WO2013121489A1 - 電気音響変換器及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

 電気音響変換器(100)は、超音波を放射する放射装置(10)と、放射装置(10)にパラメトリックスピーカ用の変調信号を入力する入力部(20)を有する。放射装置(10)は、一方の面が放射装置(10)の表側を向くように配置され、両面から超音波を発振する振動板(31)と、振動板(31)の他方の面から発振される超音波を放射装置(10)の表側へ導く音道(41)を有する。入力部(20)は、振動板(31)に変調信号を入力することによって、振動板(31)より超音波を発振させる。音道(41)を通して放射装置(10)の表側へ放射される超音波(52)の位相と、振動板(31)の一方の面から発振されて放射装置(10)の表側へ放射される超音波(51)の位相と、が同相となるように、音道(41)の長さ(L1)が設定されている。

Description

電気音響変換器及び電子機器
 本発明は、電気音響変換器及び電子機器に関する。
 AM変調、FM変調などの変調方式で変調した超音波を搬送波として放射し、空気の疎密現象を利用して搬送波を復調して可聴音(復調音)を再生(生成)する、パラメトリックスピーカが開発されている。
 パラメトリックスピーカは、超音波を利用するため高い指向性をもつ音響デバイスである。その応用例としては、ユーザーのみに音を伝播するプライバシー音源の実現などがある。
 パラメトリックスピーカでは、空気の非線形現象を利用し復調音を生成するため、搬送波から可聴音へ変換する際に音圧レベルが著しく低下する。すなわちパラメトリックスピーカでは搬送波から可聴音への変換効率が低い。一般的には、搬送波から可聴音へ変換する際における音圧レベルの減衰量は40dBといわれている。
 なお、特許文献1乃至3には、可聴音の低音域を拡大するバスレフスピーカについて記載されているが、パラメトリックスピーカに関する記載は無い。
特開2003-299168号公報 特開平06-038284号公報 特開平11-150779号公報
 上記のようにパラメトリックスピーカでは搬送波から可聴音への変換効率が低い。したがって、パラメトリックスピーカにおいて十分な音圧レベルの可聴音を再生するためには、超音波を放射する放射装置の高効率化が望まれる。
 放射装置の音圧レベルは、超音波を発振する振動板の体積排除量と正の相関がある。このため、音圧レベルを向上させる方策としては、振動板の放射面積もしくは振幅を増大させることが挙げられる。
 しかし、振動板の放射面積の増大は、パラメトリックスピーカの体積増大を伴うため、電子機器の大型化を招く。特に携帯端末装置などの小型の電子機器にパラメトリックスピーカを搭載する場合には大きな問題となる。
 また、振動板の振幅の増大は、パラメトリックスピーカの消費電力増大を伴う。
 本発明の目的は、振動板の放射面積もしくは振幅を増大しない場合においても、放射する音波の音圧レベルを向上することが可能な、電気音響変換器及び電子機器を提供することにある。
 本発明は、超音波を放射する放射装置と、
 前記放射装置にパラメトリックスピーカ用の変調信号を入力する入力部と、
 を有し、
 前記放射装置は、
 一方の面が前記放射装置の表側を向くように配置され、両面から超音波を発振する振動板と、
 前記振動板の他方の面から発振される超音波を前記放射装置の表側へ導く音道と、
 を有し、
 前記入力部は、前記振動板に前記変調信号を入力することによって、前記振動板より超音波を発振させ、
 前記音道を通して前記放射装置の表側へ放射される超音波の位相と、前記振動板の前記一方の面から発振されて前記放射装置の表側へ放射される超音波の位相と、が同相となるように、前記音道の長さが設定されていることを特徴とする電気音響変換器を提供する。
 また、本発明は、電気音響変換器を有し、
 前記電気音響変換器は、
 超音波を放射する放射装置と、
 前記放射装置にパラメトリックスピーカ用の変調信号を入力する入力部と、
 を有し、
 前記放射装置は、
 一方の面が前記放射装置の表側を向くように配置され、両面から超音波を発振する振動板と、
 前記振動板の他方の面から発振される超音波を前記放射装置の表側へ導く音道と、
 を有し、
 前記入力部は、前記振動板に前記変調信号を入力することによって、前記振動板より超音波を発振させ、
 前記音道を通して前記放射装置の表側へ放射される超音波の位相と、前記振動板の前記一方の面から発振されて前記放射装置の表側へ放射される超音波の位相と、が同相となるように、前記音道の長さが設定されていることを特徴とする電子機器を提供する。
 本発明によれば、振動板の放射面積もしくは振幅を増大しない場合においても、電気音響変換器から放射する音波の音圧レベルを向上することができる。
 上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
