JP7331836B2 - 鉗子型高周波処置具 - Google Patents

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Description

本発明は、たとえば内視鏡を利用して高周波電流により止血等の処置を行う鉗子型高周波処置具に関する。
鉗子型高周波処置具としてのたとえば高周波止血鉗子は、シースの遠位端に配置された一対の鉗子片(電極)を、シースに挿通された駆動ワイヤをスライドさせることにより開閉操作し、該鉗子片で血管等の生体組織を把持した状態で高周波電流を流すことにより、該把持部近傍の組織を焼灼凝固させ、止血を行うために用いられる装置である。
このような高周波止血鉗子としては、たとえば、特許文献1に記載のものが知られている。この技術では、一対の鉗子片は、それぞれ回動中心となる軸穴を有しており、互いに電気的に絶縁するための絶縁スペーサの一対の軸部にそれぞれ回動可能に軸支され、絶縁スペーサの該軸部がシースの遠位端に設けられた鉗子支持部材の一対のアーム部のそれぞれの嵌合穴に嵌合されることにより、取り付けられている。
一対の鉗子片は、互いに実質的に同一形状のものが対称に配置されている。各鉗子片は、軸穴が設けられた軸支部と、駆動ワイヤの一部が接続される貫通孔と、生体組織を把持するための把持部とをそれぞれ有している。把持部は、両側部に至るように延在する互いに略平行する複数の山歯、および先端部に設けられた一対の先端凸歯を有している。
しかしながら、このような複数の山歯を鉗子片の把持部に設けると、生体組織を把持した際に、一対の鉗子片の相対する山歯によって生体組織が局所的に強く挟まれ、この状態で鉗子片に通電を行うと、その強く挟まれた部分で焼灼された生体組織が鉗子片にへばりついてしまう場合があった。焼灼された生体組織が鉗子片にへばりつくと、焼灼後に生体組織から鉗子片を引き離すことができなくなり、強い力でシースを引いて鉗子片を生体組織から引き剥がそうとすると生体組織を傷つけてしまうおそれがあることから、その改善が求められている。また、生体組織の焼灼は、内視鏡のカメラ画像を視認しながら行われるが、内視鏡のカメラの視野に対して、鉗子片による死角(鉗子片により生体組織が隠れて見えない部分)が生じ、手技がし難い場合があり、その改善も求められている。
特開2014-188160号公報
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、焼灼された生体組織の鉗子片に対するへばりつきの発生を抑制することができる鉗子型高周波処置具を提供することを目的とする。また、死角の少ない鉗子型高周波処置具を提供することを目的とする。
本発明に係る鉗子型高周波処置具は、
駆動ワイヤが挿通されたシースの遠位端に設けられた支持部材と、該支持部材に回動可能に取り付けられ、該駆動ワイヤを該シースに対してスライドすることにより開閉し、高周波電極として機能する一対の鉗子片とを有する鉗子型高周波処置具であって、
前記一対の鉗子片の各鉗子片は、前記支持部材に対する回動中心軸が設けられた軸支部と、前記駆動ワイヤの遠位端部が接続される接続部と、把持対象部位を把持するための把持部とを有し、
前記把持部は、平坦に形成された平面部と、該平面部の先端部に設けられた先端凸歯とを有し、
前記一対の鉗子片を閉じた状態で、一方の前記鉗子片の前記平面部と他方の前記鉗子片の前記平面部とは互いに略平行に対面するように構成された鉗子型高周波処置具である。
本発明に係る鉗子型高周波処置具では、鉗子片の把持部が、従来技術のような山歯を備えない平坦に形成された平面部となっているため、把持対象部位(たとえば生体組織)が局所的に強く挟まれることなく、該平面部で全体的(全域的)に一様に挟む事ができる。このため、把持対象部位(たとえば焼灼した生体組織)の鉗子片に対するへばりつきの発生を抑制することができる。
本発明に係る鉗子型高周波処置具において、前記シースは、金属製の密着巻きコイルバネを備えるコイルシースを有することが好ましい。本発明に係る鉗子型高周波処置具では、鉗子片の把持部が、従来技術のような山歯を備えない平坦に形成された平面部となっているため、山歯を備える鉗子片に比して把持した対象物が滑りやすくなるが、シースを軸方向の圧縮に強いコイルシースを用いて構成することによって、シースに対して駆動ワイヤを引き込んで一対の鉗子片を閉じた際の軸方向の縮みを低減し得るため、駆動ワイヤに加えた引く力を一対の鉗子片に十分に伝達することができ、鉗子片の滑りを防止できる。
本発明に係る鉗子型高周波処置具において、前記平面部は、基端部側に互いに略平行に設定された一対の側辺を有する幅広部と、先端部側に互いに略平行に設定された一対の側辺を有し、該幅広部の幅よりも狭い幅に設定された幅狭部とを有することができる。このように鉗子片の把持部を、基端側を幅広部とすることにより、把持対象部位(たとえば生体組織)に対する通電の面積を大きく確保しつつ、先端側を幅狭部とすることにより、内視鏡のカメラの視野に対する、鉗子片による死角(鉗子片により生体組織が隠れて見えない部分)の発生を抑制でき、手技を容易化し得る。
図1Aは、本発明の実施形態の鉗子型高周波処置具の全体構成を示す平面図である。 図1Bは、図1AのIb-Ib線に沿った断面図である。 図2Aは、図1Aの鉗子型高周波処置具の遠位端側の構成を示す断面図であり、鉗子片を閉じた状態を示す図である。 図2Bは、図2Aの平面図である。 図2Cは、図2Aの一対の鉗子片を開いた状態を示す断面図である。 図2Dは、図2Cの平面図である。 図3Aは、図2Aの鉗子片を拡大して示す斜視図である。 図3Bは、図3Aの平面図である。 図4Aは、図2Aの絶縁スペーサを拡大して示す斜視図である。 図4Bは、図4Aの側面図である。
以下、本発明の実施形態として、鉗子型高周波処置具の一つであるバイポーラ型高周波止血鉗子について、図面を参照して具体的に説明する。ただし、本発明は、バイポーラ型止血鉗子に限定されず、モノポーラ型の鉗子型高周波処置具や止血以外の目的で用いられる鉗子型高周波処置具にも適用が可能である。
まず、図1Aおよび図1Bを参照する。本実施形態のバイポーラ型止血鉗子は、シース部1、操作部2および処置部3を概略備えて構成されている。シース部1の体外に配置される近位端側に操作部2が設けられ、シース部1の体内に挿入される遠位端側に処置部3が設けられている。
操作部2はベース21、スライダ22および先端キャップ23を備え、処置部3は互いに開閉可能に設けられた一対の鉗子片31を有する鉗子部を備えており、操作部2を操作することにより、一対の鉗子片31の開閉および中心軸周りの回動を行うことができるようになっている。
操作部2は、一対の電線24a,24bおよびこれらの基端側に設けられたプラグ24を備えており、これらの電線24a,24bがプラグ24を介して、図外の高周波電源装置と電気的に接続され、高周波電流の供給を受けるようになっている。電線24aは一方の鉗子片31に後述する駆動ワイヤ13aを介して電気的に接続され、電線24bは他方の鉗子片31に後述する駆動ワイヤ13bを介して電気的に接続される。
シース部1は、チューブ状のアウターシース11、チューブ状のインナーシース12および一対の駆動ワイヤ13a,13bを備えている。シース部1の全長Lは、対象とする生体組織の焼灼すべき部位にもよるが、1600~2000mm程度の範囲で設定される。
アウターシース11は、可撓性を有する中空チューブからなり、絶縁性の樹脂から形成されたチューブが用いられている。アウターシース11を形成する樹脂材料としては、電気絶縁材料であれば特に制限はなく、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、フッ素樹脂等を用いることができる。
インナーシース12は、可撓性を有する中空チューブからなり、図1Bに示すようにアウターシース11に挿通されて、アウターシース11内において、その軸周りに回転できるように設けられている。インナーシース12は、密着巻きコイルバネからなるコイルチューブを用いたコイルシースとなっている。
インナーシース12を構成するコイルチューブとしては、本実施形態では、ステンレス鋼等の金属製の丸線(断面が円形の線材)を螺旋状に密着巻きしてなる丸線コイルチューブを用いている。ただし、断面が矩形状の素線を用いる平線コイルチューブまたはその他の断面形状の素線を用いるコイルチューブとしてもよい。インナーシース12は、一対の鉗子片31をその姿勢調整のために、シース軸線周りに回動させる回動力を伝達するための動力伝達部材でもある。
なお、本実施形態では、インナーシース12を構成するコイルチューブとしては、単一の素線を螺旋状に密着巻きしたものを用いるものとするが、複数の素線を径方向にまたは軸方向に並列させて螺旋状に密着巻きしたものであってもよい。
一対の駆動ワイヤ13a,13bは、図1Bに示すように、インナーシース12内に挿通され、駆動ワイヤ13a,13bはインナーシース12内で摺動(軸線方向に沿う方向のスライド移動)が可能となっている。駆動ワイヤ13a,13bは、可撓性および導電性を有するワイヤであり、表面にはそれぞれ絶縁性の被覆が設けられて、互いに絶縁されている。駆動ワイヤ13a,13bは、一対の鉗子片31を開閉するためのスライド力を伝達するための動力伝達部材であるとともに、一対の鉗子片31に高周波電力を供給するための電気回路を構成する部材(電線)でもある。
操作部2において、ベース21は指輪部21aおよびガイド溝を有するガイド部21bを有している。スライダ22はベース21のガイド部21bに沿って前後(図1Aにおいて上下)に摺動(スライド)可能に取り付けられている。ベース21の先端(遠位端)には先端キャップ23が当接されている。ベース21、スライダ22および先端キャップ23は、主として絶縁性の樹脂から形成されている。
先端キャップ23には、アウターシース11の近位端が固定されており、その内側に形成された貫通孔を、駆動ワイヤ13が挿通されたインナーシース12が貫通して配置されている。先端キャップ23は、ベース21の先端部から分離されており、ベース21に対して回動可能となっている。インナーシース12の近位端はベース21の遠位端に固定されており、一対の駆動ワイヤ13a,13bの近位端はスライダ22にそれぞれ固定されている。
スライダ22をベース21に対して前後(図1Aにおいて上下)にスライドさせることにより、インナーシース12内で駆動ワイヤ13a,13bをその軸線方向にスライドさせることができる。先端キャップ23に対して、ベース21およびスライダ22を回動させることにより、アウターシース11に対して、インナーシース12および駆動ワイヤ13をその軸線周りに回動させることができる。
処置部3は、図2A~図2Dに示されているように、高周波電極として機能する一対の鉗子片31を有する鉗子部、樹脂枠(支持部材)32、および絶縁スペーサ33等を概略備えて構成されている。
樹脂枠32は、フランジ部を有する略円筒状の基端部32bと、基端部32bからZ軸方向に突出してX軸方向に互いに対向する一対のアーム部32aとを有する。なお、図面において、X軸、Y軸およびZ軸は、相互に垂直である。
一対のアーム部32aの先端部近傍には、内外(X軸方向)に貫通する嵌合穴32cがそれぞれ形成されている(図2B、図2D参照)。樹脂枠32の基端部32bは、インナーシース12の遠位端に,樹脂等からなる略円筒状の固定部材34を介して固定されている。具体的には、固定部材34の内腔の先端側から樹脂枠32の基端部32cが挿入され、固定部材34の内腔の基端側からインナーシース12の遠位端部が挿入されて、これらが接着剤により互いに接着固定されている。
樹脂枠32の基端部32bの内腔を貫通して、駆動ワイヤ13a,13bが配置されており、一方の駆動ワイヤ13aの遠位端は一方の鉗子片31の貫通穴31c1に接続されており、他方の駆動ワイヤ13bの遠位端は他方の鉗子片31の貫通穴31c1に接続されている。
駆動ワイヤ13aの遠位端は、絶縁被覆が除去されて、一方の鉗子片31に電気的に導通され、駆動ワイヤ13bの遠位端も同様に、絶縁被覆が除去されて、他方の鉗子片31に電気的に導通されている。したがって、一方の鉗子片31は駆動ワイヤ13aを介して電線24a(図1A参照)に電気的に接続されており、また、他方の鉗子片31は駆動ワイヤ13bを介して電線24b(図1A参照)に電気的に接続されている。
一対のアーム部32aのそれぞれの嵌合穴32cの形状は、後述する絶縁スペーサ33の軸部33aの先端部が嵌合可能なように、略円形状となっている。
一対の鉗子片31は、互いに交差するように(略X字状となるように)、絶縁性を有する樹脂(たとえば、ポリカーボネート)からなる絶縁スペーサ33により互いに電気的に絶縁された状態で回動可能に支持され、この状態で、樹脂枠32の一対のアーム部32a間に配置される。
本実施形態では、一対の鉗子片31は、互いに実質的に同一形状となっている。鉗子片31は、図3Aおよび図3Bにも示されているように、把持部31a、軸支部31bおよび接続部31cを一体的に有する部材であり、ステンレス鋼等の導電性金属材料から形成されている。
軸支部31bは、樹脂枠32のアーム部32aに対する回動中心軸を構成する軸穴31b1が設けられた部位である。接続部31cは、軸支部31bよりも基端側に設けられ、駆動ワイヤ13aまたは13bの遠位端部が機械的におよび電気的に接続される部位であり、駆動ワイヤ13aまたは13bを取り付けるための貫通穴31c1が形成されている。駆動ワイヤ13a,13bの遠位端部は、適宜に折り曲げ等されて、それぞれ対応する鉗子片31の貫通穴31c1に通されることにより、接続部31cに係止される。
把持部31aは、軸支部31bよりも先端側に設けられ、把持対象部位としての生体組織を把持するための部位である。把持部31aは、平坦に形成された平面部31a1と、平面部31a1の先端部に設けられた一対の先端凸歯31a2とを有している。各先端凸歯31a2は、内側(相対する鉗子片側)を指向して立設されている。平面部31a1は、一対の先端凸歯31a2のような凸歯や従来技術のような山歯やその他の突起部等は一切設けられていない平坦面となっている。
把持部31aの平面部31a1は、一対の鉗子片31を閉じた状態で(図2A、図2B参照)、一方の鉗子片31の平面部31a1と他方の鉗子片31の平面部31a1とが、互いに略平行して所定の間隔をもって離間して対面するように構成されている。この場合における、一方の鉗子片31の平面部31a1と他方の鉗子片31の平面部31a1との間隔は、焼灼すべき生体組織の部位に応じて設定され、たとえば0.3~0.6mmの範囲で設定される。
把持部31aの一対の先端凸歯31a2は、一対の鉗子片31を閉じた状態で(図2A、図2B参照)、一方の鉗子片31の先端凸歯31a2の先端面と他方の鉗子片31の先端凸歯31a2の先端面とが、互いに当接または近接するように構成されている。
また、把持部31aの平面部31a1は、基端部側(軸支部31b側)に設けられ、互いに略平行に設定された一対の側辺を有する幅広部31a3と、先端部側に設けられ、互いに略平行に設定された一対の側辺を有し、該幅広部31a3の幅(X軸方向の幅)よりも狭い幅に設定された幅狭部31a4とを有している。このため、把持部31aの先端側の両側部には、切込部31a5がそれぞれ形成されている。先端凸歯31a2は、幅狭部31a4の先端部に設けられている。
鉗子片31の軸支部31bに形成された軸穴31b1は、断面が略円形であり、軸穴31b1の内周面の一部には、軸心から半径方向の外側に広がる切欠部31b2が形成されている。切欠部31b2には、絶縁スペーサ33の軸部33aに形成された突起部33fが遊嵌され(図2A、図2C、図4A、図4B参照)、鉗子片31が回動された際に、該突起部33fが切欠部31b2の周方向の一側の内面または他側の内面に当接することにより、鉗子片31の回動角度が規定されるようになっている。
絶縁スペーサ33は、一対の鉗子片31を、互いに電気的に絶縁した状態で、回動可能に軸支する部材であり、図4Aおよび図4Bに示されているように、略板状のスペーサ部33cと、スペーサ部33cの両側にそれぞれ突出する略円筒状の一対の軸部33aとを概略有している。一対の軸部33aは、互いに対称形状となっており、同軸上に配置されている。一対の軸部33aの中央部の貫通穴33dは、スペーサ部33cを貫通して互いに連通されている。
軸部33aは、鉗子片31の軸穴31b1に回転可能に挿入されるように、その外径が鉗子片31の軸穴31b1の内径よりも僅かに小さい値に設定されている。軸部33aの軸方向の寸法(高さ)は、軸部33aの先端部が樹脂枠32のアーム部32aの嵌合穴32cに嵌合されるように設定されている。
また、軸部33aは、該軸部33aの軸線に直交する断面において径方向外側に突出する突起部33fを有している。この突起部33fは軸部33aが鉗子片31の軸穴31b1に挿入された際に、該軸穴31b1に形成された切欠部31b2内で移動可能に配置されるように形成されている。
スペーサ部33cには、その一方の面に突出する支持突起33gおよびその他方の面に突出する支持突起33gが一体的に設けられている。これらの支持突起33gは、樹脂枠32の一対のアーム部32a間の間隔を規定するためのものであり、スペーサ部33cの縁部の一部において、対応する鉗子片31の回転の支障とならない位置に設けられている。
上述した実施形態では、鉗子片31の把持部31aが平面部31a1を備えており、平面部31a1は、従来技術のような山歯等を備えない平坦面となっており、一対の鉗子片31を閉じた状態で、これらの平坦部31a1が略平行して対面する。このため、一対の鉗子片31の把持部31aで生体組織を把持した際に、該生体組織が局所的に強く挟まれることなく、該生体組織を平坦部31a1で全体的(全域的)に一様に挟むことができる。したがって、一対の鉗子片31に高周波電流を流した場合に、焼灼された生体組織の鉗子片31に対するへばりつきの発生を少なくすることができる。
なお、上述した実施形態では、インナーシース12として、金属製の密着巻きコイルバネからなるコイルシースを用いており、コイルシースは樹脂製のチューブ等と比較して軸方向の圧縮に対して縮みが小さいため、生体組織を把持するために鉗子片31を閉じる操作をした際に、操作部2側で駆動ワイヤ13a,13bに加えた引く力を一対の鉗子片31に十分に伝達することができる。したがって、従来技術のような山歯を省略しても把持性能を十分に担保することができ、生体組織に対する鉗子片の滑りを防止できる。
また、上述した実施形態では、鉗子片31の把持部31aの平面部31a1は、基端部側に互いに略平行に設定された一対の側辺を有する幅広部31a3と、先端部側に互いに略平行に設定された一対の側辺を有し、幅広部31a3の幅よりも狭い幅に設定された幅狭部31a4とを有している。このように、鉗子片31の把持部31aを、基端側を幅広部31a3とすることにより、生体組織に対する通電の面積を十分に大きく確保しつつ、先端側を幅狭部31a4とすることにより、内視鏡のカメラの視野に対する、鉗子片による死角(鉗子片により生体組織が隠れて見えない部分)の発生を抑制でき、手技を容易化し得る。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上述した実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
1…シース部
11…アウターシース
12…インナーシース
13a,13b…駆動ワイヤ
2…操作部
21…ベース
22…スライダ
23…先端キャップ
24…プラグ
24a,24b…電線
3…処置部
31…鉗子片
31a…把持部
31a1…平面部
31a2…先端凸歯
31a3…幅広部
31a4…幅狭部
31a5…切込部
31b…軸支部
31b1…軸穴
31b2…切欠部
31c…接続部
31c1…貫通穴
32…樹脂枠(支持部材)
32a…アーム部
32b…基端部
32c…嵌合穴
33…絶縁スペーサ
33a…軸部
33c…スペーサ部
33d…貫通穴
33f…突起部
33g…支持突起
34…固定部材

Claims (2)

  1. 駆動ワイヤが挿通されたシースの遠位端に設けられた支持部材と、該支持部材に回動可能に取り付けられ、該駆動ワイヤを該シースに対してスライドすることにより開閉し、高周波電極として機能する一対の鉗子片とを有し、把持対象部位の焼灼に用いる鉗子型高周波処置具であって、
    前記一対の鉗子片の各鉗子片は、前記支持部材に対する回動中心軸が設けられた軸支部と、前記駆動ワイヤの遠位端部が接続される接続部と、前記把持対象部位を把持するための把持部とを有し、
    前記把持部は、平坦に形成された平面部と、該平面部の先端部に設けられた先端凸歯とを有し、
    前記一対の鉗子片を閉じた状態で、一方の前記鉗子片の前記平面部と他方の前記鉗子片の前記平面部とは互いに略平行に対面するように構成され
    前記平面部は、基端部側に互いに略平行に設定された一対の側辺を有する幅広部と、先端部側に互いに略平行に設定された一対の側辺を有し、該幅広部の幅よりも狭い幅に設定された幅狭部とを有し、
    前記幅広部は前記把持対象部位を把持して焼灼する部位である鉗子型高周波処置具。
  2. 前記シースは、金属製の密着巻きコイルバネを備えるコイルシースを有する請求項1に記載の鉗子型高周波処置具。
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