JP2009214891A - 段ボール箱 - Google Patents

段ボール箱 Download PDF

Info

Publication number
JP2009214891A
JP2009214891A JP2008058017A JP2008058017A JP2009214891A JP 2009214891 A JP2009214891 A JP 2009214891A JP 2008058017 A JP2008058017 A JP 2008058017A JP 2008058017 A JP2008058017 A JP 2008058017A JP 2009214891 A JP2009214891 A JP 2009214891A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flap
flaps
cardboard box
folding line
edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008058017A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuzo Tanaka
裕三 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ISHIZAKI SANGYO KK
Original Assignee
ISHIZAKI SANGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ISHIZAKI SANGYO KK filed Critical ISHIZAKI SANGYO KK
Priority to JP2008058017A priority Critical patent/JP2009214891A/ja
Publication of JP2009214891A publication Critical patent/JP2009214891A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cartons (AREA)

Abstract

【課題】簡単な作業で蓋の開閉係止作業ができ、フラップの面内に加わる捻れ力も小さくすることができる段ボール箱を提供する。
【解決手段】互いに平行に連接された側面S1,S2,S3,S4の上端または下端に、第一、第二、第三、第四の順に形成されたフラップF1,F2,F3,F4を備える。第一のフラップF1が第四のフラップF4と組み立て状態で重なる位置には、第一のフラップF1の端縁から根元の折曲線24方向にスリット28を備える。第四のフラップF4の、第一のフラップF1が第四のフラップF4と組み立て状態で重なる位置に、第一のフラップF1側の先端角部を四角く切り欠いた切欠部42を有する。第四のフラップF4の第三のフラップF3と重なる部分の端縁には、第三のフラップF3の折曲線34に向うに従い第四のフラップF4の折曲線30に向かって傾斜した端縁部であるアール加工部44aを備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、複数のフラップを折り曲げて蓋をする段ボール箱に関し、特に固着手段を使用することなく蓋の閉鎖状態を維持する構造を有する段ボール箱に関する。
シート状の段ボールを所定形状に切断し、その切り出された段ボール片を組み立ててなる段ボール箱として、連接する4つの側面によって四角形の枠体を形成し、各側面の上端及び下端に設けたフラップを内側に折り曲げて蓋面及び底面を形成するものがある。このような段ボール箱においては、ステップル、ホットメルト又はテープ止めなどの固着手段を使用せずに蓋の閉鎖状態が維持される作業性のよい構造であって、かつ、蓋の開閉を繰り返し行っても、フラップ自体の強度が劣化しにくい段ボール箱が求められている。
従来、この種の段ボール箱としては、特許文献1に開示されているように、商品を収容し、隣接する第一から第四のフラップまで順番に折り曲げて蓋をする段ボール箱であって、第一のフラップの突端縁から根元の折曲線方向に向けて被挿入部を設け、第四のフラップの突端縁から根元の折曲線方向に向けてスリットを入れることによって、該スリットの両側に、前記被挿入部に挿入される差込片と、第一のフラップの外面側を押圧する押圧部とを設けた段ボール箱がある。この段ボール箱は、第三のフラップを折り曲げた後、第四のフラップを折り曲げるとともに前記差込片を前記被挿入部の内面側に挿入して蓋をする構成するものである。また、第一のフラップ又は第三のフラップの少なくとも一方に、第一のフラップの被挿入部の縁を浮き上げるための浮上手段を設け、前記差込片が前記被挿入部の内面側に挿入し易くする構造を備えている。
特開2003−231519号公報
