JP2009208296A - 流延装置、溶液製膜方法及び溶液製膜設備 - Google Patents

流延装置、溶液製膜方法及び溶液製膜設備 Download PDF

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Abstract

【課題】減圧チャンバの内部の圧力変動を抑える。
【解決手段】流延ドラム32は軸を中心に回転する。周面32aはX方向へ走行する。流延ダイはドープを周面32aに吐出する。流延ダイの流出口から周面32aにかけて流延ビードが形成される。減圧チャンバは、流延ビードの背面側を減圧する。周面32aの近傍には、流延ビードに向かって流れる流入風400が発生する。減圧チャンバと周面32aとの隙間に幅ラビリンス板77を設ける。幅ラビリンス板77には、流延ビードの幅方向に長く伸びるラビリンス溝87が設けられる。ラビリンス溝87を構成する先端86cは、ラビリンス溝87の長手方向に直交する断面が鋭角になるように形成される。
【選択図】図5

Description

本発明は、流延装置、溶液製膜方法及び溶液製膜設備に関するものである。
ポリマーフィルム(以下、フィルムと称する)は、優れた光透過性や柔軟性および軽量薄膜化が可能であるなどの特長から光学機能性フィルムとして多岐に利用されている。中でも、セルロースアシレートなどを用いたセルロースエステル系フィルムは、強靭性や低複屈折率であることから、写真感光用フィルムをはじめとして、近年市場が拡大している液晶表示装置(LCD)の構成部材である偏光板の保護フィルムまたは光学補償フィルムなどに用いられている。
主なフィルムの製造方法としては、溶融押出方法と溶液製膜方法とがある。溶融押出方法とは、ポリマーをそのまま加熱溶解させた後、押出機で押し出してフィルムを製造する方法であり、生産性が高く、設備コストも比較的低額であるなどの特徴を有する。しかし、膜厚を高精度で調整することが難しく、また、フィルムの表面に細かいスジ(ダイライン)ができるために、光学機能性フィルムへ使用することができるような高品質のフィルムを製造することが困難である。一方、溶液製膜方法は、ポリマーと溶媒とを含んだポリマー溶液を支持体上に流延して形成した流延膜が自己支持性を有するものとなった後、これを支持体から剥がして湿潤フィルムとし、さらに、この湿潤フィルムを乾燥させてフィルムとする方法である。溶融押出方法と比べて、光学等方性や厚み均一性に優れるとともに、含有異物の少ないフィルムを得ることができるため、LCD用途などの光学機能性フィルムは、主に溶液製膜方法で製造されている。
この溶液製膜方法は、セルローストリアセテートなどのポリマーをジクロロメタンや酢酸メチルを主溶媒とする混合溶媒に溶解した高分子溶液(以下、ドープと称する)を調製する。更に、このドープに所定の添加剤を混合し、流延ドープを調製する。流延ダイを用いて、流延ドープをキャスティングドラムやエンドレスバンドなどの支持体上に流延して流延膜を形成する(以下、流延工程と称する)。その流延膜が支持体上で冷却され、自己支持性を有するものとなった後に、支持体から膜(以下、湿潤フィルムと称する)として剥ぎ取り、この湿潤フィルムを乾燥させたものをフィルムとして巻き取る。
ところで、近年の液晶表示装置等の需要の著しい伸びに応えるため、生産効率の高い溶液製膜方法の確立が求められている。生産効率の向上の点から考慮すると、溶液製膜方法の高速化では流延工程が律速となる。溶液製膜方法の高速化のために、支持体の走行速度の高速化を行い、流延ダイから支持体にかけて流延ドープによって形成される流延ビードの背面側(以下、減圧ゾーンと称する)を減圧チャンバ等の減圧手段を用いて減圧することも行われている。
流延工程において、支持体と減圧チャンバとの隙間が変動すると、減圧チャンバ内の圧力が変動してしまい、ドープの支持体への着地点が変動して、流延膜の膜厚が不均一になることや、支持体表面と流延ビードとの間の密着性が下がり、流延膜と支持体表面との間に空気が混入してしまうことがあった。そして、これらが発生すると、フィルムの厚さムラやフィルム表面の欠陥(スジ、段ムラ等)が発生し、問題となっていた。このため、特許文献1では、支持体と減圧チャンバとの隙間を検出して、設定値以下になったときには、減圧チャンバを移動させて、支持体と減圧チャンバとの隙間が設定値以上となるようにしたフィルムの製造装置が提案されている。
