JP2011211019A - 赤外線センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】光電流及び素子抵抗をともに大きくできるようにすること。
【解決手段】本発明の赤外線センサ100は、第1の光吸収層103及び第2の光吸収層106によって吸収された赤外線を光電流に変換するPNダイオードをトンネル接合によって直列接合させた構造である。半導体基板101上に設けられた第1のn型化合物半導体層102と、その上に設けられた第1の光吸収層103と、その上に設けられた第1のp型ワイドバンドギャップ層104と、その上に設けられた第2のn型化合物半導体層105と、その上に設けられた第2の光吸収層106と、その上に設けられた第2のp型ワイドバンドギャップ層107と、その上に設けられたp型キャップ層108と、第1のn型化合物半導体層102上及びp型キャップ層108上に電極110,109を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、赤外線センサに関し、より詳細には、光電流及び素子抵抗をともに大きくできるようにした赤外線センサに関する。
一般に、波長が5μm以上の長波長帯の赤外線は、その熱的効果やガスによる赤外線吸収の効果から、人体を検知する人感センサや非接触温度センサ、ガスセンサ等に使用されている。これらの使用例の内、人体検知や非接触温度センサとして用いられる赤外線センサとしては、焦電センサやサーモパイルの様な熱型の赤外線センサと、半導体受光素子を使用した量子型の赤外線センサがあるが、熱型の赤外線センサに比べて、量子型の赤外線センサの方が、高感度、高速応答、静体検知が可能といった大きな特徴がある。
量子型の赤外線センサを実現するためには、波長が5μm以上の長波長帯の赤外線を受光する赤外線センサが必要となるが、この波長領域では赤外線センサに対する周辺温度の影響が非常に大きく、室温で使用するには問題がある。この量子型の赤外線センサは、一般に波長が5μm以上の赤外線を吸収可能である半導体中にいわゆるpn接合を形成し、光吸収層において、吸収した赤外線によって発生した電子及び正孔が、PN接合部分の空乏層における内部電界によって電荷分離されることで、電気信号に変換される。
しかしながら、波長が5μm以上の赤外線を吸収できる半導体のバンドギャップは、0.25eV以下と小さい。この様なバンドギャップの小さな半導体では、熱励起キャリアのために室温での真性キャリア密度が大きくなり、素子の抵抗が小さくなるので十分なpnダイオードの特性が得られない。これは真性キャリア密度が大きい場合、拡散電流や暗電流の様な素子の漏れ電流が大きくなるためである。このため、量子型の赤外線センサは熱励起キャリアを抑制するために、冷却機構を備えた赤外線センサが従来使用されている。
この様な周辺温度の影響による問題を解決した赤外線センサとしては、例えば、特許文献1に記載の量子型の赤外線センサがある。この特許文献1に記載の量子型赤外線センサは、センサ部分の化合物半導体の積層構造および素子構造により拡散電流を抑制し、更に信号増幅用ICとセンサのパッケージを改良することにより、室温動作が可能であり、かつ従来にない超小型の赤外線センサを実現したものである。
国際公開第WO2005/027228号パンフレット
しかしながら、このように改良のための研究開発がなされているが、高性能の量子型赤外線センサを実現するためには、さらなる特性の向上が望まれている。上述した量子型赤外線センサの特性のうち最も重要であるのが信号(Signal)とノイズ(Noise)の比、所謂S/N比であり、この値が大きいほど特性が良い。S/N比は、赤外線が入射したときに発生する光電流Ipとセンサの素子抵抗R0の平方根の積に比例する。すなわち、数1の様に表される。
Figure 2011211019
従って、S/N比を上げるためには、光電流Ipを大きくするか、素子抵抗R0を大きくする必要がある。Ipを大きくするためには、よりバンドギャップの小さい半導体を使用することで、より長波長の赤外線を吸収することが出来るようになるため、Ipを増やすことが可能となる。一方で、素子抵抗R0を大きくするためには、上述したように、ダイオードの漏れ電流である拡散電流を抑制するために半導体の真性キャリア密度を小さくする必要がある。ここで半導体の真性キャリア密度niは数2で表せる。
Figure 2011211019
