JP2011217488A - 分割コアを用いた固定子の製造方法及び固定子製造装置 - Google Patents

分割コアを用いた固定子の製造方法及び固定子製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】固定子コアをハンドリングなしにアウターリングに組み付け可能な固定子の製造方法及び固定子製造装置の提供。
【解決手段】平角導体Dを巻回して形成したコイル14を備えた分割コアユニット10を円環状に整列させ固定子コア15を形成し、固定子コア15をアウターリング12に挿入することで固定子50を製造する固定子製造方法において、コア整列台110に、分割コアユニット10を一列に整列し、コア保持板125a、125bを備え、円筒状の外筒の一部に開口部121aを有する円環配列治具120の内部に、分割コアユニット10をコア整列台110に備えられたプッシャー111を用いて挿入し、円環配列治具120内部に円環状に配列された分割コアユニット10を、円環配列治具120の軸上に配置されたヨーククランプ装置140に保持されるアウターリング12内に、コア挿入装置130にて押圧して挿入することで、固定子50を組み立てる。
【選択図】図2

Description

本発明は、分割式固定子コアを用いたステータの組み立て技術に関するものである。
近年、環境問題に鑑みハイブリッド車や電気自動車などモータを自動車の駆動装置として用いられるようになっている。しかし、車載する為のモータは高出力で小型である必要があり、かつ低コストなものが要求されている。よってモータに用いる固定子の組み立て方法に関しても組み立て精度の向上やコストダウンを目的に様々な検討がなされている。
特許文献1には、分割コア配列装置、それを用いたステータ製造装置、及びステータ製造方法についての技術が開示されている。
分割コアのユニットを複数整列させて保持する分割コア保持治具を備え、分割コア保持具が回動可能に連結され、分割コアを円環状に配列し、円環状に配列した分割コアをアームで取り出し、分割コア挿入機構を用いてヨークに分割コアを挿入する。
このような分割保持具を用いることで、固定子の製造を自動化することが可能となる。
特許文献2には、分割コア式モータのステータ組み付け方法及び組み付け治具についての技術が開示されている。
分割コアを円環状に連結するにあたり、固定子内周面に対応する外周面を備えたステータ組み付け治具を用いる。ステータ組み付け治具には磁石が用意され、外周面に等間隔に配置される突起が設けられている。分割コアは該突起の間に磁力によってステータ組み付け治具に保持され、精度良く円筒状に並べられる。その状態でモータフレームに取り付けられるので、精度良く分割コアを配置することが可能となる。
特許文献3には、ステータ製造装置及びステータ製造方法に関する技術が開示されている。
円筒状の穴部を備え、穴部の入り口部分にテーパ面を備えたガイドリングを用いて、分割コアを円環状に並べて、圧入装置を用いてガイドリングの中に押し込むようにしてハウジングに圧入する。ガイドリングに設けられたテーパによって徐々に縮径され、ハウジングに分割コアが圧入される。圧入装置には圧入荷重センサを備えており、円環状に並べられた分割コアの外径が所定の値よりも大きければ、圧入時の荷重が大きくなるため、圧入荷重センサによって判定ができる。
このため、分割コアの寸法精度にばらつきがあっても、ハウジングが分割コアを適度なハウジング締付力によって保持することが可能となる。
特開2006−352966号公報 特開2006−271093号公報 特開2008−236893号公報
しかしながら、特許文献1乃至特許文献3に記載の技術には以下に説明する課題があると考えられる。
特許文献1、特許文献3に記載の技術を用いて固定子を製作する場合、分割型の固定子を製造した後、固定子の周囲にアウターリングを挿入するために、ハンドリングして固定子を移載する必要がある。
しかし、分割型の固定子コアのピースである分割コアを、円環状に配置し、円環状になった状態でハンドリングして移載する場合には、移載時の整列崩れや固定子コア表面への傷の発生等が問題となる。
また、特許文献2に記載の技術では、内周面を基準に分割コアを整列させハンドリングすることになるため、固定子コアの内周面の傷の発生等の虞があり、磁力で分割コアを保持するため、組み付け精度にも問題があるものと考えられる。
そこで、本発明はこのような課題を解決するために、固定子コアをハンドリングすることなしにアウターリングに組み付け可能な固定子の製造方法及び固定子製造装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の一態様による固定子の製造方法は以下のような特徴を有する。
(1)平角導体を巻回して形成したコイルを備えた分割コアを円環状に整列させ固定子コアを形成し、前記固定子コアをヨークに挿入することで固定子を製造する固定子の製造方法において、
コア整列台に、前記分割コアを一列に整列し、コア保持板を備え、円筒状の外筒の一部に開口部を有する円環配列治具の内部に、前記分割コアを前記コア整列台に備えられたコア搬送機構を用いて挿入し、前記円環配列治具内部に円環状に配列された前記分割コアを、前記円環配列治具の軸上に配置されたヨーククランプ装置に保持されるヨーク内に、コア挿入装置にて押圧して挿入することで、前記固定子を組み立てることを特徴とする。
また、前記目的を達成する為に、本発明の一態様による固定子製造装置は以下のような特徴を有する。
(2)ティースに平角導体を巻回して形成されたコイルが配設された分割コアを、円環状に整列させる固定子製造装置において、
前記分割コアを一列に整列させるコア整列台と、前記コア整列台の前方に配置され、円筒状の外筒の内部にコア保持板を備え、前記分割コアを円環状に配列する円環配列治具と、前記円環配列治具の横に同軸状に配置され、円環状に整列された前記分割コアをヨーク内に挿入してクランプする、ヨーククランプ装置とからなることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明の一態様による固定子の製造方法により、以下のような作用、効果が得られる。
上記(1)に記載される発明の態様は、平角導体を巻回して形成したコイルを備えた分割コアを円環状に整列させ固定子コアを形成し、固定子コアをヨークに挿入することで固定子を製造する固定子の製造方法において、コア整列台に、分割コアを一列に整列し、コア保持板を備え、円筒状の外筒の一部に開口部を有する円環配列治具の内部に、分割コアを前記コア整列台に備えられたコア搬送機構を用いて挿入し、円環配列治具内部に円環状に配列された分割コアを、円環配列治具の軸上に配置されたヨーククランプ装置に保持されるヨーク内に、コア挿入装置にて押圧して挿入することで、固定子を組み立てるものである。
分割コアを一列に整列させた状態で、コア搬送機構によって分割コアを円環配列治具の内部に挿入する。この際、円環配列治具は円筒状の外筒を備えており、内側に分割コアを環状に配置することが可能である。
円環配列治具内で環状に配列された分割コアは、コア挿入装置によってヨーククランプ装置に保持されるヨーク内に挿入される。
したがって、固定子コアがヨーク内に挿入されるまでに、固定子コアをハンドリングする必要がないため、ハンドリング時に搬送治具で分割コアに傷を付けたり、ハンドリングすることによる分割コアの位置ずれを起こすことを防ぐことが可能である。
また、このような特徴を有する本発明の一態様による固定子製造装置により、以下のような作用、効果が得られる。
上記(2)に記載される発明の態様は、ティースに平角導体を巻回して形成されたコイルが配設された分割コアを、円環状に整列させる固定子製造装置において、分割コアを一列に整列させるコア整列台と、コア整列台の前方に配置され、円筒状の外筒の一部に開口部を有し、内部にコア保持板を備え、分割コアを円環状に配列する円環配列治具と、円環配列治具の横に同軸状に配置され、円環状に整列された分割コアをヨーク内に挿入してクランプする、ヨーククランプ装置とからなるものである。
このような固定子製造装置を用いることで、円環配列治具内で環状に配列された分割コアは、コア挿入装置によってヨーククランプ装置に保持されるヨーク内に挿入される。その結果、固定子コアがヨーク内に挿入されるまでに、固定子コアをハンドリングされる必要がないため、ハンドリング時に搬送治具で分割コアに傷を付けたり、ハンドリングすることによる分割コアの位置ずれを起こすことを防ぐことが可能である。
第1実施形態の、固定子製造装置の側面図である。 第1実施形態の、固定子製造装置の上面視図である。 第1実施形態の、固定子の斜視図である。 第1実施形態の、円環配列治具、コア挿入装置、ヨーククランプ装置、ガイド治具、及びバックアップの断面図である。 第1実施形態の、分割コアを円環配列治具に挿入している様子を表した側面図である。 第1実施形態の、分割コアを円環配列治具に挿入した様子を表した側面図である。 第1実施形態の、分割コアに円環治具を納めた様子を表した側面図である。 第1実施形態の、分割コアが円環配列治具に納められた状態を表した断面図である。 第1実施形態の、コア挿入装置を動作させた状態を示した断面図である。 第2実施形態の、固定子製造装置の上面視図である。 第2実施形態の、固定子製造装置の側面図である。
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1に、第1実施形態の固定子製造装置の側面図を示す。
図2に、固定子製造装置の上面視図を示す。
図3に、固定子の斜視図を示す。
固定子製造装置100は、コア整列台110と、円環配列治具120、コア挿入装置130、ヨーククランプ装置140、ガイド治具150、チャック160、及びバックアップ170を有している。
コア整列台110は、分割コアユニット10を複数並べることができるスペースと、プッシャー111を備えている。
分割コアユニット10は、コア整列台110にその外周面が下になるよう寝かされた状態で整列される。
プッシャー111はコア整列台110に並べられた分割コアユニット10を、コア整列台110の一端に配置される円環配列治具120側に押していく機能を備えている。プッシャー111に接続される推進装置は、モータでもシリンダであっても良い。ただし、複数並べられた分割コアユニット10を搬送する能力を備える必要がある。図1では15個の分割コアユニット10がコア整列台110の上に並べられているので、プッシャー111によって、円環配列治具120の側に15個の分割コアユニット10を搬送する能力を必要とする。
また、コア整列台110には分割コアユニット10がずれないようにガイドするコイルガイド112も備えられているものとする。このコイルガイド112によって、分割コアユニット10は分割コアユニット10の軸方向にずれることなく、円環配列治具120側に搬送される。
円環配列治具120は、外筒部121と、内径把持部125とを備えている。外筒部121は図3に示す固定子50に備えられる固定子コア15の外径にあわせて形成されており、外周面を支持することができる。そして外筒部121には複数の分割コアユニット10が同時に収納できる程度の広さの開口部121aを備えており、開口部121aは蓋部材127によって塞がれる。
蓋部材127はこの開口部121aを塞ぐと共に分割コアユニット10を移載する機能を備えている。蓋部材127は、外筒部121にヒンジ121bによって回動可能に取り付けられており、又、蓋部材127にはシリンダ128が取り付けられている。シリンダ128を動作させることで、蓋部材127を開閉することができ、シリンダ128の前進端で蓋部材127が閉じて外筒部121と円筒を形成する状態となる。
内径把持部125は、分割コアユニット10の内周を把持する機能を有する第1内径把持爪126a、第2内径把持爪126b、及び第3内径把持爪126cを備えている。また、第1コア保持板125a及び第2コア保持板125bを備えている。
内径把持部125は分割コアユニット10の内径を把持するために、第1内径把持爪126a乃至第3内径把持爪126cを備えており、第1内径把持爪126a乃至第3内径把持爪126cが拡径することで、外筒部121の内周面に押さえつけるようにして分割コアユニット10を外筒部121内に保持する機能を備えている。
また、第1コア保持板125a及び第2コア保持板125bは、内径把持部125の中心、すなわち外筒部121の中心軸を中心に回動可能に内径把持部125に備えられている。
