JP2009208566A - 乗員膝保護装置付き回転テーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】シートに着座した乗員の前方に配置されたテーブルが車両前面衝突時に乗員と衝突することを防止すると共に、テーブルの裏面に設けた乗員膝保護装置で乗員膝部を拘束して保護する。
【解決手段】シートクッション9の両側より突出させた回転シャフト10の両端に車室外側アーム11と車室内側アーム12を連結させ、その車室外側アーム11の先端部に2軸方向に回転自在とするテーブル2を取り付け、テーブル非使用時には、シートバック8の背面に格納し、テーブル使用時には乗員Mの前方へ引き出してテーブル2を車室内側アーム12の先端に設けたロック部20にロックして固定する。また、車両前面衝突時には、乗員大腿部3の上方位置にあるテーブル2を乗員膝部4と対向する位置へと回転移動させ、そのテーブル2の裏面に設けたエアバック5を展開して乗員膝部4及び膝下部位を拘束して保護する。
【選択図】図6

Description

本発明は、自動車用シートに着座した乗員の前方に配置されるテーブルに膝部を拘束して保護する乗員膝保護装置付き回転テーブルに関する。
車両前席シートバック背面に設置したパーソナルコンピュータを操作する後部座席に着座するユーザ(後席乗員)を、車両前面衝突から保護するための構造が提案されている(例えば、特許文献1等に記載)。
かかる特許文献1に記載の構造は、車両前席シートバック背面に設置されたディスプレイ装置と、キーボードを含む操作部と、これらを支持する基部とから構成されている。パーソナルコンピュータの操作時には、操作部を基部から後席乗員方向へスライドさせて使用するが、車両前面衝突時には、後席乗員が操作部を基部の下或いは中へと変位させることにより乗員への荷重入力を減少させ、安全性を確保する仕組みとしている。
特開平4−212648号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、シートバック背面に設置された基部が残るため、どうしても基部と乗員との衝突を回避することができない。
そこで、本発明は、自動車用シートに着座した乗員の前方に配置されたテーブルが車両前面衝突時に乗員と衝突することを防止すると共に、テーブルの裏面に設けた乗員膝保護装置で乗員膝部を拘束して保護する乗員膝保護装置付き回転テーブルを提供することを目的とする。
本発明の乗員膝保護装置付き回転テーブルは、自動車用シートに着座した乗員の前方に配置されるテーブルと、このテーブルを乗員大腿部の上方である第1の位置と、乗員膝部と対向する第2の位置との間で、該テーブルを回転自在とするテーブル回転支持手段と、を備えている。
さらに、本発明の乗員膝保護装置付き回転テーブルは、車両前面衝突時にテーブル回転支持手段がテーブルを第1の位置から第2の位置に回転させた時に乗員膝部を拘束して保護する乗員膝保護装置を備えている。
本発明の乗員膝保護装置付き回転テーブルによれば、車両前面衝突時に乗員大腿部の上方にあるテーブルを乗員膝部と対向する位置に回転移動させるため、乗員腹部がテーブルに衝突するのを防止することができ、乗員を衝突から保護することができる。
また、本発明の乗員膝保護装置付き回転テーブルによれば、テーブルの裏面に乗員膝部を拘束して保護する乗員膝保護装置を備えているため、この乗員膝保護装置により乗員膝部の保護を図ることができる。したがって、本発明によれば、テーブルと乗員との衝突を回避することが可能となる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
「乗員膝保護装置付き回転テーブルの構成説明」
