JP5540032B2 - ラビリンスシール、洗浄装置、洗浄方法、及び溶液製膜方法 - Google Patents

ラビリンスシール、洗浄装置、洗浄方法、及び溶液製膜方法 Download PDF

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Description

本発明は、ラビリンスシール、洗浄装置、洗浄方法、及び溶液製膜方法に関する。
表面が汚染されたものを洗浄する方法として、ドライアイス洗浄がある。ドライアイス洗浄は、汚染物が付着している被洗浄物の表面に、固体のドライアイス粒子(ドライアイススノー)を吹き付けて、ドライアイス粒子の衝突及び昇華により汚染物を被洗浄物の表面から除去するものである。
ドライアイス洗浄では、洗浄機から噴出されたドライアイス粒子や、被洗浄物の表面に衝突してはね返ったドライアイス粒子及び気体の二酸化炭素、被洗浄物から剥がれた汚染物が、被洗浄物や洗浄機の周辺に飛散しやすい。
一方、フィルムの製造方法として溶液製膜方法がある。溶液製膜方法は、周知のように、ポリマーと溶剤とが含まれるドープを移動する流延支持体の表面に流延して流延膜を形成し、この流延膜を流延支持体から剥ぎ取って乾燥することにより、フィルムを製造する方法である。工業的にはフィルムを長尺に作る場合が多く、このため、無端の流延支持体に流延と剥取とが繰り返し為される。この繰り返しにより、流延支持体上にはドープの中でも特にポリマー成分に含まれる物質が析出してしまい、流延支持体が汚染される。流延支持体の多くは金属製とされ、汚染物を除去するために、各種の洗浄方法の中でもドライアイス洗浄が好ましい場合がある。また、流延支持体の洗浄のたびに流延支持体の駆動をとめると、フィルムの生産性が落ちるので、洗浄は、流延支持体の駆動をとめることなく、流延と剥ぎ取りとを行いながら行うことが好ましい。
そこで、流延と剥ぎ取りとを行いながら流延支持体のドライアイス洗浄を行い、上記の飛散を抑制する洗浄方法が、特許文献1に開示される。特許文献1の洗浄方法は、流延膜が剥がされる剥ぎ取り位置からドープが流延される流延位置へ向かう流延支持体に対してドライアイス粒子を含む洗浄ガスを吹き付けて、流延支持体の表面を洗浄する。この特許文献1では、洗浄ガスを吹き付ける洗浄ノズルはチャンバで囲まれ、チャンバの流延支持体に対向する対向部にラビリンスシールが設けられている。特許文献1は、チャンバにより飛散を抑制し、ラビリンスシールのシール効果、すなわち流体の流れを阻止する効果で、上記の飛散をより抑制している。
また、特許文献2は、カーテン塗布を行う塗布装置の上流にラビリンスシールを設け、ラビリンスシールの上流で気体を吸引するスリット及び吸引機構を設けている。スリットの開口と、ラビリンスシールの先端とは、塗布対象物からの距離が概ね同じとされている。特許文献2は、ラビリンスシールによりシール効果を得、さらにスリット及び吸引機構により空気の流れを吸引することで、カーテン膜への空気流の影響をより効果的に防いでいる。
特開2009−078444号公報 特開2011−067768号公報
特許文献1の方法では、上記の飛散を防止することについて一定の効果はある。しかしながら、特許文献1の方法では、流延と剥ぎ取りとを継続しているうちに、ラビリンスシールにドライアイス粒子や気体の二酸化炭素が付着して固まり、固まったドライアイスがラビリンスシール及びチャンバの外部へ出てしまうという問題がある。外部へ出た固体のドライアイスは、流延支持体等の部材や流延膜に付着してしまうことがある。また、特許文献2のように、ラビリンスシールの上流にスリット及び吸引機構を設けることは、特許文献1よりも高いシール効果を示すことがあるものの、吸引力が弱く、ラビリンスシールへのドライアイス粒子ないし気体の二酸化炭素の付着と外部への飛び出しは依然として発生する。
さらに、溶液製膜の流延環境においては、ラビリンスシールが高温下に晒される等、ラビリンスシールの温度変化に伴う膨張がある。この膨張でラビリンスシールの外寸は大きくなり、流延と剥ぎ取りとを継続しているうちにラビリンスシールが流延支持体に当たるようになってしまうことがある。
そこで本発明は、ドライアイス粒子や気化した二酸化炭素等が付着して固化することがなく高いシール効果が維持され、昇温による膨張により外寸が大きくなることが抑制されるラビリンスシールを提供することを目的とする。また、本発明は、このようなラビリンスシールを備えドライアイス洗浄を行う洗浄装置と、ラビリンスシールを用いた洗浄方法とを提供することを目的とする。また、本発明は、流延及び剥ぎ取りが連続して行われる流延支持体にドライアイス洗浄を行っても、ラビリンスシールの外に固化したドライアイスが飛散してしまうことが抑制され、昇温してもラビリンスシールが流延支持体とぶつかることがない溶液製膜方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のラビリンスシールは、互いに離間して略平行に設けられる複数のシールフィンを備え、気体が通過するように貫通して形成された孔の一端が複数のシールフィンの間の溝に開口し、気体を吸引する吸引手段が孔の他端に接続され、孔が溝の長手方向に複数形成されていることを特徴として構成されている。
本発明の洗浄装置は、ドライアイス粒子を噴出して被洗浄物の表面に当てることにより、被洗浄物の表面を洗浄する洗浄手段と、ドライアイス粒子が当てられる被洗浄物の表面を覆うケーシングと、ケーシングの被洗浄物に対向する対向部に設けられ、複数のシールフィンが互いに離間して略平行に設けられ、気体が通過するように貫通して形成された孔の一端が複数のシールフィンの間の溝に開口し、孔の他端がケーシングの内部に接続し、孔が溝の長手方向に複数形成されているラビリンスシールと、ケーシングの内部の気体を吸引することにより、被洗浄物の表面から脱離した汚染物を回収し、孔を通じてシールフィンの周辺の気体を吸引する吸引手段とを備えることを特徴として構成されている。
