JP2009209284A - 塗布フィルム - Google Patents

塗布フィルム Download PDF

Info

Publication number
JP2009209284A
JP2009209284A JP2008054778A JP2008054778A JP2009209284A JP 2009209284 A JP2009209284 A JP 2009209284A JP 2008054778 A JP2008054778 A JP 2008054778A JP 2008054778 A JP2008054778 A JP 2008054778A JP 2009209284 A JP2009209284 A JP 2009209284A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
coating layer
weight
coating
slide glass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008054778A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5231050B2 (ja
Inventor
Shinya Togano
真也 栂野
Hiroshi Kusume
博 楠目
Taro Oya
太郎 大宅
Koji Kubo
耕司 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Film Solutions Ltd
Original Assignee
Teijin DuPont Films Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin DuPont Films Japan Ltd filed Critical Teijin DuPont Films Japan Ltd
Priority to JP2008054778A priority Critical patent/JP5231050B2/ja
Publication of JP2009209284A publication Critical patent/JP2009209284A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5231050B2 publication Critical patent/JP5231050B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

【課題】フィルム製膜時の熱処理の際に低分子量物や紫外線吸収剤がフィルム表面に析出することがなく、UVインキとの接着性に優れる塗布フィルムを提供する。
【解決手段】ポリエステルフィルム、およびそのうえに設けられた水系塗布層からなる塗布フィルムであって、波長400nmの光線透過率が80%以上であり、フィルムの上の6.5mmの位置にスライドガラスを設置してフィルムを230℃で15分間加熱して保持したときのスライドガラスのヘーズ変化率が10%未満であり、水系塗布層が、塗布層の組成物100重量%あたりベンゾトリアゾール基を側鎖に有する(メタ)アクリル樹脂15〜80重量%およびシリコーン化合物5〜50重量を含有することを特徴とする塗布フィルム。
【選択図】なし

