JP2009206357A - 化合物半導体装置及び化合物半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極材料がInSb内に拡散することを確実に阻止し、動作環境に影響されることなく安定した特性を長期間維持できる、信頼性の高い半導体装置を提供する。
【解決手段】InSbを含む化合物半導体で成る半導体層10、半導体層10上に形成される絶縁層11、絶縁層の一部を除去することによって形成された開口部12、13の全領域と接触する第1電極8、第1電極8上に形成された第2電極9によって半導体装置を構成し、第1電極8を、第2電極9に含まれる金属が半導体層10に拡散することを防ぐ部材で形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、化合物半導体装置及び化合物半導体装置の製造方法に係り、特にInSbを含む化合物半導体を用いた化合物半導体装置及び化合物半導体装置の製造方法に関する。
3〜10μmの波長の光を検出する赤外線センサには、熱型のセンサと量子型のセンサの2種類がある。熱型センサは、焦電センサとサーモパイルが主流であり、幅広い用途で実用化されている。一方、量子型センサは、化合物半導体を原料とし、3μm以上の長波長の光を高い感度で検出するため、InAs、InSbといった狭禁制帯幅を持つ材料を用いてpin(P層とN層との間にI層を挟む)構造のフォトダイオードを形成する必要がある。
しかし、狭禁制帯幅の半導体材料で形成されたpin構造のフォトダイオードは、室温ではダイオードとして機能することができず、冷却しなければ使用できないという欠点があった。
狭禁制帯幅の半導体材料で形成されたダイオードを室温で動作させるための従来技術として、例えば、特許文献1に記載された赤外線センサICがある。この赤外線センサICは、i層とp層の間に禁制帯幅の広い半導体層を挿入させている。このようにすることにより、導電帯にある電子がp型半導体層に拡散することを防ぎ、室温で動作できる上、熱型のセンサと同等の性能が得られる量子型の赤外線センサを実現することができる。
また、化合物半導体薄膜を用いる機能素子では、入力電極、出力電極といった端子として、化合物半導体薄膜上に金属等の電極を形成する必要がある。特にInSbのようなSb系の化合物半導体に電極を形成する場合、InSbと電極間のオーミック性接触を得るため、電極にCu、In、Ag等の拡散性の高い金属が用いられる。拡散性が高い金属を用いることにより、電極材料をInSb内に拡散させ、InSbと電極間の界面状態を改善することができる。また、InSbと電極間にInSbを硫化させた層を形成し、InSb表面における酸化膜形成を防ぐことにより、良好な界面を形成して高温環境下で動作させる方法がある。このような従来技術としては、例えば、特許文献2が挙げられる。
特許文献2の従来技術は、素子内の電流の進行方向が化合物半導体薄膜の厚さ方向に垂直なプレーナ素子(例えばホール素子、磁気抵抗素子)では有効である。しかし、フォトダイオードのように、化合物半導体薄膜の厚さ方向と平行に電流が流れる素子では、電極から拡散する金属の量が制御できない場合には、電極拡散が半導体動作層まで進行し、素子機能が低下する、あるいは全く機能しなくなる可能性がある。
電極拡散を防止するための従来技術としては、例えば、特許文献3に記載された発明がある。特許文献3では、下地電極層Cr上にNiもしくはTiを拡散防止層として形成し、その上にCuもしくはAl層を設け、CuやAlの拡散を防止している。
国際公開第WO2005/027228号公報 特開平6−104504号パンフレット 特開平10−209520号公報
しかしながら、上記した特許文献3の技術は、InSbとCr間で相互拡散が起きるため、上記した特許文献1、特許文献2と同様にフォトダイオード構造に適したものとはいえない。
また、InSbと電極間に金属材料を拡散防止層として挿入しても、InSb上に直接電極を形成する場合には、電極の端部で拡散防止層となる層が薄くなり、端部から電極がInSb内に拡散するという不具合がある。
また、半導体層上に絶縁性保護膜を形成した上で電極を形成する場合、絶縁性保護膜の一部をエッチングにより除去し、半導体層上に電極が埋め込まれる。このとき、窓開け部における絶縁性保護膜の断面形状によっては、電極の埋め込みが確実に行われず、拡散防止層が完全に被覆されない状態で電極が形成されて電極拡散が発生することがある。
本発明は、上記した点に鑑みてなされたものであって、電極材料がInSb内に拡散することを確実に阻止し、動作環境に影響されることなく安定した特性を長期間維持できる、信頼性の高い半導体装置及びこの半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、請求項1の本発明の化合物半導体装置は、InSbを含む化合物半導体で成る半導体層と、前記半導体層上に形成される絶縁層と、前記絶縁層の一部を除去することによって形成された開口部の全領域と接触する第1電極と、前記第1電極上に形成された第2電極と、を有して成り、前記第1電極は、前記第2電極に含まれる金属が前記半導体層のInSbを含む化合物半導体に拡散することを防ぐ部材で成ることを防ぐことを特徴とする。