しかしながら、特許文献1の段ボール箱にあっては、第四のフラップを挿入作業用折曲線にそって折り曲げると、第四のフラップの一方の側端縁の先端が、第三のフラップ根元の側面上端部分に係止されるので、挿入作業用折曲線を押圧して差込片を被挿入部の内面側に挿入しようとしたときに、第四のフラップの面内に捻れ力が生じる。したがって、何度も蓋の開閉を繰り返すと、第四のフラップが軟質化して反りや折れ曲がりが発生し、短期間のうちに蓋としての機能が果たせなくなるものであった。
また、第一のフラップの被挿入部の縁を浮き上げるための浮上手段を用いて蓋閉めする構造にあっては、第四のフラップ面内に作用する捻れ力は緩和されるが、その蓋閉め作業のために作業者は両手を必要とし、包装作業の効率化を妨げるものであった。
この発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な作業で蓋の開閉係止作業ができ、フラップの面内に加わる捻れ力も小さくすることができる段ボール箱を提供することを目的とする。
この発明は、一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片から成り、前記箱体形成片は、互いに平行に連接された側面と、連接された一方の端部に位置する側面に連接方向に設けられた糊付片と、前記連接された一対の側面の上端または下端に各々設けられた第一、第二、第三、第四の順に形成されたフラップとを備え、各フラップが内側に折り曲げられ、重なりをもって蓋面を形成する段ボール箱であって、前記第一のフラップが前記第四のフラップと組み立て状態で重なる位置には、前記第一のフラップの端縁から根元の折曲線方向にスリットが設けられ、前記第四のフラップの、前記第一のフラップが前記第四のフラップと組み立て状態で重なる位置に、前記第一のフラップ側の先端角部を四角く切り欠いた切欠部が形成され、前記第四のフラップの前記第三のフラップと重なる部分の端縁には、前記第三のフラップの折曲線に向うに従い前記第四のフラップの折曲線に向かって傾斜した端縁部を備えた差込部が設けられ、前記4つのフラップは、前記第一、第二、第三、第四のフラップの順に折り重ねられ、前記第四のフラップに設けられた前記差込部は、前記第一のフラップに設けられた前記スリットを通して前記第一のフラップの内面側に差し込まれる段ボール箱である。
前記第四のフラップの切欠部の端縁であって、蓋面を形成したときに前記第一のフラップの外面側に露出する箇所に、前記第四のフラップを引き起こすための指かけ部が設けられている。
前記第二、第三のフラップには、組み立て状態で前記第四、第一のフラップと互いに回転対称な位置に各々前記スリットと切欠部、及び前記傾斜した端縁部を有した差込部が設けられ、前記第一、第四のフラップは、各々前記第二、第三のフラップの前記各スリットに差し込まれるものである。
前記第二、第四のフラップの切欠部の端縁であって、蓋面を形成したときに前記第三、第一のフラップの外面側に露出する箇所に、前記第二、第四のフラップを引き起こすための指かけ部が各々設けられたものである。
本発明の段ボール箱によれば、各フラップの上面及び下面は、各々隣接するフラップによって互いに挟持され、しっかりと蓋の閉鎖状態が維持される構造であり、それを簡単な作業内容で組み立てることができる。従って、ステップル、ホットメルト、テープ止め等の固着手段を使用する面倒な蓋閉め作業を廃止し、作業性を向上することができる。
また、所定のフラップに設けた差込部は、直前に曲げられたフラップの側の先端角部に、大きな面取り加工又はアール加工が施されているため、差込部をスリットに挿入するとき、差込部が設けられたフラップの面内に過剰な捻れ力が生じることがなく、かつ片手で簡単に挿入することができ、作業性がよい。また、蓋の開閉を繰り返しても、そのフラップが軟質化したり、反りや折れ曲がり等が生じにくいので、蓋としての性能を長期間維持することできる。
さらに、差込部を設けたフラップの突端部分であって、隣接するフラップの外面側に露出する箇所に、そのフラップを引き起こすための指かけ部を設けることにより、蓋を開けるとき、作業者は力を加えるべき箇所を視覚的に認識できるので、誤って他の箇所に無理な力を加えて段ボール箱を破損させることがなく、容易に差込部を引き抜いてフラップを引き起こすことができる。
以下、この発明の段ボール箱の一実施形態について、図1〜図3に基づいて説明する。図1、図2は段ボール箱10を示すものであり、段ボール箱10は、段ボールのブランクシートを打ち抜いて形成された箱体形成片12を組み立てて形成されている。
図3は、箱体形成片12を、組み立てられたときに外側になる面から見た展開図であり、箱体形成片12は、側面S1,S4,S3,S2の順で、互いの辺が平行に位置して連接している。側面S1,S4,S3,S2は、連接している幅方向は同じ長さであり、連接方向の長さは、側面S1,S3が比較的長くて互いにほぼ等しく、側面S4,S2は短くて互いにほぼ等しい。さらに、側面S1の側縁部には、箱体形成片12の組立状態で、側面S2の側縁部の内側面に糊付けされる糊付部14が設けられている。そして、糊付部14、側面S1,S4,S3,S2は、各々肉厚を圧縮するようにして形成した折曲線16,18,20,22で区切られている。