Description

本発明は紫外線を遮蔽する塗布フィルムに関する。
ポリエステルフィルムは、プラズマディスプレイパネル(以下「PDP」と略称することがある)の反射防止フィルムのベースとして注目されている。一般にPDPは、発光ユニットと前面に配置される光学フィルターユニットから構成されており、光学フィルターユニットには、発光ユニットから放射される近赤外線や各種電磁波をカットする機能が求められる。
通常用いられる近赤外線吸収剤は、紫外線に対して劣化しやすいと言われており、紫外線による劣化を防ぐために、光学フィルターユニットには紫外線をカットする機能が求められる。紫外線をカットする機能を付与する方法としては、光学フィルターユニットを構成するフィルムの粘着層に紫外線吸収剤を練りこむ方法、光学フィルターユニットを構成する反射防止(以下「AR」と略称することがある)フィルムのベースに紫外線吸収剤を練りこむ方法、が知られている。
特開平7−90184号公報 特開平10−25434号公報
しかし、粘着層に紫外線吸収剤を練りこむ方式は、近赤外線吸収剤を保護する効果が不十分で、コストも高い。他方、ARフィルムのベースに紫外線吸収剤を練りこむ方式には、以下に述べる問題がある。すなわち、AR加工工程では、塗膜の高温での乾燥工程が必要な場合があるが、特にポリエステルフィルムでは重合時に発生して残存した低分子量物または熱分解により発生した低分子量物がこの乾燥工程で、表面に析出し、フィルムの透明性を悪化させることがある。特に、紫外線吸収剤を添加したポリエステル組成物からなるフィルムでは、紫外線吸収剤が高温での乾燥工程で表面に析出する問題が顕著である。
本発明は、かかる従来技術の問題点を解消し、紫外線吸収性能を備えながら、フィルム製膜時の熱処理の際に低分子量物や紫外線吸収剤がフィルム表面への析出することがなく、UVインキとの接着性に優れ、特にプラズマディスプレイパネルの反射防止フィルムとして好適に用いられる塗布フィルムを提供することを目的とする。
すなわち本発明は、ポリエステルフィルム、およびそのうえに設けられた水系塗布層からなる塗布フィルムであって、波長400nmの光線透過率が80%以上であり、フィルムの上の6.5mmの位置にスライドガラスを設置してフィルムを230℃で15分間加熱して保持したときのスライドガラスのヘーズ変化率が10%未満であり、水系塗布層が、塗布層の組成物100重量%あたりベンゾトリアゾール基を側鎖に有する(メタ)アクリル樹脂15〜80重量%およびシリコーン化合物5〜50重量を含有することを特徴とする塗布フィルムである。
本発明によれば、紫外線吸収性能を備えながら、フィルム製膜時の熱処理の際に低分子量物や紫外線吸収剤がフィルム表面への析出することがなく、UVインキとの接着性に優れ、特にプラズマディスプレイパネルの反射防止フィルムとして好適に用いられる塗布フィルムを提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
[ポリエステルフィルム]
本発明においてポリエステルフィルムは、熱可塑性の芳香族ポリエスエルからなる。このポリエステルとして、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、2,6―ナフタリンジカルボン酸、4,4′―ジフェニルジカルボン酸といった芳香族ジカルボン酸成分と、例えばエチレングリコール、1,4―ブタンジオール、1,4―シクロヘキサンジメタノール、1,6―ヘキサンジオールといったグリコール成分とから構成される芳香族ポリエステルを用いることができる。ポリエステルとしては、好ましくはポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン―2,6―ナフタリンジカルボキシレートを用いる。ポリエステルはホモポリマーであってもよく、コポリマーであってもよい。
ポリエステルには、製膜時のフィルムの巻取り性や、ハードコート層や粘着剤層を塗設する際のフィルムの搬送性を良くするため、滑剤として有機微粒子または無機微粒子を含有させてもよい。無機微粒子としては、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、酸化アルミニウム、カオリン、酸化珪素、酸化亜鉛の微粒子を例示することができる。有機微粒子としては、架橋アクリル樹脂粒子、架橋ポリスチレン樹脂粒子、尿素樹脂粒子、メラミン樹脂粒子、架橋シリコーン樹脂粒子を例示することができる。
