JP2009214762A - 車両用サスペンションシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アクチュエータがばね上部とばね下部との一方に支持スプリングを介して連結される構成とされ、その支持スプリングの変形量x4が設定値以上となった場合(S4)に、例えば、定められた制御規則に従った大きさのアクチュエータ力を発生させる標準制御(S9〜S12)に代えて、アクチュエータ力がばね上部側ユニットとばね下部側ユニットとの相対動作に対して専ら抵抗力となるように、例えば、モータ回転角速度ωに応じたアクチュエータ力を発生させる制御(S15〜S16)を実行させる。そのことにより、例えば、車輪が凸所,凹所を通過する際に、ばね上部とばね下部との接近離間動作が停止させられないようにすること、あるいは、接近離間動作が停止させられる場合であってもその停止の際の衝撃を効果的に緩和することが可能である。
【選択図】図7
Description
前記ばね上部側ユニットと前記ばね下部側ユニットとの一方を、その一方が連結されるばね上部とばね下部との一方に弾性的に支持させるための支持スプリングを含んで構成され、それら一方どうしを連結する連結機構と、
前記アクチュエータが発生させるアクチュエータ力を制御する制御装置であって、アクチュエータ力を定められた制御規則に従って制御する標準制御を実行するとともに、前記支持スプリングの変形量が設定値以上となった場合に、前記標準制御に代えて、あるいは、前記標準制御に加えて、前記ばね上部側ユニットと前記ばね下部側ユニットとの相対動作に対する抵抗力となるアクチュエータ力を発生させる制御であるスプリング変形量依拠抵抗発生制御を実行可能に構成された制御装置と
を備えた車両用サスペンションシステム。
ばね上部とばね下部との接近離間動作の動作量である接近離間動作量と前記ばね上部側ユニットとばね下部側ユニットとの相対動作の動作量であるユニット相対動作量との差である動作量差と、ばね上部の加速度とばね下部の加速度との少なくとも一方とに基づいて、前記支持スプリングの変形量を推定するスプリング変形量推定部を有する(1)項に記載の車両用サスペンションシステム。
前記ばね上部とばね下部との一方と前記連結機構との間と、ばね上部とばね下部との他方とその他方に連結される前記ばね上部側ユニットと前記ばね下部側ユニットとの他方との間とのいずれかに介在させられた弾性部材を備え、
前記スプリング変形量推定部が、ばね上部の加速度とばね下部の加速度との少なくとも一方に基づいて前記弾性部材の変形量を推定するとともに、その弾性部材の変形量と前記動作量差とに基づいて、前記支持スプリングの変形量を推定するように構成された(2)項に記載の車両用サスペンションシステム。
前記ばね上部とばね下部との一方と前記連結機構との間に介在させられた第1弾性部材と、ばね上部とばね下部との他方とその他方に連結される前記ばね上部側ユニットと前記ばね下部側ユニットとの他方との間に介在させられた第2弾性部材とを備え、
前記スプリング変形量推定部が、ばね上部の加速度とばね下部の加速度とに基づいて前記第1弾性部材および前記第2弾性部材の変形量を推定するとともに、それら第1弾性部材および第2弾性部材の変形量と前記動作量差とに基づいて、前記支持スプリングの変形量を推定するように構成された(3)項に記載の車両用サスペンションシステム。
ばね上部とばね下部との接近離間動作の動作量である接近離間動作量を検出する接近離間動作量センサと、前記電磁モータの動作量であるモータ動作量を検出するモータ動作量センサとを備え、
前記スプリング変形量推定部が、前記接近離間動作量センサによって検出された接近離間動作量と前記モータ動作量センサの検出値から推定されるユニット相対動作量との差を、前記動作量差とするように構成された(2)項ないし(4)項のいずれか1つに記載の車両用サスペンションシステム。
前記ばね上部側ユニットの一部と前記ばね下部側ユニットの一部とを互いに当接させて、前記ばね上部側ユニットと前記ばね下部側ユニットとのバウンド方向とリバウンド方向との少なくとも一方における相対動作を停止させるユニット相対動作ストッパ機構を有する(1)項ないし(8)項のいずれか1つに記載の車両用サスペンションシステム。