側面S1において、側面同士の連接方向に対して直角な方向の一端部には、組立状態で蓋を構成する矩形のフラップF1が、折曲線24で区切られて設けられている。一方、側面S1のフラップF1と反対側の端部には、組立状態で底板面を構成する矩形の底板片L1が、折曲線26で区切られて設けられている。また、フラップF1には、組立状態で後述するフラップF4と重なり合う位置に、その突端から折曲線24に向けてほぼ直角にスリット28が設けられている。スリット28の幅は段ボールの板厚に対して3〜5倍程度に、長さはフラップF1の根元から先端までの半分程度に、各々設定されている。
側面S4において、側面同士の連接方向に対して直角な方向の一端部には、組立状態で蓋を構成するフラップF4が、折曲線30で区切られて設けられている。一方、側面S4のフラップF4と反対側の端部には、組立状態で底板面を構成する矩形の底板片L4が、折曲線32で区切られて設けられている。
また、側面S3において、側面同士の連接方向に対して直角な方向の一端部には、組立状態で蓋を構成する矩形のフラップF3が、折曲線34で区切られて設けられている。一方、側面S3のフラップF3と反対側の端部には、組立状態で底板面を構成する矩形の底板片L3が、折曲線36で区切られて設けられている。
さらに、側面S2において、側面同士の連接方向に対して直角な方向の一端部には、組立状態で蓋を構成する矩形のフラップF2が、折曲線38で区切られて設けられている。一方、側面S2のフラップF2と反対側の端部には、組立状態で底板面を構成する矩形の底板片L2が、折曲線40で区切られて設けられている。
フラップF1,F3、底板片L1,L3は、根元の各折曲線から突端までの長さが、面積の小さな側面S4,S2の幅の略半分とされている。これによって、組立状態において、フラップF1,F3の突端、底板片L1,L3の突端は、一対の側面S1,S3の中央に各々位置することとなり、段ボール箱12の蓋面及び底面を隙間なく形成することができる。
フラップF4は、フラップF1側の先端角部を四角く切り欠いた切欠部42が形成されている。この切欠部42の切り欠き底部は、組み立て状態でフラップF1に設けられたスリット28が形成された位置に対応した形状に形成されている。具体的には、フラップF1側の側端部からフラップF3側に向けての切込部42の長さをa4、フラップF1におけるスリット28の頂点から折曲線24までの距離をa1とすると、a4はa1よりも僅かに長く設定されている。また、フラップF4の切込部42側の突端から折曲線30までの距離をb4、フラップF1におけるフラップF4側の側端部からスリット28の中心までの距離をb1とすると、b4は、b1とほぼ等しく設定されている。また、フラップF4は、切欠部42によって切り欠かれて残った部分に、フラップF3側の先端角部に大きなアール加工部分44aと、切欠部42側の先端角部にスリット28に挿入される挿入部分44bとを有する差込部44が、折り曲げ線48により区切られて設けられている。
さらに、フラップF4の切欠部42側の突端縁には、蓋を開ける際にフラップ4を引き起こすために使用される指かけ部46が設けられている。
次に、段ボール箱10の組立方法について説明する。なお、図3に示す箱体形成片12は、段ボール箱10を組み立てたときに外側になる面から見たものであるが、以下、箱体形成片12の外側が凸になる折り方を正折り、内側が凸になる折り方を逆折りと称して説明する。
まず、糊付部14の外側に糊を塗布し、折曲線18を正折りする。次に、折曲線22を正折りして、糊付部14を側面S2の内側面に糊付けする。そして、この2層に折り重ねた状態でユーザに供給される。
そして、物品を収容する工場等において、折曲線16,18,20,22を各々90度に正折りして四角形の筒体にする。次に、底板片L1,L2,L3,L4を折曲線26,32,36,40で各々90度に正折りし、それらはステップル、ホットメルト、テープ止めなどの周知の係止手段を用いて係止され、重量物あっても保持可能な強固な底面が形成される。そして、この状態で箱体の中に物品を収容する。
物品が収容されると、蓋閉め作業に移る。まず、スリット28を設けたフラップF1を折曲線24で90度に正折りする。次に、フラップF2を折曲線38で90度に正折りする。すると、フラップF2は、フラップF1の上面側に折り重なる。次に、フラップF3を折曲線34で90度に正折りする。すると、フラップF3は、フラップF2の上面側に折り重なる。
次に、図1に示すように、最後のフラップF4を折曲線30で正折りするとともに、補助折曲線48で正折りする。そして、挿入部分44bをスリット28に誘導し、折り曲げた補助折曲線48の頂部をスリット28方向に力を加えて押し下げる。すると、アール加工部分44aは、フラップF3の表面を摺動してフラップF3を押し下げ、挿入部分44bはスムーズにスリット28に挿入されていく。
