JP2007288983A - ステータ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コイルのプレス圧縮に起因するステータコアのツバ部の破損を抑制することができるステータ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】インシュレータ15の溝21のピッチがモータ径方向A内方側端部の一部区間Daでモータ径方向A内方側に向けて段階的に拡大されている。インシュレータ15の端壁部15cの壁面23がティース部11aの外周面Sに対して鈍角θを成すように傾斜されている。モータ径方向A内方側端部の除外区間Eを除いてコイル13に対するプレス圧縮が行われる。除外区間Eについてコイル13を治具27で押さえた状態で、コイル13に対するプレス圧縮が行われる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ステータ及びその製造方法に関する。
従来のステータとして、ステータコアのティース部にコイルを外装した状態で、コイルをプレス圧縮し、コイルの占積率の向上等を図るようにしたものがある(例えば、特許文献1,2)。また、本願発明とは直接の関連性はないが、コイルと圧粉磁性体材料とを一緒に金型内に装填してプレス成形を行う技術がある(例えば、特許文献3)。
特開2003−244881号公報 特開2004−364402号公報 特表2003−507991号公報
しかしながら、上記特許文献1,2に記載の技術のようにステータコアのティース部にコイルを単純に外装してプレス圧縮すると、圧縮されたコイルによりティース部のツバ部が強く押され、ツバ部が破損するおそれがある。特に、圧粉磁性体で形成されたステータコアには、珪素鋼板を積層して形成したコアに比して脆いため、コイルのプレス圧縮に起因するツバ部の破損が生じやすくなる。
そこで、本発明の解決すべき課題は、コイルのプレス圧縮に起因するステータコアのツバ部の破損を抑制することができるステータ及びその製造方法を提供することである。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明では、ロータの外周に配置されるステータであって、ツバ部が設けられたティース部を有するステータコアと、前記ティース部に外装される絶縁部材と、前記絶縁部材の上から外装された状態でプレス圧縮されるコイルとを備え、前記絶縁部材の外周には、前記コイルの線材を案内する溝が設けられ、前記溝のモータ径方向に対するピッチについて、モータ径方向内方側の前記ピッチがモータ径方向外方側の前記ピッチよりも拡大されている。
また、請求項2の発明では、請求項1の発明に係るステータにおいて、前記溝のモータ径方向に対するピッチが、少なくともモータ径方向内方側の一部区間内において、モータ径方向内方側端部に近づくにつれて徐々に拡大されている。
また、請求項3の発明では、請求項1又は2の発明に係るステータにおいて、前記絶縁部材には、前記ツバ部と前記コイルのモータ径方向内方側端部との間に介在する端壁部が設けられ、前記端壁部の前記コイル側の壁面が、前記ティース部の外周面に対して鈍角を成すように傾斜している。
また、請求項4の発明では、ロータの外周に配置されるステータであって、ツバ部が設けられたティース部を有するステータコアと、前記ティース部に外装される絶縁部材と、前記絶縁部材の上から外装された状態でプレス圧縮されるコイルとを備え、前記絶縁部材には、前記ツバ部と前記コイルのモータ径方向内方側端部との間に介在する端壁部が設けられ、前記端壁部の前記コイル側の壁面が、前記ティース部の外周面に対して鈍角を成すように傾斜している。
また、請求項5の発明では、請求項1ないし4のいずれかの発明に係るステータにおいて、前記ステータコアが圧粉磁性体により形成されている。
また、請求項6の発明では、ロータの外周に配置され、ツバ部が設けられたティース部を有するステータコアと、前記ティース部に外装されるコイルとを備えるステータの製造方法であって、前記ティース部に前記コイルを外装するコイル外装工程と、前記ティース部に外装された前記コイルに対し、モータ径方向内方側の除外区間を除いて前記コイルの中心軸方向に向けてプレス圧縮を行うプレス工程とを備える。
また、請求項7の発明では、ロータの外周に配置され、ツバ部が設けられたティース部を有するステータコアと、前記ティース部に外装される絶縁部材と、前記絶縁部材の上から外装されるコイルと、を備え、前記絶縁部材の外周には、前記コイルの線材を案内する溝が設けられ、前記溝のモータ径方向に対するピッチについて、モータ径方向内方側の前記ピッチがモータ径方向外方側の前記ピッチよりも拡大されているステータの製造方法であって、前記ステータコアの前記ティース部に前記絶縁部材を外装する絶縁部材外装工程と、前記絶縁部材の上から前記ティース部に、前記絶縁部材の外周の前記溝に従って、前記ティース部の前記モータ径方向外方側に比して内方側の前記線材の密度が低くなるように、前記線材を巻回して前記コイルを形成するコイル外装工程と、前記ティース部に外装された前記コイルに対し、前記コイルの中心軸方向に向けてプレス圧縮を行うプレス工程と、を備える。
また、請求項8の発明では、請求項7に記載のステータの製造方法において、前記プレス工程では、前記ティース部に外装された前記コイルに対し、モータ径方向内方側の除外区間を除いて前記コイルの中心軸方向に向けてプレス圧縮を行う。
また、請求項9の発明では、請求項6又は8の発明に係るステータの製造方法において、前記プレス工程では、前記コイルの前記除外区間について、前記プレス圧縮が少なくとも行われる方向と同一の方向から前記コイルを治具で押さえた状態で、前記プレス圧縮が行われる。
請求項1に記載の発明によれば、ティース部に外装される絶縁部材の外周に、コイルの線材を案内する溝が設けられ、その溝のモータ径方向に対するピッチについて、モータ径方向内方側のピッチがモータ径方向外方側のピッチよりも拡大されているため、溝に沿ってコイルの線材を巻回してゆけば、コイルの密度について、モータ径方向外方側よりもモータ径方向内方側(すなわち、ツバ側)を容易に粗にすることができる。その結果、コイルに対するプレス圧縮を行った際にコイルのモータ径方向内方側の部分がモータ径方向へ拡大する圧力を軽減することができ、これによって、コイルのプレス圧縮に起因するステータコアのツバ部の破損を抑制できる。
請求項2に記載の発明によれば、絶縁部材の外周に設けられる溝のモータ径方向に対するピッチが、少なくともモータ径方向内方側の一部区間内において、モータ径方向内方側端部に近づくにつれて徐々に拡大されているため、溝に沿ってコイルの線材を巻回してゆけば、コイルの密度をモータ径方向内方側端部に近いほどより粗にすることができ、これによって、コイルに対するプレス圧縮を行った際にコイルのモータ径方向内方側の部分がモータ径方向へ拡大する圧力をより効果的に軽減することができる。
請求項3に記載の発明によれば、絶縁部材には、ツバ部とコイルのモータ径方向内方側端部との間に介在する端壁部が設けられ、その端壁部のコイル側の壁面が、ティース部の外周面に対して鈍角を成すように傾斜しているため、モータ径方向内方側端部におけるコイル巻回スペースを増大させることができ、その結果、コイルの巻数を維持しつつ、モータ径方向内方側端部(すなわち、ツバ側端部)のコイルの密度を容易に粗にすることができる。これによって、コイルに対するプレス圧縮を行った際にコイルのモータ径方向内方側の部分がモータ径方向へ拡大する圧力をより効果的に軽減することができる。
請求項4に記載の発明によれば、絶縁部材には、ツバ部とコイルのモータ径方向内方側端部との間に介在する端壁部が設けられ、その端壁部のコイル側の壁面が、ティース部の外周面に対して鈍角を成すように傾斜しているため、モータ径方向内方側端部におけるコイル巻回スペースを増大させることができ、その結果、コイルの巻数を維持しつつ、モータ径方向内方側端部(すなわち、ツバ側端部)のコイルの密度を容易に粗にすることができる。これによって、コイルに対するプレス圧縮を行った際にコイルのモータ径方向内方側の部分がモータ径方向へ拡大する圧力をより効果的に軽減することができ、コイルのプレス圧縮に起因するステータコアのツバ部の破損を抑制できる。
請求項5に記載の発明によれば、ステータコアが成形性に優れた圧粉磁性体により形成されているため、3次元的に複雑な形状を有するステータコアであっても容易に作製することができる。
請求項6に記載の発明によれば、ティース部に外装されたコイルに対し、モータ径方向内方側の除外区間を除いてコイルの中心軸方向に向けてプレス圧縮を行うため、そのプレス圧縮の際にコイルのモータ径方向内方側の部分がモータ径方向へ拡大する圧力を軽減することができ、これによって、コイルのプレス圧縮に起因するステータコアのツバ部の破損を抑制できる。
請求項7に記載の発明によれば、ティース部に外装される絶縁部材の外周に、コイルの線材を案内する溝が設けられ、その溝のモータ径方向に対するピッチについて、モータ径方向内方側のピッチがモータ径方向外方側のピッチよりも拡大されているため、溝に沿ってコイルの線材を巻回してゆけば、コイルの密度について、モータ径方向外方側よりもモータ径方向内方側(すなわち、ツバ側)を容易に粗にすることができる。その結果、コイルに対するプレス圧縮を行った際にコイルのモータ径方向内方側の部分がモータ径方向へ拡大する圧力を軽減することができ、これによって、コイルのプレス圧縮に起因するステータコアのツバ部の破損を抑制できる。
請求項8に記載の発明によれば、ティース部に外装されたコイルに対し、モータ径方向内方側の除外区間を除いてコイルの中心軸方向に向けてプレス圧縮を行うため、そのプレス圧縮の際にコイルのモータ径方向内方側の部分がモータ径方向へ拡大する圧力を軽減することができ、これによって、コイルのプレス圧縮に起因するステータコアのツバ部の破損を抑制できる。
請求項9に記載の発明によれば、コイルの前記除外区間について、プレス圧縮が少なくとも行われる方向と同一の方向からコイルを治具で押さえた状態で、プレス圧縮が行われるため、プレス圧縮によりコイルのモータ径方向内方側の部分がティース部から離反する方向に拡大して許容限度を超えて浮き上がるのを防止することができる。
図1は本発明の一実施形態に係るステータの構成を模試的に示す平面図であり、図2は図1のステータに備えられる分割ステータの構成及び製造工程を示す断面図であり、図3は図2の分割ステータに備えられる分割コアとインシュレータとを分解して示す断面図であり、図4は分割コアの斜視図である。
このステータ1は、図1に示すように、ロータの周りに円環状に配置される複数の分割ステータ3を備えて構成されている。分割ステータ3は、図2ないし図4に示すように、分割コア(本発明のステータコアに相当)11と、コイル13と、インシュレータ(絶縁部材)15とを備えている。
分割コア11は、コイル13が外装されるティース部11aと、そのティース部11aのモータ径方向A外方側に設けられるヨーク部11bとからなっている。ヨーク部11bは、ティース部11aの端部からモータ周方向B両側及びモータ軸方向C両側に張り出している。また、ティース部11aのモータ径方内方側端部には、その端部からモータ周方向B両側及びモータ軸方向C両側に張り出すツバ部11cが設けられている。なお、ツバ部11cは、モータ周方向B両側にのみ張り出し、モータ軸方向Cには張り出さない構成にしてもよい。
このような分割コア11は、金属磁性粉末、又は所定の絶縁被膜で覆った金属磁性粉末を樹脂で結合した圧粉磁性体により構成されており、圧粉磁性材料を所定の成型用の型に充填して加圧、圧縮した後、加熱処理することにより形成される。
インシュレータ15は、ティース部11aの外周に外嵌される略筒形の胴部15aと、その胴部15aの両端に設けられる2つの端壁部15b,15cとを備えており、絶縁樹脂により形成されている。このようなインシュレータ15は、ティース部11aの外周に形成されるスロット部にぴったりと嵌まり込む形状を有しており、その胴部15aはティース部11aの軸部とコイル13との間に介挿され、端壁部15b,15cはコイル13のモータ径方向A外方側及び内方側の端面とヨーク部11b及びツバ部11cとの間に介挿される。
胴部15aの外周には、図5に示すように、コイル13の線材13aの巻き付け位置を規定するための周方向に連なる複数の溝21が設けられている。線材13aが胴部15aに巻き付けられた際に、溝21に線材13aが嵌まり込んで案内され、これによって線材13aの巻き付け位置が規定され、線材13aが整然と巻き付けられてゆくようになっている。
溝21のモータ径方向Aに対するピッチPは、モータ径方向A内方側の一部区間Da内において、モータ径方向A内方側の端壁部15cに近づくにつれて徐々に拡大されている。それ以外の区間Dbについては、ピッチPが線材13aの外径とほぼ等しい一定値に設定されている。すなわち、区間Daでは、ピッチPが、線材13aの外径よりもやや大きな値を最低値として、端壁部15cに近づくにつれてそれよりも大きな値に段階的に拡大されている。
また、端壁部15cのコイル13側の壁面23が、ティース部11aの外周面Sに対して鈍角θを成すように傾斜されている。
このように構成されるインシュレータ15は、図3に示すように、その中心を通るモータ軸方向Cに平行な分割面で、2つの分割対15A,15Bに2分割された構成となっており、モータ周方向Bの両側からティース部11aに外嵌されて装着されるようになっている。なお、変形例として、インシュレータ15をモータ周方向Bと平行な分割面で2分割するようにしてもよい。
コイル13は、インシュレータ15の上からティース部11aに線材13aを巻き付けることにより形成され、占積率向上のため、ティース部11aに巻回された状態でプレス圧縮される。このプレス圧縮工程については後に詳述する。
次に、図6を参照してステータ1の製造工程について説明する。まず、図6に示すように、上述のような要領でティース部11aにインシュレータ15が装着される(ステップS1)。
続いて、コイル13の線材13aがインシュレータ15の上からティース部11aに巻き付けられ、コイル13が形成される(ステップS2)。このとき、インシュレータ15の溝21のピッチPについて、モータ径方向A外方側の区間DbではピッチPが線材13aの外径に対応して密に均一に設定されているため、その溝21に対応させて線材13aを巻き付けてゆくことによって、線材13aが密度が自然に密に巻回されるようになっている。これに対し、モータ径方向A内方側の区間Daでは、ピッチPが端壁部15cに近づくにつくれて段階的に拡大されるようになっているため、その溝21に対応させて線材13aを巻き付けてゆくことによって、線材13aの間に自然に隙間が形成され、密度が自然に粗になるようになっている。
また、インシュレータ15の端壁部15cの壁面23が、ティース部11aの外周面Sに対して鈍角θを成すように傾斜しているため、モータ径方向A内方側端部におけるコイル巻回スペースが増大され、これによって、端壁部15cの近傍において、コイル13の巻数を維持しつつ、線材13aの密度を容易に粗にすることができるようになっている。
なお、インシュレータ15の胴部15aの全長に占める区間Daの割合、区間Da内における溝21のピッチPの段階的な拡大割合、及び壁面23の傾斜角θは、ツバ部11cの近傍におけるコイル13の線材13aの密度状況をどのくらいに設定するかに応じて決定されるようになっている。
続いて、ティース部11aに巻回されたコイル13に対して、図1に示すようにしてプレス圧縮が行われ、コイル13の占積率の向上が図られる(ステップS3)。この工程では、インシュレータ15の端壁部15b,15c間における端壁部15c側の除外区間Eを除いて、コイル13に対し、プレス金型25によりモータ周方向Bの両側から(すなわち、コイルサイド方向から)、コイル13の中心軸方向に向けて矢印F方向にプレス圧縮が行われるようになっている(モータ軸方向C(コイルエンド方向)については、プレス圧縮は行われない)。このとき、除外区間Eについては、コイルサイド方向両側からコイル13を治具27で押さえた状態で、プレス圧縮が行われるようになっている。
このように、除外区間Eを除いてコイル13に対するプレス圧縮を行うため、そのプレス圧縮の際にコイル13のモータ径方向A内方側の部分がモータ径方向Aへ拡大する圧力を軽減することができるようになっている。なお、インシュレータ15の端壁部15b,15c間の間隔に占める除外区間Eの割合については、ツバ部11cの近傍のコイル13の線材13aの密度状況を加味しつつ、プレス圧縮の際にコイル13の拡大によりツバ部11cに作用する応力をどのくらいに設定するか等によって決定される。
また、除外区間Eについてコイル13を治具27で押さえた状態で、コイル13に対するプレス圧縮を行うため、プレス圧縮によりコイル13のモータ径方向A内方側の部分がティース部11aから離反する方向に拡大して許容限度を超えて浮き上がるのを防止することができるようになっている。
以上のように、本実施形態によれば、上述のように、インシュレータ15の溝21のピッチPがモータ径方向A内方側端部の一部区間Daでモータ径方向A内方側に向けて段階的に拡大されているため、その溝21に沿って線材13aを巻回してゆけば、コイル13の密度をモータ径方向A内方側端部に近いほどより粗にすることができ、その結果、コイル13に対するプレス圧縮を行った際にコイル13のモータ径方向A内方側の部分がモータ径方向Aへ拡大する圧力をより効果的に軽減することができる。これによって、コイル13のプレス圧縮に起因する分割コア11のツバ部11aの破損を抑制できる。
また、インシュレータ15の端壁部15cの壁面23がティース部11aの外周面Sに対して鈍角θを成すように傾斜されているため、モータ径方向A内方側端部におけるコイル巻回スペースを増大させることができ、その結果、コイル13の巻数を維持しつつ、モータ径方向A内方側端部(すなわち、ツバ側端部)のコイル13の密度を容易に粗にすることができる。したがって、この点によっても、コイル13に対するプレス圧縮を行った際にコイル13のモータ径方向A内方側の部分がモータ径方向Aへ拡大する圧力をより効果的に軽減することができ、コイル13のプレス圧縮に起因するツバ部11aの破損を抑制できるようになっている。
また、モータ径方向A内方側端部の除外区間Eを除いてコイル13に対するプレス圧縮を行うため、そのプレス圧縮の際にコイル13のモータ径方向A内方側の部分がモータ径方向Aへ拡大する圧力を軽減することができる。しがたって、この点によっても、コイル13のプレス圧縮に起因するツバ部11aの破損を抑制できるようになっている。
また、除外区間Eについてコイルサイド方向両側からコイル13を治具27で押さえた状態で、コイル13に対するプレス圧縮を行うため、プレス圧縮によりコイル13のモータ径方向A内方側の部分の浮き上がりが防止され、コイル13の占積率が向上する。
また、分割コア11が成形性に優れた圧粉磁性体により形成されているため、3次元的に複雑な形状を有する分割コア11であっても容易に作製することができる。
なお、上述の実施形態では分割コア11を圧粉磁性体により形成したが、分割コア11を電磁鋼板を積層して形成してもよい。
本発明の一実施形態に係るステータの構成を模試的に示す平面図である。 図1のステータに備えられる分割ステータの構成及び製造工程を示す断面図である。 図2の分割ステータに備えられる分割コアとインシュレータとを分解して示す断面図である。 分割コアの斜視図である。 インシュレータの要部の構成を模試的に示す断面図である。 ステータの製造工程を示す工程図である。
符号の説明
1 ステータ
3 分割ステータ
11 分割コア
13 コイル
13a 線材
15 インシュレータ
15a 胴部
15b,15c 端壁部
21 溝
23 壁面
25 プレス金型
27 治具
A モータ径方向
B モータ周方向
C モータ軸方向
Da,Db 区間
E 除外区間
P ピッチ
θ 鈍角

Claims (9)

  1. ロータの外周に配置されるステータであって、
    ツバ部が設けられたティース部を有するステータコアと、
    前記ティース部に外装される絶縁部材と、
    前記絶縁部材の上から外装された状態でプレス圧縮されるコイルと、
    を備え、
    前記絶縁部材の外周には、前記コイルの線材を案内する溝が設けられ、
    前記溝のモータ径方向に対するピッチについて、モータ径方向内方側の前記ピッチがモータ径方向外方側の前記ピッチよりも拡大されていることを特徴とするステータ。
  2. 請求項1に記載のステータにおいて、
    前記溝のモータ径方向に対するピッチが、少なくともモータ径方向内方側の一部区間内において、モータ径方向内方側端部に近づくにつれて徐々に拡大されていることを特徴とするステータ。
  3. 請求項1又は2に記載のステータにおいて、
    前記絶縁部材には、前記ツバ部と前記コイルのモータ径方向内方側端部との間に介在する端壁部が設けられ、
    前記端壁部の前記コイル側の壁面が、前記ティース部の外周面に対して鈍角を成すように傾斜していることを特徴とするステータ。
  4. ロータの外周に配置されるステータであって、
    ツバ部が設けられたティース部を有するステータコアと、
    前記ティース部に外装される絶縁部材と、
    前記絶縁部材の上から外装された状態でプレス圧縮されるコイルと、
    を備え、
    前記絶縁部材には、前記ツバ部と前記コイルのモータ径方向内方側端部との間に介在する端壁部が設けられ、
    前記端壁部の前記コイル側の壁面が、前記ティース部の外周面に対して鈍角を成すように傾斜していることを特徴とするステータ。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載のステータにおいて、
    前記ステータコアが圧粉磁性体により形成されていることを特徴とするステータ。
  6. ロータの外周に配置され、ツバ部が設けられたティース部を有するステータコアと、
    前記ティース部に外装されるコイルと、
    を備えるステータの製造方法であって、
    前記ティース部に前記コイルを外装するコイル外装工程と、
    前記ティース部に外装された前記コイルに対し、モータ径方向内方側の除外区間を除いて前記コイルの中心軸方向に向けてプレス圧縮を行うプレス工程と、
    を備えることを特徴とするステータの製造方法。
  7. ロータの外周に配置され、ツバ部が設けられたティース部を有するステータコアと、
    前記ティース部に外装される絶縁部材と、
    前記絶縁部材の上から外装されるコイルと、
    を備え、
    前記絶縁部材の外周には、前記コイルの線材を案内する溝が設けられ、前記溝のモータ径方向に対するピッチについて、モータ径方向内方側の前記ピッチがモータ径方向外方側の前記ピッチよりも拡大されているステータの製造方法であって、
    前記ステータコアの前記ティース部に前記絶縁部材を外装する絶縁部材外装工程と、
    前記絶縁部材の上から前記ティース部に、前記絶縁部材の外周の前記溝に従って、前記ティース部の前記モータ径方向外方側に比して内方側の前記線材の密度が低くなるように、前記線材を巻回して前記コイルを形成するコイル外装工程と、
    前記ティース部に外装された前記コイルに対し、前記コイルの中心軸方向に向けてプレス圧縮を行うプレス工程と、
    を備えることを特徴とするステータの製造方法。
  8. 請求項7に記載のステータの製造方法において、
    前記プレス工程では、前記ティース部に外装された前記コイルに対し、モータ径方向内方側の除外区間を除いて前記コイルの中心軸方向に向けてプレス圧縮を行うことを特徴とするステータの製造方法。
  9. 請求項6又は8に記載のステータの製造方法において、
    前記プレス工程では、前記コイルの前記除外区間について、前記プレス圧縮が少なくとも行われる方向と同一の方向から前記コイルを治具で押さえた状態で、前記プレス圧縮が行われることを特徴とするステータの製造方法。
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