ポリエステルフィルムの厚みは、50〜250μmであることが好ましい。50μ未満であるとフィルムのこしがなく、250μmを超えると取り扱いが困難となる。
[塗布層]
ポリエスエルフィルムのうえの塗布層は、水系塗布層である。水系塗布層であることによって、環境に与える付加が少なく、安全に塗布フィルムを製造することができる。
水系塗布層は、塗布層の組成物100重量%あたりベンゾトリアゾール基を側鎖に有する(メタ)アクリル樹脂15〜80重量%およびシリコーン化合物5〜50重量%を含有する。
塗布層の厚みは、乾燥後の厚みとして、好ましくは0.2〜2.0μm、さらに好ましくは0.3〜1.9μmである。この範囲の厚みとすることで、紫外線吸収性能に優れ、ポリエスエルフィルムとの密着性が良好で、塗布斑が目立たず、塗布外観のよい塗布フィルムを得ることができる。
[紫外線吸収剤]
塗布層は、紫外線吸収剤として、ベンゾトリアゾール基を側鎖に有する(メタ)アクリル樹脂を含有する。このベンゾトリアゾール基を側鎖に有する(メタ)アクリル樹脂の含有量は、塗布層の組成物100重量%あたり15〜80重量%、好ましくは30〜70重量%である。15重量%未満であると紫外線吸収性能が不十分となり、塗布層のうえに他の機能層、例えば近赤外線吸収層を設けるときに、その層との密着性が不足する。80重量%を超えても紫外線吸収性能が飽和するので80重量%を超えて含有する意味がない。
本発明における塗布フィルムは、塗布層にベンゾトリアゾール化合物を共重合した(メタ)アクリル樹脂を15〜80重量%配合することで、波長400nmの光線透過率が80%以上、波長360nmの光線透過率が5%以下を達成することができる。
[シリコーン化合物]
塗布層は、ワックスとしてシリコーン化合物を含有する。このシリコーン化合物は、塗布層の組成物100重量%あたり5〜50重量%、好ましくは10〜30重量%含有する。5重量%未満であると防汚性が劣り、50重量%を超えると塗膜の上に他の機能層、例えば近赤外線吸収層を設けるときに、その層との密着性が不足する。
塗布層のシリコーン化合物は、オルガノシロキサンを骨格とする化合物であり、例えば、ジメチルシリコーン、メチルフェニルシリコーン、メチルハイドロジェンシリコーン、フロロシリコーン、シリコーンポリエーテル共重合体、アルキル変性シリコーン、高級脂肪酸変性シリコーンを挙げることができる。
シリコーン化合物としては反応性基を有するシリコーン化合物を用いることが好ましい。反応性基を含有しないシリコーン化合物を用いた場合には、塗布層の欠落による滑性の低下、帯電防止性の低下、欠落成分による生産工程への汚染が起きる場合があり好ましくない。
[帯電防止剤]
本発明において、塗布層には帯電防止剤を含有させることが好ましい。帯電防止剤は、帯電防止性を付与する剤であり、好ましくはカチオンポリマーを用いる。このカチオンポリマーは、好ましくはビニル系重合体からなり、側鎖にカチオン性基を有し、そのカチオン性基が第4級アンモニウム塩である化合物である。第4級アンモニウム塩としては、第4級アンモニウムスルホネート、第4級アンモニウムサルフェート、第4級アンモニウムナイトレートを例示することができる。
塗布層に帯電防止剤を含有させる場合、その量は塗布層の組成物100重量%あたり、例えば15〜80重量%、さらに30〜70重量%である。この範囲で含有させることで、紫外線吸収性能を低下させることなく、十分な帯電防止性を得ることができ、また、塗布層のうえに機能層、例えば近赤外線吸収層を設けるときに、この層との良好な密着性を得ることができる。
[界面活性剤]
塗布層を形成するための塗布液には、塗布層の組成物と化学的に不活性な界面活性剤を配合することが好ましい。界面活性剤を配合する場合、塗布層の組成物100重量%あたり、例えば1〜20重量%、好ましくは10〜20重量%配合する。かかる範囲で配合することによって、ポリエステルフィルムへの水性塗布液の濡れを促進し、塗布液の安定性を向上することができる。界面活性剤として、例えば、ポリオキシエチレン−脂肪酸エステル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等のアニオン型、ノニオン型界面活性剤を挙げることができる。