第1コア保持板125a及び第2コア保持板125bは、外筒部121に設けられる開口部121aから分割コアユニット10が挿入されるにあたって、図1において時計回りに内径把持部125の周囲を回転する。そして、図1に示される第2コア保持板125bの位置に第1コア保持板125aが来た時点で、それ以上時計回りの方向に回転できないような機構となっている。
コア挿入装置130は、図2に示されるように、コア挿入ヘッド131に推力発生装置132がロッド133によって結合されており、コア挿入ヘッド131は円環配列治具120に向かって進退することが可能な構成となっている。
図4に、円環配列治具、コア挿入装置、ヨーククランプ装置、ガイド治具、及びバックアップの断面図を示す。なお、説明の都合上、コア整列台は省略している。
コア挿入ヘッド131は略円筒状の形状をしており、環状の先端が分割コアユニット10の一端を押圧することが可能となっている。円環配列治具120の外筒部121と内径把持部125を避ける構造とするためである。
コア挿入ヘッド131が推力発生装置132の推力によって前進することで、外筒部121に挿入された分割コアユニット10を円環状に配列されたまま移動することが出来る。なお、図示していないがコア挿入ヘッド131は第1コア保持板125a及び第2コア保持板125bも回避できるよう切り込みや、内径把持部125を支持するための支柱を回避できる切り込みを有する形状となっている。
ヨーククランプ装置140は、アウターリング12をクランプするための装置である。ベースプレート141にはアウターリング12に備えられるボルト穴で位置決めが可能なように突起142が備えられており、アウターリング12のフランジ部分を保持できるようなクランプ143を複数個備えている。
ガイド治具150は、円環配列治具120に接続されて備えられ、外側テーパ部材151と内側テーパ部材152を有している。外側テーパ部材151は内周面がテーパ状にヨーククランプ装置140側に向けて狭くなっている。外側テーパ部材151のガイド治具150側の端部は外筒部121の内周面と径が等しく、外側テーパ部材151のヨーククランプ装置140側の端部はアウターリング12の内径と径が等しくなっている。
内側テーパ部材152は外周面がテーパ状にヨーククランプ装置140側に向けて狭くなっている。
チャック160は、バックアップ170を搬送する機能を有しており、バックアップ170はアウターリング12に挿入される分割コアユニット10の端面を支持する。なおバックアップ170は図示しない支持台に固定され、円環配列治具120の軸方向に移動しない構成となっているものとする。
バックアップ170は、端面に支持凹部170aが形成されており、分割コアユニット10の端面を支持凹部170aで支持する構成となっている。
一方、固定子製造装置100で組み立てられる固定子50は、図3に示すような形状であり、分割コアユニット10を円環状に並べてアウターリング12内に納められた状態となる。
固定子50には、アウターリング12と分割コアユニット10が円環状に並べられた固定子コア15と、バスバホルダ11とが備えられている。
分割コアユニット10には、平角導体Dを巻回して形成したコイル14が分割コアに挿入され樹脂モールドされた状態で形成されている。コイルエンドには端子部14aが突出しており、図3に示されるように片側に突出するように配置される。図示していないがこの後、端子部14aはバスバに接続され、固定子50と回転子と組み合わされてモータとなる。
第1実施形態の固定子製造装置100は上記構成であるので、次に説明するような工程を経て固定子50の組付けを行う。
図5に、分割コアを円環配列治具に挿入している様子を表した側面図を示す。
図6に、分割コアを円環配列治具に挿入した様子を表した側面図を示す。
図7に、分割コアに円環治具を納めた様子を表した側面図を示す。
コア整列台110に設けられたプッシャー111が、分割コアユニット10を円環配列治具120側に押すことで、分割コアユニット10を搬送する。
そして、図5に示すように分割コアユニット10が円環配列治具120内部に挿入されることで、第1コア保持板125a及び第2コア保持板125bが回転しながら分割コアユニット10を支持する。