第1の実施形態に係る電気音響変換器の模式的な断面図である。 第1の実施形態に係る電気音響変換器のより具体的な構成の一例を示す模式的な断面図である。 第1の実施形態のメカニズムを説明するための模式的な断面図である。 第1の実施形態に係る電気音響変換器が有する個々の振動板の模式的な断面図である。 圧電振動子の層構造を示す模式的な断面図である。 第1の実施形態に係る電子機器の模式図である。 第2の実施形態に係る電気音響変換器の模式的な断面図である。 第3の実施形態に係る電気音響変換器の模式的な断面図である。 第4の実施形態に係る電気音響変換器の模式的な断面図である。 第5の実施形態に係る電気音響変換器のメカニズムを説明するための図である。
 以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
 〔第1の実施形態〕
 図1は第1の実施形態に係る電気音響変換器100の模式的な断面図である。
 本実施形態に係る電気音響変換器100は、超音波を放射する放射装置10と、放射装置10にパラメトリックスピーカ用の変調信号を入力する入力部20と、を有している。放射装置10は、振動板31と音道41とを有している。振動板31は、その一方の面(表面)が放射装置10の表側を向くように配置され、振動板31の両面から超音波を発振する。音道41は、振動板31の他方の面(裏面)から発振される超音波を放射装置10の表側へ導く。入力部20は、振動板31に変調信号を入力することによって、振動板31より超音波を発振させる。音道41を通して放射装置10の表側へ放射される超音波52の位相と、振動板31の一方の面から発振されて放射装置10の表側へ放射される超音波51の位相と、が同相となるように、音道41の長さL1が設定されている。
 よって、放射装置10の表側からは、互いに同相の超音波51と超音波52とが合成された超音波が放射される。すなわち、互いに同相の超音波51と超音波52とが干渉することにより音圧レベルが強まる。このため、超音波51のみを放射装置10の表側から放射する場合と比べて、放射装置10の表側から放射される超音波の音圧レベルを向上させることができる。すなわち、振動板31の放射面積もしくは振幅を増大しない場合においても、放射装置10の表側から放射する音波の音圧レベルを向上することができる。単純モデルでは、超音波51のみを放射装置10の表側から放射する場合と比べて、放射装置10の表側から放射される超音波の音圧を2倍にすることができる。
 従って、放射装置10の表側から放射される超音波が復調されて可聴音に変換される際に、音圧レベルが減衰しても、その復調後の可聴音の音圧レベルを十分なものとすることができる。
 振動板31が発振する超音波の波長をλとすると、音道41の長さL1は{n+(1/2)}×λ(nは0を含む自然数)である。
 放射装置10は、振動板31の縁を支持する支持部70を有している。
 音道41は、支持部70に形成されている。すなわち、音道41は、支持部70の内壁により画定された通音孔である。
 振動板31は、例えば、固定部材80を介して支持部70に取り付けられている。
 音道41は、振動板31の面直方向と平行な方向に延在している。支持部70には、振動板31が配置される開口71が形成されている。例えば、振動板31の面直方向において、開口71の端部(開口端71a)の位置と、音道41の端部41aの位置は、互いに等しい。
 以下、より詳細に説明する。
 図2は第1の実施形態に係る電気音響変換器100のより具体的な構成の一例を示す模式的な断面図である。
 図2の例では、放射装置10は、第2振動板32を更に有している。第2振動板32は、振動板31の他方の面に対して一方の面(表面)が対向するように配置されている。すなわち、振動板31と第2振動板32とは、所定間隔で重ねて配置されている。
 例えば、振動板31と第2振動板32との間の空間91に音道41が連通している。なお、音道41は、空間91を含んで構成されていても良い。
 入力部20は、第2振動板32が振動板31に対して反転した位相で振動して超音波を発振するように、第2振動板32に変調信号を入力する。
 図3は空間91において高い音圧レベルが得られるメカニズムを説明するための模式的な断面図であり、放射装置10の要部を示す。
 上記のように、第2振動板32は、振動板31に対して反転した位相で振動して超音波を発振する。このため、振動板31及び第2振動板32は、時系列的に、例えば、図3(a)の状態、図3(b)の状態、図3(a)の状態、図3(c)の状態の順に、繰り返し動作する。つまり、振動板31と第2振動板32とが同位相で振動する場合等、第2振動板32の振動の位相が振動板31に対して反転していない場合と比べて、空間91の体積排除量を増大させることができる。
