JP2009220663A - 車両のフロント構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】グリルが下方に変形することを防ぐことができ、かつ、衝撃荷重を良好に吸収することができる車両のフロント構造を提供する。
【解決手段】車両のフロント構造15は、アッパグリル26に設けられて、バンパビーム21の上壁部47に対向するアッパ支持ブラケット31と、アッパ支持ブラケット31を載置可能にバンパビーム21の上壁部42に設けられたロア支持ブラケット32とを備えている。この車両のフロント構造15は、バンパフェイス23に作用した衝撃荷重Fで、アッパ支持ブラケット31がロア支持ブラケット32に対して車体後方に移動可能に構成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、バンパビームの前部に衝撃吸収部材が設けられ、衝撃吸収部材の前方側にバンパフェイスが設けられた車両のフロント構造に関する。
車両のフロント構造のなかには、バンパフェイスのグリル開口部にグリル(ラジエータグリル)が設けられ、グリルの下端部に差込孔が設けられ、差込孔にアンダカバーの突起部が差し込まれたものが知られている。
この車両のフロント構造によれば、グリルの差込孔にアンダカバーの突起部を差し込むことで、アンダカバーの前端部が下方に変形することを防止することが可能である(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−111249号公報
ところで、通常の車両はバンパフェイスやグリルが樹脂材で形成されている。このため、例えば、バンパフェイスやグリルの中央部が自重で下方に変形することが考えられる。
バンパフェイスやグリルの中央部が自重で下方に変形すると、ボンネットとグリルとの間の隙間が大きくなり、外観性の観点から改良の余地が残されていた。
この対策として、金属製のバンパビームに金属製の支持ブラケットを設け、この支持ブラケットでグリルを支える方法が考えられる。
バンパビームは金属製の部材なので、樹脂製の部材と比較して剛性が高い。
よって、剛性の高いバンパビームでグリルを支えることで、グリルなどが下方に変形することを防ぐことが可能である。
ここで、バンパビームに支持ブラケットを設けて、支持ブラケットでグリルを支えるためには、支持ブラケットをグリルまで車体前方に向けて張り出す必要がある。
支持ブラケットをグリルまで車体前方に向けて張り出すことで、支持ブラケットはバンパフェイスの近傍まで張り出される。
よって、バンパフェイスに衝撃荷重が作用した場合に、バンパフェイスが車体後方に移動することを支持ブラケットが妨げる。
バンパフェイスの移動が妨げられるために、バンパフェイスの後方に設けた衝撃吸収部材までバンパフェイスを移動できない虞がある。
このため、衝撃荷重を衝撃吸収部材で良好に吸収することが難しくなることが考えられる。
本発明は、グリルが下方に変形することを防ぐことができ、かつ、衝撃荷重を良好に吸収することができる車両のフロント構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体前部にバンパビームが車幅方向に向けて設けられ、前記バンパビームの前部に衝撃吸収部材が設けられ、前記衝撃吸収部材の車体前方側にバンパフェイスが設けられ、前記バンパフェイスのうち、前記バンパビームの上方部位にエンジンルーム側へ空気を取り入れるグリル開口部が形成され、前記グリル開口部にグリルが設けられた車両のフロント構造において、前記グリルに設けられて、前記バンパビームの上部に対向するアッパ支持ブラケットと、前記アッパ支持ブラケットを載置可能に前記バンパビームの上部に設けられたロア支持ブラケットと、を備え、前記バンパフェイスに作用した衝撃荷重で、前記アッパ支持ブラケットが前記ロア支持ブラケットに対して車体後方に移動可能に構成されたことを特徴とする。
