない。この結果、よこ糸45は、よこ入れノ
ルズ5と織布6との間で依然としてつながつたま
まとなつている。
この間に、織機は、つぎのサイクルで完全に停
止した後、自動的に逆転し、不良糸45aの織り
前6aを開口状態とする。この時点で前記案内ノ
ルズ2は、空気の噴射を停止するが、巻取り体9
は、そのブローノルズ12からの圧縮空気の噴射
をしばらくの間継続する。
ブローノルズ12から空気が噴射されている状
態で、次に押圧シリンダ20が動作し、そのピス
トンロツド21を前進させることによつて、押圧
体22によつてロツド17を第1図および第2図
でコイルスプリング24に抗し、左方向に移動さ
せる。このため、巻取り体9の円錐状の巻取り面
13は、回転体10の円錐状の嵌り合い部28の
部分に圧接し、それらの間で不良糸45aをはさ
み込んだ状態で保持する。これと同時に、カツタ
ー3が動作し、よこ入れノズル5とヤーンガイド
7との間で、不良糸45aをよこ入れノズル5の
近くで切断する。
この間に、アンド回路55は、“H”レベルの
よこ止まり信号Aおよび“H”レベルの確認信号
Bを入力条件として、“H”レベルの出力を発生
しているため、フリツプフロツプ56は、セツト
状態となり、それを保持し、“H”レベルの出力
を制御回路57に送つている。この結果、制御回
路47は、例えば“H”レベルの起動許可信号C
を発生し、これを不良糸除去装置1に送り込むこ
とによつて、駆動モータ35を起動可能な状態に
設定する。
その後、駆動モータ35は、織機制御装置側か
らの起動指令を受けて、自動的に起動し、回転体
10に回転運動を与える。このとき、巻取り体9
は、その巻取り面13の先端部と嵌り合い部28
との嵌り合いによつて、摩擦的な回転力を受け
て、回転体10と同じ速度で回転し、よこ糸45
をその外周に順次巻取つていく。この巻取りによ
つて、不良糸45aは、織布6の織り前6aから
引き抜かれる。この引き抜き過程で、不良糸45
aの引き抜き方向が、タツカ逃し51によつて、
織り前6aの延長線よりもたて糸48の開口49
寄りで、しかもたて糸48に擦れないような方向
に設定されておれば、その不良糸45aは、織り
前6aから開口側に引き離されながら小さな抵抗
で引き抜かれていく。
このようにして、巻取り体9および回転体10
は、巻取り面13の外周で、不良糸45aをコイ
ル状に巻取つていく。この巻取り動作の一定の時
間の経過の後に、駆動モータ35は、自動的に停
止する。またそれに先立つて、押圧シリンダ20
がそのピストンロツド21を後退させるため、巻
取り体9は、コイルスプリング24によつて後退
方向に移動し、円錐面状の巻取り面13を嵌り合
い部28から離れさせる。これと同時に、ブロー
ノズル12は、再び空気を噴射し、巻取り面13
に巻き付けられた不良糸45aを嵌り合い部28
に向けて吹きとばし、中空の回転軸29の内部、
すなわち排出路32を経て、トラツシユボツクス
33の内部に排出する。このような不良糸45a
の抜き取り作業が完了した時点で、織機は、さら
に必要な角度だけ自動的に逆転し、その後に自動
運転指令を受けて、正規の製織動作を開始する。
他の実施例 給糸側タツクイン装置44には、キヤツチコー
ド等のよこ糸把持装置が付く場合と付かない場合
とがあり、上述した実施例では、よこ糸把持装置
が付かない場合を示している。しかし、よこ糸把
持装置が付く場合は、第6図a,bで示すよう
に、よこ糸把持装置、例えばキヤツチコード58
を移動させることによつてタツクイン不作用とす
ることもできる。すなわち、第6図a,bにおい
て、キヤツチコード58の上方には、タツカ逃し
51を構成するキヤツチコードガイド59が配置
させており、このキヤツチコードガイド59は、
軸60に回動自在に支持されている。また、この
キヤツチコードガイド59は、リターンスプリン
グ61により常時、つまり第6図aに示す状態に
おいては、時計方向に回動付勢されており、エア
シリンダ61の駆動によりリターンスプリング6
1の弾性力に抗して反時計方向に回動されるよう
になつている。この反時計方向への回動によつ
て、第6図bに示すように、キヤツチコード58
は、下方へ移動させられ、これによつて、不良糸
45aをタツカ用カツター63およびグリツパー
64による把持から逃がすと共に、タツクインニ
ードル65によつて引つ掛けられない位置まで退
避させる。これによつてタツクイン不作用状態と
する。また、キヤツチコードガイド59の下方に
は、このキヤツチコードガイド59が第6図bに
示すごとく回動したときに前記アンド回路55に
タツクイン不作用のための確認信号Bを送るセン
サー66が設けられている。
なお、第7図は、反給糸側のタツクインを不作
用とする場合に、タツカ逃し手段として、ノズル
67を用いた場合の実施例を示す図である。な
お、第1図、第2図において、ノズル67を二点
鎖線で示している。すなわち本実施例は、ノズル
67から空気を吹き出すことによつて不良糸45
aをキヤツチコード58に把持されないようにし
て、タツクインニードル65によつて引つ掛けら
れないようにしたものであり、不良糸45aの変
位位置は、ノズル67の下方に設けられた一対の
投光器80a、受光器80bから構成されるセン
サー80によつて検知される。この実施例は、わ
ずかなシヨートピツクで、キヤツチコード58に
把持されない場合に、特に有効な手段である。
また、第8図a,b〜第10図は、本考案のさ
らに他の実施例を示すものである。本実施例にあ
つては、タツクイン不作用の装置、つまりタツカ
逃し51として、ヤーンガイド68を備えたアク
