JP2020163001A - 内視鏡用マイクロ波照射器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】マイクロ波のロスを減らして、生体組織に対してマイクロ波の照射による効率的な焼灼を行うことができる内視鏡用マイクロ波照射器具を提供する。【解決手段】同軸ケーブルの中心導体12に接続された第1鉗子片31aと、外部導体14に接続された第2鉗子片31bと、第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bをそれらの先端以外の箇所で相互に絶縁可能にかつ回動軸を中心に回動可能に連結する絶縁スペーサ33とを有し、第1鉗子片31aは、回動軸よりも同軸ケーブル側の端部で同軸ケーブルの中心導体12に直接に接続されており、第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bは、同軸ケーブルがアウタシース10内で軸線方向に変位するとき、先端側で開閉動する。【選択図】図5

Description

本発明は、内視鏡を利用してマイクロ波により止血等の処置を行うための内視鏡用マイクロ波照射器具に関する。
従来、内視鏡を利用してマイクロ波により生体組織の止血等の処置を行う内視鏡用鉗子型処置具が用いられている。鉗子型処置具としての例えばバイポーラ止血鉗子は、内視鏡の処置具案内管に通されるシースの先端に配置された一対の電極(鉗子片)の開閉を、シースの後端に設けられた操作部により操作できるようになっている。該一対の鉗子片が血管等の生体組織を把持した状態で該一対の鉗子片にマイクロ波が供給されることにより、該把持部近傍の組織を焼灼凝固させ、止血を行うことができる(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された技術では、一対の鉗子片にマイクロ波エネルギーを供給する手段として、同軸ケーブルが用いられている。一対の鉗子片の一方は、同軸ケーブルの中心導体を介してマイクロ波電源の高圧側端子と接続されている。また、一対の鉗子片の他方は、同軸ケーブルの外部導体を介してマイクロ波電源の接地側端子と接続されている。マイクロ波電源の出力が同軸ケーブルで伝送されることによって、一対の鉗子片の間にマイクロ波の電場が形成される。
なお、中心導体の先端の剥き出し部分の外周には、金属製の内側接続パイプが嵌め込まれている。内側接続パイプと中心導体とは半田付けにて一体化されている。また、一対の鉗子片の基筒部の内部には、金属製の外側接続パイプが嵌め込まれている。基筒部と外側接続パイプとは、溶接等によって一体化されている。さらに、外側接続パイプは、内側接続パイプの外周に嵌め込まれ、内側接続パイプとレーザ溶接等によって一体化されている。これによって、中心導体が、内側接続パイプおよび外側接続パイプを順次介して、一対の鉗子片の一方と電気的に接続されている。
特許第6267339号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたような従来の鉗子型処置具では、中心導体と内側接続パイプとの接続部や、内側接続パイプと外側接続パイプとの接続部などで、マイクロ波のロスが生じるという問題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであって、マイクロ波のロスを減らして、生体組織に対してマイクロ波の照射による効率的な焼灼を行うことができる内視鏡用マイクロ波照射器具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る内視鏡用マイクロ波照射器具は、エネルギー伝送用のケーブルと、該ケーブルの先端に接続されたマイクロ波照射部と、前記ケーブルを収納するアウタシースと、を備えた内視鏡用マイクロ波照射器具であって、前記ケーブルが、中心導体と、該中心導体を取り囲む筒状絶縁体と、該筒状絶縁体を取り囲む外部導体と、を有する同軸ケーブルで構成されるとともに、前記マイクロ波照射部が、前記中心導体に接続された第1可動アームと、前記外部導体に接続された第2可動アームと、前記第1可動アームおよび前記第2可動アームをそれらの先端以外の箇所で相互に絶縁可能にかつ所定の回動軸を中心に回動可能に連結する絶縁連結部材と、前記アウタシースに一体に固定されるとともに前記絶縁連結部材を前記回動軸方向の両側から保持する両側保持部材とを有しており、前記同軸ケーブルが、前記アウタシース内に軸線方向に変位可能に収納され、前記第1可動アームは、前記回動軸よりも前記同軸ケーブル側の端部で前記同軸ケーブルの前記中心導体に直接に接続されており、前記第1可動アームおよび前記第2可動アームは、前記同軸ケーブルが前記アウタシース内で前記軸線方向に変位するとき、前記先端側で開閉動する構成である。
