JP4220691B2 - 溶液製膜方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、セルローストリアセテートフィルム等を製造する溶液製膜方法及び装置に関し、さらに詳しくは、製膜の高速化を図るために乾燥風量を増加させても、高品質のフィルムを製造することができる溶液製膜方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
セルロースエステルフィルムは、透明性がよく、機械的強度が大きく、かつ、湿度の変化及び熱にともなう寸法変動が小さい(寸法安定性がよい)ので、写真感光材料、偏光板保護膜等に広く用いられている。
【0003】
このようなセルロースエステルフィルムは溶液製膜方法により製造されており、この溶液製膜方法は、有機溶剤にポリマーを溶かしたドープを流延ダイから流延支持体上に流延し、流延支持体上に流延されたドープからなるベースをある程度乾燥させた後に剥ぎ取り、そして、さらに乾燥させて製品としてのフィルムを製造するものである。
【0004】
このような溶液製膜方法においては製膜の高速化が要望されているが、高速化(具体的には、流延支持体の走行速度を高速化)すると、流延支持体上のベースの残留液分が高くなり、支持体からの剥ぎ取りが困難になる。残留液分を下げるためには、流延支持体の乾燥長を長くする方法、乾燥風の温度を上げる方法、乾燥風量を増加させる方法等がある。これらの方法の内、乾燥風量を増加させる方法は、生産性を損なわず、既設の設備で問題を解決することができるので、最も有効な手段である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、乾燥風量を増加させると、流延ビード(流延ダイの吐出口から流延支持体の着地点までのリボン状のドープ)が乱れるので工程が不安定化し、また、風ムラにより面状品質が悪化するという問題があった。図10は、溶液製膜装置の流延ゾーンにおける乾燥風の流れを示したものである。図10のように、ラビリンス50から流入する乾燥風51は流延ダイ52からの流延ビード53に達し、流延ビード53の乱れや面状品質の悪化を誘発している。また、流延支持体54とこの流延支持体54の周囲に設けた構造体(枠体)55との隙間56からも乾燥風57が流入し、これも流延ビード53に達することで、流延ビード53の乱れや面状品質の悪化を誘発している。
【0006】
本発明は、以上の問題点を解決し、風量の大きい乾燥風を使用しても工程の不安定化及び面状品質の悪化が発生することなく、その結果、製膜速度の高速化を図ることができるようにした溶液製膜方法及び装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明による溶液製膜方法は、ケーシング内で流延ダイから流延支持体上にドープを流延し、前記流延支持体上に流延されたドープからなるベースに乾燥風を吹付けて製膜する方法において、前記流延ダイからドープが流延される流延支持体の流延部の前方及び後方の少なくともどちらか一方にラビリンス及びシールを設け、乾燥風の流延部への影響を抑制し、前記シールの両側部に、前記ラビリンスを通過して前記流延部方向へ流れる乾燥風を側方へ逃がすための開口を設けることを特徴として構成されている。
【0008】
本発明の溶液製膜方法においては、ラビリンス及びシールが、流延ダイによる流延部に吹付けてくる乾燥風を遮断し、乾燥風による悪影響を可及的に小さくしている。なお、前記シールは、前記流延ダイの幅以上で前記ケーシングの幅以下で構成して、シールの両端とケーシングとの間に前記開口を形成することが好ましい。また、前記シールの先端部をベースの表面温度以上に加熱し、ベースの蒸発潜熱によりシール先端部周辺の気体の温度が下がりシール先端部に溶剤が結露するのを防止することが好ましい。
【0009】