 従って、振動板31と第2振動板32との間の空間91における音圧が高効率となる。単純モデルでは、空間91における音圧は、振動板31の一方の面から発振される超音波の音圧(第2振動板32の他方の面から発振される超音波の音圧)の2倍となる。空間91における音圧は、音道41を通して放射される超音波52の音圧と同等である。
 図2に示すように、放射装置10は、第2振動板32の他方の面から発振される超音波を放射装置10の表側へ導く第2音道42を有している。第2音道42を通して放射装置10の表側へ放射される超音波53の位相と、音道41を通して放射装置10の表側へ放射される超音波52の位相と、が同相となるように、第2音道42の長さL2が設定されている。すなわち、超音波51、52及び53の位相が何れも同相となるようになっている。
 よって、放射装置10の表側からは、互いに同相の超音波51、52、53が合成された超音波が放射される。すなわち、互いに同相の超音波51、52、53が合成領域5において干渉することにより音圧レベルが強まる。
 このため、振動板31の放射面積もしくは振幅を増大しない場合においても、放射装置10の表側から放射する音波の音圧レベルを向上することができる。単純モデルでは、超音波51のみを放射装置10の表側から放射する場合と比べて、放射装置10の表側から放射される超音波の音圧を4倍にすることができる。
 例えば、第2振動板32の他方の面(裏面)と支持部70との間の空間92に第2音道42が連通している。なお、第2音道42は、空間92を含んで構成されていても良い。
 第2振動板32が発振する超音波の波長は、振動板31が発振する超音波の波長に等しい。
 振動板31及び第2振動板32が発振する超音波の波長をλとすると、第2音道42の長さL2はn×λ(nは0を含む自然数)である。
 具体的な一例としては、振動板31及び第2振動板32が発振する超音波の周波数を50kHzとすると、波長λは7mmとなる。この場合、例えば、音道41の長さL1は3.5mm、第2音道42の長さL2は7mmとすることができる。
 第2音道42は、支持部70に形成されている。すなわち、第2音道42は、支持部70の内壁により画定された通音孔である。
 第2振動板32は、例えば、固定部材80を介して支持部70に取り付けられている。
 第2音道42は、振動板31及び第2振動板32の面直方向と平行な方向に延在している。例えば、振動板31及び第2振動板32の面直方向において、開口端71aの位置と、音道41の端部41aの位置と、第2音道42の端部42aの位置は、互いに等しい。
 図4は電気音響変換器100が有する個々の振動板30の模式的な断面図である。振動板30は、振動板31及び第2振動板32の各々に相当する。
 振動板30は、例えば、シート状の振動部材62と、振動子63と、を備えている。
 振動子63は例えば圧電振動子である。振動子63は、振動部材62の一方の面に取り付けられている。
 振動部材62は、振動子63から発生した振動によって振動し、例えば周波数が20kHz以上の音波を発振する。振動子63も、自身が振動することによって、例えば周波数が20kHz以上の音波を発振する。
 振動部材62は、振動子63の基本共振周波数を調整する。機械振動子の基本共振周波数は、負荷重量と、コンプライアンスに依存する。コンプライアンスは振動子の機械剛性であるため、振動部材62の剛性を制御することにより、振動子63の基本共振周波数を制御することができる。振動部材62の厚みは5μm以上500μm以下であることが好ましい。振動部材62は、剛性を示す指標である縦弾性係数が1Gpa以上500GPa以下であることが好ましい。振動部材62を構成する材料は、金属や樹脂など、脆性材料である振動子63に対して高い弾性率を持つ材料であれば特に限定されないが、加工性やコストの観点からリン青銅やステンレスなどが好ましい。
 振動子63の平面形状は、例えば円形である。ただし振動子63の平面形状は円形に限定されない。振動子63は、振動部材62に対向する面の全面が接着剤によって振動部材62に固定されている。これにより、振動子63の片面の全面が振動部材62によって拘束されている。
 入力部20は、振動子63に入力する電気信号、すなわちパラメトリックスピーカ用の変調信号を生成する。変調信号の輸送波は、例えば、周波数が20kHz以上の超音波であり、具体的には、例えば100kHzの超音波である。入力部20は、所定の発振出力となるように振動板30を制御する。
 ここで、例えば、図3に示すように、振動板31の振動部材62に対して振動子63を貼り付ける面と、第2振動板32の振動部材62に対して振動子63を貼り付ける面とを互いに反対側の面とすることが挙げられる。この場合、振動板31の振動子63と第2振動板32の振動子63とに対して、同一の変調信号を入力することにより、振動板31と第2振動板32とを互いに反転した位相で振動させることができる。
 図5は、振動子63の厚さ方向の層構造を示す模式的な断面図である。振動子63は、圧電体631、上面電極632及び下面電極633を有している。