このとき、フラップF3には、差込部44の端縁が折曲線30を中心として回動する力が作用するのに対して、フラップF3の移動は、折曲線30と直交する折曲線34を中心とした回動動作となるので、フラップF3は、折曲線34に近づくほど回動距離が小さく、差込部44の端縁の移動距離との差が大きくなり、差込動作に対して大きな反発力や撓みが生じることになる。これに対して、この実施形態のように、差込部44にアール加工部分44aを設けることによって、折曲線34に近づくに従い差込部44の端縁がアール加工部分44aのように折曲線30側に逃げることにより、差込部44の差込動作による押し下げ距離に対して、差込部44の端縁であるアール加工部分44aの押し下げ距離は小さくなり、フラップF3に作用する力が小さくなり、フラップF3や差込部44の面内に強い捻れ力が作用することがなく、片手でもスムーズに挿入することができる。
また、差込片44は水平方向から段ボールの板厚分ほどの角度だけ下方に向かって差し込むものであり、箱体内の物品に衝突しにくい。また、フラップF3は、段ボールの板厚程度の距離だけ押し下げられるに過ぎず、仮に物品の上面に接触したとしても、軟らかい段ボール材による面接触となるため、圧力は分散され、物品が破損する心配はない。
そして、挿入部分44bがスリット28に完全に挿入されると、図2に示すように、フラップF4は平面をなし、差込部44のアール加工部分44a側部分はフラップF3の上面側に、挿入部分44bはフラップF1の下面側に、そして切欠部42側部分はフラップF1の上面側に、各々折り重なる。
このような手順で形成された蓋面は、各フラップの上面及び下面が、各々隣接するフラップによって互いに挟まれて支持される構造となり、ステップル、ホットメルト、テープ止め等の面倒な固着手段を使用することなく蓋の閉鎖状態を維持することができる。
また、蓋開け作業は、フラップF4の指かけ部46に指をかけ、折曲線30の方向に押圧する。すると、図1に示すように、差込部44は補助折曲線48に沿って正折りされて持ち上がり、挿入部分44bが引き抜かれてフラップF4が引き起こされる。そして、フラップF3,F2,F1の順に各フラップを引き起こせば、蓋開け作業が完了する。
差込部44に指かけ部46を設けることによって、作業者は力を加えるべき箇所と力を加えるべき方向を視覚的に認識できるので、誤って他の箇所に無理な力を加えて段ボール箱を破損させることがなく、容易に差込部を引き抜いてフラップを引き起こすことができる。なお、指かけ部46は、蓋開け作業者が上記のように認識をしやすい形態であれば、自由に設定可能である。
次に、この発明の段ボール箱の他の実施形態である段ボール箱60について、図4に基づいて説明する。なお、段ボール箱10と同様の構成は、同一の符号を付して説明を省略する。段ボール60は、段ボールのブランクシートを打ち抜いて形成された箱体形成片を組み立てて形成されている。その箱体形成片は、箱体形成片12と同様に、箱体側面S1,S4,S3,S2と、糊付部14とを備え、折曲線16,18,20,22で区切られている。
側面S1には、箱体形成片12と同様に、一端にフラップF11が折曲線24で区切られて設けられ、反対側の端部に底板片L1が折曲線26で区切られて設けられている。また、フラップF11には、組立状態でフラップF4と重なる箇所に、突端から折曲線24に向けてほぼ直角にスリット28が設けられている。スリット28の幅は、段ボールの板厚に対して3〜5倍程度に、長さはフラップF11の根元から先端までの半分程度に、各々設定されている。
側面S4には、箱体形成片12と同様に、一端にフラップF14が、折曲線30で区切られて設けられ、反対側の端部に底板片L4が折曲線32で区切られて設けられている。フラップF14の形状については後述する。
側面S3には、一端にフラップF13が折曲線34で区切られて設けられ、反対側の端部に底板片L3が折曲線36で区切られて設けられている。また、フラップF13には、組立状態でフラップF2と重なる箇所に、突端から折曲線34に向けてほぼ直角にスリット28が設けられている。スリット28の幅は、段ボールの板厚に対して3〜5倍程度に、長さはフラップF13の根元から先端までの半分程度に、各々設定されている。
側面S2には、一端にフラップF12が、折曲線38で区切られて設けられ、反対側の端部に底板片L4が折曲線40で区切られて設けられている。
なお、底板片L1,L3は、根元の各折曲線から突端までの長さが、面積の小さな側面S4,S2の幅の略半分とされている。これによって、組立状態において、底板片L1及びL3の突端が、一対の側面S1,S3の中央に位置することとなり、段ボール箱12の底面を隙間なく形成できる。
一方、フラップF11,F13は、根元の各折曲線から突端までの長さが、面積の小さな側面S4,S2の幅の略3分の1とされている。これによって、組立状態において対向するフラップF11,F13の突端間に、側面S4,S2の幅の略3分の1の距離の空隙60ができる。これは、物品が外気に触れるように保管等や輸送を行うための段ボール箱の形態であって、例えば、野菜や生鮮食料品等の包装に用いられる。