請求項2に記載の化合物半導体装置は、請求項1に記載の発明において、前記第1電極が、前記第2電極に含まれる金属が前記半導体層のInSbを含む化合物半導体に拡散することを防ぐ拡散防止電極層と、前記第2電極と電気的に接続される通常電極層と、を少なくとも含むことを特徴とする。
請求項3に記載の化合物半導体装置は、請求項1または2に記載の発明において、前記第1電極が、Ti、Ni、Pt、の少なくとも1つを含む、またはTi、Ni、Pt、の少なくとも1つを含む金属材料が2層以上積層されて成ることを特徴とする。
請求項4に記載の化合物半導体装置は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記第2電極が、前記第1電極に対する密着性を高めるために設けられる密着向上層と、Auを含み、前記密着層と電気的に接続される通常電極層と、を少なくとも含むことを特徴とする。
請求項5に記載の化合物半導体装置は、請求項4に記載の発明において、前記密着向上層が、Ti、Ni、Pt、Cr、Al、Cu、の少なくとも1つを含む、またはTi、Ni、Pt、Cr、Al、Cu、の少なくとも1つを含む金属材料が2層以上積層されて成ることを特徴とする。
請求項6に記載の化合物半導体装置は、請求項1から5のいずれか1項に記載の発明において、InSbを含む前記化合物半導体が、InAsxSb1-x(0≦x<1)であることを特徴とする。
請求項7に記載の化合物半導体装置は、請求項1から6のいずれか1項に記載の発明において、前記第1電極の厚さが、前記絶縁層より厚いことを特徴とする。
請求項8に記載の化合物半導体装置は、請求項1から7のいずれか1項に記載の発明において、前記絶縁層の厚さが50nm以上、1000nm以下であることを特徴とする。
請求項9に記載の化合物半導体装置の製造方法は、InSbを含む化合物半導体で成る半導体層を形成する半導体層形成工程と、前記半導体層形成工程によって形成された半導体層上に絶縁層を形成する絶縁層形成工程と、前記絶縁層の一部を除去することによって開口部を形成する開口部形成工程と、前記開口部形成工程において形成された開口部の全領域と接触する第1電極を形成する第1電極形成工程と、前記第1電極形成工程において形成された第1電極上に、Auを含む部材で成る第2電極を形成する第2電極形成工程と、を含み、前記第1電極は、前記第2電極から前記半導体層へ金属が拡散することを防ぐ部材で成ることを特徴とする。
請求項10に記載の化合物半導体装置の製造方法は、請求項9に記載の発明において、前記第1電極形成工程が、前記開口部形成工程において前記開口部を形成するために使用されたレジストパターン上から前記第1電極の材料となる部材の層を形成する第1電極材料層形成工程と、前記第1電極材料層形成工程において形成された前記層を前記レジストパターンと共に除去する第1リフトオフ工程と、を含むことを特徴とする。
請求項1の本発明は、第1電極が第2電極に含まれる金属が半導体層のInSbを含む化合物半導体に拡散することを防ぐことができるので、電極材料がInSb内に拡散することを確実に阻止することができる。また、半導体層をpin構造とすることにより、動作環境の温度等に影響されることなく安定した特性を長期間維持できる、信頼性の高い半導体装置を提供することができる。
請求項2に記載の発明は、拡散防止電極層と通常電極層とによって第1電極を形成できるので、拡散防止と導電性の両方の要求を満たすことができる。
請求項3に記載の発明は、拡散防止電極層に好適な部材を用いて第1電極を形成することができる。
請求項4に記載の発明は、第2電極に要求される、第1電極への密着性と導電性の両方を満たすことができる。
請求項5に記載の発明は、密着向上層に好適な部材を用いて第2電極を形成することができる。
請求項6に記載の発明は、好適な部材を用いて半導体層を形成することができる。
請求項7に記載の発明は、第1電極と第2電極との電気的な接続が絶縁層によって妨げられることを防ぐことができる。
請求項8に記載の発明は、開口部の深さを電極材料を埋め込むのに好適な範囲にすることができる。
請求項9に記載の発明は、第1電極が第2電極に含まれる金属が半導体層のInSbを含む化合物半導体に拡散することを防ぐことができるので、電極材料がInSb内に拡散することを確実に阻止することができる。また、半導体層をpin構造とすることにより、動作環境の温度等に影響されることなく安定した特性を長期間維持できる、信頼性の高い半導体装置の製造方法を提供することができる。
請求項10に記載の発明は、絶縁性保護膜の窓開けを実施した後、窓開けに用いたレジストパターンを用いて第1電極を形成するため、電極形成用のレジストパターンを形成する必要が無く、フォトリソグラフィの工程を1つ省くことができる。さらに、窓開けされた部位の化合物半導体表面をレジストによる有機物で汚染されることが無いため、化合物半導体の表面と電極間の不純物の混入を防ぐことができる。