ここで、kはボルツマン定数、Tは絶対温度である。また、Nc、Nvはそれぞれ伝導帯、及び価電子帯の有効状態密度である。また、Egは半導体のバンドギャップである。Nc、Nv、Egは半導体物質固有の値である。また、ダイオードの拡散電流Iは数3及び数4で表される。
Figure 2011211019
Figure 2011211019
ここで、eは素電荷、Vはダイオードのバイアス電圧、De、Dh、はそれぞれ電子、及び正孔の拡散定数、Le、Ldはそれぞれ電子、及び正孔の拡散長、NA、NDはそれぞれ、アクセプター、及びドナー濃度である。
上述した数2、数3及び数4より、バンドギャップの小さい半導体ではより拡散電流が増加し、素子抵抗が小さくなることになる。すなわち、Ipを大きくするためにバンドギャップの小さな半導体を使用すると素子抵抗R0が低下し、一方、素子抵抗を上げるためにバンドギャップのより大きな半導体を使用すると、Ipが低下してしまうという課題が有る。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、光電流及び素子抵抗をともに大きくできるようにした赤外線センサを提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、半絶縁性の半導体基板と、該半絶縁性の半導体基板上に設けられ、バンドギャップが0.1eV以上0.25eV以下である第1のn型化合物半導体層と、該第1のn型化合物半導体層上に設けられ、バンドギャップが0.1eV以上0.25eV以下で、ノンドープもしくはp型ドーピングされた第1の光吸収層と、該第1の光吸収層上に設けられ、バンドギャップが前記第1の光吸収層よりも大きく、前記第1の光吸収層よりも高濃度にp型ドーピングされた第1のp型ワイドバンドギャップ層と、該第1のp型ワイドバンドギャップ層上に設けられ、バンドギャップが前記第1の光吸収層よりも小さい第2のn型化合物半導体層と、該第2のn型化合物半導体層上に設けられ、バンドギャップが前記第1の光吸収層よりも小さく、ノンドープもしくはp型ドーピングされた第2の光吸収層と、該第2の光吸収層上に設けられ、バンドギャップが前記第2の光吸収層よりも大きく、前記第2の光吸収層よりも高濃度にp型ドーピングされた第2のp型ワイドバンドギャップ層と、該第2のp型ワイドバンドギャップ層上に設けられ、バンドギャップが0.1eV以上0.25eV以下で、前記第2のp型ワイドバンドギャップ層と同等またはそれ以上のp型ドーピングされたp型キャップ層と、前記第1のn型化合物半導体層上と前記p型キャップ層上に各々設けられた電極とを備えたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記半絶縁性の半導体基板がGaAsであり、前記第1のn型化合物半導体層がInSbであり、前記第1の光吸収層がInSbであり、前記第1のp型ワイドバンドギャップ層がIn1-xAlxSb(0.06≦x≦0.7)であり、前記第2のn型化合物半導体層がInAsxSb1-x(0<x<0.7)であり、前記第2の光吸収層がInAsxSb1-x(0<x<0.7)であり、前記第2のp型ワイドバンドギャップ層がIn1-xAlxSb(0.06≦x≦0.7)であり、前記p型キャップ層がInSbであることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記第1の光吸収層がInSbであり、かつ前記第2の光吸収層がInAs0.2Sb0.8であって、前記第1の光吸収層と前記第2の光吸収層の合計膜厚が2μmであり、かつ前記第2の光吸収層の膜厚が0.25μmより厚く、0.7μmよりも薄いことを特徴とする。
本発明によれば、拡散電流を抑制する効果を持つ第1及び第2のp型ワイドバンドギャップ層を有するPNダイオード構造を積層したダイオード構造とすることで、素子抵抗R0を上げると同時に、よりバンドギャップの小さい第2の光吸収層を設けることで、光電流Ipを向上させることが可能となり、光電流Ip及び素子抵抗R0を共に大きくできる赤外線センサを提供することができる。