被洗浄物は、溶液製膜のドープの流延と流延により形成された流延膜の剥ぎ取りとが繰り返し為される無端の流延支持体であり、流延膜が剥がされる剥取位置からドープが流延される流延位置へ向かう流延支持体の表面に対向して設けられ、溝の長手方向を流延支持体の幅方向と略一致させていることが好ましい。ラビリンスシールは、流延支持体の表面の移動方向における洗浄手段の上流と下流との少なくともいずれか一方に配されることが好ましい。
本発明の洗浄方法は、ドライアイス粒子を被洗浄物の表面に当てて被洗浄物の表面を洗浄し、洗浄中に、ドライアイス粒子が当てられる被洗浄物の表面を覆うように設けたケーシングの内部の気体を吸引することにより、被洗浄物の表面から脱離した汚染物を回収するとともに、気体が通過するように貫通して形成された孔の一端が互いに離間して略平行に配された複数のシールフィンの間の溝に開口するとともに孔の他端がケーシングの内部に接続し、孔が溝の長手方向に複数形成されており、ケーシングの被洗浄物に対向する対向部に設けられたラビリンスシールの孔を通じて、複数のシールフィンの周辺の気体を吸引することを特徴として構成されている。
本発明の溶液製膜方法は、長手方向に移動する無端の流延支持体の上に、ポリマーと溶媒とが含まれるドープを流延する流延工程と、流延工程により形成された流延膜を流延支持体から剥ぎ取る剥取工程と、剥取工程により剥ぎ取られた流延膜を乾燥してフィルムとする乾燥工程と、流延膜が剥ぎ取られる剥取位置からドープが流延される流延位置に向かう流延支持体のドープが流延される表面にドライアイス粒子を当てて表面を洗浄する洗浄工程とを有し、洗浄中に、ドライアイス粒子が当てられる流延支持体の表面を覆うように設けたケーシングの内部の気体を吸引することにより、表面から脱離した汚染物を回収するとともに、気体が通過するように貫通して形成された孔の一端が互いに離間して略平行に配された複数のシールフィンの間の溝に開口するとともに孔の他端がケーシングの内部に接続し、孔が溝の長手方向に複数形成されており、ケーシングの被洗浄物に対向する対向部に設けられたラビリンスシールの孔を通じて、複数のシールフィンの周辺の気体を吸引することを特徴として構成されている。
本発明のラビリンスシールによれば、ドライアイス洗浄に用いても、ドライアイス粒子や気化した二酸化炭素等が付着して固化することがなく高いシール効果が維持され、昇温による膨張により外寸が大きくなることが抑制される。
本発明の洗浄装置によれば、ドライアイス粒子や気化した二酸化炭素等が付着して固化することがなく高いシール効果が維持されるとともに、ラビリンスシールは昇温による膨張により外寸が大きくなることが抑制される。
本発明の洗浄方法によれば、ドライアイス洗浄においてラビリンスシールに固化した二酸化炭素が付着することなく、高いシール効果が維持されるとともに、ラビリンスシールが高温下に晒されても外寸が大きくなることが防止される。
本発明の溶液製膜方法によれば、流延及び剥ぎ取りが連続して行われる流延支持体にドライアイス洗浄を行っても、ラビリンスシールの外に固化したドライアイスが飛散してしまうことが抑制され、昇温してもラビリンスシールが流延支持体とぶつかることがない。
溶液製膜設備を示す概略図である。 洗浄装置の概略を示す一部断面側面図である。 ラビリンスシールの概略を示す断面図である。 図3のIV−IV線に沿う断面図である。 ラビリンスシールの概略を示す断面図である。
図1に示すように、溶液製膜設備10は、流延装置11と、テンタ12と、スリット装置16と、乾燥装置17と、巻取装置18とを上流側から順に備える。
流延装置11は、ドラム21と、流延ダイ22と、減圧チャンバ23と、剥取ローラ26と、温度コントローラ27,28と、洗浄ユニット31と、流延チャンバ32とを備える。流延チャンバ32は、ドラム21、流延ダイ22、減圧チャンバ23、剥取ローラ26、洗浄ユニット31を収容する。
ドラム21は、金属製の流延支持体である。ドラム21は、駆動装置(図示無し)を有し、この駆動装置によって一定の方向に回転する。図1ではドラム21の回転方向に符号Xを付す。流延ダイ22は、ポリマーが溶媒に溶解しているドープ33が供給されてくると、このドープ33を流出する。流延ダイ22は、ドープ33の流出口であるスリット(図示無し)がドラム21と対向するように配される。回転中のドラム21の周面21aに向けて、流延ダイ22からドープ33が流出されることにより、周面21aにドープ33からなる流延膜36が形成される。周面21aのドープ33が流延される位置(流延膜36が形成され始める位置)を、以下、流延位置PCと称する。
減圧チャンバ23は、ドラム21の回転方向Xにおける流延ダイ22の上流に配される。減圧チャンバ23は、減圧すべき空間を外部空間と仕切る。減圧チャンバ23の流延ダイ22及びドラム21と対向する対向部は開放されている。減圧チャンバ23は吸引機(図示無し)により内部の気体が吸引されると、内部が減圧状態になる。これにより、流延ダイ22から流出したドープ33は、ドラム21の回転方向Xにおける上流側のエリアが減圧されて、周面21aに安定して連続的に流延される。
温度コントローラ27は、流延チャンバ32の内部の温度を調整し、温度コントローラ28は、ドラム21の周面21aの温度を調整する。これらの温度調整により、流延膜36は、剥取ローラ26に向かう流延膜36は、剥ぎ取りと搬送とが可能な程度に固まる。例えば、ドラム21の周面21aを10℃以下に冷却することにより、流延膜36は冷却されてゲル化する。また、ドラム21の周面21aと流延チャンバ32の温度を室温よりも高い温度に加熱することにより、流延膜36からドープ33の溶剤成分が蒸発して流延膜36は乾燥されてゲル化する。
剥取ローラ26は、ドラム21の近傍に配され、ドラム21から剥がされた流延膜36、すなわち湿潤フィルム37を周面で支持する。これにより剥取ローラ26は、流延膜36がドラム21から剥がれる剥取位置PPを、一定に保持する。