雄ねじ部と雌ねじ部とを含んで構成され、それらの一方が前記ばね上部側ユニットとばね下部側ユニットとの一方に、それらの他方が前記ばね上部側ユニットとばね下部側ユニットとの他方に設けられ、前記ばね上部側ユニットとばね下部側ユニットとの相対動作に伴ってそれら雄ねじ部と雌ねじ部とが相対回転する構造のねじ機構を有し、
前記電磁モータがその相対回転に対する力を発生させる構造とされた(1)項ないし(9)項のいずれか1つに記載の車両用サスペンションシステム。
前記支持スプリングと並設され、前記ばね上部側ユニットとばね下部側ユニットとの一方と前記ばね上部とばね下部との一方との相対動作に対する減衰力を発生させるダンパを含んで構成された(1)項ないし(10)項のいずれか1つに記載の車両用サスペンションシステム。
図1に、請求可能発明の実施例である車両用サスペンションシステム10を模式的に示す。本サスペンションシステム10は、前後左右の車輪12の各々に対応する独立懸架式の4つのサスペンション装置を備えており、それらサスペンション装置の各々は、サスペンションスプリングとショックアブソーバとが一体化されたスプリング・アブソーバAssy20を有している。車輪12,スプリング・アブソーバAssy20は総称であり、4つの車輪のいずれに対応するものであるかを明確にする必要のある場合には、図に示すように、車輪位置を示す添え字として、左前輪,右前輪,左後輪,右後輪の各々に対応するものにFL,FR,RL,RRを付す場合がある。
i)アクチュエータの標準制御の概要
本サスペンションシステム10では、4つのスプリング・アブソーバAssy20が有するアクチュエータ30の各々を独立して制御することが可能となっている。それらスプリング・アブソーバAssy20の各々において、アクチュエータ30のアクチュエータ力が独立して制御されて、アクチュエータ力を定められた制御規則に従って制御する標準制御が実行される。詳しく言えば、車体および車輪12の振動、つまり、ばね上振動およびばね下振動を減衰するための制御(以下、「振動減衰制御」という場合がある),車両の旋回に起因する車体のロールを抑制するための制御(以下、「ロール抑制制御」という場合がある),車両の加減速に起因する車体のピッチを抑制するための制御(以下、「ピッチ抑制制御」という場合がある)が、並行して実行される制御である。上記振動減衰制御,ロール抑制制御,ピッチ抑制制御は、各制御ごとのアクチュエータ力の成分である振動減衰成分,ロール抑制成分,ピッチ抑制成分を合計して目標アクチュエータ力が決定され、アクチュエータ30がその目標アクチュエータ力を発生させるように制御されることで、総合的に実行される。なお、以下の説明において、アクチュエータ力およびそれの成分は、ばね上部とばね下部とを接近させる方向(バウンド方向)の力に対応するものが正の値,ばね上部とばね下部とを離間させる方向(リバウンド方向)の力に対応するものが負の値となるものとして扱うこととする。
振動減衰制御では、車体および車輪12の振動を減衰するためにその振動の速度に応じた大きさのアクチュエータ力を発生させるべく、アクチュエータ力の振動減衰成分FVが決定される。つまり、いわゆるスカイフックダンパ理論に基づいた制御と、擬似的なグランドフックダンパ理論に基づいた制御との両者を総合して行う制御である。具体的には、車体のマウント部24に設けられたばね上縦加速度センサ234によって検出されるばね上縦加速度から得られる車体のマウント部24の上下方向の動作速度、いわゆる、ばね上絶対速度Vsと、ロアアーム22に設けられたばね下縦加速度センサ236によって検出されるばね下縦加速度から得られる車輪12の上下方向の動作速度、いわゆる、ばね下絶対速度Vgとに基づいて、次式に従って、振動減衰成分FVが演算される。
FV=Cs・Vs−Cg・Vg
ここで、Csは、車体のマウント部24の上下方向の動作速度に応じた減衰力を発生させるためのゲインであり、Cgは、車輪12の上下方向の動作速度に応じた減衰力を発生させるためのゲインである。つまり、Cs,Cgは、いわゆるばね上,ばね下絶対振動に対する減衰係数と考えることができる。
