JP4616652B2 - コイル製造装置 - Google Patents
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Description
本発明の目的は、かかる課題点を解決して、信頼性と低損失を確保可能なコイル技術を提供することにある。
図1〜図9は、本発明の実施例の説明図である。図1は、本発明の実施例としての変圧器の外観図、図2〜図5は、本発明の実施例としての、図1の変圧器に用いる矩形状の環状コイルの構成とその製造方法を示す図、図6は、本発明の実施例としてのコイル製造装置の構成例図、図7は、図6のコイル製造装置の動作説明図、図8は楕円状環状コイルの例、図9は多角形状環状コイルの例である。
図2において、2aは環状コイル2の曲線状部分としてのコーナー部、21はコイル素線、211は、コイル素線21のうち、最も内周側に巻かれるコイル素線、212は、同じくコイル素線211の外周側に巻かれるコイル素線、213は、同じくコイル素線212のさらに外周側に巻かれるコイル素線、214は、同じく最も外周側に巻かれるコイル素線、30a、30bは、コイル素線21をその板厚の両側方向からはさみ込み、回転しながら該コイル素線21を圧延し、該圧延により該コイル素線21を、その断面を所定量変形させるとともに長さ方向に曲げ変形させる対状の第1のローラ、41aと41b、42aと42b、43aと43b、44aと44bはそれぞれ、上記断面を圧延変形された素線21の長さ方向の所定位置で該素線21を、該素線21の幅方向からはさみ込んで規制し、回転しながら該素線21に上記位置に対応した所定の曲げ変形を与える対状の第2のローラ、21aは、コイル素線21上の、第1のローラ30a、30bの部分に進入(進入方向:矢印Fの方向)する前の位置にある素線部分、21bは、第1のローラ30a、30bにより圧延された後のコイル素線21上の素線部分、αは、第1のローラ30a、30bそれぞれの、素線21への押当て面の傾斜角である。本図2は、コイル素線211を、第1のローラ30a、30bと第2のローラ41a、41b、42a、42b、43a、43b、44a、44bにより、曲げ変形させて所定の曲率の曲線状とする場合を示す。
図4において、2bは環状コイル2の上記1つの直線状部分であってコーナー部2aに続く直線状部分、21cは、コイル素線21上の、第1のローラ30a、30bで圧延変形された後の素線部分であって直線状部分2bを形成する素線部分であり、他の符号は、上記図2の場合と同様である。素線21上において、上記直線状部分2bは、上記コーナー部2aに引続いて形成される。該直線状部分2bを形成するとき、第1のローラ30a、30bは、素線21への押当て面の傾斜角αを略0°とされ、素線21への押当て面が互いに略平行された状態で該素線21に所定の圧延力を与える。このとき、第2のローラ41a、41b、42a、42b、43a、43b、44a、44bは、例えば、それぞれが、素線21の幅方向の端面から離間した位置に移動され、素線21の規制状態を解除する。すなわち、該直線状部分2bの形成に当っては、素線21に対し第1のローラ30a、30bによる圧延のみが施され、第2のローラ41a、41b、42a、42b、43a、43b、44a、44bによる変形はない。しかも、該第1のローラ30a、30bは、素線21それぞれの断面内で、環状コイル2の内周側寄りの部分と外周側寄りの部分の圧延変形量が略等しくなるように該素線21を圧延する。このため、基本的には、該第1のローラ30a、30bによる圧延変形に基づく該素線21の長さ方向の曲げ変形は生じない。
なお、上記図4では、素線211により直線状部分2bを形成する場合を示しているが、素線212、213及び214の場合についても同様である。また、環状コイル2上の他の3つの直線状部分についても同様である。
図6において、40a、40bは第2のローラ、50a、50bは、第2のローラ40a、40bに連結されるローラ連結部、60a、60bは、ローラ連結部50a、50bを上げ下げする上下シリンダ、70a、70bはねじ、80a、80bは、ねじ70a、70bを回転駆動するパルスモータである。ローラ連結部50a、50b、上下シリンダ60a、60b、ねじ70a、70b及びパルスモータ80a、80bは、コイル製造装置内において、第2のローラ40a、40bの位置を移動させるローラ移動手段を構成している。第2のローラ40aは、例えば、図2〜図5に示した第2のローラ41a、42a、43a、44aに相当し、第2のローラ40bは、同じく第2のローラ41b、42b、43b、44bに相当する。対状の第1のローラ及びその駆動手段や素線移動手段も、該コイル製造装置内に設けられるものとする(いずれも図6中に図示なし)。
図7において、(a)、(b)は、環状コイル2のコーナー部の形成動作を示し、(c)は直線状部分の形成動作を示す。コーナー部の形成時は、移動されるコイル素線21を、傾斜角をもって位置設定された第1のローラ30a、30bにより圧延し、該圧延によって該素線21に曲げ変形を生じさせる。このとき、第2のローラ40a、40bはその一部のものが、圧延された素線部分21bに接しその幅方向を規制する。図では第2のローラ41a、41bが素線部分21bに接している(図7(a))。さらに、第1のローラ30a、30bによりコイル素線21が圧延され、圧延された素線部分21bの長さが増大すると、第2のローラ40a、40bのうちの残りローラ42a、42b、43a、43b、44a、44bも、次第に、該圧延された素線部分21bに接してその幅方向を規制するようになる(図7(b))。図7(b)において、点線で示される素線部分21bは、第1のローラ30a、30bによる圧延に基づく曲げ変形だけがされた状態すなわち第2のローラ40a、40bによる規制は行わない状態の素線部分21bを示す。また、上記コーナー部に続く直線状部分の形成時は、コイル素線21への第1のローラ30a、30bの押当て面が互いに略平行になるようにして該素線21を圧延し、第2のローラ40a、40bは、該素線21の幅方向を規制する位置から退避させる(図7(c))。図7(c)において、21b1は、上記図7(a)、図7(b)の状態で第1のローラ30a、30bにより圧延された素線部分、21b2は、図7(c)の状態で第1のローラ30a、30bにより圧延された素線部分、Lは、同じく図7(c)の状態で第1のローラ30a、30bによって圧延された素線21の直線状部分の長さである。
2、2u、2v、2w…環状コイル、
3…鉄心、
4u、4v、4w…端子、
2a…コーナー部、
21、211、212、213、214…コイル素線、
30a、30b…第1のローラ、
40a、40b、41a、41b、42a、42b、43a、43b、44a、44b…第2のローラ、
50a、50b…ローラ連結部、
60a、60b…上下シリンダ、
70a、70b…ねじ、
80a、80b…パルスモータ。
Claims (1)
- 曲線状部分と直線状部分とを有する環状コイルを製造するコイル製造装置であって、
回転しながらコイル素線を圧延し、該コイル素線の断面内で前記環状コイルの内周側寄りの部分よりも外周側寄りの部分の圧延変形量を多くし、該圧延変形量の差により該コイル素線を長さ方向に曲げ変形させる対状の第1のローラと、
前記第1のローラよりも後段に複数対前記コイル素線の長さ方向に沿って配され、該コイル素線の前記曲げ変形された部分を、該コイル素線の長さ方向の複数箇所において該コイル素線の幅方向からはさんで規制し、回転しながら該コイル素線に対し前記配された位置に対応した曲げ変形を与え、環状コイルに所定の曲率の曲線状部分を形成する対状の第2のローラと、
前記コイル素線に移動力を与え、該コイル素線を長さ方向に移動させて前記第1、第2のローラの位置を通過させる素線移動手段と、
前記第2のローラの位置を移動させるローラ移動手段と、
を備え、
前記第1のローラは、前記曲線状部分の曲率に対応して回転軸の傾斜角が変化され、該回転軸の傾斜角変化により前記コイル素線への押当て面の傾斜角が可変される構成であり、
前記第2のローラは、前記コイル素線の長さ方向に対する該ローラ対の位置が、前記曲線状部分の曲率に応じて可変される構成であり、
前記環状コイルの曲線状部分を形成するときは、前記素線移動手段により移動される前記コイル素線を、前記第1のローラにより圧延し、該コイル素線の断面内の圧延変形量の差によって長さ方向に曲げ変形させ、該曲げ変形した該コイル素線を前記第2のローラにより幅方向に規制し該第2のローラの位置に対応して該コイル素線をさらに曲げ変形させ、また、前記環状コイルの直線状部分を形成するときは、前記第2のローラを前記ローラ移動手段により前記コイル素線の前記幅方向規制位置から退避させ、かつ、前記第1のローラの前記コイル素線への押当て面を互いに平行にして該第1のローラにより該コイル素線を圧延する構成としたことを特徴とするコイル製造装置。
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