また、特許文献2では、流延ダイの周辺に、遮風手段としての遮風板や遮風フィン等を設けた高分子樹脂フィルムの製造方法が提案され、特許文献3では、減圧チャンバに、上下方向に移動自在なラビリンスシールとしての調整プレートを設け、調整プレートの上下動により、調整プレートと支持体表面との隙間を調整するセルロースエステルフィルムの製造装置が提案されている。
特開2001−79864号公報 特開2002−103358号公報 特開2003−1655号公報
しかしながら、長時間連続して溶液製膜を行うと、減圧チャンバやラビリンスが自重で垂れ下がる。この垂れ下がりにより、支持体とラビリンスシールとの隙間が変わるため、減圧チャンバ内の圧力が変動してしまい、フィルムの品質が低下するという問題があった。また、ラビリンスシールの垂れ下がり量は、時間経過等で変動するため、垂れ下がりを考慮してラビリンスシールの位置決め調整を行うことは難しく、調整に要する時間が長くなり、生産効率が低下してしまうという問題があった。
したがって、支持体と減圧チャンバとの隙間を一定範囲内に調節して、流延工程における減圧チャンバ内部の圧力変動を抑える方法は、作業効率が悪く、効率よくフィルムを製造する方法としては限界がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、減圧チャンバの内部の圧力変動を容易に抑えることができる流延装置、溶液製膜方法及び溶液製膜設備を提供することを目的とする。
本発明は、走行するエンドレス支持体上に、流延ダイから吐出させた流延ビードにより流延膜を形成し、減圧チャンバを用いた吸引により前記流延ビードの前記支持体の走行方向上流側を減圧する流延装置において、前記減圧チャンバと前記支持体との間で前記減圧チャンバに設けられ、前記吸引による流入風に直交する方向に長く伸びるラビリンス溝を形成するための少なくとも1対の突条と、前記突条の先端部が、前記ラビリンス溝と前記支持体との間を通過する吸引風の流入方向の断面において、鋭角に形成されている先端部と、を備えることを特徴とする。
前記吸引風の流入方向における断面において、前記先端部は、前記支持体の表面に直交する直交面と前記直交面に交差する傾斜面とにより、鋭角に形成されていることが好ましい。また、前記吸引風の流入方向から順に、前記直交面、前記交差面が交互に形成されることにより前記ラビリンス溝が形成されていることが好ましい。更に、前記ラビリンス溝の長手方向の両端部には、前記ラビリンス溝を塞いで前記吸引風の流入を抑える遮蔽部材を備えることが好ましい。前記支持体が、軸を中心に回転するドラムの周面から構成されることが好ましい。
本発明の溶液製膜方法は、上記の流延装置を用いて前記流延膜を前記支持体に形成し、前記流延膜を剥ぎ取って乾燥し、フィルムとすることを特徴とする。
本発明の溶液製膜設備は、上記の流延装置と、前記流延膜を前記支持体から剥ぎ取る剥ぎ取り装置と、剥ぎ取られた前記流延膜を乾燥し、フィルムとする乾燥装置と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ラビリンス溝を構成する1対の突条の先端部が鋭角に形成されるため、この先端部と支持体との間を通過する流入風が圧縮され、ラビリンス溝内で膨張する結果、流入風の減圧チャンバへの流入が抑えられる。したがって、本発明により、減圧チャンバの内部の圧力変動を抑えることが可能となり、厚みムラの発生を抑えつつ、フィルムを効率よく製造することができる。
以下に、本発明の実施態様について詳細に説明する。ただし、本発明はここに挙げる実施態様に限定されるものではない。
図1に示すように、フィルム製造ライン10は、ストックタンク11と流延室12とピンテンタ13とクリップテンタ14と乾燥室15と冷却室16と巻取室17とを有する。
ストックタンク11には、モータ11aで回転する攪拌翼11bとジャケット11cとが備えられており、その内部にはフィルム20の原料となるドープ21が貯留されている。ストックタンク11は、ジャケット11cの内部に伝熱媒体を流すことによりドープ21の温度を25〜35℃に調整するとともに、モータ11aにより攪拌翼11bを回転させている。これにより、ポリマーなどの凝集を抑制しながら、ドープ21を均質に保持している。
ストックタンク11の下流には、ポンプ25と濾過装置26とが備えられている。適宜適量のドープ21を、ポンプ25によりストックタンク11から濾過装置26に送り込み濾過することにより、ドープ21中の不純物を取り除く。