車両の旋回時においては、その旋回に起因するロールモーメントによって、旋回内輪側のばね上部とばね下部とが離間させられるとともに、旋回外輪側のばね上部とばね下部とが接近させられる。ロール抑制制御では、その旋回内輪側の離間および旋回外輪側の接近を抑制すべく、旋回内輪側のアクチュエータ30にバウンド方向のアクチュエータ力を、旋回外輪側のアクチュエータ30にリバウンド方向のアクチュエータ力を、それぞれ、ロール抑制力として発生させる。具体的に言えば、まず、車体が受けるロールモーメントを指標する横加速度として、ステアリングホイールの操舵角δと車速vとに基づいて推定された推定横加速度Gycと、横加速度センサ232によって実測された実横加速度Gyrとに基づいて、制御に利用される横加速度である制御横加速度Gy*が、次式に従って決定される。
Gy*=K1・Gyc+K2・Gyr (K1,K2:ゲイン)
そのように決定された制御横加速度Gy*に基づいて、ロール抑制成分FRが、次式に従って決定される。
FR=K3・Gy* (K3:ゲイン)
車両の制動時等の減速時において車体のノーズダイブが生じる場合には、そのノーズダイブを生じさせるピッチモーメントによって、前輪側のばね上部とばね下部とが接近させられるとともに、後輪側のばね上部とばね下部とが離間させられる。また、車両の加速時において車体のスクワットが生じる場合には、そのスクワットを生じさせるピッチモーメントによって、前輪側のばね上部とばね下部とが離間させられるとともに、後輪側のばね上部とばね下部とが接近させられる。ピッチ抑制制御では、それらの場合のばね上ばね下間距離の変動を抑制すべく、アクチュエータ力をピッチ抑制力として発生させる。具体的には、車体が受けるピッチモーメントを指標する前後加速度として、前後加速度センサ230によって実測された実前後加速度Gxが採用され、その実前後加速度Gxに基づいて、ピッチ抑制成分FPが、次式に従って決定される。
FP=K4・Gx (K4:ゲイン)
なお、ピッチ抑制制御は、スロットルセンサ238によって検出されるスロットルの開度、あるいは、ブレーキ圧センサ240によって検出されるマスタシリンダ圧が、設定された閾値を超えることをトリガとして実行される。
アクチュエータ30の制御は、それが発生させるべきアクチュエータ力である目標アクチュエータ力に基づいて行われる。詳しく言えば、上述のようにして、アクチュエータ力の振動減衰成分FV,ロール抑制成分FR,ピッチ抑制成分FPが決定されると、それらに基づき、次式に従って制御目標値である目標アクチュエータ力F*が決定される。
F*=FV+FR+FP
そして、上述のように決定された目標アクチュエータ力F*を発生させるためのモータ46の作動制御が、インバータ204によって行われる。詳しく言えば、上述のように決定された目標アクチュエータ力F*に基づいて、目標となるデューティ比が決定され、そのデューティ比に基づいた指令がインバータ204に送信される。インバータ204は、その適切なデューティ比の下、インバータ204の備えるスイッチング素子の開閉が制御されて、目標アクチュエータ力F*を発生させるようにモータ46を作動させる。
i)スプリング変形量依拠抵抗発生制御の意義
次に、本システム10において上記標準制御が実行されている状態で、路面の凸所あるいは凹所を車輪が通過する場合、つまり、路面が急に高くなる箇所,急に低くなる箇所を車輪が通過する場合を考える。例えば、路面が急に高くなる箇所では、ばね下部が勢いよく上方に動作させられて、ばね上部とばね下部とが接近する、つまり、スプリング・アブソーバAssy20が収縮することになる。そして、スプリング・アブソーバAssy20がバウンド側のストロークエンドに達した際、つまり、接近離間動作ストッパ機構によってバウンド方向の接近離間動作が停止させられた場合の衝撃は、比較的大きなものとなり、車両の乗員が感じる衝撃も大きい。
スプリング・アブソーバAssy20は、アクチュエータ30のばね上部側ユニットがばね上部へ、ばね下部側ユニットが連結機構32を介してばね下部へ連結される構造であることから、先に説明した接近離間動作量とユニット相対動作量との差である動作量差が、支持スプリング96,100の弾性変形量(ダンパ70のストローク量でもある)に、原則的には一致すると考えられる。図5は、スプリング・アブソーバAssy20をモデル化した図である。連結機構32は、先に説明したように、高周波振動を減衰させることを目的としたものであり、上述したストッパによりダンパ70のストローク範囲が比較的小さく設定されており、支持スプリング96,100の弾性変形可能な範囲も比較的小さい。そして、スプリング・アブソーバAssy20は、アクチュエータ30のばね上部側ユニットとばね上部とが、防振ゴム50によって弾性的に連結されるとともに、連結機構32とばね下部とが、防振ゴム78によって弾性的に連結されるため、本システム10においては、それら防振ゴム50,78の弾性変形量をも考慮して、支持スプリングの弾性変形量が推定されるようになっている。
