JPWO2018062003A1 - 積層コアの製造方法 - Google Patents

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Abstract

積層コアの製造方法であって、加工領域の中央孔を打ち抜く中央孔打ち抜き工程と、周方向に隣接して配列された所定数の分割ステータ片部を成形する分割ステータ片部成形工程と、分割ステータ片部成形工程で押し出された前記分割ステータ片部を押し戻して成形するプッシュバック工程と、を有し、分割ステータ片部成形工程は、分割ステータ片部を被加工材と平行に押し出す。

Description

本発明は、積層コアの製造方法に関する。
従来の電動機には、固定子として積層鉄心が用いられる。積層鉄心の製造方法は、例えば、特許文献1に示される。特許文献1の積層鉄心の製造方法は、薄板材料から回転子鉄心片を打ち抜き形成した後、分割鉄心片を互いに連結させた形態のヨーク部形成領域において、隣接する分割鉄心片の連結部を互いにせん断分離するとともに曲げ加工する。そして、曲げ加工した部位を押し戻すプッシュバックを行う。そして、薄板材料から所定数のスロットを打抜く。さらに、内径および外径を打抜いて、分割鉄心片を分離形成した後に、分割鉄心片を下層の分割鉄心をかしめ結合する。以上のような工程で、積層鉄心は、製造される。
特開2005−318763号公報
特許文献1に記載の積層鉄心の製造方法では、分割鉄心片の連結部をせん断した後に曲げ加工し、その後、プッシュバックを行っている。積層鉄心に用いる金属板では、一度曲げ加工を行うと、プッシュバックを行っても元の形状には戻らない。そのため、積層鉄心の真円度が低下する恐れがある。
また、分割鉄心片の折り曲げ部の近傍では、寸法精度が低下するため、かしめ結合を行うには不向きである。そのため、かしめ結合を行う部分が制限される。さらに、曲げ加工によって発生する折り曲げ部では、金属の性質が変化してしまうことがあり、磁束の流れが変化する。かしめ結合を行う部分の制限および折り曲げ部の金属の性質の変化によって、積層鉄心の磁気特性のばらつく恐れがある。
そこで、本発明は、形状精度および磁気特性のばらつきを抑制した積層コアの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の例示的な積層コアの製造方法は、被加工材に設けられた前記ヨーク片が形成されるヨーク片形成領域と前記ティース片が形成されるティース片形成領域を含む加工領域の中央部分から前記中心軸を含む中央孔を打ち抜く中央孔打ち抜き工程と、前記ヨーク片形成領域および前記ティース片形成領域を前記被加工材の厚み方向に前記分割ステータ片と同じ形状で押し出し、前記中心軸を中心とする周方向に隣接して配列された所定数の分割ステータ片部を成形する分割ステータ片部成形工程と、前記分割ステータ片部成形工程で押し出された前記分割ステータ片部を押し戻して成形するプッシュバック工程と、前記被加工材に成形された前記ステータ片となる部分の外形を打ち抜く外形打ち抜き工程と、前記分割ヨーク片および前記ティース片を軸方向に積層して結合する積層工程と、を有し、前記分割ステータ片部成形工程は、前記分割ステータ片部を前記被加工材と平行に押し出すことを特徴とする。
例示的な本発明の積層コアの製造方法によれば、積層コアの形状精度および磁気特性のばらつきを抑制することが可能である。
図1は、モータの断面図である。 図2は、ステータコアの斜視図である。 図3は、分割ステータ片の平面図である。 図4は、本発明にかかる例示的な第1実施形態の積層コアの製造方法を示すフローチャートである。 図5は、中央孔打ち抜き工程の一部を示す図である。 図6は、スロット打ち抜き工程の一部を示す図である。 図7は、分割ステータ片部成形工程の一部を示す図である。 図8は、分割ステータ片部成形工程における加工状態を示す断面図である。 図9は、プッシュバック工程の一部を示す図である。 図10は、プッシュバック工程における加工状態を示す断面図である。 図11は、かしめ部成形工程の一部を示す図である。 図12は、分割ステータ片部に設けられたかしめ部を含む断面図である。 図13は、外形打ち抜き工程の一部を示す図である。 図14は、外形打ち抜き工程によって形成されたステータ片の平面図である。 図15は、積層工程の一部を示す図である。 図16は、本実施形態の積層コアの製造方法の他の例における分割ステータ片部成形工程およびプッシュバック工程を行った後の被加工材を示す図である。 図17は、本実施形態の積層コアの製造方法の他の例における分割ステータ片部成形工程およびプッシュバック工程を行った後の被加工材を示す図である。 図18は、本実施形態の積層コアの製造方法の他の例における分割ステータ片部成形工程およびプッシュバック工程を行った後の被加工材を示す図である。 図19は、本変形例で示す積層コアの製造工程のフローチャートである。 図20は、図19に示すフローチャートの積層工程の一部を示す図である。 図21は、図19に示すフローチャートの積層工程の一部を示す図である。 図22は、本発明にかかる例示的な第2実施形態の積層コアの製造方法を示すフローチャートである。 図23は、図22に示す積層コアの製造方法のスロット打ち抜き工程の一部を示す図である。 