また、前記流延ダイから流延支持体の間で前記ドープにより形成される流延ビードの乾燥ゾーンから当たる風の風速を20m/sec以下にし、流延幅方向の風速分布が平均風速の20%以内にすることにより、厚みむらの発生が抑制される。さらに、前記流延支持体とこれの周囲に設けた枠体との隙間から漏れ出す乾燥風を遮風部材で遮り、前記流延ダイから流延支持体の間で前記ドープにより形成される流延ビードへ当たらないようにすることが好ましく、この場合には、前記隙間からの乾燥風の影響が排除される。
【0010】
また、前記流延部を含む流延ゾーンに給気手段を設けて、前記流延ダイから流延支持体の間で前記ドープにより形成される流延ビードに当たらないように前記給気手段により給気することが好ましく、この場合には、遮風によって流延ゾーン内の雰囲気ガスの濃度が上昇し、この濃度上昇に起因するケーシング内の結露が抑制される。このような溶液製膜方法によって、面状品質の悪化もなく高速で偏光板用保護フィルムなどが作成される。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明においては、ラビリンス及びシールが流延部の前方及び後方の少なくともどちらか一方に設けられており、このラビリンスとしては、特に限定されるものでなく、フィンを多数形成したものを用いることができる。ラビリンス及びシールに用いる材質としては、熱伝導度の小さいものが好ましく、熱伝導度の小さい材質を用いることにより、ラビリンス及びシールに結露が発生するのを防止することができる。この熱伝導度としては、15×10-4cal/(sec・cm2 ・℃)以下が好ましく、8×10-4cal/(sec・cm2 ・℃)以下がより好ましく、具体的には、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂等が好ましい。
【0012】
ラビリンスは、その両側がケーシングに近接するように、ケーシングの略全幅に設けることが好ましい。ラビリンスを略全幅に設けることにより、乾燥風をより完全に遮断することができる。ラビリンスとケーシングとの間の隙間は、0〜10mmの範囲が好ましく、0〜3.0mmの範囲がより好ましい。また、10mmを超えると、乾燥風の流入を抑制する効果が小さくなる。
【0013】
ラビリンスの下面と流延支持体の表面との隙間は、0.7〜10mmの範囲が好ましく、0.7〜3.0mmの範囲がより好ましい。隙間が0.7mm未満であると、流延支持体上に流延したベースに接触する恐れがあり、また、10mmを超えると、乾燥風の流入を抑制する効果が小さくなる。
【0014】
前記シールを遮蔽板から構成して、前記ラビリンスと流延支持体の間から流入する乾燥風を覆うように配置することが好ましい。また、前記シールの両側部に開口を設け、ラビリンス及びシール下方を通過して流延部方向へ流れる乾燥風を開口を通して側方へ逃がし、乾燥風が流延部へ到達するのを防止することが好ましい。さらに、シールを、前記流延ダイの幅以上で前記ケーシングの幅以下にして、シールの両端とケーシングとの間に前記開口を形成することが好ましい。この開口の幅(流延ダイの幅方向における長さ)は片側で5〜300mmが好ましく、より好ましくは片側で50〜200mmであり、両側ではこれらの倍になる。また、シールの先端部下面と流延支持体の表面との隙間は、0.7〜10mmの範囲が好ましく、0.7〜3.0mmの範囲がより好ましい。
【0015】
また、流延支持体とこれの周囲に設けた枠体との隙間から漏れ出す乾燥風を遮風部材で遮り、前記流延ダイから流延支持体の間で前記ドープにより形成される流延ビードへ当たらないようにすることが好ましい。前記遮風部材を、前記隙間と前記流延ビードとの間に配置し、遮風部材と前記流延支持体との隙間を0.3〜 5mmにすることがより好ましい。また、前記遮風部材を、前記隙間における流延支持体または前記枠体のいずれかに設けたラビリンスから構成することが好ましい。
【0016】
流延部の前方に設けられたシールにおいては、先端部をベースの表面温度以上に加熱し、ベースの蒸発潜熱によりシール先端部周辺の気体の温度が下がりシール先端部に溶剤が結露するのを防止することが好ましい。シール先端部を加熱する温度は、ベースの表面温度より、0℃以上高いことが好ましく、1℃以上高いことがより好ましい。また、流延部に給気手段を設けて、流延ダイから流延支持体の間で前記ドープにより形成される流延ビードに当たらないように給気手段により給気することが好ましく、この場合にも溶剤の結露が防止される。