流延室12には、流延装置として、ドープ21の流出手段である流延ダイ30と、エンドレス支持体であるキャスティングドラム(以下、流延ドラムと称する)32と、流延ドラム32から流延膜33を剥ぎ取る剥取ローラ34と、流延室12の内部温度を調整する温調設備35と、減圧手段である減圧チャンバ36とが備えられている。
図2に示すように、流延ダイ30の先端には、ドープ21を流出する流出口30aが設けられている。流出口30aは、その下方に配置される流延ドラム32の周面32a上にドープ21を流延する。流延ダイ30の材質は、電解質水溶液、メチレンクロライドやメタノールなどの混合液に対する高い耐腐食性及び低い熱膨張率などを有する素材から形成される。また、流延ダイ30の接液面の仕上げ精度は表面粗さで1μm以下、真直度はいずれの方向にも1μm/m以下のものを用いることが好ましい。このような流延ダイ30を用いることにより、スジ及びムラのない流延膜33を流延ドラム32上に形成することができる。
図1及び図2に示すように、流延ドラム32は略円柱状、或いは略円筒状に形成され、図示しない駆動装置により軸を中心に回転する。この駆動装置によって、流延ドラム32は、その周面32aが所定の走行方向(以下、X方向と称する)に所定の走行速度(10〜300m/分)で走行するように回転する。流延ドラム32の周面32aは、クロムメッキ処理が施され、十分な耐腐食性と強度を有する。また、伝熱媒体循環装置37が、流延ドラム32に取り付けられている。この伝熱媒体循環装置37にて所望の温度に保持されている伝熱媒体が、流延ドラム32内の伝熱媒体流路を通過することにより、流延ドラム32の表面温度を所望の範囲に保持することができる。
流延工程では、流出口30aから流延ドラム32の周面32aに向けてドープ21が流出される。そして、このドープ21により流出口30aから周面32aにかけて流延ビード40が形成される。走行する周面32a上では、ドープ21が流れ延ばされ、流延膜33が形成される。この流延膜33は、流延ドラム32の回転によってX方向に所定の速度で搬送される。こうして、走行する周面32aにドープ21を連続して流出することにより、周面32a上に長尺状の流延膜33が形成される。
減圧チャンバ36は、流延ダイ30よりもX方向における上流側に配され、流延ビード40の背面側を減圧する。流延ビード40の背面側を負圧にすることにより、周面32aと流延ビード40との間の密着性が向上するため、流延膜33と周面32aとの間にエアが混入することを防ぐことができる。ここで、背面側とは、X方向の上流側に位置する流延ビード40の片面側である。減圧チャンバ36は、配管45を介して吸引装置46に接続されている。吸引装置46により、減圧チャンバ36の中空部60aを減圧し、その結果、流延ビード40の背面側を−1500Pa〜−10Paの範囲で減圧することができる。流延ドラム32上での冷却により自己支持性を備えた流延膜33は、剥取ローラ34によって、流延ドラム32から剥ぎ取られ、湿潤フィルム47となる。
図1に示すように、流延室12の内部温度は、温調設備35により所定の範囲内で略一定となるように調整される。流延室12の内部温度は、10℃以上30℃以下であることが好ましい。流延室12内には、気化している溶媒を凝縮回収するための凝縮器(コンデンサ)48と凝縮液化した溶媒を回収する回収装置49とが備えられている。凝縮器48で凝縮液化した有機溶媒は、回収装置49により回収される。その溶媒は再生装置で再生された後に、ドープ調製用溶媒として再利用される。この回収装置49により、流延室12における溶媒の凝縮点を−10℃以上25℃以下に保持する。流延室12における凝縮点が−10℃未満の場合は、溶媒が蒸発しやすくなるためにプレートアウトが起こりやすくなるため好ましくなく、また、凝縮点が25℃を超える場合には、フィルムの面状故障の原因となる溶媒の凝縮が周面32a上で起こりやすくなるため好ましくない。ここで、凝縮点とは、雰囲気に含まれる溶媒の凝縮が開始する温度である。
流延室12の下流には、湿潤フィルム47を乾燥させてフィルム20とするピンテンタ13と、このフィルム20を乾燥させながら延伸するクリップテンタ14とが設けられている。ピンテンタ13では、多数のピンを湿潤フィルム47の両側端部に差し込み固定した後、この湿潤フィルム47を搬送する間に乾燥を促進させてフィルム20とする。そして、まだ溶媒を含んでいる状態のフィルム20をクリップテンタ14に送り込む。
