JP2004180396A - コイル、線材、線材の製造方法、線材の製造装置 - Google Patents

コイル、線材、線材の製造方法、線材の製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】例えばステータやロータとして用いた場合、占積率を高めるコイルおよびその線材を得る。
【解決手段】一本の巻線1aを巻くことにより形成された、多層のソレノイド層を有するコイルであって、前記多層のソレノイド層により形成された多層部の少なくとも一部の断面は実質上台形の形状を有し、前記多層部の断面における個々の前記巻線の断面形状は、その上下左右に直線部分を有する実質上四辺形であって、各前記ソレノイド層において、前記台形の上底寄りにあるものが、前記台形の下底側にあるものより、その横幅が狭くなり、高さが高くなるよう変化しているコイル。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はモータや発電器に使用されるコイルとそれを作成するための線材およびその製造装置、製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
円筒形のステータコイルと、ステータの内周に配置され回転する円柱形のシャフトとから構成されたモータは、動力を取り出したり、逆に電力を取り出す発電器として用いられている。特に近年では、電気自動車やハイブリッド車用に用いられている。
【0003】
図17(a)(b)に、そのようなモーターに用いられる従来のステータコイルの構成を示す(例えば、特許文献1を参照。)。ただし図17(a)は正面図、図17(b)は側面図である。
【0004】
ステータコイル170は、図17(a)に示すように、円筒形のステータ鉄心外輪171の内周の表面に、図18(a)に示す断面蒲鉾型のステータ鉄心171をリング状に12個並べることによって形成されている。ステータ鉄心外輪171とステータ鉄心172とは、図18(b)に示すリベット173によって固定されている。ステータ鉄心172の周りに巻線を巻き付けることにより、個々のコイル174が形成され、このコイル174が円環上に配置されることにより、ステータコイル170が完成する。なお、図17(a)においては、説明のため、図中点線で区切った右半分をステータ鉄心外輪171とステータ鉄心172のみの構成として示し、同左半分を、コイル174を装着してステータコイル170が完成した状態として示した。
【0005】
【特許文献1】
特願2000−293225号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したようなステータコイルは、以下のような課題があった。図19は、図17(b)の側面図の方向からの断面を示す図である。ステータコイル170の効率を高めるためには、コイル174の巻線の巻き数を増やしたり、巻線を太くするなどの手段があるが、コイル174の巻線191を太くした場合、図19に示すように、ステータ鉄心外輪171内において、コイル174が占有可能な領域192に対し、コイルの巻線191の前記断面積がしめる割合、すなわち占積率が低下してしまうという問題があった。
【0007】
単に見た目の占積率を確保するだけなら細い巻線を用いればよいが、巻線の量が増えると、巻線の表面積が増え、巻線全体に占める巻線の皮膜の占める量があるので実質的な占積率はやはり低下してしまう。
【0008】
本発明は、上記従来の課題を鑑みてなされたものであり、十分に太い線材を利用しつつ、占積率を高めることのできるコイル、コイルの線材、および線材の製造装置および製造方法をを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、第1の本発明は、一本の巻線(1a)を巻くことにより形成された、多層のソレノイド層を有するコイルであって、
前記多層のソレノイド層により形成された多層部の少なくとも一部の断面は実質上台形の形状を有し、
前記多層部の断面における個々の前記巻線の断面形状は、その上下左右に直線部分を有する実質上四辺形であって、各前記ソレノイド層において、前記台形の上底寄りにあるものが、前記台形の下底側にあるものより、その横幅が狭くなり、高さが高くなるよう変化しているコイルである。
【0010】
また、第2の本発明は、内周表面に前記内周の中心に向かって形成された複数のコアを有する実質円筒形状のステータの前記コアに装着され、
前記多層部の前記少なくとも一部は、前記コイルの、前記コアに装着された状態で隣のコイルと向き合う部分であって、前記台形は、前記ステータの内周表面寄りの下底の長さがより長い第1の本発明のコイルである。
【0011】
また、第3の本発明は、外周表面に、前記外周表面と対向するステータの内周表面に向かって形成された複数のコアを有するローターの前記コアに装着され、
前記多層部の前記少なくとも一部は、前記コアに装着された状態で隣のコイルと向き合う部分であって、前記台形は、前記ステータの内周表面寄りの下底の長さがより長いコイルである。
【0012】
また、第4の本発明は、前記巻線の断面積は、その長さ方向における任意の箇所において実質上同一である第1から3のいずれかの本発明のコイルである。
【0013】
また、第5の本発明は、各前記ソレノイド層の断面における個々の前記巻線の断面形状は実質上矩形である第1から3のいずれかの本発明のコイルである。
【0014】
また、第6の本発明は、各前記ソレノイド層の断面における個々の前記巻線の断面形状は実質上台形形状であって、前記台形の下底寄りにあるものが、前記台形の上底側にあるものより、前記台形形状の高さが低く、長いほうの底の長さが長くなるよう変化している第1から3のいずれかの本発明のコイルである。
【0015】
また、第7の本発明は、各前記ソレノイド層の断面における個々の前記巻線の断面形状は、前記ステータの内周表面に沿って彎曲している第2または3の本発明のコイルである。
【0016】
また、第8の本発明は、少なくとも前記多層部の断面の実質上台形の形状が、前記ステータの内周表面に沿って湾曲している第2または3の本発明のコイルである。
【0017】
また、第9の本発明は、前記少なくとも一部以外の前記多層部の断面は、実質上矩形の形状を有し、
前記少なくとも一部以外の多層部の断面における個々の前記巻線の断面形状は、各前記ソレノイド層において、実質上同一である第2または3の本発明のコイルである。
【0018】
また、第10の本発明は、各前記ソレノイド層における前記巻線の巻数は同一である第1から3のいずれかの本発明のコイルである。
【0019】
また、第11の本発明は、前記コアの、前記ステータの前記内周表面側から見た断面は実質上矩形の形状を有する第2または3の本発明のコイルである。
【0020】
また、第12の本発明は、第1の本発明のコイルの前記巻線の線材であって、
前記線材は、その両端を含み、または除いて各前記ソレノイド層の巻線の長さに対応した複数のソレノイド対応区域に分割され、
各前記ソレノイド対応区域は、各前記ソレノイド層の一巻き分の長さに対応した複数の巻対応区域に分割され、
前記コイルの前記多層部の少なくとも一部に対応する前記ソレノイド対応区域の断面形状は、
各前記ソレノイド対応区域においては、その一端から他端までその幅が狭くなるのに対応してその高さが高くなるよう変化し、
隣り合う前記ソレノイド対応区域同士においては、前記隣り合いの境界に向かって、前記幅が狭くまたは広くなるように変化するとともに、それに対応して、前記高さが高くまたは低くなるように変化する線材である。
【0021】
また、第13の本発明は、前記ソレノイド対応区域の断面形状は、前記巻対応区域毎に変化し、同一の巻対応区域においては変化しない第12の本発明の線材である。
【0022】
また、第14の本発明は、前記コイルの前記多層部の前記少なくとも一部に対応しない前記ソレノイド対応区域における断面形状は、その高さおよび幅が同一である第12または13の本発明の線材である。
【0023】
また、第15の本発明は、前記ソレノイド対応区域における、任意の箇所においてその断面積が実質上同一である第12または13の本発明の線材である。 また、第16の本発明は、前記断面形状は、実質上四辺形である第11から14のいずれかの本発明の線材である。
【0024】
また、第17の本発明は、前記四辺形は、矩形、平行四辺形、台形の全部または一部を含む第15の本発明の線材である。
【0025】
また、第18の本発明は、第12の本発明の線材の製造装置であって、
素線の断面形状を連続的に圧延することにより前記ソレノイド対応区域における断面形状を形成する形成手段を備え、
前記形成手段は、
前記コイルの前記多層部の前記少なくとも一部に対応する前記ソレノイド対応区域の断面形状を、各前記ソレノイド対応区域においては、その一端から他端まで、その幅が狭くなるのに対応してその高さが高くなるよう変化する前記圧延を行い、