[光線透過率、ヘーズ変化率]
本発明の塗布フィルムは、波長400nmの光線透過率が80%以上である。波長400nmの光線透過率が80%未満であると透過光が減り明るさが不足し、光学用途への適用が難しくなる。本発明の塗布フィルムは、波長360nmの光線透過率が、好ましくは10%以下、さらに好ましくは5%以下である。この範囲の透過率とすることで、紫外線の遮蔽性能に優れ、プラズマディスプレイパネルの反射防止フィルムとして用いるときにフィルムに配合される近赤外線吸収剤の劣化を十分に防止することができる。
本発明の塗布フィルムは、フィルムの上の6.5mmの位置にスライドガラスを設置してフィルムを230℃で15分間加熱して保持したときのスライドガラスのヘーズ変化率が10%未満である。この測定の詳細は実施例で説明するが、ヘーズ変化率が10%を超えると低分子量物の発生量が多く、フィルムの生産工程で、工程の汚染が多くなり、生産性が劣る。
スライドガラスのヘーズ変化率は下記式で定義される。
スライドガラスのヘーズ変化率(%)
=(加熱後のスライドガラスヘーズ(%)−加熱前のスライドガラスヘーズ(%))
/加熱前のスライドガラスヘーズ(%)
なお、上記スライドガラスのヘーズ変化率は、ポリエステルフィルムに、水系塗布層として、塗布層の組成物100重量%あたりベンゾトリアゾール基を側鎖に有する(メタ)アクリル樹脂15〜80重量%およびシリコーン化合物5〜50重量を含有する水系塗布層を、乾燥後の厚みとして、例えば0.2〜2.0μm、好ましくは0.3〜1.9μmの厚みで設けることによって達成することができる。
[製造方法]
本発明の塗布フィルムの製造方法を以下に説明する。なお、ガラス転移温度をTg、融点をTmという。
本発明においてポリエステルフィルムは、当業者に周知の方法で得ることができる。すなわち、ポリエステルをダイより押出し、未延伸積層シートとし、これをキャスティングドラムで冷却固化して未延伸フィルムとし、これを加熱して縦方向に延伸して縦延伸フィルムを得る。この延伸は2個以上のロールの周速差を利用して行うのが好ましい。延伸温度は、ポリエステルのガラス転移点(Tg)〜(Tg+70℃)とするのが好ましい。
延伸倍率は、好ましくは2.2〜4.5倍、さらに好ましくは2.3〜3.9倍である。2.2倍未満とするとフィルムの厚み斑が悪くなり良好なフィルムが得られず好ましくなく、4.5倍を超えると製膜中に破断が発生し易くなり好ましくない。
縦延伸後のフィルムに、塗布層を形成するための塗液を塗布し、続いて、横延伸、熱固定、熱弛緩の処理を順次施して二軸配向フィルムとするが、これら処理はフィルムを走行させながら行う。横延伸の処理はポリエステルのTgより高い温度から始める。そして(Tg+5)〜(Tg+70)℃の温度まで昇温しながら行う。
塗布液の塗布方法として、公知の任意の塗工法が適用することができる。例えばロールコート法、グラビアコート法、ロールブラッシュ法、スプレーコート法、エアーナイフコート法、含浸法、カーテンコート法を適用することができる。これらは単独または組合せて用いることができる。
横延伸過程での昇温は連続的でも段階的(逐次的)でもよいが通常逐次的に昇温する。例えばテンターの横延伸ゾーンをフィルム走行方向に沿って複数に分け、ゾーン毎に所定温度の加熱媒体を流すことで昇温する。横延伸の倍率は、好ましくは2.2〜4.5倍、さらに好ましくは2.8〜3.9倍である。2.2倍未満であるとフィルムの厚み斑が悪くなり良好なフィルムが得られず好ましくなく、4.5倍を超えると製膜中に破断が発生し易くなり好ましくない。
なお、縦方向と横方向に同時に延伸する同時二軸延伸方法で製造することもできる。
本発明において、塗布層を形成するために用いる塗液は、水性塗布液、例えば水溶液、水分散液、乳化液の形態で使用することが好ましい。水性塗布液の固形分濃度は、通常20重量%以下、好ましくは1〜10重量%である。1重量%未満であるとポリエステルフィルムへの塗れ性が不足することがあり好ましくなく、20重量%を超えると塗液の安定性や塗布層の外観が悪化することがあり好ましくない。