クリップテンタ14では、チェーンの動きにより無端で走行する多数のクリップによりフィルム20の両側端部を挟持した後、このフィルム20を搬送する間に、乾燥を促進させる。このとき、対面するクリップの幅を拡げてフィルム20の幅方向に張力を付与することでフィルム20を延伸する。このように、フィルム20の幅方向への延伸処理により、フィルム20中の分子が配向し、レターデーション等所望の光学特性をフィルム20に付与することができる。なお、クリップテンタ14は省略しても良い。
クリップテンタ14から送り出されたフィルム20は、耳切装置51により両側端部が切断される。この耳切装置51には、クラッシャ52が備えられており、ここで、フィルム20の両側端部は切断された後、クラッシャ52に送り込まれて粉砕される。粉砕されたフィルム細片は、原料ドープとして再利用される。
耳切装置51で両側端部が切断されたフィルム20は、乾燥室15に送られる。乾燥室15には、多数のローラ53と吸着回収装置54とが備えられている。フィルム20はローラ53により乾燥室15内を搬送される。乾燥室15で乾燥されたフィルム20は、冷却室16に送られて30℃以下に冷却された後、巻取室17に送られる。また、冷却室16の下流には、強制除電装置(除電バー)55が設けられている。さらに、本実施形態では、強制除電装置55の下流側に、ナーリング付与ローラ56を設けている。
巻取室17の内部には、巻芯57aを回転させてフィルム20を巻芯57aに巻き取る巻取機57、プレスローラ58が設けられている。巻取室17に送られたフィルム20は、プレスローラ58で押圧されながら、巻芯57aに巻き取られる。
図2及び図3に示すように、減圧チャンバ36は、ケーシング60から構成される。ケーシング60は、X方向に設けられる1対の側板61と、側板61の間に掛け渡される天板62と、第1〜第2前方板63〜64と、後方板66とから、内部が中空部60aとなるように形成される。そして、ケーシング60の前側には、流延ダイ30の先端部30cにより一部が塞がれる開口部60bが形成され、ケーシング60の下部には流延ドラム32の周面32aに近接して配置される開口部60cが形成される。各板61〜66の形成材料としては、有機溶剤に溶解しにくく、ケーシング60の内部及び外部との圧力差に耐えうる強度を有することが好ましく、各板61〜66は、例えば、ステンレス鋼で構成される。
図3及び図4に示すように、ケーシング60内には、1対の耳サイドシール板71と、内サイドシール板72と、内幅シール板73とが設けられる。耳サイドシール板71及び内サイドシール板72は、X方向に設けられており、中空部60aを流延膜33の幅方向(以下、Y方向と称する)に複数に区切っている。これら各サイドシール板71、72は、減圧チャンバ36の吸引による流入風400の整流板として作用する。内幅シール板73は、Y方向に設けられ、内サイドシール板72と固着する。また、内幅シール板73は、ケーシング60に取り付け保持される。
耳サイドシール板71は、流延ビード40の両端部40aのX方向上流側に設けられる。ここで、両端部40aとは、流延ビード40のY方向の両端部を指す。中空部60aは、1対の耳サイドシール板71により、Y方向に両端チャンバ部、中央チャンバ部の3つの区画に分けられる。各シール板71〜73は、MCナイロン(登録商標)やテフロン(登録商標)など有機溶剤に溶解しにくいものから形成されることが好ましい。
ケーシング60の外側には、1対のサイドラビリンス板76や幅ラビリンス板77が設けられる。1対のサイドラビリンス板76は、側板61に沿って設けられ、幅ラビリンス板77は、後方板66に沿って設けられる。各ラビリンス板76、77には、後述するラビリンス溝が設けられる。このラビリンス溝により、流入風400の中空部60aへの流入を防ぐことができる。なお、サイドラビリンス板76と幅ラビリンス板77とは省略しても良く、この場合には、ケーシング60を構成する側板61や後方板66の下端面にラビリンス溝を直接形成しても良い。
図5に示すように、幅ラビリンス板77は、ネジ80、ナット81により、取付ブラケット83を介して、後方板66の周面32a側の端部64aに取り付けられる。幅ラビリンス板77は、5枚のシール板85がX方向に重ね合なるようにして構成される。シール板85は、MCナイロン(登録商標)やテフロン(登録商標)など有機溶剤に溶解しにくいものから形成されることが好ましい。
