JP2009205153A - 吸音構造、吸音構造設計装置および音響室 - Google Patents

吸音構造、吸音構造設計装置および音響室 Download PDF

Info

Publication number
JP2009205153A
JP2009205153A JP2009019715A JP2009019715A JP2009205153A JP 2009205153 A JP2009205153 A JP 2009205153A JP 2009019715 A JP2009019715 A JP 2009019715A JP 2009019715 A JP2009019715 A JP 2009019715A JP 2009205153 A JP2009205153 A JP 2009205153A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibrating body
sound absorbing
absorbing structure
thickness
shape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009019715A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009205153A5 (ja
JP5402025B2 (ja
Inventor
Yasuhito Tanase
廉人 棚瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP2009019715A priority Critical patent/JP5402025B2/ja
Publication of JP2009205153A publication Critical patent/JP2009205153A/ja
Publication of JP2009205153A5 publication Critical patent/JP2009205153A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5402025B2 publication Critical patent/JP5402025B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】板・膜振動型の吸音構造において、吸音のピークとなる周波数を低くして効率良く吸音する。
【解決手段】筐体10は、筐体10の底面となる底面部11と、筐体10の側壁となる側壁12A〜12Dを有している。振動体20は、弾性を有する合成樹脂を板状に形成した正方形の部材であって、筐体10の開口部に接着されている。振動体20が、筐体10の開口部に接着されて固定されることにより、筐体10と振動体20とで吸音構造1−11の内部に密閉された空気層が形成される。吸音構造1−11においては、屈曲系の振動の基本振動周波数の値が、バネマス系の共振周波数の値の5%以上〜65%以下となるように、空気層の縦横のサイズ、振動体20の素材(ヤング率、厚さ、ポアソン比)を設定すれば、バネマス系の共振周波数より低い周波数帯域に振幅の大きな振動モードが励起されて吸音効率が高くなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、音を吸収する技術に関する。
板状または膜状の振動体と、この振動体の背後の空間の空気層により音を吸収する吸音構造(以下、板・膜振動型吸音構造という)として、特許文献1に開示された吸音構造がある。このような、板・膜振動型吸音構造においては、振動体のマス(質量(mass))成分と、空気層のバネ成分によってバネマス系が形成される。空気の密度をρ[kg/m3]、音速をc[m/s]、振動体の密度をρ[kg/m3]、振動体の厚さをt[m]、空気層の厚さをL[m]とすると、バネマス系の共振周波数f[Hz]は数1の式で表される。
Figure 2009205153
また、板・膜振動型吸音構造において振動体が弾性を有して弾性振動をする場合には、弾性振動による屈曲系の性質が加わる。建築音響の分野においては、振動体の形状が長方形で一辺の長さをa[m]、もう一辺の長さをb[m]、振動体のヤング率をE[N/m2]、振動体のポアソン比をσ[−]、p,qを正の整数とすると、以下の数2の式で板・膜振動型吸音構造の共振周波数を求め、求めた共振周波数を音響設計に利用することも行われている(例えば、非特許文献2参照)。
Figure 2009205153
特開2006−11412号公報
木村翔著 「建築音響と騒音防止計画」株式会社彰国社、1981年2月20日、p.150
ところで、上記数2の式においては、バネマス系に係る項(ρ /ρtL)と屈曲系に係る項(バネマス系の項の後に直列に加えられている項)とが加算される。このため、上記の式で得られる共振周波数は、バネマス系の共振周波数より高いものとなり、吸音のピークとなる周波数を低くすることが困難となっている。
また、バネマス系による共振周波数と、板の弾性による弾性振動による屈曲系の共振周波数との関連性は十分解明されておらず、低音域で高い吸音力を発揮する板・膜振動型吸音構造はいまだ実現にいたっていない。
本発明は、上述した背景の下になされたものであり、板・膜振動型の吸音構造において、吸音のピークとなる周波数を低くして効率良く吸音する技術を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために本発明は、中空で開口部を備えた筐体と、板状または膜状の振動体とを有し、前記開口部は前記振動体で塞がれており、前記振動体の弾性振動の基本振動と前記筐体の中空部分の空気層のバネ成分とが連成されて発現する吸音のピークとなる周波数が、前記振動体のマスと前記筐体の中空部分の空気層のバネ成分とで構成されるバネマス系の共振周波数より低いことを特徴とする吸音構造を提供する。