以下に、本発明の実施形態1から実施形態3の化合物半導体装置及び、その製造方法について、図面を用いて説明する。
(実施形態1)
(化合物半導体装置の構造)
図1は、本発明の実施形態1の化合物半導体装置(以下、実施形態1から実施形態3において単に素子ともいう)の断面図である。実施形態1の化合物半導体装置は、フォトダイオードに適用されるものであって、図1に示した構成は、フォトダイオードの1画素(pin構造)分に相当している。フォトダイオードにおいて、例えば電圧を出力する素子は、数十個から数千個直列接続された画素によって構成されている。
図1に示した構成は、GaAs基板1、GaAs基板1上に形成されたInSbを含む化合物半導体で成る半導体層10、半導体層10上に形成された絶縁膜層11、絶縁膜層11に形成された開口部12上に形成された第1電極8、第1電極8と接続する第2電極9を備えている。
半導体層10は、n+−InSb層2、i−InSb層3、p−AlInSb層4、p+−InSb層5で構成されている。また、絶縁膜層11は、第1絶縁性保護膜6、第2絶縁性保護膜7によって構成されている。さらに、n+−InSb層2の一部は上層のi−InSb層3、p−AlInSb層4、p+−InSb層5から延出していて、延出部分Aの上にも絶縁膜層11が形成されている。延出部分A上の絶縁膜層11には、開口部13が形成されている。
実施形態1の素子において、基板にはGaAs基板を用いることが最も好ましい。ただし、実施形態1は、このような構成に限定されるものでなく、Si基板を用いてもよい。基板を半導体基板とすることは、各層のInSb系化合物半導体の結晶性を高めるために有効な手段である。
特に、InSb系化合物半導体を赤外線センサに応用する場合、検出効率を高めるために赤外線を基板側から入射する必要がある。このため、基板には1μm以上の長波長の光である赤外線に対して透明となる材料を用いることは特に好ましい。半導体基板の面方位は、どの面方位を用いてもかまわない。例えば、(100)面、(111)面、(110)面及び、これらを基準に角度をオフさせた基板を用いてもよい。
また、実施形態1のInSb系化合物半導体は、InSbはもちろんのこと、InAsySb1-y(0≦y<1)、AlxIn1-xSb(0≦x<1)、GaxIn1-xSb(0≦x<1)のような3元系、AlGaInSb、AlInAsSb、GaInAsSbのような4元系、AlGaInAsSbのような5元系の部材を用いるものであってもよい。
また、実施形態1の半導体層10は、InSb系化合物半導体による積層構造で、かつn型半導体とp型半導体とを接合したpn接合を形成する。半導体層10は、n−InSb/p−InSbの2層構造、n−InSb/i−InSb/p−InSbの3層構造、n−InSb/i−InSb/p−AlInSb/p−InSbの4層構造であってもよい。さらに、このような組成の化合物半導体を用いて形成された半導体層であってもよい。
また、InSb系の化合物半導体層で構成される半導体層10の各層(化合物半導体薄膜)は、MBE法(Molecular Beam Epitaxy)を用いて形成することが好ましいが、真空蒸着法やスパッタ法を用いて形成してもよい。化合物半導体薄膜のn型及びp型の導電性の制御は、化合物半導体薄膜を結晶成長する際に、n型伝導となる不純物、p型伝導となる不純物を各々添加することによって行われる。InSb系化合物半導体において、n型伝導となる不純物には、Si、Sn、Ge、S、Se、Te等がある。また、p型伝導となる不純物には、Zn、Cd、Si、Ge、Sn等がある。Si、Sn、Ge等のIV族元素は、置換される位置により伝導性が変わるため、半導体薄膜形成時の原料供給量比(V/III比)によっても導電性を制御することができる。
実施形態1における、InSb系化合物半導体のエッチングは、ウェットエッチング、ドライエッチングのいずれによって行ってもよい。また、エッチングは、半導体層10の各層を全て一度にエッチングしてもよいし、先ずi−InSb層3、p−AlInSb層4、p+−InSb層5をエッチングし、その後素子分離のためn+−InSb層2をエッチングするようにしてもよい。
エッチングを2回に分けて行う場合、p型半導体層をウェットエッチングし、n型半導体層をドライエッチングしてもよい。このようなエッチングの手法は、素子サイズを安定化させ、素子抵抗を安定化させる点で好ましい。
また、一般的に、ドライエッチングによってエッチングされた部材の形状(メサ形状)は断面の傾斜が比較的大きい。ウェットエッチングによってエッチングされた部材の断面は、エッチングの条件等による相違はあるものの、ドライエッチングに比べて緩やかである。実施形態1では、このようなエッチングの特性の相違を利用し、半導体層10の望ましい形状に合わせてエッチング方法を使い分けてもよい。
