JP2009207666A - 内視鏡用バイポーラ型高周波切開具 - Google Patents
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Abstract
【課題】嘴状電極が閉じていく動作に合わせて粘膜等をスムーズに切開することができる内視鏡用バイポーラ型高周波切開具を提供すること。
【解決手段】一対の嘴状電極4が閉じた位置から10°開いた状態において、一対の嘴状電極4の基端付近の電極間隔Aが最先端付近の電極間隔Bより広くなるように、一対の嘴状電極4の形状が形成され、或いは、一対の嘴状電極4が、閉じた状態においては電極間隔が基端側から先端側へ次第に狭まる形状に形成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】一対の嘴状電極4が閉じた位置から10°開いた状態において、一対の嘴状電極4の基端付近の電極間隔Aが最先端付近の電極間隔Bより広くなるように、一対の嘴状電極4の形状が形成され、或いは、一対の嘴状電極4が、閉じた状態においては電極間隔が基端側から先端側へ次第に狭まる形状に形成されている。
【選択図】 図1
Description
この発明は、先端部分に正極と負極の両電極が設けられて内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿脱して使用される内視鏡用バイポーラ型高周波切開具に関する。
経内視鏡的な粘膜切除等を出血の恐れなく安全かつ容易に行うための内視鏡用バイポーラ型高周波切開具として、一対の嘴状電極が手元側からの遠隔操作により嘴状に開閉するようにシースの先端に向かい合って設けられたものが用いられている(例えば、特許文献1)。
特開2003−299667
そのような従来の内視鏡用バイポーラ型高周波切開具においては、開いた状態の時に側方から見て「く」の字状をなす一対の嘴状電極が粘膜を挟んで閉じる動作をする際に、その電極間隔が先端側から基端側まで単純に狭まっていくだけである。
そのため、一対の嘴状電極に挟まれた粘膜が高周波電流で最後に切断される際に(即ち、電極の開度が10°程度から0°に移る領域で)一対の嘴状電極の基端側の電極間隔が非常に狭くなって、先端側より基端側の電極間の電気抵抗が著しく小さくなること等により、電極の先端側部分の切れ味が悪くなってスムーズに切開処置を行えない場合がある。
本発明は、嘴状電極が閉じていく動作に合わせて粘膜等をスムーズに切開することができる内視鏡用バイポーラ型高周波切開具を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡用バイポーラ型高周波切開具は、手元側からの遠隔操作により嘴状に開閉するようにシースの先端に向かい合って設けられた一対の嘴状電極のうち、一方が高周波電源の正極に接続されて他方が負極に接続された内視鏡用バイポーラ型高周波切開具において、一対の嘴状電極が閉じた位置から10°開いた状態において、一対の嘴状電極の基端付近の電極間隔が最先端付近の電極間隔より広くなるように、一対の嘴状電極の形状が形成されているものである。
なお、一対の嘴状電極の対向部が基端付近において基端側へ次第に電極間隔が広がる斜面状に形成されていてもよい。
また、一対の嘴状電極が、閉じた状態においては電極間隔が基端側から先端側へ次第に狭まる形状に形成されていてもよい。
また、一対の嘴状電極が、閉じた状態においては電極間隔が基端側から先端側へ次第に狭まる形状に形成されていてもよい。
本発明によれば、一対の嘴状電極が閉じた位置から10°開いた状態において、一対の嘴状電極の基端付近の電極間隔が最先端付近の電極間隔より広くなるように、一対の嘴状電極の形状が形成され、或いは、一対の嘴状電極が、閉じた状態においては電極間隔が基端側から先端側へ次第に狭まる形状に形成されていることにより、一対の嘴状電極に挟まれた粘膜が高周波電流で最後に切断される際に、一対の嘴状電極の基端側で電極間隔が先端側に比べて著しく狭まらないので、嘴状電極が閉じていく動作に合わせて粘膜等をスムーズに切開することができる。
手元側からの遠隔操作により嘴状に開閉するようにシースの先端に向かい合って設けられた一対の嘴状電極のうち、一方が高周波電源の正極に接続されて他方が負極に接続された内視鏡用バイポーラ型高周波切開具において、一対の嘴状電極が閉じた位置から10°開いた状態において一対の嘴状電極の基端付近の電極間隔が最先端付近の電極間隔より広くなるように、一対の嘴状電極の対向部が基端付近において基端側へ次第に電極間隔が広がる斜面状に形成されている。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図2は、本発明の第1の実施例の内視鏡用バイポーラ型高周波切開具において、一対の嘴状電極4が閉じた状態の先端部分の側面断面図であり、図3と図4は、一対の嘴状電極4が開いた状態の先端部分の側面断面図と斜視図である。
図2は、本発明の第1の実施例の内視鏡用バイポーラ型高周波切開具において、一対の嘴状電極4が閉じた状態の先端部分の側面断面図であり、図3と図4は、一対の嘴状電極4が開いた状態の先端部分の側面断面図と斜視図である。
1は、図示されてない内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿脱される可撓性シースであり、直径が2〜3mm程度で長さが1〜2m程度の例えば四フッ化エチレン樹脂チューブ等のような電気絶縁性のチューブによって形成されている。
可撓性シース1の先端には、電気絶縁性の例えば硬質プラスチック又はセラミック等のような硬質部材からなる支持本体2が連結固着されており、その支持本体2には、先側に開口するスリット3が一定の幅で形成されている。
スリット3の先端部分には、支持本体2の中心軸線を挟んでその両側に離れた位置において各々スリット3を横断する状態に、ステンレス鋼棒製の二つの支軸5が平行に固着されている。
そして、ステンレス鋼等のような導電性金属からなる一対の嘴状電極4が、互いの間が電気絶縁された状態で嘴状に前方に向かって開閉自在に向かい合って配置され、支持本体2に平行に配置された二つの支軸5で互いに独立して支持されている。9は、各支軸5が回転自在に嵌合するように嘴状電極4に形成された支持孔である。
一対の嘴状電極4は各々、単体の斜視図である図5にも示されるように、幅狭で前後方向に細長い真っ直ぐな形状に形成されている。嘴状電極4の後端付近の領域4aは、幅広に形成されて高周波電流の電流密度が低くなるようにされている。
嘴状電極4の後方部分には、支持孔9より後方位置に駆動腕部4bが一体に延出形成されていて、可撓性シース1内に挿通配置された導電線8を接続するための導電線連結孔7が駆動腕部4bの突端付近に形成されている。
図2ないし図4に戻って、スリット3の先端部分内には、一対の嘴状電極4の間を電気的に絶縁するための絶縁部材6が、両嘴状電極4の間に位置するように二本の支軸5によって保持されている。
したがって、一対の嘴状電極4は、嘴状に開閉動作する際にお互いが電気的に完全に隔離された状態で各支軸5を中心に回動し、閉じた状態のときも、絶縁部材6に突出形成されたストッパ6aに当接することにより、一対の嘴状電極4どうしが接触しないようになっている。
可撓性シース1内に軸線方向に進退自在に挿通配置された二本の導電線8は、少なくとも一方に電気絶縁被覆8aが施されて相互に接触しない状態に配置されていて、各導電線8の先端が別々に導電線連結孔7に連結、接続されている。
二本の導電線8は、可撓性シース1の基端に連結された操作部(図示せず)において軸線方向に進退操作することができ、嘴状電極4を手元側からの遠隔操作によって嘴状に開閉させるための操作ワイヤとしても導電線8が機能している。
二本の導電線8の基端部は、操作部において高周波電源の正極と負極の電源コードに分かれて接続されており、高周波電源をオンにすることによって、一対の嘴状電極4の一方が高周波電流の正電極になり、他方が負電極になる。
したがって、図3に示されるように一対の嘴状電極4を開いてその間に粘膜を挟み込み、嘴状電極4を閉じながら高周波電流を通電すれば、一対の嘴状電極4の間に位置する粘膜組織に高周波電流が流れ、図2に示されるように一対の嘴状電極4を閉じることで粘膜を切断、切開することができる。
そのように構成された内視鏡用バイポーラ型高周波切開具において、この実施例では、一対の嘴状電極4の対向部が基端付近において基端側へ次第に電極間隔が広がる斜面状に形成されている。各図において符号40がその斜面部であり、前後方向に対して30〜60°程度の角度の斜面に形成される。
そのようにして、図1に示されるように、一対の嘴状電極4が閉じた位置から10°開いた状態において、一対の嘴状電極4の基端付近の電極間隔Aが最先端付近の電極間隔Bより広くなるように、一対の嘴状電極4の形状が形成されている。即ち、図1においてA>Bである。
