JP7327303B2 - マグネット整列装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータロータに組み付けられるマグネット整列装置に関する。
従来、例えば特許文献1に記載されるように、モータのロータコアに、複数の短冊状のマグネットを円環形状に取り付けるマグネットの組み込み装置が知られている。マグネットの組み込み装置におけるマグネット整列では、例えば、マグネット供給トレイのピッチから組付ピッチへ変換後、個々に旋回機能を有する治具へ受け渡し、その治具が旋回することで円環形状に整列させるものがあった。
特開平8-19198号公報
ところが、このような整列装置では、マグネットのピッチ変換、受け渡しまでの移動、受け渡し、および旋回の4自由度構造であることから、ユニットレイアウトに限界があった。また、多数のマグネットを有するモータの場合、この工程が複数必要となり、さらに装置構成が複雑になるとともに作業効率が悪いという問題が生じていた。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、モータロータに組み付けられるマグネットの整列において、簡単な構成でマグネットを効率的に整列させるマグネット整列装置を提供することにある。
本発明のマグネット整列装置は、モータのロータコアに組み付けられる複数のマグネット(2)を、回転軸(51)まわりに回転させることで回転軸の外周に沿う円環形状に整列させるマグネット整列装置である。
マグネット整列装置は、連結治具(10)と、直線レール部(30)と、回転部(50)と、押し込み部(60)と、を備える。連結治具は、前端が回転軸に固定される先頭治具(Tf)、先頭治具の後端に連結される単数または複数の中間治具(T1,T2,T3,T4,T5,T6,T7,T8)、および中間治具の後端に連結される最後尾治具(Tr)を有して構成され、各治具にはマグネットが投入されるマグネット投入部(19)が各々形成されている。
直線レール部は、回転軸の回転動作前であってマグネット供給トレイ(3)からマグネット投入部へマグネットが投入される際に、マグネットが一直線状に並ぶように連結治具を直線状に保持する。回転部は、直線レール部の一端側に設けられ、先頭治具が接続された回転軸を進行方向(Rf)へ回転駆動することで、直線状の連結治具を円環形状に変形させる。押し込み部は、回転動作後の最後尾治具を、直線状から回転軸の外周に沿うように外側から押し込む。
先頭治具から最後尾治具までの各治具は、回転軸の進行方向への回転駆動に伴って、全体として円環形状となるように各治具間の連結軸(22)を支点として順次相対回動可能に連結されている。
本構成によれば、マグネット供給トレイから連結治具のマグネット投入部へマグネットが投入されるとき、連結治具は直線レール部において直線状に保持されており、マグネット投入部は一直線状に並んだ状態にある。連結治具は、回転軸の進行方向への回転駆動に伴って、連結治具を構成する複数の治具がそれぞれ連結軸を支点として順次相対回動し、回転軸の外周に沿って移動する。最後尾治具は、押し込み部により回転軸の外周に沿うように押し込まれて、最終的に連結治具は全体形状が円環形状となる。このようにして、各治具に投入されたマグネットを円環形状に整列させる。すなわち、本構成によれば、簡単な装置構成で、かつ、旋回と押し込みの2つの動作により容易に直線状態で整列したマグネットを効率的に円環形状に整列させることができる。
第一実施形態によるマグネット整列装置の全体を示す斜視図であり、回転軸が回転する前の初期状態を示す。 第一実施形態によるマグネット整列装置の全体を示す斜視図であり、回転軸が回転した後の状態を示す。 回転前の連結治具の全体を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。 回転後の連結治具の全体を示す平面図である。 中間治具を示す斜視図である。 回転後の連結治具の全体を示す斜視図である。 マグネット供給トレイを示す平面図である。 治具の寸法設定について説明するための模式図である。 調整部を示す平面図である。 調整部を示す斜視図である。 押し込み部を示す平面図であり、押し込み前の状態を示す。 押し込み部を示す平面図であり、押し込み時の状態を示す。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〈第1実施形態〉