f=M2・Gzg−M1・Gzs
その算出されたばね上ばね下作用力fに基づいて、防振ゴム78の弾性変形量と防振ゴム50の弾性変形量とを合わせた防振ゴム変形量x3が推定されるようになっている。具体的には、ECU200が有するROMには、図6に示すばね上ばね下作用力fに対する防振ゴム変形量x3のマップデータが格納されており、そのマップデータを参照して防振ゴム変形量x3が決定される。そして、その決定された防振ゴム変形量x3を、動作量差Δxから差し引いて、支持スプリングの弾性変形量x4(以下、「支持スプリング変形量x4」という場合がある)が、求められるのである。
上記のように推定された支持スプリング変形量x4が閾値xT以上となった場合に、前述の標準制御に代えて、支持スプリング変形量依拠抵抗発生制御が実行される。その抵抗発生制御では、アクチュエータ力が、専らばね上部側ユニットとばね下部側ユニットとの相対動作に対する抵抗力となるように、ばね上部側ユニットとばね下部側ユニットとの相対動作の速度、つまり、モータ46の回転角速度ωに比例する大きさの抵抗力を発生させる。つまり、目標アクチュエータ力F*が、次式に従って決定される。
F*=−K5・ω (K5:ゲイン)
そして、先に説明した標準制御と同様に、目標アクチュエータ力F*に基づいて、目標となるデューティ比が決定され、そのデューティ比に基づいた指令がインバータ204に送信される。なお、支持スプリング変形量x4が、閾値xTより小さい状態が一定時間t0継続した場合に、抵抗発生制御から標準制御に戻されるようになっている。
前述のようなアクチュエータ30の制御は、図7にフローチャートを示すアクチュエータ制御プログラムが、イグニッションスイッチ220がON状態とされている間、短い時間間隔(例えば、数msec〜数十msec)をおいてECU200により繰り返し実行されることによって行われる。以下に、その制御のフローを、図に示すフローチャートを参照しつつ、簡単に説明する。なお、アクチュエータ制御プログラムは、4つの車輪12にそれぞれ設けられたスプリング・アブソーバAssy20のアクチュエータ30の各々に対して実行される。以降の説明においては、説明の簡略化に配慮して、1つのアクチュエータ30に対してのプログラムによる処理について説明する。
本サスペンションシステム10の制御装置であるECU200は、アクチュエータ制御プログラムの実行により、上述したような種々の処理を実行する。この種々の処理の実行によって、ECU200は、図8に示すような機能部を有していると考えることができる。基本的な機能部として、ECU200は、上記アクチュエータ制御プログラムにおけるS9〜S12に従った処理を実行して、標準制御における目標アクチュエータ力を決定する機能部、つまり、標準制御実行部300を有している。そして、この標準制御実行部300は、S9の処理を実行して車体および車輪12の振動を減衰させるためのアクチュエータ力の成分を決定する振動減衰制御部302と、S10の処理を実行して車体のロールを抑制するためのアクチュエータ力の成分を決定するロール抑制制御部304と、S11の処理を実行して車体のピッチを抑制するためのアクチュエータ力の成分を決定するピッチ抑制制御部306とを有している。
上記実施例のシステムにおいては、支持スプリングの変形量を推定する際に、ばね上加速度とばね下加速度との両者に基づいて、支持スプリングの変形量が推定されていたが、ばね上加速度とばね下加速度との一方、あるいは、ばね上部とばね下部との相対加速度に基づいて、支持スプリングの変形量が推定されるように構成されてもよい。具体的には、ばね下加速度,ばね下部のばね上部に対する加速度が大きくなるほど、支持スプリングの変形量が大きくなると推定するように構成されてもよいのである。また、上記実施例のシステムにおけるスプリング変形量依拠抵抗発生制御は、制御目標値を決定してその制御目標値に従って駆動回路を制御するように構成されていたが、モータの各相の通電端子間を導通させることでばね上部側ユニットとばね下部側ユニットとの相対動作に対する抵抗力を発生させるように構成されてもよい。
Claims (7)
- (a)ばね上部に連結されるばね上部側ユニットと、(b)ばね下部に連結され、ばね上部とばね下部との接近離間動作に伴って前記ばね上部側ユニットと相対動作するばね下部側ユニットと、(c)それらばね上部側ユニットとばね下部側ユニットとの相対動作に応じて動作する電磁モータとを含んで構成され、その電磁モータが発生させる力に依拠して前記ばね上部側ユニットと前記ばね下部側ユニットとの相対動作に対する力であるアクチュエータ力を発生させる電磁式のアクチュエータと、
前記ばね上部側ユニットと前記ばね下部側ユニットとの一方を、その一方が連結されるばね上部とばね下部との一方に弾性的に支持させるための支持スプリングを含んで構成され、それら一方どうしを連結する連結機構と、
前記アクチュエータが発生させるアクチュエータ力を制御する制御装置であって、アクチュエータ力を定められた制御規則に従って制御する標準制御を実行するとともに、前記支持スプリングの変形量が設定値以上となった場合に、前記標準制御に代えて、あるいは、前記標準制御に加えて、前記ばね上部側ユニットと前記ばね下部側ユニットとの相対動作に対する抵抗力となるアクチュエータ力を発生させる制御であるスプリング変形量依拠抵抗発生制御を実行可能に構成された制御装置と
を備えた車両用サスペンションシステム。 - 前記制御装置が、
ばね上部とばね下部との接近離間動作の動作量である接近離間動作量と前記ばね上部側ユニットとばね下部側ユニットとの相対動作の動作量であるユニット相対動作量との差である動作量差と、ばね上部の加速度とばね下部の加速度との少なくとも一方とに基づいて、前記支持スプリングの変形量を推定するスプリング変形量推定部を有する請求項1に記載の車両用サスペンションシステム。 - 当該車両用サスペンションシステムが、
前記ばね上部とばね下部との一方と前記連結機構との間と、ばね上部とばね下部との他方とその他方に連結される前記ばね上部側ユニットと前記ばね下部側ユニットとの他方との間とのいずれかに介在させられた弾性部材を備え、
前記スプリング変形量推定部が、ばね上部の加速度とばね下部の加速度との少なくとも一方に基づいて前記弾性部材の変形量を推定するとともに、その弾性部材の変形量と前記動作量差とに基づいて、前記支持スプリングの変形量を推定するように構成された請求項2に記載の車両用サスペンションシステム。 - 前記スプリング変形量依拠抵抗発生制御が、前記ばね上部側ユニットとばね下部側ユニットとの相対動作の速度に応じた大きさの抵抗力となるアクチュエータ力を発生させる制御である請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の車両用サスペンションシステム。
- 前記アクチュエータが、
前記ばね上部側ユニットの一部と前記ばね下部側ユニットの一部とを互いに当接させて、前記ばね上部側ユニットと前記ばね下部側ユニットとのバウンド方向とリバウンド方向との少なくとも一方における相対動作を停止させるユニット相対動作ストッパ機構を有する請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の車両用サスペンションシステム。 - 当該車両用サスペンションシステムが、ばね上部とばね下部とのバウンド方向とリバウンド方向との少なくとも一方における接近離間動作を停止させる接近離間動作ストッパ機構を備えた請求項1ないし請求項5のいずれか1つに記載の車両用サスペンションシステム。
- 前記アクチュエータが、
雄ねじ部と雌ねじ部とを含んで構成され、それらの一方が前記ばね上部側ユニットとばね下部側ユニットとの一方に、それらの他方が前記ばね上部側ユニットとばね下部側ユニットとの他方に設けられ、前記ばね上部側ユニットとばね下部側ユニットとの相対動作に伴ってそれら雄ねじ部と雌ねじ部とが相対回転する構造のねじ機構を有し、
前記電磁モータがその相対回転に対する力を発生させる構造とされた請求項1ないし請求項6のいずれか1つに記載の車両用サスペンションシステム。
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