そして、図6に示す位置まで第1コア保持板125a及び第2コア保持板125bが移動して、第1コア保持板125a及び第2コア保持板125bの回転は停止する。
この状態で、分割コアユニット10が移動しないように保持し、シリンダ128より推力を得ることで蓋部材127を締める。その結果、図7に示すように残っている分割コアユニット10も蓋部材127によって円環配列治具120の内部に納められる。
内径把持部125に備えられる第1内径把持爪126a、第2内径把持爪126b、及び第3内径把持爪126cにより、外筒部121の内径に分割コアユニット10を押しつけ、位置決めを行う。この結果、外筒部121の内径基準で分割コアユニット10の位置決めがなされる。
図8に、分割コアが円環配列治具に納められた状態を表した断面図を示す。
図9に、コア挿入装置を動作させた状態を示した断面図を示す。
分割コアユニット10は、円環配列治具120に納められ、蓋部材127が閉められた後に、コア挿入装置130が動作することで、分割コアユニット10は、図9に示すようにガイド治具150を通解してアウターリング12に納められる。
コア挿入装置130の先端に設けられたコア挿入ヘッド131は、分割コアユニット10をそれぞれヨーククランプ装置140側に押し込む。
コア挿入ヘッド131に押された分割コアユニット10は、円環配列治具120の外筒部121と内径把持部125の間に設けられる治具内空間123から、ガイド治具150の外側テーパ部材151と内側テーパ部材152の間に設けられるガイド内通路155を通過して、ヨーククランプ装置140に固定されるアウターリング12の中に分割コアユニット10が挿入される。
外筒部121の内径に対してアウターリング12の内径は、若干ながら径が小さい。これは、円環配列治具120に第1コア保持板125a及び第2コア保持板125bを必要とする為である。第1コア保持板125a及び第2コア保持板125bの厚み分だけ、外筒部121の内径を広げる必要がある。
一方、アウターリング12の内径は分割コアユニット10を円環状に複数個並べたものの外径とほぼ等しいため、外筒部121の内径と比べアウターリング12の内径は若干小さい。
このため、ガイド治具150のガイド内通路155はテーパ状に形成されている。したがって、分割コアユニット10はコア挿入ヘッド131に押されることで、縮径しながらアウターリング12の内部に挿入されることになる。
なお、ヨーククランプ装置140に保持されているアウターリング12は、分割コアユニット10が挿入される際には、加熱されており、円環状に並べられた分割コアユニット10の外径と隙間バメとなる。アウターリング12に分割コアユニット10が挿入された後、冷却されることで固定子50が構成される。
固定子50はこの後、ベースプレート141より外され、バスバホルダ11が取り付けられ、分割コアユニット10の端子部14aはバスバで接合される。
第1実施形態の固定子製造装置100は上記構成であるので、以下に説明する効果、作用を奏する。
第1実施形態の固定子製造方法は、平角導体Dを巻回して形成したコイル14を備えた分割コアユニット10を円環状に整列させ固定子コア15を形成し、固定子コア15をアウターリング12に挿入することで固定子50を製造する固定子製造方法において、コア整列台110に、分割コアユニット10を一列に整列し、第1コア保持板125a及び第2コア保持板125bを備え、円筒状の外筒の一部に開口部121aを有する円環配列治具120の内部に、分割コアユニット10をコア整列台110に備えられたプッシャー111を用いて挿入し、円環配列治具120内部に円環状に配列された分割コアユニット10を、円環配列治具120の軸上に配置されたヨーククランプ装置140に保持されるアウターリング12内に、コア挿入装置130にて押圧して挿入することで、固定子50を組み立てるものである。
分割コアユニット10を一列に整列させた状態で、プッシャー111によって分割コアユニット10を円環配列治具120の内部に挿入する。この際、円環配列治具120は円筒状の外筒部121を備えており、内側に分割コアユニット10を環状に配置することが可能である。
円環配列治具120内で環状に配列された分割コアユニット10は、コア挿入装置130によってヨーククランプ装置140に保持されるアウターリング12内に挿入される。