[構成]
第一実施形態によるマグネット整列装置1について、図1~図12の各図に基づいて説明する。本実施形態のマグネット整列装置1は、複数の短冊状のマグネット2を、図示しない10極ブラシレスモータのロータコアに組み込む前段階において、図7に示すようにマグネット供給トレイ3上に、複数の列状に長手方向が一直線状になるように並べられたマグネット2を円環形状に整列させるための装置である。マグネット2の材質は、例えばネオジム焼結磁石である。図1、図2に示すように、マグネット整列装置1は、連結治具10、直線レール部30、調整部40、回転部50、押し込み部60、脚部4、および架台プレート5等を主に備えている。連結治具10、直線レール部30、調整部40、回転部50、および押し込み部60は、4本の脚部4の上部に水平に配置される架台プレート5の上に設けられている。
その他、マグネット整列装置1は、図示は省略するが、マグネット供給トレイ3(図7参照)からマグネット2を連結治具10へ投入する投入チャック、円環形状に整列が完了したマグネット2をシリンダ52の駆動により下から押し上げるプッシャ、整列したマグネット2を治具から抜き取る抜き取りチャックなどを備えている。
以下の説明において、架台プレート5上において直線レール部30が延設されている方向を「幅方向」とし、幅方向に垂直な方向を「奥行き方向」とする。回転部50は、直線レール部30に対して幅方向の一方側に連続して設けられている。調整部40は、直線レール部30に対して奥行き方向の奥側に設けられている。なお、単に「一方側」および「他方側」というときは、幅方向における向きを示すものとする。また、単に「手前側」および「奥側」というときは、奥行き方向における向きを示すものとする。押し込み部60は、回転部50の手前側に設けられている。
図1、図2において、後述する連結治具10を時計回りに回転させて円環形状となるように、回転軸51が回転する進行方向を進行方向Rfとし、その反対方向を後退方向Rrとする。図1は、連結治具10が回転する前の初期状態を示しており、図2は、連結治具10の回転が完了し、さらに押し込み部60により最後尾治具Trが押し込まれて、円環形状の形成が完了した状態を示している。
まず、マグネット2が投入される連結治具10の構成について説明する。連結治具10は、図3、図4に示すように、先頭治具Tf、8つの中間治具T1,T2,T3,T4,T5,T6,T7,T8、および最後尾治具Trの合計10個の治具で構成されている。連結治具10において先頭治具Tf側を「前」、最後尾治具Tr側を「後ろ」とする。先頭治具Tfは後述する回転軸51の外周に固定されている。先頭治具Tfの後側に第1中間治具T1が連結され、第1中間治具T1の後側に第2中間治具T2が連結されている。同様に、第3中間治具T3、第4中間治具T4、第5中間治具T5、第6中間治具T6、第7中間治具T7、第8中間治具T8、および最後尾治具Trの順に連結されている。以下、10個の治具を総称していうときは、単に「治具T」という。
各治具Tは、治具本体部11と、マグネット保持プレート12とを有している。なお、図3、図4、図6の各図において、図面を分かりやすくするため、治具本体部11やマグネット保持プレート12等、その他以下説明する治具Tに共通する各部位の符号については、一部の治具Tにのみ符号を付している。治具本体部11とマグネット保持プレート12とは、ねじ13(図6参照)により一体に固定されている。
各治具Tの治具本体部11は、上下方向に長い略柱状をなしている。まず、中間治具T1,T2,T3,T4,T5,T6,T7,T8について説明する。図5に示すように、中間治具T1,T2,T3,T4,T5,T6,T7,T8の治具本体部11には、前側上挿入部14、前側下挿入部15、後側挿入部16、マグネット保持凹部17が形成されている。マグネット保持凹部17は、治具本体部11において、連結治具10が円環形状になったときに(図4参照)内周側に位置し、連結治具10が直線レール部30上にあるときには奥行き方向の奥側に位置する側面に形成されている。マグネット保持凹部17は、幅方向の両端に内周側へ突出して形成された壁部18に囲まれて凹部として形成されている。