本発明に係る赤外線センサの実施形態を説明するために構成図である。 図1に示した本発明の赤外線センサのエネルギーバンド図である。 37℃の黒体炉の分光放射発散強度(波長スペクトル)を示す図である。 比較例のS/N比を1として規格化したときの、実施例との相対S/N比を、InAs0.2Sb0.8層(第2の光吸収層)の膜厚に対してプロットした図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る赤外線センサの実施形態を説明するための構成図である。本発明の赤外線センサ100は、半絶縁性の半導体基板101上に設けられた複数の積層で構成されている。この半導体基板101上には、バンドギャップが0.1eV以上0.25eV以下である第1のn型化合物半導体層102が設けられている。また、この第1のn型化合物半導体層102上には、バンドギャップが0.1eV以上0.25eV以下で、ノンドープもしくはp型ドーピングされた第1の光吸収層103が設けられている。また、この第1の光吸収層103上には、バンドギャップが前記第1の光吸収層よりも大きく、前記第1の光吸収層103よりも高濃度にp型ドーピングされた第1のp型ワイドバンドギャップ層104が設けられている。また、この第1のp型ワイドバンドギャップ層104上には、バンドギャップが第1の光吸収層103よりも小さい第2のn型化合物半導体層105が設けられている。
また、この第2のn型化合物半導体層105上には、バンドギャップが第1の光吸収層よりも小さく、ノンドープもしくはp型ドーピングされた第2の光吸収層106が設けられている。また、この第2の光吸収層106上には、バンドギャップが前記第2の光吸収層106よりも大きく、第2の光吸収層よりも高濃度にp型ドーピングされた第2のp型ワイドバンドギャップ層107が設けられている。また、この第2のp型ワイドバンドギャップ層107上には、バンドギャップが0.1eV以上0.25eV以下で、第2のp型ワイドバンドギャップ層107と同程度のp型ドーピングされたp型キャップ層108が設けられている。また、第1のn型化合物半導体層102上には電極110が設けられ、p型キャップ層108上には電極109が設けられている。
ここで、バンドギャップの大きさは温度依存性があり、その程度も各々の化合物半導体毎に異なっている。従って、上述したバンドギャップの大きさは、素子(赤外線センサ)が使用される環境温度において上述した条件を満たす事を意味する。この点は、以下で述べるバンドギャップの大きさでも全て同じである。
図2は、図1に示した本発明の赤外線センサのエネルギーバンド図である。この図2に示すように、本発明の赤外線センサでは、赤外線は半導体基板101側より入射する。一般に半絶縁性の半導体基板101のバンドギャップは十分に大きく、波長が5μmよりも長い赤外線は半導体基板101を透過することが出来る。また、赤外線は、第1のn型化合物半導体層102も透過することが出来る。これについては後に詳述する。
また、第1のn型化合物半導体層102を透過した赤外線は、第1の光吸収層103において吸収され、図2に示すように、価電子帯の電子を励起して光励起キャリアである電子正孔対を形成する。この時、励起された電子は、第1のn型化合物半導体層102側へ、また、正孔は第1のp型ワイドバンドギャップ層104側へそれぞれ拡散するとPN接合によって形成された空乏層内の電界によって引き出され、これが光電流Ipとなる。
また、第1のp型ワイドバンドギャップ層104は、図2に示すように、電子の逆方向(第2のn型化合物半導体層105側)への拡散を抑制する。これが拡散電流による素子抵抗の低下を抑制する効果である。ここで、バンドギャップが0.1eV以上0.25eV以下であるようなナローバンドギャップの化合物半導体においては、一般に電子の移動度が正孔の移動度よりもはるかに大きい。このため、第1のp型ワイドバンドギャップ層104は、電子の拡散をより効果的に抑制するようにp型ドーピングが成されている。
次に、第1の光吸収層103で吸収されない、より長波長の赤外線は、第2のn型化合物半導体層105も透過することが出来る。これについても後に詳述する。第2のn型化合物半導体層105を透過した赤外線は、バンドギャップが第1の光吸収層105よりも小さく、従って、より長波長の赤外線を吸収可能で有るノンドープもしくはp型ドーピングされた第2の光吸収層106において吸収される。すなわち、単一の光吸収層では吸収できなかった、より長波長の赤外線も有効に吸収することが可能となる。
ここでも、第1の光吸収層103に吸収された赤外線の場合と同様に光電流Ipが発生し、また、第2のp型ワイドバンドギャップ層107も第1のp型ワイドバンドギャップ層104と同一の効果により拡散電流による素子抵抗の低下を抑制することが出来る。ここで、図2に示すように、第1のp型ワイドバンドギャップ層104と第2のn型化合物半導体層105は、共に高濃度のPNドーピングのために、それぞれの伝導帯と価電子帯が非常に接近している。このため、第2の光吸収層106において発生した電子は、トンネル効果によって第1のp型ワイドバンドギャップ層104の正孔と容易に結合し、トンネル電流として流れることが可能であり、光電流として取り出すことができる。