 圧電体631は厚さ方向に分極している。圧電体631を構成する材料は、圧電効果を有する材料であれば、無機材料及び有機材料のいずれであってもよい。ただし、電気機械変換効率が高い材料、例えばジルコン酸チタン酸塩(PZT)やチタン酸バリウム(BaTiO)であるのが好ましい。圧電体631の厚さは、例えば10μm以上1mm以下である。
 上面電極632及び下面電極633を構成する材料は特に限定されないが、例えば、銀や銀/パラジウムを使用することができる。銀は低抵抗で汎用的な電極材料として使用されているため、製造プロセスやコストなどに利点がある。銀/パラジウムは耐酸化に優れた低抵抗材料であるため、信頼性の観点から利点がある。また、上面電極632及び下面電極633の厚さは特に限定されないが、1μm以上50μm以下であるのが好ましい。
 入力部20は、例えば、振動板30の上面電極632及び下面電極633に対し、パラメトリックスピーカ用の変調信号を入力する。
 パラメトリックスピーカは、複数の発振源それぞれからAM変調やDSB変調、SSB変調、FM変調をかけた超音波(輸送波)を空気中に放射し、超音波が空気中に伝播する際の非線形特性により、可聴音を出現させるものである。ここでの非線形とは、流れの慣性作用と粘性作用の比で示されるレイノルズ数が大きくなると、層流から乱流に推移することを示す。音波は流体内で微少にじょう乱しているため、音波は非線形で伝播している。特に超音波周波数帯では音波の非線形性が容易に観察できる。そして超音波を空気中に放射した場合、音波の非線形性に伴う高調波が顕著に発生する。また音波は、空気中において分子密度に濃淡が生じる疎密状態である。そして空気分子が圧縮よりも復元するのに時間が生じた場合、圧縮後に復元できない空気が、連続的に伝播する空気分子と衝突し、衝撃波が生じる。この衝撃波により可聴音が発生する。
 例えば、電気音響変換器100を複数個設ける。そして、それら電気音響変換器100から互いに異なる位相で超音波を発振させ、複数の電気音響変換器100から放射された超音波を互いに干渉させる。これにより、超音波の指向性を絞り込むことができる。
 ただし、単一の電気音響変換器100から超音波を放射することによっても、超音波を復調して可聴音を再生することができる。
 図6は本実施形態に係る電子機器の一例としての携帯端末装置150の模式図である。
 図6に示すように、携帯端末装置150は、筐体151と、筐体151内に設けられた電気音響変換器100と、を有している。筐体151には、電気音響変換器100から出力される音波を放音する放音孔(図示略)が形成されている。支持部70は、例えば、携帯端末装置150の回路基板(図示略)又は筐体151に固定されている。
 携帯端末装置150は、例えば、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、小型ゲーム機器、ラップトップ型パーソナルコンピュータなどである。
 第1の実施形態によれば、音道41を通して放射装置10の表側へ放射される超音波52の位相と、振動板31の一方の面から発振されて放射装置10の表側へ放射される超音波51の位相と、が同相となるように、音道41の長さL1が設定されている。よって、放射装置10の表側からは、互いに同相の超音波51と超音波52とが合成された超音波が放射される。このため、超音波51のみを放射装置10の表側から放射する場合と比べて、放射装置10の表側から放射される超音波の音圧レベルを向上させることができる。すなわち、振動板31の放射面積もしくは振幅を増大しない場合においても、放射装置10の表側から放射する音波の音圧レベルを向上することができる。従って、放射装置10の表側から放射される超音波が復調されて可聴音に変換される際に、音圧レベルが減衰しても、その復調後の可聴音の音圧レベルを十分なものとすることができる。
 ここで、特許文献1乃至3に記載されたような、可聴音の低音域を拡大するバスレフスピーカと、本実施形態に係る電気音響変換器100との比較を行う。可聴音の低音域を拡大するバスレフスピーカでは、出力される音波どうしの位相のずれにより、音波の打ち消し合いが生じるため、音波の効率的な増幅が困難である。
 これに対し、パラメトリックスピーカである電気音響変換器100では、一定の周波数の超音波を用いるため、位相のずれによる打ち消し合いの影響が実質的に無く、想定どおりに音波を増幅することができる。
 また、放射装置10は、振動板31の他方の面に対して一方の面が対向するように配置された第2振動板32を有し、振動板31と第2振動板32との間の空間91に音道41が連通しているか又は音道41が空間91を含んで構成されている。入力部20は、第2振動板32が振動板31に対して反転した位相で振動して超音波を発振するように、第2振動板32に変調信号を入力する。このため、第2振動板32は、振動板31に対して反転した位相で振動して超音波を発振するので、空間91における体積排除量を増大できる。よって、空間91において高い音圧レベルが得られる
 また、放射装置10は、第2振動板32の他方の面から発振される超音波を放射装置10の表側へ導く第2音道42を有している。そして、第2音道42を通して放射装置10の表側へ放射される超音波53の位相と、音道41を通して放射装置10の表側へ放射される超音波52の位相と、が同相となるように、第2音道42の長さL2が設定されている。よって、放射装置10の表側から、互いに同相の超音波51、52、53が合成された超音波が放射される。このため、放射装置10の表側から放射する音波の音圧レベルを一層向上することができる。
 〔第2の実施形態〕
 図7は第2の実施形態に係る電気音響変換器200の模式的な断面図である。
 第2の実施形態に係る電気音響変換器200は、以下に説明する点でのみ、上記の第1の実施形態に係る電気音響変換器100と相違し、その他の点では、電気音響変換器100と同様に構成されている。
 電気音響変換器200においては、振動板31と第2振動板32との間の空間91は、前気室を構成しており、この前気室に音道41が連通している。
 支持部70は、空間91と音道41との間を部分的に仕切る仕切壁部73を有している。仕切壁部73は、支持部70において振動板31の縁を支持している部分から、振動板31の他方の面側に延びている(図7では垂下している)。これにより、空間91と音道41との連通部が、第1の実施形態と比べて振動板31から遠ざかっている(図7では下に移動している)。その結果、空間91が前気室として形成されている。
 更に、本実施形態の場合、第2振動板32の他方の面と支持部70との間の空間92は、第2前気室を構成している。すなわち、放射装置10は、第2振動板32の他方の面側に形成された第2前気室を更に有している。この第2前気室に第2音道42が連通している。
 支持部70は、空間92と第2音道42との間を部分的に仕切る第2仕切壁部74を有している。第2仕切壁部74は、支持部70において第2振動板32の縁を支持している部分から、第2振動板32の他方の面側に延びている(図7では垂下している)。これにより、空間92と第2音道42との連通部が、第1の実施形態と比べて第2振動板32から遠ざかっている(図7では下に移動している)。その結果、空間92が前気室として形成されている。
 第2の実施形態に係る電子機器は、電気音響変換器100の代わりに電気音響変換器200を有する点でのみ、上記の第1の実施形態に係る電子機器(例えば携帯端末装置150)と相違し、その他の点では、第1の実施形態に係る電子機器と同様である。
 以上のような第2の実施形態によれば、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる他に、以下の効果が得られる。
 第2の実施形態では、振動板31と第2振動板32との間の空間91は、前気室を構成している。このため、前気室をインダクタ成分、音道41をキャパシタンス成分としたLC共振回路が電気音響変換器200に形成される。また、電気音響変換器200は、第2振動板32の他方の面側に形成された第2前気室を有している。このため、第2前気室をインダクタ成分、第2音道42をキャパシタンス成分としたLC共振回路が電気音響変換器200に形成される。よって、前気室および音道41、並びに、第2前気室及び第2音道42を最適化することにより、スピーカである電気音響変換器200の共振周波数を変更することが可能となる。
 例えば、スピーカ振動面積(例えば振動板31及び第2振動板32の面積)が互いに異なる、すなわち共振周波数が互いに異なる複数の電気音響変換器200を準備する。そして、これら電気音響変換器200の前気室および音道41、並びに、第2前気室及び第2音道42を最適化する。これにより、これら電気音響変換器200の共振周波数を同一にすることが可能であり、その結果、複数の電気音響変換器200による音圧の増幅効果が得られる。よって、電気音響変換器200の設計の自由度が向上する。
 なお、第2の実施形態では、振動板31と第2振動板32との間の空間91は、前気室を構成しているので、振動板31が大きく振動することを許容できる。よって、振動板31の体積排除量を大きく設定することができる。
 また、放射装置10は、第2振動板32の他方の面側に形成された第2前気室を更に有しているので、第2振動板32が大きく振動することを許容できる。よって、第2振動板32の体積排除量を大きく設定することができる。
 なお、本実施形態の場合、放射装置10は、後述する第3の実施形態における前気室95及び覆い75を有していない。このため、第3の実施形態と比べて放射装置10の厚みを低減することができる。
 〔第3の実施形態〕
 図8は第3の実施形態に係る電気音響変換器300の模式的な断面図である。
 第3の実施形態に係る電気音響変換器300は、以下に説明する点でのみ、上記の第2の実施形態に係る電気音響変換器200と相違し、その他の点では、電気音響変換器200と同様に構成されている。
 図8に示すように、電気音響変換器300は、振動板31の一方の面側に形成された前気室95を更に有している。前気室95を形成するために、支持部70は、振動板31の一方の面側を覆う半筐体状の覆い75を有している。この覆い75において、振動板31の中央部と対向する位置には、放音孔76が形成されている。振動板31の一方の面から発振された超音波は、前気室95及び放音孔76を介して、放射装置10の表側へ放射される。
 第3の実施形態に係る電子機器は、電気音響変換器100の代わりに電気音響変換器300を有する点でのみ、上記の第1の実施形態に係る電子機器(例えば携帯端末装置150)と相違し、その他の点では、第1の実施形態に係る電子機器と同様である。
 以上のような第3の実施形態によれば、上記の第2の実施形態と同様の効果が得られる他に、以下の効果が得られる。
 すなわち、本実施形態の場合、放射装置10は、前気室95を形成するための覆い75を有しているので、第2の実施形態と比べて構造的な強度が高い。このため、電子機器に対する電気音響変換器300の実装をより容易に行うことができる。
 〔第4の実施形態〕
 図9は第4の実施形態に係る電気音響変換器400の模式的な断面図である。
 第4の実施形態に係る電気音響変換器400は、以下に説明する点でのみ、上記の第1の実施形態に係る電気音響変換器100と相違し、その他の点では、電気音響変換器100と同様に構成されている。
 本実施形態の場合、放射装置10は、第2振動板32の他方の面側に順次に配置され、第2振動板32と対向する第m乃至第n(mは3以上の自然数、nはm以上の自然数)振動板30を有している。すなわち、振動板31、第2振動板32及び第m乃至第n振動板30は、所定間隔で重ねて配置されている。なお、第4以降の振動板30は、他の振動板30を介して第2振動板32と対向する。すなわち、第4振動板(図示略)の場合、第3振動板33(図9)を介して第2振動板32と対向する。
 更に、放射装置10は、第m乃至第n振動板30における第2振動板32とは反対側の面(裏面)から発振される超音波を放射装置10の表側へ導く第m乃至第n音道を有している。
 また、入力部20は、第2振動板32及び第m乃至第n振動板30のうち隣り合う振動板30の振動の位相が互いに反転するように、第m乃至第n振動板30のそれぞれに変調信号を入力する。
 第m乃至第n音道を通して放射装置10の表側へ放射される超音波の位相と、振動板31の一方の面から発振されて放射装置10の表側へ放射される超音波51の位相と、が同相となるように、第m乃至第n音道の長さが設定されている。
 図9の例では、放射装置10は、合計で3つの振動板30、すなわち振動板31、第2振動板32及び第3振動板33を有している。つまり、図9には、上記mが3であり、且つ、上記nも3の例を示している。
 この場合、入力部20は、第2振動板32と第3振動板33の振動の位相が互いに反転するように、第3振動板33に変調信号を入力する。
 また、この場合、放射装置10は、第3振動板33の裏面(第2振動板32とは反対側の面)から発振される超音波を放射装置10の表側へ導く第3音道43を有している。第3音道43は、支持部70に形成されている。すなわち、第3音道43は、支持部70の内壁により画定された通音孔である。
 この場合、第3音道43を通して放射装置10の表側へ放射される超音波54の位相と、振動板31の一方の面から発振されて放射装置10の表側へ放射される超音波51の位相と、が同相となるように、第3音道43の長さL3が設定されている。
 よって、放射装置10の表側からは、互いに同相の超音波51、52、53、54が合成された超音波が放射される。
 このため、振動板31の放射面積もしくは振幅を増大しない場合においても、放射装置10の表側から放射する音波の音圧レベルを向上することができる。単純モデルでは、超音波51のみを放射装置10の表側から放射する場合と比べて、放射装置10の表側から放射される超音波の音圧を6倍にすることができる。
 例えば、第3振動板33の他方の面(裏面)と支持部70との間の空間93に第3音道43が連通している。なお、第3音道43は、空間93を含んで構成されていても良い。
 第3振動板33が発振する超音波の波長は、振動板31が発振する超音波の波長に等しい。
 第3振動板33が発振する超音波の波長をλとすると、第3音道43の長さL3は{n+(1/2)}×λ(nは0を含む自然数)である。
 上記の各実施形態では、音道41と第2音道42とは、振動板30及び第2振動板32の配置領域を挟んで反対側の領域に配置されている例を示した。これに対し、本実施形態の場合、音道41と第2音道42とは互いに隣接している。すなわち、音道41と第2音道42とは、支持部70を構成する一枚の壁状部により相互に仕切られている。