また、実施形態1の絶縁膜層11を構成する第1絶縁性保護膜6、第2絶縁性保護膜7には、SiNやSiO2等の誘電体膜が使用される。第1絶縁性保護膜6、第2絶縁性保護膜7は、スパッタリング法やプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法により形成される。InSb系化合物半導体は、熱により分解されたり結晶性が低下したりするので、処理は、より低温で行うことが望ましい。具体的には、300℃以下が好ましく、250℃以下とすることがより好ましい。
第1絶縁性保護膜6、第2絶縁性保護膜7は、一般的にドライエッチングによってエッチングされる。最も好適なエッチングの手法はRIE(Reactive Ion Etching)法であり、エッチングガスにはCF4やSF6等が用いられる。この際、エッチングガスにO2を付加することは、フォトレジストのサイドエッチングを促進し、第1絶縁性保護膜6、第2絶縁性保護膜7のエッチング断面をより順テーパー化できる。順テーパー化は、電極材料を開口部12、13の底部分に堆積しやすくする点で好ましい。
第1絶縁性保護膜6、第2絶縁性保護膜7は、半導体層10上の平坦な面に形成することが好ましい。第1絶縁性保護膜6、第2絶縁性保護膜7に形成される開口部12の面積は、半導体層10上の平坦面に収まるサイズであれば特に制限はない。また開口部12の上面の形状は円形でも矩形でもよく、平坦部の形状に応じて自由に決定することができる。
実施形態1の第1電極8には、InSb系化合物半導体とオーミック接触し、かつ、InSb系化合物半導体との間で相互拡散して合金化しない金属を選択する必要がある。InSb系化合物半導体は、ほとんどの金属とオーミック接触するため、どの電極材料を選択しても問題にはならない。ただし、合金化しないという条件を満たすため、電極材料としてはTi、Ni、Pt等が拡散防止電極層として用いられる。
特にTiは、InSb系化合物半導体に接する場合、針状結晶となりやすいため、Pt等の材料と2層構造とすることが好ましい。第1電極8は、開口部12の全面を覆うように形成される。つまり、第1電極8は開口部12と同サイズであることはもちろんのこと、開口部の縁から1μm以上、より好ましくは2μm以上大きく形成することが好ましい。
第2電極9には、第1電極8と密着性が高く、伝導性のより高い材料を用いる必要がある。密着性が高い材料としてTi、Ni、Cr、Pt等が密着向上層として用いられる。また、導電性が高い材料としてはAu、Cu、Al、Ag等がある。導電性が高く、第1電極8との密着性が悪い材料は、密着性が高い材料との積層構造とすれば好ましい第2電極9を形成することができる。
(化合物半導体装置の製造方法)
以下に、実施形態1の化合物半導体装置の製造方法について説明する。なお、説明は、本発明の発明者らが化合物半導体装置を製造した例を挙げたものであり、実施形態1の製造方法は、説明した製造の条件に限定されるものではない。
図2(a)〜(f)は、図1に示した化合物半導体装置の製造方法を説明するための図である。図2(a)に示したように、実施形態1では、先ず、GaAs基板1上に基板表面1aの側からn+−InSb層2、i−InSb層3、p−AlInSb層4、p+−InSb層5を順にMBE法によって形成する。各層の厚さは、以下のとおりである。本明細書の実施形態1から3では、n+−InSb層2、i−InSb層3、p−AlInSb層4、p+−InSb層5を総称してInSb層とも記すものとする。
+−InSb層 1μm
i−InSb層 2μm
p−AlInSb層 0.02μm
+−InSb層 0.5μm
次に、p+−InSb層5の表面に、InSb層をエッチングするためのレジストマスク(レジストパターン)が形成され、ウェットエッチングによりエッチングを行う。この際エッチングは、図2(b)に示すように、n+−InSb2を残してエッチングを終了する。そして、第1絶縁性保護膜6としてSiO2膜をスパッタ法、あるいはプラズマCVD法によって形成する。形成される第1絶縁性保護膜6の厚さは、500nmである。第1絶縁性保護膜6は、図2(c)に示すように、n+−InSb層2をエッチングするためのハードマスクに加工される。すなわち、第1絶縁性保護膜6は、半導体層10の保護膜兼エッチングのハードマスクとして機能する。
第1絶縁性保護膜6をハードマスクに加工する工程では、フォトリソグラフィによってn+−InSb層2の形状に沿ったレジストパターンが形成される。レジストパターンの形成後、RIE法により、第1絶縁性保護膜6がエッチングされる。フォトレジストの除去後、n+−InSb層2は、ドライエッチング法によってエッチングされ、GaAs基板1が露出する。この後、全面に、第2絶縁性保護膜7としてSiN膜が形成される。なお、第1絶縁性保護膜6、第2絶縁性保護膜7の合計の厚さは、50nm以上、1000nm以下であることが望ましい。このようにすれば、第1絶縁性保護膜6、第2絶縁性保護膜7形成されるに開口部12、13の深さ及び形状を第1電極8の部材で埋めるのに好適な範囲にすることができる。
半導体層10は、図示しない他の複数の半導体層10と共にGaAs基板1上に配置されている。実施形態1では、次に、図中の半導体層10のp+−InSb層5と、隣接する他の半導体層のn+−InSb層2とを電気的に接続するため、あるいは図示しない電極パッドと接続するために、開口部12、開口部13が形成される。図2(d)は、第1絶縁性保護膜6、第2絶縁性保護膜7を一度にエッチングして開口部12、開口部13を形成した状態を示した図である。
開口部12、開口部13は、p+−InSb層5及びn+−InSb層2上の第1絶縁性保護膜6及び第2絶縁性保護膜7の一部を除去することによって形成される。実施形態1では、底面が2μmφの円形形状なるように、第1絶縁性保護膜6及び第2絶縁性保護膜7を除去するものとした。
さらに、実施形態1では、図2(e)に示すように、開口部12、開口部13を埋めるようにして真空蒸着法により第1電極8を形成する。なお、実施形態1では、第1電極8を、InSb層の直上にTi層8bを200nmを形成し、その上にPt層8aを20nmを形成した積層構造とした。また、第1電極8は、上面が5μmφの円形形状を有していて、開口部12、開口部13のエッジから1.5μm延出して第1絶縁性保護膜6と重なっている。
このとき、図示したように、第1電極8の厚さを第1絶縁層保護膜6、第2絶縁性保護膜7の合計の厚さよりも厚くすれば、第1電極8と後に形成される第2電極9とが、第1絶縁層保護膜6、第2絶縁性保護膜7に妨げられることなく良好な電気伝導を有するように接続される。
次に、実施形態1では、図2(f)に示すように、第2電極9を形成する。第2電極9は、n+−InSb層2上の第1電極8と、隣接する半導体層10のp+−InSb層5上の第1電極8や電極パッドとを接続する。実施形態1では、第2電極9を、厚さ100nmのTi層9bと厚さ900nmのAu層9aの二層構造とした。このような第2電極9では、Ti層が密着向上層、Au層が通常電極層となっている。
なお、密着向上層はTi層に限定されるものでなく、Ni、Pt、Cr、Al、Cu、の少なくとも1つを含む部材であってもよい。また、Ti、Ni、Pt、Cr、Al、Cuの少なくとも1つを含む金属材料が2層以上積層されたものであってもよい。
また、実施形態1では、第1電極8、第2電極9を、エッチングよりもダメージが小さいリフトオフによって形成するものとした。リフトオフによる第1電極8、第2電極9の形成については、実施形態3において詳述する。
図3は、図2に示した製造方法によって製造された化合物半導体装置のInSb層と第1電極8及び第2電極9の接合部分を拡大して示した図である。
以上述べた構成は、さらに、全体を保護膜で覆うことによって素子チップとなる。素子チップはリードフレーム上に実装され、電極パッドとリードフレームとが金ワイヤーで接続される。さらに、モールド樹脂で封止され、半導体素子となる。なお、赤外線の入射はGaAs基板1の側から行われる。このため、素子チップをダイボンディングする際には、リードフレーム台座に穴が空いているものを用いるか、あるいはカプトン(登録商標)シートのような耐熱性のシート上に実装し、樹脂モールド後にシートを剥離する。このような方法によれば、実装後にGaAs基板1の裏面が露出する構造となる。
(化合物半導体装置の試験)
本発明の発明者らは、30個の実施形態1の半導体装置に対し、信頼性試験(150℃高温試験、高温高湿試験、ヒートサイクル試験(−40℃〜25℃))を実施した。この結果、いずれの試験においても、全ての素子について、素子抵抗の変動は5%以内であった。また、信頼性試験実施後の素子の断面をSEM(Scanning Electron Microscope)により観察した結果、第1電極8の金属がInSb層内に拡散していないことが分かった。
また、本発明の発明者らは、本発明によらない半導体装置を製造(実験用半導体装置と記す)し、実施形態1と同様の条件で試験して結果を比較した。以下、実験用半導体装置の製造と試験の結果について説明する。
図4は、実験用半導体装置を説明するための図である。また、図5は、図4に示した実験用半導体装置のInSb層と電極との接合部分の拡大図である。なお、図4、図5において、図1から図3において説明した構成については同様の符号を付し、説明の一部を略すものとする。
実験用半導体装置は、第1電極を形成せず、第2電極で使用された金属材料でなる電極を直接InSb層上に形成する点で実施形態1の化合物半導体装置と相違する。すなわち、実験用半導体装置の製造工程では、GaAs基板1上に、n+−InSb層2(1μm)、i−InSb層3(2μm)、p−AlInSb層4(0.02μm)、p+−InSb層5(0.5μm)の4層構造をMBE法により形成する。そして、i−InSb層3、p−AlInSb層4、p+−InSb層5をエッチングし、第1絶縁性保護膜6を形成する。さらに、第1絶縁性保護膜をハードマスクとしてn+−InSb層2をエッチングし、第2絶縁性保護膜7を形成して第1絶縁性保護膜6及び第2絶縁性保護膜7をエッチングして開口部12、13を形成する。以上の工程は、実施形態1と同様に行われる。
ただし、実験用半導体装置では、開口された開口部12、開口部13の直上に厚さが100nmのTi層9bを形成し、その上に厚さが900nmのAu層9aを積層することによって第2電極9を形成した。第2電極の形成後、実験用半導体装置を真空蒸着法によって有機物による保護膜で覆い、素子チップを完成させた。素子チップを実施形態1と同様の方法で実装して、実験用素子とした。
30個の実験用素子に対し、実施形態1の素子と同様の信頼性試験(150℃高温試験、高温高湿試験、ヒートサイクル試験(−40℃〜125℃))を行った。この結果、1000時間の高温高湿試験では、全ての素子について素子抵抗の変動は10%以内であった。しかし、150℃高温試験では7素子、ヒートサイクル試験では12素子で20%以上の素子抵抗の変動が起こり、この素子の信頼性は「NG」と判定された。信頼性が「NG」と判定された素子の断面をSEMを使って観察した結果、電極材料であるAuがInSb層内に拡散し、素子抵抗の低下及び素子としての性能低下を引き起こしていることが分かった。
以上の結果から、実施形態1は、第1電極6が存在することにより、第2電極9の材料がInSb層内に拡散することを防ぎ、温度等の環境の条件に影響されることがなく、安定した特性を長期間維持することができる半導体装置を提供することができるものといえる。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2について説明する。実施形態2は、先に説明した実施形態1が絶縁層を第1絶縁性保護膜6、第2絶縁性保護膜7の二層構造としているのに対し、絶縁層を一層とするものである。
図6は、実施形態2の化合物半導体装置を説明するための図である。図7は、図6に示した化合物半導体装置のInSb層と第1電極8及び第2電極9の接合部分を拡大して示した図である。図示した構成のうち、実施形態1で説明した構成については同様の符号を付して示し、説明を一部略すものとする。
実施形態2では、GaAs基板1上に、n+−InSb層2(1μm)、i−InSb層3(2μm)、p−AlInSb層4(0.02μm)、p+−InSb層5(0.5μm)の4層構造をMBE法により形成する。そして、レジストパターンをフォトレジストにより形成し、ウェットエッチングによってInSb層をエッチングする。
この際、一度にn+−InSb層2、i−InSb層3、p−AlInSb層4、p+−InSb層5を全て一度にエッチングしてもよいし、n+−InSb層2を残してエッチングしてもよい。
ただし、各層を一度にウェットエッチングした場合には、図1に示した延出部分Aが形成されず、半導体層10全体がメサ形状になる。このため、第1電極8、第2電極9を平坦な延出部分Aでなく、メサ形状の斜面に形成しなければならなくなって、電極形成時のフォトリソグラフィにおける位置合わせの難度が高まる。また、n+−InSb層2を残してウェットエッチングする場合には、別途n+−InSb層2だけをエッチングする必要が生じ、エッチング工程が追加される。
また、実施形態2では、各素子の素子分離後、絶縁性保護膜17としてSiNやSiO2等をスパッタ法あるいはプラズマCVD法により一層だけ形成する。そして、開口部12、開口部13をフォトリソグラフィとRIE等のドライエッチング法によって形成する。開口部12、開口部13の形成によって、絶縁性保護膜17が部分的に除去され、InSb層2が露出される。実施形態2では、開口部12、開口部13を上面が2μmφの円形形状を有するものとした。
さらに、実施形態2では、厚さが200nmのTi層8bと厚さが20nmのPt層8aを順次形成し、リフトオフによって上面が直径5μmφの円形形状を有する第1電極8を形成する。このため、第1電極8は、開口部12、開口部13のエッジから1.5μm延出して第1絶縁性保護膜17と重なっている。第1電極8の形成後、第2電極9がリフトオフにより形成される。
以上のようにして形成された化合物半導体装置は、実施形態1と同様の方法でパッケージ、実装されて半導体素子となる。本発明の発明者らは、実施形態2の半導体素子30個に対しても、実施形態1と同様の信頼性試験(150℃高温試験、高温高湿試験、ヒートサイクル試験(−40℃〜125℃))を実施した。この結果、いずれの試験においても、全ての素子について抵抗の変動が5%以内という結果を得た。このような実施形態1の化合物半導体装置は、実施例1と同様に、電極がInSb内に拡散することも無く良好な断面を示しているものと予想される。
(実施形態3)
次に、本発明の実施形態3を説明する。実施形態3では、本発明の半導体装置の第1電極8、第2電極9の形成を説明する。