フラップF14,F12には、各々フラップF11,F13側の先端角部を四角く切り欠いた切欠部42が形成されている。この切欠部42は、フラップF11,F13に設けられたスリット28に対応した形状に各々形成されている。このフラップF14の切欠部42とフラップF11のスリット28との形状的な関係、及びフラップF12の切欠部42とフラップ13スリット28との形状的な関係は、上述の箱体形成片12と同様である。そして、フラップF14,F12は、切欠部42によって切り欠かれて残った部分に、フラップF13,F11の側の先端角部に大きなアール加工部分44aと、切欠部42側の先端角部にスリット28に挿入される挿入部分44bとを有する差込部44が各々設けられている。
さらに、フラップF14,F12の切欠部42側の突端縁には、蓋を開ける際にフラップ14,F12を引き起こすために使用される指かけ部46が各々設けられている。
次に、段ボール箱60の組立方法について説明する。まず、糊付部14が側面S2の内側面を糊付部14に糊付けされ、この2つに折り重ねた状態でユーザに供給される。
そして、物品を収容する工場等において、折曲線16,18,20,22を各々90度に正折りして四角形の筒体にする。次に、底板片L1,L2,L3,L4を折曲線26,32,36,40で各々90度に正折りし、それらはテープ止めなど周知の係止手段で係止されて底面が形成され、この状態で箱体の中に物品を収容する。ここまでは、段ボール10と同様である。
物品が収容されると、蓋閉め作業に移る。まず、スリット28を設けたフラップF11,F13を折曲線24,34で90度に正折りする。次に、フラップF14,12を折曲線30で各々正折りするとともに、補助折曲線48に沿って各々正折りする。そして、各位挿入部分44bを対応するスリット28に誘導し、折曲げた補助折曲線48の頂部をスリット28方向に各々押し下げる。すると、各アール加工部分44aは、フラップF13,11の表面を摺動してフラップF13,11を押し下げるので、各挿入部分44bは自然にスリット28に挿入されていく。このとき、作業者は、両手を使用して、フラップF14,F12の差込部44を同時に挿入することができ、作業性がよい。
そして、挿入部分44bがスリット28に完全に挿入されると、図3に示すように、フラップF14,F12は平面をなし、各差込部44のアール加工部分44a側部分は各々フラップF13,F11の上面側に、各挿入部分44bはフラップF11,F13の下面側に、そして各切欠部42側部分は、フラップF11,F13の上面側に、各々折り重なる。
このような手順で形成された蓋面は、各フラップの上面及び下面が、各々隣接するフラップによって互いに挟まれて支持される構造となり、ステップル、ホットメルト、テープ止め等の面倒な固着手段を使用することなく蓋の閉鎖状態を維持することができる。
また、蓋開け作業は、フラップF14,F12の各指かけ部46に指をかけ、折曲線30,38の方向に押圧することによって、段ボール10の場合と同様、簡単にフラップF14,12を引き起こすことができる。なお、段ボール60の場合、作業者は両手を用いて、同時にフラップ14,12を引き起こすことができ、また、残ったフラップF11,13についても、既に隣接するフラップとの重なり関係がなくなっているので、簡単に引き起こすことができる。従って、蓋開け作業の作業性が非常によい。
また、段ボール箱10と同様に、差込部44に指かけ部46が設けられているので、作業者は、力を加えるべき箇所と力を加えるべき方向を視覚的に認識でき、容易に差込部を引き抜いてフラップを引き起こすことができる。
なお、この発明の段ボール箱は、上記実施形態に限定されるものではなく、各フラップの形状等は、収容される物品の重量や外形、箱体形成片の材質等に応じて、適宜変更可能である。また、比較的軽量の物品が収容され、格別に強固な底面を形成する必要がない場合には、上記の各フラップの形態を各底板片にも適用し、包装作業の作業性向上を図ってもよい。
また、包装材は波形に成形した中芯にライナが貼り付けられた一般的な段ボール材に限定するものではなく、例えば、防水性を高める表面処理等が施された高機能の段ボール材、厚紙、プラスチック等、自由に選択可能である。
この発明の段ボール箱の一実施形態の組み立て途中の状態を示す斜視図である。 この実施形態の組み立てが完了状態を示す斜視図である。 この実施形態の箱体形成片の展開図である。 この実施形態の段ボール箱の変形例における組み立て完了状態を示す斜視図である。
符号の説明
10,60 段ボール箱
12 箱体形成片
14 糊付部
14b 挿入部分
16、18,20,22,24,26,30,32,34,36,38、40 折曲線
28 スリット
42 切欠部
44 差込部
44a アール加工部分
46 指かけ部
48 補助折曲線
62 空隙
F1,F2,F3,F4,F11,F12,F13,F14 フラップ
S1,S2,S3,S4 側面
L1,L2,L3,L4 底板片