図5及び図6に示すように、各シール板85は、Y方向に伸びるように設けられ、周面32aに対し起立するように、そして、各シール板85の端部85aが周面32aに近接するように配される。端部85aには溝形成凹部86が、Y方向に伸びるように設けられる。
溝形成凹部86は、X方向の下流側から上流側にかけて順に設けられる底面86aと斜面86bと先端86cと垂直面86dとから構成される。底面86aと周面32aとの隙間は、X方向,Yにおいて略一定であり、斜面86bと周面32aとの隙間は、X方向の下流側から上流側に向かうに従い次第に小さくなる。先端86cは、斜面86b及び垂直面86dにより、斜面86bのX方向の上流端に設けられる。Y方向に直交する面における先端86cの断面形状は、先端角度θ1が鋭角に形成される。先端角度θ1は、20°以上60°以下であることが好ましく、30°以上50°以下であることがより好ましい。また、Y方向に直交する面における溝形成凹部86の断面積は300mm以上2000mm以下であることが好ましく、700mm以上1500mm以下であることがより好ましい。なお、垂直面86dが周面32aと鋭角に交差し、斜面86bが周面32aと垂直に交差するように溝形成凹部86を設けても良い。
このような溝形成凹部86を端部85aに持つ各シール板85をX方向に重ね合わせることにより、幅ラビリンス板77の周面32a側の端部には、Y方向に伸びるラビリンス溝87が形成される。
次に、上記のように構成されたフィルム製造ライン10の作用について説明する。図1及び図2に示すように、流延ドラム32が軸を中心に回転し、周面32aがX方向に走行する。流出口30aから周面32aに向けてドープ21を流出すると、流出口30aから周面32aにかけて流延ビード40が形成される。吸引装置46は、減圧チャンバ36の中空部60aの空気を吸引する。この吸引により流延ビード40の背面側の空気は中空部60aへ流れる。
また、周面32aの走行により、周面32aの近傍には、周面32aに沿って流延ビード40に向かって流れる流入風400が発生する。そして、吸引装置46の吸引により、流入風400は、幅ラビリンス板77と周面32aの隙間を介して、開口部60cへ流れる。
図5に示すように、本発明では、幅ラビリンス板77の周面32a側の端部に、断面形状が鋭角の先端86cを有するシール板85から構成されるラビリンス溝87を設けたため、幅ラビリンス板77と周面32aの隙間に流入した流入風400は、先端86cと周面32aとの間を通過する際に圧縮され、その後底面86a及び斜面86bから構成されるラビリンス溝87内で膨張する。この圧縮及び膨張により、流入風400の開口部60cへの流入が抑えることができる。更に、本発明によれば、減圧チャンバの気密性を向上させることができるため、減圧チャンバ36と周面32aとの隙間が変動しても、隙間の変動に起因する減圧チャンバの内部圧力の変動を抑えることができる。したがって、本発明によれば、流入風400の開口部60cへの流入に起因する中空部60aの圧力変動を抑えつつ、流延工程を行うことができるため、厚さムラや表面における欠陥の発生を抑えつつ、フィルムを製造することができる。
先端86cの形状は、周面32aとの隙間を通過する空気を圧縮できるものであればよい。また、ラビリンス溝87の斜面86b、底面86aや垂直面86dは、先端86cを通過した流入風400が、ラビリンス溝87内で膨張できる形状あればよいが、斜面86bは、先端86cを通過した直後の空気が膨張できる形状であれば、より好ましい。底面86aと周面32aとの間隔からシール間隔Gを除したラビリンス溝87の深さDは、開口部60cに向かうに従い次第に大きくなるように設けられることが好ましい。
幅ラビリンス板77は、先端86cと周面32aとのシール隙間Gが0.1mm以上5mm以下となるように、減圧チャンバ36に取り付けられていることが好ましい。また、シール隙間Gが0.3mm以上2mm以下であることがより好ましい。幅ラビリンス板77が複数の先端86cを有する場合は、複数の先端86cと周面32aとの間隔のうち最も小さいものをシール間隔Gとすればよい。シール板85の厚さt1は、1mm以上20mm以下であることが好ましい。また、底面86aのX方向の幅taは1mm以上20mm以下、斜面86bのX方向の幅tbは0.1mm以上1mm以下、ラビリンス溝87の深さDは1mm以上10mm以下であることが好ましい。