図8は、実施形態3の化合物半導体装置を説明するための図である。図9は、図8に示した化合物半導体装置のInSbと第1電極8及び第2電極9の接合部分の形成を詳細に説明するための図である。図示した構成のうち、実施形態1で説明した構成については同様の符号を付して示し、説明を一部略すものとする。
実施形態3では、図8に示すように、GaAs基板1上に、n+−InSb層2(1μm)、i−InSb層3(2μm)、p−AlInSb層4(0.02μm)、p+−InSb層5(0.5μm)の4層構造をMBE法により形成する。そして、InSb層をエッチングするためのレジストパターンをフォトレジストにより形成し、ウェットエッチングによってエッチングする。実施形態3では、この際、n+−InSb層2を残してエッチングを終了する。
エッチング終了後、実施形態3では、絶縁性保護膜6として、スパッタ法あるいはプラズマCVD法によりGaAs基板1の全面に厚さ500nmのSiO2膜を形成する。絶縁性保護膜6上にn+−InSb層2の形状に対応したレジストパターンが形成され、RIE法により、第1絶縁性保護膜6がエッチングされる。フォトレジストの除去後、n+−InSb層2は、第1絶縁性保護膜6をハードマスクとしてドライエッチング法によってエッチングされる。この後、全面に、第2絶縁性保護膜7としてSiN膜が形成される。
次に、実施形態3では、p+−InSb層5とn+−InSb層2と電極とを電気的に接続するための開口部12、13を形成する。このため、GaAs基板1の全面にフォトレジストを塗布し、開口部12、開口部13の位置及び形状(パターン)に応じたマスクを使って露光し、現像する。この結果、図8に示した開口部12、開口部13形成用のレジストパターン19が形成される。
第1絶縁性保護膜6、第2絶縁性保護膜7は、レジストパターン19を使ってドライエッチングされる。なお、第2絶縁性保護膜7のエッチングは、CF4とO2との混合ガスを用い、第2絶縁性保護膜7となるSiN膜のサイドエッチングを促進させる条件で行う。また、続いて第1絶縁性保護膜6であるSiO2膜を、CF4ガスだけを用いてサイドエッチングが起きない条件でp+−InSb層5が充分露出するまでエッチングする。この結果、図9(a)に示す断面形状の第1絶縁性保護膜6、第2絶縁性保護膜7が形成できる。
次に、実施形態3では、図9(b)に示すように、レジストパターン19を剥離することなく、レジストパターン19上から第1電極8となる部材を真空蒸着して第1電極用膜80を形成する。なお、実施形態3の第1電極用膜80は、p+−InSb層5の直上に形成された厚さ200nmのTi層80bと、Ti層80bの上に形成された厚さ20nmのPt層80aとの二層構造を有している。
次に、レジストパターン19は、図9(c)のように、レジスト剥離用液や有機溶剤を用いて除去される。レジストパターン19の剥離により、レジストパターン19上の第1電極用層80も除去される。この結果、開口部12、図8に示した開口部13にだけ第1電極用層80が残り、第1電極8が形成される。
このような方法により第1電極8を形成する実施形態3によれば、ドライエッチングの工程を1つ省くことができるので、半導体装置の製造工程において生じるエッチングダメージを軽減することができる。また、第2絶縁性保護膜7をサイドエッチングが促進する条件でエッチングし、第1絶縁性膜6よりも大きく開口させることにより、第2絶縁性保護膜7とレジストパターン19との間にレジスト剥離用の液等が浸透しやすくなり、第1電極用層80を容易にリフトオフすることができる。
次に、実施形態3では、GaAs基板1の全面にフォトレジストを塗布し、第2電極9のパターンに応じて露光し、現像する。この結果、図9(d)に示すように、第2電極9に対応したレジストパターン29が形成される。そして、図9(e)に示すように、レジストパターン29上から、第2電極9となる部材を真空蒸着して第2電極用層90を形成する。第2電極用層90は、p+−InSb層5の直上に形成された厚さ100nmのTi層90bと、Ti層90bの上に形成された厚さ900nmのAu層90aとの二層構造を有している。
第2電極用層90の蒸着後、レジストパターン29は、図9(f)に示すように、フォトレジストの剥離用液あるいは有機溶剤に漬浸されて除去される。このとき、レジストパターン29上の第2電極用層90がレジストパターン29と共に除去されるから、残った第2電極用層90が第2電極9を形成する。
このような第2電極9の形成において、レジストパターン29を形成するレジストの選択や露光、現像条件をレジストパターン29の断面形状が逆テーパー形状となるようにすることにより、リフトオフを容易にし、第2電極9を容易に形成することができるようになる。
以上のようにして形成された化合物半導体装置は、実施形態1と同様の方法でパッケージ、実装されて半導体素子となる。