隣り合う前記ソレノイド対応区域同士においては、前記隣り合いの境界に向かって、前記幅が、狭くまたは広くなるように変化するとともに、それに対応して、前記高さが高くまたは低くなるように変化する前記圧延を行う線材の製造装置である。
【0026】
また、第19の本発明は、前記形成手段は、前記ソレノイド対応区域の断面形状が、前記巻対応区域毎に変化し、同一の巻対応区域においては変化しないよう前記圧延を行う第18の本発明の線材の製造装置である。
【0027】
また、第20の本発明は、前記形成手段は、前記コイルの前記多層部の前記少なくとも一部に対応しない前記ソレノイド対応区域における断面形状を、その高さおよび幅が同一となるよう前記圧延を行う第18または19の本発明の線材の製造装置である。
【0028】
また、第21の本発明は、前記形成手段は、その長さ方向における任意の箇所において断面形状が実質上同一である前記素線を、少なくとも一つの対向する2面から互いに平行な向きに印圧することにより、前記圧延を行う第18の本発明の線材の製造装置である。
【0029】
また、第22の本発明は、前記形成手段は、残りの対向する2面からも印圧することにより前記圧延を行う第21の本発明の線材の製造装置である。
【0030】
また、第23の本発明は、前記印圧が行われる前記一つの対向する2面と、前記残りの対向する2面とは、互いに前記素線上の延伸方向における位置が異なる第22の本発明の線材の製造装置である。
【0031】
また、第24の本発明は、前記成形手段は、前記残りの対向する2面については、一方の面を印圧したのち他方の面を印圧することにより前記圧延を行う第23の本発明の線材の製造装置である。
【0032】
また、第25の本発明は、第12の本発明の線材の製造方法であって、
素線の断面形状を連続的に圧延することにより前記ソレノイド対応区域における断面形状を形成する工程を備え、
前記形成の工程は、
前記コイルの前記多層部の前記少なくとも一部に対応する前記ソレノイド対応区域の断面形状を、各前記ソレノイド対応区域においては、その一端から他端まで、その幅が狭くなるのに対応してその高さが高くなるよう変化する前記圧延を行い、
隣り合う前記ソレノイド対応区域同士においては、前記隣り合いの境界に向かって、前記幅が狭くまたは広くなるように変化するとともに、それに対応して、前記高さが高くまたは低くなるように変化する前記圧延を行う線材の製造方法である。
【0033】
また、第26の本発明は、前記形成の工程は、前記ソレノイド対応区域の断面形状が、前記巻対応区域毎に変化し、同一の巻対応区域においては変化しないよう前記圧延を行う第25の本発明の線材の製造方法である。
【0034】
また、第27の本発明は、前記形成の工程は、前記コイルの前記多層部の前記少なくとも一部に対応しない前記ソレノイド対応区域における断面形状を、その高さおよび幅が同一となるよう前記圧延を行う第26の本発明の線材の製造方法である。
【0035】
また、第28の本発明は、第18の本発明の線材の製造装置の、素線の断面形状を連続的に圧延することにより前記ソレノイド対応区域における断面形状を形成する形成手段の一部としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0036】
また、第29の本発明は、第28の本発明のプログラムを担持した媒体であって、コンピュータにより処理可能な媒体である。
【0037】
また、第30の本発明は、内周表面に前記内周の中心に向かって形成された複数のコアを有する実質上円筒形状のステータと、
前記コアに配置される複数のコイル部材とを有するステータコイルであって、
前記コイル部材として、第2の本発明のコイルを用いたステータコイルである。
【0038】
また、第31の本発明は、外周表面に、前記外周表面と対向するステータの内周表面に向かって形成された複数のコアを有するローター本体と、
前記コアに配置される複数のコイル部材とを有するローターコイルであって、
前記コイル部材として、第3の本発明のコイルを用いたローターコイルである。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明を行う。
【0040】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるコイルを示す図である。
【0041】
図1(a)〜(c)は本発明の実施の形態1におけるコイルの構成を示す図であり、図1(a)は本実施の形態のコイルの平面図であり、図1(b)は同正面図であり、図1(c)は同側面図である。図1(a)に示すように、コイル1は、図中点線にて示すステータの内周表面の幅Wに対応する一対の辺を有する、実質上矩形の外形を有しており、ステータ内周表面に設けられるコアを装着できるように、コアの外形に対応した中空の中空部1aが形成されている。また、図1(b)(c)に示すように、コイル1の側面は、正面、側面いずれの方向からも見た場合も実質上台形の形状を有している。このとき、台形の下底側はステータ内周の表面よりであって、上底側はステータ内周の中心よりとなっており、下底のほうが上底よりも長いようになっている。なお、以下、実施の形態を含む説明においても、台形を説明する際は、下底の長さは上底の長さよりも常に長いものとする。
【0042】
次に、図2(a)はコイル1の図1(a)のA−A′直線による断面図であり、図2(b)は図1(a)のB−B′による断面図である。なお、各図において、巻線の断面に付与した「1T」「2T」等の符号は、コイル1の巻きの順を示す。
【0043】
以下、図1および図2を用いてさらに詳細に説明する。コイル1は、図示しないコアの高さ方向を巻き方向として形成されたソレノイド層が、同心円状に内側と外層との2層重ねられることにより形成される。内側のソレノイド層において、巻線の巻き方向は、図中の符号「1T」「2T」「3T」「4T」が示すように、コイル1の下部から上部に段々に向かっている。なお、内側のソレノイド層の巻線の巻き初めは、図1(b)(c)に示す巻き始めリード線1bにて示される。
【0044】
また、外側の内側のソレノイド層において、巻線の巻き方向は、図中の符号「5T」「6T」「7T」「8T」が示すように、コイル1の上部から下部に向かっている。そこで、内側のソレノイド層と外側のソレノイド層とは、巻き順「4T」の巻線と「5T」の巻線との間で区別されることになる。なお、外側のソレノイド層の巻線の巻き終わりは、図1(a)(b)に示す巻き終わりリード線1cにて示される。
【0045】
次に、内側のソレノイド層において、コイル1の下部から上部に向けて巻かれる巻線は、巻きの段毎に断面形状が異なる。具体的には、図2(a)(b)に示すように、最下段の巻き数「1T」番目の巻線は、その断面の矩形形状は、他のより上段の巻線の断面の矩形形状にくらべて、幅がもっとも長く、高さがもっとも低くなっている。また、最上段の巻き数「4T」番目の巻線は、その断面の矩形形状は、他の、より下段の巻線の断面の矩形形状にくらべて、幅がもっとも狭く、高さがもっとも高くなっている。さらに間の段の巻線は、その段数に応じて、コイル1の上部にあるもののほうが、下部にあるものより、その横幅がより狭くなり、高さがより高くなっている。
【0046】
一方、外側のソレノイド層においては、コイル1の上部から下部に向けて巻かれる巻線の断面形状は以下のようになる。すなわち、図2(a)(b)に示すように、最上段の巻き数「5T」番目の巻線は、その断面の矩形形状は、他の、より下段の巻線の断面の矩形形状にくらべて、幅がもっとも狭く、高さがもっとも高くなっている。最下段の巻き数「8T」番目の巻線は、その断面の矩形形状は、他のより上段の巻線の断面の矩形形状にくらべて、幅がもっとも広く、高さがもっとも低くなっている。また、さらに間の段の巻線は、その段数に応じて、コイル1の上部にあるもののほうが、下部にあるものより、その横幅がより狭くなり、高さがより高くなっている。
【0047】
すなわち、各ソレノイド層における巻線の形状は、図1(b)(c)に示す台形の上底寄りにあるものが、下底側にあるものより、その横幅が狭くなり、高さが高くなるよう、巻きの段単位で変化している。ただし、各巻線の断面積は同一となるようにする。
【0048】
巻線の各部が以上のような形状を有するので、図2(a)および図2(b)に示される、各巻線の輪郭が形作るコイル1の断面の外形は、各図で同一形状である実質上台形形状を形成する。この台形形状において、ステータに装着されたときにコイル1の内周側となり、ステータ鉄心と隣り合うほうの脚は、上底および下底と実質的に直角を成しており、コイル1の外周側となり、他のコイルと隣り合うほうの脚は、斜辺となっている。
【0049】