上記実施形態では、端部85aにおいて、底面86aと斜面86bと先端86cと垂直面86dとをX方向の下流側から上流側にかけて順次設けたが、本発明はこれに限られず、X方向の上流側から下流側にかけて順に設けても良い。
上記実施形態では、シール板85の端部85aに底面86aと斜面86bと先端86cと垂直面86dとからなる溝形成凹部86を設けたが、本発明はこれに限られず、図7に示すように、斜面86bと先端86cと垂直面86dからなる溝形成凹部86を設けても良い。なお、先端86cの断面形状が鋭角であれば、ラビリンス溝87の断面形状は、V溝、U溝や角溝など、いずれの形状でもよい。
上記実施形態では、5枚のシール板85を重ね合わせて、幅ラビリンス板77を構成したが、本発明はこれに限られず、少なくとも2枚のシール板85を重ね合わせ、ラビリンス溝87を幅ラビリンス板77に設けても良い。なお、シール板85の重ね合わせによりラビリンス溝87を設ける代わりに、切削加工などにより、幅ラビリンス板77の周面32a側の端部にラビリンス溝87を設けてもよい。
上記実施形態では、サイドラビリンス板76及び幅ラビリンス板77の周面32a側の端部にラビリンス溝87を設けたが、本発明はこれに限られず、いずれか一方に設けても良い。
更に、各シール77と同様に、各シール71〜73の周面32a側の端部にラビリンス溝87が設けられていることが好ましい。これにより、流延ビード40の耳部近傍における整流効果を向上させることが可能となり、流延ビード40の振動を抑えることができる。
図8のように、ラビリンス溝87を幅ラビリンス板77のY方向の全域に設ける場合には、幅ラビリンス板77のY方向の端部にラビリンス溝87の断面が露呈する。この場合には、露呈するラビリンス溝87の断面を塞ぐように、塞ぎ部材を配置しても良い。この塞ぎ部材として、ラビリンス溝87の断面を塞ぐことができるものであれば限定されないが、サイドラビリンス板76等の各シールを用いてもよい。例えば、図8に示すように、幅ラビリンス板77の端部にサイドラビリンス板76を配置するなどしても良い。これに代えて、例えば、サイドラビリンス板76のX方向の全域にラビリンス溝87が設けられている場合には、ラビリンス溝87のX方向の端部に塞ぎ部材88を設けても良い。なお、塞ぎ部材88とシール板85とを一体に形成してもよい。
また、図9に示すように、塞ぎ部材88に、斜面88bと先端88cと垂直面88dとを中空部60aから減圧チャンバ36の外部に向かって順次形成しても良い。斜面88b及び垂直面88dは、斜面86b及び垂直面86dと同様の形状に形成され、先端88cは、先端86cと同様に、断面が鋭角に形成されることが好ましい。また、この塞ぎ部材88をY方向に並べても良い。
製造するフィルム22の幅が広くなるに従い、流延膜の幅が広くなる結果、減圧チャンバ36の中空部60aにおける圧力変動は起こりやすくなる。本発明の流延装置によれば、幅が広くなったときにでも、減圧チャンバ36の中空部60aにおける圧力変動を抑えることが可能となる。例えば、流延膜の幅は、600mm以上であることが好ましく、1400mm以上2500mm以下であることがより好ましい。また、本発明は、2500mmより大きい場合にも効果がある。
本発明において「先端86cの先端角度θ1が鋭角であること」には、斜面86bと垂直面86dとがなす先端角度θ1が鋭角であればよい。従って、本発明は上記実施形態に限られず、図10に示される幅ラビリンス板91も含まれる。幅ラビリンス板91は、シール板90を重ね合わせることにより設けられる。シール板90の周面32a側の端部に溝形成凹部96が設けられる。溝形成凹部96は、中空部60aから減圧チャンバ36の外部に向かうに従って順次設けられる底面96a、斜面96b、先端面96e及び垂直面96dから構成される。底面96a、斜面96b及び垂直面96dは、底面86a、斜面86b及び垂直面86dと同様の形状に設けられる。このように、先端86cに相当する部分に先端面96eを設けた形態も、斜面96b及び垂直面96dがなす先端角度θ1が鋭角であれば当然にして含まれる。X方向における先端面96eの幅teは、1.5mmであることが好ましく、1.0mm以下であることがより好ましい。