以下、実施例により本発明を詳述する。なお、各特性値は以下の方法で測定した。
(1)フィルム厚み
フィルムをエレクトリックマイクロメーター(アンリツ製 K−402B)にて、10箇所の厚みを測定し、その平均値をフィルムの厚みとした。
(2)光線透過率
島津製作所(株)製分光光度計UV−3101PCを用い、スキャン速度200nm/秒、スリット幅20nm、サンプリングピッチ1.0nmの条件で、波長360nmと400nmの光線透過率を測定した。
(3)スライドガラスのヘーズ変化率
内径10cm、内側の高さ6.5mmの円柱形のシャーレの底に、5cm×5cmの大きさに切り出したサンプルフィルムを置き、その上部の6.5mmの位置に、5cm×5cmのスライドガラスを設置し、シャーレを閉じた。シャーレ全体を230℃の温度に加熱して15分間保持した。スライドガラスのヘーズを、加熱前、加熱後に測定し、スライドガラスのヘーズ変化率を下記式から算出し、下記の基準で評価した。
スライドガラスのヘーズ変化率(%)
=(加熱後のスライドガラスヘーズ(%)−加熱前のスライドガラスヘーズ(%))
/加熱前のスライドガラスヘーズ(%)
なお、ヘーズは、日本電色工業社製のヘーズ測定器(NDH―20)で測定した。
(4)UVインクの接着性
サンプルフィルムの塗膜を塗設面に厚さ250μmのポリエステルフィルムを接着剤にて貼り付け、サンプルフィルムの塗膜を塗設していない面の上に紫外線硬化型印刷インキ(東洋インキ製フラッシュドライFDO紅APN)をRIテスター(明製作所製)により印刷した後、中圧水銀灯UVキュア装置(80W/cm、一灯式、日本電池製)でキュアリングを行い、厚み3.0μmのUVインキ層を形成させた。このUVインキ層の上にセロハンテープ(18mm幅、ニチバン製)を15cmの長さに貼り、この上を2kgの手動式荷重ロールで一定の荷重を与えフィルムを固定した後、セロハンテープの一端を90゜方向に剥離した後のUVインキ層を観察した。
UVインキの接着性は下記の基準により評価した。
〇:UVインキ層が全く剥離しない (UVインキ接着性良好)
△:塗膜とUVインキ層間が部分的に凝集破壊状に剥離する
(UVインキ接着性やや良好)
×:塗膜とUVインキ層間が層状に剥離する(UVインキ接着性不良)
△以上が実用性能を有する。
(5)表面抵抗
サンプルフィルムの塗布層表面の表面固有抵抗値を測定した。タケダ理研社製・固有抵抗測定器を使用し、測定温度23℃、測定湿度60%の条件で、1日調湿後、印加電圧100Vで1分間保持した後の表面固有抵抗値(Ω/□)を測定した。なお、「a+bE」は、a×10を意味する。
[実施例1〜11、比較例1〜4]
固有粘度(オルソクロロフェノール、35℃)0.62のポリエチレンテレフタレートを20℃に維持した回転冷却ドラム上に溶融押出しして未延伸フィルムを得た。次いで縦方向に3.4倍に延伸した後、その両面に表1記載の塗剤の固形分濃度が重量3%の水性塗液をロールコーターで均一に塗布して塗布フィルムとした。次いで、この塗布フィルムを95℃で乾燥し、横方向に120℃で3.7倍に延伸し、230℃で幅方向に3%収縮させ熱固定し、厚さ100μmの塗布フィルムを得た。なお、塗膜の厚さは0.5μmであった。これらの評価結果を表2に示す。なお、塗布層の組成は表1の通りであり、得られた塗布フィルムの評価結果は表1のとおりであった。
Figure 2009209284
Figure 2009209284
[比較例5]
塗液を塗設しない以外は実施例1と同様にして実施した。評価結果を表2に示す。
[比較例6]
フィルムのポリエチレンテレフタレートを下記式(I)に示す紫外線吸収剤(竹本油脂製:CEi−P)1重量%およびポリエチレンテレフタレート(固有粘度:0.62)からなるポリエステル組成物とし、塗液を塗設しない以外は実施例1と同様にして実施した。評価結果は表2のとおりであった。
Figure 2009209284
本発明のポリエステルフィルムは、プラズマディスプレイパネルの反射防止フィルムとして好適に用いることができる。