したがって、固定子コア15がアウターリング12内に挿入されるまでに、固定子コア15を従来技術に示されるようにハンドリングする必要がないため、分割コアユニット10でのハンドリング時に搬送治具で分割コアユニット10に傷を付けたり、ハンドリングすることによる分割コアユニット10の位置ずれを起こすことを防ぐことが可能である。
分割コアユニット10の位置決めの精度は、固定子50の内径精度に影響する。
固定子50を図示しない回転子とあわせモータとした際に、回転子と固定子50との干渉を避けるため、固定子50と回転子とのクリアランスを大きく確保する必要があるが、固定子製造装置100を用いることで、分割コアユニット10の位置決め精度を確保可能であるのでこのクリアランスを小さく設定することが可能となる。
又、分割コアユニット10の位置決め精度を向上させることで、モータの振動や駆動音を抑制する事が可能となる。
また、固定子50の製造工程を簡略化できるため、固定子50のコストダウンに貢献することが出来る。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
(第2実施形態)
第2実施形態の固定子製造装置200は、第1実施形態の固定子製造装置100とほぼ同じ構成であるが、その配置などが若干異なる。以下に相違点を説明する。なお、同じ名前を用いる場合は、同じ機能を備えているものとする。
図10に、第2実施形態の固定子製造装置の上面視図を示す。
図11に、第2実施形態の固定子製造装置の側面図を示す。
固定子製造装置200は、コア整列台210と、円環配列治具220、コア挿入装置230、ヨーククランプ装置240、ガイド治具250、チャック260、及びバックアップ270を有している。
コア整列台210は、プッシャー211とコイル支持ガイド213を備えている。コイル支持ガイド213は分割コアユニット10が倒れるのを防ぐ目的で備えられている。
分割コアユニット10は、コア整列台210にその端面が下になるように立てられた状態で整列される。
円環配列治具220は、外筒部221と、内径把持部225とを備えている。そして外筒部221には複数の分割コアユニット10が同時に収納できる程度の広さの開口部221aを備えており、開口部221aは蓋部材227によって塞がれる。
蓋部材227は、外筒部221にヒンジ221bによって回動可能にとりつけられており、又、蓋部材227にはシリンダ228が取り付けられている。シリンダ228を動作させることで、蓋部材227を開閉することができ、シリンダ228の前進端で蓋部材227が閉じて外筒部221と円筒を形成する状態となる。
内径把持部225は、分割コアユニット10の内周を把持する機能を有する第1内径把持爪226a、第2内径把持爪226b、及び第3内径把持爪226cを備えている。また、第1コア保持板225a及び第2コア保持板225bを備えている。
コア挿入装置230は、図11に示されるように、コア挿入ヘッド231に推力発生装置232がロッド233によって結合されており、コア挿入ヘッド231は円環配列治具220に向かって進退することが可能な構成となっている。コア挿入装置230は円環配列治具220の軸線上の下方に配置され、コア挿入ヘッド231はコア挿入装置230内に下方から挿入される。
ヨーククランプ装置240は、アウターリング12をクランプするための装置である。ベースプレート241にはアウターリング12に備えられるボルト穴で位置決めが可能なように突起242が備えられており、アウターリング12のフランジ部分を保持できるようなクランプ243を複数個備えている。
ガイド治具250は、円環配列治具220に接続されて備えられ、外側テーパ部材251と内側テーパ部材252を有している。外側テーパ部材251は内周面がテーパ状にヨーククランプ装置240側に向けて狭くなっている。外側テーパ部材251のガイド治具250側の端部は外筒部221の内周面と径が等しく、外側テーパ部材251のヨーククランプ装置240側の端部はアウターリング12の内径と径が等しくなっている。
内側テーパ部材252は外周面がテーパ状にヨーククランプ装置240側に向けて狭くなっている。