本発明においては、前記振動体の弾性振動の基本振動周波数が、前記振動体のマスと前記筐体の中空部分の空気層のバネ成分とで構成されるバネマス系の共振周波数の5%〜65%の範囲内にあるのが好ましい。
また、本発明においては、前記振動体は、前記筐体に対して固定支持されていてもよい。
また、前記振動体において前記筐体に接する部分が固定されている構成においては、前記筐体の中空部分の形状が直方体であり、前記開口部の形状が正方形であって、該正方形の一辺の長さをa[m]、前記振動体のヤング率をE[N/m2]、前記振動体の厚さをt[m]、前記振動体のポアソン比をσ、前記中空部分の厚さをL[m]としたとき、次式の条件を満たすのが好ましい。
Figure 2009205153
また、前記振動体において前記筐体に接する部分が固定されている構成においては、前記筐体の中空部分の形状が直方体であり、前記開口部の形状が長方形であって、該長方形の一辺の長さをa[m]、該長方形において長さaの辺に直交する辺の長さをb[m]、前記振動体のヤング率をE[N/m2]、前記振動体の厚さをt[m]、前記振動体のポアソン比をσ、前記中空部分の厚さをL[m]としたとき、次式の条件を満たすのが好ましい。
Figure 2009205153
また、前記振動体において前記筐体に接する部分が固定されている構成においては、前記筐体の中空部分の形状が円柱形状であり、前記開口部の形状が円形であって、該開口部の半径をR[m]、前記振動体のヤング率をE[N/m2]、前記振動体の厚さをt[m]、前記振動体のポアソン比をσ、前記中空部の厚さをL[m]としたとき、次式の条件を満たすのが好ましい。
Figure 2009205153
また、本発明においては、前記振動体は、前記筐体に対して単純支持されていてもよい。
また、前記振動体が前記筐体に対して変位のみが拘束された支持状態にある構成においては、前記筐体の中空部分の形状が直方体であり、前記開口部の形状が正方形であって、正方形の一辺の長さをa、前記振動体のヤング率をE、前記振動体の厚さをt、前記振動体のポアソン比をσ、前記中空部の厚さをLとしたとき、次式の条件を満たすのが好ましい。
Figure 2009205153
また、前記振動体が前記筐体に対して変位のみが拘束された支持状態にある構成においては、前記筐体の中空部分の形状が直方体であり、前記開口部の形状が長方形であって、該長方形の一辺の長さをa[m]、該長方形において長さaの辺に直交する辺の長さをb[m]、前記振動体のヤング率をE[N/m2]、前記振動体の厚さをt[m]、前記振動体のポアソン比をσ、前記中空部の厚さをL[m]としたとき、次式の条件を満たすのが好ましい。
Figure 2009205153
また、前記振動体が前記筐体に対して変位のみが拘束された支持状態にある構成においては、前記筐体の中空部分の形状が円柱形状であり、前記開口部の形状が円形であって、該開口部の半径をR[m]、前記振動体のヤング率をE[N/m2]、前記振動体の厚さをt[m]、前記振動体のポアソン比をσ、前記中空部の厚さをL[m]としたとき、次式の条件を満たすのが好ましい。
Figure 2009205153
また、本発明は、中空で開口部を備えた筐体と、板状または膜状の振動体とを有し、前記開口部が前記振動体で塞がれている吸音構造の設計装置であって、少なくとも前記振動体のパラメータまたは前記筐体の中空部分の空気層の厚さが入力される入力手段と、前記入力手段に入力されたパラメータに基づいて、少なくとも前記振動体のサイズ、ヤング率、ポアソン比、前記筐体の中空部分の空気層の厚さのいずれかを設定する設定手段とを有する吸音構造設計装置を提供する。
この吸音構造設計装置においては、前記振動体の基本振動周波数を数値解析により求めてもよい。
また、本発明は、上記吸音構造のいずれかを有する音響室を提供する。
本発明によれば、板・膜振動型の吸音構造において、吸音のピークとなる周波数を低くして効率良く吸音することができる。
本発明の一実施形態に係る吸音構造の外観図である。 吸音構造1−11の分解斜視図である。 吸音構造1−11〜吸音構造1−55の一覧を例示した図である。 吸音構造1−12の分解斜視図である。 吸音構造1−22の分解斜視図である。 吸音構造1−11〜1−55のシミュレーション結果である。 吸音構造のシミュレーション結果である。 吸音構造の吸音率のシミュレーション結果と測定結果のグラフである。 設計装置100のハードウェア構成を示したブロック図である。 設計装置100の処理の流れを示したフローチャートである。
図1は、本発明の一実施形態に係る吸音構造1−11の外観図、図2は、吸音構造1−11の基本部分の分解斜視図である。なお、図面においては、本実施形態の構成を分かりやすく図示するために、吸音構造1−11の寸法を実際の寸法とは異ならせてある。
図に示したように、吸音構造1−11は、吸音構造1−11を構成する基本的な部材として、筐体10と振動体20を有している。合成樹脂で形成されている筐体10は、正方形の角管の一方の開口部を閉じた形状となっており、筐体10の底面となる底面部11と、筐体10の側壁となる側壁12A〜12Dを有している。
振動体20は、弾性を有する合成樹脂を板状に形成した正方形の部材であって、筐体10の開口部に接着されている。振動体20が、筐体10の開口部に接着されて固定されることにより、吸音構造1−11の内部(振動体20の背後)に密閉された空気層が形成される。なお、本実施形態においては、振動体20の素材は合成樹脂としているが、振動体20の素材は合成樹脂に限定されず、弾性を有し弾性振動が生じるのであれば紙、金属、繊維板など他の素材であってもよい。また、振動体20の形状は、板状ではなく膜状であってもよい。ここで、振動体20とは力を加えると変形し、弾性により復元力を発生して振動する部材である。板状とは、直方体(立体)に対して相対的に厚さが薄く2次元的な広がりをもつことを意味し、膜状(フィルム状、シート状)とは、板状よりもさらに相対的に厚さが薄く、張力により復元力を発生することを意味する。更に、前記振動体20は、該振動体以外の筐体10に対して剛性が相対的に低い(ヤング率が低い、厚さが薄い、断面2次モーメントが小さい)、あるいは機械インピーダンス(8×(曲げ剛性×面密度)1/2)が相対的に低いという意味であり、筐体10に対して振動体20が相対的に吸音作用を発現すればよい。
以上が、吸音構造1−11の基本的構造であるが、この吸音構造1−11においては、筐体10と同じ素材で形成された仕切板30を空気層に配置することにより、空気層が複数の空間に分割される(以下、分割された各空間をセルと称する)。
図3は、基本構造のみの吸音構造1−11と、仕切板30により空気層が分割された吸音構造1−12〜吸音構造1−55について、振動体20を取り外して上から見た状態を模式的に示した図である。
吸音構造1−12〜15においては、仕切板30の形状は、矩形で板状となっている。具体的には、図4は吸音構造1−12の分解斜視図であるが、同図に示したように、仕切板30のY方向の長さは、側壁12Bの内側から側壁12Dの内側までの距離と同じとなっており、仕切板30の高さは、側壁12A〜12Dの端面から底面部11までの高さと同じとなっている。
また、吸音構造1−22〜25,吸音構造1−33〜35,吸音構造1−44〜45,吸音構造1−55においては、仕切板30の形状は、吸音構造1−12〜15で使用される仕切板30を格子状に組み合わせた形状となっている。具体的には、図5は、吸音構造1−22の分解斜視図であるが、同図に示したように、格子状に組まれた仕切板30のY方向の長さは、側壁12Bの内側から側壁12Dの内側までの距離と同じとなっており、X方向の長さは、側壁12Cの内側から側壁12Aの内側までの距離と同じとなっており、仕切板30の高さは、側壁12A〜12Dの端面から底面部11までの高さと同じとなっている。
さて、図に示した吸音構造1−11〜吸音構造1−55は、板状の振動体20を有し、この振動体20の背後に空気層を有しているため、板・膜振動型吸音構造となっている。なお、吸音構造が仕切板30を備えている構成においては、仕切板30のZ方向の端面の一方は振動体20に接着され、もう一方の端面は底面部11に接着されている。
この板・膜振動型吸音構造においては、バネマス系の共振と屈曲系の共振は、それぞれ独立に発生するものではなく、各共振の周波数が近接している場合には、バネマス系の共振と屈曲系の共振が連成して挙動し、吸音構造の共振周波数が決定される。一方、バネマス系の共振周波数と屈曲系の共振周波数とが相対的に離れていると、各共振系は互いに影響を及ぼすが独立的に挙動する。
本願発明者は、この影響を確認すべく、バネマス系の共振周波数、屈曲系の振動の基本周波数、吸音構造の吸音のピーク周波数について数値解析によりシミュレーションを行った。
図6は、吸音構造1−11〜吸音構造1−55のシミュレーション結果を示した表であり、また、図7は、各セルの横の長さと縦の長さを吸音構造1−11〜吸音構造1−55と異ならせた時のシミュレーション結果を示した図である。なお、このシミュレーションにおいては、空気層のZ方向の厚み(底面部11において振動体20に対向している面から振動体20において底面部11に対向している面までの距離)Lは30[mm]となっており、吸音構造の各セルの横の長さa[mm]と縦の長さb[mm]は図6,7に示したサイズとなっている。また、このシミュレーションにおいては、振動体20の密度ρ=940[kg/m]、振動体20のポアソン比σ=0.4、振動体20の厚みt=0.85[mm]、振動体20のヤング率E=8.8×10[N/m]としている。図6,7中のバネマス系共振周波数とは、数1の式より計算したものである。また、同図中の屈曲系基本周波数とは、数2の式のうちバネマス系の第1項(ρ /ρtL)の後に直列に加えられている第2項より計算したものである。本シミュレーションにおいては、この第2項における正の整数についてp=1,q=1とした(以下、p=1,q=1として得られる屈曲系の共振周波数を屈曲系の基本振動周波数という)。また、同図中の吸音ピーク周波数とは、上記各吸音構造の吸音特性を数値シミュレーションして得られたものである。具体的には、JIS A 1405-2(音響管による吸音率及びインピーダンスの測定−第2部:伝達関数法)に従って、上記吸音構造を配置した音響管内の音場を有限要素法と境界要素法とを併用して求め、その伝達関数より吸音特性を算出した。なお、吸音構造1−11〜吸音構造1−55においては、空気層L,振動体20の密度ρ、厚みtを同一の値としており、バネマス系の共振周波数は同一の値となっている。また、セルのサイズが図7に示した吸音構造においても、厚みtを同一の値としており、これらのバネマス系の共振周波数は同一の値となっている。