図1は本実施形態の乗員膝保護装置付き回転テーブルが第1の位置と第2の位置に回転したときの状態を示す斜視図、図2は本実施形態の乗員膝保護装置付き回転テーブルのテーブルを第1の位置からシートバック背面へ格納させる連続動作図、図3は本実施形態の乗員膝保護装置付き回転テーブルのテーブルに設けたロック部をストライカよりロック解除してテーブルを開いた状態を示す動作図、図4は本実施形態の乗員膝保護装置付き回転テーブルのテーブルに設けたロック部をストライカにロックさせた状態を示す図、図5は本実施形態の乗員膝保護装置付き回転テーブルのテーブルをシート側方よりシートバックの背面へと格納する途中状態を示す動作図、図6は本実施形態の乗員膝保護装置付き回転テーブルのテーブルを第1の位置から第2の位置へ回転移動させてエアバッグで乗員膝部を拘束保護する状態を示す図、図7は小さな乗員の膝部をエアバッグで拘束保護するときの図6に対応する図である。
本実施形態の乗員膝保護装置付き回転テーブルは、自動車用シート1に着座した乗員Mの前方に配置されるテーブル2と、このテーブル2を乗員大腿部3の上方である第1の位置と乗員膝部4と対向する第2の位置との間で、該テーブル2を回転自在とするテーブル回転支持手段と、乗員膝部4を拘束して保護する乗員膝保護装置と、を備えている。
本実施形態のテーブル2が取り付けられる自動車用シート1は、助手席用のシートである。テーブル2は、例えば乗員Mがパーソナルコンピュータ等を操作したりメモを取ったりする作業台として使用されるもので、例えば厚さ3〜5mm程度の鋼板にて形成されている。かかるテーブル2は、乗員膝部4の膝下部を覆い膝元が隠れるに足る充分な大きさを有した長方形板とされている。例えば、テーブル2を大きさは、横縦の長さが500×300mmとされている。
このテーブル2の作業面となる表面2aとは反対の裏面2bには、乗員膝部4を拘束して保護する乗員膝保護装置が設けられている。乗員膝保護装置は、乗員膝部4を拘束して保護するエアバッグ5と、このエアバック5にエアーを供給して展開させるインフレータ6と、からなる。
エアバック5は、例えば車両前面衝突時において図示を省略するシートベルト装着検出センサーにより乗員Mがベルト非着用であることが検出された場合に、このエアバック5に接続されたインフレータ6よりエアーが強制的に供給されて展開する。
また、エアバック5は、図示を省略した乗員体格検知センサーにより検知した乗員Mの体格に応じて段階的にその大きさを拡大させることができるよう多段式構造のインフレータ6により展開制御されるようになっている。このため、背丈が大きい体格の良い人(大柄な人)と背丈の小さい人(小柄な人)に合わせてインフレータ6を段階的に爆発させ、エアバック5の大きさを乗員Mの体格に合わせ展開して乗員膝部4及び乗員膝下部を拘束して保護する。
本実施形態では、テーブル2の裏面2bに形成した凹部7内にエアバック5を折り畳んで収容配置させている。また、インフレータ6も同じく前記凹部7内に配置されている。エアバック5を凹部7内に折り畳んで収容配置させることで、テーブル2の裏面2bがフラットな面となる。これにより、テーブル2の表裏に突起物が無いことから、該テーブル2を回転させてシートバック背面と乗員前方に配置させる操作作業が容易になる。
テーブル回転支持手段は、主としてシートバック8とシートクッション9からなる自動車用シート1のうち、シートクッション9の内部に配置される回転シャフト10と、シートクッション9の両サイドから突出する回転シャフト10の両端に垂直固定される車室外側アーム11及び車室内側アーム12と、回転シャフト10を回転させる回転駆動部13と、を備えている。
回転シャフト10は、シートクッション9の内部に配置されており、一対の軸受け部14によりその両端側部が支持されて回転自在とされている。この回転シャフト10は、図3の矢印Aで示す車幅方向にその軸芯を向けて配置されている。
車室外側アーム11は、基端部をシートクッション9の車室外側に面するサイドから突出する回転シャフト10の一端に結合しており、該回転シャフト10に対して垂直に固定されている。
車室内側アーム12は、車室外側アーム11と同様、基端部をシートクッション9の車室内側に面するサイドから突出する回転シャフト10の他端に結合しており、該回転シャフト10に対して垂直に固定されている。