チャック260は、バックアップ270を搬送する機能を有しており、バックアップ270はアウターリング12に挿入される分割コアユニット10の端面を支持する。なおバックアップ270は図示しない支持台に固定され、円環配列治具220の軸方向に移動しない構成となっているものとする。
バックアップ270は、端面に支持凹部270aが形成されており、分割コアユニット10の端面を支持凹部270aで支持する構成となっている。
第2実施形態の固定子製造装置200は上記構成であり、第1実施形態の固定子製造装置100と同等の効果を得ることが可能である。
したがって、分割コアユニット10の外周面をハンドリングなどによって傷つけることなくアウターリング12に挿入することが可能となる。
また、ハンドリングのために分割コアユニット10を円環状に並べた後、フリーの状態で搬送する必要がないため、分割コアユニット10をアウターリング12へ組み付ける際の組み付け精度を向上させることが可能となる。
以上、本実施形態に則して発明を説明したが、この発明は前記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜変更することにより実施することもできる。
例えば、第1実施形態の固定子製造装置100と第2実施形態の固定子製造装置200では、分割コアユニット10のコア整列台での保持姿勢が異なるだけで構成はほぼ同じである。固定子製造装置100の構成がコア整列台110に対して左右逆転する構成、つまり、コア整列台110に対してコア挿入装置130が右側にある構成でも良い。
同様にして固定子製造装置200の構成がコア整列台210に対して上下逆転する構成、つまりコア整列台210に対してコア挿入装置230が上側にある構成でも良い。
また、分割コアユニット10の個数や固定子50の構成によって、固定子製造装置100及び固定子製造装置200の構成を変更することを妨げない。よって、例えばアウターリング12に組み付ける分割コアユニット10の個数の変更や、例示した材質の変更を妨げるものではない。
100 固定子製造装置
110 コア整列台
111 プッシャー
112 コイルガイド
120 円環配列治具
121 外筒部
121a 開口部
121b ヒンジ
123 治具内空間
125 内径把持部
125a 第1コア保持板
125b 第2コア保持板
127 蓋部材
128 シリンダ
130 コア挿入装置
131 コア挿入ヘッド
132 推力発生装置
133 ロッド
140 ヨーククランプ装置
141 ベースプレート
142 突起
143 クランプ
150 ガイド治具
151 外側テーパ部材
152 内側テーパ部材
155 ガイド内通路
160 チャック
170 バックアップ

Claims (2)

  1. 平角導体を巻回して形成したコイルを備えた分割コアを円環状に整列させ固定子コアを形成し、前記固定子コアをヨークに挿入することで固定子を製造する固定子の製造方法において、
    コア整列台に、前記分割コアを一列に整列し、
    コア保持板を備え、円筒状の外筒の一部に開口部を有する円環配列治具の内部に、前記分割コアを前記コア整列台に備えられたコア搬送機構を用いて挿入し、
    前記円環配列治具内部に円環状に配列された前記分割コアを、前記円環配列治具の軸上に配置されたヨーククランプ装置に保持されるヨーク内に、コア挿入装置にて押圧して挿入することで、前記固定子を組み立てることを特徴とする固定子の製造方法。
  2. ティースに平角導体を巻回して形成されたコイルが配設された分割コアを、円環状に整列させる固定子製造装置において、
    前記分割コアを一列に整列させ、コア搬送機構を備えたコア整列台と、
    前記コア整列台の前方に配置され、円筒状の外筒の一部に開口部を有し、内部にコア保持板を備え、前記分割コアを円環状に配列する円環配列治具と、
    前記円環配列治具の横に同軸状に配置され、円環状に整列された前記分割コアをヨーク内に挿入してクランプする、ヨーククランプ装置とからなることを特徴とする固定子製造装置。
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