すなわち、第1のn型化合物半導体層102、第1の光吸収層103、第1のP型ワイドバンドギャップ層104から構成される第1のPNダイオードと、第2のn型化合物半導体層105、第2の光吸収層106、第2のP型ワイドバンドギャップ層107から構成される第2のPNダイオードとが直列接続された形になっている。
上述したダイオードの素子抵抗を決めているのは、第1および第2のp型ワイドバンドギャップ層104,107であり、従って、素子抵抗は単一のダイオードだけの場合に比べて、2倍にすることが可能となる。理論的には積層ダイオード数を増やすだけ、素子抵抗を上げることが可能である。
また、第1のp型ワイドバンドギャップ層104は、第2の光吸収層106から拡散した電子が第1の光吸収層103へ拡散することも抑制する。通常、ナローバンドギャップの半導体のPN接合は、バンドギャップが狭いがゆえにPN接合部の電位差を大きく取る事が出来ない。このため、電子はn型ドープ層の伝導帯から、p型ドープ層の伝導帯へ容易に拡散する。従って、光が入射しない状況に於いても電子の拡散が起こるため、所謂暗電流が増加して素子の抵抗を大きく低下させる。
また、赤外線が入射した際、発生し、第2のn型化合物半導体層105に拡散してきた電子と、第1のp型ワイドバンドギャップ層104に拡散して来た正孔とは、上述したように、電子の第1の光吸収層103へ拡散が抑制されているため、トンネル接合を通じて効率的に再結合する。ここで、電子が第1の光吸収層103へ拡散した場合、光吸収層103内部で正孔との再結合が起こるため、光電流への変換効率が落ちることになる。
すなわち、第1のp型ワイドバンドギャップ層104の存在により、入射した赤外線の光電流への変換がより効果的に行える。上述した効果は、ナローバンドギャップのPN接合ダイオードを2段に積層した構造にp型ワイドバンドギャップ層を組み合わせたがゆえに得られる効果であり、単一のダイオードの場合には得られない効果である。
また、異なる波長の光を吸収するPNダイオードをトンネル接合により積層させた構造は、例えば、積層型の多接合構造太陽電池などでも見られる。しかしながら、多接合構造太陽電池では入射光に太陽光を想定しているためバンドギャップの大きな材料で構成されており、上述した様な電子の拡散を抑制する必要がない。このため、本発明のp型ワイドバンドギャップ層による電子の拡散抑制効果は多接合構造太陽電池には考慮されていない効果である。
次に、赤外線センサ100の各層に関して以下に詳述する。
第1のn型化合物半導体層102は、n型ドーピングされたバンドギャップが0.1eV以上0.25eV以下である化合物半導体である。上述したように、ナローバンドギャップの化合物半導体は、正孔に比べて電子の移動度が非常に大きいため、p型ドーピングよりもn型ドーピングの方が半導体層のシート抵抗を容易に下げることができる。
したがって、素子構造において大きな面積を占めている第1のn型化合物半導体層102にn型ドーピングすることで、赤外線センサ100のシート抵抗を容易に低減することができる。シート抵抗が増加すると、ダイオードの等価回路上ダイオードに対して直列に接続されたシリーズ抵抗が増加することになる。このシリーズ抵抗は、光電流を外部に取り出す妨げになるためなるべく小さい方が望ましい。また、高濃度にn型ドーピングされた第1のn型化合物半導体層102は、所謂バーシュタイン・モスシフトにより、ドーピング濃度が高くなければ吸収してしまう赤外線に対して透明にすることができる。
ドーピング濃度としては、1×1018原子/cm3以上1×1020原子/cm3以下が好ましく、より好ましくは、5×1018原子/cm3以上5×1019以下である。上述したような第1のn型化合物半導体層102としては、例えば、InSbが好ましく用いられる。赤外線センサを室温(24℃〜30℃程度)で使用することを想定した場合、InSbのバンドギャップは300Kで0.18eVである。膜厚は結晶性の良い膜を形成するために十分な膜厚であり、且つ成膜時間が長くならないようにするために0.3μm以上3μm以下が好ましい。より好ましくは、0.5μm以上2μm以下である。また、n型ドーパントとしては、Si、Te、Sn、S、Se等を用いることができる。
第1の光吸収層103は、波長5μm以上の赤外線を吸収するために、バンドギャップは0.25eV以下でなければならず、また、数2に示す関係からわかるようにバンドギャップが0.1eV以上になると、急激に真性キャリア密度が大きくなることから、バンドギャップは0.1eV以上、0.25eV以下であって、ノンドープもしくはp型ドーピングされた層である。好ましい材料としては、第1のn型化合物半導体層102と同一の材料が格子整合の点からも好ましく、例えば、InSbは好ましい材料で有る。
p型ドーピングは、赤外線センサの使用環境温度により熱励起している電子に対し、その一部を補償し真性キャリア密度を下げることができ、この結果で拡散電流を抑制し、素子抵抗を上げることが出来るために好ましい、p型ドーピング濃度は1×1016原子/cm3以上1×1018原子/cm3未満が好ましく、更に好ましくは1×1016原子/cm3以上1×1017原子/cm3未満である。p型ドーパントとしては、Be、Zn、Cd、C、Mg、Ge、Cr等を用いることができる。また、膜厚に関しては後に詳細に述べる。
第1のp型ワイドバンドギャップ層104は、上述したように、電子の第2のn型化合物半導体層105側への拡散を抑制し、拡散電流を抑えるために、第1のn型化合物半導体層102、および第1の光吸収層103よりも大きいバンドギャップでなければならない。その大きさは材料に因るが、例えば後述するInAlSbの混晶の場合0.27eV以上1.52eV以下、もしくは0.34eV以上1.1eV以下、もしくは、0.42eV以上0.7eV以下である。第1のp型ワイドバンドギャップ層104のp型ドーピングは、上述したように、そのバンドギャップを相対的に伝導帯方向へシフトさせ移動度の大きい電子をより効果的に抑制することができる。
p型ドーピング濃度は、7×1017原子/cm3以上1×1020原子/cm3以下が好ましく、より好ましくは、1×1018原子/cm3以上1×1019原子/cm3以下である。第1のp型ワイドバンドギャップ層としてはInAlSbが好ましく用いられる材料である。これは僅かなAl組成で大きなバンドギャップを得られるため、結晶性の良い混晶が得られるためである。
Al組成としてはIn1-xAlxSbである場合、Alの組成は0.06≦x≦0.7、より好ましくは0.1≦x≦0.5、更に好ましくは0.15≦x≦0.3である。これは前述のInAlSbのバンドキャップの大きさに対応する組成である。膜厚は各組成における臨界膜厚以下とすることで、第1の光吸収層103と第1のp型ワイドバンドギャップ層104に格子ミスマッチが存在しても転位などの結晶欠陥が発生することなく、第1のp型ワイドバンドギャップ層104を成長することができるため好ましい。それは概ね10nmから30nm程度である。
次に、第2のn型化合物半導体層105は、より長波長の赤外線を吸収するための第2の光吸収層106と格子整合するために、第2の光吸収層106と同一組成であることが好ましく、このためバンドギャップも第1の光吸収層103よりも小さくなる。また、第1のn型化合物半導体層102と同様に高濃度にn型ドーピングすることで、バーシュタイン・モスシフトにより、ドーピング濃度が高くなければ吸収してしまう赤外線に対して透明にすることができる。
好ましいドーピング濃度およびドーパントと材料は、第1のn型化合物半導体層102と同一である。上述したような第2のn型化合物半導体層105としては、例えば、InAsSb、InNSbが好ましく用いられ、その組成は第2の光吸収層106と同一である。好ましい膜厚としては、第1のp型ワイドバンドギャップ層104との格子緩和を行い、更に成長時間を短くするために、0.1μm以上1μm以下が好ましく、更に好ましくは0.1μm以上0.5μm以下である。
第2の光吸収層106は、上述のように、より長波長の赤外線を吸収するためバンドギャップが第1の光吸収層103よりも小さくなる。その材料は第1の光吸収層の材料によって決まるが、例えば、第1の光吸収層がInSbであった場合、例えば、InAsSb、InNSbが好ましく用いられる。その組成は第1の光吸収層の材料によって決まるが、InAsxSb1-x混晶(0<x<1)のエネルギーバンドギャップEgは、室温において0.58x2−0.41x+0.18=Egで表され、非常に大きな非線形因子がある。したがって、InAsSbの室温でのエネルギーバンドギャップは、0<x≦0.85の組成範囲において0.25eV以下となる。また、0<x<0.7の組成範囲においては、InSbの室温でのエネルギーバンドギャップよりも更に小さく出来る。また、InSb1-yy混晶(0<y<0.01)のバンドギャップは、更に大きな非線形因子があり、窒素Nの組成yが僅か0.01でバンドギャップがほぼ0に近くなることが知られている。また、第1の光吸収層103と同一の理由によりp型ドーピングが好ましく用いられ、好ましいドーピング濃度、及びドーパント材料は第1の光吸収層103と同一である。膜厚に関しては後述する。
第2のp型ワイドバンドギャップ層107は、第1のp型ワイドバンドギャップ層104と同一の構造を有することで、同様の効果を示すことが出来る。
次に、p型キャップ層108は、以下の理由により形成される。第2のp型ワイドバンドギャップ層107が臨界膜厚以下であり非常に薄いため、第2のp型ワイドバンドギャップ層107に電極を直接に形成すると電極形成のプロセス中に何らかの損傷を受ける可能性がある。すなわち、p型キャップ層108は、このような損傷から第2のp型ワイドバンドギャップ層107を保護する約割がある。また、p型キャップ層108は、電極109とのコンタクト層となる。
電極とのコンタクト抵抗は、等価回路上のシリーズ抵抗となり、光電流の取り出しを妨げる。したがって、p型キャップ層108と電極109とのコンタクト抵抗を下げるためにp型キャップ層108には前記2のp型ワイドバンドギャップ層と同等またはそれ以上のp型ドーピングがなされていることが好ましい。特に、p型ドーピング濃度は、7×1017原子/cm3以上1×1020原子/cm3以下が好ましく、より好ましく1×1018原子/cm3以上1×1019原子/cm3以下である。
p型キャップ層108の膜厚は、0.05μ以上1μm以下が好ましく、より好ましくは、0.1μm以上0.7μm以下である。また、上述したように、p型キャップ層108は、電極109とのコンタクト層となるため、その膜抵抗はなるべく小さい方が好ましい。従って、p型キャップ層108のバンドギャップは0.25eV以下で有る方が好ましい。これは上述したように、バンドギャップの小さい半導体は膜抵抗も小さいためである。
ここで、p型キャップ層108の組成を、第2の光吸収層106と同じ組成にすると、格子定数が臨界膜厚以下の第2のp型ワイドバンドギャップ層107と近いために、第2のp型ワイドバンドギャップ層107に対して応力を与えることが無く、その結晶性を更に高めることが出来好ましい。この様な材料としては、第2の光吸収層と同一組成のInAsSbやInNSbが好ましく用いられる。一方で、混晶に対してより安定した結晶性を得るためにInSbも好ましく用いられる。
上述したように、本発明の赤外線センサ100は、第1の光吸収層103、及び第2の光吸収層106によって吸収された赤外線を光電流に変換するPNダイオードをトンネル接合によって直列接合させた構造である。したがって、直列接合であるために第1の光吸収層103及び第2の光吸収層106から発生する光電流の内、より小さい方の電流で全体の光電流が決定されることになる。従って、第1の光吸収層103及び第2の光吸収層106の膜厚はそれぞれの赤外線の吸収量を考慮し、より小さい方の電流が最大になるように膜厚を設定することが好ましい。第1及び第2の光吸収層103,106の膜厚に制限が無い場合、吸収量の小さい方の層の膜厚を赤外線の吸収量が飽和する膜厚とし、吸収量の大きい方の膜厚は、吸収量の小さい方の層と同等の光電流が発生できる膜厚とすることがより好ましい設定である。しかしながら、膜厚が厚くなると膜の成長に時間が掛かり、また、その後の素子構造形成も困難になる場合が有る。このため、2つの光吸収層の合計膜厚に制限が有る事が多く、この場合2つの光吸収層の膜厚の設定は各々独立では無く、例えば、第1の光吸収層の膜厚は、最大の合計膜厚から第2の光吸収層の膜厚を引いた膜厚とする場合がある。従って、各光吸収層の膜厚のバランスによっては光吸収層が1層だけの場合よりもS/Nが悪くなることも起こり得る。このため、本実施例ではこの2つの光吸収層の合計膜厚に制限が有る場合の、第1の光吸収層103及び第2の光吸収層106の適切な膜厚の検討を行った。
先ず、図1に示す素子の膜構造をMBE法により作製した。半絶縁性のGaAs単結晶基板(001)面上に、Sn(n型ドーパント)を1.0×1019原子/cm3ドーピングしたInSb層(第1のn型化合物半導体層)を1.0μm成長し、この上に、この上にZn(p型ドーパント)を6.0×1016原子/cm3ドーピングしたInSb層(第1の光吸収層)を膜厚が1.9μm、1.8μm、1.7μm、1.6μm、1.5μm、1.4μm、1.3μm、1.2μmまで合計8種類の成長を行った。
なお、表1に示すように、それぞれの膜厚の試料を試料No1からNo8とした。これら8種類の膜厚の第1の光吸収層上にZn(p型ドーパント)を2.0×1018原子/cm3ドーピングしたAl0.17In0.83Sb層(第1のp型ワイドバンドギャップ層)を0.02μm成長した。ここで、Al0.17In0.83Sb層の室温におけるバンドギャップは0.46eVである。
この上に、Sn(n型ドーパント)を1.0×1019原子/cm3ドーピングしたInAs0.2Sb0.8層(第2のn型化合物半導体層)を0.2μm成長した。
この上に、Sn(n型ドーパント)を1.0×1019原子/cm3ドーピングしたInAs0.2Sb0.8層(第2のn型化合物半導体層)を0.2μm成長した。この上に、ノンドープのInAs0.2Sb0.8層(第2の光吸収層)を表1に示す組み合わせのように、第1の光吸収層の膜厚との合計が2.0μmになる膜厚でそれぞれ成長した。ここで、合計膜厚が2.0μmとなるようにした理由は、上述したように成長時間が長くなりすぎないようにすると共に、合計膜厚を同一にすることで、後述する素子形成プロセスの条件も同一にすることが可能であるためである。
Figure 2011211019
また、上述したように、第1の光吸収層であるInSb層の室温(ここでは300K)に於けるバンドギャップは0.18eVであり、吸収端の波長は7μmである。また、第2の光吸収層であるInAs0.2Sb0.8層のバンドギャップは0.12eVであり、吸収端の波長は10μmである。従って、InAs0.2Sb0.8層は、InSb層を透過する波長7〜10μmの赤外線を吸収することが出来る。
更に、上述した各膜厚のノンドープのInAs0.2Sb0.8層(第2の光吸収層)上にZn(p型ドーパント)を2.0×1018原子/cm3ドーピングしたAl0.17In0.83Sb層(第2のp型ワイドバンドギャップ層)を0.02μm成長し、最後に、この上にZn(p型ドーパント)を2.0×1018原子/cm3ドーピングしたInSb層(p型キャップ層)を0.26μm成長した。
次に、比較例として、2段積層構造になっていない、単一のPNダイオード構造の膜構造をMBE法により作製した。半絶縁性のGaAs単結晶基板(001)面上に、Sn(n型ドーパント)を1.0×1019原子/cm3ドーピングしたInSb層(第1のn型化合物半導体層)を1.0μm成長し、この上にZn(p型ドーパント)を6.0×1016原子/cm3ドーピングしたInSb層(第1の光吸収層)を2.0μm成長し、この上にZn(p型ドーパント)を2.0×1018原子/cm3ドーピングしたAl0.17In0.83Sb層(第1のp型ワイドバンドギャップ層)を0.02μm成長し、最後に、この上にZn(p型ドーパント)を2.0×1018原子/cm3ドーピングしたInSb層(p型キャップ層)を0.5μm成長した。上述した比較例の膜厚も表1に示した。また、p型キャップ層の膜厚を0.5μmとしたのは、全ての合計膜厚を3.5μmで統一し、素子作成プロセスの条件を統一するためである。
上述した試料No1からNo8の各試料と、比較例試料の膜構造を用いて、次の手順でPNダイオード構造の赤外線センサを作製した。まず、第1のn型化合物半導体層とのコンタクトを取るための段差形成エッチングを酸により行い、次いで段差形成がされた化合物半導体薄膜に対して、素子分離のためのメサエッチングを行った。その後プラズマCVDを用いて、全面(GaAs基板およびこの基板に形成された化合物半導体構造)をSiN保護膜で覆った。
次いで、形成されたSiN保護膜上で電極部分のみ窓開けを行い、Au/Ti(Tiが膜側)をEB蒸着し、リフトオフ法により電極を形成した。上記のようにして形成されたダイオードの受光部分の面積は(第1の光吸収層が第1のn型化合物半導体層と接している部分の面積)120μm2となるように設計した。
この様にして作成した各赤外線センサの素子抵抗を、ダイオードに対して0.01V正のバイアスをかけた場合と、0.01V負のバイアスをかけた場合とで測定し、両測定結果の平均値をゼロバイアスの素子抵抗R0として測定した。なお測定中の各試料の温度は27℃で一定になるようにしている。この結果、比較例試料の単1ダイオード構造の素子構造では870Ωであったのに対し、2段積層構造の試料1から8の素子は何れも1700〜1750Ωと単1ダイオード構造の2倍の素子抵抗が得られた。
次に、人体からの赤外線輻射を想定し、37℃の黒体炉を用いて赤外線を発生し、各赤外線センサに赤外線を入射したときの信号を、発生した光電流量で測定し、更に各赤外線センサのS/N比を測定した光電流量Ipと素子抵抗R0からIp√R0から算出した。
図3は、37℃の黒体炉から発せられる赤外線のスペクトルを示す図である。図3に示すように、37℃の黒体炉(人体を想定)は波長10μmにピーク強度を持っており、InSb層(第1の光吸収層)よりも、InAs0.2Sb0.8層(第2の光吸収層)がより強度の強い赤外線を吸収することが出来ることがわかる。なお、赤外線の入射はGaAs基板側から行った。また、測定中の各試料の温度は27℃で一定になるようにしている。また、赤外線の入射は試料と黒体炉の距離が10cmの距離で行い、入射赤外線に10Hzのチョッピングを掛け、赤外線入射時の光電流を測定している。
図4は、上述したようにして得られた各センサのS/N比を、比較例試料のS/N比を1として規格化し、InAs0.2Sb0.8層(第2の光吸収層)の各膜厚に対してプロットした結果を示す図である。図4に示すように、一番左が表1におけるNo1で、一番右がNo8に対応しており、InAs0.2Sb0.8層(第2の光吸収層)の膜厚が、0.25μmより厚く、0.7μmよりも薄い範囲、つまり、No3乃至No7で、比較例試料よりも高いS/N比が得られ、特に、0.3μm以上0.4μm以下の範囲、つまり、No3及びNo4では20%近いS/N比の増加が得られた。
100 赤外線センサ
101 半絶縁性の半導体基板
102 第1のn型化合物半導体層
103 第1の光吸収層
104 第1のp型ワイドバンドギャップ層
105 第2のn型化合物半導体層
106 第2の光吸収層
107 第2のp型ワイドバンドギャップ層
108 p型キャップ層
109,110 電極

Claims (3)

  1. 半絶縁性の半導体基板と、
    該半絶縁性の半導体基板上に設けられ、バンドギャップが0.1eV以上0.25eV以下である第1のn型化合物半導体層と、
    該第1のn型化合物半導体層上に設けられ、バンドギャップが0.1eV以上0.25eV以下で、ノンドープもしくはp型ドーピングされた第1の光吸収層と、
    該第1の光吸収層上に設けられ、バンドギャップが前記第1の光吸収層よりも大きく、かつ前記第1の光吸収層よりも高濃度にp型ドーピングされた第1のp型ワイドバンドギャップ層と、
    該第1のp型ワイドバンドギャップ層上に設けられ、バンドギャップが前記第1の光吸収層よりも小さい第2のn型化合物半導体層と、
    該第2のn型化合物半導体層上に設けられ、バンドギャップが前記第1の光吸収層よりも小さく、ノンドープもしくはp型ドーピングされた第2の光吸収層と、
    該第2の光吸収層上に設けられ、バンドギャップが前記第2の光吸収層よりも大きく、前記第2の光吸収層よりも高濃度にp型ドーピングされた第2のp型ワイドバンドギャップ層と、
    該第2のp型ワイドバンドギャップ層上に設けられ、バンドギャップが0.1eV以上0.25eV以下で、前記第2のp型ワイドバンドギャップ層と同等またはそれ以上のp型ドーピングされたp型キャップ層と、
    前記第1のn型化合物半導体層上と前記p型キャップ層上に各々設けられた電極と
    を備えたことを特徴とする赤外線センサ。
  2. 前記半絶縁性の半導体基板がGaAsであり、前記第1のn型化合物半導体層がInSbであり、前記第1の光吸収層がInSbであり、前記第1のp型ワイドバンドギャップ層がIn1-xAlxSb(0.06≦x≦0.7)であり、前記第2のn型化合物半導体層がInAsxSb1-x(0<x<0.7)であり、前記第2の光吸収層がInAsxSb1-x(0<x<0.7)であり、前記第2のp型ワイドバンドギャップ層がIn1-xAlxSb(0.06≦x≦0.7)であり、前記p型キャップ層がInSbであることを特徴とする請求項1に記載の赤外線センサ。
  3. 前記第1の光吸収層がInSbであり、かつ前記第2の光吸収層がInAs0.2Sb0.8であって、前記第1の光吸収層と前記第2の光吸収層の合計膜厚が2μmであり、かつ前記第2の光吸収層の膜厚が0.25μmより厚く、0.7μmよりも薄いことを特徴とする請求項2に記載の赤外線センサ。
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