ドラム21の周面21aは、流延位置PCから剥取位置PPを通過して流延位置PCに戻るように循環するので、長手方向に移動する無端の流延面である。洗浄ユニット31は、ドラム21の周面21aを洗浄するためのものであり、剥取位置PPから流延位置PCに向かう周面21aに対向して配される。洗浄ユニット31の詳細については、別の図面を用いて後述する。
剥ぎ取りによって形成された湿潤フィルム37は、ローラ38で搬送されてテンタ12に案内される。テンタ12では、湿潤フィルム37の側端部を保持手段としての例えばピン(図示無し)等で保持し、この保持手段で搬送しながら湿潤フィルム37を乾燥する。保持手段としてピンを用いる場合には、ピンを湿潤フィルム37の側端部に貫通させることにより、湿潤フィルム37が保持される。各側端部の保持手段は、湿潤フィルム37の幅方向に対して適宜張力を加えながら、搬送方向に移動する。張力は、製造すべきフィルム41の光学性能(例えばレタデーション)等に基づき設定する。例えば、フィルム41に目的とする光学性能を発現させるために所定の拡幅率で湿潤フィルム37の幅を拡げる場合には、所定の拡幅率となるように湿潤フィルム37に幅方向での張力を付与する。
テンタ12は、搬送路を囲むチャンバ(図示無し)を有し、テンタ12のチャンバの内部には、ダクト(図示無し)が備えられる。ダクト(図示無し)には、湿潤フィルム37の搬送路に対向して給気ノズル(図示無し)と吸引ノズル(図示無し)とがそれぞれ複数形成されてある。給気ノズルからの乾燥気体の送出と吸引ノズルからの気体の吸引により、テンタ12のチャンバの内部は一定の湿度及び溶剤ガス濃度に保持される。テンタ12のチャンバ内部を通過させることにより、湿潤フィルム37の乾燥をすすめる。
製造するフィルム41の光学性能に応じて、テンタ12を複数直列に配して、これにより、幅方向における張力の付与や、加熱や、乾燥等を行ってもよい。テンタ12を複数直列に配す場合には、最も上流のテンタ12の保持手段をピンとし、他のテンタの保持手段をクリップにする態様がある。
テンタ12を経た湿潤フィルム37はスリット装置16で、保持手段による保持跡がある各側端部を、切断刃で連続的に切断して除去される。一方の側端部と他方の側端部との間の中央部は乾燥装置17へ送る。
湿潤フィルム37は、乾燥装置17へ送られると、搬送方向に並んで配された複数のローラ42の周面で支持される。これらのローラ42の中には、周方向に回転する駆動ローラがあり、この駆動ローラの回転により湿潤フィルム37は搬送される。
乾燥装置17は、乾燥した気体を流出するダクト(図示無し)を備え、乾燥気体が送り込まれる空間を外部と仕切るチャンバ(図示無し)を有する。複数のローラ42はこのチャンバ内に収容されてある。乾燥装置17のチャンバには排気口(図示無し)が形成され、ダクトからの乾燥気体の送出と排気口からの排気により、乾燥装置17のチャンバ内部は一定の湿度及び溶剤ガス濃度に保持される。この乾燥装置17のチャンバ内部を通過することにより、湿潤フィルム37は乾燥してフィルム41になる。
乾燥装置17で乾燥したフィルム41は、巻取装置18へ送られ、ロール状に巻き取られる。なお、乾燥装置17と巻取装置18との間にスリット装置(図示無し)を設けて、このスリット装置により、各側端部を切断除去してもよい。また、乾燥装置17と巻取装置18との間にナーリング装置(図示)を設けて、このナーリング装置により、フィルム41の各側端部に細かな凹凸を付与するナーリング処理を行ってもよい。
図1には、流延支持体としてドラム21を用いた場合を示してある。しかし、流延支持体は、複数のローラ(図示せず)の周面に巻き掛けた環状のベルト(図示せず)であっても構わない。ベルトを流延支持体とする場合には、ベルトが巻き掛けられた複数のローラのうち、少なくともひとつを周方向に回転する駆動ローラとする。この駆動ローラの回転により、ベルトは長手方向に搬送され、連続的に繰り返し周回する。
ベルトを流延支持体とする場合には、ベルトが巻き掛けられたローラを、周面の温度調整可能なものとし、このローラによりベルトの温度を制御するとよい。このように、本発明は、流延支持体をドラム21に限定するものではない。
洗浄ユニット31は、図2に示すように、ドラム21に対向して配される。洗浄ユニット31は、ドラムの回転方向Xにおける剥取ローラ26の下流、減圧チャンバ23の上流、すなわち、剥取位置PPから流延位置PCに向かう周面21aに対向して配される。この洗浄ユニット31により、ドラムの周面21aに付着している汚染物を除去し、ドラム21を洗浄する。ドープ33のポリマー成分がセルロースアシレートである場合には、この汚染物には、ドラム上の流延膜36から析出した脂肪酸エステル、脂肪酸、脂肪酸金属塩などが主に含まれている。
洗浄ユニット31は、洗浄機51と、ケーシング52とを備える。洗浄機51は、ドライアイス生成部53と、ガス供給部54と、ノズル55とを有する。ノズル55には、第1供給口55aと第2供給口55bと噴出口55cとが形成されている。ドライアイス生成部53は、管58により第1供給口55aと接続する。ガス供給部54は、管59により第2供給口55bと接続する。
ドライアイス生成部53は、所定範囲の粒径を有する昇華性固体のドライアイス粒子62を生成する。生成したドライアイス粒子62は、管58を介して、ノズル55の第1供給口55aに供給される。
ガス供給部54には、所定の圧力に圧縮されたガス63が充填される。ガス供給部54としては、例えばガスタンクがある。ガス63としては、例えば窒素などの不活性ガスがある。ガス供給部54は、ガス63を、管59を介して、ノズル55の第2供給口55bに供給する。ガス供給部54はコントローラ(図示無し)を有し、このコントローラにより、供給するガス63の量や供給する際のガス63の流量が制御される。なお、ガス63は、不活性ガスには限られず、例えばエア(空気)等であってもよい。
ノズル55は、噴出口55cがドラム21の周面21aに向くように、周面21aに対して起立した姿勢で配される。なお、本実施形態においては、ノズル55は、図2に示すように、ドラム21を側面からみたときに、周面21aに対して垂直な方向に起立した姿勢で配している。