図24は、図22に示す積層コアの製造方法の分割ステータ片部成形工程の一部を示す図である。 図25は、図22に示す積層コアの製造方法のプッシュバック工程の一部を示す図である。 図26は、図22に示す積層コアの製造方法のかしめ部成形工程の一部を示す図である。 図27は、本変形例で示す積層コアの製造工程のフローチャートである。 図28は、図27に示す積層コアの製造方法の積層工程の一部を示す図である。 図29は、図27に示す積層コアの製造方法の中央孔打ち抜き工程の一部を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の例示的な実施形態にかかるモータについて説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。
また、図面においては、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。XYZ座標系において、Z軸方向は、図1に示す中心軸C1の軸方向と平行な方向とする。X軸方向は、Z軸方向と直交し、図1において紙面に沿う方向とする。Y軸方向は、Z軸方向とX軸方向の両方と直交する方向とする。
また、Z軸は、図1に示す状態において、上を正の側(+Z側)、下を負の側(−Z側)とする。そして、Z軸方向の正の側(+Z側)を「一方側」と呼び、Z軸方向の負の側(−Z側)を「他方側」と呼ぶ。なお、一方側及び他方側とは、単に説明のために用いられる名称であって、実際の位置関係や方向を限定しない。また、特に断りのない限り、中心軸C1に平行な方向(Z軸方向)を単に「軸方向」と呼び、中心軸C1を中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、中心軸C1を中心とする円弧に沿う方向、すなわち、中心軸C1の周方向を単に「周方向」と呼ぶ。
<1.第1実施形態>
<1.1 モータの概略構成>
本発明の例示的な第1実施形態にかかるモータの概略構成について説明する。図1は、モータの断面図である。
図1に示すように、モータAは、ロータ1と、ステータ2と、ハウジング3と、第1軸受41と、第2軸受42と、を有する。また、モータAは、第1軸受41を保持する軸受保持部5を有する。
<1.2 ロータ>
ロータ1は、シャフト11と、ロータコア12と、を有する。ロータ1は、ステータ2に対して、中心軸C1を中心として相対的に回転可能である。 シャフト11は、軸方向(Z軸方向)に延びる円柱状である。シャフト11は、第1軸受41および第2軸受42を介して、ハウジング3に回転可能に支持される。これにより、ロータ1は、中心軸C1を中心として、ステータ2に対して回転可能である。シャフト11は、ロータコア12に圧入により固定される。なお、シャフト11とロータコア12との固定は、圧入に限定されない。シャフト11とロータコア12とを固定できる方法を広く採用することができる。
ロータコア12には、電磁鋼板を積層した積層体である。ロータコア12には、マグネット(不図示)が取り付けられる。ロータコア12は、マグネットによって励磁される。
<1.3 ハウジング>
ハウジング3は、軸方向に延びる筒状である。ステータ2は、ハウジング3の内周面に固定される。ステータ2は、ハウジングの内方に固定されることで、ハウジング3と中心軸(中心軸C1)が一致する。
<1.4 軸受>
ロータ1の後述するシャフト11は、第1軸受41に、他方側が第2軸受42にそれぞれ回転可能に支持される。すなわち、ロータ1は第1軸受41および第2軸受42に回転可能に支持される。
第1軸受41および第2軸受42はここではボールベアリングである。シャフト11は、第1軸受41および第2軸受42を介して、ハウジング3に回転可能に支持される。このとき、シャフト11の中心軸は、ハウジング3の中心軸C1と一致する。
第1軸受41は、ハウジング3の軸方向一方側の端部の開口を塞ぐ軸受保持部5に固定される。また、第2軸受42は、ハウジング3の軸方向他方側の端部の底部に固定される。
<1.5 ステータ>
ステータ2は、ロータ1の径方向外側を囲んでいる。ステータ2とロータ1とは、中心軸が一致する。ステータ2は、ステータコア21と、コイル22と、を有する。ステータ2は、ロータ1と対向し複数個のコイル22を含む。
<1.5.1 ステータコア>
図2は、ステータコアの斜視図である。図3は、分割ステータ片の平面図である。図2に示すように、ステータコア21は、環状のヨーク211と、ヨーク211から径方向内側に延びるティース212とを有する。また、ステータコア21は、周方向に12個の分割ステータ210に分割される。
分割ステータ210は、環状ヨーク211を周方向に分割した分割ヨーク213を有する。また、各分割ステータ210の分割ヨーク213のそれぞれから径方向内側に向かってティース212が延びている。
分割ステータ210は、複数の分割ステータ片23を積層した積層体である。分割ステータ片23は、中心軸C1の周方向に連結することで環状のヨーク片2301(後述の図14参照)を構成する分割ヨーク片231と、分割ヨーク片231と同一の材料で連続して形成されてヨーク片230の径方向内側に延びるティース片232とを所定数(ここでは、12個)有する。また、分割ヨーク片231の周方向両端部およびティース片232の径方向内側の端部には、かしめ部64を有する。