さらに、ドープを流延する際に、2種類以上のドープを同時に共流延させて積層させる同時積層共流延、または、複数のドープを逐次に共流延して積層させる逐次積層共流延を行うことができる。なお、両共流延を組み合わせてもよい。同時積層共流延を行う場合には、フィードブロックを取り付けた流延ダイを用いてもよいし、マルチマニホールド型の流延ダイを用いてもよい。ただし、共流延により多層からなるフィルムは、空気面側の層の厚さと支持体側の層の厚さとの少なくともいずれか一方が、フィルム全体の厚みの0.5〜30%であることが好ましい。また、同時積層共流延を行う場合には、ダイスリットから支持体にドープを流延する際に、高粘度ドープが低粘度ドープにより包み込まれることが好ましく、ダイスリットから支持体にかけて形成される流延ビードのうち、外界と接するドープが内部のドープよりもアルコールの組成比が大きいことが好ましい。
また、本発明は、流延ドラム32の替わりに、回転ローラに掛け渡されて移動する流延バンドを用いる流延装置にも適用可能である。
(実験1)
実験1では、図11に示すような減圧チャンバ100を用いた。減圧チャンバ100は、ケーシング101と幅ラビリンス板77とから構成される。ケーシング101は、箱状に設けられ、支持体102上に配される。そして、ケーシング101は、天板と3つの側板とから構成され、ケーシング101の底面及び1つの側面は開口し、中空部101aが露出している。この側面には幅ラビリンス板77が開口部を塞ぐように設けられ、他の3つの側板が支持体102と密着するように設けられるため、中空部101aは略密閉状態となる。幅ラビリンス板77は、4枚のシール板85が重ね合わさって構成される。これにより、図5に示すようなラビリンス溝87が3本形成される。ラビリンス溝87の底面86aの幅taは3mm、斜面86bの幅tbは5mm、ラビリンス溝87の深さDは8.65mmであった。そして、図11に示すように、シール間隔Gが0.3mm以上2mm以下となるように、幅ラビリンス板77の位置を調節した。配管45は、ケーシング101と吸引装置46(図1参照)とを接続する。配管45内には、風速計(日本カノマックス社製クリモマスター)と、プローブ(MODEL6552を用いて)を設けられる。風速計とプローブとにより、配管45におけるダクト吸引風速Vを検出することができる。そして、吸引装置46により中空部101aを所定の減圧度Pまで減圧し、このときに計測されたダクト吸引風速Vを調べた。
(実験2)
幅ラビリンス板77に代えて、図10に示すシール板90からなる幅ラビリンス板91を設けたこと、先端面96eの幅teは1mmであったこと以外は実験1と同様にして、所定の減圧度Pにおいて計測されたダクト吸引風速Vを調べた。
(実験3)
シール板85を5枚重ね合わせて幅ラビリンス板を構成したこと以外は実験1と同様にして、所定の減圧度Pにおいて計測されたダクト吸引風速Vを調べた。
(実験4)
幅ラビリンス板77に代えて、端部に溝形成凹部86を有さない、厚さ5mmのシール板を用いたこと以外は、実験1と同様にして、所定の減圧度Pにおいて計測されたダクト吸引風速Vを調べた。
図12に、実験1〜実験4について、所定の減圧度Pにおいて計測されたダクト吸引風速Vを示す。実験1のデータを「○」、実験2のデータを「□」、実験3のデータを「△」、実験4のデータを「×」で表す。
(実験1)
シール間隔Gを、実施例1の実験1の半分となるように幅ラビリンス板77の位置を調節したこと以外は、実施例1の実験1と同様にして、所定の減圧度Pにおいて計測されたダクト吸引風速Vを調べた。
(実験2)
シール間隔Gを、実施例1の実験2の半分となるように幅ラビリンス板91の位置を調節したこと以外は、実施例1の実験2と同様にして、所定の減圧度Pにおいて計測されたダクト吸引風速Vを調べた。
(実験3)
シール間隔Gを、実施例1の実験4の半分となるようにシール板の位置を調節したこと以外は、実施例1の実験2と同様にして、所定の減圧度Pにおいて計測されたダクト吸引風速Vを調べた。
図13に、実験1〜実験2について、所定の減圧度Pにおいて計測されたダクト吸引風速Vを示す。実験1のデータを「○」、実験2のデータを「□」で表す。また、図14に、実施例2の実験3と実施例1の実験3について、所定の減圧度Pにおいて計測されたダクト吸引風速Vを示す。実施例2の実験3のデータを「×」、実施例1の実験3のデータを「△」で表す。
