JP2009207306A - ステータコイルのコイルエンド成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コイルエンド部の曲げ成形においてコイルの膨らみを抑制することができるステータコイルのコイルエンド成形方法を提供することである。
【解決手段】絶縁被覆導体線30のコイルエンド予定部分を直角に折り曲げる直角曲げ工程を有し、この直角曲げ工程は、絶縁被覆導体線30の幅とほぼ同じ幅のガイド溝52dが設けられたダイ52を用いて、ダイ52のガイド溝52dに絶縁被覆導体線30を嵌め込んだ状態で、パンチ54をダイ52側へ相対移動させることにより絶縁被覆導体線30を直角に折り曲げるようにしたので、絶縁被覆導体線30の両側面とダイ52のガイド溝52dの側壁とが当接し、絶縁被覆導体線30の両側面が膨らもうとする力がダイ52のガイド溝52dの側壁に押さえつけられ、膨らみを抑制することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、ステータコイルのコイルエンド成形方法に関し、詳しくは絶縁被覆平角線を階段状に折り曲げてなるコイルエンドを有するステータコイルのコイルエンド成形方法に関する。
従来、回転電機の小型化、高性能化の要望を実現するためには、ステータコイルのスロット占積率の向上、またトルク発生に寄与しないコイルエンド部を如何に低減できるかが課題とされる。
ところで、ステータコイルを構成する導体線を大きな断面積を確保できる平角線により構成することは、回転電機のスロット内導線占積率向上のために好適である(たとえば特許文献1参照)。
また、この種の平角線を用いて予めコイルエンド部を成形したステータコイルをオープンスロット型や分割コア型のステータコアに収容した構造の回転電機が、たとえば特許文献2に記載されている。この特許文献2に記載の回転電機では、ステータコイルをステータコアに収容するにあたって、コイルエンドにおいてコイルを所定の形状に折り曲げている。
特許第3115343号公報 特許第3604326号公報
上述のようにコイルを平角線にするとともに、コイルエンド形状を階段状にすると、コイルの幅分を積み重ねた高さとなり、コイルエンド高さを最低にすることが可能となる。このため、コイルエンド形状を階段状にすることが望ましい。
ところが、コイルエンド形状を階段状にするにあたっては、コイルを曲げたことにより不要な膨らみが生じるという問題があった。すなわち、この階段状のコイルエンドの加工は、従来の巻線と呼ばれる工法とは違いプレス成形の工法を用いて加工するが、コイルすなわち平角線の銅線を曲げあるいはプレス成形すると曲げRの内側部分の側面部に膨らみが発生する。この点について特許文献1や特許文献2では何ら考察していなかった。この問題となる膨らみの発生について図15を参照しながら詳しく説明する。
図15は、ステータコイルの形状の一例を示す図であり、(a)は階段状にしたコイルエンド部の側面図であり、(b)はコイルの断面図であり、(c)は(a)のK−K部分におけるコイルの断面図である。
図15(a)、(b)、(c)において、30は平角線のコイルであり、銅線30bを、エナメル層やPPS(ポリフェニレンサルファイド)などの樹脂層で被覆して絶縁被膜30aを形成した構造を有する、絶縁被覆平角線である。
コイルエンド形状を階段状にし、そのステータコイルをステータコアに収容するにあたっては、図15(a)のように、コイルエンド同士を幾重にも重ね合わせる必要がある。コイルすなわち絶縁被覆平角線30の断面形状は、元々、図15(b)に示すように上部と下部とが同じ長さLの長方形であるため、重ね合わせたときに隙間なく効率的に重ね合わせることができる。
ところが、図15(a)のK−K断面では、図15(b)に示すように、絶縁被覆平角線30を曲げたために、曲げの内側では側面が膨らんで長さNとなり、外側では側面がへこんで長さMとなっている。ここで、L>M、N>Lである。このような状況が絶縁被覆平角線30を曲げた各所で発生すると、コイルエンド同士を重ね合わせるときに隙間が生じ、導線占積率を向上させる上での障害となってしまう。また、コイルサブアッシー(コイル組立体)の内外径の寸法精度が低くなってしまうという問題があった。
また、絶縁被覆平角線30を曲げて膨らみが生じると、その部分の樹脂による絶縁被膜30aが薄くなってしまい、組立時にコイル間が近くなり、絶縁が十分に確保できず、高電圧(たとえば1000V)でコロナ放電が生じる虞があるという問題もあった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、コイルエンド部の曲げ成形においてコイルの膨らみを抑制することができるステータコイルのコイルエンド成形方法を提供することを目的とする。
以下、上記課題を解決するのに適した各手段につき、必要に応じて作用効果等を付記しつつ説明する。
1.平角線を絶縁被覆してなる絶縁被覆導体線のコイルエンド予定部分に折り曲げ加工を施してステータコイルのコイルエンド部を所定の形状に成形するステータコイルのコイルエンド成形方法において、前記絶縁被覆導体線における前記コイルエンド予定部分の折り曲げ時に、該折り曲げ方向と交差する方向における前記絶縁被覆導体線の両側面にガイド面を当接させて該絶縁被覆導体線の膨らみ変形を抑制することを特徴とするステータコイルのコイルエンド成形方法。
手段1によれば、絶縁被覆導体線におけるコイルエンド予定部分の折り曲げ時に、その折り曲げ方向と交差する方向における絶縁被覆導体線の両側面にガイド面を当接させたことにより、この絶縁被覆導体線の膨らみ変形を抑制することができる。
このようにして成形したコイルエンドは、その断面形状が元のままの長方形であるため、コイルエンド同士を重ね合わせたときに余計な隙間を生じさせずに導線占積率を向上させることができるし、コイルサブアッシーの内外径の寸法精度を高めることができる。
また、絶縁被覆導体線の折り曲げ方向と交差する方向への変形が抑制されるので、絶縁被覆導体線の被覆が薄い部分が発生せず、十分に絶縁を確保でき、高電圧にも耐え得る構造とすることができる。
2.前記絶縁被覆導体線の前記コイルエンド予定部分を直角に折り曲げる直角曲げ工程を有し、前記直角曲げ工程は、前記絶縁被覆導体線の幅とほぼ同じ幅のガイド溝が設けられたダイを用いて、該ダイの前記ガイド溝に前記絶縁被覆導体線を嵌め込んだ状態で、パンチを前記ダイ側へ相対移動させることにより前記絶縁被覆導体線を直角に折り曲げることを特徴とする請求項1に記載のステータコイルのコイルエンド成形方法。
手段2によれば、絶縁被覆導体線のコイルエンド予定部分を直角に折り曲げる直角曲げ工程において、絶縁被覆導体線の幅とほぼ同じ幅のガイド溝が設けられたダイを用いて、このダイのガイド溝に絶縁被覆導体線を嵌め込んだ状態で、パンチをダイ側へ相対移動させて絶縁被覆導体線を直角に折り曲げることにより、絶縁被覆導体線の両側面がガイド溝の側壁に当接し、絶縁被覆導体線の両側面が膨らもうとする力がダイのガイド溝の側壁に押さえつけられ、絶縁被覆導体線の膨らみ変形を抑制することができる。
3.前記直角曲げ工程は、前記ダイとして前記ガイド溝を幅方向に分割可能な複数の分割ブロックを連結してなるものを用いて、前記絶縁被覆導体線を折り曲げ後に、前記ダイを前記各分割ブロックに分解し、前記ガイド溝に嵌め込まれた前記絶縁被覆導体線を取り出すことを特徴とする請求項2に記載のステータコイルのコイルエンド成形方法。
手段3によれば、ダイとしてガイド溝を幅方向に分割可能な複数の分割ブロックを連結してなるものを用いたので、絶縁被覆導体線の両側面が膨らもうとする力でダイの溝の内壁に密着し、溝から絶縁被覆導体線を抜き取るのが困難な状況になったとしてもダイを各分割ブロックに分解することによって絶縁被覆導体線をダイから容易に抜き取ることができるようになる。
4.前記絶縁被覆導体線の前記コイルエンド予定部分を階段状に形成する階段状成形工程を有し、前記階段状成形工程は、中央が最も深く階段状の受け面を有して両側に前記絶縁被覆導体線の幅とほぼ同じ幅のガイドを設けた凹部を備えたダイと、先端に前記受け面に応じた階段状の押圧面を有する凸部を備えたパンチとを用いて、前記絶縁被覆導体線の長さ方向を前記ダイの前記ガイドに沿わせた状態で、前記パンチの凸部を該ダイの凹部に嵌挿して該絶縁被覆導体線を階段状に成形することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載のステータコイルのコイルエンド成形方法。
手段4によれば、絶縁被覆導体線のコイルエンド予定部分を階段状に形成する階段状成形工程において、中央が最も深く階段状の受け面を有して両側に絶縁被覆導体線の幅とほぼ同じ幅のガイドを設けた凹部を備えたダイと、先端に受け面に応じた階段状の押圧面を有する凸部を備えたパンチとを用いて、絶縁被覆導体線の長さ方向をダイのガイドに沿わせた状態で、パンチの凸部をダイの凹部に嵌挿してその絶縁被覆導体線を階段状に成形するようにしたので、絶縁被覆導体線の両側面とダイのガイドの内壁とが当接し、絶縁被覆導体線の両側面が膨らもうとする力がダイのガイドの内壁に押さえつけられ、絶縁被覆導体線の膨らみを抑制することができる。
5.前記絶縁被覆導体線の前記コイルエンド予定部分をクランク状に形成するクランク曲げ工程を有し、前記クランク曲げ工程は、受け面が段差を有し該段差に前記絶縁被覆導体線の幅とほぼ同じ幅のガイドを設けたダイを用いて、前記ガイドに前記絶縁被覆導体線を嵌め込み、前記ダイの浅い受け面と第1のパンチとで前記絶縁被覆導体線の一端を押さえた状態で、第2のパンチによって該絶縁被覆導体線の他端を前記ダイの深い受け面に押し当ててクランク曲げし、該クランク曲げ時に前記絶縁被覆導体線の側面に前記ガイドを当接させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載のステータコイルのコイルエンド成形方法。
手段5によれば、絶縁被覆導体線のコイルエンド予定部分をクランク状に形成するクランク曲げ工程において、受け面が段差を有しこの段差に絶縁被覆導体線の幅とほぼ同じ幅のガイドを設けたダイを用いて、ガイドに絶縁被覆導体線を嵌め込み、ダイの浅い受け面と第1のパンチとで絶縁被覆導体線の一端を押さえた状態で、第2のパンチによってこの絶縁被覆導体線の他端をダイの深い受け面に押し当ててクランク曲げし、このクランク曲げ時に絶縁被覆導体線の側面にガイドを当接させるようにしたので、絶縁被覆導体線の両側面とダイのガイドの内壁とが当接し、絶縁被覆導体線の両側面が膨らもうとする力がダイのガイドの内壁に押さえつけられ、膨らみを抑制することができる。
ところで、本発明のように膨らみを抑制する以外に、一度膨らませてしまい、後からその膨れを加圧して元の寸法に戻す方法も考えられるが、その場合、膨れた部分が加工硬化しており、押しつぶすことで樹脂被膜は薄くなってしまう。すなわち、樹脂被膜は、膨れたときに薄くなり、さらに押しつぶしたときに薄くなってしまう。このため、本発明の方法を用いることが望ましい。
以下、本発明のステータコイルのコイルエンド成形方法を具体化した一実施形態について図面を参照しつつ具体的に説明する。
(ステータコイルの説明)
まず、階段状コイルエンド部を採用するこの実施形態のステータコイルについて図1、図2を参照して説明する。
図1は、1本の絶縁被覆平角線30の一部を示す部分斜視図であり、図2は、階段状のコイルエンド部42の集合体であるコイルエンドを示す部分斜視図である。
11はステータ、12はステータコア、13はステータコア12の端面、20はステータコイルである。ステータ11は車両駆動用発電電動機に使用されるものであり、ステータ11の径方向内側には図略のロータが回転自在に収容される。このロータの外周部には、極性が周方向交互に異なる多数の磁極が永久磁石によって形成されている。ロータの外周面は、ステータ11の内周面に対して微小なエアギャップを介して対面している。ステータコア12は、所定厚さの電磁鋼板を軸方向に積層して形成されている。ステータコイル20は3相巻線であり、スロット14には1つの相の波巻巻線が巻装され、スロット15にもこれと同じ1つの相の波巻巻線が巻装されている。つまり、互いに隣接する2つのスロット14、15に同相のステータコイル20が巻装されいわゆる毎極毎相2スロット構成となっている。
ステータコイル20の1つの相コイル(波巻き巻線)は、平角線を絶縁被覆してなる絶縁被覆導体線である絶縁被覆平角線30を屈曲加工した後、ステータコア12のオープンスロット構造のスロット14または15に収容して形成されている。オープンスロット構造の代わりに分割ステータコア構造を採用してもよいことはもちろんである。
絶縁被覆平角線30は、図15(b)に示したものと同様であり、略方形断面の銅線30bにポリアミドイミド等のエナメル層(図示せず)による被覆を行い、さらにその外側にPPS(ポリフェニレンサルファイド)などの押出し被覆樹脂層の絶縁被膜30aを形成して構成されている。
絶縁被膜30aの厚さはたとえば100μm〜170μmに設定されている。ただし、絶縁被覆平角線30の絶縁被覆構造は公知の他の方式を採用しても良い。また、この実施形態では、複数の絶縁被覆平角線30はスロット内にスロット深さ方向に一列に配列されているが、これに限定されることなく、スロット内に行列状に配置してもよい。また、スロット内面には、絶縁紙を設けるのが通常であるが、この実施形態では、エナメル層および被覆樹脂層により絶縁被膜30aは2層絶縁層を形成しているため、絶縁紙を省略している。
図1、図2においてステータコイル20についてさらに説明する。ステータコイル20を成す絶縁被覆平角線30は、ステータコア12のスロット14、15内にそれぞれ収容されるスロット収容部40と、軸方向および周方向へ延在しつつ周方向略1磁極ピッチ離れた2つのスロット収容部40の端部同士をステータコア12の軸方向両端にて接続するコイルエンド部42とを有している。
(コイルエンド部42の形状説明)
絶縁被覆平角線30のコイルエンド部42を、その模式周方向展開図である図3を参照して更に詳しく説明する。
コイルエンド部(階段状コイルエンド部とも言う)42の周方向中央部には、軸方向最外側に位置して周方向へ延在する周方向線部である頭頂部1が設けられ、コイルエンド部42は、頭頂部(周方向線部)1から両側のスロット収容部40に向けて階段状に屈曲されている。
頭頂部(周方向線部)1の中央部には、径方向(厚さ方向)に絶縁被覆平角線30の略厚さ分だけ段差(厚さ方向段差とも言う)3Aが設けられている。この厚さ方向段差3Aは、コイルエンド部42の周方向一半部と他半部とを径方向に1導体線分ずらせることにより、他のコイルエンド部との重なりを可能とするための段差である。
2〜4は、周方向に延在する周方向線部、6〜8は軸方向に延在する軸方向線部である。C1〜C6は、隣り合う1つの周方向線部と1つの軸方向線部との境界部を成す角部である。C7は周方向線部4とスロット収容部40との境界部をなす角部である。
コイルエンド部42は、軸方向最外側の頭頂部1から左右のスロット収容部40に向けて階段状に形成されている。
なお、図3では、角部C1〜C7は直角に図示されているが、実際には隣接する他のコイルエンド部42との高密度実装が可能な範囲で所定の曲率半径で屈曲ないし湾曲されていればよい。
(コイルエンド部42の形成方法)
続いて、上述した形状のコイルエンド部42を形成する、本実施形態のステータコイルのコイルエンド成形方法について図面を参照しながら詳細に説明する。
(直角曲げ工程)
本実施形態では、直棒状の1本の絶縁被覆平角線30に対してコイルエンド部42を成形するにあたって、まず、直角曲げ工程を施す。
図4は、本実施形態のステータコイルのコイルエンド成形方法のうちの直角曲げ工程を説明する図であり、(a)は直角曲げ工程が施された状態の絶縁被覆平角線30を示す図であり、(b)は直角曲げ工程の処理を説明する概略平面図である。
直角曲げ工程は、直棒状の絶縁被覆平角線30を角部C7(図3、図4(a)参照)で折り曲げる工程であり、この工程を施すことによってスロット収容部40およびコイルエンド予定部分43(図4(a)参照)を形成することができる。
以下、図4(b)を参照して直角曲げ工程の概略を説明する。
本実施形態の直角曲げ工程においては、ダイ52と、ダイ53と、パンチ54と、パンチ55とを用いる。
まず、直棒状の絶縁被覆平角線30をダイ52とダイ53とで挟んで固定する。この状態で、パンチ54をダイ52側に相対移動させ、すなわちパンチ54を図中矢印で示すように角を軸に回転させ、絶縁被覆平角線30をほぼ90度の角度で屈曲させる。この屈曲させた角が絶縁被覆平角線30の角部C7となる。
その後、絶縁被覆平角線30をそのままダイ52とパンチ54とで挟んで固定し、この状態でパンチ55を図中矢印で示すように角を軸に回転させ、絶縁被覆平角線30をほぼ90度の角度で屈曲させる。この屈曲させた角がやはり絶縁被覆平角線30の角部C7となる。以降、繰り返し、図4(a)に示す角部C7が形成された絶縁被覆平角線30を得る。
ところで、本実施形態では、絶縁被覆平角線30に角部C7を形成する際に、角部C7の内側の側面が膨らんでしまうことを防ぐことができる。このための構成を図5、図6および図7を参照しながら説明する。
図5は、図4に示した直角曲げ工程の詳細を示す図であり、(a)は直角曲げ工程を実施する第1の状態を示す平面図であり、(b)は(a)を方向Aから見た側面図である。また、図6は、図4に示した直角曲げ工程の詳細を示す図であり、(a)は直角曲げ工程を実施する状態であって図5に続く第2の状態を示す平面図であり、(b)は(a)を方向Bから見た側面図である。さらに、図7は、図4に示した直角曲げ工程の詳細を示す図であり、(a)は直角曲げ工程を実施する状態であって図6に続く第3の状態を示す平面図であり、(b)は(a)を方向Cから見た側面図である。
ダイ52は、基台52bの先端下部に下部分割ブロック52cを設け、その上部に上部分割ブロック52aを設けて構成される。上部分割ブロック52aは、下部分割ブロック52cとの間にガイド溝52dが形成される位置に固定される。このときガイド溝52dの溝幅は、絶縁被覆平角線30の幅よりも0.05mm程度広くされる。
絶縁被覆平角線30はガイド溝52dに嵌め込まれ、この絶縁被覆平角線30をダイ52とダイ53とで挟んで固定し、図4(b)に示したように、パンチ54をダイ52側に相対移動させ、すなわちパンチ54を回転させて絶縁被覆平角線30を屈曲させ、角部C7を形成する(図6(a)、(b)参照)。
この絶縁被覆平角線30の角部C7は、ダイ52のガイド溝52dに嵌ったままで形成されるため、絶縁被覆平角線30の側面の膨らみは、ガイド溝52dの側壁である上部分割ブロック52aおよび下部分割ブロック52cによって押さえつけられて抑制される。
ところで、上部分割ブロック52aと上部分割ブロック52aとはガイド溝52dを広げるよう溝の幅方向に分割可能に構成されており、絶縁被覆平角線30をガイド溝52dから取り出すときには、分解してガイド溝52dを広げることによって容易に行うことができる。
ダイ52では、基台52bと下部分割ブロック52cと上部分割ブロック52aとが別体となった例を示したが、パンチ54はダイの役割を兼ね、パンチ54では基台と下部分割ブロックとが一体になり、基台54bが下部分割ブロックの役割を兼ねる例を示す。
パンチ54は、基台54bの先端上部に上部分割ブロック54aを設けて構成される。上部分割ブロック54aは、基台54bとの間にガイド溝54dが形成される位置に固定される。このときガイド溝54dの溝幅は、絶縁被覆平角線30の幅よりも0.05mm程度広くされる。
絶縁被覆平角線30はガイド溝54dに嵌め込まれ、この絶縁被覆平角線30をダイ52とパンチ54とで挟んで固定し、図4(b)に示したように、パンチ55をパンチ54側に相対移動させ、すなわちパンチ55を回転させて絶縁被覆平角線30を屈曲させ、角部C7を形成する(図7(a)、(b)参照)。
この絶縁被覆平角線30の角部C7は、パンチ54のガイド溝54dに嵌ったままで形成されるため、絶縁被覆平角線30の側面の膨らみは、ガイド溝54dの側壁である上部分割ブロック54aおよび基台54bによって押さえつけられて抑制される。
上部分割ブロック54aと基台54bとはガイド溝54dを広げるよう溝の幅方向に分割可能に構成されており、絶縁被覆平角線30をガイド溝54dから取り出すときには、分解してガイド溝54dを広げることによって容易に行うことができる。
この実施形態によれば、絶縁被覆導体線におけるコイルエンド予定部分の折り曲げ時に、その折り曲げ方向と交差する方向における絶縁被覆導体線の両側面にガイド面を当接させたことにより、この絶縁被覆導体線の膨らみ変形を抑制することができる。
このようにして成形したコイルエンドは、その断面形状が元のままの長方形であるため、コイルエンド同士を重ね合わせたときに余計な隙間を生じさせずに導線占積率を向上させることができるし、コイルサブアッシーの内外径の寸法精度を高めることができる。
また、絶縁被覆導体線の折り曲げ方向とは異なる方向への変形が抑制されるので、絶縁被覆導体線の被覆が薄い部分が発生せず、十分に絶縁を確保でき、高電圧にも耐え得る構造とすることができる。
また、絶縁被覆導体線のコイルエンド予定部分を直角に折り曲げる直角曲げ工程において、絶縁被覆導体線の幅とほぼ同じ幅のガイド溝が設けられたダイを用いて、このダイのガイド溝に絶縁被覆導体線を嵌め込んだ状態で、パンチをダイ側へ相対移動させることにより絶縁被覆導体線を直角に折り曲げることにより、絶縁被覆導体線の両側面がガイド溝の側壁に当接し、絶縁被覆導体線の両側面が膨らもうとする力がダイのガイド溝の側壁に押さえつけられ、絶縁被覆導体線の膨らみ変形を抑制することができる。
また、ダイとしてガイド溝を幅方向に分割可能な複数の分割ブロックを連結してなるものを用いたので、絶縁被覆導体線の両側面が膨らもうとする力でダイの溝の内壁に密着し、溝から絶縁被覆導体線を抜き取るのが困難な状況になったとしてもダイを各分割ブロックに分解することによって絶縁被覆導体線をダイから容易に抜き取ることができるようになる。
(階段状成形工程)
本実施形態では、絶縁被覆平角線30に対して、上述の直角曲げ工程の後に、階段状成形工程を施す。
図8は、本実施形態のステータコイルのコイルエンド成形方法のうちの階段状成形工程を説明する図であり、(a)は階段状成形工程が施された状態の絶縁被覆平角線30を示す図であり、(b)は階段状成形工程の処理を説明する概略平面図である。
階段状成形工程は、直角曲げ工程が済んだ絶縁被覆平角線30のコイルエンド予定部分43を階段状に成形する(図3、図8(a)参照)工程であり、この工程を施すことによって頭頂部1、周方向線部2〜4、軸方向線部6〜8、角部C1〜C6を形成することができる。
以下、図8(b)を参照して階段状成形工程の概略を説明する。
本実施形態の階段状成形工程においては、中央が最も深く階段状の受け面を有する凹部を備えたダイ57と、ダイ57の受け面に応じた階段状の押圧面を先端に有する凸部を備えたパンチ56とを用いて、ダイ57の凹部とパンチ56の凸部とを対向させ、絶縁被覆平角線30のコイルエンド予定部分43をそのダイ57とパンチ56との間に用意し、そのままダイ57の凹部にパンチ56の凸部を嵌挿し、凹部の階段状受け面と凸部の階段状押圧面とによりコイルエンド予定部分43を屈曲させ、角部C1〜C6を形成する。
ところで、本実施形態では、絶縁被覆平角線30に角部C1〜C6を形成する際に、角部C1〜C6の内側の側面が膨らんでしまうことを防ぐことができる。このための構成を図9および図10を参照しながら説明する。
図9は、図8に示した階段状成形工程の詳細を示す図であり、(a)は階段状成形工程を実施する第1の状態を示す平面図であり、(b)は(a)を方向Dから見た側面図である。また、図10は、図8に示した階段状成形工程の詳細を示す図であり、(a)は階段状成形工程を実施する状態であって図9に続く第2の状態を示す平面図であり、(b)は(a)を方向Eから見た側面図である。
ダイ57は、基台57aの先端下部に下部ガイド57cを設け、その上部に上部ガイド57dを設けて構成される。上部ガイド57dと下部ガイド57cとの間のガイド幅は、絶縁被覆平角線30の幅よりも0.05mm程度広くされる。上部ガイド57dと下部ガイド57cとの間の奥には中央が最も深く階段状の受け面57bが形成され、凹部となっている。
パンチ56の基台56aの先端には、上部ガイド57dと下部ガイド57cとの間のガイド幅に嵌挿可能な幅の、受け面57bに応じた階段状の押圧面56bが設けられ、凸部となっている。
絶縁被覆平角線30のコイルエンド予定部分43は、その長さ方向が内壁に沿うように、上部ガイド57dと下部ガイド57cとの間に嵌め込まれ(図9(a)、(b)参照)、この状態で、ダイ57の凹部にパンチ56の凸部を嵌挿し、受け面57bと押圧面56bとでコイルエンド予定部分43を挟んで角部C1〜C6を形成する(図10(a)、(b)参照)。
この絶縁被覆平角線30の角部C1〜C6は、上部ガイド57dと下部ガイド57cとの間に嵌ったままで形成されるため、絶縁被覆平角線30の側面の膨らみは、上部ガイド57dの内壁および下部ガイド57cの内壁によって押さえつけられて抑制される。
この実施形態によれば、絶縁被覆導体線の折り曲げ時に、絶縁被覆導体線が折り曲げ方向とは異なる方向に変形しようとする力を変形抑制部材が押さえつけ、その変形を抑制することができる。
このようにして成形したコイルエンドは、その断面形状が元のままの長方形であるため、コイルエンド同士を重ね合わせたときに余計な隙間を生じさせずに導線占積率を向上させることができるし、コイルサブアッシーの内外径の寸法精度を高めることができる。
また、絶縁被覆導体線の折り曲げ方向とは異なる方向への変形が抑制されるので、絶縁被覆導体線の被覆が薄い部分が発生せず、十分に絶縁を確保でき、高電圧にも耐え得る構造とすることができる。
また、絶縁被覆導体線のコイルエンド予定部分を階段状に形成する階段状成形工程において、中央が最も深く階段状の受け面を有して両側に絶縁被覆導体線の幅とほぼ同じ幅のガイドを設けた凹部を備えたダイと、先端に受け面に応じた階段状の押圧面を有する凸部を備えたパンチとを用いて、絶縁被覆導体線の長さ方向をダイのガイドに沿わせた状態で、パンチの凸部をダイの凹部に嵌挿してその絶縁被覆導体線を階段状に成形するようにしたので、絶縁被覆導体線の両側面とダイのガイドの内壁とが当接し、絶縁被覆導体線の両側面が膨らもうとする力がダイのガイドの内壁に押さえつけられ、絶縁被覆導体線の膨らみを抑制することができる。
(クランク曲げ工程)
本実施形態では、絶縁被覆平角線30に対して、上述の階段状成形工程の後に、クランク曲げ工程を施す。
図11は、本実施形態のステータコイルのコイルエンド成形方法のうちのクランク曲げ工程を説明する図であり、(a)はクランク曲げ工程が施された状態の絶縁被覆平角線30を示す図であり、(b)は(a)を方向Fから見た側面図であり、(c)はクランク曲げ工程の処理を説明する概略側面図である。
クランク曲げ工程は、階段状成形工程が済んだ絶縁被覆平角線30のコイルエンド予定部分43をクランク曲げする(図3、図11(b)参照)工程であり、この工程を施すことによって段差3Aを形成することができる。
以下、図11(c)を参照してクランク曲げ工程の概略を説明する。
本実施形態のクランク曲げ工程においては、ダイ58と、パンチ59と、パンチ60とを用いて、ダイ58に段差のある受け面を設け、絶縁被覆平角線30のコイルエンド予定部分43をその受け面とパンチ59およびパンチ60との間に用意し、浅い受け面とパンチ59とで絶縁被覆平角線30を固定した状態でパンチ60を深い受け面に押し当ててコイルエンド予定部分43を屈曲させ、段差3Aを形成する。
ところで、本実施形態では、絶縁被覆平角線30に段差3Aを形成する際に、段差3Aの内側の側面が膨らんでしまうことを防ぐことができる。このための構成を図12、図13および図14を参照しながら説明する。
図12は、図11に示したクランク曲げ工程の詳細を示す図であり、(a)はクランク曲げ工程を実施する第1の状態を示す平面図であり、(b)は(a)を方向Gから見た側面図である。また、図13は、図11に示したクランク曲げ工程の詳細を示す図であり、(a)はクランク曲げ工程を実施する状態であって図12に続く第2の状態を示す平面図であり、(b)は(a)を方向Hから見た側面図である。さらに、図14は、図13(b)の部分Jを拡大した図である。
ダイ58は58aおよび58bの互いに段差のある2つの受け面を有し、この浅い受け面58aと深い受け面58bとの間にガイド58cおよび58dを設けて構成される。ガイド58cとガイド58dとの間のガイド幅は、絶縁被覆平角線30の幅よりも0.05mm程度広くされる。
絶縁被覆平角線30のコイルエンド予定部分43は、その長さ方向が受け面58aから受け面58bにわたる向きで、頭頂部1のほぼ中央部分がガイド58cとガイド58dとの間に嵌め込まれ(図12(a)、(b)参照)、この状態で、浅い受け面58aとパンチ59とで絶縁被覆平角線30の一端を押さえ、パンチ60によって絶縁被覆平角線30の他端を深い受け面58bに押し当ててクランク曲げし、段差3Aを形成する(図13(a)、(b)参照)。
この絶縁被覆平角線30の段差3Aは、ガイド58cとガイド58dとの間に嵌ったままで形成されるため、絶縁被覆平角線30の側面の膨らみは、ガイド58cの内壁およびガイド58dの内壁によって押さえつけられて抑制される(図14参照)。
この実施形態によれば、絶縁被覆導体線の折り曲げ時に、絶縁被覆導体線が折り曲げ方向とは異なる方向に変形しようとする力を変形抑制部材が押さえつけ、その変形を抑制することができる。
このようにして成形したコイルエンドは、その断面形状が元のままの長方形であるため、コイルエンド同士を重ね合わせたときに余計な隙間を生じさせずに導線占積率を向上させることができるし、コイルサブアッシーの内外径の寸法精度を高めることができる。
また、絶縁被覆導体線の折り曲げ方向とは異なる方向への変形が抑制されるので、絶縁被覆導体線の被覆が薄い部分が発生せず、十分に絶縁を確保でき、高電圧にも耐え得る構造とすることができる。
また、絶縁被覆導体線のコイルエンド予定部分をクランク状に形成するクランク曲げ工程において、受け面が段差を有しこの段差に絶縁被覆導体線の幅とほぼ同じ幅のガイドを設けたダイを用いて、ガイドに絶縁被覆導体線を嵌め込み、ダイの浅い受け面と第1のパンチとで絶縁被覆導体線の一端を押さえた状態で、第2のパンチによってこの絶縁被覆導体線の他端をダイの深い受け面に押し当ててクランク曲げし、このクランク曲げ時に絶縁被覆導体線の側面にガイドを当接させるようにしたので、絶縁被覆導体線の両側面とダイのガイドの内壁とが当接し、絶縁被覆導体線の両側面が膨らもうとする力がダイのガイドの内壁に押さえつけられ、膨らみを抑制することができる。
本発明は、車両駆動用発電電動機に適用でき、たとえば内燃機関と電動機とを併せ持ついわゆるハイブリッドカーの性能向上に有効である。
1本の絶縁被覆平角線の一部を示す部分斜視図である。 階段状のコイルエンド部の集合体であるコイルエンドを示す部分斜視図である。 階段状のコイルエンド部の模式周方向展開平面図である。 本実施形態のステータコイルのコイルエンド成形方法のうちの直角曲げ工程を説明する図であり、(a)は直角曲げ工程が施された状態の絶縁被覆平角線を示す図であり、(b)は直角曲げ工程の処理を説明する概略平面図である。 図4に示した直角曲げ工程の詳細を示す図であり、(a)は直角曲げ工程を実施する第1の状態を示す平面図であり、(b)は(a)を方向Aから見た側面図である。 図4に示した直角曲げ工程の詳細を示す図であり、(a)は直角曲げ工程を実施する状態であって図5に続く第2の状態を示す平面図であり、(b)は(a)を方向Bから見た側面図である。 図4に示した直角曲げ工程の詳細を示す図であり、(a)は直角曲げ工程を実施する状態であって図6に続く第3の状態を示す平面図であり、(b)は(a)を方向Cから見た側面図である。 本実施形態のステータコイルのコイルエンド成形方法のうちの階段状成形工程を説明する図であり、(a)は階段状成形工程が施された状態の絶縁被覆平角線を示す図であり、(b)は階段状成形工程の処理を説明する概略平面図である。 図8に示した階段状成形工程の詳細を示す図であり、(a)は階段状成形工程を実施する第1の状態を示す平面図であり、(b)は(a)を方向Dから見た側面図である。 図8に示した階段状成形工程の詳細を示す図であり、(a)は階段状成形工程を実施する状態であって図9に続く第2の状態を示す平面図であり、(b)は(a)を方向Eから見た側面図である。 本実施形態のステータコイルのコイルエンド成形方法のうちのクランク曲げ工程を説明する図であり、(a)はクランク曲げ工程が施された状態の絶縁被覆平角線を示す図であり、(b)は(a)を方向Fから見た側面図であり、(c)はクランク曲げ工程の処理を説明する概略側面図である。 図11に示したクランク曲げ工程の詳細を示す図であり、(a)はクランク曲げ工程を実施する第1の状態を示す平面図であり、(b)は(a)を方向Gから見た側面図である。 図11に示したクランク曲げ工程の詳細を示す図であり、(a)はクランク曲げ工程を実施する状態であって図12に続く第2の状態を示す平面図であり、(b)は(a)を方向Hから見た側面図である。 図13(b)の部分Jを拡大した図である。 ステータコイルの形状の一例を示す図であり、(a)は階段状にしたコイルエンド部の側面図であり、(b)はコイルの断面図であり、(c)は(a)のK−K部分におけるコイルの断面図である。
符号の説明
C1〜C7 角部
C1 角部(最内側角部)
C7 角部(最外側角部)
1〜4 周方向線部
1 頭頂部
6〜8 軸方向線部
3A 段差
11 ステータ
12 ステータコア
14 スロット
15 スロット
20 ステータコイル
30 絶縁被覆平角線
40 スロット収容部
42 コイルエンド部(階段状コイルエンド部)
43 コイルエンド予定部分
52、53、57、58 ダイ
54、55、56、59、60 パンチ
52a、54a 上部分割ブロック
52b、54b、56a、57a 基台
52c 下部分割ブロック
52d、54d ガイド溝
56b 押圧面
57b、58a、58b 受け面
57c 下部ガイド
57d 上部ガイド
58c、58d ガイド

Claims (5)

  1. 平角線を絶縁被覆してなる絶縁被覆導体線のコイルエンド予定部分に折り曲げ加工を施してステータコイルのコイルエンド部を所定の形状に成形するステータコイルのコイルエンド成形方法において、
    前記絶縁被覆導体線における前記コイルエンド予定部分の折り曲げ時に、該折り曲げ方向と交差する方向における前記絶縁被覆導体線の両側面にガイド面を当接させて該絶縁被覆導体線の膨らみ変形を抑制することを特徴とするステータコイルのコイルエンド成形方法。
  2. 前記絶縁被覆導体線の前記コイルエンド予定部分を直角に折り曲げる直角曲げ工程を有し、
    前記直角曲げ工程は、前記絶縁被覆導体線の幅とほぼ同じ幅のガイド溝が設けられたダイを用いて、該ダイの前記ガイド溝に前記絶縁被覆導体線を嵌め込んだ状態で、パンチを前記ダイ側へ相対移動させることにより前記絶縁被覆導体線を直角に折り曲げることを特徴とする請求項1に記載のステータコイルのコイルエンド成形方法。
  3. 前記直角曲げ工程は、前記ダイとして前記ガイド溝を幅方向に分割可能な複数の分割ブロックを連結してなるものを用いて、前記絶縁被覆導体線を折り曲げ後に、前記ダイを前記各分割ブロックに分解し、前記ガイド溝に嵌め込まれた前記絶縁被覆導体線を取り出すことを特徴とする請求項2に記載のステータコイルのコイルエンド成形方法。
  4. 前記絶縁被覆導体線の前記コイルエンド予定部分を階段状に形成する階段状成形工程を有し、
    前記階段状成形工程は、中央が最も深く階段状の受け面を有して両側に前記絶縁被覆導体線の幅とほぼ同じ幅のガイドを設けた凹部を備えたダイと、先端に前記受け面に応じた階段状の押圧面を有する凸部を備えたパンチとを用いて、前記絶縁被覆導体線の長さ方向を前記ダイの前記ガイドに沿わせた状態で、前記パンチの凸部を該ダイの凹部に嵌挿して該絶縁被覆導体線を階段状に成形することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載のステータコイルのコイルエンド成形方法。
  5. 前記絶縁被覆導体線の前記コイルエンド予定部分をクランク状に形成するクランク曲げ工程を有し、
    前記クランク曲げ工程は、受け面が段差を有し該段差に前記絶縁被覆導体線の幅とほぼ同じ幅のガイドを設けたダイを用いて、前記ガイドに前記絶縁被覆導体線を嵌め込み、前記ダイの浅い受け面と第1のパンチとで前記絶縁被覆導体線の一端を押さえた状態で、第2のパンチによって該絶縁被覆導体線の他端を前記ダイの深い受け面に押し当ててクランク曲げし、該クランク曲げ時に前記絶縁被覆導体線の側面に前記ガイドを当接させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載のステータコイルのコイルエンド成形方法。
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