JP2009197977A - シフトレンジ切替制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シフトレンジを切り替えるための操作部の動きをロックさせる機構を追加することなく、運転不適状態の人が車両を走行させるのを防止する機能を、車両に持たせる。
【解決手段】運転者によるシフトレバーの操作に応じて、モータを駆動することにより、シフトレンジ切替機構を作動させて、自動変速機のシフトレンジを、そのシフトレバーの操作に対応したシフトレンジに切り替えるシフトバイワイヤ方式の制御装置では、車両のエンジンが始動された際に、運転者に対してアルコールチェックを行い(S120〜S140)、アルコール反応があった場合には(S140:YES)、切替許可/禁止フラグを禁止側に設定することで(S150)、シフトレンジをシフトレバーの操作に応じてパーキングロック(P)から他のレンジへ切り替える処理と、ニュートラル(N)から走行可能レンジ(D又はR)へ切り替える処理とを禁止する(S190:YES→S200)。
【選択図】図4

Description

本発明は、自動変速機のシフトレンジをモータ等からなるアクチュエータを介して切り替える自動変速機のシフトレンジ切替装置に関する。
車両の飲酒運転を防止するための装置として、運転者からアルコールを検出すると、車両のエンジンを強制停止させたり(例えば特許文献1参照)、エンジンの始動を不可能にする(例えば特許文献2参照)、といったものが提案されている。また、被験者の皮膚からアルコールを検出する方法も知られている(例えば特許文献3参照)。
ところで、上記のような飲酒運転の防止装置では、仮に車両の使用者が飲酒後に停車状態の車両内で休息(車中泊など)することを考えた場合、エンジンを作動させることができないため、車両の空調装置などを使用できず快適性を損なってしまう。
そこで、他の飲酒運転防止装置として、運転者が飲酒状態であることを検知すると、運転者により操作されるシフトレバーの位置をP(パーキングロック)位置から動かないようにロックさせるものが提案されている(例えば特許文献4参照)
一方、運転者によるシフトレバーの操作に従い自動変速機のシフトレンジを切り替える装置として、直流モータを駆動することで自動変速機のシフトレンジ切替機構を作動させるシフト・バイ・ワイヤ方式のものが知られている。つまり、シフト・バイ・ワイヤ方式でシフトレンジを切り替えるシフトレンジ切替制御装置では、シフトレバーに対する操作によって入力される切替指令に従って直流モータを駆動することにより、自動変速機のシフトレンジをその切替指令に対応したレンジに切り替える。そして、この種のシフトレンジ切替制御装置によれば、自動変速機のシフトレンジを運転者によるシフトレバーの操作力によって直接切り替える一般的な切替装置のように、シフトレバーとシフトレンジ切替機構とを機械的に接続する必要がないことから、車両に搭載する際のレイアウト上の制限がない等の利点がある(例えば、特許文献5参照)。
特開2004−338687号公報 特開平8−150853号公報 特開2001−21567号公報 特開2007−186124号公報 特開2000−107905号公報
シフトレバーをロックするようにした飲酒運転防止装置では、運転者からアルコールを検出した場合でもエンジンの作動は可能であり、車室内の快適性を確保できるが、アルコールを検知するためのセンサ以外に、シフトレバーをロックさせるための機構を追加する必要がある。このため、車両への組み付け性の悪化や大幅なコストアップを招いてしまう。
そこで、本発明は、シフトレンジを切り替えるために操作されるシフトレバー等の操作部の動きをロックさせる機構を追加することなく、飲酒状態等の運転不適状態の人が車両を走行させるのを防止する機能を、車両に持たせることを目的としている。
請求項1のシフトレンジ切替制御装置は、自動変速機のシフトレンジを、パーキングロックを含む各種レンジに切り替えるためのシフトレンジ切替機構と、そのシフトレンジ切替機構を作動させる動力源としてのアクチュエータと、を備えた車両に用いられる。
そして、このシフトレンジ切替制御装置では、車両の運転者がシフトレバーなどの操作部を操作することにより、シフトレンジの切替指令が入力されると、制御手段が、その切替指令に従いアクチュエータを駆動することにより、シフトレンジ切替機構を作動させ、自動変速機のシフトレンジを、その切替指令に対応したシフトレンジに切り替える。
更に、このシフトレンジ切替制御装置は、車両の運転者が車両の運転を行うのに適さない運転不適状態か否かを判定する状態判定手段と、切替禁止手段とを備えている。
そして、切替禁止手段は、車両の走行動力源が始動された際に、状態判定手段を作動させ、その状態判定手段により運転者が運転不適状態と判定された場合には、制御手段が自動変速機のシフトレンジを、前記切替指令に従い車両の車輪へ動力を伝達可能な走行可能レンジ(換言すれば、車両を前又は後に自走させることが可能なレンジ)に切り替えるのを禁止する。
このため、運転不適状態の人(詳しくは、状態判定手段により運転不適状態と判定される人)が、車両の走行動力源を始動させた後、自動変速機のシフトレンジを走行可能レンジに切り替えようとして操作部を操作しても、実際のシフトレンジは走行可能レンジに切り替わらず、車両を動かすことはできなくなる。尚、一般に車両においては、自動変速機のシフトレンジが、走行可能レンジではないパーキングロック又はニュートラルでないと、走行動力源を始動させることができないため、走行動力源が始動された直後のシフトレンジは、パーキングロック又はニュートラルになっている。このため、切替禁止手段は、パーキングロック又はニュートラルのレンジから走行可能レンジへの切り替えを禁止することとなる。
よって、このようなシフトレンジ切替制御装置によれば、運転不適状態の人が車両を走行させるのを未然に防止することができる。しかも、操作部をロックさせる機構を追加する必要がなく、車両への組み付け性の悪化やコストアップを招くことがない。また、シフトレンジの切り替えが禁止された状態でも、エンジンの作動は可能であるため、車室内の快適性を確保できる。
尚、運転者とは、車両の運転席に居る人のことである。
一方、状態判定手段は、請求項15に記載のように、運転者が飲酒状態か否かを、運転不適状態か否かとして判定するように構成することが好ましい。犯してしまいやすく発生件数が多いと考えられる飲酒運転を防止することできるからである。また、状態判定手段が判定する運転不適状態としては、飲酒状態に限らず、交通事故を招く可能性が高い他の状態(例えば、麻薬などの違法薬物を服用している状態、通常の医薬品の副作用による躁状態、眠気を感じている状態、体調不良状態など)であっても良い。
次に、請求項2のシフトレンジ切替制御装置も、自動変速機のシフトレンジを、パーキングロックを含む各種レンジに切り替えるためのシフトレンジ切替機構と、そのシフトレンジ切替機構を作動させる動力源としてのアクチュエータと、を備えた車両に用いられる。
そして、このシフトレンジ切替制御装置においても、車両の運転者がシフトレバーなどの操作部を操作することにより、シフトレンジの切替指令が入力されると、制御手段が、その切替指令に従いアクチュエータを駆動することにより、シフトレンジ切替機構を作動させ、自動変速機のシフトレンジを、その切替指令に対応したシフトレンジに切り替える。
更に、このシフトレンジ切替制御装置は、車両の運転者が車両の運転を行うのに適さない運転不適状態か否かを判定する状態判定手段と、以下のような切替禁止手段とを備えている。
即ち、切替禁止手段は、自動変速機のシフトレンジがパーキングロックになっている状態で、状態判定手段を作動させ、その状態判定手段により運転者が運転不適状態と判定された場合には、制御手段が自動変速機のシフトレンジを前記切替指令に従い切り替えるのを禁止する。
このため、自動変速機のシフトレンジがパーキングロックになっている状態で、運転不適状態の人が操作部を操作しても、実際のシフトレンジはパーキングロックから他のレンジに切り替わらず、車両を動かすことはできなくなる。
従って、このシフトレンジ切替制御装置によっても、請求項1のシフトレンジ切替制御装置について述べたのと同じ効果を得ることができる。
次に、請求項3のシフトレンジ切替制御装置も、請求項1,2のシフトレンジ切替制御装置と同様の制御手段及び状態判定手段を備えている。
そして、請求項3のシフトレンジ切替制御装置では、自動変速機のシフトレンジがニュートラルになっている状態で、切替禁止手段が、状態判定手段を作動させ、その状態判定手段により運転者が運転不適状態と判定された場合には、制御手段が自動変速機のシフトレンジを前記切替指令に従いパーキングロック以外のレンジに切り替えるのを禁止する。
このため、自動変速機のシフトレンジがニュートラルになっている状態で、運転不適状態の人が操作部を操作してシフトレンジをパーキングロック以外のレンジ(即ち、車両を前又は後に自走させることが可能な走行可能レンジ)に切り替えようとしても、実際のシフトレンジは切り替わらず、車両を動かすことはできなくなる。
よって、このシフトレンジ切替制御装置によっても、請求項1のシフトレンジ切替制御装置について述べたのと同じ効果を得ることができる。
次に、請求項4のシフトレンジ切替制御装置では、請求項3のシフトレンジ切替制御装置において、切替禁止手段は、前記禁止を実施する(即ち、制御手段がシフトレンジを切替指令に従いパーキングロック以外の走行可能レンジに切り替えるのを禁止する)と共に、前記アクチュエータを駆動して自動変速機のシフトレンジをパーキングロックへと自動的に切り替えるようになっている。
このシフトレンジ切替制御装置によれば、シフトレンジの走行可能レンジへの切り替えが禁止された場合、運転者がシフトレンジをパーキングロックへ切り替えるための操作をしなくても、シフトレンジが自動的にパーキングロックへと切り替えられることとなる。よって、車両の動力を車輪に伝える回転軸(プロペラシャフトやドライブシャフト)がフリーになっていることを防止でき、坂道などで車両が勝手に動いてしまうことを確実に防止することができる。
尚、切替禁止手段は、車両が停止状態であることを車速などに基づき確認してから、シフトレンジをパーキングロックへと切り替えるように構成するのが好ましい。そのパーキングロックへの切り替えを円滑且つ確実に実施することができるからである。
次に、請求項5のシフトレンジ切替制御装置では、請求項1〜4のシフトレンジ切替制御装置において、切替禁止手段は、前記禁止を実施した場合に、その禁止を実施したことを示す履歴情報を、不揮発性メモリ又は電源バックアップされた揮発性メモリからなる記憶手段に記憶するようになっている。
尚、前記禁止を実施した場合とは、請求項1のシフトレンジ切替制御装置においては、制御手段がシフトレンジを走行可能レンジに切り替えるのを禁止した場合であり、請求項2のシフトレンジ切替制御装置においては、制御手段がシフトレンジを切り替えるのを禁止した場合であり、請求項3,4のシフトレンジ切替制御装置においては、制御手段がシフトレンジをパーキングロック以外のレンジに切り替えるのを禁止した場合である。そして、このことは、後述する請求項6,7についても同様である。
このような請求項5のシフトレンジ切替制御装置によれば、記憶手段から履歴情報を読み出すことで、運転不適状態の人が車両を走行させようとしたか否かを調査できるようになる。また更に、履歴情報として、例えば、その履歴情報を記憶した時又は前記禁止を実施した時の、時刻(好ましくは年月日も含む時刻)、車両の総走行距離、車両の位置情報といった付加情報も含んだ情報を記憶するように構成すれば、その付加情報を基にして、運転不適状態の人が車両を走行させようとした時刻や場所を調査できるようになる。
次に、請求項6のシフトレンジ切替制御装置では、請求項1〜5のシフトレンジ切替制御装置において、切替禁止手段は、前記禁止を実施した場合に、そのことを示す情報を車両の外部にある装置へ送信する処理を行うようになっている。
このような請求項6のシフトレンジ切替制御装置によれば、車両外部の装置へ送られてくる情報により、運転不適状態の人が車両を走行させようとしたことを知ることができる。また、前述したような付加情報も含んだ情報を送信するように構成すれば、運転不適状態の人が車両を走行させようとした時刻や場所を特定し易くなり有利である。
次に、請求項7のシフトレンジ切替制御装置では、請求項1〜6のシフトレンジ切替制御装置において、切替禁止手段は、前記禁止を実施した場合に、車両の走行動力源の出力を所定値以下に抑制する処理を行うようになっている。
このような請求項7のシフトレンジ切替制御装置によれば、運転不適状態の人が誤って或いは故意に車両のアクセルを操作したとしても、例えば走行動力源としてのエンジンの回転数を制限する場合にはエンジン回転数を所定値以下に抑制することができ、エンジンの無意味な空ぶかしを防止することができる。
次に、請求項8のシフトレンジ切替制御装置も、請求項1〜3のシフトレンジ切替制御装置と同様の制御手段及び状態判定手段を備えている。
そして、請求項8のシフトレンジ切替制御装置では、自動変速機のシフトレンジがパーキングロック及びニュートラル以外のレンジであって、車両の車輪へ動力を伝達可能な走行可能レンジになっている状態で、走行阻止手段が、状態判定手段を作動させ、その状態判定手段により運転者が運転不適状態と判定された場合には、前記アクチュエータを駆動して自動変速機のシフトレンジをニュートラルへと自動的に切り替えると共に、制御手段が自動変速機のシフトレンジを前記切替指令に従い走行可能レンジに切り替えるのを禁止する。
このシフトレンジ切替制御装置によれば、もし運転不適状態の人が車両を走行させたとしても、自動変速機のシフトレンジが走行可能レンジからニュートラルへと自動的に切り替えられ、しかも、その人が操作部を操作してシフトレンジを走行可能レンジに戻そうとしても、その操作は無効になる。よって、それ以上は車両を走行させることができなくなる。
このような請求項8のシフトレンジ切替制御装置によっても、運転不適状態の人が車両を走行させるのを防止することができると共に、操作部をロックさせる機構を追加する必要がないため、車両への組み付け性の悪化やコストアップを招くことがない。また、シフトレンジの切り替えが禁止された状態でも、エンジンの作動は可能であるため、車室内の快適性を確保できる。
一方、請求項1〜7のシフトレンジ切替制御装置にも上記走行阻止手段を設ければ、運転不適状態の人が車両を走行させるのを、一層確実に防止することができる。