図12〜図13より、本発明は、減圧チャンバ36の外部から中空部60aへの空気の流入を抑えることができることがわかった。したがって、本発明によれば、この空気の流入に起因する、中空部60aにおける圧力変動を抑えることが可能となり、厚みムラの発生を抑えることができることがわかった。また、図14より、本発明のシール板を用いると、シール間隔Gを大きくしても、従来のシール板を用いた場合と同様のダクト吸引風速Vを得ることができる。シール間隔Gが変動すると、これに応じてダクト吸引風速Vも変動するが、このダクト吸引風速Vの変動量は、シール間隔Gが小さくなるにつれて、大きくなる。また、シール間隔Gが小さくなると、支持体表面にキズをつけてしまう可能性があるため、好ましくない。したがって、本発明によれば、支持体表面にキズをつけず、かつ、シール間隔Gを高い精度で調節することなく、ダクト吸引風速Vを抑えることが可能となる。
フィルム製造ラインの概要を示す説明図である。 流延ダイと流延ドラムと減圧チャンバとの概要を示す側面図である。 減圧チャンバの概要を示す分解斜視図である。 流延ドラムの周面側からみたときの減圧チャンバの概要を示す平面図である。 第1の幅ラビリンス板とその周辺の部材の概要を示すV−V線断面図である。 ラビリンス溝の概要を示す平面図である。 第2の幅ラビリンス板の概要を示す断面図である。 第3の幅ラビリンス板、サイドラビリンス板や塞ぎ部材の概要を示す斜視図である。 第4の幅ラビリンス板の概要を示す斜視図である。 第5の幅ラビリンス板の概要を示す断面図である。 実施例で用いた減圧チャンバの概要を示す部分断面図である。 実施例1において、減圧チャンバの減圧度Pと、減圧度Pにおけるダクト吸引風速の測定値Vとをプロットしたグラフである。 実施例2の実験1及び実験2において、減圧チャンバの減圧度Pと、減圧度Pにおけるダクト吸引風速の測定値Vとをプロットしたグラフである。 実施例2の実験3及び実施例1の実験3において、減圧チャンバの減圧度Pと、減圧度Pにおけるダクト吸引風速の測定値Vとをプロットしたグラフである。
符号の説明
10 フィルム製造ライン
12 流延室
20 フィルム
21 ドープ
21a 流延ビード
30 流延ダイ
32 流延ドラム
32a 周面
33 流延膜
36 減圧チャンバ
60 ケーシング
60b、60c 開口部
76 サイドラビリンス板
77、91 幅ラビリンス板
85 シール板
85a 端部
86 溝形成凹部
86a 底面
86b 斜面
86c 先端
87 ラビリンス溝

Claims (7)

  1. 走行するエンドレス支持体上に、流延ダイから吐出させた流延ビードにより流延膜を形成し、減圧チャンバを用いた吸引により前記流延ビードの前記支持体の走行方向上流側を減圧する流延装置において、
    前記減圧チャンバと前記支持体との間で前記減圧チャンバに設けられ、前記吸引による流入風に直交する方向に長く伸びるラビリンス溝を形成するための少なくとも1対の突条と、
    前記突条の先端部が、前記ラビリンス溝と前記支持体との間を通過する吸引風の流入方向の断面において、鋭角に形成されている先端部と、
    を備えることを特徴とする流延装置。
  2. 前記吸引風の流入方向における断面において、前記先端部は、前記支持体の表面に直交する直交面と前記直交面に交差する傾斜面とにより、鋭角に形成されていることを特徴とする請求項1記載の流延装置。
  3. 前記吸引風の流入方向から順に、前記直交面、前記交差面が交互に形成されることにより前記ラビリンス溝が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の流延装置。
  4. 前記ラビリンス溝の長手方向の両端部には、前記ラビリンス溝を塞いで前記吸引風の流入を抑える遮蔽部材を備えることを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1項記載の流延装置。
  5. 前記支持体が、軸を中心に回転するドラムの周面から構成されることを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1項記載の流延装置。
  6. 請求項1ないし5のうちいずれか1項記載の流延装置を用いて前記流延膜を前記支持体に形成し、前記流延膜を剥ぎ取って乾燥し、フィルムとすることを特徴とする溶液製膜方法。
  7. 請求項1ないし5のうちいずれか1項記載の流延装置と、
    前記流延膜を前記支持体から剥ぎ取る剥ぎ取り装置と、
    剥ぎ取られた前記流延膜を乾燥し、フィルムとする乾燥装置と、
    を備えることを特徴とする溶液製膜設備。
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