これら回転シャフト10、車室外側アーム11及び車室内側アーム12は、何れも例えば直径30mm程度の鋼管からなり、溶接等によって上向きに開口するコ字状とされている。これら車室外側アーム11及び車室内側アーム12は、軸受け部14で支持された回転シャフト10の回転と連動して前記自動車用シート1に着座した乗員Mの両サイドを平行に前方へ回転する。
車室外側アーム11の先端部には、前記テーブル2を図2の矢印Y方向及び図3の矢印Xで示す方向にそれぞれ回動自在とするヒンジ機構部14が設けられている。ヒンジ機構部14は、車室外側アーム11の先端部に固定された支持軸15と、この支持軸15に回転自在に取り付けられた連結部材16と、この連結部材16にテーブル2を回転自在に連結させたヒンジ部17と、から構成されている。
テーブル2は、車室外側アーム11の先端部に固定された支持軸15に取り付けられた連結部材16に対してヒンジ部17を介して回動自在とされており、閉じたときに車室内側アーム12の先端部上に載せられるようになっている。テーブル2は、車室内側アーム12の先端部上に載せられた状態では、作業台となる表面2aが水平状態に保たれる。一方、テーブル2は、車室内側アーム12の先端部上に載せられた状態から開くとほぼ垂直状態に起立するが、それ以上は開くことがないようにされている。なお、連結部材16は、テーブル2の裏面2bに形成された切欠き部18に嵌合し、該テーブル2が閉じられたときに前記裏面2bと面一になる。
また、テーブル2は、垂直に起立した状態において前記支持軸15を中心として軸周りに回転自在となっている。このように、テーブル2は、車室外側アーム11の先端部に対してX方向とY方向の2軸方向にそれぞれ回動自在に取り付けられている。
そして、このテーブル2には、車室内側アーム12の先端部に設けられたストライカー19に係合してロックされるロック部20が設けられている。ストライカー19は、車室内側アーム12の先端部に固定された固定ピン21に連結されたストライカー固定部材22に逆コ字状をなすフックとされている。ロック部20は、ストライカー固定部材22の外形状に応じて矩形状をなす凹みとして形成された凹部23の中に、前記ストライカー19と係合する2本のロックピン24、24を有している。
これらロックピン24、24は、基端部を固定し先端部を片持ち梁状態にして互いの先端部同士の間に若干の隙間を有して同一軸線上に設けられている。テーブル2が閉じられると、ロックピン24、24間の隙間にストライカー19が入り込んでテーブル2が車室内側アーム12の先端部にロックされる。このロック状態からテーブル2を引き上げることで、その引き上げ力でストライカー19がロックピン24、24間から抜け出してテーブル2のロック状態が解除される。なお、このテーブル2を車室内側アーム12の先端部に固定するロック機構部の耐荷重は、2t程度とされる。
回転駆動部13は、シートクッション9の内部に配置され、車両前面衝突時に回転シャフト10を回転させてその両端に固定した車室外側アーム11及び車室内側アーム12と共に前記テーブル2を、乗員大腿部3の上方である第1の位置(図1の実線で示すテーブル位置)から乗員膝部4と対向する第2の位置(図1の二点鎖線で示すテーブル位置)へと移動させると共にその回転速度を加速させる。
例えば、回転駆動部13には、シートベルトを巻き上げるELR機構等のような回転式インフレータが使用される。かかる回転駆動部13は、図示を省略した車両に設置された加速度センサーであるGセンサーが積分値である一定以上の速度を検知した時に、回転式インフレータが起爆して回転シャフト10を回転させることにより、車室外側アーム11及び車室内側アーム12のそれぞれの先端部に設けたテーブル2を第1の位置から第2の位置へと速やかに回転移動させる。
また、本実施形態の乗員膝保護装置付き回転テーブルでは、テーブル2を第1の位置にロックして位置決め固定すると共に、車両前面衝突時にロックが解除される第1ロック手段と、テーブル2を第2の位置にロックして位置決め固定する第2ロック手段と、からなるテーブル回転位置ロック手段が設けらている。