この構成により、本発明に係る内視鏡用マイクロ波照射器具は、第1可動アームが同軸ケーブルの中心導体に直接に接続されているため、マイクロ波のロスを減らして、第1可動アームおよび第2可動アームに把持された生体組織に対してマイクロ波の照射による効率的な焼灼を行うことができる。
また、本発明に係る内視鏡用マイクロ波照射器具においては、前記第1可動アームおよび前記第2可動アームは、前記先端側で開閉動可能な鉗子を構成していてもよい。
この構成により、本発明に係る内視鏡用マイクロ波照射器具は、簡易な構成のバイポーラ止血鉗子を実現できる。
また、本発明に係る内視鏡用マイクロ波照射器具においては、前記両側保持部材は、前記絶縁連結部材を保持する一対の平行アーム部と、両平行アーム部の基端側部分を前記アウタシースに一体に固定する環状部とを有していてもよい。
この構成により、本発明に係る内視鏡用マイクロ波照射器具は、両側保持部材および絶縁連結部材により第1可動アームおよび第2可動アームの回動軸の位置をアウタシースに対して固定することができる。
また、本発明に係る内視鏡用マイクロ波照射器具においては、前記中心導体は、前記筒状絶縁体および前記外部導体から所定長さだけ露出した露出部分を有しており、前記第1可動アームは、前記回動軸よりも前記同軸ケーブル側の端部で前記中心導体の露出部分に操作力伝達可能に接続されており、前記第2可動アームは、前記回動軸よりも前記同軸ケーブル側の端部で導電性のプルワイヤを介して前記外部導体に操作力伝達可能に接続されている構成であってもよい。
この構成により、本発明に係る内視鏡用マイクロ波照射器具は、同軸ケーブルがアウタシース内で軸線方向に変位するとき、中心導体の露出部分と外部導体に接続されたプルワイヤとに操作力が伝達されることによって、第1可動アームおよび第2可動アームをそれらの先端側で開閉動させることができる。
本発明は、マイクロ波のロスを減らして、生体組織に対してマイクロ波の照射による効率的な焼灼を行うことができる内視鏡用マイクロ波照射器具を提供するものである。
本発明の実施形態に係る内視鏡用マイクロ波照射器具の全体構成を示す平面図である。 図1のI−I線断面図である。 本発明の実施形態に係る内視鏡用マイクロ波照射器具のマイクロ波照射部の構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る内視鏡用マイクロ波照射器具の鉗子部と同軸ケーブルとの接続構造を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る内視鏡用マイクロ波照射器具のマイクロ波照射部の内部構造を示す概略断面図であり、(a)は鉗子部が開いている状態を示し、(b)は鉗子部が閉じている状態を示している。 本発明の実施形態に係る内視鏡用マイクロ波照射器具のマイクロ波照射部の変形例を示す斜視図である。
以下、本発明に係る内視鏡用マイクロ波照射器具1の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、各図面上の各構成の寸法比は、実際の寸法比と必ずしも一致していない。
図1に示すように、本実施形態の内視鏡用マイクロ波照射器具1は、エネルギー伝送用のケーブルとしての同軸ケーブル11と、同軸ケーブル11を収納するアウタシース10と、操作部20と、同軸ケーブル11の先端に接続されたマイクロ波照射部30と、を備える。アウタシース10の近位端には操作部20が設けられ、アウタシース10の遠位端にはマイクロ波照射部30が設けられている。
アウタシース10は可撓性を有する中空チューブからなり、絶縁性の樹脂から形成されたチューブが用いられている。アウタシース10を形成する樹脂材料としては、電気絶縁材料であれば特に制限はなく、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、フッ素樹脂等を用いることができる。
図2に示すように、同軸ケーブル11は、中心導体12と、中心導体12を取り囲む筒状絶縁体13と、筒状絶縁体13を取り囲む外部導体14と、他部材から電気的に絶縁するために外部導体14を覆う絶縁被覆部15と、を一体で有している。同軸ケーブル11は、アウタシース10内に挿通され、アウタシース10内に軸線方向に変位可能に収納されている。