図6,7に示したように、屈曲系の基本振動周波数の値がバネマス系の共振周波数の値に対して相対的に低く、屈曲系の基本振動周波数の値がバネマス系の共振周波数の値の5%未満となる場合(図6:吸音構造1−11、図7:(1)の吸音構造(セルのサイズが252[mm]×336[mm]))、振動体20においては、バネマス系共振周波数付近で多くの屈曲系の振動が発生し、振動体10が拡散的な挙動となり振動体20の振動振幅が小さくなるため、吸音効率が高くならない。また、屈曲系の基本振動周波数がバネマス系共振周波数より大幅に低く、両周波数での振動性状は互いに独立するため、主としてバネマス系共振周波数が吸音ピーク周波数を支配することとなる(バネマス系共振周波数≒吸音ピーク周波数>>屈曲系基本周波数)。なお、このような結果となる場合としては、前記屈曲系の基本振動周波数に係る数2の式の第2項の値が相対的に十分小さいことであるので、セルサイズが大きい、振動体20が柔らかい、振動体20のヤング率が小さい、振動体20の厚さが薄い、空気層の厚さが薄い、面密度が大きいなどの場合がある。
また、図6に示したように、屈曲系の基本振動周波数の値が、バネマス系の共振周波数の値の65%より大きくなる場合(吸音構造1−15,吸音構造1−25,吸音構造1−35,吸音構造1−45,吸音構造1−55)、バネマス系の共振周波数より低い周波数帯域には振幅の大きな屈曲系の振動が励振されず、吸音効率が高くならない。また、バネマス系の共振周波数と、屈曲系の基本振動周波数とが合算されてしてしまい、吸音ピーク周波数が高域へと移行し、バネマス系の共振周波数及び屈曲系の基本振動周波数より低い周波数帯域での吸音効率が高くならない(バネマス系共周波数、屈曲系基本周波数<吸音ピーク周波数)。即ち、従来の周知技術である数2の式に支配される吸音特性を示す。なお、このような結果となる場合としては、セルサイズが小さい、振動体20が硬い、振動体20のヤング率が大きい、振動体20の厚さが厚い、空気層の厚さが厚い、面密度が小さいなどの場合がある。
次に、図6,7に示したように、屈曲系の基本振動周波数の値が、バネマス系の共振周波数の値の5%以上〜65%以下となる場合(図6:吸音構造1−12〜14,吸音構造1−22〜24,吸音構造1−33〜34,吸音構造1−44、図7:(2)〜(6)の吸音構造)、屈曲系の基本振動が、背後の空気層のバネ成分と連成してバネマス系の共振周波数と屈曲系の基本振動周波数との間の帯域に振幅の大きな振動が励振されて吸音率が高くなる(バネマス共振周波数>吸音ピーク周波数>屈曲系基本周波数)。
更に、屈曲系の基本振動周波数の値が、バネマス系の共振周波数の値の5%以上〜40%以下となる場合(図6:吸音構造1−12,13,22,23,33、図7:(2)〜(6)の吸音構造)、吸音ピークの周波数がバネマス系共振周波数より十分小さくなる。また、この場合、低次の弾性振動のモードにより屈曲系の基本周波数がバネマス系共振周波数より十分小さく、300[Hz]以下の周波数の音を吸音する吸音構造として好ましい。
本願発明者は、屈曲系の振動の基本振動周波数の値をバネマス系の共振周波数の値の5%以上〜65%以下とする条件を検討した結果、セルの形状が正方形であり、振動体20が仕切板30と筐体10とに接着されて、振動体20が固定支持されている場合、次の不等式を満たす条件がその条件となることを見出した。
Figure 2009205153
なお、数9の式の導出手順は以下のとおりである。
まず、α=振動モードにより異なる無次元係数、a=振動体の一辺の長さ、E=振動体のヤング率、t=振動体の厚さ、L=空気層の厚さ、σ=ポアソン比、ρ=振動体の密度、ρ=空気の密度、c=空気中の音速、とすると、屈曲系の基本振動周波数fkは以下の(a)の式、バネマス系の共振周波数fbは以下の(b)の式で表される。
fk=(1/2π)α(t/a2)√(E/((1−σ)ρ)・・・(a)
fb=(1/2π)√(ρ /(ρtL))・・・(b)
屈曲系の振動の基本振動周波数fkの値をバネマス系の共振周波数fbの値の5%以上〜65%以下とするので、この条件を満たす式は以下の(c)の式となり、(c)の式は変形すると(d)の式となる。
0.05≦fk/fb≦0.65・・・(c)
0.05×fb≦fk≦0.65×fb・・・(d)
(d)の式に(a)および(b)の式を代入すると以下の(e)の式が得られる。
0.05×√(ρ )/α≦√(tL)(t/a2)√(E/(1−σ))≦0.65×√(ρ )/α・・・(e)
ここで、αは周辺固定支持の正方形の最低共振周波数においては10.40(実用振動計算法 第6版(著者:小堀与一、発行所:工学図書株式会社)の213頁参照)であり、ρ=414、c=340とすると(e)の式は以下のようになり、数9の式が得られる。
0.05×375.2/10.4≦(1/a2)√(Et3L/(1−σ))≦0.65×375.2/10.4
1.80≦(1/a2)√(Et3L/(1−σ))≦23.45
3.24≦(1/a4)√(Et3L/(1−σ))≦549.9
∴3.0<(1/a4)√(Et3L/(1−σ))<550
また、セルの形状が長方形であり、仕切板30が振動体20に接着されて、振動体20が固定支持されている場合、屈曲系の振動の基本振動周波数の値を、バネマス系の共振周波数の値の5%以上〜65%以下とする条件として、次の不等式を満たす条件がその条件となることを見出した。
Figure 2009205153
なお、数10の式の導出については、まず、振動体を単純支持した場合と固定支持した場合とで有限要素法による振動解析を行い、その共振周波数を解析した。すると、単純支持の場合の共振周波数として63.7Hz、固定支持の場合の共振周波数として120.5Hzが得られた。ここで、固定支持の共振周波数/単純支持の共振周波数=1.892となり、これを2乗した値=3.580を補正値とし、後述する数12の両辺を3.580で除すると数10が得られる。