12個の分割ステータ210を周方向に無端状に連結して、ステータコア21が構成される。また、分割ステータ片23を無端状に連結することで、ステータ片230が形成される。換言すると、12個の分割ステータ片23を周方向に無端状に連結するとともに、軸方向に積層してステータコア21が構成される。すなわち、ステータコア21は、積層コアである。
コイル22は、ステータコア21のティース212の外面を被覆したインシュレータの外周に導線を巻きつけることで形成される。コイル22には、導線の端部が引き出されており、導線の端部は、ステータ2の軸方向一方側の端部から軸方向一方側に延びる。導線を介してコイル22に電力を供給することで、ステータ21は励磁される。例えば、モータAのコイル22は、3相(U、V、W)に分かれる。そして、各相には、位相をずらした正弦波形の電流が供給される。そのため、導線は、3相のそれぞれに電流が供給できる数を備える。
<2. 積層コアの製造方法>
上述したステータコアを製造する積層コアの製造方法について、図面を参照して説明する。図4は、本発明にかかる例示的な第1実施形態の積層コアの製造方法を示すフローチャートである。図5〜図15は、図4に示すモータの製造方法における各工程の一部を示す図である。なお、積層コアの製造方法において、一点鎖線は、これから加工する境界線を示している。例えば、プレス加工を行う場合では、プレス加工の工具を配置する位置を示す線である。
図4に示すように、本実施形態の積層コアの製造方法は、中央孔打ち抜き工程S10と、スロット打ち抜き工程S20と、分割ステータ片部成形工程S30と、プッシュバック工程S40と、かしめ部成形工程S50と、外形打ち抜き工程S60と、積層工程S70と、を有する。
<2.1 中央孔打ち抜き工程>
図5は、中央孔打ち抜き工程の一部を示す図である。図5に示すように、磁性材料である電磁鋼板である被加工材料6の、加工領域Sa1には、環状のヨーク片形成領域Sa11と、環状のティース片形成領域Sa12とを有する。ヨーク片形成領域Sa11と、ティース片形成領域Sa12とは、中心軸が一致している。
図5に示すように、中央孔打ち抜き工程S10は、被加工材料6の、ティース片形成領域Sa12の内部に円形状の中央孔61を打ち抜く。中央孔打ち抜き工程S10は、プレス加工で行われる。なお、中央孔61は、ステータコア21の中央に設けられる筒形状部の内径よりも小さい内径としている。しかしながら、これに限定されず、ステータコア21の中央の筒形状の内径と同じであってもよい。また、中央孔61は、円形に限定されず、分割ステータ片23と同じ片を有する多角形状であってもよい。すなわち、中央孔打ち抜き工程S10は、被加工材6に設けられたヨーク片2301が形成されるヨーク片形成領域Sa11とティース片232が形成されるティース片形成領域Sa12を含む加工領域Sa1の中央部分から中心軸C1を含む中央孔61を打ち抜く。
なお、中央孔打ち抜き工程S10で中央孔61を打抜いたとき、中央孔61の内側の部分は、中央孔61と同じ形状の板材である。この板材をそのまま廃棄せずに、ロータコア12の構成片を打ち抜いてもよい。すなわち、中央孔打ち抜き工程S10は、ステータコア21の内部に回転可能に配されるロータコア12の構成片を打ち抜く工程を含んでよい。
<2.2 スロット打ち抜き工程>
図6は、スロット打ち抜き工程の一部を示す図である。スロット打ち抜き工程S20は、中央孔61の径方向外側のティース片形成領域Sa12に、周方向に並んだスロット62を打ち抜く。スロット62は、周方向に12個設けられる。スロット62は、径方向外側の周方向長さが径方向内側の周方向長さよりも長い。なお、本実施形態のスロット打ち抜き工程S20では、角を丸めた等脚台形のスロット62を打ち抜く。なお、スロット62には、導線が配される。スロット62を形成することで、ティース片となるティース片部632が形成される。すなわち、スロット打ち抜き工程S20は、ティース片形成領域Sa12において、ティース片部632の周方向に隣り合うスロット62を打ち抜く。スロット打ち抜き工程S20は、分割ステータ片部成形工程S30の前に実行される。
<2.3 分割ステータ片部成形工程>
図7は、分割ステータ片部成形工程の一部を示す図である。図8は、分割ステータ片部成形工程における加工状態を示す断面図である。図7に示すように、分割ステータ片部成形工程S30は、被加工材6の加工領域Sa1に、分割ステータ片23となる分割ステータ片部63を成形する工程である。分割ステータ片部63は、周方向に並んで配され、分割ヨーク片231になる分割ヨーク片部631と、ティース片232になるティース片部632とを有する。図8に示すように、分割ステータ片部成形工程S30は、被加工材6を金型Mdで保持し、軸方向に工具Ms1(刃物)を移動させて、被加工材6を押し出す。すなわち、分割ステータ片部成形工程S30は、ヨーク片形成領域Sa11および前記ティース片形成領域Sa12を被加工材6の厚み方向に分割ステータ片と同じ形状で押し出し、中心軸C1を中心とする周方向に隣接して配列された所定数の分割ステータ片部63を成形する。