ノズル55の噴出口55cは細長い略矩形のスリットとされており、ノズル55は、噴出口55cの長手方向が周面21aの幅方向に略一致するように配される。周面21aの幅方向Y(図4参照)における噴出口55cの長さは、周面21aの全幅域が洗浄されるように周面21aの幅と略同等としてあるが、周面21aの幅よりも短くてもよい。周面21aの幅よりも短い場合には、ノズル55にシフト機構(図示せず)を設けて、幅方向Yに移動自在とすることで、周面21aの全幅域が洗浄される。噴出口55cの形状は、幅方向Yに延びたスリットに代えて略円形や略多角形にしてもよく、これらの場合も、ノズル55にシフト機構(図示せず)を設けて、幅方向Yに移動自在とする。なお、本実施形態においては、ノズル55は、ケーシング52を構成するケーシング本体64のドラム21の回転方向Xにおける略中央に挿通して固定されている。ノズル55の噴出口55cが周面21aの幅よりも短いスリット、あるいは略円形、略多角形である場合には、ケーシング本体64にもシフト機構(図示)を設け、ケーシング本体64に固定したノズル55と同期して移動させるとよい。
ノズル55には、第2供給口55bと噴出口55cとの間を連通する第1流路(図示無し)が形成されている。また、ノズル55には、第1供給口55aと第1流路とを連通する第2流路(図示無し)が形成されている。これにより、第1流路に案内されたガス63は、第1流路で、第2流路からのドライアイス粒子62と混合される。ドライアイス粒子62とガス63との混合により生成したガスを、以下の説明においては洗浄ガス67と称する。洗浄ガス67は、噴出口55cから噴出して、ドラム21の周面21aに当たる。以下、この洗浄ガス67が吹き付けられる周面21aのエリアを洗浄エリアという。
本実施形態では、ドライアイス生成部53で予めドライアイス粒子62を生成し、そのドライアイス粒子62をノズル55に送り込んでいるが、この方法に限られない。例えば、液状の二酸化炭素をノズル(図示無し)に送り込み、そのノズル内で固体のドライアイス粒子62を生成してもよい。このように、洗浄機51に代えて、公知のドライアイス洗浄手段を用いてもよい。
洗浄ガス67がドラムの周面21aに吹き付けられると、その洗浄ガス67に含まれるドライアイス粒子62が、ドラムの周面21aに付着した汚染物に衝突する。この衝突により、汚染物は粉砕し、周面21aから除去される。これにより、洗浄跡を残すことなく、ドラム21の周面21a上の汚染物が除去される。除去された汚染物は、洗浄ガス67とともに、ドラム21の回転方向Xや回転方向Xと逆の方向等へ流れる。
ケーシング52は、ケーシング本体64と、排気部71と、コントローラ73と、ラビリンスシール76,77とを有する。
ケーシング本体64は、周面21aに対向して開放されている略箱型状であり、周面21aの幅方向Yにおける長さをドラム21の周面21aの幅よりもわずかに長くしている。これにより、ケーシング本体64は、洗浄エリアを覆い、洗浄エリアの周辺の空間を外部空間と仕切る。これにより、噴出口55cからの洗浄ガス67と、周面21aに当たって舞い上がった洗浄ガス67と、周面21aから脱離した汚染物との飛散範囲が制限される。ケーシング本体64の幅方向Yにおける長さは、幅方向Yにおける噴出口55cの長さに応じて設定してよく、例えば、噴出口55cの幅方向Yにおける長さが短い場合には、これに応じて短くしてよい。
周面21aに対向するケーシング本体64の開放口64aは、噴出口55cが形成されているノズル55の先端を囲むように、ドラム21の周面21aの幅方向に延びて形成されている。開放口64aは、ノズル55からの洗浄ガス67の吹き付けの妨げにならないように形成され、また、表面21aから脱離した汚染物がケーシング本体64の内部に案内される案内路となる。
ケーシング本体64の上部には第1排気口64bが形成され、側部には第2排気口64cが形成されている。ただし、第1排気口64b、第2排気口64cの位置は特に限定されない。第1排気口64bは、管78により排気部71と接続する。排気部71は、ケーシング本体64の内部の気体を吸引し、ケーシング本体64の内部を外部よりも低い圧力の減圧状態にして、洗浄エリア付近の気体を吸引する。これにより、周面21aから脱離した汚染物は、洗浄ガス67とともに吸引される。このように、ケーシング本体64は、減圧すべき空間を外部空間と仕切る。
排気部71は、吸引した気体を清浄化して排出するとともに清浄化によって気体から分離された固体を回収する。これにより、洗浄ガス67を含む気体は外部へ排出され、洗浄ガス67に含まれていた固体である汚染物は回収される。
排気部71により吸引する気体の流量は、ドラム21の回転速度や、ノズル55からの洗浄ガス67の噴出流量に応じて変えてもよい。また、ノズル55からの洗浄ガス67の噴出流量は、周面21aの汚染の程度等によって変えてもよい。
ラビリンスシール76,77は、周面21aに対向するケーシング本体64の対向面64dに取り付けられており、ケーシング本体64と周面21aとの間をシールする。これにより、洗浄ガス67と周面から脱離した汚染物とのケーシング本体64の外部への流出が抑制される。
以上のように、周面21aから剥がされた汚染物を洗浄ガス67とともに吸引することにより、ケーシング本体64の外部への汚染物の飛散が抑制される。また、仮に、洗浄ガス67とともに汚染物が吸引されなかったとしても、ラビリンスシール76,77により、汚染物を含んだ洗浄ガス67はケーシング本体64外に流出することが抑制される。このため、ドープ33の流延中であっても、流延膜36や流延ダイ22から流出したドープ(流延ビード)33に影響を与えることなく、ドラム21の洗浄が円滑に行われる。
ラビリンスシール76,77は、ケーシング本体64の対向面64dの全体、すなわち、ケーシング本体64を図2の下方から見た全周に亘って設けてもよい。しかし、移動しているドラム21の周面21aを洗浄する場合には、対向面64dのうち、回転方向Xにおける洗浄機51の上流と下流との少なくともいずれか一方に設けることで足りる。好ましい態様は、図2に示すように洗浄機51の上流と下流との両方の対向面64dにラビリンスシール76,77を設ける態様である。回転方向Xにおける洗浄機51の上流の対向面64dに設けるラビンリンスシールには符号76を付し、洗浄機51の下流の対向面64dに設けるラビリンスシールには符号77を付す。
ラビリンスシール76,77は、図2に示すように、ケーシング本体64の内部側に突出するように設けられている。また、ラビリンスシール76の上流側側面はケーシング本体64の上流側側面と面一、ラビリンスシール77の下流側側面はケーシング本体64の下流側側面と面一となるようにしている。
また、ラビリンスシール76,77には、後述するように気体が通過する孔101〜104(図3,図4参照)が貫通して形成されており、ケーシング52には、この孔101〜104に接続する管82が設けられている。管82の一端は、第2排気口64cに接続し、他端はラビリンスシール76,77に接続する。管82は、ケーシング本体64及びラビリンスシール76,77の外部空間側に配されている。これにより、ラビリンスシール76,77は、ケーシング本体64の内部を介して、排気部71と接続する。排気部71は、前述のようにケーシング本体64の内部を減圧状態にしており、これにより、ラビリンスシール76,77の複数のシールフィン(以下、単にフィンと称する)85〜88(図3参照)の各間からそれらの周辺の気体が吸引される。
コントローラ73は、排気部71による気体の吸引力を制御する。
ラビリンスシール76とラビリンスシール77とは、同様の構成及び作用をもつので、以下、ラビリンスシール77について説明し、ラビリンスシール76については説明を略す。ラビリンスシール77は、図3に示すように複数のフィン85〜88を有する。図3においてはフィンに関してノズル55に近い方から順に、符号85,86,87,88を付す。各フィン85〜88は、周面21aの幅方向Yに略一致する方向に延びており、複数のフィン85〜88はドラム21の回転方向Xにおいて互いに離間している。これによりフィン85〜88の各間には溝91〜93が、周面21aの幅方向Yに略一致する方向に延びて形成される。周面21aの幅方向Yに略一致する方向とは、周面21aの幅方向Yとのなす角が概ね3°以内であることを意味する。なお、図3においては溝に関してノズル55に近い方から順に、符号91,92,93を付す。
フィン85は、周面21aに向かって先細に形成された断面略V字形であり、周面21aに対して略垂直な垂直面85aと、図3のように側方から見たときに傾斜した斜面85bとを有する。フィン85は、垂直面85aがノズル55に向くように配される。フィン86〜88もフィン85と同様に略V字形の断面をもち、垂直面86a〜88aと、斜面86b〜88bとをもつ。また、フィン86〜88の垂直面86a〜88aは、フィン85の垂直面85aと同じ方向を向いており、垂直面85a〜88aは互いに略平行、斜面85b〜88bは互いに略平行である。フィン85〜88を図3の下方から見たときにフィン85〜88の直線状の先端も互いに略平行である。以上のように、フィン85〜88は、厚み方向で略平行に形成されている。略平行とは、なす角が略0°以上3°以下の範囲である。フィンの形状や向きは上記の態様に限定されないが、上記のようなフィンの形状及び向きにより、シール効果がより確実になり、噴出口55cからの洗浄ガス67と、周面21aに衝突して周面21a上に舞い上がった洗浄ガス67と、周面21aから脱離した汚染物の外部への流出がより効果的に抑えられる。
フィン85〜88は互いに同じ高さをもち、フィン85〜88の先端は、図3のように側方からみたときに直線上に並ぶ。周面21aは図3のように側方からみたときには円弧を成すため、フィン85〜88の各先端から周面21aまでの距離は、互いに異なる。フィン85〜88のうち周面21aからの距離が最も短くなるフィンの周面21aからの先端までの距離は、概ね1mm以上5mm以下の範囲とすることが好ましい。
図3及び図4に示すように、ラビリンスシール77には、断面が略円形の複数の孔101〜104が形成されている。孔101は気体がラビリンスシール77の内部を通過するように貫通して形成されている。孔101は、第1通過路109aと、この第1通過路109aが分岐した3つの第2通過路106a〜108aとからなる。第2通過路106a〜108aの端部は各溝91〜93のそれぞれに開口し、第1通過路109aの端部はラビリンスシール77のノズル55側とは反対の壁面77aに開口する。本実施形態では、3つの溝91〜93すべてに孔101の開口を設けているので孔101の第2通過路の数は3つであるが、第2通過路の数は3つに限られずない。例えば、これらの溝91〜93の一部にのみ第2通過路を設ける場合や、フィンの数を例えば本実施形態よりも少なくする場合には、第2通過路の数は1つあるいは2つというように、本実施形態に示す場合よりも少なくなる。また、フィンの数を本実施形態よりも多くした場合には、第2通過路の数は4以上にしてもよい。最も好ましい態様は、孔101の第2通過路は、形成してある溝91〜93のすべてに開口するように設ける態様である。
第2通過路106a〜108aの溝91〜93における開口は、図3のように側方からみたときに溝91〜93の各中央になるように形成してあることが好ましい。ただし、この態様に限られず、例えば第2通過路106a〜108aの各開口をそれぞれフィン85側,フィン86側,フィン87側に寄せて形成したり、または、フィン86側,フィン87側,フィン88側に寄せて形成してもよい。