請求項2に係る発明において、前記アッパ支持ブラケットは、前記グリルに取り付けられる取付部の外周に、外枠が設けられることで箱形に形成され、前記グリルに設けられた受部に下側から当接されたことを特徴とする。
請求項3に係る発明において、前記アッパ支持ブラケットは、前記取付部のうち、前記グリルに締結部材で取り付けられる締結部位の近傍に、前記外枠の左側壁および右側部に亘って補強リブが設けられ、前記補強リブは、断面略V字状に形成され、前記取付部に向けて上り勾配になるリブ部を有することを特徴とする。
請求項1に係る発明では、グリルにアッパ支持ブラケットを設け、アッパ支持ブラケットをバンパビームの上部に対向させた。また、バンパビームの上部にロア支持ブラケットを設け、ロア支持ブラケットにアッパ支持ブラケットを載置するようにした。
これにより、アッパ支持ブラケットをロア支持ブラケットで支えることが可能になり、グリルが自重で下方に変形することを防止できるという利点がある。
さらに、バンパフェイスに作用した衝撃荷重で、アッパ支持ブラケットをロア支持ブラケットに対して車体後方に移動させるようにした。
よって、バンパフェイスを車体後方側の衝撃吸収部材に当て、衝撃荷重を衝撃吸収部材に作用させることができる。
このように、衝撃荷重を衝撃吸収部材に作用させることで、衝撃荷重を衝撃吸収部材で良好に吸収することができるという利点がある。
これにより、車両が低速走行中に、バンパフェイスに障害物が衝突した場合に、障害物を保護することができる。
請求項2に係る発明では、アッパ支持ブラケットを、取付部の外周に外枠を設けることで箱形に形成した。よって、アッパ支持ブラケットの剛性を高めることができる。
このアッパ支持ブラケットを受部に下側から当接させた。
ここで、受部は、エンブレムを受け入れるために車体前方側に臨む受溝が形成された部分、グリル開口部を仕切る横材の溝部が形成された部位や外枠材の水平面などである。
受溝は、車体後方に向けて凹状に形成されているので、受溝の裏面側は車体後方に向けて突出された突部になる。この突部は受部の一部を構成し、突部にアッパ支持ブラケットを下側から当接させることが可能である。
また、横材の溝部は、車体後方側に臨む溝である。横材の後端部は略水平に配置されている。この横材の後端部は受部の一部を構成し、横材の後端部にアッパ支持ブラケットを下側から当接させることが可能である。
さらに、外枠材の水平面も受部の一部を構成し、外枠材の水平面にアッパ支持ブラケットを下側から当接させることも可能である。
この突部にアッパ支持ブラケットを下側から当接することで、アッパ支持ブラケットでグリルを確実に支えることができる。
このように、アッパ支持ブラケットでグリルを確実に支えることで、グリルが自重で下方に変形することを確実に防止できるという利点がある。
請求項3に係る発明では、アッパ支持ブラケットの取付部のうち、グリルに締結部材で取り付けられる締結部位の近傍に補強リブを設けた。
よって、締結部位を補強リブで補強して、アッパ支持ブラケットをグリルに強固に締結することができる。
さらに、補強リブの一方を取付部に向けて上り勾配に形成した。この上り勾配の補強リブで取付部を支えることができる。
よって、上り勾配の補強リブで取付部が下向きに変形することを防ぐことができる。
このように、アッパ支持ブラケットをグリルに強固に締結するとともに、上り勾配の補強リブで取付部が下向きに変形することを防ぐことで、グリルが自重で下方に変形することを一層確実に防止できるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」は運転者から見た方向にしたがい、前側をFr、後側をRr、左側をL、右側をRとして示す。
図1は本発明に係る車両のフロント構造(第1実施の形態)を備えた車両の正面図である。
車両10は、ボンネット11でエンジンルーム12(図2参照)が覆われ、ボンネット11の左右側に左右のフロントフェンダ13,14が設けられ、ボンネット11および左右のフロントフェンダ13,14の下方に車両のフロント構造15が設けられている。
図2は図1の2−2線断面図、図3は第1実施の形態に係るバンパビームおよびグリル支持手段を示す斜視図である。