分割ステータ片部成形工程S30において分割ステータ片部63は、工具Ms1で押し出される押出部63aと、押し出されない定置部63bとを有する。図8に示すように、分割ステータ片部成形工程S30において、押出部63aと定置部63bとは、周方向に交互に配置される。本実施形態では、分割ステータ片部63の数が偶数であることから、押出部63aと定置部63bとを交互に配置することが可能である。すなわち、所定数が偶数であり、分割ステータ片部成形工程S30は、周方向に配列された所定数の分割ステータ片部63aを1つおきに押し出す。なお、本実施形態では、押出部63aは、被加工材6から分離しない程度に押し出されるが、これに限定されず、分離させてもよい。
図8に示すように、分割ステータ片部成形工程S30で用いられる工具Ms1の被加工材6と接触する部分は、平面である。すなわち、押出部63aは、工具Ms1によって被加工材6の他の部分と平行または略平行を保った状態で押し出される。すなわち、分割ステータ片部成形工程S30は、分割ステータ片部63を被加工材6と平行に押し出す。
なお、分割ステータ片部成形工程S30で押し出される押出部63aの径方向外側は、ヨーク片形成領域Sa11の径方向外側である。また、押出部63aの径方向内側は、中央孔61に到達している。本実施形態において、分割ステータ片部成形工程S30は、2個以上の分割ステータ片部63を同時に押し出して形成してもよい。また、分割ステータ片部成形工程S30は、2個以上の分割ステータ片部63を1個ずつ押し出してもよい。
<2.4 プッシュバック工程>
図9は、プッシュバック工程の一部を示す図である。図10は、プッシュバック工程における加工状態を示す断面図である。なお、図9において、被加工材料のプッシュバックされる部分に網掛けを施している。
プッシュバック工程S40は、工具Ms1と対向して配された押上工具Ms2で押出部63aを被加工材6に対して突出している方向と逆方向に押し戻す。そして、押出部63aを、被加工材6の元の位置まで押し戻す。すなわち、プッシュバック工程S40は、分割ステータ片部成形工程S30で押し出された分割ステータ片部63aを押し戻して成形する。
このようにすることで、被加工材6の加工領域Sa1に、中央孔61の径方向外側に周方向に並んだ分割ステータ片部63が形成される。すなわち、ヨーク片形成領域Sa11において、押出部63aと定置部63bとの境界に、溝が形成される。
本実施形態において、プッシュバック工程S40は、被加工材6を工具Ms1と押上工具Ms2で挟んだ状態で押出部63aを戻してもよい。さらにプッシュバック工程S40は、分割ステータ片部成形工程S30と同じ工程で行うようにしてもよい。
本実施形態において、分割ステータ部成形工程S30では、押出部63aを、被加工材6と平行を保った状態で、被加工材6から押し出す。また、プッシュバック工程S40でも同様に、押出部63aを被加工材6と平行を保って元の位置に押し戻される。
すなわち、分割ステータ片部成形工程S30およびプッシュバック工程S40において、加工時に分割ステータ片部63が折り曲げられない。これにより、加工による分割ステータ片部63、すなわち、分割ステータ片23の残留応力および残留ひずみの発生を抑制できる。これにより、分割ステータ片23、すなわち、ステータコア21の寸法精度を高めることが可能である。また、磁束の流れの乱れを抑制できるため、ステータコア21の磁気特性の低下を抑制することができる。なお、プッシュバック工程S40が完了したときに、分割ステータ片部63の押出部63aと定置部63bの境界が分離されてもよい。分割される場合、押出部63aは、被加工材6の他の部分との摩擦によって被加工材6に保持される。また、少なくとも一部が連結されていてもよい。すなわち、分割ステータ片部成形工程S30またはプッシュバック工程S40において、分割ステータ片部63が被加工材6から分離されてもよい。
<2.5 かしめ部成形工程>
図11は、かしめ部成形工程の一部を示す図である。図12は、分割ステータ片部に設けられたかしめ部を含む断面図である。かしめ部成形工程S50は、分割ステータ片部63に、積層時に分割ステータ片部63同士を固定するためのかしめ部64を成形する。すなわち、かしめ部成形工程S50は、分割ステータ片部63の分割ヨーク片部分631およびティース片部分632の少なくとも一方にかしめ用のかしめ部64を形成する。そして、かしめ部成形工程S50は、積層工程S60の前段に実行される。
図12に示すように、かしめ部64は、分割ステータ片部63を軸方向他方側から一方側に向かって押し出した突出部641と、軸方向他方側の面に設けられる凹穴642とを有する。分割ステータ片部63を軸方向に積層するとき、軸方向他方側の分割ステータ片部63に設けられたかしめ部64の突出部641が、軸方向一方側に積層した分割ステータ片部63の設けられたかしめ部64の凹穴642に嵌めこまれる。かしめ部64の突出部641と、かしめ部64の凹穴642との摩擦力で、分割ステータ片部63は固定される。
かしめ部64は、分割ステータ片23を成形した後も、分割ステータ片23に残る。そして、図12に示すように、かしめ部64は、分割ステータ片部63の他の部分よりも軸方向他方側に突出している。そのため、かしめ部64およびその近傍において、磁束の流れが変化してしまい、ステータコア21の磁気特性に悪影響を及ぼす恐れがある。そのため、かしめ部64は、可能な限り小さいことが望ましい。
複数の分割ステータ片部63において、互いにかしめ部64の位置や形状がばらつくと、図12に示す状態で、軸方向他方側の突出部641を軸方向一方側の凹穴642に挿入できなくなったり、挿入できたとしても固定ができなくなったりする恐れがある。そのため、かしめ部64の分割ステータ片部63における位置および形状は、高い精度で一致することが要求される。そして、かしめ部64の位置および形状の精度は、かしめ部64が小さいほど、高い精度が要求される。例えば、残留応力および残留ひずみが発生している部分にかしめ部64を成形すると、残留応力および(または)残留ひずみの影響によって、かしめ部64の形状および位置がずれる恐れがある。
本実施形態の分割ステータ片部成形工程S30およびプッシュバック工程S40では、分割ステータ片部63の押出部63aの加工時に残留応力および残留ひずみが発生しにくい。そのため、分割ステータ片部63において、かしめ部64を形成可能な領域が広い。換言すると、本発明の製造方法で製造した分割ステータ片部63において、かしめ部64を成形する場所に制限が少ない。分割ステータ片23内の磁束の流れを邪魔しない、または、邪魔しにくい位置にかしめ部64を設けることが可能である。これにより、所望の磁気特性を有するステータコア21を製造することが可能である。
<2.6 外形打ち抜き工程>
図13は、外形打ち抜き工程の一部を示す図である。図14は、外形打ち抜き工程によって形成されたステータ片の平面図である。図13に示すように、外形打ち抜き工程S60は、分割ステータ片部63のティース片部632の径方向内側を、ステータコア21の内側の円筒と同じ内径の円形状に切断する。また、分割ステータ片部63の径方向外側をステータコア21の外側の円筒形と同じ内径の円形状に切断する。換言すると、外側打ち抜き工程S60は、ティース片形成領域Sa12の内周部分に工具(刃物)を当てて、ティース片形成領域Sa12の内部を打抜く。また、ヨーク片形成領域Sa11と同じ外径の工具(刃物)を当てて、打抜く。すなわち、外形打ち抜き工程S60は、被加工材6に成形されたステータ片23となる部分63の外形を打ち抜く。また、換言すると、外形打ち抜き工程S60は、分割ステータ片部63の径方向外側の端部よりも径方向内側を打ち抜く。
分割ステータ片部63において、押出部63aと定置部63bとの境界部分は、ヨーク片形成領域Sa11の外側に到達しているとともに、中央孔61に到達している。そして、押出部63aと定置部63bとの境界部分は、分割ステータ片部成形工程S30およびプッシュバック工程S40による変形で成形される。これにより、隣り合う分割ステータ片23に境界を有する、ステータ片230が製造される。押出部63aおよび定置部63bのいずれもが、ヨーク片形成領域Sa11の外側の端部、押出部63aと定置部63bとの境界およびティース片形成領域Sa12の内側の端部に囲まれる。すなわち、押出部63aおよび定置部63bは同形状の分割ステータ片部63となる。なお、押出部63aから形成される分割ステータ片部63と、定置部63bから形成される分割ステータ片部63とは、形状が異なっていてもよい。
<2.7 積層工程>
図15は、積層工程の一部を示す図である。図15に示すように、積層工程S70は、外形抜き工程で成形したステータ片230を、積層する工程である。積層工程S70では、ステータ片230の軸方向一方側にステータ片230を重ねる。すなわち、積層工程S70において積層方向は、軸方向である。このとき、分割ステータ片23が重なり、分割ステータ片23のかしめ部64の突出部641が軸方向一方側に積層した分割ステータ片23の凹穴642に嵌る。これにより、分割ステータ片23は、軸方向に積層される(図2参照)。すなわち、積層工程S70は、分割ヨーク片231およびティース片232を軸方向に積層して結合する。また、積層工程S70は、かしめ部64を用いてかしめるかしめ工程を含んでいる。
積層工程にて積層された積層体は、ハウジング3に保持されるステータコア21と同形状である。上述のとおり、隣り合う分割ステータ片23の境界は、他の部分よりも弱いため、分割ステータ210に力を加えることで、分割ステータ片23同士の境界は、分離される。すなわち、ステータコア21を分割ステータ210に分割可能である。例えば、本実施形態では、省略しているが、ステータコア21のティース212は、インシュレータで被覆され、インシュレータの上から導線が巻きまわされてコイル22が形成される。コイルを形成するときには、ステータコア21を分割ステータ210に分割している方が、作業性が高い。分割ステータ210において、分割ステータ片23は、隣り合う分割ステータ片23と、例えば、レーザ溶接にて固定される。そのため、ステータコア21を分割ステータ210に分割しても、分割ステータ210が分割ステータ片23に分離されない。