第1ロック手段は、図6に示すように、テーブル2を乗員大腿部3の上方である第1の位置に保持する第1ロックピン25を有し、この第1ロックピン25を車室外側アーム11の基端近傍部において接触させて該テーブル2を第1の位置に保持させる。この第1ロックピン25は、シートクッション9のサイドに設けられ、車両前面衝突時にGセンサーが一定以上の速度を検知した時に外れる。第2ロック手段は、テーブル2を乗員膝部4と対向する第2の位置に保持する第2ロックピン26を有し、この第2ロックピン26を車室外側アーム11の基端近傍部において接触させて該テーブル2を第2の位置に保持させる。この第2ロックピン26は、第1ロックピン25と同様、シートクッション9のサイドに設けられ、それ以上足下へ回転しないように前記テーブル2をロックする。
また、本実施形態の乗員膝保護装置付き回転テーブルでは、前記テーブル2が第1の位置にあるか否かを検知するテーブル位置検出センサー27がシートクッション9の内部に設けられている。車両は、乗員Mがシートベルトを非装着且つテーブル位置検出センサー27によりテーブル2が第1の位置にない場合は、車両前面衝突時に乗員Mを保護することはできないため、発進できないようになっている。
「テーブル取出し動作説明」
次に、本実施形態の乗員膝保護装置付き回転テーブルのテーブル取出し動作について説明する。
テーブル2は、通常、図5に示すようにシートバック8の背面に格納されている(S1の状態)。テーブル2を使用するには、先ず、乗員Mが自動車用シート1に着座した後、テーブル2を前記したヒンジ部17を中心としてシートバック背面から離れる方向へ開く。そして、テーブル2をシートバック8のサイドサポートと平行な状態にする(図5のS2で示す状態)。次に、テーブル2を車室外側アーム11の先端部に設けた支持軸15を中心に回転させながら車両前方へとテーブル2を回転させて行く(図5のS3で示す状態)。このとき、テーブル2に連結された車室外側アーム11も一緒に回転し、さらにこの車室外側アーム11に連結された回転シャフト10及び車室内側アーム12も同時に回転する。
その後、テーブル2をシートバック8のサイドサポートと平行にさらに前方へ回転させる。図5のS4の状態は、乗員Mのサイドにテーブル2を回転させた状態を示す。そしてさらに、テーブル2を車両前方へ回転させると、第1ロックピン25に車室外側アーム11の基端側部が接触する。この第1ロックピン25が車室外側アーム11の基端側部に接触することで、テーブル2は第1の位置にロックされて保持される。
次に、テーブル2をヒンジ部17を中心として回転させ、車室内側アーム12の先端部へと載せるように閉じる。すると、テーブル2は、車室内側アーム12の先端部に設けられたストライカー19がロック部20のロックピン24、24と係合し、該車室内側アーム12の先端部にロックされた状態で水平に保持される。このとき、テーブル位置検出センサー27は、第1の位置にテーブル2が配置されたことを検出する。
以上の動作により、テーブル2は、乗員大腿部3の上に配置され、作業台として使用することができる。車両を降りる時には、ストライカー19とロックピン24、24との係合を解除してロックを外し、前記した動作と逆の動作をすることでシートバック8の背面にテーブル2を格納する。
「車両衝突時のテーブル回転動作」
次に、テーブル2が第1の位置にあるときに車両が前面衝突した場合、車両に設置された衝突Gセンサーがある一定以上の速度(積分値)を検知した時点で第1ロックピン25が外れる。すると、第1の位置にあったテーブル2は、図6に示すように、回転式インフレータのように構成された回転駆動部13が作動して回転シャフト10を回転させることにより、この回転シャフト10と連結された車室外側アーム11及び車室内側アーム12を第2の位置まで移動させる。このとき、テーブル2は、回転駆動部13の回転式インフレータの展開により第1の位置(図6の実線位置)から第2の位置(図6の二点鎖線で示す乗員膝部4と対向する位置)へとその回転速度を加速させて回転させられる。また、テーブル2は、第2の位置まで回転されると、第2ロックピン26が車室外側アーム11の基端側部と接触し、それ以上前方へ回転することが阻止される。