数9および数10の式によれば、屈曲系の振動の基本振動周波数の値が、バネマス系の共振周波数の値の5%以上〜65%以下となるようにするには、セルのサイズ、空気層の厚さや振動体20の厚さなどの振動体20の寸法や形状に係るパラメータ、及び振動体20の素材や材質の特性(ヤング率、密度、ポアソン比)に係るパラメータが係わっていることが分かる。よって、数9および数10の式において不等式の条件を満たすようにセルのサイズや空気層や振動体20の厚さなどのパラメータと、振動体20の素材や材質の特性に係るパラメータとを設定すれば、効率よく吸音を行うことができる。
図8は、上記式に従ってパラメータを設定した吸音構造の吸音率のシミュレーション結果(破線)と、吸音率の実際の測定結果(実線、JIS A 1409「残響室法吸音率の測定方法」に準拠)とを示したグラフである。
この吸音構造は、振動体20の密度ρ=940[kg/m]、振動体20のポアソン比σ=0.4、振動体20の厚みt=0.85[mm]、振動体20のヤング率E=8.8×10[N/m]とし、横の長さを126[mm]、縦の長さを112[mm]としたものであり、バネマス系共振周波数が471[Hz]で、屈曲系基本周波数が131[Hz]であって屈曲系基本周波数の値がバネマス系共振周波数の値の28%となっている。
図8に示したように、この吸音構造においては、シミュレーション結果および実測結果のいずれにおいても、バネマス系共振周波数の471[Hz]より低い周波数(約315[Hz])で吸音率のピークが表れており、シミュレーション結果が妥当であることが分かる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。
上述した実施形態の吸音構造においては、筐体10は底面部11を有しているが、筐体10は底面部11を備えず、振動体20が接着される側と反対側は開口していてもよい。この構成においては、開口部側を部屋の壁面に固着すると、壁面と筐体10の側壁12A〜12Dおよび振動体20とにより空気層が形成され、板・膜振動型吸音構造が実現する。また、筐体10と振動体20及び部屋の壁面とで吸音構造1−11の内部に形成する空気層は、密閉されずに多少の隙間や開口部を有してもよい。要は、筐体10で支持される振動体20が振動して吸音作用を発現すればよい。
上述した実施形態においては、振動体20は、筐体10および仕切板30に接着されて固定支持されており、接着部位においては変位(移動)も回転も拘束されているが、振動体20は、筐体10に対して変位が拘束され、回転が許容されている単純支持状態であってもよい。
この場合、屈曲系の弾性振動の基本振動周波数の値を、バネマス系の共振周波数の値の5%以上〜65%以下とする条件は、セルの形状が正方形であると、発明者の検討の結果、次の不等式を満たす条件がその条件となる。
Figure 2009205153
なお、数11の式の導出については、まず、振動体を単純支持した場合と固定支持した場合とで有限要素法による振動解析を行い、その共振周波数を解析した。すると、単純支持の場合の共振周波数として88Hz、固定支持の場合の共振周波数として160Hzが得られた。ここで、固定支持の共振周波数/単純支持の共振周波数=1.818となり、これを2乗した値=3.306を補正値とし、数9の両辺に3.306を乗じると数11が得られる。
また、振動体20が単純支持状態であり、セルの形状が長方形である場合には、屈曲系の弾性振動の基本振動周波数の値を、バネマス系の共振周波数の値の5%以上〜65%以下とする条件は、発明者の検討の結果、次の不等式を満たす条件がその条件となる。
Figure 2009205153
なお、数12の導出手順は以下のとおりである。
まず、屈曲系の基本振動周波数fkは(f)の式、バネマス系の共振周波数fbは上記(b)の式で表される。なお、以下の式においてa=セルの長辺の長さ、b=セルの短辺の長さである。
fk=(1/2π)√((1/a2+1/b22π4Et3/(12ρt(1-σ))・・・(f)
屈曲系の振動の基本振動周波数fkの値をバネマス系の共振周波数fbの値の5%以上〜65%以下とするので、この条件を満たす式は以下の(g)の式となり、(g)の式は変形すると(h)の式となる。
0.05≦fk/fb≦0.65・・・(g)
0.05×fb≦fk≦0.65×fb・・・(h)
ここで、(f)の式および(b)の式を代入すると(i)の式が得られ、(i)の式から数12の式が得られる。
43.0≦((1/a2+1/b22Et3L(1-σ)≦7283・・・(i)
∴40.0<((1/a2+1/b22Et3L(1-σ)<7300
上述した実施形態においては、筐体10および振動体20は、上方から見ると正方形となっているが、正方形に限定されず長方形やその他の形状であってもよい。
また、筐体10の形状を円管の一方の開口部を閉じた形状とし、筐体10の円形の開口端に円板形状の振動体20を接着し、吸音構造の外観を円柱形状としてもよい。なお、振動体20を円板形状として振動体20を筐体10に接着する固定支持の場合、屈曲系の弾性振動の基本振動周波数の値が、バネマス系の共振周波数の値の5%以上〜65%以下とする条件は、振動体20の半径をRとすると、発明者の検討の結果、次の不等式を満たす条件がその条件となる。
Figure 2009205153
なお、数13の式の導出手順は以下のとおりである。
まず、αdc=振動モードにより異なる無次元係数、R=振動体の半径とすると、屈曲系の基本振動周波数fkは(j)の式、バネマス系の共振周波数fbは上記(b)の式で表される。
fk=(1/2π)αdct/R2√(E/(ρ(1−σ))・・・(j)
屈曲系の振動の基本振動周波数fkの値をバネマス系の共振周波数fbの値の5%以上〜65%以下とするので、この条件を満たす式は以下の(k)の式となり、(k)の式に(j)の式および(b)の式を代入すると(l)の式が得られる。