Claims (4)

  1. 一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片から成り、前記箱体形成片は、互いに平行に連接された側面と、連接された一方の端部に位置する側面に連接方向に設けられた糊付片と、前記連接された側面の上端または下端に各々設けられた第一、第二、第三、第四の順に形成されたフラップとを備え、各フラップが内側に折り曲げられ、重なりをもって蓋面を形成する段ボール箱において、
    前記第一のフラップが前記第四のフラップと組み立て状態で重なる位置には、前記第一のフラップの端縁から根元の折曲線方向にスリットが設けられ、
    前記第四のフラップの、前記第一のフラップが前記第四のフラップと組み立て状態で重なる位置に、前記第一のフラップ側の先端角部を四角く切り欠いた切欠部が形成され、
    前記第四のフラップの前記第三のフラップと重なる部分の端縁には、前記第三のフラップの折曲線に向うに従い前記第四のフラップの折曲線に向かって傾斜した端縁部を備えた差込部が設けられ、
    前記4つのフラップは、前記第一、第二、第三、第四のフラップの順に折り重ねられ、前記第四のフラップに設けられた前記差込部は、前記第一のフラップに設けられた前記スリットを通して前記第一のフラップの内面側に差し込まれることを特徴とする段ボール箱。
  2. 前記第四のフラップの前記切欠部の端縁であって、蓋面を形成したときに前記第一のフラップの外面側に露出する箇所に、前記第四のフラップを引き起こすための指かけ部が設けられたことを特徴とする請求項1記載の段ボール箱。
  3. 前記第二、第三のフラップには、組み立て状態で前記第四、第一のフラップと互いに回転対称な位置に各々前記スリットと切欠部、及び前記傾斜した端縁部を有した差込部が設けられ、前記第一、第四のフラップは、各々前記第二、第三のフラップの前記各スリットに差し込まれることを特徴とする請求項1記載の段ボール箱。
  4. 前記第二、第四のフラップの切欠部の端縁であって、蓋面を形成したときに前記第三、第一のフラップの外面側に露出する箇所に、前記第二、第四のフラップを引き起こすための指かけ部が各々設けられたことを特徴とする請求項3記載の段ボール箱。
JP2008058017A 2008-03-07 2008-03-07 段ボール箱 Pending JP2009214891A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008058017A JP2009214891A (ja) 2008-03-07 2008-03-07 段ボール箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008058017A JP2009214891A (ja) 2008-03-07 2008-03-07 段ボール箱