孔102〜104も、孔101と同様の構成を有している。すなわち、孔102は第1通過路109bと3つの第2通過路106b〜108bとを有し、孔103は第1通過路109cと3つの第2通過路106c〜108cとを有し、孔104は第1通過路109dと3つの第2通過路106d〜108dとを有する。以上のように、各溝91〜93には、それぞれ4つの第2通過路106a〜106d,107a〜107d,108a〜108dが開口している。ただし、本実施形態では、ラビリンスシール77が4つの孔101〜104を有する場合を示しているが、孔の数は4に限られず、1以上3以下、あるいは5以上でもよい。したがって、溝91〜93の各々に開口する第2通過路の数は、1以上3以下、あるいは5以上でもよい。
ラビリンスシール77は、ノズル55とは反対側を向く壁面77aに、集合管111を有する。集合管111は、壁面77aに形成された第1通過路109a〜109dの各開口に接続し、集合管111の内部が第1通過路109a〜109dに連通する。集合管111は、管82と接続する。これにより、各孔101〜104は、集合管111及び管82を介して排気部71(図2参照)と接続する。
以上の構成により、ラビリンスシール77は、以下の作用をもつ。排気部71が、気体を吸引すると、ケーシング本体64の内部が減圧され、これにより、集合管111の内部と、孔101〜104の第1通過路109a〜109d、第2通過路106a〜108a,106b〜108b,106c〜108c,106d〜108dとは減圧される。この減圧により、溝91〜93にある気体を含めてフィン85〜88の周辺にある気体は孔101〜104を通じてケーシング本体64に案内され、排気部71へ吸引される。
一方、ノズル55の噴出口55cから洗浄ガス67が噴出されると、洗浄ガス67は、周面21aに当たり、洗浄エリア上に舞い上がる。洗浄ガス67の一部は周面21aに当たることなく周面21a上に浮遊する場合もある。このように洗浄エリア上にある洗浄ガス67の多くは、ケーシング本体64の内部を通って排気部71により吸引されるが、微量の洗浄ガス67はケーシング本体64に案内されずにラビリンスシール77のシール効果により移動速度が弱まり、フィン85〜88の周辺、特に、溝91〜93に滞留するようになる。滞留した洗浄ガス67は、フィン85〜88の周辺にある気体に含まれながら、管82、ケーシング本体64の内部を順次通って、排気部71により吸引される。
このように、ケーシング本体64の内部に案内されずにフィン85〜88の周辺に滞留した微量の洗浄ガス67は、一端が溝91〜93に開口する孔101〜104、管82、ケーシング本体64の内部に順次案内されて排気部71へと吸引される。これにより、洗浄ガス67に含まれる固体のドライアイス粒子や、このドライアイス粒子が気化した二酸化炭素は、ラビリンスシール77上に付着して固まることがなく、ケーシング本体64の外部へと飛散することがない。従って、固まったドライアイスやこのドライアイス中に含まれる汚染物でフィルム41やドラム21を含む流延装置11を汚染することがない。
また、排気部71は、コントローラ73により気体の吸引力を制御される。このため、ケーシング本体64には、多くの洗浄ガス67及び汚染物が効果的に吸い込まれるとともに、ケーシング本体64への吸引力に応じて孔101〜104の吸引力も制御される。さらに、周面21aの移動速度に応じて、排気部71の吸引力を設定してもよい。
また、温度コントローラ27,28による流延装置11の内部やドラム21の加熱、さらには流延ダイ22の加熱等によりラビリンスシール77が高温になっても、ラビリンスシール77には、孔101〜104が形成されているので、ラビリンスシール77の外寸の変化が抑えられる。これにより、ラビリンスシール77が高温になっても、フィン85〜88は周面21aへ接触しない。
なお、本実施形態のラビリンスシール77は、断面が略円形の孔101〜104が形成されているが、孔の態様はこれに限られない。例えば孔101〜104は、断面矩形であってもよい。
第2通過路106a〜108a,106b〜108b,106c〜108c,106d〜108dの各径D1は、概ね3mm以上10mm以下の範囲であることが好ましく、概ね5mm以上7mm以下の範囲であることがより好ましい。
第1通過路109a〜109dの各径D1は、概ね5mm以上15mm以下の範囲であることが好ましく、概ね8mm以上12mm以下の範囲であることがより好ましい。
第1通過路109aの径D1は、第2通過路106a〜108aの径D2を大きくすることが好ましい。これにより、第2通過路106a〜108aがより確実に減圧され、第2通過路106a〜108aへの洗浄ガス67の吸引がより確実になされる。第1通過路109b,109c,109dについても同様に、第2通過路106b〜108b,106c〜108c,106d〜108dよりもそれぞれ内径を大きくすることが好ましい。
集合管111の内径D3は、第1通過路109a〜109dの径D1よりも大きくすることが好ましい。これにより、第1通過路109a〜109dがより確実に減圧され、排気部71へ洗浄ガス67がより確実に吸引される。
溝93における第2通過路108a〜108dのピッチL1は、概ね10mm以上50mm以下の範囲であることが好ましく、概ね20mm以上40mm以下の範囲であることがより好ましい。溝91における第2通過路106a〜106dのピッチ、溝92における第2通過路107a〜107dのピッチも同様である。
図3には、集合管82に2本の管82を接続している場合を示しているが、管82の数は特に限定されない。管82の数や、複数の管82を設けた場合の管82のピッチは、周面21aの幅方向Yにおけるフィン85〜88の長さL2や、集合管111の長さ、管82の等に応じて設定すればよい。例えば、周面21aの幅方向Yにおけるフィン85〜88の長さL2、及び集合管111の長さが概ね300mmである場合には、内径が概ね20mmの管82を周面21aの幅方向Yに並べて2つ配し、管82のピッチを概ね150mmにするとよい。なお、管82のピッチとは、周面21aの幅方向Yにおいて並べて配された管82と管82との距離である。