0.05≦fk/fb≦0.65・・・(k)
0.05/αdc√(ρ )≦√Et3L/(1−σ))/R2≦0.65/αdc√(ρ )・・・(l)
ここで、αdcは周辺固定支持の円形の最低共振周波数においては2.948(実用振動計算法 第6版(著者:小堀与一、発行所:工学図書株式会社)の208頁参照)であり、ρ=414、c=340とすると(l)の式は以下のようになり、数13の式が得られる。
6.363≦√(Et3L/(1−σ))/R2≦82.72
40.49≦Et3L/(1−σ)/R4≦6843
∴40.0<Et3L/(1−σ)/R4<6850
また、振動体20を円板形状として振動体20が筐体10に対して変位が拘束され、回転が許容される単純支持状態の場合、屈曲系の弾性振動の基本振動周波数の値が、バネマス系の共振周波数の値の5%以上〜65%以下とする条件は、発明者の検討の結果、次の不等式を満たす条件がその条件となる。
Figure 2009205153
なお、数14の式の導出については、まず、振動体を単純支持した場合と固定支持した場合とで有限要素法による振動解析を行い、その共振周波数を解析した。すると、単純支持の場合の共振周波数として91Hz、固定支持の場合の共振周波数として183Hzが得られた。ここで、固定支持の共振周波数/単純支持の共振周波数=2.011となり、これを2乗した値=4.044を補正値とし、数13の両辺に4.044を乗じると数14が得られる。
本発明においては、振動体20および空気層の厚さを薄くすると、吸音構造を吸音を行う場所に配置したときに空間の場所をとらず、省スペースで吸音を行うことができる。省スペースで吸音を行う際には、振動体20の厚さは3mm以下であるのが好まく、また空気層の厚さは30mm以下であるのが好ましい。
また、本発明に係る吸音構造は、各種の音響室に配置することが可能である。ここで各種音響室とは、一般家屋やビルなどの部屋、防音室、ホール、劇場、音響機器のリスニングルーム、会議室等の居室、車両や航空機、船舶など各種輸送機器の空間、スピーカや楽器などの発音体の筐体の内外の空間などである。
上記数式を満たす吸音構造1を設計する際には、上記数式を満たす条件の吸音構造1を設計するコンピュータ装置を用いて吸音構造1を設計してもよい。
図9は、上記数式を満たす条件の吸音構造を設計する設計装置100のブロック図である。図9に示したように、設計装置100は、CPU102、ROM103、RAM104、記憶部105、入力部106、表示部107を有しており、各部はバス101で接続されている。
記憶部105は、ハードディスク装置を有しており、設計装置100にオペレーションシステムを実現させるOSプログラムや上記数式を満たす条件の吸音構造を設計する設計プログラムを記憶している。入力部106は、キーボードやマウスなどの入力装置を備えており、設計装置100のユーザからの指示や吸音構造の設計に必要なパラメータ(振動体のサイズ(厚さ、サイズ(縦、横、半径など)、振動体20のポアソン比、振動体20のヤング率などの複数のパラメータ)が入力される。表示部107は、表示装置として液晶ディスプレイを備えており、吸音構造の設計に必要なパラメータを入力する入力画面や、上記数式を満たす条件の吸音構造のパラメータなどを表示する。
ROM103は、IPL(Initial Program Loader)を記憶している。設計装置100の電源が入れられると、CPU102はROM103からIPLを読み出して起動する。CPU102によりIPLが起動されると、記憶部105に記憶されているOSプログラムが読み出されて実行され、入力部106からの入力を受け付ける機能、表示部107に各種表示を行う機能、記憶部105の制御等、コンピュータ装置としての基本的な機能が実現する。また、CPU102により設計プログラムが実行されると、設計装置100においては、吸音構造1に係るパラメータを入力し、吸音構造1を設計する機能が実現する。
図10は、設計プログラムを実行した設計装置100が行う処理の流れの一例を示したフローチャートである。
例えば、振動体20の形状が正方形である吸音構造1の設計において、空気層の厚さと振動体20の材質を決めておき、上記数式を満たすサイズを設計する場合、設計装置100は、設計装置100のユーザが入力部106を操作して入力した空気層の厚さ、振動体20のヤング率、振動体20の厚さおよび振動体20のポアソン比などをRAM104に記憶させる(ステップS1)。そして、設計装置100は、RAM104に記憶したパラメータを上記数式にあてはめて振動体20の一辺の長さを演算により求め(ステップS2)、求めた長さを表示部107に表示する。
このように設計装置100によれば、設計者がパラメータを入力すると、容易に吸音構造1のサイズを得ることができる。なお、設計装置100においては、振動体20のサイズ、振動体20のヤング率、振動体20の厚さ、振動体20のポアソン比を入力し、上記数式を満たす空気層の厚さを演算により求めるようにしてもよい。また、空気層の厚さと、振動体20のサイズ、振動体20のヤング率および振動体20のポアソン比を入力し、上記数式を満たす振動体20の厚さを求めるようにしてもよい。
また、設計装置100においては、入力されたパラメータや演算により求めた結果から弾性振動の基本振動周波数やバネマス系の共振周波数を演算により求め、演算結果を表示部107に表示するようにしてもよい。ここで、各周波数は設計プログラムで有限要素法や境界要素法などを実行して求めてもよい。
1−11〜1−55・・・吸音構造、10・・・筐体、20・・・振動体、30・・・仕切板

Claims (13)

  1. 中空で開口部を備えた筐体と、
    板状または膜状の振動体とを有し、
    前記開口部は前記振動体で塞がれており、
    前記振動体の弾性振動の基本振動と前記筐体の中空部分の空気層のバネ成分とが連成されて発現する吸音のピークとなる周波数が、前記振動体のマスと前記筐体の中空部分の空気層のバネ成分とで構成されるバネマス系の共振周波数より低いこと
    を特徴とする吸音構造。
  2. 前記振動体の弾性振動の基本振動周波数が、前記振動体のマスと前記筐体の中空部分の空気層のバネ成分とで構成されるバネマス系の共振周波数の5%〜65%の範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の吸音構造。
  3. 前記振動体は、前記筐体に対して固定支持されていることを特徴とする請求項2に記載の吸音構造。
  4. 前記筐体の中空部分の形状が直方体であり、前記開口部の形状が正方形であって、該正方形の一辺の長さをa[m]、前記振動体のヤング率をE[N/m2]、前記振動体の厚さを
    t[m]、前記振動体のポアソン比をσ、前記中空部分の厚さをL[m]としたとき、次式の条件を満たすことを特徴とする請求項3に記載の吸音構造。
    Figure 2009205153
  5. 前記筐体の中空部分の形状が直方体であり、前記開口部の形状が長方形であって、該長方形の一辺の長さをa[m]、該長方形において長さaの辺に直交する辺の長さをb[m]、前記振動体のヤング率をE[N/m2]、前記振動体の厚さをt[m]、前記振動体のポアソン比をσ、前記中空部分の厚さをL[m]としたとき、次式の条件を満たすことを特徴とする請求項3に記載の吸音構造。
    Figure 2009205153
  6. 前記筐体の中空部分の形状が円柱形状であり、前記開口部の形状が円形であって、該開口部の半径をR[m]、前記振動体のヤング率をE[N/m2]、前記振動体の厚さをt[m]、前記振動体のポアソン比をσ、前記中空部の厚さをL[m]としたとき、次式の条件を満たすことを特徴とする請求項3に記載の吸音構造。
    Figure 2009205153
  7. 前記振動体は、前記筐体に対して単純支持されていることを特徴とする請求項2に記載の吸音構造。
  8. 前記筐体の中空部分の形状が直方体であり、前記開口部の形状が正方形であって、
    正方形の一辺の長さをa[m]、前記振動体のヤング率をE[N/m2]、前記振動体の厚さをt[m]、前記振動体のポアソン比をσ、前記中空部の厚さをL[m]としたとき、次式の条件を満たすことを特徴とする請求項7に記載の吸音構造。
    Figure 2009205153
  9. 前記筐体の中空部分の形状が直方体であり、前記開口部の形状が長方形であって、該長方形の一辺の長さをa[m]、該長方形において長さaの辺に直交する辺の長さをb[m]、前記振動体のヤング率をE[N/m2]、前記振動体の厚さをt[m]、前記振動体のポアソン比をσ、前記中空部の厚さをL[m]としたとき、次式の条件を満たすことを特徴とする請求項7に記載の吸音構造。
    Figure 2009205153
  10. 前記筐体の中空部分の形状が円柱形状であり、前記開口部の形状が円形であって、該開口部の半径をR[m]、前記振動体のヤング率をE[N/m2]、前記振動体の厚さをt[m]、前記振動体のポアソン比をσ、前記中空部の厚さをL[m]としたとき、次式の条件を満たすことを特徴とする請求項7に記載の吸音構造。
    Figure 2009205153
  11. 中空で開口部を備えた筐体と、板状または膜状の振動体とを有し、前記開口部が前記振動体で塞がれている吸音構造の設計装置であって、
    少なくとも前記振動体のパラメータまたは前記筐体の中空部分の空気層の厚さが入力される入力手段と、
    前記入力手段に入力されたパラメータに基づいて、少なくとも前記振動体のサイズ、ヤング率、ポアソン比、前記筐体の中空部分の空気層の厚さのいずれかを設定する設定手段と
    を有する吸音構造設計装置。
  12. 前記振動体の基本振動周波数を数値解析により求めることを特徴とする請求項11に記載の吸音構造設計装置。
  13. 請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の吸音構造を有する音響室。
JP2009019715A 2008-02-01 2009-01-30 吸音構造および音響室 Expired - Fee Related JP5402025B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009019715A JP5402025B2 (ja) 2008-02-01 2009-01-30 吸音構造および音響室

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008022558 2008-02-01
JP2008022558 2008-02-01
JP2009019715A JP5402025B2 (ja) 2008-02-01 2009-01-30 吸音構造および音響室

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009205153A true JP2009205153A (ja) 2009-09-10
JP2009205153A5 JP2009205153A5 (ja) 2012-01-05
JP5402025B2 JP5402025B2 (ja) 2014-01-29

Family

ID=40946319

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009019715A Expired - Fee Related JP5402025B2 (ja) 2008-02-01 2009-01-30 吸音構造および音響室

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5402025B2 (ja)
CN (1) CN101499273B (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107948774A (zh) * 2017-12-25 2018-04-20 广州市尊浪电器有限公司 一种防滑音箱
CN109147751A (zh) * 2018-09-13 2019-01-04 温州大学 新型局域共振声子晶体结构及运用该结构的隔音门板
CN111989740A (zh) * 2018-04-18 2020-11-24 富士胶片株式会社 隔音结构体
CN112567453A (zh) * 2018-08-17 2021-03-26 富士胶片株式会社 分区部件、交通工具及电子设备
US11305604B2 (en) 2019-03-28 2022-04-19 Thyssenkrupp Bilstein Gmbh Vibration damper and vehicle

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104074905A (zh) * 2014-06-23 2014-10-01 刘刚凌 一种汽车减震器的隔音装置
JP6114325B2 (ja) * 2015-02-27 2017-04-12 富士フイルム株式会社 防音構造、および防音構造の作製方法
CN104751836A (zh) * 2015-03-03 2015-07-01 北京市劳动保护科学研究所 一种磁力负刚度吸声装置及吸声方法
CN105161089B (zh) * 2015-06-17 2019-10-15 成都斯铂润音响设备有限公司 一种吸声装置
US11158299B2 (en) * 2015-09-11 2021-10-26 Component Technologies, L.L.C. Acoustic meta-material basic structure unit, composite structure thereof, and assembly method
US9630575B2 (en) * 2015-09-30 2017-04-25 GM Global Technology Operations LLC Panel assembly with noise attenuation system
WO2017141429A1 (ja) * 2016-02-19 2017-08-24 河西工業株式会社 車両用の吸音材及び積層材
EP3550558B1 (en) 2016-11-29 2021-09-15 FUJIFILM Corporation Soundproofing structure
JP6585315B2 (ja) 2017-02-14 2019-10-02 富士フイルム株式会社 防音構造体
CN108296155B (zh) * 2018-02-12 2022-12-16 浙江大学 具有v形弹簧的微机电压电超声波换能器
CN110725811A (zh) * 2018-07-16 2020-01-24 中兴通讯股份有限公司 一种通信设备
CN109707596B (zh) * 2018-11-16 2021-02-26 海尔智家股份有限公司 消音装置及具有其的冰箱
CN109733299A (zh) * 2018-12-10 2019-05-10 山东国金汽车制造有限公司 一种具有吸声作用的汽车中控台及其制作方法
CN110210055B (zh) * 2019-04-25 2023-07-28 南京航空航天大学 一种负泊松比结构汽车前隔板及设计方法
CN112254394B (zh) * 2019-07-22 2023-05-23 青岛海尔智能技术研发有限公司 降噪板、冰箱
CN116160967B (zh) * 2022-12-30 2023-09-01 天津富松汽车零部件有限公司 一种车用降噪板
CN115675317B (zh) * 2023-01-03 2023-04-07 质子汽车科技有限公司 一种车辆

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63266493A (ja) * 1987-04-24 1988-11-02 松下電工株式会社 吸音装置
JP2005017636A (ja) * 2003-06-25 2005-01-20 Toyota Motor Corp 吸音構造体
WO2008010554A1 (fr) * 2006-07-20 2008-01-24 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho Structure de réduction du son de structure

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4312885A1 (de) * 1993-04-20 1994-10-27 Fraunhofer Ges Forschung Unterdecke
DE19506511C2 (de) * 1995-02-24 1998-08-27 Fraunhofer Ges Forschung Plattenresonator
JP2005134653A (ja) * 2003-10-30 2005-05-26 Kobe Steel Ltd 吸音構造体
JP2007069816A (ja) * 2005-09-08 2007-03-22 Kobe Steel Ltd 二重壁構造体

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63266493A (ja) * 1987-04-24 1988-11-02 松下電工株式会社 吸音装置
JP2005017636A (ja) * 2003-06-25 2005-01-20 Toyota Motor Corp 吸音構造体
WO2008010554A1 (fr) * 2006-07-20 2008-01-24 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho Structure de réduction du son de structure

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107948774A (zh) * 2017-12-25 2018-04-20 广州市尊浪电器有限公司 一种防滑音箱
CN111989740A (zh) * 2018-04-18 2020-11-24 富士胶片株式会社 隔音结构体
CN111989740B (zh) * 2018-04-18 2024-03-22 富士胶片株式会社 隔音结构体
CN112567453A (zh) * 2018-08-17 2021-03-26 富士胶片株式会社 分区部件、交通工具及电子设备
CN109147751A (zh) * 2018-09-13 2019-01-04 温州大学 新型局域共振声子晶体结构及运用该结构的隔音门板
CN109147751B (zh) * 2018-09-13 2022-11-15 温州大学 新型局域共振声子晶体结构及运用该结构的隔音门板
US11305604B2 (en) 2019-03-28 2022-04-19 Thyssenkrupp Bilstein Gmbh Vibration damper and vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
CN101499273B (zh) 2012-06-13
JP5402025B2 (ja) 2014-01-29
CN101499273A (zh) 2009-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5402025B2 (ja) 吸音構造および音響室
JP7260049B2 (ja) フラットパネルスピーカおよび表示装置
JP4258696B2 (ja) 音響装置
JP2009198902A (ja) 吸音構造、吸音構造群、音響室、吸音構造の調整方法及び騒音低減方法
JP5056385B2 (ja) 吸音体
JP5245641B2 (ja) 吸音構造体
JP5493378B2 (ja) 吸音構造体
JP2007336337A (ja) スピーカシステムおよびスピーカエンクロージャー
JP5446134B2 (ja) 吸音構造体
JP2010097148A (ja) 吸音構造、吸音構造群及び音響室
JP2011059208A (ja) 音響共鳴装置、スピーカエンクロージャ、楽器及び乗り物
JP5597913B2 (ja) 吸音構造体
CN112956212B (zh) 用于振动结构的选择性模态控制的方法、系统和装置
JP2007194800A (ja) スピーカシステムおよびスピーカエンクロージャー
JP5326486B2 (ja) 吸音構造
JP2010097145A (ja) 吸音構造、吸音構造群及び音響室
JP2010191030A (ja) 吸音構造体、吸音構造体群および音響室
JP2009198901A (ja) 吸音構造、吸音構造群、音響室、吸音構造の調整方法及び騒音低減方法
JP2009204836A (ja) 吸音構造、吸音構造群、音響室、吸音構造の調整方法及び騒音低減方法
JP2009293251A (ja) 吸音構造、吸音構造群、音響室及び騒音低減方法
Angevine et al. Active systems for attenuation of noise
JP3965120B2 (ja) エンクロージャ及び該エンクロージャを備えた視聴覚機器
WO2013121489A1 (ja) 電気音響変換器及び電子機器
JP2010097146A (ja) 吸音構造、吸音構造群及び音響室
JP2000230604A (ja) 防振用ベースプレート

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111110

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121225

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131001

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131014

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5402025

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees