JP2002195639A - 車両用風向調整装置 - Google Patents

車両用風向調整装置

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JP2002195639A JP2000398688A JP2000398688A JP2002195639A JP 2002195639 A JP2002195639 A JP 2002195639A JP 2000398688 A JP2000398688 A JP 2000398688A JP 2000398688 A JP2000398688 A JP 2000398688A JP 2002195639 A JP2002195639 A JP 2002195639A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さな操作力で風向調整が可能な車両用風向
調整装置を提供する。 【解決手段】 ケース1の湾曲する空気吹き出し口2に
設けられた複数のルーバ3が、全閉時空気吹き出し口2
の湾曲に沿って格納され、全開時同一方向を向くようリ
ンク4により連繋された風向調整装置であって、ケース
1に中間部が回動自在に支承され、かつ一端側がギヤ5
c、6bを介して操作ダイヤル5に連動された回動リン
ク6、またはリンク4の一方より突設された作動ピン6
aを、ケース1の側面に開口された長孔1cより突出さ
せて他方に係合させ、回動リンク6の他端側に形成され
たほぼL字形のガイド溝6cに、ケース1内に設けられ
たシャットバルブ10を開閉するレバー11の先端より
突設されたピン11bを嵌挿したもので、小さな操作力
でルーバ3及びシャットバルブ10を開閉することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は操作力を軽減した車
両用風向調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来自動車等の車両には、空調装置によ
り調和された空気を室内へ吹き出す空気吹き出し口に、
風向を調整する風向調整装置が設けられている。
【0003】またこの種の風向調整装置として、例えば
特開平11−70814号公報に記載されたものが公知
である。
【0004】前記公報の風向調整装置は、風向を調整す
るノブを備えていて、このノブを回転すると、ロッキング
レバーより突設されたピンが、ノブに形成された第2案
内溝にガイドされ、これによってロッキングレバーが回
動されるようになっている。
【0005】ロッキングレバーの一端側にはほぼV字形
の案内溝が形成されていて、この案内溝にはルーバを開
閉するブラケットより突設されたピンが嵌挿されてお
り、ロッキングレバーの回動により、このブラケットが
上方へ移動されるため、ブラケットにより連動された複
数のルーバが同時に回動されて、空気吹き出し口より吹
き出される空気の吹き出し方向が調整できるようになっ
ている。
【0006】またロッキングレバーの他端側には、ほぼ
L字形の第3案内溝が形成されていて、この第3案内溝
にエアダンパより突設されたピンが嵌挿されており、ロ
ッキングレバーの回動に伴い、エアダンパが閉位置より
開方向へ回動され、ルーバによる風向調整時にはエアダ
ンパは開位置に保持されて、ハウジング内を流通する空
気の抵抗にならないように構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記公報の風向
調整装置のように、ロッキングレバーの一端側に形成さ
れた案内溝にブラケットより突設されたピンを嵌合し、
また他端側に形成された第3案内溝にエアダンパより突
設されたピンを嵌合すると共に、ロッキングレバーより
突設されたピンをノブに形成された第2案内溝を嵌合し
たものでは、ノブよりロッキングレバーに伝達された操
作力が2分されて、その分力によりルーバ及びエアダン
パが動作される構造のため、操作力が有効にルーバ及び
エアダンパへ伝達できない上、各溝とピンの間に大きな
摩擦力が発生することから、エアダンパを開閉したり、
風向調整するのに大きな操作力を必要として、操作性が
悪いなどの問題があった。
【0008】本発明はかかる従来の問題点を改善するた
めになされたもので、小さな操作力で風向調整を可能に
した車両用風向調整位置を提供して、操作性の向上を図
ることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に記載の車両用風向調整装置は、両端が開口す
る筒状ケースの一端側に形成された湾曲する空気吹き出
し口に、リンクにより連繋された複数のルーバが開閉自
在に設けられ、かつルーバによる空気吹き出し口の全閉
時、各ルーバが空気吹き出し口の湾曲に沿って格納され
ると共に、ケースの外側面に中間部が回動自在に支承さ
れ、かつ一端側がギヤを介して操作ダイヤルに連動され
た回動リンクを設け、またケース内にリンクを設けて、
回動リンクとリンクの間を、ケースの側面に開口された
長孔を介して係合手段により互いに係合すると共に、回
動リンクの他端側に、ほぼL字形のガイド溝を形成して
このガイド溝に、ケースの他端側開口部に設けられたシ
ャットバルブを開閉するレバーの先端より突設されたピ
ンを嵌挿したものである。
【0010】前記構成により、ルーバにより風向を調整
すべく操作ダイヤルを回動すると、ギヤを介して回動リ
ンクが回動されるため、操作力を確実に回動リンクへ伝
達することができると共に、ガイド溝とピンの摺接個所
が従来のものに比べて少なくできるため、ガイド溝とピ
ンの摩擦による操作力のロスが少なくなり、これによっ
て小さな操作力でルーバ及びシャットバルブを開閉する
ことができるため、操作性の向上が図れるようになる。
【0011】前記目的を達成するため請求項2に記載の
車両用風向調整装置は、係合手段を、回動リンクまたは
リンクの一方に突設され、かつ長孔を貫通する作動ピン
と、回動リンクまたはリンクの他方に形成され、かつ作
動ピンの先端が嵌挿されたピン孔とより構成したもので
ある。
【0012】前記構成により、ケースの側面に小さな長
孔を形成するだけで、ケース外側の回動リンクとケース
内側のリンクを連動することができるため、ケースの剛
性が低下することがないと共に、回動リンク及びリンク
に作動ピン及びピン孔が一体成形できるため、係合手段
が容易かつ安価に得られるようになる。
【0013】前記目的を達成するため請求項3に記載の
車両用風向調整装置は、ケースの側面に開口された長孔
を、ケースの内側面に摺接するよう設けたリンクにより
閉鎖するようにしたものである。
【0014】前記構成により、風向を調整すべく操作ダ
イヤルを回動しても、ケースの側面に開口された長孔は
リンクによって常に閉鎖されているため、長孔よりケー
ス内の空気が漏れることがない。
【0015】前記目的を達成するため請求項4に記載の
車両用風向調整装置は、両端が開口する筒状ケースの一
端側に形成された湾曲する空気吹き出し口に、リンクに
より連繋された複数のルーバが開閉自在に設けられ、か
つルーバによる空気吹き出し口の全閉時、各ルーバが空
気吹き出し口の湾曲に沿って格納されると共に、ルーバ
とリンクの間を、ルーバによる空気吹き出し口の全開
時、各ルーバが同一方向を向くようリンクで連結した風
向調整装置であって、ケースの外側方に設けられた支持
部材に中間部が回動自在に支承され、かつ一端側がギヤ
を介して操作ダイヤルに連動された回動リンクを設け、
またケースの外側面と支持部材の間にリンクを設けて、
回動リンクとリンクの間を、支持部材に開口された長孔
を介して係合手段により互いに係合したものである。
【0016】前記構成により、ガイド溝とピンの摺接個
所が従来のものに比べて少なくできるため、ガイド溝と
ピンの摩擦による操作力のロスが少なくなり、これによ
って小さな操作力でルーバを開閉することができるた
め、操作性の向上が図れると共に、ケースの外側面と支
持部材の間にリンクを設けことにより、ルーバの回動中
心軸と操作ダイヤルの回動中心軸が平行でなくても、操
作ダイヤルによりルーバを回動操作できるため、風向調
整装置を設置した周辺のデザインに合わせて操作ダイヤ
ルを傾斜させることができるなど、デザインの自由度が
大幅に向上する。
【0017】前記目的を達成するため請求項5に記載の
車両用風向調整装置は、係合手段を、前記回動リンクま
たは前記リンクの一方に突設され、かつ前記長孔を貫通
する作動ピンと、前記回動リンクまたは前記リンクの他
方に形成され、かつ前記作動ピンの先端が嵌挿されたピ
ン孔とより構成したものである。
【0018】前記構成により、支持部材に小さな長孔を
形成するだけで、回動リンクとリンクを連動することが
できるため、支持部材の剛性が低下することがないと共
に、回動リンク及びリンクに作動ピン及びピン孔が一体
成形できるため、係合手段が容易かつ安価に得られるよ
うになる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を、図
1ないし図6に示す図面に基づいて詳述する。
【0020】図1は本発明の第1の実施の形態を示す風
向調整装置の斜視図、図2は同分解斜視図、図3は同横
断面図、図4ないし図6は作用説明図である。
【0021】これらの図において、符番1で示されるの
はケースで、このケース1は上下方向に湾曲した形状の
空気吹き出し口2を有し、自動車のインストルメントパ
ネル(図示せず)内に設置されている。
【0022】前記ケース1は図1及び図2に示すように
略箱形に形成されていて、空気吹き出し口2の両側に
は、空気吹き出し口2の曲線に沿って複数の軸孔1aが
上下方向に等間隔に形成されており、前記軸孔1aには
ルーバ3の両端に突設したピン3aが回動自在に支承さ
れている。
【0023】前記ルーバ3は複数個設けられており、ピ
ン3aを中心に各ルーバ3を全閉位置に格納したとき、
各ルーバ3によって空気吹き出し口2が閉鎖できるよう
に幅寸法及び長さ寸法が設定されていると共に、前記ル
ーバ3の一端側裏面にはピン3cが突設されており、こ
れらピン3cは、ケース1内に収容されたリンク4のピ
ン孔4aに回動自在に嵌挿されている。
【0024】前記リンク4は図4に示すように略半月状
に形成されていて、空気吹き出し口2の湾曲形状と略同
一曲率をもって形成された円弧状部4bに、半円状の突
起4cが上下方向に略等間隔に突設されている。
【0025】前記突起4cの中心部にはピン孔4aが形
成されており、これらピン孔4aのうち、最上段に位置
するピン孔4aは基準孔として真円に形成されており、
残りのピン孔4aは下段側に行くにしたがって順次前後
方向に長さが大きい長孔に形成されている。
【0026】そして前記ルーバ3のブラケット3bに形
成されたピン3cには、リンク4に形成されたピン孔4
aが嵌挿されていて、ルーバ3による空気吹き出し口2
の全開時各ルーバ3が同一方向を向くように、各ルーバ
3がリンク4により保持されている。
【0027】また前記リンク4の直線部側には、上下方
向の略中央部に半円状の突出部4dが突設されていて、
この突出部4dの略中心位置にピン孔4eが形成されて
おり、このピン孔4eに後述する回動リンク6の一端側
より突設された作動ピン6aが嵌入されるようになって
いると共に、リンク4の下端側より突設されたガイドピ
ン4fの先端は、ケース1の側面に形成された円弧状の
長孔1dに嵌挿されている。
【0028】操作ダイヤル5は、ケース1の一方の外側
面に突設された支軸1bに中心部が回動自在に支承され
ていて、ビスなどの固着具9により抜け外れないよう係
止されていると共に、操作ダイヤル5の外側面中央部に
は、外周面のほぼ半周に歯を有する筒状のギヤ5cが操
作ダイヤル5と一体に形成されており、このギヤ5cに
前記回動リンク6の一端側に形成されたほぼ扇状のギヤ
6bが噛合されている。
【0029】回動リンク6の一端側には作動ピン6aが
突出されており、この作動ピン6aは、ケース1の側面
に形成された円弧状の長孔1cを貫通してケース1内に
突出し、ケース1内に収容されたリンク4のピン孔4e
に嵌挿されていると共に、前記長孔1cと前記長孔1d
は、ケース1の内面と摺接するようにケース1内に設け
られたリンク4により図4に示すように塞がれていて、
長孔1c、1dより空気が漏れないようになっている。
【0030】回動リンク6のギヤ6b側に寄った位置に
は筒状部6gが形成されていて、この筒状部6cにほぼ
皿状に形成された回動支持部材7が嵌合されている。
【0031】回動支持部材7は軸部7aを有していて、
この軸部7aに回動リンク6に形成された取付け孔6h
が回動自在に支承されていると共に、回動支持部材7の
中心部を貫通するように挿入されたビスなどの固着具8
をケース1の外側面に突設されたボス1fに螺挿するこ
とにより、回動リンク6が回動支持部材7を介してケー
ス1に回動自在に取付けられている。
【0032】回動リンク6の他端側はケース1の外側面
に沿ってケース1の後部側に延出され、ケース1の後部
内に開閉自在に設けられたシャットバルブ10に連動さ
れている。
【0033】シャットバルブ10はケース1内を流通す
る空気を遮断するもので、ケース1の断面形状とほぼ等
しい長方形状の板体より形成されていて、周辺部にはシ
ール部材10cが全周に亘って取付けられている。
【0034】シャットバルブ10の回動中心には、一端
側に支軸10aが、そして他端側に筒状部10bが一体
形成されている。
【0035】支軸10aはケース1の側面に形成された
軸孔1gに、ケース1の内側から回動自在に嵌挿されて
おり、筒状部10bには、ケース1の外側に設けられた
レバー11の軸部11aが回動不能に嵌合されている。
【0036】レバー11はほぼ玉子形に形成されてい
て、一端側に突設された前記軸部11aがケース1の側
面に形成された軸孔1hに回動自在に支承されており、
他端側に突設されたピン11bの先端は、回動リンク6
の他端側に形成されたほぼ逆L字状のガイド溝6cに嵌
挿されている。
【0037】ガイド溝6cは、回動リンク6の回動中心
軸Oを中心とする円弧状の長溝部6dと、この長溝部6
dより回動中心軸O側へ屈曲された短溝部6eより形成
されていて、レバー11のピン11bが長溝部6dにあ
るときには、シャットバルブ10はほぼ水平の全開位置
に保持され、ピン11bが長溝部6dより短溝部6eへ
案内されるときに、短溝部6eの外側縁6fにピン11
bが押されてレバー11が回動し、これによってシャッ
トバルブ10がほぼ垂直となる全閉位置に回動されるよ
うになっている。
【0038】なお図3中14はルーバ3の後方に設けら
れた縦ルーバで、吹き出し口より吹き出される空気の左
右方向の風向調整を行うためのものである。
【0039】次に前記構成された第1の実施の形態にな
る風向調整装置の作用を、図4ないし図6に示す図面を
参照して説明する。
【0040】図4に示すルーバ3の全閉状態では、シャ
ットバルブ10もケース1内の全閉位置にあって、周囲
に設けられたシール部材10cがケース1の内周面と密
接されているため、図示しない空調装置よりダクトを介
してケース1の後端部内へ供給された空気はシャットバ
ルブ10により遮断されて、空気吹き出し口2より吹き
出されることはない。
【0041】この状態からルーバ3を開放すべく操作ダ
イヤル5を図4の反時計回り方向へ回動させると、回動
リンク6より突設された作動ピン6aによりリンク4が
図5に示すように下降されるため、各ルーバ3がピン3
aを中心に反時計回り方向へ回動されて、ルーバ3が開
放されると共に、操作ダイヤル5に設けられたギヤ5c
に一端側のギヤ6bが噛合された回動リンク6が、回動
支持部材7の軸部7aを中心に時計回り方向へ回動され
る。
【0042】これによって回動リンク6の他端側に設け
られたガイド溝6cの短溝部6eに案内されて、レバー
11のピン11bが上方へ押し上げられるため、レバー
11は反時計回り方向へ回動されると共に、レバー11
に連結されたシャットバルブ10が支軸10aを中心に
回動されて、レバー11のピン11bが長溝部11dの
上端に達したときに、シャットバルブ10はほぼ水平の
全開位置に保持される。
【0043】この状態からさらに操作ダイヤル5を回動
すると、リンク4がさらに下降されて、各ルーバ3は図6
に示すように先端部が斜め上方に回動されると共に、回
動リンク6もさらに時計回り方向へと回動されるが、レ
バー11のピン11bはガイド溝11cの長溝部11d
内を移動するだけで、レバー11は回動されることがな
いので、シャットバルブ10は全開状態に引き続き保持
される。
【0044】これによってルーバ3の角度を可変して、
空気吹き出し口2より吹き出される空気の風向を調整す
べく操作ダイヤル5を回動しても、ルーバ3の角度は変
わるが、シャットバルブ10は引き続き全開状態に保持
されて、ケース1内を流通する空気の抵抗となることが
ないので、シャットバルブ10による配風性能の悪影響
を受けることなしに、ルーバ3によって空気吹き出し口
2より吹き出される空気の風向調整が行えるようにな
る。
【0045】一方ルーバ3により空気吹き出し口2を閉
鎖する場合は、操作ダイヤル5を時計回り方向へ回動さ
せる。
【0046】これによって前記開放時と逆に回動リンク
6が反時計回り方向へ回動されて、リンク4が上方へ移
動されるため、各ルーバ3はピン3aを中心に時計回り
方向へ回動されて、図4に示すように空気吹き出し口2
を閉鎖すると共に、回動リンク6の回動に伴い、ガイド溝
6cの長溝部6d内を上方へ移動していたレバー11の
ピン11bは、短溝部6eに達したところで、短溝部6e
の外周縁6fにより下方へ押圧されるため、レバー11
が時計回り方向へ回動されて、いままで全開状態にあっ
たシャットバルブ10が全閉位置へ回動され、ケース1
内に供給された空気が空気吹き出し口2へ達するのを遮
断するため、各ルーバ3間に多少の隙間があっても、空
気吹き出し口2より吹き出される空気を完全に遮断する
ことができる。
【0047】一方図7ないし図11は、本発明の第2の
実施の形態を示すもので、次にこれを説明する。
【0048】なお前記第2の実施の形態と同一部分は同
一符号を付して、その説明は省略する。
【0049】この第2の実施の形態では、ケース1の外
側にリンク4を設けた点と、ケース1内にシャットバル
ブ10がない点が前記第1の実施の形態と異なってい
る。
【0050】すなわちリンク4は図9に示すように、垂
直辺4hと水平辺4iとによりほぼT字形に形成されて
いて、ケース1の一方の側板の外側面に摺接するようケ
ース1の外側に設けられている。
【0051】ケース1の側板には円弧状の長孔1jが各
ルーバ3毎に形成されていて、これら長孔1jよりルー
バ3の一端に突設されたピン3cがケース1の外側に突
出されており、各ピン3cの先端はリンク4の垂直辺4
hに形成されたピン孔4aに嵌合されている。
【0052】ケース1の外側には、側面とはぼ平行する
ように板状の支持部材14が設けられていて、この支持
部材14の外側面に突設された支軸14aに、ほぼ半月
状の操作ダイヤル5が回転自在に支承されており、ビス
などの固着具9により抜け外れないよう係止されてい
る。
【0053】前記支軸1の中心軸Oは、ルーバ3の回動
中心軸O1に対して図10に示すように角度θ傾斜され
ており、これによって支軸14aに支承された操作ダイ
ヤル5の回動中心軸Oも傾斜されていると共に、操作ダ
イヤル5の外側面中央部には、外周面のほぼ半周に歯を
有する筒状のギヤ5cが操作ダイヤル5と一体に形成さ
れていて、このギヤ5cに回動リンク6の一端側に形成
されたほぼ扇状のギヤ6bが噛合されている。
【0054】回動リンク6の一端側には作動ピン6aが
突出されており、この作動ピン6aは、支持部材14に
形成された円弧状の長孔14bを貫通して支持部材14
とケース1間に突出され、支持部材14とケース1間に
収容されたリンク4の水平部4i先端に形成された長孔
状のピン孔4eに嵌挿されていると共に、ケース1の側
板に形成された長孔1jは、ケース1の外側面と摺接す
るように設けられたリンク4により図11に示すように
塞がれていて、長孔1jより空気が漏れないようになっ
ている。
【0055】回動リンク6の他端側には筒状部6gが形
成されていて、この筒状部6gにほぼ皿状に形成された
回動支持部材7が嵌合されている。
【0056】回動支持部材7は軸部7aを有していて、
この軸部7aに回動リンク6に形成された取付け孔6h
が回動自在に支承されていると共に、回動支持部材7の
中心部を貫通するように挿入されたビスなどの固着具8
を支持部材14の外側面に突設されたボス14cに螺挿
することにより、回動リンク6が回動支持部材7を介し
て支持部材14に回動自在に取付けられている。
【0057】次に前記第2の実施の形態になる風向調整
装置の作用を説明すると、空気吹き出し口より吹き出さ
れる空気の風向を調整するには、第1の実施の形態と同
様に操作ダイヤル5を回動させる。
【0058】これによって操作ダイヤル5に設けられた
ギヤ5cにより回動リンク6が回動されて、回動リンク
6より突設された作動ピン6aがリンク4の水平辺4i
先端を上下方向に回動させるため、リンク4の垂直辺4
hに係合されたルーバ3のピン3cがケース1の長孔1
jに沿って移動されて各ルーバ3の角度が可変され、こ
れによって風向が調整される。
【0059】また前記第2の実施の形態では、周囲のデ
ザインと合致させるため、ルーバ3の回動中心軸O1に
対して予め操作ダイヤル5の回動中心軸Oを、角度θ傾
斜させているが、回動リンク6より突設した作動ピン6
aをリンク4の水平辺6iに形成された長孔状のピン孔
4eに嵌合することにより、ルーバ3の回動中心軸O1
と操作ダイヤル5の回動中心軸Oの角度差を吸収してい
るため、動作に何等支障をきたすことはない。
【0060】
【発明の効果】本発明は以上詳述したように、ケースに
中間部が回動自在に支承され、かつ一端側がギヤを介し
て操作ダイヤルに連動された回動リンクを設け、またケ
ース内にリンクを設けて、回動リンクとリンクの間を、
ケースの側面に開口された長孔を介して係合手段により
互いに係合すると共に、回動リンクの他端側に、ほぼL
字形のガイド溝を形成してこのガイド溝に、ケースの他
端側開口部に設けられたシャットバルブを開閉するレバ
ーの先端より突設されたピンを嵌挿したことから、ルー
バにより風向を調整すべく操作ダイヤルを回動すると、
ギヤを介して回動リンクが回動されるため、操作力を確
実に回動リンクへ伝達することができると共に、ガイド
溝とピンの摺接個所が従来のものに比べて少なくできる
ため、ガイド溝とピンの摩擦による操作力のロスが少な
くなり、これによって小さな操作力でルーバ及びシャッ
トバルブを開閉することができるため、操作性の向上が
図れるようになる。
【0061】またケースの側面に開口された長孔を、ケ
ースの内側面に摺接するよう設けたリンクにより閉鎖す
るようにしたことから、風向を調整すべく操作ダイヤル
を回動しても、ケースの側面に開口された長孔はリンク
によって常に閉鎖されているため、長孔よりケース内の
空気が漏れることがなく、これによつて、ケースに供給
された空気が無駄に消費されることがない。。
【0062】さらにケースの外側方に設けられた支持部
材に中間部が回動自在に支承され、かつ一端側がギヤを
介して操作ダイヤルに連動された回動リンクを設け、ま
たケースの外側面と支持部材の間にリンクを設けて、回
動リンクとリンクの間を、支持部材に開口された長孔を
介して係合手段により互いに係合したことから、ルーバ
の回動中心軸と操作ダイヤルの回動中心軸が平行でなく
ても、操作ダイヤルによりルーバを回動操作できるた
め、風向調整装置を設置した周辺のデザインに合わせて
操作ダイヤルを傾斜させることができるなど、デザイン
の自由度が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態になる車両用風向調
整装置の斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態になる車両用風向調
整装置の分解斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態になる車両用風向調
整装置の横断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態になる車両用風向調
整装置の作用説明図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態になる車両用風向調
整装置の作用説明図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態になる車両用風向調
整装置の作用説明図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態になる車両用風向調
整装置のルーバ閉鎖時の斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態になる車両用風向調
整装置のルーバ開放時の斜視図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態になる車両用風向調
整装置の分解斜視図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態になる車両用風向
調整装置の正面図である。
【図11】図10のA−A線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 ケース 1c 長孔 2 空気吹き出し口 3 ルーバ 4 リンク 5 操作ダイヤル 5c ギヤ 6 回動リンク 6a 作動ピン 6b ギヤ 6c ガイド溝 10 シャットバルブ 11 レバー 11b ピン 14 支持部材 14b 長孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端が開口する筒状ケースの一端側に形
    成された湾曲する空気吹き出し口に、リンクにより連繋
    された複数のルーバが開閉自在に設けられ、かつ前記ル
    ーバによる空気吹き出し口の全閉時、前記各ルーバが空
    気吹き出し口の湾曲に沿って格納されると共に、前記ル
    ーバとリンクの間を、前記ルーバによる空気吹き出し口
    の全開時、前記各ルーバが同一方向を向くようリンクで
    連結した車両用風向調整装置であって、前記ケースの外
    側面に中間部が回動自在に支承され、かつ一端側がギヤ
    を介して操作ダイヤルに連動された回動リンクを設け、
    また前記ケース内に前記リンクを設けて、前記回動リン
    クと前記リンクの間を、前記ケースの側面に開口された
    長孔を介して係合手段により互いに係合すると共に、前
    記回動リンクの他端側に、ほぼL字形のガイド溝を形成
    してこのガイド溝に、前記ケースの他端側開口部に設け
    られたシャットバルブを開閉するレバーの先端より突設
    されたピンを嵌挿したことを特徴とする車両用風向調整
    装置。
  2. 【請求項2】 前記係合手段を、前記回動リンクまたは
    前記リンクの一方に突設され、かつ前記長孔を貫通する
    作動ピンと、前記回動リンクまたは前記リンクの他方に
    形成され、かつ前記作動ピンの先端が嵌挿されたピン孔
    とより構成してなる請求項1記載の車両用風向調整装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ケースの側面に開口された前記長孔
    を、前記ケースの内側面に摺接するよう設けた前記リン
    クにより閉鎖するようにしてなる請求項1記載の車両用
    風向調整装置。
  4. 【請求項4】 両端が開口する筒状ケースの一端側に形
    成された湾曲する空気吹き出し口に、リンクにより連繋
    された複数のルーバが開閉自在に設けられ、かつ前記ル
    ーバによる空気吹き出し口の全閉時、前記各ルーバが空
    気吹き出し口の湾曲に沿って格納されると共に、前記ル
    ーバとリンクの間を、前記ルーバによる空気吹き出し口
    の全開時、前記各ルーバが同一方向を向くようリンクで
    連結した車両用風向調整装置であって、前記ケースの外
    側方に設けられた支持部材に中間部が回動自在に支承さ
    れ、かつ一端側がギヤを介して操作ダイヤルに連動され
    た回動リンクを設け、また前記ケースの外側面と前記支
    持部材の間に前記リンクを設けて、前記回動リンクと前
    記リンクの間を、前記支持部材に開口された長孔を介し
    て係合手段により互いに係合したことを特徴とする車両
    用風向調整装置。
  5. 【請求項5】 前記係合手段を、前記回動リンクまたは
    前記リンクの一方に突設され、かつ前記長孔を貫通する
    作動ピンと、前記回動リンクまたは前記リンクの他方に
    形成され、かつ前記作動ピンの先端が嵌挿されたピン孔
    とより構成してなる請求項4記載の車両用風向調整装
    置。
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