【0017】
前記ラビリンス及びシールにより、乾燥風が流延部に到達するのを抑制しているが、流延ダイから流延支持体の間でドープにより形成される流延ビードの乾燥ゾーンから当たる風の風速を20m/sec以下にし、流延幅方向の風速分布が平均風速の20%以内であることが好ましい。より好ましくは、シール出口における風速を2m/s以下にし、さらに好ましくは0.5m/s以下にする。また、流延部における風速を0.5m/s以下にすることがより好ましく、更に好ましくは0.1m/s以下にする。流延部の風速を0.5m/s以下にすることにより、流延ビードの耳部を安定化させることができ、ベース端部での厚みムラが小さくなり、また、剥ぎ取り後の流延支持体上のベース剥ぎ残りを防止することができる。
【0018】
本発明の溶液製膜方法は、セルロースエステルフィルム等の製膜に用いることができ、このセルロースエステルとしては、セルロースの低級脂肪酸エステル(例:セルロースアセテート、セルロースアセテートブチレートおよびセルロースアセテートプロピオネート)が代表的である。低級脂肪酸は、炭素原子数6以下の脂肪酸を意味する。セルロースアセテートには、セルローストリアセテート(TAC)やセルロースジアセテート(DAC)が含まれる。
【0019】
また、ドープに用いる溶剤としては、低級脂肪族炭化水素の塩化物や低級脂肪族アルコールが一般に使用される。低級脂肪族炭化水素の塩化物の例としては、メチレンクロライドを挙げることができる。低級脂肪族アルコールの例には、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコールおよびn−ブタノールが含まれる。その他の溶剤の例としては、ハロゲン化炭化水素を実質的に含まない、アセトン、炭素原子数4から12までのケトンとしては例えばメチルエチルケトン、ジエチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン及びメチルシクロヘキサノンが含まれ、炭素原子数3から12までのエステルとしては例えばギ酸エチル、ギ酸プロピル、ギ酸ペンチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸ペンチル及び2−エトキシ−エチルアセテート等が含まれ、炭素原子数1から6までのアルコールとしては例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソ−プロパノール、1−ブタノール、t−ブタノール、2−メチル−2−ブタノール、2−メトキシエタノール及び2−ブトキシエタノール等が含まれ、炭素原子数が3から12までのエーテルとしては例えばジイソプロピルエーテル、ジメトキシメタン、ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキソラン、テトラヒドロフラン、アニソール及びフェネトール等が含まれ、また炭素原子数が5から8までの環状炭化水素類としてはシクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン及びシクロオクタン等が含まれる。
【0020】
本発明による溶液製膜方法で製膜されたフィルムは、各種用途に適用することができ、例えば、写真感光材料、偏光板保護膜に好適である。
【0021】
流延支持体としては、流延ドラムであっても流延バンドであってもよく、流延ダイは従来公知の各種ダイを用いることができる。
【0022】
本発明では、セルロースアシレート溶液を、支持体としての平滑なバンド上或いはドラム上に単層液として流延してもよいし、2層以上の複数のセルロースアシレート液を流延してもよい。
【0023】
複数のセルロースアシレート溶液を流延する場合、支持体の進行方向に間隔を置いて設けた複数の流延口からセルロースアシレートを含む溶液をそれぞれ流延させて積層させながらフィルムを作製してもよく、例えば特開昭61−158414号、特開平1−122419号、特開平11−198285号等に記載の方法が適応可能である。
【0024】
また、2つの流延口からセルロースアシレート溶液を流延して製膜してもよく、例えば特公昭60−27562号、特開昭61−94724号、特開昭61−947245号、特開昭61−104813号、特開昭61−158413号、特開平6−134933号等に記載の方法で実施することができる。また、特開昭56−162617号に記載の高粘度セルロースアシレート溶液の流れを低粘度のセルロースアシレート溶液で包み込み、その高,低粘度のセルロースアシレート溶液を同時に押出すセルロースアシレートフィルム流延方法でもよい。
【0025】
この他に、2個の流延口を用いて、第一の流延口により支持体に成型したフィルムを剥ぎ取り、支持体面に接していた側に第二の流延を行なうことでより、フィルムを作製することでもよく、例えば特公昭44−20235号に記載されている方法が適応可能である。
【0026】
流延するセルロースアシレート溶液は同一の溶液でもよいし、異なるセルロースアシレート溶液でもよく特に限定されない。複数のセルロースアシレート層に機能を持たせるために、その機能に応じたセルロースアシレート溶液を、それぞれの流延口から押出せばよい。さらに本発明では、他の機能層(例えば、接着層、染料層、帯電防止層、アンチハレーション層、UV吸収層、偏光層など)をセルロースアシレート溶液と同時に流延してもよい。
【0027】
本発明による溶液製膜方法を実施する溶液製膜装置の一実施形態を図面を参照して説明する。
【0028】
図1は溶液製膜装置の流延ダイ近傍の側面の概略図、図2は溶液製膜装置の流延ダイ近傍の平面の概略図、図3は溶液製膜装置のラビリンス近傍の側面の概略図、図4は図3中A部の拡大図である。
【0029】
これらの図において、1は流延支持体としてのエンドレスの流延バンドで、この流延バンド1は一対の駆動ドラム2(他方は図示せず)に巻き掛けられて走行するようになっている。流延バンド1の端部上方には、流延ダイ3が設けられており、この流延ダイ3から流延バンド1上にドープを流延することができるようになっている。流延ダイ3の前方(流延方向:流延されたドープが搬送される方向)には、ラビリンス4が設けられるとともに、このラビリンス4の流延ダイ3側端部にシール5が設けられている。また、流延ダイ3の後方(反流延方向:流延されたドープが搬送されるのと反対方向)にも、前方側と同様に、ラビリンス6及びシール7が設けられている。
【0030】
前記ラビリンス4は、図4に示すように、薄板状のフィン7が所定間隔で下方に突出して形成されている。前記シール5は、図3に示すように、「L」字状に形成され、両側は開口8となっており、また、その先端部の内側には、先端部を加温するための保温ジャケット9が設けられている。なお、シール5,7はL字形の代わりに、円弧形状やその他の断面形状であってもよい。
【0031】
前記流延バンド1、流延ダイ3、ラビリンス4、6及びシール5、7は、ケーシング10の中に配置されており、また、流延バンド1の上方及び下方には、乾燥風をケーシング10内に導入するための乾燥風給気ダクト11、12が設けられている。なお、符号15はラビリンス4に設けた隔壁を示し、符号16はラビリンス5に設けた隔壁を示している。
【0032】
そして、前記ラビリンス4、6は、その両側端がケーシング10の壁面に隣接する程度になっており、その隙間aが0〜10mmの範囲に設定され、また、下面と流延バンド1との間隔bが0〜10mmの範囲に設定されている。
【0033】
以上のような溶液製膜装置で製膜を行うには、図5に示すように、流延ダイ3からドープを流延バンド1に流延してベース13を形成し、このベース13は流延バンド1により搬送されつつ、乾燥風給気ダクト11、12(図1参照)から導入された乾燥風により徐々に乾燥させられ固化していく。この時、導入された乾燥風14は、その殆どがラビリンス4で遮断されるが、その一部はラビリンス4の下方を通ってシール5に入り込む。シール5に入り込んだ乾燥風14は、その殆どが開口8から側方へ抜け流延部へ達することがない。ラビリンス6及びシール7においても同様で、この場合は、さらに同伴風も抑制している。また、図3に示すようにシール5の先端部は保温ジャケット9によりベース13表面より高い温度に維持されているので、蒸発した溶剤が結露するのを防止している。なお、符号17は流延バンド1を支持する構造体を示している。この構造体17は流延バンド1を支持するように構成されており、その外面が流延バンド1とほぼ同一面となるように、流延バンド1の曲面に合わせた形状になっている。また、このような構造体に代えて、流延バンド1の周囲に設けられ、流延バンド1の曲面に沿って配置されている部材であればよく、例えば枠体などであってもよい。
【0034】
図6は流延支持体として流延ドラム20を用いた他の実施形態を示しており、図1〜図5に示す流延バンド方式のものと同一構成部材には同一符号を付して重複した説明を省略している。なお、符号21はケーシングを、22は乾燥ゾーン23に設けた給気ダクト、24は排気ダクト、25は給気ファンをそれぞれ示している。また符号26は流延ゾーン27に設けた給気ダクトを示している。
【0035】
この実施形態では、図7に示すように、流延ドラム20とこれを支持する構造体28との間の隙間29に沿って遮風部材30を設けており、前記隙間29からの乾燥風31を遮り、流延ビード32に隙間29から漏れた乾燥風31が当たらないようにしている。遮風部材30と流延ドラム20との隙間cは、0.3〜5.0mmが好ましくは、より好ましくは0.5〜3.0mmである。
【0036】
なお、図7に示すような断面L字形の遮風部材30の他に、図8に示すような断面く字形の遮風部材35を用いてもよい。これら遮風部材30,35は図示しないブラケットにより構造体28に固定される。また、図示は省略したが、断面円弧形状やその他の形状の遮風部材を用いてもよい。
【0037】
さらには、図9に示すように、前記隙間29に構造体28側で複数のフィン36を配置し、これらフィン36によりラビリンス37を構成し、このラビリンス37を遮風部材としてもよい。なお、図8、図9において、図7と同一構成部材には同一符号が付してある。図9において、フィン36の幅W、高さHは2mm、各フィン36間の距離L1は8mmであるが、これらは適宜変更してよい。また、隙間29の間隔(G−H)は0.1〜5.0mmの範囲が好ましく、より好ましくは 0.5〜3.0mm、さらに好ましくは0.5〜1.0mmの範囲である。このラビリンス37は流延ドラム20側に形成してもよく、または流延ドラム20及び構造体28の両方に形成してもよい。
【0038】
前記遮風部材30,35やラビリンス37は、図6に示すような流延ドラム方式の他に、図1に示す流延バンド方式のものに設けてもよい。また、このような遮風部材30,35やラビリンス37に代えて、またはこれらと併用して、流延バンドや流延ドラム等の支持体と、構造体や枠体との間隙を、間隙からの乾燥風が流延ビードに向かうことがないように、外側に向けて斜めに構成してもよい。
【0039】
また、ケーシング21を、ラビリンス4,6、シール5,7及び隔壁15,16により、流延部を含む流延ゾーン27と乾燥ゾーン23と区分けしているが、さらに図6に示すように、この流延ゾーン27に給気ダクト26を設けることが好ましい。この給気ダクト26は、流延ビードに当たらないようにして流延ゾーン27に低濃度ガスを給気する。このため、給気ダクト26には給気ファン25が接続されている。これにより、遮風に起因する流延ゾーン内の雰囲気ガスの濃度の上昇が抑えられ、この濃度上昇によるケーシング21内の結露が抑制される。
【0040】
【実施例】
[実施例1]
図1〜図4に示した溶液製膜装置を用いてフィルムを製膜した。
【0041】
流延ダイ3の走行速度80m/min、ベースの厚み600μm、シール5、7の出口の風速0.5m/s、流延部の風速0.1m/s、ラビリンス4、6とケーシング10との隙間a(図2参照)0.5mm、ラビリンス4、6の下面と流延バンド1との間隔b(図3参照)2.5mmとした。また、ラビリンス4、6及びシール5、7は、ポリテトラフルオロエチレン(熱伝導度:7×10-4cal/(sec・cm2 ・℃))で形成されている。
【0042】
なお、使用したドープの組成を以下に示す。
セルローストリアセテート 100重量部
トリフェニルフォスフェート 10重量部
ビフェニルジフェニルフォスフェート 5重量部
メチレンクロライド 400重量部
メタノール 70重量部
ブタノール 3重量部
【0043】
この実施例は、流延ビードの耳部が安定化し、ベース端部での厚みムラも無く、さらに、ベースの剥ぎ残りもなく、流延部に異物が存在しなくなった。
【0044】
[実施例2]
ドープ温度35℃、ベース表面温度25℃で、保温ジャケット9でシール5を加温して先端温度を30℃に維持した他は、実施例1と同一である。
この実施例は、実施例1と同様の作用・効果を有し、また、シール5の先端に溶剤の結露が発生しなかった。
【0045】
[実施例3]
保温ジャケット9でシール5、7を加温することなく、シール5の先端部の温度が20℃であった他は、実施例2と同一である。
この実施例は、実施例1と同様の作用・効果を有したが、シール5の先端に溶剤の結露が生じた。
【0046】
[実施例4]
図7に示す遮風部材を配置した他は、実施例1と同一である。
この実施例は、流延ビードの耳部がより安定化し、ベース端部での厚みムラも無く、さらに、ベースの剥ぎ残りもなく、流延部に異物が存在しなくなった。
【0047】
[実施例5]
図7に示す遮風部材を配置し、流延ゾーンに給気手段を配置した他は、実施例1と同一である。
この実施例は、実施例5と同様の作用・効果を有し、また、シール5の先端に溶剤の結露が発生しなかった。
【0048】
【発明の効果】
本発明は、流延部まで到達する乾燥風を可能な限り抑制することができるので、流延ビードに乱れが発生するのを防止でき、かつ、風ムラが小さくなるので面状品質が悪化するのを防止できる。したがって、高品質のフィルムの製造速度を高速化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による溶液製膜方法を実施する溶液製膜装置の流延ダイ近傍の側面の概略図である。
【図2】 本発明による溶液製膜方法を実施する溶液製膜装置の流延ダイ近傍の平面の概略図である。
【図3】 本発明による溶液製膜方法を実施する溶液製膜装置のラビリンス近傍の側面の概略図である。
【図4】 図3におけるA部の拡大図である。
【図5】 シールにおける乾燥風の流れを説明するための斜視図である。
【図6】 流延ドラム方式の溶液製膜装置の概略図である。
【図7】 流延ドラムと構造体との間隔に沿って設けた遮風部材を示す断面図である。
【図8】 別の実施形態における遮風部材を示す断面図である。
【図9】 別の実施形態における遮風部材を示す断面図である。
【図10】 別の実施形態における遮風部材を示す断面図である。
【符号の説明】
1 流延バンド
2 駆動ドラム
3 流延ダイ
4、6 ラビリンス
5、7 シール
8 開口
9 保温ジャケット
10,21 ケーシング
11、12 乾燥風給気ダクト
13 ベース
14,31 乾燥風
20 流延ドラム
22,26 給気部
23 乾燥ゾーン
24 排気部
25 給気ファン
27 流延ゾーン
28 構造体(枠体)
29 隙間
30,35 遮風部材
32 流延ビード
37 ラビリンス

Claims (17)

  1. ケーシング内で流延ダイから流延支持体上にドープを流延し、前記流延支持体上に流延されたドープからなるベースに乾燥風を吹付けて製膜する方法において、
    前記流延ダイからドープが流延される流延支持体の流延部の前方及び後方の少なくともどちらか一方にラビリンス及びシールを設け、乾燥風の流延部への影響を抑制し、
    前記シールの両側部に、前記ラビリンスを通過して前記流延部方向へ流れる乾燥風を側方へ逃がすための開口を設けることを特徴とする溶液製膜方法。
  2. 前記シールは、前記流延ダイの幅以上で前記ケーシングの幅以下で構成して、シールの両端とケーシングとの間に前記開口を形成することを特徴とする請求項1記載の溶液製膜方法。
  3. 前記シールの先端部をベースの表面温度以上に加熱することを特徴とする請求項1または2記載の溶液製膜方法。
  4. 前記流延ダイから流延支持体の間で前記ドープにより形成される流延ビードの乾燥ゾーンから当たる風の風速を20m/sec以下にし、流延幅方向の風速分布が平均風速の20%以内であることを特徴とする請求項1ないし3いずれか1つ記載の溶液製膜方法。
  5. 前記流延支持体とこれの周囲に設けた枠体との隙間から漏れ出す乾燥風を遮風部材で遮り、前記流延ダイから流延支持体の間で前記ドープにより形成される流延ビードへ当たらないようにしたことを特徴とする請求項1ないし4いずれか1つ記載の溶液製膜方法。
  6. 前記遮風部材を、前記隙間と前記流延ビードとの間に配置し、遮風部材と前記流延支持体との隙間を0.3〜5mmにしたことを特徴とする請求項5記載の溶液製膜方法。
  7. 前記遮風部材を、前記隙間における流延支持体または前記枠体のいずれかに設けたラビリンスから構成したことを特徴とする請求項5または6記載の溶液製膜方法。
  8. 前記流延部を含む流延ゾーンに給気手段を設けて、前記流延ダイから流延支持体の間で前記ドープにより形成される流延ビードに当たらないように前記給気手段により給気することを特徴とする請求項1ないし7いずれか1つ記載の溶液製膜方法。
  9. ケーシング内の流延ゾーンで流延ダイから流延支持体上にドープを流延し、前記流延支持体上に流延されたドープからなるベースに乾燥ゾーンで乾燥風を吹きつけて製膜する溶液製膜方法において、
    前記流延ダイから流延支持体の間で前記ドープにより形成される流延ビードの乾燥ゾーンから当たる風の風速を20m/sec以下にし、流延幅方向の風速分布が平均風速の20%以内であることを特徴とする溶液製膜方法。
  10. 前記流延ゾーンを他のゾーンから仕切るために境界部分にラビリンス及びシールを設け、
    前記シールを、前記流延ダイの幅以上で前記ケーシングの幅以下で構成して、シールの両端とケーシングとの間に、ラビリンスを通過して流延ゾーンへ流れる乾燥風を側方へ逃がすための開口を形成したことを特徴とする請求項9記載の溶液製膜方法。
  11. 前記流延ゾーンにおいて、流延支持体とこれの周囲に設けた枠体との隙間から漏れ出す乾燥風を遮風部材で遮り、前記流延ダイから流延支持体の間で前記ドープにより形成される流延ビードへ当たらないようにしたことを特徴とする請求項9または10記載の溶液製膜方法。
  12. 前記流延ゾーンに給気手段を設けて、前記流延ダイから流延支持体の間で前記ドープにより形成される流延ビードに当たらないように前記給気手段により給気することを特徴とする請求項9ないし11いずれか1つ記載の溶液製膜方法。
  13. ケーシング内をラビリンスで流延ゾーンと乾燥ゾーンとに区分けし、前記流延ゾーンで流延ダイから流延支持体上にドープを流延し、前記流延支持体上に流延されたドープからなるベースに乾燥ゾーンで乾燥風を吹きつけて製膜する溶液製膜装置において、
    前記ラビリンスの流延ゾーン側に配置され、ラビリンスと流延支持体との間から流入する乾燥風を側方に案内するシールを設けたことを特徴とする溶液製膜装置。
  14. 前記シールを遮蔽板から構成して、前記ラビリンスと流延支持体の間から流入する乾燥風を覆うように配置し、このシールを、前記流延ダイの幅以上で前記ケーシングの幅以下にして、シールの両端とケーシングとの間に開口を形成し、この開口を通して乾燥風を側方へ逃がすことを特徴とする請求項13記載の溶液製膜装置。
  15. 前記流延ゾーンにおいて、流延支持体とこれの周囲に設けた枠体との隙間を覆い、この隙間から漏れ出す乾燥風を遮る遮風部材を設けたことを特徴とする請求項13または14記載の溶液製膜装置。
  16. 前記流延ゾーンに、前記流延ダイから流延支持体の間で前記ドープにより形成される流延ビードに当たらないように給気する給気手段を設けたことを特徴とする請求項13ないし15いずれか1つ記載の溶液製膜装置。
  17. 前記シールは結露防止手段を備えていることを特徴とする請求項13ないし16いずれか1つ記載の溶液製膜装置。
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