このように構成することにより、一対の嘴状電極4で挟まれた粘膜が高周波電流で最後に切断される際に(即ち、電極の開度が10°程度から0°に移る領域で)一対の嘴状電極4の基端側の電極間隔Aが先端側の電極間隔Bより狭まらず、嘴状電極4間の基端側の電気抵抗が先端側より著しく小さくならないので、嘴状電極4を閉じていく動作に合わせて先端側で粘膜が確実に切断されて切開処置をスムーズに行うことができる。
図6と図7は本発明の第2の実施例の内視鏡用バイポーラ型高周波切開具を示しており、図6は一対の嘴状電極4が閉じた状態を示し、図7は一対の嘴状電極4が閉じ状態に比べて10°開いた状態を示している。
この実施例では、一対の嘴状電極4が、閉じた状態においては図6に示されるように電極間隔が基端側から先端側へ全領域で次第に狭まる形状に形成され、図7に示されるように10°開いた状態で基端付近の電極間隔Aと最先端付近の電極間隔Bがほぼ等しくなる。即ちA≒Bである。その他の構成は前述の第1の実施例と同じであり、第1の実施例と同様の作用効果が得られる。
図8は本発明の第3の実施例において一対の嘴状電極4が閉じた状態を示しており、この実施例では、一対の嘴状電極4が閉じた状態において、電極間隔が基端側から先端側へその途中の位置から次第に狭まる形状に形成され、一対の嘴状電極4が10°開いた状態では基端付近の電極間隔が最先端付近の電極間隔より広くなるようになっている。その他の構成は前述の第1及び第2の実施例と同じであり、第1及び第2の実施例と同様の作用効果が得られる。
1 可撓性シース
4 嘴状電極
40 斜面部
A 嘴状電極の基端付近の電極間隔
B 嘴状電極の最先端付近の電極間隔
4 嘴状電極
40 斜面部
A 嘴状電極の基端付近の電極間隔
B 嘴状電極の最先端付近の電極間隔
Claims (3)
- 手元側からの遠隔操作により嘴状に開閉するようにシースの先端に向かい合って設けられた一対の嘴状電極のうち、一方が高周波電源の正極に接続されて他方が負極に接続された内視鏡用バイポーラ型高周波切開具において、
上記一対の嘴状電極が閉じた位置から10°開いた状態において、上記一対の嘴状電極の基端付近の電極間隔が最先端付近の電極間隔より広くなるように、上記一対の嘴状電極の形状が形成されていることを特徴とする内視鏡用バイポーラ型高周波切開具。 - 上記一対の嘴状電極の対向部が基端付近において基端側へ次第に電極間隔が広がる斜面状に形成されている請求項1記載の内視鏡用バイポーラ型高周波切開具。
- 手元側からの遠隔操作により嘴状に開閉するようにシースの先端に向かい合って設けられた一対の嘴状電極のうち、一方が高周波電源の正極に接続されて他方が負極に接続された内視鏡用バイポーラ型高周波切開具において、
上記一対の嘴状電極が、閉じた状態においては電極間隔が基端側から先端側へ次第に狭まる形状に形成されていることを特徴とする内視鏡用バイポーラ型高周波切開具。
Priority Applications (1)
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JP2008053321A JP2009207666A (ja) | 2008-03-04 | 2008-03-04 | 内視鏡用バイポーラ型高周波切開具 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2016171067A1 (ja) * | 2015-04-24 | 2016-10-27 | オリンパス株式会社 | 医療機器 |
WO2019189392A1 (ja) * | 2018-03-28 | 2019-10-03 | 日本ゼオン株式会社 | 鉗子型高周波処置具 |
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2008
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JPWO2019189392A1 (ja) * | 2018-03-28 | 2021-03-25 | 日本ゼオン株式会社 | 鉗子型高周波処置具 |
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