以上のように、本発明にかかる積層コアの製造方法を利用することで、折曲等による残留応力および残留ひずみが発生しにくい。これにより、かしめ部64の形成場所の調整範囲が広くなり、所望の磁気特性のステータコア21を製造することが容易である。また、残留応力および残留ひずみが発生しにくいため、これらを要因とする磁束の流れへの悪影響を抑制することが可能である。このことからも所望の磁気特性を有するステータコア21を製造可能である。また、残留応力および残留ひずみを取り除くための熱処理等が不要であるため、積層コアの製造に要する時間と手間を省くことができる。また、折曲工程が不要であるため、工具の被加工材6と接触する面が平面である。そのため、工具の製造、メンテナンス等が容易である。この点からも、積層コアの製造に要する手間および時間を削減することが可能である。
<第1実施形態の変形例1>
本実施形態の変形例について図面を参照して説明する。図16は、本実施形態の積層コアの製造方法の他の例における分割ステータ片部成形工程およびプッシュバック工程を行った後の被加工材を示す図である。図16に示す被加工材6では、分割ステータ片部成形工程S30において、周方向に並んだ分割ステータ片部63の全てを、工具Ms1で押すとともに、押し出された分割ステータ片部63の全てをプッシュバック工程S40で押し戻す。すなわち、分割ステータ片部成形工程S30は、周方向に配列された所定数の分割ステータ片部63のそれぞれを押し出す。
全ての分割ステータ片部63を押し出すため、分割ステータ片部63に加工工程の差がなくなる。これにより、分割ステータ片部63、すなわち、分割ステータ片23のばらつきを抑制することができる。
なお、分割ステータ片部成形工程およびプッシュバック工程について、説明する。例えば、分割ステータ片部成形工程で1つの分割ステータ片部63を押し出した後、その分割ステータ片部63に対してプッシュバック工程でプッシュバックを行う。同様に、周方向の隣の分割ステータ片部63を成形する。以上のようにして、周方向に配された全ての分割ステータ片部63を成形してもよい。このように成形することで、例えば、ステータコア21が奇数の分割ステータ210で形成されている場合でも、本実施形態の方法を採用することが可能である。
<第1実施形態の変形例2>
本実施形態の変形例について図面を参照して説明する。図17および図18は、本実施形態の積層コアの製造方法の他の例における分割ステータ片部成形工程およびプッシュバック工程を行った後の被加工材を示す図である。図17に示す被加工材6では、分割ステータ片部成形工程S30において、周方向に並んだ分割ステータ片部63のうち、中心を挟んで対称位置に配された4個の押出部63aを同時に押し出し、元の位置にプッシュバックする。そして、図18に示すように、4個の分割ステータ片部63それぞれと周方向に隣り合う4個の押出部63aを同時に押し出し、元の位置にプッシュバックする。このように、複数個ずつ押し出し、プッシュバックすることで、作業時間を短縮することが可能である。
なお、本実施形態では、4個の押出部63aを同時に成形しているが、これに限定されない。分割ステータ片部63の総数の約数であれば、4に限定されない。例えば、本実施形態では、12個の分割ステータ片部63を有する。そのため、3個の押出部63aを同時に成形してもよい。
<第1実施形態の変形例3>
本実施形態の変形例について図面を参照して説明する。図19は、本変形例で示す積層コアの製造工程のフローチャートである。図20は、図19に示すフローチャートの積層工程の一部を示す図である。図21は、図19に示すフローチャートの積層工程の一部を示す図である。
図19に示すように、本実施形態の積層コアの製造工程は、図4に示すフローチャートに対して、積層工程S601と外形抜き工程S701の順番が逆転している。それ以外は、図4に示すフローチャートと同じであり、実質上同じ部分については、詳細な説明を省略する。
図20に示すように、かしめ部成形工程S50で、かしめ部64を成形した後、被加工材6ごとに、積層する(積層工程S601)。分割ステータ片部63は、かしめ部64同士で固定されて軸方向に積層される。そして、図21に示すように、積層工程S601で積層した被加工材料6のステータコア21の外形を軸方向に打ち抜く(外形打ち抜き工程S701)。すなわち、外形打ち抜き工程S701は、積層工程S601で積層した後に積層体全体のステータ片210となる部分の外形を積層方向に打ち抜く。
このように、ステータ片を形成する前に、被加工材6を積層することで、外形打ち抜き工程S701を1回にまとめることが可能である。また、外形打ち抜き工程によって、多少変形が生じる場合がある。変形の場所によっては、かしめ部64がずれてしまう恐れがある。外形打ち抜き工程S701の前に、積層工程S601を行うことで、外形打ち抜き工程によるかしめ部64のずれの影響を抑制することが可能である。
<第1実施形態の変形例4>
図4に示す分割ステータ片部成形工程S30およびプッシュバック工程S40では、分割ステータ片部63に残留応力および残留ひずみが発生しにくい。そこで、分割ステータ片部成形工程S30の前に、かしめ部成形工程を行ってもよい。
以上のように、かしめ部成形工程を分割ステータ片部成形工程の前に実行することで、かしめ部64の成形時に、分割ステータ片部63は形成されていないため、分割ステータ片部63の移動およびずれによるかしめ部64の形状および位置の精度の低下を抑制することができる。なお、分割ステータ片部成形工程において、押出部63aを押し出す工具には、かしめ部64と重なる部分に凹部等の、かしめ部64を避ける構成を有していてもよい。このようにすることで、かしめ部64の変形を抑制することが可能である。また、押出部63aを押し出すときに、同時にかしめ部64を成形するようにしてもよい。
<3. 第2実施形態>
本発明にかかる例示的な第2実施形態の積層コアの製造方法について、図面を参照して説明する。図22は、本発明にかかる例示的な第2実施形態の積層コアの製造方法を示すフローチャートである。図23〜図26は、図22に示すモータの製造方法における各工程の一部を示す図である。なお、第2実施形態では、プッシュバック工程の後に中央孔鵜打ち抜き工程を有している。
図23は、図22に示す積層コアの製造方法のスロット打ち抜き工程の一部を示す図である。図22および図23に示すように、第2実施形態の積層コアの製造方法では、被加工材6の所定の位置に、スロット62を打ち抜く(スロット打ち抜き工程S11)。図24は、図22に示す積層コアの製造方法の分割ステータ片部成形工程の一部を示す図である。スロット12を打ち抜いた後、図24に示すように、分割ステータ片部63を成形する(分割ステータ片部成形工程S21)。なお、分割ステータ片部63は、図7と同様、押出部63aと定置部63bとを有する。図25は、図22に示す積層コアの製造方法のプッシュバック工程の一部を示す図である。そして、図25に示すように、押出部63aを元の位置に押し戻す(プッシュバック工程S31)。
図26は、図22に示す積層コアの製造方法のかしめ部成形工程の一部を示す図である。その後、図26に示すように、分割ステータ片部63の所定の位置に、かしめ部64を成形する(かしめ部成形工程S41)。そして、図27に示すように、かしめ部64を成形した後に、中央孔61を打ち抜く(中央孔打ち抜き工程S51)。
中央孔61を打ち抜いた後、外形打ち抜き工程S60を行う。以後、図4に示す積層コアの製造方法と同じ手順である。
第2実施形態の積層体の製造工程では、かしめ部64を含む分割ステータ片63の成形が完了した後に中央孔61を打ち抜いている。このとき、中央孔61は、ティース片形成領域Sa12の径方向内側と同じ外径で打ち抜かれる。すなわち、中央孔打ち抜き工程S51を分割ステータ片部63を成形した後に行うことで、分割ステータ片部63の内側の端部の打ち抜きを1回で済ませることが可能である。これにより、製造工程を減らすことが可能である。
<第2実施形態の変形例1>
中央孔打ち抜き工程S51で中央孔61を打ち抜いた後、図19に示す積層コアの製造方法の積層工程S601を行ってもよい。積層工程S601に進むことで、分割コア片部63を正確かつ安定して積層することが可能である。
<第2実施形態の変形例2>
本実施形態の変形例について図面を参照して説明する。図27は、本変形例で示す積層コアの製造工程のフローチャートである。図27に示す積層コアの製造工程は、かしめ部成形工程S41の後、被加工材6を積層する積層工程S511と、積層した被加工材6の中央孔61を軸方向に打ち抜く中央孔打ち抜き工程S611を有している。すなわち、中央孔打ち抜き工程S611は、積層工程S511で積層したのちに積層体全体の中央孔を積層方向に打ち抜く。そして、中央孔打ち抜き工程S611の後、図19に示す外形打ち抜き工程S701を行う。
図28は、図27に示す積層コアの製造方法の積層工程の一部を示す図である。図28に示すように、分割ステータ片部63にかしめ部64を成形した後、被加工材6を積層する。図29は、図27に示す積層コアの製造方法の中央孔打ち抜き工程の一部を示す図である。そして、図29に示すように、積層された被加工材6の中心軸を含む中央部分を打ち抜く(中央孔打ち抜き工程S611)。以上のように、被加工材6を積層したのちに、中央孔61を打ち抜くため、ステータコア21の内周面のばらつきが抑制される。
以上示したように、本発明にかかる積層コアの製造方法では、スロット打ち抜き工程の後に、分割ステータ片部成形工程が行われる。そして、分割ステータ片成形工程の直後にプッシュバック工程が行われる。かしめ部成形工程は、積層工程の前に行われる。
分割ステータ片23を折り曲げないため、分割ステータ片23の形状が打ち抜き時と変化しにくい。分割ステータ片23を周方向に連結したときに、環状のヨーク片2301の真円度を高めることができる。そして、分割ステータ片23の伸びが生じにくいため、分割ステータ片23の積層時にかしめ部同士を嵌め合せて固定することが可能である。これにより、分割ステータ片23を積層した分割ステータ210を周方向に連結したステータコア21の環状のヨーク211の外周面の真円度が高くなる。これにより、ステータコア21をハウジング3に固定するときの精度を高めることが可能である。
また、分割ステータ片23の残留応力および残留ひずみの発生が抑えられる。これにより、分割ステータ片23内での磁束の流れが変化しにくい。また、残留応力および残留ひずみによるかしめ部64の変形、ずれが発生しにくいため、かしめ部64の配置の自由度が高くなる。これにより、かしめ部64を磁束の流れを邪魔しないまたは邪魔しにくい位置に形成することが可能である。これらのことから、ステータコア21の磁気特性のばらつきを押えることが可能である。