また、第2通過路106a〜106dに代えて、あるいは加えて、溝91の長手方向に延びたスリット状の開口を溝91にもつような断面スリット形状の第2通過路(図示無し)としてもよい。第2通過路107a〜107d、第2通過路108a〜108dについても同様である。
ラビリンスシール77を、図5に示すラビリンスシール120に代えてもよい。ラビリンスシール120は、シールフィン部材(以下、フィン部材と称する)121〜125と、シフト機構127と、コントローラ128とを備える。フィン部材121〜125は、フィン85〜88と同様の断面略V字形をもつフィン131〜135を有する。これらのフィン131〜135の垂直面131a〜135aが同じ方向を向くように組み合わされることで、ラビリンスシール120にはフィン131〜135の各間に溝が形成される。
フィン部材121〜125は、互いに摺接しながら垂直面131a〜135aに沿った方向に変位自在とされている。シフト機構127は、フィン部材121〜125を変位させる。コントローラ128は、フィン部材121〜125の変位量を調整するためにシフト機構127を制御する。
各フィン部材121〜125は、周面21aから先端121c〜125cまでの距離L3が互いに等しくなるように調整されて配される。これにより、先端131c〜135cから周面21aまでの距離L3が互いに等しくなり、ラビリンスシール120によるシール効果がより高くなるので、ケーシング本体64の内部に吸引されない微量な洗浄ガス67をより確実にフィン131〜135の各間に滞留させる。滞留した洗浄ガス67は、排気部71により、孔140を通じて集合管111に案内され、管82、ケーシング本体64の内部を順次通って吸引、回収される。
ラビリンスシール120は、ラビリンスシール77と同様に、内部を貫通する孔が形成されているので、高温になっても、外寸の変化が抑えられる。これにより、ラビリンスシール120が高温になっても、フィン131〜135は周面21aへ接触しない。なお、ラビリンスシール76に代えて、ラビリンスシール120と同様のラビリンスシール(図示無し)を用いてもよい。
ラビリンスシール77,120は、フィン85〜88の各間、フィン131〜135の各間から気体を吸引するので、周面21aからの距離がフィンの先端と同じスリット等から吸引される場合よりも非常に強い吸引力を示す。このため、既存のラビリンスシールに替えて設置することができるとともに、固化したドライアイスの付着がより確実に防止される。仮に、ラビリンスシール77,120に固化したドライアイスが付着しても排気部71により確実に吸引、回収される。
周面21aの移動速度が速い場合ほど、洗浄ガス67の噴出量を多くしたり、吹出速度を速めることが好ましい。しかし、これらに伴い、従来のラビリンスシールにおいてはドライアイスの付着量が多くなる。したがって、ラビリンスシール77,120及びこれを備える洗浄ユニット31、ラビリンスシール77,120を用いた洗浄方法は、周面21aの移動速度が速い場合ほど、以上の効果が顕著に得られる。
ラビリンスシール77,120は、ドライアイスにより被洗浄物を洗浄する洗浄機51とともに用いているが、他の洗浄機とともに用いてもよい。例えば、被洗浄物に液体を噴出して吹き付けて汚染物を除去する洗浄機とともに用いる場合には、汚染物とともに液体の吸引がより確実になるので、ケーシング本体64の外部への液体及び汚染物の飛散がより確実に抑制される。また、洗浄機とともに用いなくても、温度変化が激しい環境下でシール効果を求められる場合に、ラビリンスシール77,120は昇温に伴う外寸変化が抑えられるので、対向物にぶつかることなくシール効果を維持することができる。
また、洗浄ユニット31は、ドライアイス粒子の吹き付けにより洗浄する場合に広く用いることができ、溶液製膜の流延支持体とは異なるものを洗浄する場合にも用いてよい。
以下、本発明においてドープ33の原料となるポリマー及び溶媒は、溶液製膜によりフィルム41を製造する公知のものでよい。洗浄ガス67による洗浄が特に好ましいポリマーの例としてはセルロースアシレートが挙げられる。
以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
溶液製膜設備10により、フィルム41を製造した。ラビリンスシール77の第2通過路106a〜106d,107a〜107d,108a〜108dの各径D2は、表1の「D2」欄(単位;mm)に示す。また、溝93における第2通過路108a〜108dのピッチL1は、溝92における第2通過路107a〜107dのピッチL1は、溝91における第2通過路106a〜106dのピッチL1は、互いに等しく、表1の「L1」欄(単位;mm)に示す。なお、表1における「第2通過路の数」欄には、ひとつの第1通過路から分岐して形成された第2通過路の数を記載する。例えば、第1通過路109aからは、3つの第2通過路106a、107a、108aが分岐して形成されているので「3」である。第1通過路109aと第1通過路109bと第1通過路109cと第1通過路109dとは、同じ構成としてあるので「3」となる。表1における「管82の数」欄には、ひとつの集合管111に接続する管82の数を記載する。ラビリンスシール76に設ける集合管にもラビリンスシール77と同じ数の管82を接続させた。
ラビリンスシール76,77と周面21aとの間から汚染物や固化したドライアイス等が外部へ出てきたか否かを目視で評価した。出てきたことが確認された場合は不合格であり、出てきたことが確認されなかった場合は合格とした。この評価結果は、表1の「結果」欄に記載する。
Figure 0005540032
第2通過路108a〜108dのピッチL1、第2通過路107a〜107dのピッチL1、第2通過路106a〜106dのピッチL1を、表1の「L1」に示すものとしたラビリンスシール76,77を用いた。また、各集合管111に接続する管82をひとつとした。これら以外の条件は、実施例1と同じである。
実施例1と同様の方法で、ラビリンスシール76,77と周面21aとの間から汚染物や固化したドライアイス等が外部へ出てきたか否かを評価した。評価結果は表1に示す。