そして、シートベルト装着検出センサーが乗員Mのベルト非着用であることを検出した場合に、テーブル2の裏面2bに設けたインフレータ6よりエアーが供給されてエアバック5が展開する。このエアバック5の展開により、乗員膝部4及びその膝下部位が拘束されて保護される。その結果、シートベルトを非着用であっても乗員膝部4及びその膝下部位をテーブル裏面に設けたエアバック5による適切な反力で拘束するため、乗員Mを損傷から保護することができる。
なお、乗員Mがシートベルトを着用している場合において、テーブル裏面のエアバック5を展開するようにしてもよい。こうすることで、シートベルトによる乗員Mの拘束とニーエアバックによる乗員膝部4及びその膝下部位の拘束による二重保護を図ることができ、より安全性を高めることができる。
また、体格の小さな乗員Mの場合は、図7に示すように、インフレータ6がエアバック5の展開状態を乗員Mの体格に応じて段階的に展開可能とするので、そのエアバック5に供給されるエアー量が調整され、小さな体格の人に適した大きさにエアバック5が展開される。
「本実施形態の効果」
本実施形態の乗員膝保護装置付き回転テーブルによれば、テーブル2の裏面2bに乗員膝部4を拘束して保護する乗員膝保護装置を備えているため、この乗員膝保護装置により乗員膝部4の保護を図ることができる。したがって、本実施形態によれば、テーブル2と乗員Mとの衝突を回避することが可能となる。
また、本実施形態によれば、シートベルトの着用・非着用に拘わらず、車両前面衝突時はテーブル2が乗員大腿部3の上方である第1の位置から乗員膝部4と対向する第2の位置へと車両前方へ回転するため、乗員Mの腹部にテーブル2が衝突することがなく、該テーブル2の通常使用時の利便性と腹部傷害低減を両立することができる。
また、本実施形態によれば、乗員膝保護装置をテーブル2の裏面2bに配置したエアバック5とこのエアバック5を展開させるインフレータ6とにより構成したので、ニーエアバックとして作用し、乗員Mの膝部及び膝下部位を保護することができる。
また、本実施形態によれば、乗員大腿部3と対向する位置でエアバック5を展開して膝部及び膝下部位を拘束して保護する構造であるため、従来構造であるダッシュパネル前方或いはインストルメントパネルに設けたニーエアバック構造のものに比べてエネルギー吸収効率を高めることができ、乗員保護効果がより一層高まる。
また、本実施形態によれば、テーブル2を乗員Mの膝下部位を覆うに充分な大きさとしたので、テーブル使用時(第1の位置でのテーブル使用時)は膝元がこのテーブル2で隠されるため、心理的な不安が低減され、安心して長時間乗車することが可能となる。通常、助手席前方空間を拡大するためにダッシュパネル前方に設置したインストルメントパネルは薄型化される傾向にあるが、車両走行時に乗員前方の空き空間が前方下方角へ占める割合が大きくなり過ぎると視覚的に不安を感じることが実験により分かっている。また、助手席乗員が足を伸ばすようなリラックスした着座姿勢をとった場合、自分の足元が見えてしまったり、運転席や車外から足元を覗く視線が気になることに起因した心理的な不安感が生じる。しかしながら、本実施形態では、テーブル2により足元が隠れるため、それらの心理的不安を無くすことができる。
また、本実施形態によれば、エアバック5を展開させるインフレータ6を、乗員Mの体格に応じて段階的に展開させる多段式構造としているので、体格の小さな人から体格の大きな人までそれぞれの体格に応じた大きさに展開させたエアバック5で乗員Mを拘束して保護することができる。
また、本実施形態によれば、乗降時にはテーブル2をシートバック8の背面に格納しており、乗員Mが自動車用シート1に着座した時点で背面からテーブル2を回転させながらシートサイドバック側面より車両前方へと引き出す構造としてテーブル回転支持手段を構成したので、乗員Mの乗降時にテーブル2が邪魔にならず、またテーブル2を使用しない時には乗員Mの前方空間を犠牲にすることなくシートバック8の背面に格納することができる。