 同様に、第2音道42と第3音道43とは、互いに隣接し、支持部70を構成する一枚の壁状部により相互に仕切られている。
 第3振動板33は、例えば、固定部材80を介して支持部70に取り付けられている。
 第3音道43は、振動板31、第2振動板32及び第3振動板33の面直方向と平行な方向に延在している。例えば、振動板31、第2振動板32及び第3振動板33の面直方向において、開口端71aの位置と、音道41の端部41aの位置と、第2音道42の端部42aの位置と、第3音道43の端部43aの位置とは、互いに等しい。
 第4の実施形態に係る電子機器は、電気音響変換器100の代わりに電気音響変換器400を有する点でのみ、上記の第1の実施形態に係る電子機器(例えば携帯端末装置150)と相違し、その他の点では、第1の実施形態に係る電子機器と同様である。
 以上のような第4の実施形態によれば、放射装置10は、第2振動板32の他方の面側に順次に配置され、第2振動板32と対向する第m乃至第n(mは3以上の自然数、nはm以上の自然数)振動板30を有している。更に、放射装置10は、第m乃至第n振動板30における第2振動板32とは反対側の面(裏面)から発振される超音波を放射装置10の表側へ導く第m乃至第n音道を有している。また、入力部20は、第2振動板32及び第m乃至第n振動板30のうち隣り合う振動板30の振動の位相が互いに反転するように、第m乃至第n振動板30のそれぞれに変調信号を入力する。そして、第m乃至第n音道を通して放射装置10の表側へ放射される超音波の位相と、振動板31の一方の面から発振されて放射装置10の表側へ放射される超音波51の位相と、が同相となるように、第m乃至第n音道の長さが設定されている。よって、上記の各実施形態よりも更に、放射装置10の表側から放射する音波の音圧レベルを向上することができる。
 〔第5の実施形態〕
 第5の実施形態に係る電気音響変換器は、以下に説明する点でのみ、上記の第1乃至第3の実施形態に係る電気音響変換器100、200、300、400と相違し、その他の点では、電気音響変換器100、200、300、400と同様に構成されている。
 なお、説明を簡単にするために、以下では、第1の実施形態に係る電気音響変換器100(図2)の構造を元に、第5の実施形態を説明する。
 本実施形態の場合、振動板31のキャリア周波数をa、音道41の共振周波数をbとすると、b=a×x(xは2以上の自然数)を満たすように、音道41の長さL1が設定されている。つまり、共振周波数bがキャリア周波数aの倍数になるように、音道41の長さL1が設定されている。
 より具体的には、例えば、xは2とする。すなわち、共振周波数bがキャリア周波数aの2倍になるように、音道41の長さL1が設定されている。
 これにより、電気音響変換器から出力されるノイズの主な原因となる倍波成分(共振周波数bの倍数の周波数成分)を低減し、この倍波成分が電気音響変換器から出力されることを抑制することができる。
 図10は第5の実施形態に係る電気音響変換器のメカニズムを説明するための図であり、振動板31の共振周波数の特性を示す。図10(a)に示すように、振動板31は、キャリア周波数aにおいて最も大きなピークを呈する。キャリア周波数aの2倍の周波数の倍波周波数a2においては、キャリア周波数aでのピークよりも小さいピークを呈する。キャリア周波数aの3倍の周波数の3倍波周波数a3においては、倍波周波数a2でのピークよりも更に小さいピークを呈する。
 本実施形態の場合、例えば、音道41の共振周波数bがキャリア周波数aの2倍になるように、音道41の長さL1が設定されているため、倍波周波数a2の超音波の節を音道41の端部41aに位置させることができる。よって、倍波周波数a2の超音波が音道41から放射されることを抑制し、電気音響変換器から出力されるノイズを低減することができる(図10(b)参照)。
 また、第2振動板32のキャリア周波数をa、第2音道42の共振周波数をbとすると、b=a×x(xは2以上の自然数)を満たすように、第2音道42の長さL2が設定されていても良い。この場合、倍波周波数a2の超音波の節を第2音道42の端部42aに位置させることができる。よって、倍波周波数a2の超音波が第2音道42から放射されることを抑制し、電気音響変換器から出力されるノイズを低減することができる。
 なお、上記xは3以上に設定しても良い。この場合、3倍波周波数a3の超音波、或いは4倍波周波数以上の倍波の超音波が、電気音響変換器から出力されることを抑制することができる。
 第5の実施形態に係る電子機器は、電気音響変換器100の代わりに電気音響変換器500を有する点でのみ、上記の第1の実施形態に係る電子機器(例えば携帯端末装置150)と相違し、その他の点では、第1の実施形態に係る電子機器と同様である。
 上記の各実施形態では、振動部材62の片面にのみ振動子63が設けられている例を説明したが、振動部材62の両面にそれぞれ振動子63が設けられ、両面の振動子63の各々に対して入力部20から変調信号が入力されるようになっていても良い。すなわち、各実施形態の振動板30は、バイモルフ構造であっても良い。
 この出願は、2012年2月16日に出願された日本出願特願2012-31261を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (8)

  1.  超音波を放射する放射装置と、
     前記放射装置にパラメトリックスピーカ用の変調信号を入力する入力部と、
     を有し、
     前記放射装置は、
     一方の面が前記放射装置の表側を向くように配置され、両面から超音波を発振する振動板と、
     前記振動板の他方の面から発振される超音波を前記放射装置の表側へ導く音道と、
     を有し、
     前記入力部は、前記振動板に前記変調信号を入力することによって、前記振動板より超音波を発振させ、
     前記音道を通して前記放射装置の表側へ放射される超音波の位相と、前記振動板の前記一方の面から発振されて前記放射装置の表側へ放射される超音波の位相と、が同相となるように、前記音道の長さが設定されていることを特徴とする電気音響変換器。
  2.  前記放射装置は、前記振動板の前記他方の面に対して一方の面が対向するように配置された第2振動板を有し、
     前記振動板と前記第2振動板との間の空間に前記音道が連通しているか、又は、前記音道が前記空間を含んで構成され、
     前記入力部は、前記第2振動板が前記振動板に対して反転した位相で振動して超音波を発振するように、前記第2振動板に前記変調信号を入力することを特徴とする請求項1に記載の電気音響変換器。
  3.  前記放射装置は、
     前記第2振動板の他方の面から発振される超音波を前記放射装置の表側へ導く第2音道を有し、
     前記第2音道を通して前記放射装置の表側へ放射される超音波の位相と、前記音道を通して前記放射装置の表側へ放射される超音波の位相と、が同相となるように、前記第2音道の長さが設定されていることを特徴とする請求項2に記載の電気音響変換器。
  4.  前記振動板と前記第2振動板との間の前記空間は、前気室を構成し、
     前記前気室に前記音道が連通していることを特徴とする請求項2又は3に記載の電気音響変換器。
  5.  前記放射装置は、前記第2振動板の前記他方の面側に形成された第2前気室を更に有し、
     前記第2前気室に前記第2音道が連通していることを特徴とする請求項3に記載の電気音響変換器。
  6.  前記放射装置は、
     前記第2振動板の前記他方の面側に順次に配置され、前記第2振動板と対向する第m乃至第n(mは3以上の自然数、nはm以上の自然数)振動板と、
     前記第m乃至第n振動板における前記第2振動板とは反対側の面から発振される超音波を前記放射装置の表側へ導く第m乃至第n音道と、
     を有し、
     前記入力部は、前記第2振動板及び前記第m乃至第n振動板のうち隣り合う振動板の振動の位相が互いに反転するように、前記第m乃至第n振動板のそれぞれに前記変調信号を入力し、
     前記第m乃至第n音道を通して前記放射装置の表側へ放射される超音波の位相と、前記振動板の前記一方の面から発振されて前記放射装置の表側へ放射される超音波の位相と、が同相となるように、前記第m乃至第n音道の長さが設定されていることを特徴とする請求項2乃至5の何れか一項に記載の電気音響変換器。
  7.  前記振動板のキャリア周波数をa、前記音道の共振周波数をbとすると、
     b=a×x(xは2以上の自然数)を満たすように、前記音道の長さが設定されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の電気音響変換器。
  8.  電気音響変換器を有し、
     前記電気音響変換器は、
     超音波を放射する放射装置と、
     前記放射装置にパラメトリックスピーカ用の変調信号を入力する入力部と、
     を有し、
     前記放射装置は、
     一方の面が前記放射装置の表側を向くように配置され、両面から超音波を発振する振動板と、
     前記振動板の他方の面から発振される超音波を前記放射装置の表側へ導く音道と、
     を有し、
     前記入力部は、前記振動板に前記変調信号を入力することによって、前記振動板より超音波を発振させ、
     前記音道を通して前記放射装置の表側へ放射される超音波の位相と、前記振動板の前記一方の面から発振されて前記放射装置の表側へ放射される超音波の位相と、が同相となるように、前記音道の長さが設定されていることを特徴とする電子機器。
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