図3(a)および図4に示すように、マグネット保持プレート12は、マグネット保持凹部17に対向して設けられている。マグネット保持プレート12と治具本体部11のマグネット保持凹部17とで形成される空間が、マグネット投入部19として形成されている。マグネット保持プレート12のマグネット投入部19内には、マグネット受面部21が形成されている。マグネット投入部19に投入されたマグネット2は、マグネット受面部21に当接支持され、マグネット2の略上半分が各治具Tの上面より飛び出すようにして保持される。
前側上挿入部14、前側下挿入部15、および後側挿入部16は円筒状をなしており、隣り合う治具同士を連結するための連結軸22が挿入可能である。前側上挿入部14は、治具本体部11の前側上端に前側へ突出して形成されている。前側下挿入部15は、治具本体部11の前側下端に前側へ突出して形成されている。後側挿入部16は、治具本体部11の後側端部であって、前側上挿入部14と前側下挿入部15との間の位置に後側へ突出して形成されている。
任意の中間治具(例えば第1中間治具T1)における後側挿入部16が、任意の中間治具の後側の中間治具(例えば第2中間治具T2)における前側上挿入部14と前側下挿入部15との間に挟まるように係合し、各挿入部14,15,16が上下方向に連続する。そして、連結軸22が前側上挿入部14、後側挿入部16、および前側下挿入部15にわたって挿入される。前後の治具Tは、連結軸22により所定の相対的な回動自由度をもって連結されている。
先頭治具Tfの構成については、概ね中間治具T1,T2,T3,T4,T5,T6,T7,T8と同様であるが、先頭であるため、図3(a)に示すように、治具本体部11には前側の挿入部14,15は形成されておらず、後側挿入部16のみ形成されている。先頭治具Tfの後側挿入部16は、第1中間治具T1の前側上挿入部14と前側下挿入部15との間に係合し、上下方向に連続する。そして、各挿入部14,15,16に連結軸22が挿入されている。先頭治具Tfの前端部23は、内周から外周に向かって後方へ若干凹んだなだらかな略弧状をなしている。
先頭治具Tfは、初期位置では、幅方向における中心C1が、回転軸51の回転中心C2と奥行き方向に重なっており、回転軸51の接線Lの延びる方向に姿勢を一致させた状態で回転軸51に接続されている。回転軸51の接線方向と、マグネット投入部19の長手方向とが一致している。先頭治具Tfは、マグネット保持プレート12の内周側の突部28が回転軸51に固定されており、回転前の段階で回転軸51の外周に沿っている。
最後尾治具Trの構成についても、概ね中間治具T1,T2,T3,T4,T5,T6,T7,T8と同様であるが、最後尾であるため、治具本体部11には後側挿入部16は形成されておらず、前側上挿入部14と前側下挿入部15が形成されている。最後尾治具Trの各前側挿入部14,15の間に、第8中間治具T8の後側挿入部16が係合し、各挿入部14,15,16が上下方向に連続する。そして、各挿入部14,15,16に連結軸22が挿入されている。
最後尾治具Trの後端部24は、内周から外周に向かって後方へ膨らんだなだらかな略弧状をなしている。この最後尾治具Trの後端部24と、先頭治具Tfの前端部23とは、形状が概ね対応しており、図4に示すように円環形状になったとき、最後尾治具Trの後端部24と先頭治具Tfの前端部23とが当接するようになっている。図11、図12に示すように、最後尾治具Trの連結軸22まわりには、ねじりばね25が設けられている。ねじりばね25は最後尾治具Trを手前側へ付勢している。
図3(a)、図4、図6を参照する。各図に示すように、各治具Tの治具本体部11において、マグネット保持凹部17とは反対側であって、連結治具10全体が円環形状になったときに外周に位置する外周面36には、上下方向に連続する縦溝部26が凹設されている。縦溝部26は、治具T同士のガタを吸収し変形時の円環形状を真円とする位置決めとなる溝である。なお、先頭治具Tfの縦溝部26のみ、下面まで連続していない。