Claims (3)

  1. ポリエステルフィルム、およびそのうえに設けられた水系塗布層からなる塗布フィルムであって、波長400nmの光線透過率が80%以上であり、フィルムの上の6.5mmの位置にスライドガラスを設置してフィルムを230℃で15分間加熱して保持したときのスライドガラスのヘーズ変化率が10%未満であり、水系塗布層が、塗布層の組成物100重量%あたりベンゾトリアゾール基を側鎖に有する(メタ)アクリル樹脂15〜80重量%およびシリコーン化合物5〜50重量を含有することを特徴とする塗布フィルム。
  2. 波長360nmの光線透過率が10%以下である、請求項1記載の塗布フィルム。
  3. プラズマディスプレイパネルの反射防止フィルムとして用いられる、請求項1記載の塗布フィルム。
JP2008054778A 2008-03-05 2008-03-05 塗布フィルム Expired - Fee Related JP5231050B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008054778A JP5231050B2 (ja) 2008-03-05 2008-03-05 塗布フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008054778A JP5231050B2 (ja) 2008-03-05 2008-03-05 塗布フィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009209284A true JP2009209284A (ja) 2009-09-17
JP5231050B2 JP5231050B2 (ja) 2013-07-10

Family

ID=41182757

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008054778A Expired - Fee Related JP5231050B2 (ja) 2008-03-05 2008-03-05 塗布フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5231050B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104479575A (zh) * 2014-11-04 2015-04-01 东莞市纳利光学材料有限公司 一种具有抗蓝光功能的钢化玻璃膜ab胶及制备方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105738570B (zh) * 2016-02-23 2018-11-13 广州慧谷工程材料有限公司 一种检测钢化膜用ab胶对钢化玻璃贴合性能的方法及应用

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0939174A (ja) * 1995-08-04 1997-02-10 Toray Ind Inc 積層フイルム
JPH09183199A (ja) * 1995-12-28 1997-07-15 Toray Ind Inc 積層フィルム
JPH10130456A (ja) * 1996-11-01 1998-05-19 Jsr Corp 水系分散体
JPH10182978A (ja) * 1996-12-26 1998-07-07 Jsr Corp 水系分散体
JPH11293196A (ja) * 1998-04-14 1999-10-26 Matsushita Electric Works Ltd 水系コーティング樹脂組成物およびそれを用いた塗装品
JP2003206442A (ja) * 2002-01-15 2003-07-22 Shin Etsu Chem Co Ltd 硬質保護被膜形成用コーティング剤及び光学物品

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0939174A (ja) * 1995-08-04 1997-02-10 Toray Ind Inc 積層フイルム
JPH09183199A (ja) * 1995-12-28 1997-07-15 Toray Ind Inc 積層フィルム
JPH10130456A (ja) * 1996-11-01 1998-05-19 Jsr Corp 水系分散体
JPH10182978A (ja) * 1996-12-26 1998-07-07 Jsr Corp 水系分散体
JPH11293196A (ja) * 1998-04-14 1999-10-26 Matsushita Electric Works Ltd 水系コーティング樹脂組成物およびそれを用いた塗装品
JP2003206442A (ja) * 2002-01-15 2003-07-22 Shin Etsu Chem Co Ltd 硬質保護被膜形成用コーティング剤及び光学物品

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104479575A (zh) * 2014-11-04 2015-04-01 东莞市纳利光学材料有限公司 一种具有抗蓝光功能的钢化玻璃膜ab胶及制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5231050B2 (ja) 2013-07-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI686432B (zh) 光學用聚酯薄膜及使用其之偏光板
WO2010143551A1 (ja) 積層ポリエステルフィルム
JP5520138B2 (ja) 積層ポリエステルフィルム
JP5424987B2 (ja) 積層ポリエステルフィルム
JP5109088B2 (ja) 光学用易接着性ポリエステルフィルム及び光学用積層ポリエステルフィルム
JP2008246780A (ja) 光学用積層ポリエステルフィルム
JP2007111923A (ja) 離型フィルム
JP6353362B2 (ja) 虹色光沢防止プライマー層を備えた光学的に透明な二軸配向ポリエステルフィルム
JP2013202987A (ja) 塗布フィルム
JP6777396B2 (ja) ハードコートフィルム
WO2006129533A1 (ja) 離型フィルム
JP2005336395A (ja) 離型フィルム
JP4388417B2 (ja) 離型フィルム
JP5231050B2 (ja) 塗布フィルム
JP2008266392A (ja) 反射防止フィルム用積層ポリエステルフィルム
JP4692819B2 (ja) 積層ポリエステルフィルム
JP4703179B2 (ja) 積層ポリエステルフィルム
JP2007038448A (ja) 積層ポリエステルフィルム
JP6515445B2 (ja) 表面保護フィルム用ポリエステルフィルムロールおよび導電性フィルム積層体
JP2018058270A (ja) 積層ポリエステルフィルム
JP2015016677A (ja) 離型ポリエステルフィルム
JP2015016676A (ja) 離型ポリエステルフィルム
JP2015027735A (ja) 離型ポリエステルフィルム
JP7147156B2 (ja) レーザー加工用離型フィルム及びレーザー加工品の製造方法
JP6531348B2 (ja) 離型フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110117

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110706

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20110706

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120507

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130321

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160329

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5231050

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees