JP2021013270A - 導体線の成形装置および成形導体物の製造方法 - Google Patents

導体線の成形装置および成形導体物の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複雑な形状のものでも導体線を精度よく短い時間で成形できるようにする。【解決手段】押え部13によりダイ11に押え付けられた導体線100の部位より導体線100の軸方向の一方側と他方側の両側に、導体線100を含む一平面内で曲がる第1曲部r2〜r5を形成し、第1曲部r2〜r5より導体線100の軸方向の一方側と他方側の両側に、導体線100を含む一平面内で曲がる第2曲部r1、r6を形成するフラットワイズ成形部10を備える。第1曲部r2〜r5および第2曲部r1、r6が形成された導体線100に、一平面と交差する方向に曲がる第3曲部R1〜R3を成形するエッジワイズ成形部30を備える。【選択図】図10

Description

本発明は、導体線の成形装置および成形導体物の製造方法に関するものである。
車両には駆動力を発生するモータや発電機としてのオルタネータ等の装置が搭載されている。これらの装置は、軸周りに回転するロータと、回転磁界を形成するステータを有している。そして、ステータは、構造が比較的単純な通常線と呼ばれる導体線と、構造が複雑な異形線と呼ばれる導体線を予め加工しておき、これらを円筒状のコアの内周面に形成された多数の凹部に組み付けて構成されている。
通常線のような導体線を形成する装置として、特許文献1に記載された形成装置がある。この装置は、コイルエンド部の成形面を有するダイとパンチを用いて導体線を型成型することにより導体線にコイルエンド部を形成している。
特許第6146368号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された装置は、パンチがダイの成形面に導体線を1度の動きで押し付けて型成型するようになっている。このため、導体線を複雑な形状に加工するのは困難であり、成形精度も良くないといった問題がある。
このため、異形線と呼ばれる導体線を成形する際には、シリーズ曲げ方式と呼ばれる手法で行っていた。すなわち、図14に示すように、導体線910の端部をクランプ900で固定し、ローラー920を用いてクランプ900に最も近い部位側から順次曲部を形成するようにしていた。
具体的には、導体線910の一端をクランプ900で固定した後、一平面内で、曲部r1→曲部r2→曲部r3→曲部r4→曲部r5→曲部r6を形成し、その後、一平面と交差する方向に曲部を形成するようにしていた。
しかしながら、このような形成方法では、形成のための時間が長く、生産性が低いといった問題がある。
本発明は上記点に鑑みたもので、複雑な形状のものでも導体線を精度よく短い時間で成形できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、導体線(100)に曲部を形成するための成形面が形成されたダイ(11)と、ダイに導体線を押え付ける押え部(13)と、を備えている。また、押え部によりダイに押え付けられた導体線の部位より導体線の軸方向の一方側と他方側の両側に、それぞれ導体線を含む一平面内で曲がる第1曲部(r2〜r5)を形成するとともに第1曲部より導体線の軸方向の一方側と他方側の両側に、それぞれ導体線を含む一平面内で曲がる第2曲部(r1、r6)を形成する第1成形部(10)を備えている。また、第1曲部および第2曲部が形成された導体線に、一平面と交差する方向に曲がる第3曲部(R1〜R3)を成形する第2成形部(30)を備えている。
このような構成によれば、押え部によりダイに押え付けられた導体線の部位より導体線の軸方向の一方側と他方側の両側に、それぞれ導体線を含む一平面内で曲がる第1曲部(r2〜r5)が形成される。また、第1曲部より導体線の軸方向の一方側と他方側の両側に、それぞれ導体線を含む一平面内で曲がる第2曲部(r1、r6)が形成される。さらに、第1曲部および第2曲部が形成された導体線に、一平面と交差する方向に曲がる第3曲部(R1〜R3)が成形される。したがって、複雑な形状のものでも精度よく短い時間で成形することができる。
また、上記目的を達成するため、請求項6に記載の発明は、導体線(100)を成形して得られる成形導体物を製造する製造方法であって、押え部(13)によりダイ(11)に導体線を押さえ付けることを含んでいる。また、押え部によりダイに押え付けられた導体線の部位より導体線の軸方向の一方側と他方側の両側に、それぞれ導体線を含む一平面内で曲がる第1曲部(r2〜r5)を形成するとともに第1曲部より導体線の軸方向の一方側と他方側の両側に、それぞれ導体線を含む一平面内で曲がる第2曲部(r1、r6)を形成することを含んでいる。また、第1曲部および第2曲部が形成された導体線に、一平面と交差する方向に曲がる第3曲部(R1〜R3)を成形することを含んでいる。
このように、本発明を導体線を成形して得られる成形導体物を製造する製造方法として捉えることもできる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態に係る導体線の成形装置の構成を示した図である。 スタータの外観図である。 導体線の外観図である。 フラットワイズ成形部により第1曲部が形成された導体線の外観図である。 フラットワイズ成形部のクランプ部、ダイ、支持板、パンチを示した図である。 図5中のVIII矢視図であって、ダイが、支持板の導体線が配置される一面側に突出した状態を表した図である。 図5中のVIII矢視図であって、ダイが、支持板11aの内部に格納された状態を表した図である。 エッジワイズ成形部のパンチを示した図である。 第1実施形態に係る導体線の成形装置の成形工程を示した図である。 フラットワイズ成形部のクランプ部、押え部およびパンチの動きを模式的に表した図である。 搬送ローダ20のチャックの動きを模式的に表した図である。 エッジワイズ成形部のパンチを模式的に表した図である。 図3中のXIII矢視図である。 課題について説明する図であって、ローラーを用いて順次曲部を形成する様子を表した図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る導体線の成形装置について図1〜図13を用いて説明する。本導体線の成形装置は、図1に示すように、フラットワイズ成形部10、搬送ローダ20およびエッジワイズ成形部30を備えている。
本導体線の成形装置は、図2に示すステータ50を構成する導体線100を成形するものである。ステータ50は、構造が比較的単純な通常線と呼ばれる導体線と、構造が複雑な異形線と呼ばれる導体線を円筒状のコア51の内周面に形成された多数の凹部51aに組み付けて構成されている。本導体線の成形装置は、図3に示す異形線と呼ばれる導体線100の曲げ加工を行う。
フラットワイズ成形部10は、導体線100に対し、この導体線100を含む2次元平面内で曲がる曲部を成形する。図4は、フラットワイズ成形部10により2次元平面に成形された導体線100を表している。この導体線100には、6つの曲部r1〜r6が形成されている。
フラットワイズ成形部10は、導体線100の一方側と他方側の両端側に、それぞれ導体線100を含むX−Y平面内で曲がる第1曲部r2〜r5および第2曲部r1、r6を形成する。フラットワイズ成形部10は、第1成形部に相当する。
フラットワイズ成形部10は、図5〜図6に示すように、ダイ11、支持板11a、ダイ11を駆動するシリンダ11b、導体線100をクランプするクランプ部12、導体線100を押さえる押え部13を備えている。なお、図5には、クランプ部12にクランプされた導体線100も示されている。
フラットワイズ成形部10は、さらに、図1に示したように、第1パンチ駆動部140、第2パンチ駆動部150、第3パンチ駆動部160、第4パンチ駆動部170、クランプ駆動部180を備えている。
第1パンチ駆動部140は、曲部r1を成形するための成形面を有するパンチ16を有し、パンチ16とダイ11との協働により導体線100へのパンチ加工を行う。第2パンチ駆動部150は、曲部r2、r3を成形するための成形面を有するパンチ14を有し、パンチ14とダイ11との協働により導体線100へのパンチ加工を行う。
第3パンチ駆動部160は、曲部r4、r5を成形するための成形面を有するパンチ15を有し、パンチ15とダイ11との協働により導体線100へのパンチ加工を行う。第4パンチ駆動部170は、曲部r6を成形するための成形面を有するパンチ17を有し、パンチ17とダイ11との協働により導体線100へのパンチ加工を行う。
押え部13は、クランプ駆動部180によって駆動される。押え部13は、クランプ部12が所定位置まで導体線100を搬送したときに導体線100をダイ11に押え付けて支持する。
ダイ11は、図6に示すように、支持板11aに形成された穴部110に配置されている。ダイ11は、導体線100の金型としての役割を果たす。
ダイ11は、シリンダ11bに連結され、このシリンダ11bによって移動可能に配置されている。具体的には、ダイ11は、シリンダ11bにより、支持板11aの導体線100が配置される一面側に突出した状態(図6参照)と支持板11aの穴部110に格納された状態(図7参照)との間で移動する。
搬送ローダ20は、フラットワイズ成形部10により成形された導体線100をエッジワイズ成形部30に搬送する。搬送ローダ20は、図11に示すように、導体線100の一方側の端部を把持するチャック21を有し、チャック21で把持した導体線100をエッジワイズ成形部30に搬送する。搬送ローダ20は、導体線100把持したチャック21を180度回転させる回転機構と、チャック21を所定位置まで搬送するローダ(いずれも図示せず)を有している。
エッジワイズ成形部30は、フラットワイズ成形部10により一平面に第1曲部r2〜r5および第2曲部r1、r6が形成された導体線100に、一平面と交差する方向に曲がる曲部を成形する。エッジワイズ成形部30は、第2成形部に相当する。エッジワイズ成形部30は、図8に示すように、パンチ31〜33を有している。
パンチ31は、対向して配置されたパンチ31aおよび31bを有している。パンチ31aおよび31bにおける互いに対向する面には、後述する曲部R1を成形するための成形面が形成されている。エッジワイズ成形部30は、パンチ31aおよび31bにより導体線100を挟むように加圧して導体線100に曲部R1を形成する。
パンチ32は、対向して配置されたパンチ32aおよび32bを有している。パンチ32aおよび32bにおける互いに対向する面には、後述する曲部R2を成形するための成形面が形成されている。エッジワイズ成形部30は、パンチ32aおよび32bにより導体線100を挟むように加圧して導体線100に曲部R2を形成する。
パンチ33は、対向して配置されたパンチ33aおよび33bを有している。パンチ33aおよび33bにおける互いに対向する面には、後述する曲部R3を成形するための成形面が形成されている。エッジワイズ成形部30は、パンチ33aおよび33bにより導体線100を挟むように加圧して導体線100に曲部R3を形成する。
次に、本実施形態の導体線の成形装置の導体線100の形成工程について図9〜図13を用いて説明する。フラットワイズ成形部10、搬送ローダ20およびエッジワイズ成形部30は、互いに連携して動作する。
まず、フラットワイズ成形部10は、S100にて、クランプ部12に導体線100を装着する。図10(a)に示すようにフラットワイズ成形部10のクランプ部12に導体線100が装着されると、クランプ部12に装着された導体線100は、図10(b)に示すように、導体線100がダイ11と押え部13の間に配置されるよう搬送される。
次に、フラットワイズ成形部10は、S102にて、導体線100をダイ11と押え部13で支持する。具体的には、フラットワイズ成形部10の押え部13がダイ11に近づき導体線100をダイ11に押さえ付ける。
ここで、押え部13が導体線100をダイ11に押さえ付けると同時にフラットワイズ成形部10は、クランプ部12から導体線100を開放する。なお、フラットワイズ成形部10は、クランプ部12から導体線100を開放すると、次の導体線100を装着するためにクランプ部12は速やかに元の位置に戻る。
次に、フラットワイズ成形部10は、S104にて、パンチ14およびパンチ15で第1曲部r2〜r5をパンチ加工する。具体的には、フラットワイズ成形部10は、図10(c)に示すように、パンチ14およびパンチ15で第1曲部r2〜r5を成形する。
次に、フラットワイズ成形部10は、S106にて、パンチ16およびパンチ17で第1曲部r1〜r6をパンチ加工する。具体的には、フラットワイズ成形部10は、図10(d)に示すように、パンチ16およびパンチ17で第2曲部r1〜r6を成形する。
なお、搬送ローダ20は、導体線100がパンチ16およびパンチ17によって加圧されている間に、図11(a)に示すように、チャック21で導体線100の一方側の端部を把持する。また、これと同時に、ダイ11は、図6に示したような、支持板11aの導体線100が配置される一面側に突出した状態(図6参照)から、支持板11aの内部に格納された状態(図7参照)に移動する。
次に、搬送ローダ20は、S108にて、導体線100をエッジワイズ成形部30に搬送する。なお、搬送ローダ20は、チャック21で導体線100の一方側の端部を把持した後、図11(b)に示すように、チャック21を180度回転させる。
この際、ダイ11は支持板11aの内部に格納された状態となっており、チャック21に把持された導体線100がダイ11に引っかかることなくダイ11から容易に離れるので、導体線100の損傷を防止することができる。チャック21で把持された導体線100はエッジワイズ成形部30に搬送される。
次に、エッジワイズ成形部30は、S110にて、パンチ31〜33で導体線100をパンチ加工する。エッジワイズ成形部30は、第1曲部r2〜r5および第2曲部r1、r6が形成された導体線100に、一平面と交差する方向に曲がる第2曲部r1、r6を成形する。
まず、エッジワイズ成形部30は、図12に示すように、パンチ31aおよび31bにより導体線100を挟むように加圧して導体線100に曲部R1を形成する。次に、エッジワイズ成形部30は、パンチ32aおよび32bにより導体線100を挟むように加圧して導体線100に曲部R2を形成する。
さらに、エッジワイズ成形部30は、パンチ33aおよび33bにより導体線100を挟むように加圧して導体線100に曲部R3を形成する。このようにして、図13に示すような曲部R1〜R3が導体線100に形成される。
従来のシリーズ曲げ方式と呼ばれる手法では1つ当たり30秒程度かかっていた成形時間を4.5秒以下にすることができた。
以上、説明したように、本実施形態の導体線の成形装置は、導体線100に曲部を形成するための成形面が形成されたダイ11と、ダイ11に導体線100を押え付ける押え部13と、を備えている。また、押え部13によりダイ11に押え付けられた導体線100の部位より導体線100の軸方向の一方側と他方側の両側に、それぞれ導体線100を含む一平面内で曲がる第1曲部r2〜r5を形成するフラットワイズ成形部10を備えている。また、フラットワイズ成形部10は、第1曲部r2〜r5より導体線100の軸方向の一方側と他方側の両側に、それぞれ導体線100を含む一平面内で曲がる第2曲部r1、r6を形成する。さらに、導体線の成形装置は、第1曲部r2〜r5および第2曲部r1、r6が形成された導体線100に、一平面と交差する方向に曲がる第3曲部R1〜R3を成形するエッジワイズ成形部30を備えている。
このような構成によれば、押え部13によりダイ11に押え付けられた導体線100の部位より導体線100の軸方向の一方側と他方側の両側に、それぞれ導体線100を含む一平面内で曲がる第1曲部r2〜r5が形成される。また、第1曲部r2〜r5より導体線100の軸方向の一方側と他方側の両側に、それぞれ導体線100を含む一平面内で曲がる第2曲部r1、r6が形成される。さらに、第1曲部r2〜r5および第2曲部r1、r6が形成された導体線100に、一平面と交差する方向に曲がる第3曲部R1〜R3が成形される。したがって、複雑な形状のものでも精度よく短い時間で成形することができる。
また、エッジワイズ成形部30は、フラットワイズ成形部10により第1曲部r2〜r5および第2曲部r1、r6が形成された導体線100に、一平面と交差する方向に曲がる第3曲部R1〜R3を成形する第3パンチ31〜33を備えている。そして、第3パンチ31〜33により導体線100を加圧して第3曲部R1〜R3を形成する。
このように、第1曲部r2〜r5および第2曲部r1、r6が形成された導体線100に、第3パンチ31〜33により一平面と交差する方向に曲がる第3曲部を速やかに成形することができる。
また、フラットワイズ成形部10は、ダイ11との間に配置された導体線を加圧して第1曲部r2〜r5を形成する第1パンチ14〜15と、ダイ11との間に配置された導体線を加圧して第2曲部r1、r6を形成する第2パンチ16〜17と、を有している。そして、第1パンチ14〜15および第2パンチ16〜17により導体線100を加圧して第1曲部r2〜r5および第2曲部r1、r6を形成する。
また、導体線100の成形装置は、第1パンチ14〜15および第2パンチ16〜17によって導体線100が加圧されている間に、導体線00の一方側または他方側の端部を把持するチャック21を有する搬送ローダ20を備えている。この搬送ローダ20は、チャック21で把持した導体線100をエッジワイズ成形部30に搬送する。
したがって、第1パンチ14〜15および第2パンチ16〜17によって加圧された導体線100を速やかにエッジワイズ成形部30に搬送することができる。
また、導体線100の成形装置は、ダイ11を収納する穴部110が形成された支持板11aを備えている。また、ダイ11は、第1パンチ14〜15および第2パンチ16〜17によって導体線100が加圧される際に支持板11aの導体線100が配置される一面側に突出した状態と支持板11aの穴部110に収納された状態との間で移動するようになっている。そして、導体線100の一方側または他方側の端部がチャック21に把持された際に、ダイ11が穴部110に収納される。
したがって、チャック21に把持された導体線がダイに引っかかることなくダイから容易に離れるので、導体線の損傷を防止することができる。
また、本発明を導体線100を成形して得られる成形導体物を製造する製造方法として捉えることができる。この製造方法は、押え部13によりダイ11に導体線100を押さえ付けることを含んでいる。また、押え部13によりダイ11に押え付けられた導体線100の部位より導体線100の軸方向の一方側と他方側の両側に、それぞれ導体線100を含む一平面内で曲がる第1曲部r2〜r5を形成することを含んでいる。また、第1曲部r2〜r5より導体線100の軸方向の一方側と他方側の両側に、それぞれ導体線100を含む一平面内で曲がる第2曲部r1、r6を形成することを含んでいる。また、第1曲部r2〜r5および第2曲部r1、r6が形成された導体線100に、一平面と交差する方向に曲がる第3曲部R1〜R3を成形することを含んでいる。
このように、本発明を導体線を成形して得られる成形導体物を製造する製造方法として捉えることもできる。
(他の実施形態)
(1)上記実施形態では、押え部13によりダイ11に押え付けられた100導体線の部位より導体線100の軸方向の一方側と他方側の両側に、それぞれ導体線を含む一平面内で曲がる第1曲部r2〜r5および第2曲部r1、r6を形成した。さらに、その後、一平面と交差する方向に曲がる第3曲部R1〜R3を成形した。
これに対し、第3曲部R1〜R3を形成する前に、さらに、第2曲部r1、r6より導体線100の軸方向の一方側と他方側の両側に、それぞれ導体線100を含む一平面内で曲がる曲部を1または複数形成するようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、パンチ14〜17、31〜33を用いて各曲部を形成したが、パンチ以外の手法で各曲部を形成するようにしてもよい。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、導体線の成形装置は、導体線に曲部を形成するための成形面が形成されたダイと、ダイに導体線を押え付ける押え部と、を備えている。また、押え部によりダイに押え付けられた導体線の部位より導体線の軸方向の一方側と他方側の両側に、それぞれ導体線を含む一平面内で曲がる第1曲部を形成する第1成形部を備えている。また、第1成形部は、とともに第1曲部より導体線の軸方向の一方側と他方側の両側に、それぞれ導体線を含む一平面内で曲がる第2曲部を形成する。また、導体線の成形装置は、第1曲部および第2曲部が形成された導体線に、一平面と交差する方向に曲がる第3曲部を成形する第2成形部を備えている。
また、第2の観点によれば、第2成形部は、第1成形部により第1曲部および第2曲部が形成された導体線に、一平面と交差する方向に曲がる第3曲部を成形する第3パンチを備えている。そして、第3パンチにより導体線を加圧して第3曲部を形成する。
このように、第1曲部および第2曲部が形成された導体線に、第3パンチにより一平面と交差する方向に曲がる第3曲部を速やかに成形することができる。
また、第3の観点によれば、第1成形部は、ダイとの間に配置された導体線を加圧して第1曲部を形成する第1パンチを有している。また、ダイとの間に配置された導体線を加圧して第2曲部を形成する第2パンチを有している。そして、第1パンチおよび第2パンチにより導体線を加圧して第1曲部および第2曲部を形成する。
このように、ダイとの間に配置された導体線に、第1パンチおよび第2パンチにより導体線を加圧して第1曲部および第2曲部を速やかに形成することができる。
また、第4の観点によれば、導体線の成形装置は、第1パンチおよび第2パンチによって導体線が加圧されている間に、導体線の一方側または他方側の端部を把持する把持部を有し、把持部で把持した導体線を第2成形部に搬送する搬送部を備えている。
したがって、第1パンチおよび第2パンチによって加圧された導体線を速やかに第2成形部に搬送することができる。
また、第5の観点によれば、導体線の成形装置は、ダイを収納する穴部が形成された支持板を備えている。また、ダイは、第1パンチおよび第2パンチによって導体線が加圧される際に支持板の導体線が配置される一面側に突出した状態と支持板の穴部に収納された状態との間で移動するようになっている。そして、導体線の一方側または他方側の端部が把持部に把持された際に、ダイが穴部に収納される。
したがって、把持部に把持された導体線がダイに引っかかることなくダイから容易に離れるので、導体線の損傷を防止することができる。
また、第6の観点によれば、導体線を成形して得られる成形導体物を製造する製造方法であって、押え部によりダイに導体線を押さえ付けることを含んでいる。また、押え部によりダイに押え付けられた導体線の部位より導体線の軸方向の一方側と他方側の両側に、それぞれ導体線を含む一平面内で曲がる第1曲部を形成することを含んでいる。また、第1曲部より導体線の軸方向の一方側と他方側の両側に、それぞれ導体線を含む一平面内で曲がる第2曲部を形成することを含んでいる。さらに、第1曲部および第2曲部が形成された導体線に、一平面と交差する方向に曲がる第3曲部を成形することを含んでいる。
なお、上記実施形態における構成と特許請求の範囲の構成との対応関係について説明すると、フラットワイズ成形部10が第1成形部に相当し、エッジワイズ成形部30が第2成形部に相当し、搬送ローダ20が搬送部に相当し、チャック21が把持部に相当する。
10 フラットワイズ成形部
11 ダイ
12 クランプ部
13 押え部
14〜17 パンチ
20 搬送ローダ
21 チャック
30 エッジワイズ成形部
31〜33 パンチ
140 第1パンチ駆動部
150 第2パンチ駆動部
160 第3パンチ駆動部
170 第4パンチ駆動部

Claims (6)

  1. 導体線(100)に曲部を形成するための成形面が形成されたダイ(11)と、
    前記ダイに前記導体線を押え付ける押え部(13)と、
    前記押え部により前記ダイに押え付けられた前記導体線の部位より前記導体線の軸方向の一方側と他方側の両側に、それぞれ前記導体線を含む一平面内で曲がる第1曲部(r2〜r5)を形成するとともに前記第1曲部より前記導体線の軸方向の一方側と他方側の両側に、それぞれ前記導体線を含む前記一平面内で曲がる第2曲部(r1、r6)を形成する第1成形部(10)と、
    前記第1曲部および前記第2曲部が形成された前記導体線に、前記一平面と交差する方向に曲がる第3曲部(R1〜R3)を成形する第2成形部(30)と、を備えた導体線の成形装置。
  2. 前記第2成形部は、前記第1成形部により前記第1曲部および前記第2曲部が形成された前記導体線に、前記一平面と交差する方向に曲がる前記第3曲部(R1〜R3)を成形する第3パンチ(31〜33)を備え、前記第3パンチにより前記導体線を加圧して前記第3曲部を形成する請求項1に記載の導体線の成形装置。
  3. 前記第1成形部は、前記ダイとの間に配置された前記導体線を加圧して前記第1曲部を形成する第1パンチ(14〜15)と、
    前記ダイとの間に配置された前記導体線を加圧して前記第2曲部を形成する第2パンチ(16〜17)と、を有し、
    前記第1パンチおよび前記第2パンチにより前記導体線を加圧して前記第1曲部および前記第2曲部を形成する請求項1または2に記載の導体線の成形装置。
  4. 前記第1パンチおよび前記第2パンチによって前記導体線が加圧されている間に、前記導体線の一方側または他方側の端部を把持する把持部(21)を有し、前記把持部で把持した前記導体線を前記第2成形部に搬送する搬送部(20)を備えた請求項3に記載の導体線の成形装置。
  5. 前記ダイを収納する穴部(110)が形成された支持板(11a)を備え、
    前記ダイは、前記第1パンチおよび前記第2パンチによって前記導体線が加圧される際に前記支持板の前記導体線が配置される一面側に突出した状態と前記支持板の前記穴部に収納された状態との間で移動するようになっており、
    前記導体線の一方側または他方側の端部が前記把持部に把持された際に、前記ダイが前記穴部に収納される請求項4に記載の導体線の成形装置。
  6. 導体線(100)を成形して得られる成形導体物を製造する製造方法であって、
    押え部(13)によりダイ(11)に前記導体線を押さえ付けることと、
    前記押え部により前記ダイに押え付けられた前記導体線の部位より前記導体線の軸方向の一方側と他方側の両側に、それぞれ前記導体線を含む前記一平面内で曲がる第1曲部(r2〜r5)を形成するとともに前記第1曲部より前記導体線の軸方向の一方側と他方側の両側に、それぞれ前記導体線を含む一平面内で曲がる第2曲部(r1、r6)を形成することと、
    前記第1曲部および前記第2曲部が形成された前記導体線に、前記一平面と交差する方向に曲がる第3曲部(R1〜R3)を成形することと、を含む成形導体物の製造方法。
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