図3(b)、図6に示すように、各治具Tの治具本体部11の外周面36において、上下方向の略中間位置には、係合溝27が周方向に沿って凹設されている。図1、図3(b)に示すように、連結治具10が直線レール部30上にある回転前の状態において、各治具Tの係合溝27は直線状に連続し、それぞれの係合溝27が中間レール32に篏合している。
次に、図7、図8を参照して、各治具Tの寸法等と、マグネット供給トレイ3でのマグネット2の配置間隔であるトレイピッチP1との関係について説明する。各治具Tにおいて、回動支点間の支点ピッチP2(前後の連結軸22の間隔)は、トレイピッチP1と同じである。トレイピッチP1と支点ピッチP2との関係式は、以下の(式1)で表される。治具Tの回動支点におけるピッチ円半径を「R」で示す。モータコアに取り付けられるマグネット数を「n」とする。
P1=P2
=2R・sin(θ/2)
=2R・sin(360°/2n) ・・・(式1)
上記式から算出されるピッチ円半径Rと、モータコア寸法Dに基づいて治具Tは設計される。これにより、トレイピッチP1、マグネット数n、およびモータコア寸法Dに依存しないマグネット整列装置1として実施される。
次に、再び図1,図2を参照し、直線レール部30について説明する。直線レール部30は、レールベース31と、中間レール32とで構成されている。レールベース31は、幅方向に長い略矩形状をなし、奥行き方向の略中間位置には、下方へ凹んだ凹部33が長手方向に亘って形成されている。中間レール32は、幅方向に長く、レールベース31より奥行き方向の長さが短い板状部材である。中間レール32は、レールベース31の手前側上方に、レールベース31の上面と所定間隔を空けてレールベース31に固定されている。連結治具10は、その下端がレールベース31の凹部33に係合し、係合溝27が中間レール32に対して奥側から係合する。
次に、調整部40について説明する。調整部40は、整列動作が開始される前であって、マグネット2がマグネット投入部19に投入される前に、図1に示すように一直線状になっている連結治具10の歪み(でこぼこ)を修正する機構部である。各治具Tは、レールベース31に嵌っている段階で、ある程度は直線状になっているが、各治具T同士が相対回動可能に連結されているため、若干でこぼこが生じている。マグネット投入時に、治具T(マグネット投入部19)が曲がっていると、円滑にマグネット2を投入することができないため、この調整部40により連結治具10が一直線状になるように修正される。
図1、図9に示すように、調整部40は、エアシリンダ41、整列プレート42、およびプッシャピン43(図9参照)等を主に備えている。整列プレート42は、エアシリンダ41に連結される板状部材であって、手前側端部44は、一直線状に形成されている。整列プレート42は、エアシリンダ41の駆動により手前側(図9に示す下側)へ移動可能である。移動したとき、整列プレート42の手前側端部44は、連結治具10のマグネット保持プレート12の奥側端部29に当接する。これにより、各治具Tが概ね一直線状に揃えられる。エアシリンダ41は、「調整駆動部」に相当する。プッシャピン43は、「当接部材」に相当する。
プッシャピン43は、整列プレート42において、手前側端部44であって、幅方向の他方側端部寄りに一体に設けられている。プッシャピン43は、整列プレート42の下面から手前側に突出して設けられており、プッシャピン43の手前側端部45はなだらかに湾曲した曲面状をなしている。プッシャピン43の手前側端部45は、エアシリンダ41の駆動に伴い、初期状態にある最後尾治具Trのマグネット保持プレート12に対して、第8中間治具T8のマグネット保持プレート12側から当接する。これにより、最後尾治具Trは他方側へ引っ張られ、連結治具10全体のたるみが解消される。プッシャピン43は、「プッシャ部材」に相当する。
再び、図1、図2を参照し、回転部50について説明する。回転部50は、直線状の連結治具10を、全体形状が円環形状になるように変形させる機構部である。回転部50は、回転軸51、図示しない回転軸駆動機構、カムフォロア53、上カバー54、および下カバー55を主に備えている。回転軸51は、上カバー54と下カバー55との間に収容されている。上カバー54および下カバー55は、共に略円環板状部材である。
上カバー54において、手前側かつ他方側は、一部が切り欠いて開放されており、この部位から連結治具10が回転部50へ進行または後退可能となっている。また、この開放された部位と、初期位置における第1中間治具T1、第2中間治具T2、および第3中間治具T3の一部が上下方向に重なっている。初期位置において、各治具Tの上方から各々のマグネット投入部19へマグネット2を投入可能である。なお、直線レール部30の中間レール32は、上カバー54の下方に位置し、上カバー54の一方側端部近傍まで延びて形成されている。
回転軸駆動機構は例えばモータであり、モータの駆動制御により、回転軸51は進行方向Rfおよび後退方向Rrに回転する。回転軸51には、先頭治具Tfが連結されており、回転軸51の回転に伴い、連結治具10が追従して回転軸51のまわりを回転するようになっている。図11に示すように、カムフォロア53は、回転軸51に対して、手前側かつ一方側に設けられている。カムフォロア53は、連結軸22が回転軸51に追従して回転する際に、連結治具10を回転軸51に押し付けるように作用する。カムフォロア53は、各治具Tが回転軸51の回転に伴い回転軸51の外周に沿うように回転軸51側へ押し付けて案内する「ガイド部材」に相当する。
押し込み部60は、回転部50の手前側に位置しており、最後尾治具Trを回転軸51に向けて押し込み、円環形状を完成させるための機構部である。押し込み部60は、エアシリンダ61と、押し込みレバー62と、を主に備えている。押し込みレバー62は、回転軸51に対して、手前側かつ他方寄りに位置に設けられている。エアシリンダ61は、「押し込み駆動部」に相当する。
図11、図12に示すように、押し込みレバー62の奥側端部63は、手前側かつ一方側になだらかに凹んだ曲面状をなしている。この押し込みレバー62の奥側端部63の形状は、最後尾治具Trの外周側の形状と対応している。押し込みレバー62は、エアシリンダ61の駆動により奥行き方向へ往復移動可能である。
図11に示すように、回転前および回転軸51の進行方向Rfへの回転が完了したときには、押し込みレバー62は、連結治具10から奥行き方向に離れた位置にある。図12に示すように、回転軸51の進行方向Rfへの回転が完了したときに、エアシリンダ61が駆動されると、押し込みレバー62は回転軸51(奥)側へ移動し、最後尾治具Trに当接する。これにより、最後尾治具Trは、ねじりばね25の付勢力に抗して連結軸22を中心に反時計回りに回動し、図12に示すように連結治具10全体の円環形状が完成する。ねじりばね25は、「付勢部材」に相当する。
[作用]
次に、上記マグネット整列装置1によるマグネット整列動作について説明する。まず、図示しない投入チャックにより、マグネット供給トレイ3上に整列した1列目(図7において最下方に示す列)の10個のマグネット2がマグネット投入部19へ投入され、図1に示す状態となる。
次に、回転軸51が回転駆動されて、回転軸51は進行方向Rfへ回転する。回転軸51に固定された先頭治具Tfは、図11に示すように、回転軸51の回転に伴い、初期位置から進行方向Rfへ回転軸51まわりを約300度回転し、幅方向において押し込みレバー62と一部重なる位置まで進む。そして、最後尾治具Trは、直線レール部30から一方側へ進み進行方向Rfへ回転軸51のまわりを約1回転する。回転後の最後尾治具Trの幅方向における位置は、押し込みレバー62と一致する。
図11に示すように、回転前および回転軸51の進行方向Rfへの回転が完了したときには、押し込みレバー62は、連結治具10から奥行き方向に離れた位置にある。図12に示すように、回転軸51の進行方向Rfへの回転が完了したあと、エアシリンダ61が駆動されて最後尾治具Trは、押し込みレバー62によって回転軸51側へ押し込まれる。この押し込み動作により、最後尾治具Trのマグネット2も、回転軸51の外周に沿う角度に変更され、10個のマグネット2は円環形状に整列する。
以上のように、10個のマグネット2が円環形状に整列すると、図示しないプッシャにより、マグネット2はマグネット投入部19からさらに上方へ突き出され、図示しない抜き取りチャックにより上方へ引き抜かれる。
マグネット2が引き抜かれると、エアシリンダ61の駆動が解除され、押し込みレバー62は元の位置へ戻る。このとき、最後尾治具Trは、ねじりばね25の付勢力により、再び、図11に示す角度に復帰する。そして、回転軸51が今度は後退方向Rrへ回転することで、連結治具10は、最後尾治具Trを先頭にして、直線レール部30を逆走行し初期位置まで戻る。その後は、再び、マグネット供給トレイ3から2列目のマグネット2が連結治具10に挿入され、連続的にマグネット2の整列処理が実施される。
以上のように、上記マグネット整列装置1では、マグネット供給トレイ3でのピッチを変更することなくマグネット2をマグネット投入部19に投入し、回転軸51の回転動作すなわち連結治具10の旋回動作と、押し込み部60による押し込み動作の二つの動作により、マグネット2を円環形状に整列させる。
[効果]
(1)上記実施形態のマグネット整列装置1は、連結治具10と、直線レール部30と、回転部50と、押し込み部60と、を備えている。そして、直線レール部30に保持された連結治具10を回転部50により回転させ、押し込み部60により最後尾治具Trを押し込むようにしている。よって、このような簡単な装置構成で、かつ、旋回と押し込みの2つの動作により容易にマグネット2を円環形状に整列させることができる。
(2)上記実施形態では、回転部50においてカムフォロア53を有し、カムフォロア53により連結軸22が回転軸51に追従して回転する際に、連結治具10を回転軸51に押し付けるようにしている。このため、各治具Tは回転軸51の回転に伴い、安定して回転軸51の外周に沿うように動作することができる。
(3)上記実施形態では、最後尾治具Trに、直線レール部30上で直線状の姿勢を保つ方向へ付勢するねじりばね25が設けられている。このため、押し込みレバー62の復帰動作後には、最後尾治具Trは直線レール部30に沿う直線状に自然に復帰するため、後退動作時には、そのままの姿勢で円滑に直線レール部30を他方側へ移動することができる。
(4)上記実施形態では、各治具Tは、回動支点間の支点ピッチP2(前後の連結軸22の間隔)と、マグネット供給トレイ3でのトレイピッチP1とが同じになるように、上記(式1)から算出されるピッチ円半径Rと、モータコア寸法Dに基づいて設計されている。これにより、トレイピッチP1、マグネット数n、およびモータコア寸法Dに依存しないマグネット整列装置1として実施することができる。
(5)上記実施形態では、直線レール部30上での連結治具10のでこぼこを調整する調整部40を設けているため、マグネット投入部19が一直線状になり、マグネット投入動作を円滑にすることができる。
(6)また、調整部40は、プッシャピン43を有しており、このプッシャピン43が、初期状態にある最後尾治具Trのマグネット保持プレート12に対して、第8中間治具T8のマグネット保持プレート12側から当接する。プッシャピン43により最後尾治具Trを他方側へ引っ張るという容易な構成で、連結治具10全体のたるみをさらに効果的に解消することができる。
(7)上記実施形態では、調整部40のように一直線状になっている連結治具10の歪みを修整する機構や、旋回時に安定して回転軸51に沿わせるカムフォロア53により連結治具10の整列精度を向上させている。このため、マグネット2がネオジム焼結磁石の場合欠けやすいという性質があるが、マグネット2の受け渡しの際に、チャックとの干渉によりマグネット2に割れや欠けが生じないようにすることができる。
〈他の実施形態〉
上記実施形態では、マグネット数および治具数を10個としたが、ロータコアの構成に応じて、マグネット2および治具Tの個数(ロータ極数)は、適宜変更可能である。また、マグネット数に応じて、中間治具は1つでも良い。
上記実施形態の治具Tには縦溝部26を形成したが、形成しなくても良い。
上記実施形態の治具Tは、治具本体部11とマグネット保持プレート12とが一体に形成されているものとしたが、マグネット投入部19を有していれば良く、上記形態に限定されるものではない。一つの治具Tの形状についても、治具T同士が相対回動可能に連結されて回転軸51の回転に追従して連結治具10全体として円環形状をなすように構成されていれば良く、細部については種々の変更が可能である。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
1 ・・・マグネット整列装置
2 ・・・マグネット
3 ・・・マグネット供給トレイ
10 ・・・連結治具
19 ・・・マグネット投入部
30 ・・・直線レール部
50 ・・・回転部
51 ・・・回転軸
60 ・・・押し込み部
Tf ・・・先頭治具
T1,T2,T3,T4,T5,T6,T7,T8 ・・・中間治具
Tr ・・・最後尾治具

Claims (7)

  1. モータのロータコアに組み付けられる複数のマグネット(2)を、回転軸(51)まわりに回転させることで前記回転軸の外周に沿う円環形状に整列させるマグネット整列装置であって、
    前端が前記回転軸に固定される先頭治具(Tf)、前記先頭治具の後端に連結される単数または複数の中間治具(T1,T2,T3,T4,T5,T6,T7,T8)、および前記中間治具の後端に連結される最後尾治具(Tr)を有して構成され、各前記治具には前記マグネットが投入されるマグネット投入部(19)が各々形成されている連結治具(10)と、
    前記回転軸の回転動作前であってマグネット供給トレイ(3)から前記マグネット投入部へ前記マグネットが投入される際に、前記マグネットが一直線状に並ぶように前記連結治具を直線状に保持する直線レール部(30)と、
    前記直線レール部の一端側に設けられ、前記先頭治具が接続された前記回転軸を進行方向(Rf)へ回転駆動することで、直線状の前記連結治具を円環形状に変形させる回転部(50)と、
    回転動作後の前記最後尾治具を、直線状から前記回転軸の外周に沿うように外側から押し込む押し込み部(60)と、
    を備え、
    前記先頭治具から前記最後尾治具までの各前記治具は、前記回転軸の前記進行方向への回転駆動に伴って、全体として円環形状となるように各前記治具間の連結軸(22)を支点として順次相対回動可能に連結されているマグネット整列装置。
  2. 前記回転部は、各前記治具が前記回転軸の回転に伴い前記回転軸の外周に沿うように前記回転軸側へ押し付けて案内するガイド部材(53)をさらに備える請求項1に記載のマグネット整列装置。
  3. 前記最後尾治具には、前記直線レール部上で直線状の姿勢を保つ方向へ付勢する付勢部材(25)が設けられており、
    前記押し込み部は、押し込み駆動部(61)と、前記押し込み駆動部に駆動されて前記回転軸側へ移動し前記付勢部材の付勢力に抗して前記最後尾治具を前記回転軸側へ押し込む押し込みレバー(62)と、を有している請求項1または請求項2に記載のマグネット整列装置。
  4. 各前記治具は、
    各前記連結軸の間隔であって各前記治具の回動支点間の支点ピッチ(P2)が、前記マグネットが一直線状に並んだ前記マグネット供給トレイにおける前記マグネットの配置間隔であるトレイピッチ(P1)と同じに形成されている請求項1~請求項3のうちいずれか一項に記載のマグネット整列装置。
  5. 各前記治具は、マグネット保持凹部(17)が形成される治具本体部(11)と、前記マグネット保持凹部に対向して配置されるマグネット保持プレート(12)とが一体に形成されており、
    前記マグネット保持プレートと前記マグネット保持凹部とで形成される空間が前記マグネット投入部として形成されている請求項1~請求項4のうちいずれか一項に記載のマグネット整列装置。
  6. 前記直線レール部に保持された前記連結治具の前記マグネット投入部が一直線状になるように前記連結治具の歪みを調整する調整部(40)をさらに備える請求項1~請求項5のうちいずれか一項に記載のマグネット整列装置。
  7. 前記調整部は、調整駆動部(41)と、前記調整駆動部に駆動されて前記最後尾治具を前記直線レール部の他端側へ引っ張る当接部材(43)と、を有している請求項6に記載のマグネット整列装置。
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