JP2005137112A - 固定子鉄心 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 成形用のパンチの強度を高めるための面取り部により生じる角部からティース端部に向かう曲面の接線とティース側面とのなす角が15°以下であることを特徴とする固定子鉄心とする。または、成形用のパンチの強度を高めるための面取り部により生じる角部からティース端部に向かう斜平面とティース側面とのなす角が15°以下であることを特徴とする固定子鉄心とする。
【選択図】 図1
Description
損失の大きな要因である銅損の低減方法として、例えば、所定の回数巻装する励磁コイルの線径を可能な限り大きくするため、コイル巻装スペースを大きくすることが試みられてきた。
その一つの手段として、固定子鉄心のティース部と励磁コイル間の絶縁としてインシュレータ等の別部品を用いずに、固定子鉄心に直接絶縁コーティングを施し、インシュレータ等の部材を廃した分コイル巻装スペースを大きくすることがある。その折使用される鉄心材料は珪素鋼板等の積層鉄心ではなく、磁性粉末により型で成形し製作される固定子鉄心であることが多い(例えば、特許文献1参照)。
以下、従来の技術を図面を用いて簡単に説明する。
図5は従来技術及び本発明の固定子鉄心が用いられるモータ例の軸方向断面図である。図6は図5に示すモータの中央部の径方向断面図である。
図5及び図6において、1は固定子鉄心、2は回転子、3はモータの反負荷側の端部に取り付けた回転検出器である。固定子鉄心1のコイル巻装部には、絶縁コーティング4が施され、励磁コイル5が巻装される。6は負荷側ブラケットで、7は反負荷側ブラケットである。両ブラケット6,7は、軸受8を介して回転自在に回転子2を支承している。9は外部と通電するコネクタである。
図7は、図5及び図6で説明した固定子鉄心1の型による製造状況説明図である。
図8は、図7におけるC−C断面による矢視図である。
図7及び図8において、1Jは固定子鉄心1のティース端部である。10は下パンチ、11は上パンチである。12はサイドコア、13はダイ、14はコアピンである。
固定子鉄心1は磁性粉末により、サイドコア12、ダイ13及びコアピン14の間で、下パンチ10、上パンチ11より上下方向より圧縮されて成形される。成形の後工程で加熱され、形状を修正され固定子鉄心が完成する。絶縁コーティングはさらにその後施される。
ところで、このように製作される従来の固定子鉄心1のティース端部1Jの形状を、図8を用いて説明する。
前述のように固定子鉄心1のティース端部1Jには、絶縁コーティング4を介して励磁コイル5が巻装される。絶縁コーティングの膜厚は非常に薄いので、巻装時励磁コイルの皮膜を傷つけないためには、ティース端部は丸く成形されることが望ましい。
1Bの斜平面は、そのために設けられたティースの側面1Hと端面1Gの面取り面であり、斜平面1Bとティース側面とのなす角Aは、30〜60°に設けられてきた。
また、1Aは上パンチ及び下パンチの強度を高めるための面取り部により生じる角部であり、角部1Aはパンチの可動方向に概垂直で、通常0.2〜1mm程度の幅で設けられる。このパンチの面取り部を設けないと周辺部が鋭利な角度となり、パンチの耐久性を確保できない。
その結果、従来の固定子鉄心は、図8で示したような形状となり、ティース端部1Jに生じる前記角部1Aを切削又は研削により丸く除去加工し用いざるを得なかった。
一方、図8に示すような従来の、ティース側面とのなす角Aが、30〜60°に設けられた角部1Aからティース端部に向かう斜平面1Bを有することを特徴とする固定子鉄心では、ティース端部を十分に丸くするためには比較的多くの除去加工が必要であった。
図9及び図10は、従来の固定子鉄心のティース端部の除去加工の大きさと、励磁コイルが巻装された状態を示す説明図である。
図9および図10において、1Cは前記除去加工部であり、1Dはその結果成形されるR面取り部である。図9に示すように、除去加工1C部が不十分であれば、1D部に巻装される励磁コイルの屈曲が大きくなり、コイル巻装時にコイルの皮膜を傷つけやすい。屈曲を小さくするためには、図10、1Cに示すように、比較的大きな量の除去加工を行う必要がある。
しかしながら、固定子鉄心においてティース端部は奥まったところにあり、この除去加工を量産的に行うのは非常に困難なのである。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、従来に比べ小さな量の除去加工で格段に大きなR面取り部が得られるティース端部の形状をもつ固定子鉄心を提供することを目的とするものである。
請求項1に記載の発明は、ヨーク部とティース部を絶縁コーティングで覆い励磁コイルを巻装し用いられるモータ用の、磁性粉末により型で成形し製作される固定子鉄心のティース端部の形状において、成形用のパンチの強度を高めるための面取り部により生じる角部からティース端部に向かう曲面の接線とティース側面とが、なす角が15°以下の概平行であることを特徴とする固定子鉄心とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、前記の固定子鉄心のティース端部の形状において、成形用のパンチの強度を高めるための面取り部により生じる角部からティース端部に向かう斜平面とティース側面とが、なす角15°以下の概平行であることを特徴とする固定子鉄心とするものである。
また、請求項2に記載の発明によると、従来に比べさらに小さな量の除去加工で同様な大きさのR面取り部が得られるティース端部の形状をもつ固定子鉄心を提供することができる。
図1において、1Jは固定子鉄心のティース端部である。11は上パンチであり、12はサイドコアである。1Aはパンチの強度を高めるための面取り部により生じる角部であり、1Kは角部1Aからティース端部に向かう曲面の接線とティース側面とのなす角Cが15°以下である斜面部であり、ティース端部に向かう面の起点部である。
固定子鉄心1は磁性粉末により、図7に示すサイドコア12、ダイ13及びコアピン14の間で、下パンチ10、上パンチ11より上下方向より圧縮されて成形される。成形の後工程で加熱され、形状を修正され固定子鉄心が完成する。絶縁コーティングはさらにその後施される。
図2は、固定子鉄心のティース端部の除去加工と、励磁コイルが巻装された状態を示す説明図である。1Cはパンチの強度を高めるための面取り部により生じる角部の除去加工された部分であり、1Dはその結果成形されるR面取り部である。図10の従来の形状に比べ小さな量の除去加工で格段に大きなR面取り部が得られる。
従来技術と異なる本発明の特徴的な部分は、固定子鉄心1のティース端部1Jの形状が複雑で、特許文献1に示されているように単純に丸く成形しない点である。具体的には、本発明のティース端部1Jには、図2に示すように、巻線に接しない窪み部1Lが設けられる。
また、本発明が、従来技術と異なる部分は、従来の固定子鉄心が、ティース側面とのなす角Cが30〜60°に設けられた角部1Aからティース端部に向かう斜平面1Bを有することを特徴としているのに対して、本発明の固定子鉄心が、角部1Aからティース端部に向かう曲面の接線とティース側面とのなす角Cが15°以下であることを特徴としている点である。
図3において、1Jは固定子鉄心のティース端部である。11は上パンチであり、12はサイドコアである。1Aはパンチの強度を高めるための面取り部により生じる角部であり、1Bは角部1Aからティース端部に向かう斜平面とティース側面とのなす角Aが15°以下である斜面部である。
固定子鉄心1は磁性粉末により、図7に示すサイドコア12、ダイ13及びコアピン14の間で、下パンチ10、上パンチ11より上下方向より圧縮されて成形される。成形の後工程で加熱され、形状を修正され固定子鉄心が完成する。絶縁コーティングはさらにその後施される。
図4は、固定子鉄心のティース端部の除去加工と、励磁コイルが巻装された状態を示す説明図である。1Cはパンチの強度を高めるための面取り部により生じる角部の除去加工された部分であり、1Dはその結果成形されるR面取り部である。図10の従来の形状に比べ小さな量の除去加工で格段に大きなR面取り部が得られる。
本実施例における従来技術と異なる本発明の特徴的な部分は、前述した第1の実施例と同様に、固定子鉄心1のティース端部1Jの形状が複雑で、特許文献1に示されているように単純に丸く成形しない点である。具体的には、本発明のティース端部1Jには、図2に示すように、巻線に接しない窪み部1Lが設けられる。
また、本発明が、従来技術と異なる部分は、前述した第1の実施例と同様に、従来の固定子鉄心が、ティース側面とのなす角Cが30〜60°に設けられた角部1Aからティース端部に向かう斜平面1Bを有することを特徴としているのに対して、本発明の固定子鉄心が、角部1Aからティース端部に向かう曲面の接線とティース側面とのなす角Cが15°以下であることを特徴としている点である。
なお、本実施例が実施例1と異なる部分は、図3に示すように角度の小さな斜平面1Bを有することである。そのため、図2及び図4を比較してわかるように、本実施例はさらに小さな量の除去加工で同様な大きさのR面取り部が得られる。
2 回転子
3 モータの反負荷側の端部に取り付けた回転検出器
4 絶縁コーティング
5 励磁コイル
6 負荷側ブラケット
7 反負荷側ブラケット
8 軸受
9 外部と通電するコネクタ
10 下パンチ
11 上パンチ
12 サイドコア
13 ダイ
14 コアピン
1A パンチの強度を高めるための面取り部により生じる角部
1B 角部1Aからティース端部に向かう斜平面
1C パンチの強度を高めるための面取り部により生じる角部の除去加工された部分
1D 除去加工の結果成形されるR面取り部
1E ティース端部のR面取り部
1F ティース端面と斜面1BのR面取り部
1G ティースの端面
1H ティースの側面
1J 固定子鉄心のティース端部
1K 角部1Aからティース端部に向かう曲面の接線とティース側面とのなす角が15°以下である斜面部であり、ティース端部に向かう面の起点部
1L ティース端部の巻線に接しない窪み部
Claims (2)
- ヨーク部とティース部を絶縁コーティングで覆い励磁コイルを巻装し用いられるモータ用の、磁性粉末により型で成形し製作される固定子鉄心において、成形用のパンチの強度を高めるための面取り部により生じる角部からティース端部に向かう曲面の接線とティース側面とが、なす角15°以下の概平行であることを特徴とする固定子鉄心。
- ヨーク部とティース部を絶縁コーティングで覆い励磁コイルを巻装し用いられるモータ用の、磁性粉末により型で成形し製作される固定子鉄心において、成形用のパンチの強度を高めるための面取り部により生じる角部からティース端部に向かう斜平面とティース側面とが、なす角15°以下の概平行であることを特徴とする固定子鉄心。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003370094A JP2005137112A (ja) | 2003-10-30 | 2003-10-30 | 固定子鉄心 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003370094A JP2005137112A (ja) | 2003-10-30 | 2003-10-30 | 固定子鉄心 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005137112A true JP2005137112A (ja) | 2005-05-26 |
JP2005137112A5 JP2005137112A5 (ja) | 2006-09-28 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003370094A Pending JP2005137112A (ja) | 2003-10-30 | 2003-10-30 | 固定子鉄心 |
Country Status (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015006084A (ja) * | 2013-06-21 | 2015-01-08 | 株式会社東芝 | モータのステータ、モータ、および洗濯機 |
JP2017011962A (ja) * | 2015-06-25 | 2017-01-12 | アイチエレック株式会社 | 電動機および圧縮機 |
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2003
- 2003-10-30 JP JP2003370094A patent/JP2005137112A/ja active Pending
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