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009214891A true JP2009214891A (ja) 2009-09-24

Family

ID=41187202

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008058017A Pending JP2009214891A (ja) 2008-03-07 2008-03-07 段ボール箱

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009214891A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013199310A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Kamata:Kk ブランクシート、中間組立品、中間組立品の梱包形態及び包装箱
JP2013199308A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Kamata:Kk ブランクシート、中間組立品、中間組立品の梱包形態及び包装箱
JP2021147058A (ja) * 2020-03-16 2021-09-27 王子ホールディングス株式会社 収納箱

Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5767913A (en) * 1980-10-14 1982-04-24 Nec Corp Electrochromic display device
JPS57162113A (en) * 1981-03-28 1982-10-05 Toppan Printing Co Ltd Magnetic pickup
JPS585918A (ja) * 1981-07-03 1983-01-13 株式会社東芝 保護継電器
JPS58151520A (ja) * 1982-03-04 1983-09-08 Tokyo Tatsuno Co Ltd 検量棒
JPS5911856Y2 (ja) * 1980-08-27 1984-04-11 株式会社ト−モク 梱包箱
JPS607292Y2 (ja) * 1982-04-02 1985-03-11 笹徳印刷工業株式会社 梱包箱の開口封鎖構造
JPS6114627A (ja) * 1984-06-29 1986-01-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 原稿載置台装置
JPS63272654A (ja) * 1987-04-28 1988-11-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 包装箱のフラツプ嵌合装置
JPH0266414A (ja) * 1988-08-31 1990-03-06 Victor Co Of Japan Ltd 光検出ヘッド
JPH0348019Y2 (ja) * 1986-10-08 1991-10-14
JPH1086929A (ja) * 1996-09-12 1998-04-07 Nec Home Electron Ltd ダンボール箱
JP2002002663A (ja) * 2000-06-21 2002-01-09 Kodama Chemical Industry Co Ltd 箱形容器
JP2002166921A (ja) * 2000-11-29 2002-06-11 Tomoku Co Ltd 梱包ケース
JP2003231519A (ja) * 2001-12-03 2003-08-19 Rengo Co Ltd 段ボール箱
JP2007153408A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Murase Danbooru Kk

