JP2009203437A - 膜 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】脂環式炭化水素構造を有する化合物を含む膜形成用組成物を塗布し、周波数5.8GHzのマイクロウエーブを照射して形成される膜。
【選択図】なし
Description
<2> 前記脂環式炭化水素構造を有する化合物が、カゴ型構造を有する化合物である<1>に記載の膜。
<3> 前記カゴ型構造を有する化合物が、ジアマンタン構造を有する化合物である<2>に記載の膜。
<4> 前記カゴ型構造を有する化合物が、アダマンタン構造を有する化合物である<2>に記載の膜。
<5> ジアマンタン構造を有する化合物が、一般式(1)で表される化合物の重合体であることを<3>に記載の膜。
(一般式(1)中、Rはそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、またはシリル基を表す。X はそれぞれ独立にハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、またはシリル基を表す。mは1〜14の整数を表す。nは0〜13の整数を表す。)
<6> <1>〜<5>のいずれかに記載の膜を有する電子デバイス。
本発明の膜形成用組成物は、脂環式炭化水素構造を有する化合物を含有する。脂環式炭化水素構造を有する化合物は、吸湿性が低く、耐熱性も比較的良好である。脂環式炭化水素構造としては、単環式でも、多環式でもよく、脂環中にヘテロ原子を有していてもよい。例えば、炭素数5以上のモノシクロ、ビシクロ、トリシクロ、テトラシクロ構造などを有する化合物を挙げることができる。その炭素数は6〜30が好ましく、特に炭素数7〜25が好ましい。これらの脂環式炭化水素構造は置換基を有していてもよい。以下に、脂環式炭化水素構造のうち、脂環式部分の構造例を示す。
脂環式炭化水素構造を有する化合物としては、カゴ型構造を有する化合物が好ましい。本発明で述べるカゴ構造とは、共有結合した原子で形成された複数の環によって容積が定まり、容積内に位置する点は環を通過せずには容積から離れることができないような分子を指す。例えば、アダマンタン構造はカゴ型構造と考えられる。対照的にノルボルナン(ビシクロ[2,2,1]ヘプタン)などの単一架橋を有する環状構造は、単一架橋した環状化合物の環が容積を定めないことから、カゴ型構造とは考えられない。
本発明の脂環式炭化水素構造を有する化合物は、膜の耐熱性、機械強度の観点から、一般式(1)で表される化合物の重合体であることが特に好ましい。
(一般式(1)中、Rはそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、またはシリル基を表す。X はそれぞれ独立にハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、またはシリル基を表す。mは1〜14の整数を表す。nは0〜13の整数を表す。)
一般式(1)で表される化合物の重合反応で使用する有機溶剤は、原料モノマーを溶解可能でかつ得られる重合体から形成する膜の特性に悪影響を与えないものであればどのようなものを使用してもよい。例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、アセトフェノンなどのケトン系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、γ−ブチロラクトン、メチルベンゾエートなどのエステル系溶剤、ジブチルエーテル、アニソールなどのエーテル系溶剤、トルエン、キシレン、メシチレン、1,3,5−トリイソプロピルベンゼンなどの芳香族炭化水素系溶剤、N−メチルピロリジノン、ジメチルアセトアミドなどのアミド系溶剤、四塩化炭素、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン、1,2−ジクロロベンゼン、1,2,4−トリクロロベンゼンなどのハロゲン系溶剤、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素系溶剤などが利用できる。これらの中でより好ましい溶剤はアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、アセトフェノン、酢酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、γ−ブチロラクトン、アニソール、テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン、メシチレン、1,3,5−トリイソプロピルベンゼン、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン、1,2−ジクロロベンゼン、1,2,4−トリクロロベンゼンであり、より好ましくはテトラヒドロフラン、γ−ブチロラクトン、アニソール、トルエン、キシレン、メシチレン、1,3,5−トリイソプロピルベンゼン、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン、1,2−ジクロロベンゼン、1,2,4−トリクロロベンゼンであり、特に好ましくはγ−ブチロラクトン、アニソール、メシチレン、1,3,5−トリイソプロピルベンゼン、1,2−ジクロロベンゼン、1,2,4−トリクロロベンゼンである。これらは単独でも2種以上を混合して用いてもよい。反応用の有機溶剤の沸点は50℃以上が好ましく、より好ましくは100℃以上であり、特に好ましくは150℃以上である。反応液の濃度は、好ましくは1〜50質量%、より好ましくは5〜30質量%、特に好ましくは10〜20質量%である。
また、酸素による重合開始剤の不活性化を抑制するために不活性ガス雰囲気下(例えば窒素、アルゴン等)で反応させることが好ましい。反応時の酸素濃度は好ましくは100ppm以下、より好ましくは50ppm以下、特に好ましくは20ppm以下である。
本発明の膜形成用組成物は、脂環式炭化水素構造を有する化合物、有機溶媒や後述する添加剤など任意の構成成分を含む。
本発明に係る膜は、脂環式炭化水素構造を有する化合物を含む膜形成用組成物を塗布して得られる塗布膜に周波数5.8GHzのマイクロウエーブを照射して形成される。使用されるマイクロウエーブの周波数は、いわゆるISMバンドに対応した5.8GHz帯の5,800±75MHzの周波数をさす。
Macromolecules, 5266(1991)に記載の合成法に従って、4,9−ジエチニルジアマンタンを合成した。次に、4,9−ジエチニルジアマンタン2gとジクミルパーオキサイド(パークミルD、日本油脂製)0.22g、t−ブチルベンゼン10mlを窒素気流下で内温150℃で7時間攪拌、重合した。反応液を室温にした後、イソプロピルアルコール60mlに添加、析出した固体を濾過して、イソプロピルアルコールで十分に洗浄した。質量平均分子量(Mw)15000の重合体(A)を0.8g得た。重合体(A)のシクロヘキサノンへの溶解度は25℃で15質量%以上であった。重合体(A)1.0gをシクロヘキサノン10gに完全に溶解させて塗布液<A>を調製した。
4,9−ジエチニルジアマンタン2gと1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)(V−40、和光純薬工業製)0.8g、ジクロロベンゼン10mlを窒素気流下で内温100℃で8時間攪拌、重合した。反応液を室温にした後、メタノール100mlに添加した。析出した固体を濾過して、メタノールで洗浄した。質量平均分子量(Mw)10000の重合体(B)を1.0g得た。重合体(B)のシクロヘキサノンへの溶解度は25℃で15質量%以上であった。重合体(B)1.0gをシクロヘキサノン10gに完全に溶解させて塗布液<B>を調製した。
4,9−ジエチニルジアマンタンの代わりに、上記文献の合成法を参照して製造した1,6−ジエチニルジアマンタンを使用した以外は合成例1と同じ方法で重合体(C)を0.9g合成した。GPC測定の結果、質量平均分子量(Mw)は20000であった。重合体(C)のシクロヘキサノンへの溶解度は25℃で15質量%以上であった。重合体(C)をシクロヘキサノンに溶解させ10質量%の塗布液<C>を調製した。
4,9−ジエチニルジアマンタンの代わりに、上記文献の合成法を参照して製造した1,3−ジエチニルアダマンタンを使用した他は合成例1と同じ方法で重合体(D)を0.7g合成した。GPC測定の結果、質量平均分子量(Mw)は20000であった。重合体(D)をシクロヘキサノンに溶解させ10質量%の塗布液<D>を調製した。
塗布液<A>〜<D>を0.1ミクロンのテトラフルオロエチレン製フィルターでろ過した後、シリコンウエハー上にスピンコートし、この塗膜を窒素気流下ホットプレート上で200℃で60秒間加熱、溶剤を乾燥させ,膜厚0.5ミクロンのブツのない均一な塗布膜<A>〜<D>を得た。
比誘電率:測定温度25℃で、フォーディメンジョンズ社製水銀プローバ及び横河ヒューレットパッカード社製のHP4285ALCRメーターを用いて1MHzにおける容量値から算出した。
ヤング率:MTS社ナノインデンターSA2を使用して測定した。
Claims (6)
- 脂環式炭化水素構造を有する化合物を含む膜形成用組成物を塗布し、周波数5.8GHzのマイクロウエーブを照射して形成される膜。
- 前記脂環式炭化水素構造を有する化合物が、カゴ型構造を有する化合物である請求項1に記載の膜。
- 前記カゴ型構造を有する化合物が、ジアマンタン構造を有する化合物である請求項2に記載の膜。
- 前記カゴ型構造を有する化合物が、アダマンタン構造を有する化合物である請求項2に記載の膜。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の膜を有する電子デバイス。
Priority Applications (2)
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2008
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