また、本実施形態によれば、テーブル回転支持手段を回転シャフト10と車室外側アーム11と車室内側アーム12の3本のシャフトによる結合体で構成し、それら車室外側アーム11と車室内側アーム12の先端部にテーブル2を配置したので、テーブル2を片方のアームで支持する片持ち構造に比べて通常使用時のテーブル2の耐荷重を高めることができる。
また、本実施形態によれば、車両前面衝突時にテーブル2を車室外側アーム11及び車室内側アーム12で両持ち梁構造としたので、テーブル2を両側のアームで支持でき、エアバック5の展開時には反力板として充分な機能を果たす。
また、本実施形態によれば、回転シャフト10を回転させる回転駆動部13を、テーブル2を第1の位置から第2の位置へと移動させるときにその回転速度を加速させる構造としているので、瞬時にテーブル2を乗員膝部4と対向する位置へと移動させることができる。
また、本実施形態によれば、テーブル2を乗員大腿部3の上方に位置決めさせる第1ロック手段を有しているので、テーブル使用時のテーブル保持状態をきちんと保つことができる。また、本実施形態によれば、車両前面衝突時にテーブル2を乗員膝部4と対向する位置に位置決めさせる第2ロック手段を有しているので、テーブル2がそれ以上回転して膝に衝突するのを防止することができる。
また、本実施形態によれば、車室内側アーム12の先端部に設けたストライカー19に係合してテーブル2をロックするロック部20を有しているので、不用意にテーブル2が外れることが無くテーブル使用状態を良好なものとすることができる。
また、本実施形態によれば、テーブル2を車室外側アーム11の先端部に対して2軸方向にそれぞれ回動自在に取り付けられているので、テーブル非使用時にはシートバック8の背面へと格納でき、テーブル使用時には乗員Mの前方へ配置させることができる。
また、本実施形態によれば、自動車用シート1への乗降時にロック部20とストライカー19とのロックを解除してシート側方よりシートバック8の背面へとテーブル2を格納するようにしたので、乗員Mの乗降時にテーブル2が邪魔にならない。
また、本実施形態によれば、テーブル2を助手席シートに設けたので、助手席の乗員Mが作業台としてテーブル2を使用することができると共に、車両前方衝突時にはこのテーブル2の裏面2bに格納したエアバック5で乗員膝部4及びその膝下部位を拘束して保護することができる。
また、本実施形態によれば、テーブル2が第1の位置にあるか否かを検知するテーブル位置検出センサー27をシートクッション9の内部に設けたので、このセンサーでテーブル2が第1の位置に無く且つテーブル2がシートバック8の背面に無い場合は、車両が発進できないようにして安全を確保することができる。
以上、本発明を適用した具体的な実施の形態について説明したが、上述の実施形態は、本発明の一例に過ぎず、前記した実施形態に制限されることはない。
図1は本実施形態の乗員膝保護装置付き回転テーブルが第1の位置と第2の位置に回転したときの状態を示す斜視図である。 図2は本実施形態の乗員膝保護装置付き回転テーブルのテーブルを第1の位置からシートバック背面へ格納させる連続動作図である。 図3は本実施形態の乗員膝保護装置付き回転テーブルのテーブルに設けたロック部をストライカよりロック解除してテーブルを開いた状態を示す動作図である。 図4は本実施形態の乗員膝保護装置付き回転テーブルのテーブルに設けたロック部をストライカにロックさせた状態を示す図である。 図5は本実施形態の乗員膝保護装置付き回転テーブルのテーブルをシート側方よりシートバックの背面へと格納する途中状態を示す動作図である。 図6は本実施形態の乗員膝保護装置付き回転テーブルのテーブルを第1の位置から第2の位置へ回転移動させてエアバッグで乗員膝部を拘束保護する状態を示す図である。 図7は小さな乗員の膝部をエアバッグで拘束保護するときの図6に対応する図である。
符号の説明
1…自動車用シート(助手席シート)
2…テーブル
3…乗員大腿部
4…乗員膝部
5…エアバック
6…インフレータ
8…シートバック
9…シートクッション
10…回転シャフト(テーブル回転支持手段)
11…車室外側アーム(テーブル回転支持手段)
12…車室内側アーム(テーブル回転支持手段)
13…回転駆動部(テーブル回転支持手段)
14…ヒンジ機構部
19…ストライカー
20…ロック部
24…ロックピン
25…第1ロックピン
26…第2ロックピン
27…テーブル位置検出センサー

Claims (9)

  1. 自動車用シートに着座した乗員の前方に配置されるテーブルと、
    前記テーブルを乗員大腿部の上方である第1の位置と、乗員膝部と対向する第2の位置との間で、前記テーブルを回転自在とするテーブル回転支持手段と、
    前記テーブルの裏面に設けられ、車両前面衝突時に前記テーブル回転支持手段が前記テーブルを第1の位置から第2の位置に回転させた時に乗員膝部を拘束して保護する乗員膝保護装置と、を備えた
    ことを特徴とする乗員膝保護装置付き回転テーブル。
  2. 請求項1に記載の乗員膝保護装置付き回転テーブルであって、
    前記乗員膝保護装置は、前記テーブルの裏面に配置されるエアバッグ及びこのエアバッグを展開させるインフレータからなる
    ことを特徴とする乗員膝保護装置付き回転テーブル。
  3. 請求項2に記載の乗員膝保護装置付き回転テーブルであって、
    前記インフレータは、前記エアバッグの展開状態を乗員の体格に応じて段階的に展開可能とする多段式構造である
    ことを特徴とする乗員膝保護装置付き回転テーブル。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載の乗員膝保護装置付き回転テーブルであって、
    前記テーブル回転支持手段は、
    前記シートクッションの内部に配置される回転シャフトと、
    前記シートクッションの両サイドから突出する前記回転シャフトの両端に垂直固定され、前記テーブルと連結される車室外側アーム及び車室内側アームと、
    前記シートクッションの内部に配置され、前記回転シャフトを回転させる回転駆動部と、を備え、
    前記回転駆動部は、車両前面衝突時に前記回転シャフトを回転させてその両端に固定した前記車室外側アーム及び車室内側アームと共に前記テーブルを、第1の位置から第2の位置へと移動させると共にその回転速度を加速させる
    ことを特徴とする乗員膝保護装置付き回転テーブル。
  5. 請求項1から請求項4の何れか1項に記載の乗員膝保護装置付き回転テーブルであって、
    前記テーブルを第1の位置にロックして位置決め固定すると共に、車両前面衝突時にロックが解除される第1ロック手段と、前記テーブルを第2の位置にロックして位置決め固定する第2ロック手段と、からなるテーブル回転位置ロック手段を備えた
    ことを特徴とする乗員膝保護装置付き回転テーブル。
  6. 請求項4または請求項5の乗員膝保護装置付き回転テーブルであって、
    前記テーブルは、前記車室外側アームの先端部に対して2軸方向にそれぞれ回動自在に取り付けられている
    ことを特徴とする乗員膝保護装置付き回転テーブル。
  7. 請求項6に記載の乗員膝保護装置付き回転テーブルであって、
    前記テーブルは、前記車室内側アームの先端部に設けられたストライカーに係合してロックされるロック部を有している
    ことを特徴とする乗員膝保護装置付き回転テーブル。
  8. 請求項7に記載の乗員膝保護装置付き回転テーブルであって、
    前記テーブルは、前記自動車用シートへの乗員乗り降り時に、前記ロック部と前記ストライカーとのロックを解除してシート側方よりシートバックの背面へと格納される
    ことを特徴とする乗員膝保護装置付き回転テーブル。
  9. 請求項1から請求項8の何れか1項に記載の乗員膝保護装置付き回転テーブルであって、
    前記テーブルは、助手席シートに設けられた
    ことを特徴とする乗員膝保護装置付き回転テーブル。
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