Patent Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5911856Y2 (ja) * 1980-08-27 1984-04-11 株式会社ト−モク 梱包箱
JPS5767913A (en) * 1980-10-14 1982-04-24 Nec Corp Electrochromic display device
JPS57162113A (en) * 1981-03-28 1982-10-05 Toppan Printing Co Ltd Magnetic pickup
JPS585918A (ja) * 1981-07-03 1983-01-13 株式会社東芝 保護継電器
JPS58151520A (ja) * 1982-03-04 1983-09-08 Tokyo Tatsuno Co Ltd 検量棒
JPS607292Y2 (ja) * 1982-04-02 1985-03-11 笹徳印刷工業株式会社 梱包箱の開口封鎖構造
JPS6114627A (ja) * 1984-06-29 1986-01-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 原稿載置台装置
JPH0348019Y2 (ja) * 1986-10-08 1991-10-14
JPS63272654A (ja) * 1987-04-28 1988-11-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 包装箱のフラツプ嵌合装置
JPH0266414A (ja) * 1988-08-31 1990-03-06 Victor Co Of Japan Ltd 光検出ヘッド
JPH1086929A (ja) * 1996-09-12 1998-04-07 Nec Home Electron Ltd ダンボール箱
JP2002002663A (ja) * 2000-06-21 2002-01-09 Kodama Chemical Industry Co Ltd 箱形容器
JP2002166921A (ja) * 2000-11-29 2002-06-11 Tomoku Co Ltd 梱包ケース
JP2003231519A (ja) * 2001-12-03 2003-08-19 Rengo Co Ltd 段ボール箱
JP2007153408A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Murase Danbooru Kk

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013199310A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Kamata:Kk ブランクシート、中間組立品、中間組立品の梱包形態及び包装箱
JP2013199308A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Kamata:Kk ブランクシート、中間組立品、中間組立品の梱包形態及び包装箱
JP2021147058A (ja) * 2020-03-16 2021-09-27 王子ホールディングス株式会社 収納箱
JP7342750B2 (ja) 2020-03-16 2023-09-12 王子ホールディングス株式会社 収納箱

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20200312195A1 (en) Removably securing a sliceform to a foldable article
JP2009214891A (ja) 段ボール箱
WO2017221983A1 (ja) 陳列箱
JP3171407U (ja) 段ボール箱のフラップ係止構造
US6533164B1 (en) Multi-featured blank for a food carton
JP5749602B2 (ja) 包装箱
JP3866122B2 (ja) 段ボール箱
JP3177116U (ja) 包装箱
JP2019006447A (ja) ロック構造および包装箱
JP2008056262A (ja) 包装用箱
JP7264753B2 (ja) 箱のフラップロック
JP7056470B2 (ja) 包装箱ならびにそのボックスブランクおよびスリーブ
JP2007182249A (ja) 蓋付きカートン
JP6676421B2 (ja) 箱用シート
JP3182826U (ja) 包装箱
JP2008030834A (ja) 段ボールケース
JP4870035B2 (ja) 包装箱
JP3238478U (ja) 包装箱
JP7444019B2 (ja) 包装箱のブランクシート
JP4799099B2 (ja) ロック部カバー付包装用箱
JP5618782B2 (ja) 紙製容器
JP6988685B2 (ja) トレイ
JP7081988B2 (ja) 包装箱
JP6890483B2 (ja) 包装用箱
JP4490204B2 (ja) 包装箱構成部材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20091202

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20110926

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20111019

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20120229

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02