車両のフロント構造15は、車体前部にバンパビーム21が車幅方向に向けて設けられ、バンパビーム21の前部21aに衝撃吸収部材22が設けられ、衝撃吸収部材22の車体前方側にバンパフェイス23が設けられ、バンパフェイス23のうち、バンパビーム21の上方部位(上半分中央部)23aにエンジンルーム12へ空気を取り入れるアッパグリル開口部(グリル開口部)25が形成され、アッパグリル開口部25にアッパグリル(グリル)26が設けられ、アッパグリル26を支えるグリル支持手段28が設けられている。
バンパビーム21は、図3に示すように、左右のフロントサイドフレーム33,34の前端部33a,34aに架け渡された断面略コ字状の部材である。
具体的には、左右のフロントサイドフレーム33,34の前端部33a,34aに左右の衝撃吸収部材35,36がそれぞれ設けられている。そして、左右の衝撃吸収部材35,36の前端部にバンパビーム21が架け渡されている。
このバンパビーム21は、略鉛直に配置された前壁部41、前壁部41の上端から車体後方に向けて折り曲げられた上壁部(上部)42と、前壁部41の下端から車体後方に向けて折り曲げられた下壁部43とを有する。
前壁部41、上壁部42および下壁部43でバンパビーム21が断面略コ字状に形成されている。
衝撃吸収部材22は、例えば、車両が時速16kmの低速走行中に、障害物(図示せず)がバンパフェイス23の中央部23bに車体前方側から当たった場合、潰れる(塑性変形する)ことで障害物を保護する部材である。
この衝撃吸収部材22は、平板が略U字状に折り曲げられ、後端45aが前壁部41にスポット溶接で接合された上プレート部45と、後端46aが下壁部43にスポット溶接で接合された下プレート部46と、上プレート部45および下プレート部46のそれぞれの前端に設けられた前プレート部47とを有する。
前プレート部47、上プレート部45および下プレート部46で衝撃吸収部材22が断面略U字状に形成されている。
バンパフェイス23は、バンパビーム21の車体前方側に設けられてバンパビーム21を覆う部材である。
バンパフェイス23の上半分中央部23aにはアッパグリル開口部25が形成され、バンパフェイス23の下半分中央部23c(図1参照)にはロアグリル開口部36(図1参照)が形成されている。
アッパグリル開口部25にアッパグリル26が設けられ、ロアグリル開口部36にロアグリル37(図1参照)が設けられている。
アッパグリル開口部25は、図1に示すように、略5角形状に形成されている。アッパグリル開口部25のうち、下辺の開口部25aが、バンパビーム21の前方で、かつ、バンパビーム21の上壁部42と略同じ高さに設けられている。
アッパグリル開口部25にアッパグリル26が取り付けられている。
図4は第1実施の形態に係るアッパグリルおよびグリル支持手段を車体後方から見た状態を示す斜視図である。
アッパグリル26は、ラジエータなどを保護するとともに、エンジンを冷却する冷却用の空気を取り入れるために格子状に形成された部材である。
このアッパグリル26は、中央部26aに受部38が設けられている。
受部38は、エンブレム27(図1、図2参照)を受け入れるために車体前方側に臨む受溝39(図2参照)が形成されている。
この受溝39は、車体後方に向けて凹状に形成されている。よって、受溝39の裏面側は車体後方に向けて突出された突部44が形成されている。すなわち、受部38は、突部44を備えている。
突部44の下方には、グリル支持手段28のアッパ支持ブラケット31を受け入れる取付段部51が形成され、取付段部51の中央に支持軸52が突出され、支持軸52にねじ孔52aが同軸上に形成されている。
支持軸52は嵌合孔54aに嵌合可能に形成されている。嵌合孔54aは、アッパ支持ブラケット31のボス(突起部(締結部位))54に形成され、ボス54は取付部48に形成されている。
支持軸52が嵌合孔54aに嵌合された状態で、図2に示すように、支持軸52の端部52bがボス54の端部54bに面一に配置され、ねじ孔52aが車体後方に向けて開口されている。
ねじ孔52aにビス(締結部材)56をねじ結合することで、アッパ支持ブラケット31が取付段部51に取り付けられている。
取付段部51に取り付けられたアッパ支持ブラケット31は、外枠49の左右の側壁49a,49bが取付段部51の左右の側壁51a,51bに当接され、外枠49の上部49cが突部44の下端44aに当接されている。
よって、アッパ支持ブラケット31をビス56で取り付けることで、アッパ支持ブラケット31が取付段部51で確実に固定されている。
アッパ支持ブラケット31は、図2に示すように、グリル支持手段28のロア支持ブラケット32に載置されている。
ロア支持ブラケット32は、図3に示すように、例えば、バンパビーム21の上壁部(上部)42にビス58,58で取り付けられている。
なお、第1実施の形態では、ロア支持ブラケット32をビス58,58で取り付けた例について説明したが、これに限らないで、ロア支持ブラケット32を溶接などの他の方法でバンパビーム21に取り付けることも可能である。
図5は第1実施の形態に係るグリル支持手段を示す斜視図である。
グリル支持手段28は、アッパグリル26に設けられたアッパ支持ブラケット31と、アッパ支持ブラケット31を載置可能なロア支持ブラケット32とを備える。
アッパ支持ブラケット31は、バンパビーム21の上壁部42に対向するようにアッパグリル26にビス56で取り付けられている。
アッパ支持ブラケット31は、アッパグリル26の取付段部51に取り付けられる取付部48と、取付部48の外周に設けられた外枠49と、外枠49内に設けられた補強リブ60とを有する。
アッパ支持ブラケット31は、取付部48の外周に外枠49を設けることで、取付部48および外枠49で箱形に形成されている。
取付部48には、ボス54が形成され、ボス54に嵌合孔54a(図4参照)が形成されている。
外枠49は、上部49c、下部49dおよび左右の壁部49a,49bで略矩形状に形成されている。
アッパ支持ブラケット31を箱形に形成することで、アッパ支持ブラケット31の剛性を高めることができる。
外枠49の上部49cを受部38の突部44に下側から当接させることで、外枠49の上部49cが突部44の下端44aに当接されている。
外枠49の上部49cを突部44の下端44aに当接することで、アッパ支持ブラケット31でアッパグリル26を確実に支えることができる。
外枠49内に設けられた補強リブ60は、取付部48のうち、ボス(締結部位)54の近傍に、外枠49の左右側壁49a,49bに亘って設けられている。
補強リブ60は、断面略V字状に形成され、上側リブ部61が取付部48に向けて上り勾配に形成され(図2も参照)、下側リブ部62が、ボス54に向けて略水平に形成されている。
アッパ支持ブラケット31のうち、ボス54の近傍に補強リブ60を設けることで、ボス54が補強リブ60で補強されている。
よって、アッパ支持ブラケット31をビス56でアッパグリル26に強固に締結することができる。
さらに、上側リブ部61が取付部48に向けて上り勾配に形成されている。この上り勾配の上側リブ部61で取付部48を支えることができる。
よって、上り勾配の上側リブ部61で取付部48が下向きに変形することを防ぐことができる。
ロア支持ブラケット32は、バンパビーム21の上壁部42に一対のビス58で設けられ、アッパ支持ブラケット31の下部49dを載置可能な部材である。
このロア支持ブラケット32は、載置部65が水平に配置され、載置部65の左右側にそれぞれ左右の取付片66,67が設けられ、左右の取付片66,67にそれぞれ取付孔66a,67aが形成され、載置部65の前部に傾斜片68が張り出されている。
左右の取付片66,67は、載置部65に対して僅かに下方に配置されている。
左右の取付孔66a,67aにビス58,58が差し込まれ、左右の取付孔66a,67aから突出されたビス58,58がナット59,59(図3参照)にねじ結合されている。
左右のナット59,59は、バンパビーム21の上壁部42の裏面に溶接されている。
これにより、ロア支持ブラケット32は、載置部65が上壁部42から僅かに浮いた状態でバンパビーム21の上壁部42にビス58,58で取り付けられている。
ロア支持ブラケット32の載置部65にアッパ支持ブラケット31の下部49dが載置されている。
ここで、アッパ支持ブラケット31の上部49cが突部44の下端44aに当接されている。
さらに、アッパ支持ブラケット31のボス54を補強リブ60で補強することで、アッパ支持ブラケット31がビス56でアッパグリル26に強固に締結されている。
加えて、上側リブ部61を取付部48に向けて上り勾配に形成することで、取付部48が下向きに変形することを防ぐことができる。
よって、グリル支持手段28でアッパグリル26を確実に支えることができる。
このように、グリル支持手段28でアッパグリル26を確実に支えることで、アッパグリル26が自重で下方に変形することを確実に防止できる。
ところで、グリル支持手段28は、ロア支持ブラケット32の載置部65にアッパ支持ブラケット31の下部49dが載置されている。
載置部65は水平に配置され、アッパ支持ブラケット31の下部49dは水平に配置されている。
よって、バンパフェイス23に作用した衝撃荷重で、アッパ支持ブラケット31をロア支持ブラケット32に対して車体後方に移動可能に構成されている。
つぎに、一例として、車両が時速16kmの低速走行中に、車両のフロント構造15に障害物が衝撃した場合を図6に基づいて説明する。
図6(a),(b)は第1実施の形態に係る車両のフロント構造に障害物が衝突した場合を説明する図である。
(a)において、車両が時速16kmの低速走行中に、バンパフェイス23の中央部23bに障害物70が衝突する。
バンパフェイス23の中央部23bに衝撃荷重Fが作用する。
バンパフェイス23およびアッパグリル26が車体後方に矢印Aの如く移動する。アッパグリル26とともにアッパ支持ブラケット31が車体後方に矢印Aの如く移動する。
さらに、バンパフェイス23が車体後方に矢印Aの如く移動することで、バンパフェイス23の中央部23bが衝撃吸収部材22の前プレート部47に当たる。
(b)において、衝撃吸収部材22が変形を継続することで、バンパフェイス23が車体後方に矢印Aの如く継続して移動する。
よって、バンパフェイス23の中央部23bが車体後方側の衝撃吸収部材22に当たり、衝撃荷重Fが衝撃吸収部材22に作用する。
このように、衝撃荷重Fを衝撃吸収部材22に作用させることで、衝撃荷重Fを衝撃吸収部材22で良好に吸収することができる。
これにより、車両10が低速走行中に、バンパフェイス23に障害物70が衝突した場合に、障害物70を保護することができる。
つぎに、第2実施の形態の車両のフロント構造80を図7〜図8に基づいて説明する。なお、第2実施の形態において第1実施の形態の車両のフロント構造15と同一類似部材については同じ符号を付して説明を省略する。
図7は本発明に係るアッパグリルおよびグリル支持手段(第2実施の形態)を車体後方から見た状態を示す斜視図、図8は第2実施の形態に係るアッパ支持ブラケットを示す斜視図である。
車両のフロント構造80は、第1実施の形態のアッパ支持ブラケット31に代えてアッパ支持ブラケット81が設けられ、第1実施の形態の受部38に代えて受部85が設けられたものである。
アッパ支持ブラケット81は、第1実施の形態のアッパ支持ブラケット31に左右の取付ブラケット82,83および左右の張出片96,97が設けられている。
左取付ブラケット82は、外枠49の左側壁49aから左方向に突出された部位である。左取付ブラケット82に左嵌合孔82aが形成されている。
また、右取付ブラケット83は、外枠49の右側壁49bから右方向に突出された部位である。右取付ブラケット83に右嵌合孔83aが形成されている。
左張出片96は、左側壁49aの下部から左方向に張り出された部位である。
また、右張出片97は、右側壁49bの下部から右方向に張り出された部位である。
一方、アッパグリル26は、第1実施の形態の受部38に代えて受部85が設けられている。
この受部85は、第1実施の形態の突部44と、アッパグリル開口部25(図1参照)を仕切る横材86の溝部87が形成された部位と、外枠材94の水平面94aとを備えている。
横材86は、断面略U字状に形成されることで、車体後方側に臨む溝部87が形成されている。溝部87を車体後方側に臨ませることで、横材86の後端部86aが略水平に配置されている。
横材86の後端部86aは受部85の一部を構成している。
よって、受部85は、突部44、横材86の後端部86aおよび外枠材94の水平面94aを備えている。
横材86の後端部86aは略水平に配置されているので、後端部86aにアッパ支持ブラケット81の左右の取付ブラケット82,83を下側から当接させることが可能である。
また、外枠材94の水平面94aは略水平に配置されているので、水平面94aにアッパ支持ブラケット81の左右の張出片96,97を下側から当接させることが可能である。
すなわち、受部85にアッパ支持ブラケット81を下側から当接させることが可能である。
溝部87のうち、支持軸52の左右側近傍に左右の取付部88,89がそれぞれ設けられている。
左取付部88に左支持軸91が車体後方に向けて突出され、左支持軸91に左ねじ孔91aが同軸上に形成されている。
右取付部89に右支持軸92が車体後方に向けて突出され、右支持軸92に右ねじ孔92aが同軸上に形成されている。
支持軸52が嵌合孔54aに嵌合されるとともに、左右の支持軸91,92が左右の嵌合孔82a,83aにそれぞれ嵌合されている。
この状態において、支持軸52の端部52bがボス54の端部54bに面一に配置されている(図2も参照)。
同様に、左支持軸91の端部91bが左取付ブラケット82の後面82bに面一に配置されている。右支持軸92の端部92bが右取付ブラケット83の後面83bに面一に配置されている。
ねじ孔52aおよび左右のねじ孔91a,92aにビス56…をそれぞれねじ結合することで、アッパ支持ブラケット81が取付段部51および左右の取付部88,89に取り付けられている。
取付段部51に取り付けられたアッパ支持ブラケット31は、外枠49の左右の側壁49a,49bが取付段部51の左右の側壁51a,51bに当接され、外枠49の上部49cが突部44の下端44aに当接されている。
さらに、左取付ブラケット82の上面82cが横材86の後端部86aに当接され、右取付ブラケット83の上面83cが横材86の後端部86aに当接されている。
加えて、左張出片96の上面96aが外枠材94の水平面94aに当接され、右張出片97の上面97aが外枠材94の水平面94aに当接されている。
よって、アッパ支持ブラケット31をビス56…で取り付けることで、アッパ支持ブラケット31が取付段部51および左右の取付部88,89に確実に固定されている。
第2実施の形態の車両のフロント構造80によれば、外枠49の上部49cが突部44に下側から当接され、さらに、左右の取付ブラケット82,83の上面82c,83cが横材86の後端部86aにそれぞれ下側から当接され、加えて、左右の張出片96,97の上面96a,97aが外枠材94の水平面94aにそれぞれ下側から当接されている。
これにより、アッパ支持ブラケット81でアッパグリル26を確実に支え、アッパグリル26が自重で下方に変形することを確実に防止できる。
さらに、第2実施の形態の車両のフロント構造80によれば、第1実施の形態の車両のフロント構造15と同様の効果を得ることができる。
なお、前記第1、第2の実施の形態では、アッパ支持ブラケット31をビス56で取付段部51に取り付けた例について説明したが、これに限らないで、アッパ支持ブラケット31をクリップなどの他の締結部材で取付段部51に取り付けることも可能である。
また、前記第1実施の形態では受部38として突部44を用い、第2実施の形態では受部85として突部44、横材86の後端部86aおよび外枠材94の水平面94aを用いた例について説明したが、第2実施の形態を次のようにすることも可能である。
すなわち、第2実施の形態は、受部85として、突部44の他に、横材86の後端部86aおよび外枠材94の水平面94aのいずれか一方を用いることも可能である。
さらに、受部85として突部44を用いずに、横材86の後端部86aおよび外枠材94の水平面94aの少なくとも一方を用いることも可能である。
なお、アッパ支持ブラケット81は受部85の形態に合わせて左右の取付ブラケット82,83や左右の張出片96,97を適宜選択して形成される。
さらに、前記実施の形態で示したバンパビーム21、衝撃吸収部材22、バンパフェイス23、アッパグリル開口部25、アッパグリル26、アッパ支持ブラケット31、ロア支持ブラケット32、受部38、上壁部42、取付部48、外枠49、補強リブ60、上側リブ部61などは、例示した形状に限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明は、バンパビームの前部に衝撃吸収部材が設けられ、衝撃吸収部材の前方側にバンパフェイスが設けられた車両のフロント構造を備えた自動車への適用に好適である。
本発明に係る車両のフロント構造(第1実施の形態)を備えた車両の正面図である。 図1の2−2線断面図である。 第1実施の形態に係るバンパビームおよびグリル支持手段を示す斜視図である。 第1実施の形態に係るアッパグリルおよびグリル支持手段を車体後方から見た状態を示す斜視図である。 第1実施の形態に係るグリル支持手段を示す斜視図である。 第1実施の形態に係る車両のフロント構造に障害物が衝突した場合を説明する図である。 本発明に係るアッパグリルおよびグリル支持手段(第2実施の形態)を車体後方から見た状態を示す斜視図である。 第2実施の形態に係るアッパ支持ブラケットを示す斜視図である。
符号の説明
10…車両、12…エンジンルーム、15,80…車両のフロント構造、21…バンパビーム、21a…バンパビームの前部、22…衝撃吸収部材、23…バンパフェイス、23a…上方部位、25…アッパグリル開口部(グリル開口部)、26…アッパグリル(グリル)、31,81…アッパ支持ブラケット、32…ロア支持ブラケット、38,85…受部、42…上壁部(上部)、44…突部、48…取付部、49…外枠、49a…左側壁、49b…右側部、54…ボス(締結部位)、56…ビス(締結部材)、60…補強リブ、61…上側リブ部、86a…横材の後端部、94a…外枠材の水平面、F…衝撃荷重。

Claims (3)

  1. 車体前部にバンパビームが車幅方向に向けて設けられ、前記バンパビームの前部に衝撃吸収部材が設けられ、前記衝撃吸収部材の車体前方側にバンパフェイスが設けられ、前記バンパフェイスのうち、前記バンパビームの上方部位にエンジンルーム側へ空気を取り入れるグリル開口部が形成され、前記グリル開口部にグリルが設けられた車両のフロント構造において、
    前記グリルに設けられて、前記バンパビームの上部に対向するアッパ支持ブラケットと、
    前記アッパ支持ブラケットを載置可能に前記バンパビームの上部に設けられたロア支持ブラケットと、を備え、
    前記バンパフェイスに作用した衝撃荷重で、前記アッパ支持ブラケットが前記ロア支持ブラケットに対して車体後方に移動可能に構成されたことを特徴とする車両のフロント構造。
  2. 前記アッパ支持ブラケットは、
    前記グリルに取り付けられる取付部の外周に、外枠が設けられることで箱形に形成され、
    前記グリルに設けられた受部に下側から当接されたことを特徴とする請求項1記載の車両のフロント構造。
  3. 前記アッパ支持ブラケットは、
    前記取付部のうち、前記グリルに締結部材で取り付けられる締結部位の近傍に、前記外枠の左側壁および右側部に亘って補強リブが設けられ、
    前記補強リブは、
    断面略V字状に形成され、前記取付部に向けて上り勾配になるリブ部を有することを特徴とする請求項2記載の車両のフロント構造。
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