このようなコイル1を用いてステータコイルを作成した場合、図3(a)に示すように、従来例と同一のステータ鉄心外輪に装着したとき、隣接するコイル同士の隙間が従来のステータコイルよりも密になり、占積率が向上する。なお、図3(b)に、ステータ鉄心外輪に装着されたコイル1の一つを、ステータ鉄心外輪の内周側から眺めた状態を示す。このとき、個々のコイル1は、装着前に、その全体をステータ鉄心外輪の内周のカーブに沿って彎曲させるようにする。
【0050】
また、図20に彎曲状態のコイル1の三面図を示す。彎曲状態のコイルの外形は、図20(a)および図20(b)においては、図1(a)の上面図および図1(b)の側面図に示すものとほぼ同様の形状を有するが、図20(c)においては、ステータ鉄心外輪の曲面に沿って外形が彎曲していることが分かる。
【0051】
また、図21に彎曲状態のコイル1の、図20のA−A′直線およびB−B′直線三面図を示す。図21(a)においては図2(a)の断面図に示すものとほぼ同様の形状を有するが、図2(b)においては、コイル1の外形がステータ鉄心外輪の曲面に沿って彎曲しているため、各巻線の配置が図2(b)の配置から徐々にコイル1の外側へとずれている。すなわち、図1(b)においては、巻き数「1T」「2T」「3T」「4T」の巻線は、コイル1の内側において、その辺部が直線をなすように配置されているのに対し、図21(b)においては、図1(b)に対応する各巻線の辺部は、「1T」からコイル1の外側へと向かう段差を形成している。したがって、図1のコイル1と、図21の彎曲状態コイル1とでは、巻線の外形により形成される台形形状も変化している。
【0052】
図17(a)に示す従来例の占積率が70%であるのに、図3(a)に示すステータコイルの占積率は80%になる。このように、本実施の形態のコイル1によれば、高効率なステータコイルを製造することができる。
【0053】
次に図4(a)(b)(c)に、コイル1を作成するのに必要な線材の構成図を示す。ただし、図4(a)は平面図、図4(b)は正面図、図4(c)は側面図である。各図に示すように、線材2は、その両端が巻き始めリード線1bおよび巻き終わりリード線1cにそれぞれ対応する。また、コイル1の内側のソレノイド層に対応するソレノイド対応区域3aおよび外側のソレノイド層に対応するソレノイド対応区域3bに分割される。また、ソレノイド対応区域3aは、線形状変化位置1dに対応する部分を除く巻線の一巻き分がそれぞれ対応する巻対応区域4a〜4dに、ソレノイド対応区域3bは、線形状変化位置1dに対応する部分を除く巻線の一巻き分がそれぞれ対応する巻対応区域4e〜4hに分割される。
【0054】
巻対応区域4a〜4hは、互いの区域毎に断面の幅および高さが異なっているが、それぞれの巻対応区域においては、断面の幅および高さは同一となっている。なお、各巻対応区域の移行区域は、図1に示すコイル1の線形状変化位置1dにそれぞれ対応する。線形状変化位置1dにおいては、断面の幅および高さは連続的に変化している。
【0055】
さらに、ソレノイド対応区域3aおよび3bの断面形状の幅および高さの変化は、ソレノイド対応区域の境界である巻対応区域4dと4eとの境界41に対して対称となっている。さらに幅は、境界41に向かって巻対応区域単位で広くなるように移行区域にて変化し、高さは、前記巻対応区域単位で低くなるように移行区域にて変化している。したがって、巻対応区域4aと4h、巻対応区域4bと4g、巻対応区域4cと4f、巻対応区域4dと4eは、それぞれ同一の断面形状を有している。また、図4(c)において、線材2は、巻き終わりリード線1cの断面形状と、巻対応区域4eの外形とが直交し、全体としては十字形状の外観を有する。
【0056】
なお、上記の説明においては、図1に示すコイル1の説明を行ったが、本発明のコイルは、特定の線形状変化位置1dを設けずに、線形状が連続的に変化する構成としてもよい。
【0057】
そのような本発明のコイルを作成するための線材の構成を、ソレノイド層が2層の場合を例にとり、図25に示す。図25(a)は平面図、図25(b)は正面図、図25(c)は側面図である。各図に示すように、線材252は、その両端が巻き始めリード線および巻き終わりリード線にそれぞれ対応する。また、コイルの内側のソレノイド層に対応するソレノイド対応区域253aおよび外側のソレノイド層に対応するソレノイド対応区域253bに分割される。また、ソレノイド対応区域253aは、巻線の一巻き分がそれぞれ対応する巻対応区域254a〜254dに、ソレノイド対応区域253bは、巻線の一巻き分がそれぞれ対応する巻対応区域254e〜254hに分割される。巻対応区域254a〜254hは、連続的に断面の幅および高さが異なっている。
【0058】
さらに、ソレノイド対応区域253aおよび253bの断面形状の幅および高さの変化は、ソレノイド対応区域の境界である巻対応区域254dと254eとの境界2541に対して対称となっている。さらに幅は、境界41に向かって連続的に広くなるように移行区域にて変化し、高さは、連続で低くなるように移行区域にて変化している。したがって、巻対応区域254aと254h、巻対応区域254bと254g、巻対応区域254cと254f、巻対応区域254dと4eは、境界2541に対して対称な断面形状を有している。また、図25(c)において、線材252は、巻き終わりリード線の断面形状と、境界2541における外形とが直交し、全体としては十字形状の外観を有する。
【0059】
さらに、本発明のコイルを作成するための線材は、以下の構成であってもよい。図26は、ソレノイド層が2層の本発明のコイルの巻線となる線材の他の例の構成図である。図26(a)は平面図、図26(b)は正面図、図26(c)は図中矢印Aの側から眺めた側面図である。各図に示すように、線材262は、その両端が巻き始めリード線および巻き終わりリード線にそれぞれ対応する。また、コイルの内側のソレノイド層に対応するソレノイド対応区域263aおよび外側のソレノイド層に対応するソレノイド対応区域263bに分割される。また、ソレノイド対応区域263aは、巻線の一巻き分がそれぞれ対応する巻対応区域264a〜264dに、ソレノイド対応区域263bは、巻線の一巻き分がそれぞれ対応する巻対応区域264e〜264hにそれぞれ分割される。巻対応区域264a〜264hは、連続的に断面の幅および高さが異なっている。
【0060】
この構成は、線材の幅は、両端から境界2641に向かって連続的に広くなるように変化し、また高さは、両端から連続的に低くなるように変化している点では図25に示す構成と同じであるが、異なるのは、ソレノイド対応区域263aおよび263bの断面形状の幅および高さの変化が、ソレノイド対応区域の境界である巻対応区域264dと264eとの境界2641に対して非対称となっている点である。したがって、巻対応区域264aと264h、巻対応区域264bと264g、巻対応区域264cと264f、巻対応区域264dと264eは、境界2641に対して非対称な断面形状を有しており、巻対応区域264a〜264d側より巻対応区域264e〜264h側の方が幅は狭く、高さは高くなる緩やかな形状変化をしている。また、図26(c)において、線材262は、巻き始めリード線の外形および巻き終わりリード線の断面形状と、境界2641における外形とが直交した外観を有する。
【0061】
(実施の形態2)
図5(a)〜(c)は本発明の実施の形態2におけるコイルの構成を示す図であり、図5(a)は本実施の形態のコイルの平面図であり、図5(b)は同正面図であり、図5(c)は同側面図である。なお、図1と同一部または相当部には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0062】
図5(b)(c)に示すように、コイル51の側面は、側面から見た場合は実施の形態1のコイル1と同様の実質上台形の形状を有しているが、正面から見た場合は、実質上矩形の形状を有している。
【0063】
次に、図6(a)はコイル51の、図5(a)のA−A′直線による断面図であり、図6(b)は図5(a)のB−B′直線による断面図である。なお、実施の形態1同様、各図において、巻線の断面に付与した「1T」「2T」等の符号は、コイル51の巻きの順を示す。
【0064】
以下、図5および図6を用いてさらに詳細に説明する。コイル51は、図示しないコアの高さ方向を巻き方向として形成されたソレノイド層が、同心円状に内側と外層との2層重ねられることにより形成される点では実施の形態1と同じであり、巻線の各ソレノイド層における巻方向も実施の形態1と同じである。
【0065】
しかし、本実施の形態においては、内側および外側の両ソレノイド層において、コイル51の下部から上部に向けて巻かれる巻線は、巻きの段毎に断面の形状が同一の部分を有する。すなわち、各ソレノイド層における巻線の形状は、図5(c)に示す台形の上底寄りにあるものが、下底側にあるものより、その横幅が狭くなり、高さが高くなるよう、巻きの段単位で変化するが、図5(b)に示すは、どの巻の段にある巻線も、断面形状は同一寸法の実質上正方形となっている。