同軸ケーブル11の近位端11aには、マイクロ波用のコネクタ18が接続され、遠位端にはマイクロ波照射部30が接続されている。マイクロ波照射部30は、コネクタ18および同軸ケーブル11を介してマイクロ波電源装置(不図示)に接続できるようになっている。使用するマイクロ波の周波数は、例えば2450MHzであり、従来の高周波処置具に用いられる高周波電流の周波数(数百MHz)よりも高い。
同軸ケーブル11の各構成部分のサイズ、材質は、内視鏡の処置具案内管内を挿通可能でかつ、所望のマイクロ波を効率的に伝送可能となるように設定される。限定するものではないが、例えば、中心導体12は、銅線、銅被覆鋼線、または鉄製の線などから構成され、その直径は0.2〜0.4mmである。筒状絶縁体13は、例えば、直径が0.6〜1.2mmである。外部導体14は、例えば、銅編組線から構成され、その厚みは0.08〜0.2mmである。絶縁被覆部15の厚みは、例えば、0.05〜0.1mmである。
操作部20は、ベース21と、スライダ22と、先端キャップ23とを備えている。ベース21は、指輪部21aと、ガイド溝を有するガイド部21bとを有している。スライダ22は、ベース21のガイド部21bに沿って前後(図1において左右)に摺動(スライド)可能に取り付けられている。ベース21の先端(遠位端)には先端キャップ23が取り付けられている。ベース21、スライダ22および先端キャップ23は、主として絶縁性の樹脂から形成されている。
先端キャップ23はその先端部側の内側に略筒状の空間を備えており、先端キャップ23の先端に形成された貫通部を介して、アウタシース10の近位端が挿入されている。
同軸ケーブル11は、アウタシース10内に挿通され、操作部20においてスライダ22をベース21に対して前後(図1において左右)にスライドさせることにより、アウタシース10内で摺動(軸線方向に沿う方向のスライド移動)が可能となっている。すなわち、同軸ケーブル11は、操作部20の操作に応じて、マイクロ波照射部30に設けられた鉗子部31を開閉するためのスライド力を伝達する動力伝達部材として機能する。
また、同軸ケーブル11の近位端側の部分は操作部20から引き出され、その近位端11aにコネクタ18が取り付けられている。同軸ケーブル11の遠位端では、中心導体12が第1鉗子片(第1可動アーム)31aに電気的に接続され、外部導体14が第2鉗子片(第2可動アーム)31bに電気的に接続されている。コネクタ18に接続されたマイクロ波電源装置により生成されたマイクロ波は、同軸ケーブル11を通って第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bに送られる。すなわち、同軸ケーブル11は、マイクロ波のエネルギーを伝送するエネルギー伝送部材として機能する。
マイクロ波照射部30は、図3〜図5に示すように、一対の電極である第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bからなる鉗子部31と、絶縁性を有する樹脂からなる両側保持部材32と、絶縁性を有する樹脂からなる絶縁連結部材としての絶縁スペーサ33とを備えている。
第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bは、例えばステンレス鋼等の金属からなる導電性の部材からなる。図3に示すように、第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bの把持部の先端側には、先端凸歯31eが形成されている。先端凸歯31eの中央部分には、後述する回動軸L(X軸方向)に略直交する方向(以下、縦方向ともいう)に沿って単一の先端縦溝31fが形成されている。先端凸歯31eに先端縦溝31fを設けることにより、鉗子部31に把持された体内組織の回動軸Lに沿う方向(以下、横方向ともいう)への滑り抜けを抑制することができ、安定した把持を実現することができる。
両側保持部材32は、略円筒状の首部32d(図5参照)を有する円筒状の環状部32cと、環状部32cからZ軸方向に突出してX軸方向に互いに対向する一対の平行アーム部(第1アーム部、第2アーム部)32a,32bとを有する。なお、図面において、X軸、Y軸およびZ軸は、相互に垂直である。
図3に示すように、第1アーム部32aおよび第2アーム部32bのそれぞれの先端部近傍には、絶縁スペーサ33と、絶縁スペーサ33を固定するための金属製ピンなどの回動軸部34とを取り付けるための凹部32eが設けられている。
絶縁スペーサ33は、一対の平行アーム部32a,32bによって回動軸部34の軸(回動軸L)方向の両側から保持され、第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bをそれらの先端以外の箇所で相互に絶縁可能にかつ回動軸Lを中心に回動可能に連結するようになっている。絶縁スペーサ33には回動軸部34の取付孔として、断面形状が略円形状である貫通孔33b(図5参照)が形成されている。
両側保持部材32の環状部32cおよび首部32dには、同軸ケーブル11を貫通させる貫通孔32fが形成されている。貫通孔32fの内径は、同軸ケーブル11の外部導体14の外径より大きく、環状部32cの外径は、内視鏡内を滑らかにスライドするように、アウタシース10の外径と略同じである。
環状部32cは、両平行アーム部32a,32bの基端側部分をアウタシース10の遠位端に一体に固定するようになっている。あるいは、環状部32cは、アウタシース10の遠位端に回転可能に取り付けられていてもよい。この場合には、操作部20を回転させることにより、アウタシース10内で同軸ケーブル11をその軸線周りに回転させることができる。すなわち、同軸ケーブル11は、鉗子部31をその姿勢調整のためにシース軸線周りに回転させる回転力を伝達する動力伝達部材として機能する。
図4に示すように、同軸ケーブル11は、遠位端側から順に、中心導体12が所定長さ分だけ露出し、筒状絶縁体13が所定長さ分だけ露出し、外部導体14が所定長さ分だけ露出している。すなわち、マイクロ波照射部30において、中心導体12は、筒状絶縁体13および外部導体14から所定長さだけ露出した露出部分12aを有している。第1鉗子片31aは、回動軸Lよりも同軸ケーブル11側の端部で中心導体12の露出部分12aに直接に操作力伝達可能に接続されている。また、第2鉗子片31bは、回動軸Lよりも同軸ケーブル11側の端部で導電性のプルワイヤ14aを介して外部導体14に操作力伝達可能に接続されている。プルワイヤ14aは、例えば、銅、鉄、ステンレス鋼などの導電性材料で構成され、半田付け等により外部導体14に電気的に接続されている。
同軸ケーブル11のスライドに伴い中心導体12の露出部分12aおよびプルワイヤ14aを介してそのスライド力が第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bに伝達されることにより、第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bを開閉させることができるようになっている。第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bは、回動軸Lを中心として絶縁スペーサ33に対して相互に回動して近づき、鉗子部31が閉じられ、処置すべき患部を鉗子片の把持部で挟み込むことが可能になっている。鉗子部31を開く場合には、その反対の動作を行えばよい。すなわち、同軸ケーブル11がアウタシース10内で軸線方向に変位するとき、バイポーラ止血鉗子を構成する第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bがそれらの先端側で開閉動するようになっている。
鉗子部31を構成する第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bは、互いに略X字状となるように、絶縁スペーサ33により互いに電気的に絶縁された状態で回動可能に支持され、この状態で、両側保持部材32の第1アーム部32aおよび第2アーム部32b間に配置される。
第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bには、図5に示すように、その中間部分に断面が略円形の軸孔31cが形成されており、後端側には、中心導体12の露出部分12aまたはプルワイヤ14aを取り付けるための貫通孔31gが形成されている。中心導体12の露出部分12aの遠位端は第1鉗子片31aの貫通孔31gに接続されており、プルワイヤ14aの遠位端は第2鉗子片31bの貫通孔31gに接続されている。
第1鉗子片31aは、その軸孔31cに絶縁スペーサ33の軸部33aが挿入されることにより、絶縁スペーサ33に回転可能に軸支される。同様に、第2鉗子片31bはその軸孔(不図示)に絶縁スペーサ33の軸部(不図示)が挿入されることにより、絶縁スペーサ33に回転可能に軸支される。また、絶縁スペーサ33の2つの軸部33aの先端部は、それぞれ両側保持部材32の第1アーム部32aおよび第2アーム部32bの凹部32eに嵌め込まれている。回動軸部34は、絶縁スペーサ33の軸部33aの中央の貫通孔33bに挿通されている。これにより、図1に示すように、絶縁スペーサ33に回転可能に軸支された第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bが一対の平行アーム部32a,32b間に支持される。
中心導体12の露出部分12aと、外部導体14に接続されたプルワイヤ14aは、鉗子部31の開閉時に互いに接触する可能性のある箇所が互いに絶縁されている必要がある。例えば、図5に示すように、露出部分12aおよびプルワイヤ14aにはそれぞれ絶縁チューブ16,17による絶縁被覆が施されている。絶縁チューブ16,17を形成する樹脂材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、フッ素樹脂等を用いることができる。あるいは、絶縁チューブ16,17の代わりに、露出部分12aおよびプルワイヤ14aに、絶縁コーティング膜が被覆されていてもよい。絶縁コーティング膜の材質としては、特に限定されないが、例えば、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、セラミックス等を用いることができる。
図6は、本実施形態に係る内視鏡用マイクロ波照射器具1のマイクロ波照射部30の変形例を示す。図6に示すように、第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bの把持部には、横方向に延在する複数の山歯31dが縦方向に並列して形成されている。第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bに複数(本例では、4本)の山歯31dを設けることにより、鉗子部31に把持された体内組織の縦方向への滑り抜けが抑制できる。
次に、内視鏡用マイクロ波照射器具1の動作について説明する。
内視鏡用マイクロ波照射器具1は、図5(b)に示すように、マイクロ波照射部30の鉗子部31が閉じた状態で内視鏡の処置具案内管(不図示)に挿入される。マイクロ波照射部30が体内の処置すべき生体組織の近傍に達したならば、操作部20のベース21のガイド部21bに沿ってスライダ22をアウタシース10側に(図1において左側に)スライドさせて、アウタシース10内で同軸ケーブル11を遠位端側にスライド移動させる。このとき、同軸ケーブル11の中心導体12の露出部分12aおよびプルワイヤ14aの弾性により、第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bが回動軸部34を支点として略ハの字状に開いた状態となる(図5(a)参照)。
次に、スライダ22を指輪部21a側に(図1において右側に)スライドさせて、アウタシース10内で同軸ケーブル11を近位端側にスライド移動させる。このとき、同軸ケーブル11の中心導体12の露出部分12aおよびプルワイヤ14aがアウタシース10側に引き寄せられることで、第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bが回動軸部34を支点として閉じた状態に移行しようとする。この操作により、目標の生体組織を第1鉗子片31aと第2鉗子片31bとによって一時的に把持する。
この状態で、マイクロ波電源装置をオンにしてマイクロ波を供給することにより、中心導体12に電気的に接続された第1鉗子片31aと外部導体14に電気的に接続された第2鉗子片31bとの間で照射されたマイクロ波が、第1鉗子片31aと第2鉗子片31bとにより把持された生体組織に照射され、生体組織を焼灼凝固させ、止血することができる。マイクロ波は、空気中よりも生体組織中に伝わりやすいので、目標とする生体組織に効果的にマイクロ波のエネルギーを与えることができる。
止血処置が終了したならば、マイクロ波電源装置をオフにしてマイクロ波の供給を停止し、スライダ22をアウタシース10側に(図1において左側に)スライドさせて、第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bを開いて把持されていた生体組織を解放する。その後、第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bが閉じた状態で内視鏡の処置具案内管から抜き出して、一連の作業(処置)を終了する。
以上説明したように、本実施形態に係る内視鏡用マイクロ波照射器具1は、第1鉗子片31aが同軸ケーブル11の中心導体12に直接に接続されているため、マイクロ波のロスを減らして、第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bに把持された生体組織に対してマイクロ波の照射による効率的な焼灼を行うことができる。
また、本実施形態に係る内視鏡用マイクロ波照射器具1は、第1鉗子片31aが同軸ケーブル11の中心導体12に直接に接続されているため、簡易な構成のバイポーラ止血鉗子を実現できる。なお、本発明は、バイポーラ止血鉗子には限定されず、開閉可能な一対の電極となる第1可動アームおよび第2可動アームを備えるバイポーラナイフ等にも適用可能であるとともに、電極としての機能を持たない鉗子片を備える鉗子型処置具にも適用が可能である。
また、本実施形態に係る内視鏡用マイクロ波照射器具1は、中心導体12の露出部分12aと、外部導体14に接続されたプルワイヤ14aとが絶縁チューブ16,17などによって互いに絶縁されるとともに、第1鉗子片31aと第2鉗子片31bとが回動軸L付近で絶縁スペーサ33により互いに絶縁されている。これにより、本実施形態に係る内視鏡用マイクロ波照射器具1は、第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bの先端部にマイクロ波を集中させて、第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bに把持された生体組織に対して効率的な焼灼を行うことができる。
また、本実施形態に係る内視鏡用マイクロ波照射器具1は、両側保持部材32および絶縁スペーサ33により第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bの回動軸Lの位置をアウタシース10に対して固定することができる。
また、本実施形態に係る内視鏡用マイクロ波照射器具1は、同軸ケーブル11がアウタシース10内で軸線方向に変位するとき、中心導体12の露出部分12aと外部導体14に接続されたプルワイヤ14aとに操作力が伝達されることによって、第1鉗子片31aおよび第2鉗子片31bをそれらの先端側で開閉動させることができる。
1 内視鏡用マイクロ波照射器具
10 アウタシース
11 同軸ケーブル
12 中心導体
12a 露出部分
13 筒状絶縁体
14 外部導体
14a プルワイヤ
15 絶縁被覆部
16,17 絶縁チューブ
30 マイクロ波照射部
31 鉗子部
31a 第1鉗子片
31b 第2鉗子片
32 両側保持部材
32a,32b 平行アーム部
32c 環状部
33 絶縁スペーサ
34 回動軸部

Claims (4)

  1. エネルギー伝送用のケーブルと、該ケーブルの先端に接続されたマイクロ波照射部と、前記ケーブルを収納するアウタシースと、を備えた内視鏡用マイクロ波照射器具であって、
    前記ケーブルが、中心導体と、該中心導体を取り囲む筒状絶縁体と、該筒状絶縁体を取り囲む外部導体と、を有する同軸ケーブルで構成されるとともに、
    前記マイクロ波照射部が、前記中心導体に接続された第1可動アームと、前記外部導体に接続された第2可動アームと、前記第1可動アームおよび前記第2可動アームをそれらの先端以外の箇所で相互に絶縁可能にかつ所定の回動軸を中心に回動可能に連結する絶縁連結部材と、前記アウタシースに一体に固定されるとともに前記絶縁連結部材を前記回動軸方向の両側から保持する両側保持部材とを有しており、
    前記同軸ケーブルが、前記アウタシース内に軸線方向に変位可能に収納され、
    前記第1可動アームは、前記回動軸よりも前記同軸ケーブル側の端部で前記同軸ケーブルの前記中心導体に直接に接続されており、
    前記第1可動アームおよび前記第2可動アームは、前記同軸ケーブルが前記アウタシース内で前記軸線方向に変位するとき、前記先端側で開閉動することを特徴とする内視鏡用マイクロ波照射器具。
  2. 前記第1可動アームおよび前記第2可動アームは、前記先端側で開閉動可能な鉗子を構成していることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用マイクロ波照射器具。
  3. 前記両側保持部材は、前記絶縁連結部材を保持する一対の平行アーム部と、両平行アーム部の基端側部分を前記アウタシースに一体に固定する環状部とを有していることを特徴とする請求項1または2に記載の内視鏡用マイクロ波照射器具。
  4. 前記中心導体は、前記筒状絶縁体および前記外部導体から所定長さだけ露出した露出部分を有しており、
    前記第1可動アームは、前記回動軸よりも前記同軸ケーブル側の端部で前記中心導体の露出部分に操作力伝達可能に接続されており、
    前記第2可動アームは、前記回動軸よりも前記同軸ケーブル側の端部で導電性のプルワイヤを介して前記外部導体に操作力伝達可能に接続されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の内視鏡用マイクロ波照射器具。
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