チユエータ69、例えばステツピングモータを用
いた構成となつている。このヤーンガイド68
は、キヤツチコード58とタツカ用カツター63
との間にあつて、正常な製織中は、第8図a、第
9図aで示す第1の位置に待機している。そし
て、よ込入れ不良が発生し、よこ止まり信号Aが
出力されると、これと同時に第10図に示すよう
に、タツクイン不作用の指令を受けて、アクチユ
エータ69が動作する。これによつて案内ノズル
2(第1図,第2図参照)が噴射し、次のよこ糸
45を吹き上げ、よこ入れを阻止する。一方、ヤ
ーンガイド68は、所定の位置つまりたて糸48
とキヤツチコード58との間の位置で不良糸45
aをとらえ、タツクイン装置44のグリツパー6
4、タツカ用カツター63の作用域外の第2の位
置へ導く。この時、ヤーンガイド68とキヤツチ
コード58との間に設けられた一対の投光器81
aおよび受光器81bとから構成されるセンサー
81によつて、不良糸45aの変位位置の確認信
号が出力される結果、制御回路57は、起動許可
信号Cを発生する。なお、タツクインのグリツプ
は、例えばクランク角80°付近で行われるため、
上述したヤーンガイド68の動作は、遅くともそ
れ以前に完了している。また、このとき、織機
は、180°付近で停止している。
以上のような動作の後、織機を逆転し、不良糸
45aの口出しが行われる。この口出しの後、ヤ
ーンガイド68は、不良糸45aをとらえたまま
第8図bおよび第9図bに示す第3の位置へ移動
する。同時にロツド17(第1図,第2図参照)
が前進するとセンサー81からは、不良糸45a
の変位位置の確認信号Bは出力されなくなる。こ
の時不良糸45aが織り前6aより引き離され
る。
一方、よこ糸巻取り用の駆動モータ35が作動
すると、不良糸45aは、ヤーンガイド68によ
つて案内されるので、織り前6aより引き離され
ながら除去される。この後、アクチユエータ69
は、よこ糸引き離し信号を受けて動作し、ヤーン
ガイド68を元の位置に戻す。
なお、前記実施例のように、円運動でヤーンガ
イド68を動かすほかに、直線運動で押すように
してもよい。
またタツクイン不作用、不良糸の引き離しは、
センサーで確認しながらシーケンス的に行つても
よい。
なお、中耳タツクインの場合は、それぞれの耳
部またはよこ入れ糸を同時に上方か、あるいは下
方へ移動させて逃がすようにすればよい。
考案の効果 以上説明したように本考案に係わる無ひ織機の
連動制御装置によれば、よこ入れ不良時に、よこ
糸を変位させるタツカ逃しと、このタツカ逃しに
よる不良糸の変位状態を検知するセンサーと、こ
のセンサーからの信号と、よこ止まり信号とを入
力条件として起動許可信号を出す条件回路と、こ
の条件回路の起動許可信号により不良糸除去装置
を起動させる制御回路とを具備した構成としたこ
とにより、不良糸除去装置は、よこ止まり信号と
タツクイン不作用の状態を検知するセンサーから
の信号とを受けた時に、初めて起動されるように
なつた。したがつて、不良糸が切断されず、しか
もタツクインされていないときにのみ、開口から
の不良糸の除去作業が行われるため、誤動作がな
くなり、不良糸の除去が完全に行えるという効果
を有する。特に、中耳タツクイン装置付の場合で
あつても、不良糸がいくつかに分断されることな
く、給糸側から完全に除去できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の無ひ織機の不良除去装置およ
びタツクイン装置の平面図、第2図は同装置の垂
直断面図、第3図は第2図の−線での断面
図、第4図は連動制御装置のブロツク線図、第5
図は動作時のタイムチヤート図、第6図a,bお
よび第7図はそれぞれタツカ逃しの他の実施例を
示す要部斜視図、第8図a,bはタツカ逃しの他
の実施例を示す斜視図、第9図aは第8図aの側
面図、第9図bは、第8図bの側面図、第10図
は第8図、第9図に示す実施例の動作時のタイム
チヤート図である。 1…不良糸除去装置、2…案内ノズル、3…カ
ツター、4…巻取り装置、5…よこ入れノズル、
6…織布、7…ヤーンガイド、8…ハウジング、
9…巻取り体、10…回転体、28…嵌り合い
部、44…タツクイン装置、45…よこ糸、45
a…不良糸、46,64…グリツパー、47,6
5…タツクインニードル、48…たて糸、49…
開口、50,63…タツカ用カツター、51…タ
ツカ逃し、54,66,80,81…センサー、
55…アンド回路、56…フリツプフロツプ、5
7…制御回路、68…ヤーンガイド、70…連動
制御装置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 製織時に少なくともよこ入れ側でよこ糸を切断
    してからその端部を次の織り前に織り込むタツク
    イン装置と、よこ止まり時に、給糸側につながつ
    ている不良糸に対して除去動作を行なう不良糸除
    去装置とを具備する無ひ織機において、よこ入れ
    不良時に不良糸を前記タツクイン装置の動作位置
    から変位させるタツカ逃しと、前記不良糸の変位
    状態を検知するセンサーと、このセンサーからの
    信号と織機制御用のよこ止まり信号とを入力条件
    として指令許可信号を出す条件回路と、この条件
    回路の指令許可信号により前記不良糸除去装置を
    起動可能な状態に設定する制御回路とを備えたこ
    とを特徴とする無ひ織機の連動制御装置。
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