【0066】
巻線の各部が以上のような形状を有するので、各巻線の輪郭が形作るコイル1の断面の外形は、図6(a)に示すように、実施の形態1の図2(a)(b)と同様、実質上台形形状を形成するが、図6(b)に示す側は、実質上矩形を形成する。この場合も、各巻線の断面積は同一となるようにする。
【0067】
このようなコイル51をステータコアに装着して、ステータコイルを作成した場合も、図3(a)に示すように、隣接するコイル同士の隙間が従来のステータコイルよりも密になっている。
【0068】
さらに本実施の形態によれば、各コイルについて、他のコイルと隣接しない部分、すなわちステータコイルの円筒形の上下底面と対向する部分は、図5(b)および図6(b)に示すように矩形なので、図1に示すコイル1の台形形状に対するモータの胴体長さが短くなる。これによりステータコイルとして、ローターと組み合わせてモータを作成する場合、ローターの軸方向の長さを短くすることができる。
【0069】
次に図7(a)(b)に、コイル51を作成するのに必要な線材の一部の構成図を示す。ただし、図7(a)は平面図、図7(b)は正面図であって、コイル51の内側のソレノイド層に対応するソレノイド対応区域の一部のみを示している。
【0070】
各図に示すように、線材52は、その一端が巻き始めリード線1bに対応し、ソレノイド対応区域は、巻線の一巻き分がそれぞれ対応する巻対応区域に分割される。ただし図には、巻きはじめから3巻き目(図中「3T」の巻線)の一部である巻対応区域54a〜54jまでを示している。
【0071】
1巻き目(図中「1T」の巻線)に対応する巻対応区域54a〜54dのうち、図6(a)に示す台形形状の断面を有する巻線となる巻対応区域54b、54dの断面形状は、図4の巻対応区域4aと同様、他の、より上段の巻線の断面の矩形形状にくらべて、幅がもっとも長く、高さがもっとも低くなっている。図6(a)において2巻き目となる(図中「2T」の巻線)巻対応区域54f、54hの断面形状は、巻対応区域54b、54dとくらべて、横幅がより狭くなり、高さがより高くなっている。以下、実施の形態1の巻線2と同様の変化を行う。
【0072】
一方、巻対応区域54a〜54dのうち、図6(b)に示す矩形形状の断面を有する巻線となる巻対応区域54a、54cの断面形状は、実質正方形となっており、図6(a)において2巻き目となる巻対応区域54e、54gの断面形状も同様となっている。
【0073】
すなわち、本実施の形態の線材52は、実施の形態1の巻線2の各巻対応区域において、巻きの段数によらずその断面形状が一定となる部分が、コイル一巻きの辺の形状に合わせて周期的に含まれるようになっている。この断面形状が一定となる部分が、コイルをステータ鉄心外輪に装着したとき、他のコイルと隣接しない部分となるようにコイルの製造を行う。
【0074】
(実施の形態3)
図8は本発明の実施の形態3におけるコイルを示す図である。
【0075】
図8(a)〜(c)は本発明の実施の形態3におけるコイルの構成を示す図であり、図8(a)は本実施の形態のコイルの平面図であり、図8(b)は同正面図であり、図8(c)は同側面図である。図8(a)に示すように、コイル81は、図中点線にて示すステータの内周表面の幅Wに対応する一対の辺を有する、実質上矩形の外形を有しており、ステータ内周表面に設けられるコアを装着できるように、コアの外形に対応した中空の中空部81aが形成されている。
【0076】
また、図8(b)に示すように、コイル81は正面の方向からも見た場合は実質上台形の形状を有しているが、図8(c)に示すように、コイル81の側面は台形を彎曲させた実質上扇形の形状を有している。この扇形の曲率は、図10(b)(c)に示すように、コイル81が装着されるステータ鉄心外輪の形状に応じて定められる。
【0077】
次に、図9(a)はコイル81の図8(a)のA−A′直線による断面図である。なお、各図において、巻線の断面に付与した「1T」「2T」等の符号は、コイル81の巻きの順を示す。
【0078】
以下、図8および図9を用いてさら説明する。コイル81は、図示しないコアの高さ方向を巻き方向として形成されたソレノイド層が、同心円状に内側と外層との2層重ねられることにより形成される点、および各ソレノイド層における巻線の巻き方向は実施の形態1と同様である。
【0079】
しかし、本実施の形態の形態においては、各巻線の断面形状は、矩形でなく実質上台形形状となっている点が実施の形態と異なる。したがって、各ソレノイド層における、巻きの段毎の断面形状の異なりは、次のようになる。すなわち、最下段の巻き数「1T」および「8T」番目の巻線は、その断面の矩形形状は、他の、より上段の巻線の断面の台形形状にくらべて、下底の長さがもっとも長く、高さがもっとも低くなっている。また、最上段の巻き数「4T」および「5T」番目の巻線は、その断面の台形形状は、他の、より下段の巻線の断面の台形形状にくらべて、下底の長さがもっとも短く、高さがもっとも高くなっている。さらに間の段の巻線は、その段数に応じて、コイル81の上部にあるもののほうが、下部にあるものより、その下底がより短くなり、高さがより高くなっている。なお、上記の説明において、下底とは、台形の2つの底の内、より長いほうの底を意味する。また、この場合も、各巻線の断面積は同一となるようにする。
【0080】
さらに、本実施の形態においては、図9(a)に示したように、各ソレノイド層の巻きが完成した後に、ステータ鉄心外輪の内周表面に沿って、コイル81の外形全体を彎曲させている。したがって、各ソレノイド層の各巻線における、断面の台形形状の脚は、実質的に面一となる。
【0081】
したがって、図9(b)に示される、各巻線の輪郭が形作るコイル81の断面の外形は、ほとんど段差のない台形を形成する。この台形において、ステータ鉄心外輪に装着されたときにコイル81の内周側となるほうの脚は、コアの面と平行となっており、コイル81の外周側となるほうの脚は、段差のない斜辺となっている。なお、コイル81の外形全体を彎曲させるだけでなく、各巻線の断面の台形形状も彎曲させるようにしてもよい。
【0082】
このようなコイル81を用いてステータコイルを作成した場合、図10(a)に示すように、従来例と同一のステータ鉄心外輪に装着したとき、隣接するコイル同士の隙間が従来のステータコイルよりも密になり、占積率が向上する。さらに本実施の形態においては、隣り合うコイルにおいて対向する面が実質上一様な面であるので、図3に示す実施の形態1のように、各巻線の段差によって生ずる空間がない。さらに各コイルはステータ鉄心外輪の内周面とも密着している。したがって、さらに占積率を向上させることができる。なお、図10(a)に示すステータコイルの占積率は84%になる。
【0083】
このように、本実施の形態のコイル81によれば、高効率なステータコイルを製造することができる。
【0084】
次に図11(a)(b)に、コイル81を作成するのに必要な線材の構成図を示す。ただし、図11(a)は平面図、図11(b)は正面図である。線材112の基本的な構成は断面形状が矩形形状でなく台形形状である点を除けば、実施の形態1の線材2と同様である。したがって、線材112は、その両端が巻き始めリード線81bおよび巻き終わりリード線81cにそれぞれ対応し、コイル81の内側のソレノイド層に対応するソレノイド対応区域113aおよび外側のソレノイド層に対応するソレノイド対応区域113bに分割される。また、ソレノイド対応区域113aは、巻線の一巻き分がそれぞれ対応する巻対応区域114a〜114dに、ソレノイド対応区域113bは、巻線の一巻き分がそれぞれ対応する巻対応区域114e〜114hに分割され、巻対応区域114a〜114hは、互いに断面の台形の下底の長さおよび高さが異なっている。なお、各巻対応区域の移行区域は、図8に示すコイル81の線形状変化位置81dにそれぞれ対応する。
【0085】
さらに、ソレノイド対応区域113aおよび113bにおける線材の断面形状の下底の長さおよび高さの変化は、ソレノイド対応区域の境界である巻対応区域114dと114eとの境界1141に対して対称となっている。さらに幅は、境界1141に向かって巻対応区域単位で広くなるように移行区域にて変化し、高さは、前記巻対応区域単位で低くなるように移行区域にて変化している。したがって、巻対応区域114aと114h、巻対応区域114bと114g、巻対応区域114cと114f、巻対応区域114dと114eは、それぞれ同一の断面形状を有している。
【0086】
なお、上記の実施の形態1〜3においては、ステータ用のコイルを例に説明を行ったが、本発明のコイルはロータ用のコイルとしてもよい。
【0087】
図22(a)〜(c)はロータ用のコイルの構成を示す図であり、図22(a)は本実施の形態のコイルの平面図であり、図22(b)は同正面図であり、図22(c)は同側面図である。