本発明の発明者らは、30個の実施形態3の半導体素子に対しても、実施形態1、実施形態2と同様の信頼性試験(150℃高温試験、高温高湿試験、ヒートサイクル試験(−40℃〜125℃))を実施した。この結果、いずれの試験においても、全ての素子について抵抗の変動が5%以内という結果を得た。また、信頼性試験実施後の素子の断面をSEMにより観察した結果、第1電極8の金属がInSb層内に拡散していないことが分かった。
本発明の実施形態1の化合物半導体装置を説明するための図である。 図1に示した化合物半導体装置の製造方法を説明するための図である。 図2に示した製造方法によって製造された化合物半導体装置のInSb層と第1電極、第2電極の接合部分を拡大して示した図である。 実験用半導体装置を説明するための図である。 図4に示した実験用半導体装置のInSb層と電極との接合部分の拡大図である。 本発明の実施形態2の化合物半導体装置を説明するための図である。 図6に示した化合物半導体装置のInSb層と第1電極、第2電極の接合部分を拡大して示した図である。 本発明の実施形態3の化合物半導体装置を説明するための図である。 図8に示した化合物半導体装置のInSbと第1電極、第2電極の接合部分の形成を詳細に説明するための図である。
符号の説明
1 GaAs基板
2 n+−InSb層
3 i−InSb層
4 p−AlInSb層
5 p+−InSb層
6 第1絶縁性保護膜
7 第2絶縁性保護膜
8 第1電極
9 第2電極
10 半導体層
12,13 開口部
17 絶縁性保護膜
19,29 レジストパターン

Claims (10)

  1. InSbを含む化合物半導体で成る半導体層と、
    前記半導体層上に形成される絶縁層と、
    前記絶縁層の一部を除去することによって形成された開口部の全領域と接触する第1電極と、
    前記第1電極上に形成された第2電極と、
    を有して成り、
    前記第1電極は、前記第2電極に含まれる金属が前記半導体層に拡散することを防ぐ部材で成ることを特徴とする化合物半導体装置。
  2. 前記第1電極は、
    前記第2電極に含まれる金属が前記半導体層に拡散することを防ぐ拡散防止電極層と、前記第2電極と電気的に接続される通常電極層と、を少なくとも含むことを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体装置。
  3. 前記第1電極は、Ti、Ni、Pt、の少なくとも1つを含む、またはTi、Ni、Pt、の少なくとも1つを含む金属材料が2層以上積層されて成ることを特徴とする請求項1または2に記載の化合物半導体装置。
  4. 前記第2電極は、
    前記第1電極に対する密着性を高めるために設けられる密着向上層と、Auを含み、前記密着層と電気的に接続される通常電極層と、を少なくとも含むことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
  5. 前記密着向上層は、Ti、Ni、Pt、Cr、Al、Cu、の少なくとも1つを含む、またはTi、Ni、Pt、Cr、Al、Cu、の少なくとも1つを含む金属材料が2層以上積層されて成ることを特徴とする請求項4に記載の化合物半導体装置。
  6. InSbを含む前記化合物半導体が、InAsxSb1-x(0≦x<1)であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
  7. 前記第1電極の厚さが、前記絶縁層より厚いことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
  8. 前記絶縁層の厚さが50nm以上、1000nm以下であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
  9. InSbを含む化合物半導体で成る半導体層を形成する半導体層形成工程と、
    前記半導体層形成工程によって形成された半導体層上に絶縁層を形成する絶縁層形成工程と、
    前記絶縁層の一部を除去することによって開口部を形成する開口部形成工程と、
    前記開口部形成工程において形成された開口部の全領域と接触する第1電極を形成する第1電極形成工程と、
    前記第1電極形成工程において形成された第1電極上に、Auを含む部材で成る第2電極を形成する第2電極形成工程と、
    を含み、
    前記第1電極は、前記第2電極から前記半導体層へ金属が拡散することを防ぐ部材で成ることを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。
  10. 前記第1電極形成工程は、
    前記開口部形成工程において前記開口部を形成するために使用されたレジストパターン上から前記第1電極の材料となる部材の層を形成する第1電極材料層形成工程と、
    前記第1電極材料層形成工程において形成された前記層を前記レジストパターンと共に除去する第1リフトオフ工程と、
    を含むことを特徴とする請求項9に記載の化合物半導体装置の製造方法。
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