さらに、被加工材6を平面状の工具(刃物)で押して、分割ステータ片部63を形成する。そのため、工具の成形やメンテナンスが容易である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨の範囲内であれば、実施形態は種々の変形が可能である。
本発明は、ブラシレスモータに用いられるステータコアの製造に適用可能である。
A・・・モータ、1・・・ロータ、11・・・シャフト、12・・・ロータコア、2・・・ステータ、21・・・ステータコア、210・・・分割ステータ、211・・・ヨーク、212・・・ティース、213・・・分割ヨーク、22・・・コイル、23・・・分割ステータ片、230・・・ステータ片、2301・・・ヨーク片、231・・・分割ヨーク片、232・・・ティース片、3・・・ハウジング、41・・・第1軸受、42・・・第2軸受、5・・・軸受保持部、6・・・被加工材、61・・・中央孔、62・・・スロット、63・・・分割ステータ片部、631・・・分割ヨーク片部、632・・・ティース片部、63a・・・押出部、63b・・・定置部、64・・・かしめ部、641・・・突出部、642・・・凹穴、Md・・・金型、Ms1・・・工具、Ms2・・・押上工具、Sa1・・・加工領域、Sa11・・・ヨーク片形成領域、Sa12・・・ティース片形成領域

Claims (11)

  1. 中心軸の周方向に連結することで環状のヨーク片を構成する分割ヨーク片と、前記分割ヨーク片と同一の材料で連続して形成されて前記ヨーク片の径方向内側に延びるティース片とを有する分割ステータ片を所定数有し、前記所定数の分割ステータ片を周方向に無端状に連結するとともに軸方向に積層して構成されたステータコアを製造する積層コアの製造方法であって、
    被加工材に設けられた前記ヨーク片が形成されるヨーク片形成領域と前記ティース片が形成されるティース片形成領域を含む加工領域の中央部分から前記中心軸を含む中央孔を打ち抜く中央孔打ち抜き工程と、
    前記ヨーク片形成領域および前記ティース片形成領域を前記被加工材の厚み方向に前記分割ステータ片と同じ形状で押し出し、前記中心軸を中心とする周方向に隣接して配列された所定数の分割ステータ片部を成形する分割ステータ片部成形工程と、
    前記分割ステータ片部成形工程で押し出された前記分割ステータ片部を押し戻して成形するプッシュバック工程と、
    前記被加工材に成形された前記ステータ片となる部分の外形を打ち抜く外形打ち抜き工程と、
    前記分割ヨーク片および前記ティース片を軸方向に積層して結合する積層工程と、
    を有し、
    前記分割ステータ片部成形工程は、前記分割ステータ片部を前記被加工材と平行に押し出すことを特徴とする積層コアの製造方法。
  2. 前記分割ステータ片部成形工程は、2つ以上の前記分割ステータ片部を同時に押し出す請求項1に記載の積層コアの製造方法。
  3. 前記分割ステータ片部成形工程は、周方向に配列された所定数の前記分割ステータ片部のそれぞれを押し出す請求項1または請求項2に記載の積層コアの製造方法。
  4. 前記所定数が偶数であり、
    前記分割ステータ片部成形工程は、周方向に配列された所定数の前記分割ステータ片部を1つおきに押し出す請求項1または請求項2に記載の積層コアの製造方法。
  5. 前記ティース片形成領域において、前記ティース片部の周方向に隣り合うスロットを打ち抜くスロット打ち抜き工程を、さらに有し、
    前記スロット打ち抜き工程は、前記分割ステータ片部成形工程の前に実行される請求項1から請求項4のいずれかに記載の積層コアの製造方法。
  6. 前記中央孔打ち抜き工程は、前記ステータコアの内部に回転可能に配されるロータコアの構成片を打ち抜く工程を含んでいる請求項1から請求項5のいずれかに記載の積層コアの製造方法。
  7. 前記中央孔打ち抜き工程は、前記積層工程で積層したのちに積層体全体の中央孔を積層方向に打ち抜く請求項1から請求項5のいずれかに記載の積層コアの製造方法。
  8. 前記外形打ち抜き工程は、前記積層工程で積層した後に積層体全体の前記ステータ片となる部分の外形を積層方向に打ち抜く請求項1から請求項7のいずれかに記載の積層コアの製造方法。
  9. 前記外形打ち抜き工程は、前記分割ステータ片部の径方向外側の端部よりも径方向内側を打ち抜く請求項1から請求項8のいずれかに記載の積層コアの製造方法。
  10. 前記分割ステータ片部成形工程または前記プッシュバック工程において、前記分割ステータ片部が前記被加工材から分離される請求項1から請求項9のいずれかに記載の積層コアの製造方法。
  11. 前記分割ステータ片部の分割ヨーク片部分およびティース部分の少なくとも一方にかしめ用のかしめ部を形成するかしめ部成形工程を、さらに有し、
    前記かしめ部成形工程は、前記積層工程の前段に実行され、
    前記積層工程は、かしめ部を用いてかしめるかしめ工程を含んでいる請求項1から請求項10のいずれかに記載の積層コアの製造方法。
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