JP2009208502A - 車両用空調装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両の空調ユニットに連結されるダクト3Bと、ダクト3B連結され吹出口17から車室内に空調空気を吹き出す吹き出しユニット2Bとを有する車両用空調装置であって、吹き出しユニット2Bのフレーム10の連結部12がダクト3Bの連結部20の内側に嵌め込まれ、ダクト3Bの連結部20における左側の縦壁部20aの内壁に位置決め凸部30Aを設け、下壁部20dの内壁に位置決め凸部30Bを設け、位置決め凸部30A,30Bの前壁部は、奧に進むにしたがって内側への突出寸法が徐々に大きくなるテーパー状に形成する。
【選択図】図2
Description
そこで、この発明は、簡単な構造ながら、吹き出し筒体とダクトとを精確に位置決めすることができ、空気漏れもない車両用空調装置を提供するものである。
請求項1に係る発明は、車両の空調ユニットに連結されるダクト(例えば、後述する実施例におけるダクト3A,3B)と、該ダクトに連結され吹出口(例えば、後述する実施例における吹出口4)から車室内に空調空気を吹き出す吹き出し筒体(例えば、後述する実施例におけるフレーム10)とを有する車両用空調装置であって、前記ダクトの前記吹き出し筒体に連結されるダクト側連結部(例えば、後述する実施例における連結部20)と、前記吹き出し筒体の前記ダクトに連結される吹き出し筒体側連結部(例えば、後述する実施例における連結部12)のいずれか一方が大径に形成された大径連結部で、他方が該大径連結部の内側に嵌め込まれる小径連結部であり、前記大径連結部の内壁または前記小径連結部の外壁の少なくともいずれか一方に位置決め部材(例えば、後述する実施例における位置決め凸部30A,30B)を設けたことを特徴とする車両用空調装置である。
請求項3に係る発明によれば、上下方向と左右方向の位置決めが可能となる。
請求項4に係る発明によれば、位置決め部材を容易に形成することができるとともに、位置決め部材が設けられた連結部の剛性が向上する。
請求項5に係る発明によれば、ダクトのダクト側連結部と吹き出し筒体の吹き出し筒体側連結部とを連結する際の作業性が向上する。また、位置決め部材を設けた部位が局部的に過負荷となるのを防止することができる。
図1は、車両のインストルメントパネル(図示略)の略中央に設置されるインストルメントパネルセンター1と、このインストルメントパネルセンター1の左右後方に設置される吹き出しユニット2A,2Bと、吹き出しユニット2A,2Bにそれぞれ連結されるダクト3A,3Bとを組み付けた状態を示す斜視図である。インストルメントパネルセンター1、吹き出しユニット2A,2B、ダクト3A,3Bはいずれも樹脂で形成されている。
吹き出しユニット2A,2Bおよびダクト3A,3Bは左右対称な形態をなし、基本的な構成は同じであるので、以下、右側の吹き出しユニット2Bと右側のダクト3Bについて説明し、左側についての説明は省略する。
また、図2に示すように、フレーム10の右側壁14の先端側にはダイヤル15が回転可能に取り付けられており、ダイヤル15はリンク16を介してシャッターバルブ13の回転軸に接続され、ダイヤル15を回転することによってシャッターバルブ13を開閉することができるように構成されている。
ダクト3Bの連結部20の正面視形状は、吹き出しユニット2Bにおけるフレーム10の連結部12と略相似形をなしており、フレーム10の連結部12の縦壁部12a,12b、上壁部12c、下壁部12dにそれぞれ対応する、縦壁部20a,20b、上壁部20c、下壁部(横壁部)20dを備えている。ただし、ダクト3Bの連結部20は、その内側に吹き出しユニット2Bの連結部12を挿入可能なように、吹き出しユニット2Bの連結部12よりも所定寸法だけ大きく形成されている。なお、この実施例において、ダクト3Bの連結部20は大径連結部を構成し、吹き出しユニット2Bの連結部12は小径連結部を構成している。
また、吹き出しユニット2Bの右側壁14から突出するリンク16等との干渉を避けるために、ダクト3Bの連結部20には逃げ部22が形成されている。逃げ部22は、連結部20の右側の縦壁部20bの下半から下壁部20dの右端部に亘って、鍔部23、傾斜段部24,嵌合部25に形成されている。
前述したように、ダクト3A,3Bと吹き出しユニット2A,2Bとが嵌合する部位においては、これらの間にシール部材40が挟装されているので、空調空気が漏れることはない。したがって、空気漏れに起因する騒音も発生しない。
また、ダクト3A,3Bの連結部20に設けた位置決め凸部30A,30Bは、位置決め部材として機能するだけでなく、連結部20の剛性を高めるリブとしても機能する。
なお、この発明は前述した実施例に限られるものではない。
例えば、前述した実施例では、ダクトの連結部の内壁に位置決め部材を設けたが、これに代えて吹き出しユニットの連結部の外壁に位置決め部材を設けてもよい。あるいは、ダクトの連結部の内壁と吹き出しユニットの連結部の外壁の両方に位置決め部材を設けてもよく、その場合には、位置決め部材同士が干渉しないように位置をずらして設けるのが好ましい。
また、ダクトおよび吹き出しユニットの連結部の形状は実施例に限るものではなく、種々の形状が採用可能である。
4 吹出口
10 フレーム(吹き出し筒体)
12 連結部(吹き出し筒体側連結部、小径連結部)
20 連結部(ダクト側連結部、大径連結部)
20a 縦壁部
20d 下壁部(横壁部)
30A,30B 位置決め凸部(位置決め部材)
40 シール部材(隙間埋め部材)
Claims (5)
- 車両の空調ユニットに連結されるダクトと、該ダクトに連結され吹出口から車室内に空調空気を吹き出す吹き出し筒体とを有する車両用空調装置であって、
前記ダクトの前記吹き出し筒体に連結されるダクト側連結部と、前記吹き出し筒体の前記ダクトに連結される吹き出し筒体側連結部のいずれか一方が大径に形成された大径連結部で、他方が該大径連結部の内側に嵌め込まれる小径連結部であり、
前記大径連結部の内壁または前記小径連結部の外壁の少なくともいずれか一方に位置決め部材を設けたことを特徴とする車両用空調装置。 - 前記位置決め部材は、該位置決め部材が設けられている連結部の開口側端部から奥部に進むにしたがって、他方の連結部に向けて突出する突出量が大きくなっていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
- 前記位置決め部材は、前記連結部の左右の縦壁部の少なくとも一方と、上下の横壁部の少なくとも一方とに設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用空調装置。
- 前記位置決め部材は前記ダクト側連結部に設けられており、前記ダクトの成形時に前記ダクト側連結部を部分的に突出させて一体に形成したリブで構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
- 前記ダクト側連結部と前記吹き出し筒体側連結部との間にはこの間の隙間を埋める隙間埋め部材が設けられ、該隙間埋め部材の前記位置決め部材に対応する部位は他の部位と比較して薄肉に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
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