【0088】
図22(a)に示すように、コイル221の上面は、実質上矩形の外形を有しており、ロータ外周表面に設けられるコアを装着できるように、コアの外形に対応した中空の中空部221aが形成されている。また、図22(b)(c)に示すように、コイル1の側面は、正面、側面いずれの方向からも見た場合も実質上台形の形状を有している。
【0089】
次に、図23(a)はコイル221の、図22(a)のA−A′直線による断面図であり、図23(b)は図22(a)のB−B′直線による断面図である。なお、実施の形態1〜3同様、各図において、巻線の断面に付与した「1T」「2T」等の符号は、コイル221の巻きの順を示す。
【0090】
以下、図22および図23を用いてさらに詳細に説明する。コイル221は、図示しないコアの高さ方向を巻き方向として形成されたソレノイド層が、同心円状に内側と外層との2層重ねられることにより形成される点では実施の形態1〜3と同じであり、巻線の各ソレノイド層における巻方向も実施の形態1と同じである。
【0091】
しかし、本実施の形態においては、内側および外側の両ソレノイド層において、コイル221の巻線は、巻きの段に応じて断面の形状の種類が変化する。すなわち、各ソレノイド層における巻線の形状は、図22(c)に示す一点鎖線がなす台形の上底寄りにあるものが、下底側にあるものより、その横幅が狭くなり、高さが高くなるよう、巻きの段単位で変化するが、「2T」〜「5T」の巻線の断面形状が台形であるのに対し、「1T」「6T」の断面形状は矩形となっている。なお、「1T」と「6T」の断面形状を矩形としたのは、これから巻こうとする6T目の巻線が、既にコアに巻かれた他のコイルの6T目と、これからコイルを巻こうとするコアの傘部との間に容易に挿入できるようにするためである。
【0092】
このようなコイル221をロータに装着して、ロータ用コイルを作成した場合は、図24(a)に示すように、隣接するコイル同士の隙間が従来のロータ用コイルよりも密になっている。このとき、図23(a)(b)に示すコイル221の断面形状は、図示しないステータの内周表面寄りの下底の長さがより大きい短い実質上台形の形状ということになる。ただし図24(a)(b)は、それぞれロータ用コイルの正面図および側面図であり、ロータ用コイル240は、モータの回転軸となる主軸242と、主軸242の周囲に放射状に設けられた複数のコア241を備え、図示しない円環状のステータ内に収納されてモータを形成する。
【0093】
なお、図22、図23に示す例は、一点鎖線により示す外形が実質上台形であるとして説明を行ったが、コイル221の外形は、「1T」「8T」が正方形であるため、厳密は図22(b)(c)においては六角形、図23(a)(b)に示す断面形状はおいては五角形となる。しかしながら、線材の他の部分により形成される輪郭線が台形であれば、これを実質上台形と見なしてもよい。
【0094】
また、上記の説明においては、各線材の断面形状は、台形と正方形とが含まれるとして説明を行ったが、断面形状は、上下左右に直線部分を含む四辺形であれば、台形、菱形、平行四辺形、長方形、正方形の全部または一部を任意に含むものであってよい。
【0095】
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4は、実施の形態1または2のコイルを作成するための線材の製造装置である。
【0096】
図12(a)は、本実施の形態の線材の製造装置120を示す正面図、図12(b)は同側面図である。また、図13は製造装置の動作を説明するための図である。各図において、成形ローラ121a〜121dは、線材の材料となる一様な断面形状を有する素線130を成型するための手段である。水平マウント125a〜125dは、成形ローラ121a〜121dを、その回転軸に平行な方向には固定し、垂直な方向には可動可能に保持する手段である。回動可能に固定されている。ローラ回転制御用モータ122a〜122dは、それぞれ成形ローラ121a〜121dの回転を制御するための手段、ローラ位置制御用モータ123a〜123dは、それぞれ水平マウント125a〜125dの位置を動かして、成形ローラ121a〜121dをの位置を制御するための手段である。図12(b)に示すように、一つの成形ローラに対しローラ回転制御用モータは一つ、ローラ位置制御用モータは二つ備えられている。
【0097】
また、成形ローラ121aと121c、および成形ローラ121bと121dとは互いに対向しており、2対のローラ群は、その回転面が互いに直交している。したがって、成形ローラ121a〜121dの対向面が断面矩形の小空間を形成し、線材となる素線は、この小空間内を通過することにより、後述する成形動作が行われることになる。
【0098】
また枠部124は、中空の矩形の枠で、その内周表面に水平マウント125a〜125dを配置し、外延にそれぞれローラ回転制御用モータ122a〜122dおよびローラ位置制御用モータ123a〜123dを配置している。
【0099】
なお、上記の構成において、成形ローラ121a〜121d、ローラ回転制御用モータ123a〜123d、ローラ位置制御用モータ123a〜123d、枠部124、水平マウント125a〜125dは本発明の形成手段に相当する。
【0100】
以上のような構成を有する、実施の形態の線材の製造装置の動作を説明するとともに、本発明の線材の製造方法の一実施の形態について説明を行う。
【0101】
はじめに、ローラ回転制御用モータ123a〜123dにより、図13中の実線矢印に示すように、互いに対向する成形ローラ121aおよび121cは、対向面側に向かって互いに同期して回転している。成形ローラ121bおよび121dも同様に同期回転している。また、成形ローラ121aと121cとの対向する間と、成形ローラ121bと121dとの対向する間とは、同一点に配置されるようにする。
【0102】
これら成形ローラの間に、素線130を挿入する。二組の一対のローラの回転方向は、対向する点における接線で素線130の挿入方向と同一になるから、素線130は、成形ローラ121aと121cとの間、および成形ローラ121bと121dとの間に形成される小空間に入り込み、圧延成型されることになる。
【0103】
ここで図12(a)に示すように、素線130は、成型により、断面が図中斜線にて示される矩形となる線材131に成型される。
【0104】
このとき、ローラ位置制御用モータ123a〜123dによって、水平マウント125a〜125dは、成形ローラ121a〜121dの回転軸の長さ方向と直交する方向にそれぞれ動かすことができる。さらに、成形ローラ121a〜121dの姿勢はそのまま保持し、平行移動を行わせる。すなわち、成形ローラ121aと121cとの間隔、および成形ローラ121bと121dとの間隔の大小が自在に制御されることになる。
【0105】
したがって、図4に示す実施の形態1の線材を作る場合は、以下のような動作を行う。当初、巻対応区域3aに対応する断面形状を作成可能な寸法に成形ローラ121aと121cとの間、および成形ローラ121bと121dとの間を設定し、巻対応区域3aの長さ分だけ圧延成型を行う。
【0106】
次に、線形状変化位置1dの長さの間に、圧延成型を行いながら、成形ローラ121aと121cとの間を広く、圧延成型を行いながら、成形ローラ121bと121cとの間を狭く、それぞれ連続的に変化させ、巻対応区域3bに対応する形状、すなわち矩形形状であって、巻対応区域3aの矩形よりも幅よりも狭い幅を有し、より高い形状に設定する。設定が完了すると線形状変化位置1dの長さがそこで終わるので、設定された形状を保ったまま、巻対応区域3bの長さ分の圧延成型を行う。以下、線形状変化位置1dの長さの間に成形ローラ121aと121cとの間、および121bと121dとの間の間隔をそれぞれ変化させて、次の巻対応区域の断面形状の寸法に設定することにより、巻対応区域毎に断面の幅および高さが異なる線材を得ることができる。
【0107】
なお、断面が四辺形の線材を得る場合は、その断面形状において、角のRがより少ないことが望ましい。このとき、図29(a)(c)に示すように、各成形ローラについて、その横幅を、あらかじめ必要とする線材の断面形状の直線部分と同一寸法に設定する。これにより得られた角Rは、図29(b)(d)に示す場合に得られた角R′より小さくとることができ、より理想的な四辺形が得られる。
【0108】
図7に示す実施の形態2のコイル51の線材52を製造する場合も同様に行われ、各巻対応区域54a〜54jの形状に合わせて、各成形ローラ間の距離を線形状変化位置の長さとなる部分にて変更するように制御を行えばよい。
【0109】
また、図25および図26に示す線材252,262を製造する場合は、巻対応区域254a〜254h、または巻対応区域264a〜264hの形状に合わせて、各成形ローラ間の距離を連続的に変更するように制御を行えばよい。
【0110】
なお、上記の説明においては、一対の成形ローラ121aおよび121c(成形ローラ121bおよび121d)はローラ位置制御用モータ123aおよび123c(ローラ位置制御用モータ123aおよび123c)によって、互いにその位置を変更することにより、間隔が変更するものとして説明を行ったが、一対の成形ローラにおいて、一方の成形ローラの位置は固定して、他方はローラ位置制御用モータによって位置が変更できるものとしてもよい。ここで図14に左記の構成を示す。図14においては、成形ローラ121aおよび成形ローラ121bは、図12に示すのと同様の構成により、図示しないローラ位置制御用モータでその位置を変更することができるが、成形ローラ121aと対向する成形ローラ121c、および成形ローラ121bと対向する成形ローラ121dは、それぞれ枠材の壁面140に固定されている。
【0111】
このような構成とすることにより、成形ローラ121aおよび成形ローラ121bの位置調整だけで、線材54の断面形状の幅および高さを異ならせることができる。この場合、製造装置の構成をより単純化できる。
【0112】
また、上記の説明においては、成形ローラ121aと121cとの対向する間と、成形ローラ121bと121dとの対向する間とは、同一点に配置されるものとしたが、図15に示すように、成形ローラ121aと121cとの対向する間と、成形ローラ121bと121dとの対向する間とが、素線130の送り出し方向に沿って異なる配置としておいても良い。
【0113】
この場合、図に示すように、素線130は、先に成形ローラ121aおよび121cにより高さ(または幅)を所定の寸法に圧延加工された後、成形ローラ121bおよび121dにより幅(または高さ)を所定の寸法に圧延加工されることになる。この場合は成形ローラ121bおよび成形ローラ121dの水平マウント、ローラ回転用モータ、ローラ位置制御用モータの取り付け場所等の自由度が広がる。
【0114】
また、線材の断面形状が矩形であるとき、その角のRの大きさの制御に用いることができる。すなわち、素線が成形ローラ121a及び121cを先に通過し、後に成形ローラ121b及び121dが通過するように各成形ローラを配置する。次に、素線130を通過させる際に、図27(a)に示すように、線材の高さ制御を行う成形ローラ121a及び121cの間隔を、あらかじめ線材として必要な高さに対応するよう制御する。一方、成形ローラ121a及び121cが接しない両側面は自由端となっているので、成形ローラ121a及び121c圧延された素線の線幅Weは、完成後の線材の幅以上に広がっている。このときの素線の断面形状を図28に示す。
【0115】
次いで、素線の挿入方向から見て後に配置された成形ローラ121b及び121dに、高さが適切に圧延されたが、必要以上線幅Weを有する素線を通過させる。成形ローラ121b及び121dは、線材として必要な幅を得るための間隔に制御されているので、図27(b)に示すように、線幅Weの素線は、線材の幅に圧延される。
【0116】
一方、図27(c)は、図13と同様の構成で線材を製造中の状態を示す図であって、図27(a)をA−A′直線の方向から眺めた、すなわち図平面から90度回転した方向から眺めた図である。
【0117】
図27(c)の方法により成形した線材の断面は、四方を同時に圧延するのに対し、図27(a)(b)の方法により成形した線材の断面は、直交する二方向を順に圧延して成形するため、成形後の断面の角のRをより大きくして、所望の矩形を得ることができる。
【0118】
なお、上記の説明においては高さを成形した後に幅を成形するものとして説明を行ったが、高さを成形した後に幅を成形するようにしてもよい。
【0119】
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5は、実施の形態3のコイル等を作成するための線材の製造装置である。
【0120】
図16(a)は、本実施の形態の線材の製造装置160を示す正面図、図16(b)は同側面図である。各図において、図12(a)(b)と同一部または相当部には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。本実施の形態は、成形ローラ121a、121cおよび121dおよび各ローラの位置制御用モータおよび回転制御用モータは、実施の形態1と同様に構成されているが、成形ローラ121bは、水平マウント125bの代わりに傾斜マウント161上に配置されている点が異なる。傾斜マウント161は、その両端に設けられてたローラ位置制御用モータ162α、162βの制御によって、成形ローラ121bの回転軸を、傾斜状態に保持する。また、傾斜マウント161は、水平マウント125bと同様、回転軸と平行な方向には固定し、垂直な方向には可動可能に保持することもできる。
【0121】
したがって、ローラ位置制御用モータ162αおよび162βによって、成形ローラ121bは、その回転軸を傾斜させたまま、平行移動させることができる。
【0122】
このような構成を有する本実施の形態の線材装置によれば、以下のような動作により、図8に示す実施の形態3の線材を作ることができる。すなわち、図30(a)(b)に示すように、巻対応区域114aに対応する断面形状を作成可能な寸法に成形ローラ121aと121cとの間、および成形ローラ121bと121dとの間を設定するとともに、成形ローラ121bの傾斜角を設定し、巻対応区域114aの長さ分だけ圧延成型を行う。このとき、図30(b)に示すように、成形ローラ121bの傾斜角が、断面形状の台形における傾斜した脚の形状を与える。
【0123】
次に、線形状変化位置81dの長さの間に、圧延成型を行いながら、成形ローラ121aと121dとの間を広く、圧延成型を行いながら、成形ローラ121bと121cとの間を狭く、それぞれ連続的に変化させ、巻対応区域114bに対応する形状、すなわち台形形状であって、巻対応区域114aの台形の下底より短い下底を有し、高さがより高い形状に設定する。さらに、巻対応区域114bの形状によっては、成形ローラ121bの傾斜角も同時に連続的に変化させる。また、このとき、図30(c)に示すように、成形ローラ121aおよび121cと、成形ローラ121bおよび成形ローラ121dとの配置を違えるようにする。ただし図30(c)は、図30(a)のA−A′直線による方向から眺めた、すなわち図平面から90度回転した方向から眺めた図である。
【0124】
設定が完了すると線形状変化位置81dの長さがそこで終わるので、設定された形状を保ったまま、巻対応区域113bの長さ分の圧延成型を行う。以下、線形状変化位置81dの長さの間に成形ローラ121aと121cとの間、および121bと121dとの間の間隔、および成形ローラ121bの傾斜角をそれぞれ変化させて、次の巻対応区域の断面形状の寸法に設定することにより、巻対応区域毎に断面の下底の長さ、高さおよび脚の傾斜角が異なる線材を得ることができる。
【0125】
なお、図30(b)に示したように、成形ローラ121bの回転軸を右下に傾斜させると、成形された素線320は、圧延がより大きく行われた右側が伸びるため、図31(a)に示すように、その延伸方向において左方向へ彎曲することになる。
【0126】
この彎曲を解消するには、図31(b)に示すように、成形ローラ121aと成形ローラ121cとの配置を、それぞれ前後にシフトさせる。すなわち、圧延成形が完了した線材320の延伸方向と、成形ローラ121aと成形ローラ121cとがなす直線とが、直交でなく斜交するように、成形ローラ121aおよび121cの位置を制御する。これにより、成形ローラ121aが、圧延成形が完了した線材の彎曲した凸面を印圧する一方、彎曲した凹面には成形ローラ121cは配置されていないため、完成した線材装置(図示省略)からの引っ張りテンションと、成形ローラ121aの印圧によって、彎曲が矯正されることになる。なお、この制御は、実施の形態4に応用してもよい。
【0127】
また、図25および図26に示す線材252,262であって、断面形状が台形のものを製造する場合は、巻対応区域254a〜254h、または巻対応区域264a〜264hの形状に合わせて、各成形ローラ間の距離を連続的に変更するように制御を行えばよい。
【0128】
なお、実施の形態4および5の説明においては、素線130は一個のコイルを作成するのに必要な長さであるものとして説明を行ったが、実際は素線130は、複数のコイルを作成するのに十分な長さを有している。このとき、コイル1個分の長さ毎に上記の一連の動作を行わせるとともに、各コイルの区切りとなる部分には、図13に示す切り欠きを刻む装置1300により切りかきを刻むようにする。この切り欠きによってできあがった線材凹凸位置を正確に判別することができる。これは、線材の成形が一度の圧延でできない場合に有効である。すなわち、切り欠きに基づき線材におけるコイルの区切りを判別し、圧延動作を繰り返し行わせて、線材の成形を完了することができる。このとき、切り欠きの位置を検知するセンサを用いることが望ましい。
【0129】
このような切りかき毎に線材を切り取れば、1個のコイル分の線分が得られる。
【0130】
次に、上記圧延の工程を複数回繰り返し行った線分の側面図を図32に示す。ただし側面の形状を省略し、縦横比が最大となる部分だけを示した。図4(c)と比較して、縦横比を大きくすることができるのが分かる。
【0131】
図32のような縦横比の大きい線材を用いて実施の形態1〜3のようなコイルを作成するために、圧延工程を複数回繰り返し行う場合、各成形ローラの幅は、その毎回圧延箇所毎に対応したものを使用する必要があるので、かかる成形ローラを装着した線材の製造装置を、工程を繰り返す台数分連結することが望ましい。
【0132】
なお、上記の各実施の形態において、ステータ鉄心外輪171は本発明のステータに相当し、ステータ鉄心172は本発明のコアに相当し、ロータ用コイル240は本発明のロータに相当し、外側および内側の各ソレノイド層は、本発明のソレノイド層に相当する。また、図2(a)、図2(b)や図6(a)、図9(a)、図9(b)に示す、ステータ鉄心外輪に装着されたとき、他のコイルと隣り合うコイルの部分、および図24においてコア241に装着されたとき、他のコイルと隣り合う部分は、本発明の多層部の少なくとも一部に相当する。
【0133】
しかしながら、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、例えばソレノイド層は、三層以上の多層であってもよい。ソレノイド層が単層である場合、ステータ鉄心外輪に装着されたとき、他のコイルと隣あう部分は、本発明の単層部に相当することになる。
【0134】
また、図2,6,9等に示す各巻線の断面積は、各部で同一であるとして説明を行ったが、断面積は、各ソレノイド層毎、もしくは一つのソレノイド層内で異なっていても良い。
【0135】
また、図2,6,9等に示す各巻線の断面形状は、隣り合うソレノイド層同士で同一であるとして説明を行ったが(例えば「1T」と「8T」)、断面形状は、各ソレノイド層同士で異なっていても良い。
【0136】
また、各ソレノイド層における巻線の巻きの段数は同一であるとして説明を行ったが、巻きの段数はソレノイド層毎に異なっていても良い。
【0137】
また、例えば図1(a)に示すように、コイルの平面は実質上矩形であるとして説明を行ったが、三角形や、5角形以上の多角形であっても良い。また、実質上円形、楕円形としてもよい。
【0138】
また、本発明は、本発明のコイルをステータに装着したステータコイルとして実施しても良い。このとき、コイルは完成した状態でステータのコアに装着される構成であっても良いし、ステータのコアに本発明の線材を直接巻き付け加工することによって形成される構成であってもよい。
【0139】
さらに本発明は、本発明のコイルをロータに装着したロータコイルとして実施しても良い。このとき、コイルは完成した状態でロータのコアに装着される構成であっても良いし、ロータのコアに本発明の線材を直接巻き付け加工することによって形成される構成であってもよい。
【0140】
また、本発明は、ステータ用、ロータ用以外の用途、例えばトランスに用いても良く、コイルの外形に対して占積率を十分向上させることができる。
【0141】
【発明の効果】
以上説明したところから明らかなように、本発明によれば、コイルの太さを保ちながら、例えばステータやロータに用いた場合、その占積率を向上させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施の形態1によるコイルの平面図
(b)本発明の実施の形態1によるコイルの正面図
(c)本発明の実施の形態1によるコイルの側面図
【図2】(a)本発明の実施の形態1によるコイルの断面図
(b)本発明の実施の形態1によるコイルの断面図
【図3】本発明の実施の形態1によるコイルを用いたステータコイルの構成図
【図4】(a)本発明の実施の形態1によるコイルの線材の平面図
(b)本発明の実施の形態1によるコイルの線材の側面図
【図5】(a)本発明の実施の形態2によるコイルの平面図
(b)本発明の実施の形態2によるコイルの正面図
(c)本発明の実施の形態2によるコイルの側面図
【図6】(a)本発明の実施の形態1によるコイルの断面図
(b)本発明の実施の形態1によるコイルの断面図
【図7】(a)本発明の実施の形態1によるコイルの線材の平面図
(b)本発明の実施の形態1によるコイルの線材の側面図
【図8】(a)本発明の実施の形態3によるコイルの平面図
(b)本発明の実施の形態3によるコイルの正面図
(c)本発明の実施の形態3によるコイルの側面図
【図9】(a)本発明の実施の形態3によるコイルの断面図
(b)本発明の実施の形態3によるコイルの断面図
【図10】本発明の実施の形態3によるコイルを用いたステータコイルの構成図
【図11】(a)本発明の実施の形態3によるコイルの線材の平面図
(b)本発明の実施の形態3によるコイルの線材の側面図
【図12】(a)本発明の実施の形態4によるコイルの線材の製造装置の正面図
(b)本発明の実施の形態4によるコイルの線材の製造装置の側面図
【図13】本発明の実施の形態4によるコイルの線材の製造装置の動作を説明するための図
【図14】本発明の実施の形態4によるコイルの線材の製造装置の他の構成を示す図
【図15】本発明の実施の形態4によるコイルの線材の製造装置の他の構成を示す図
【図16】(a)本発明の実施の形態5によるコイルの線材の製造装置の正面図
(b)本発明の実施の形態5によるコイルの線材の製造装置の側面図
【図17】(a)従来の技術によるステータコイルの正面図
(b)従来の技術によるステータコイルの側面図
【図18】(a)ステータ鉄心の構成図
(b)リベットの構成図
【図19】従来の技術によるステータコイルにおける占積率を説明するための図
【図20】(a)本発明の実施の形態1によるコイルの、ステータ装着時の平面図
(b)本発明の実施の形態1によるコイルの、ステータ装着時の正面図
(c)本発明の実施の形態1によるコイルの、ステータ装着時の側面図
【図21】(a)本発明の実施の形態1によるコイルの、ステータ装着時の断面図
(b)本発明の実施の形態1によるコイルの、ステータ装着時の断面図
【図22】(a)本発明の実施の形態1によるコイルの、他の構成の平面図
(b)本発明の実施の形態1によるコイルの、他の構成の正面図
(c)本発明の実施の形態1によるコイルの、他の構成の側面図
【図23】(a)本発明の実施の形態1によるコイルの、他の構成の断面図
(b)本発明の実施の形態1によるコイルの、他の構成の断面図
【図24】(a)本発明の実施の形態1によるコイルの、ロータ装着時の平面図
(b)本発明の実施の形態1によるコイルの、ロータ装着時の側面図
【図25】(a)本発明の実施の形態1によるコイルの線材の他の構成の平面図
(b)本発明の実施の形態1によるコイルの線材の他の構成の側面図
(c)本発明の実施の形態1によるコイルの線材の他の構成の断面図
【図26】(a)本発明の実施の形態1によるコイルの線材の他の構成の平面図
(b)本発明の実施の形態1によるコイルの線材の他の構成の側面図
(c)本発明の実施の形態1によるコイルの線材の他の構成の断面図
【図27】(a)本発明の実施の形態4によるコイルの線材の製造装置の動作を説明するための図
(b)本発明の実施の形態4によるコイルの線材の製造装置の動作を説明するための図
(c)本発明の実施の形態4によるコイルの線材の製造装置の動作を説明するための図
【図28】素線の断面形状を示す図
【図29】(a)本発明の実施の形態1によるコイルの線材の製造装置の動作を説明するための図
(b)本発明の実施の形態1によるコイルの線材の製造装置の動作を説明するための図
(c)本発明の実施の形態1によるコイルの線材の製造装置の動作を説明するための図
(d)本発明の実施の形態1によるコイルの線材の製造装置の動作を説明するための図
【図30】(a)本発明の実施の形態5によるコイルの線材の製造装置の動作を説明するための図
(b)本発明の実施の形態5によるコイルの線材の製造装置の動作を説明するための図
(c)本発明の実施の形態5によるコイルの線材の製造装置の動作を説明するための図
【図31】(a)本発明の実施の形態5によるコイルの線材の製造装置の動作を説明するための図
(b)本発明の実施の形態5によるコイルの線材の製造装置の動作を説明するための図
【図32】本発明によるコイルの線材の他の構成を示す図
【符号の説明】
1 コイル
1a 中空部
1b 巻き始めリード線
1c 巻き終わりリード線
1d 線形状変化位置
2 線材
3a、3b ソレノイド層対応区域
4a、4b,4c,4d,4e,4f,4g,4h 巻対応区域
41 境界
120 線材の製造装置
121a、121b、121c、121d 成形ローラ
122a、122b、122c、122d ローラ回転制御用モータ
123a、123b、123c、123d ローラ位置制御用モータ
124 枠部
125a、125b、125c、125d 水平マウント

Claims (31)

  1. 一本の巻線を巻くことにより形成された、多層のソレノイド層を有するコイルであって、
    前記多層のソレノイド層により形成された多層部の少なくとも一部の断面は実質上台形の形状を有し、
    前記多層部の断面における個々の前記巻線の断面形状は、その上下左右に直線部分を有する実質上四辺形であって、各前記ソレノイド層において、前記台形の上底寄りにあるものが、前記台形の下底側にあるものより、その横幅が狭くなり、高さが高くなるよう変化しているコイル。
  2. 内周表面に前記内周の中心に向かって形成された複数のコアを有する実質円筒形状のステータの前記コアに装着され、
    前記多層部の前記少なくとも一部は、前記コイルの、前記コアに装着された状態で隣のコイルと向き合う部分であって、前記台形は、前記ステータの内周表面寄りの下底の長さがより長い請求項1に記載のコイル。
  3. 外周表面に、前記外周表面と対向するステータの内周表面に向かって形成された複数のコアを有するローターの前記コアに装着され、
    前記多層部の前記少なくとも一部は、前記コアに装着された状態で隣のコイルと向き合う部分であって、前記台形は、前記ステータの内周表面寄りの下底の長さがより長い請求項1に記載のコイル。
  4. 前記巻線の断面積は、その長さ方向における任意の箇所において実質上同一である請求項1から3のいずれかに記載のコイル。
  5. 各前記ソレノイド層の断面における個々の前記巻線の断面形状は実質上矩形である請求項1から3のいずれかに記載のコイル。
  6. 各前記ソレノイド層の断面における個々の前記巻線の断面形状は実質上台形形状であって、前記台形の下底寄りにあるものが、前記台形の上底側にあるものより、前記台形形状の高さが低く、長いほうの底の長さが長くなるよう変化している請求項1から3のいずれかに記載のコイル。
  7. 各前記ソレノイド層の断面における個々の前記巻線の断面形状は、前記ステータの内周表面に沿って彎曲している請求項2または3に記載のコイル。
  8. 少なくとも前記多層部の断面の実質上台形の形状が、前記ステータの内周表面に沿って湾曲している請求項2または3に記載のコイル。
  9. 前記少なくとも一部以外の前記多層部の断面は、実質上矩形の形状を有し、
    前記少なくとも一部以外の多層部の断面における個々の前記巻線の断面形状は、各前記ソレノイド層において、実質上同一である請求項2または3に記載のコイル。
  10. 各前記ソレノイド層における前記巻線の巻数は同一である請求項1から3のいずれかに記載のコイル。
  11. 前記コアの、前記ステータの前記内周表面側から見た断面は実質上矩形の形状を有する請求項2または3に記載のコイル。
  12. 請求項1に記載のコイルの前記巻線の線材であって、
    前記線材は、その両端を含み、または除いて各前記ソレノイド層の巻線の長さに対応した複数のソレノイド対応区域に分割され、
    各前記ソレノイド対応区域は、各前記ソレノイド層の一巻き分の長さに対応した複数の巻対応区域に分割され、
    前記コイルの前記多層部の少なくとも一部に対応する前記ソレノイド対応区域の断面形状は、
    各前記ソレノイド対応区域においては、その一端から他端までその幅が狭くなるのに対応してその高さが高くなるよう変化し、
    隣り合う前記ソレノイド対応区域同士においては、前記隣り合いの境界に向かって、前記幅が狭くまたは広くなるように変化するとともに、それに対応して、前記高さが高くまたは低くなるように変化する線材。
  13. 前記ソレノイド対応区域の断面形状は、前記巻対応区域毎に変化し、同一の巻対応区域においては変化しない請求項12に記載の線材。
  14. 前記コイルの前記多層部の前記少なくとも一部に対応しない前記ソレノイド対応区域における断面形状は、その高さおよび幅が同一である請求項12または13に記載の線材。
  15. 前記ソレノイド対応区域における、任意の箇所においてその断面積が実質上同一である請求項12または13に記載の線材。
  16. 前記断面形状は、実質上四辺形である請求項11から14のいずれかに記載の線材。
  17. 前記四辺形は、矩形、平行四辺形、台形の全部または一部を含む請求項15に記載の線材。
  18. 請求項12に記載の線材の製造装置であって、
    素線の断面形状を連続的に圧延することにより前記ソレノイド対応区域における断面形状を形成する形成手段を備え、
    前記形成手段は、
    前記コイルの前記多層部の前記少なくとも一部に対応する前記ソレノイド対応区域の断面形状を、各前記ソレノイド対応区域においては、その一端から他端まで、その幅が狭くなるのに対応してその高さが高くなるよう変化する前記圧延を行い、
    隣り合う前記ソレノイド対応区域同士においては、前記隣り合いの境界に向かって、前記幅が、狭くまたは広くなるように変化するとともに、それに対応して、前記高さが高くまたは低くなるように変化する前記圧延を行う線材の製造装置。
  19. 前記形成手段は、前記ソレノイド対応区域の断面形状が、前記巻対応区域毎に変化し、同一の巻対応区域においては変化しないよう前記圧延を行う請求項18に記載の線材の製造装置。
  20. 前記形成手段は、前記コイルの前記多層部の前記少なくとも一部に対応しない前記ソレノイド対応区域における断面形状を、その高さおよび幅が同一となるよう前記圧延を行う請求項18または19に記載の線材の製造装置。
  21. 前記形成手段は、その長さ方向における任意の箇所において断面形状が実質上同一である前記素線を、少なくとも一つの対向する2面から互いに平行な向きに印圧することにより、前記圧延を行う請求項18に記載の線材の製造装置。
  22. 前記形成手段は、残りの対向する2面からも印圧することにより前記圧延を行う請求項21に記載の線材の製造装置。
  23. 前記印圧が行われる前記一つの対向する2面と、前記残りの対向する2面とは、互いに前記素線上の延伸方向における位置が異なる請求項22に記載の線材の製造装置。
  24. 前記成形手段は、前記残りの対向する2面については、一方の面を印圧したのち他方の面を印圧することにより前記圧延を行う請求項23に記載の線材の製造装置。
  25. 請求項12に記載の線材の製造方法であって、
    素線の断面形状を連続的に圧延することにより前記ソレノイド対応区域における断面形状を形成する工程を備え、
    前記形成の工程は、
    前記コイルの前記多層部の前記少なくとも一部に対応する前記ソレノイド対応区域の断面形状を、各前記ソレノイド対応区域においては、その一端から他端まで、その幅が狭くなるのに対応してその高さが高くなるよう変化する前記圧延を行い、
    隣り合う前記ソレノイド対応区域同士においては、前記隣り合いの境界に向かって、前記幅が狭くまたは広くなるように変化するとともに、それに対応して、前記高さが高くまたは低くなるように変化する前記圧延を行う線材の製造方法。
  26. 前記形成の工程は、前記ソレノイド対応区域の断面形状が、前記巻対応区域毎に変化し、同一の巻対応区域においては変化しないよう前記圧延を行う請求項25に記載の線材の製造方法。
  27. 前記形成の工程は、前記コイルの前記多層部の前記少なくとも一部に対応しない前記ソレノイド対応区域における断面形状を、その高さおよび幅が同一となるよう前記圧延を行う請求項26に記載の線材の製造方法。
  28. 請求項18に記載の線材の製造装置の、素線の断面形状を連続的に圧延することにより前記ソレノイド対応区域における断面形状を形成する形成手段の一部としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  29. 請求項28に記載のプログラムを担持した媒体であって、コンピュータにより処理可能な媒体。
  30. 内周表面に前記内周の中心に向かって形成された複数のコアを有する実質上円筒形状のステータと、
    前記コアに配置される複数のコイル部材とを有するステータコイルであって、
    前記コイル部材として、請求項2に記載のコイルを用いたステータコイル。
  31. 外周表面に、前記外周表面と対向するステータの内周表面に向かって形成された複数のコアを有するローター本体と、
    前記コアに配置される複数のコイル部材とを有するローターコイルであって、
    前記コイル部材として、請求項3に記載のコイルを用いたローターコイル。
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