第2通過路108a〜108dのピッチL1、第2通過路107a〜107dのピッチL1、第2通過路106a〜106dのピッチL1を、表1の「L1」に示すものとしたラビリンスシール76,77を用いた。また、各集合管111に接続する管82をひとつとした。これら以外の条件は、実施例1と同じである。
実施例1と同様の方法で、ラビリンスシール76,77と周面21aとの間から汚染物や固化したドライアイス等が外部へ出てきたか否かを評価した。評価結果は表1に示す。
[比較例1]
特許文献1に記載される洗浄装置を用いて、周面21aを洗浄した。すなわち、ラビリンスシール76,77に代えて、孔101〜104が形成されていないラビリンスシールを用いた。ラビリンスシールには、集合管111、管82を設けていない。吸引は、ケーシング本体の周面21aに対向して設けた開放口からのみである。したがって、表1のD2、L1、第2通過路の数、管82の数の各欄には「−」と記載する。
実施例1と同様の方法で、ラビリンスシールと周面21aとの間から汚染物や固化したドライアイス等が外部へ出てきたか否かを評価した。評価結果は表1に示す。
[比較例2]
ラビリンスシール76,77に代えて、特許文献2の図4に記載される空気流除去部を用い、この空気流除去部をドラム21の回転方向におけるノズル55の上流側に配した。空気流除去部のラビリンス構造の溝の数は3つであり、吸引は、ラビリンス構造に関してノズル55とは反対側で実施した。ドラム21の回転方向におけるラビリンス構造の上流側にある3つのスリットには、それぞれ吸引機構を設けた。吸引するスリットの開口は、ドラム21の周面21aの幅方向に細長い矩形のスリット状である。
実施例1と同様の方法で、ラビリンスシールと周面21aとの間から汚染物や固化したドライアイス等が外部へ出てきたか否かを評価した。評価結果は表1に示す。
10 溶液製膜設備
11 流延装置
21 ドラム 21a 周面
36 流延膜
41 フィルム
51 洗浄機
64 ケーシング本体
71 排気部
76,77 ラビリンスシール
85〜88 フィン
91〜93 溝
101〜104 孔

Claims (6)

  1. 互いに離間して略平行に設けられる複数のシールフィンを備え、
    気体が通過するように貫通して形成された孔の一端が前記複数のシールフィンの間の溝に開口し、気体を吸引する吸引手段が前記孔の他端に接続され、
    前記孔が前記溝の長手方向に複数形成されていることを特徴とするラビリンスシール。
  2. ドライアイス粒子を噴出して被洗浄物の表面に当てることにより、被洗浄物の表面を洗浄する洗浄手段と、
    前記ドライアイス粒子が当てられる前記被洗浄物の表面を覆うケーシングと、
    前記ケーシングの前記被洗浄物に対向する対向部に設けられ、複数のシールフィンが互いに離間して略平行に設けられ、気体が通過するように貫通して形成された孔の一端が前記複数のシールフィンの間の溝に開口し、前記孔の他端が前記ケーシングの内部に接続し、前記孔が前記溝の長手方向に複数形成されているラビリンスシールと、
    前記ケーシングの内部の気体を吸引することにより、前記被洗浄物の表面から脱離した汚染物を回収し、前記孔を通じて前記シールフィンの周辺の気体を吸引する吸引手段とを備えることを特徴とする洗浄装置。
  3. 前記被洗浄物は、溶液製膜のドープの流延と流延により形成された流延膜の剥ぎ取りとが繰り返し為される無端の流延支持体であり、
    前記流延膜が剥がされる剥取位置から前記ドープが流延される流延位置へ向かう前記流延支持体の表面に対向して設けられ、前記溝の長手方向を前記流延支持体の幅方向と略一致させたことを特徴とする請求項2記載の洗浄装置。
  4. 前記ラビリンスシールは、前記流延支持体の表面の移動方向における前記洗浄手段の上流と下流との少なくともいずれか一方に配されることを特徴とする請求項3記載の洗浄装置。
  5. ドライアイス粒子を被洗浄物の表面に当てて被洗浄物の表面を洗浄し、
    前記洗浄中に、前記ドライアイス粒子が当てられる前記被洗浄物の表面を覆うように設けたケーシングの内部の気体を吸引することにより、前記被洗浄物の表面から脱離した汚染物を回収するとともに、
    気体が通過するように貫通して形成された孔の一端が互いに離間して略平行に配された複数のシールフィンの間の溝に開口するとともに前記孔の他端が前記ケーシングの内部に接続し、前記孔が前記溝の長手方向に複数形成されており、前記ケーシングの前記被洗浄物に対向する対向部に設けられたラビリンスシールの前記孔を通じて、前記複数のシールフィンの周辺の気体を吸引することを特徴とする洗浄方法。
  6. 長手方向に移動する無端の流延支持体の上に、ポリマーと溶媒とが含まれるドープを流延する流延工程と、
    前記流延工程により形成された流延膜を前記流延支持体から剥ぎ取る剥取工程と、
    前記剥取工程により剥ぎ取られた流延膜を乾燥してフィルムとする乾燥工程と、
    前記流延膜が剥ぎ取られる剥取位置から前記ドープが流延される流延位置に向かう前記流延支持体の前記ドープが流延される表面にドライアイス粒子を当てて前記表面を洗浄する洗浄工程とを有し、
    前記洗浄中に、前記ドライアイス粒子が当てられる前記流延支持体の表面を覆うように設けたケーシングの内部の気体を吸引することにより、前記表面から脱離した汚染物を回収するとともに、
    気体が通過するように貫通して形成された孔の一端が互いに離間して略平行に配された複数のシールフィンの間の溝に開口するとともに前記孔の他端が前記ケーシングの内部に接続し、前記孔が前記溝の長手方向に複数形成されており、前記ケーシングの前記被洗浄物に対向する対向部に設けられたラビリンスシールの前記孔を通じて、前記複数のシールフィンの周辺の気体を吸引することを特徴とする溶液製膜方法。
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