例えば、自動変速機のシフトレンジがパーキングロック又はニュートラルになっている状態で、運転不適状態の人とは別の人が、運転者として状態判定手段の判定を受けることにより、自動変速機のシフトレンジを走行可能レンジに操作し、その後、運転不適状態の人が車両の運転を開始する、といった不正な行為が行われたとしても、走行阻止手段により、車両が走行できないようにすることができるからである。
次に、請求項9のシフトレンジ切替制御装置では、請求項8のシフトレンジ切替制御装置において、走行阻止手段は、自動変速機のシフトレンジをニュートラルへと自動的に切り替えた後、車両が停止状態であることを検知すると、前記アクチュエータを駆動して自動変速機のシフトレンジをパーキングロックへと自動的に切り替えるようになっている。
このシフトレンジ切替制御装置によれば、車両の動力を車輪に伝える回転軸(プロペラシャフトやドライブシャフト)がフリーになっていることを防止でき、坂道などで車両が勝手に動いてしまうことを確実に防止することができる。
次に、請求項10のシフトレンジ切替制御装置では、請求項8,9のシフトレンジ切替制御装置において、走行阻止手段は、自動変速機のシフトレンジをニュートラルへと自動的に切り替える場合に、車両の運転者又は車両外の人に注意させるための処理を行うようになっている。
このシフトレンジ切替制御装置によれば、シフトレンジがニュートラルになって車両が減速することを、車両の運転者又は車両外の人(他車両の運転者)に注意させることができ、安全性を向上させることができる。
例えば、車両の運転者に注意させるための処理としては、シフトレンジをニュートラルに切り替えることを、車室内の表示部に表示させたり音声で知らせる、といった処理が考えられる。また、車両外の人に注意させるための処理としては、車両のハザードランプやブレーキランプを点滅させる処理が考えられる。そして、それらの何れかの処理を走行阻止手段が行うように構成すれば良い。
次に、請求項11のシフトレンジ切替制御装置では、請求項8〜10のシフトレンジ切替制御装置において、走行阻止手段は、自動変速機のシフトレンジをニュートラルへと自動的に切り替えた場合に、車両のブレーキを制御して車両を減速させるようになっている。
このシフトレンジ切替制御装置によれば、シフトレンジがニュートラルになった車両を、速やかに且つ安全に停止させることができるようになる。
次に、請求項12のシフトレンジ切替制御装置では、請求項8〜11のシフトレンジ切替制御装置において、走行阻止手段は、自動変速機のシフトレンジをニュートラルへと自動的に切り替えた場合に、そのことを示す履歴情報を、不揮発性メモリ又は電源バックアップされた揮発性メモリからなる記憶手段に記憶するようになっている。
このような請求項12のシフトレンジ切替制御装置によれば、記憶手段から履歴情報を読み出すことで、運転不適状態の人が車両を走行させたか否かを調査できるようになる。また更に、履歴情報として、例えば、その履歴情報を記憶した時又はニュートラルへの自動切り替えを実施した時の、時刻(好ましくは年月日も含む時刻)、車両の総走行距離、車両の位置情報といった付加情報も含んだ情報を記憶するように構成すれば、その付加情報を基にして、運転不適状態の人が車両を走行させた時刻や場所を調査できるようになる。
次に、請求項13のシフトレンジ切替制御装置では、請求項8〜12のシフトレンジ切替制御装置において、走行阻止手段は、自動変速機のシフトレンジをニュートラルへと自動的に切り替えた場合に、そのことを示す情報を車両の外部にある装置へ送信する処理を行うようになっている。
このような請求項13のシフトレンジ切替制御装置によれば、車両外部の装置へ送られてくる情報により、運転不適状態の人が車両を走行させたことを知ることができる。また、前述したような付加情報も含んだ情報を送信するように構成すれば、運転不適状態の人が車両を走行させた時刻や場所を特定し易くなり有利である。
次に、請求項14のシフトレンジ切替制御装置では、請求項8〜13のシフトレンジ切替制御装置において、走行阻止手段は、自動変速機のシフトレンジをニュートラルへと自動的に切り替えた場合に、車両の走行動力源の出力を所定値以下に抑制する処理を行うようになっている。
このような請求項14のシフトレンジ切替制御装置によれば、運転不適状態の人が誤って或いは故意に車両のアクセルを操作したとしても、例えば走行動力源としてのエンジンの回転数を制限する場合にはエンジン回転数を所定値以下に抑制することができ、エンジンの無意味な空ぶかしを防止することができる。
以下に、本発明が適用された実施形態について説明する。
[第1実施形態]
まず図1は、シフトレンジ切替制御装置としてのシフト・バイ・ワイヤECU(以下、SBWECUという)1と、それの周辺装置とを表す構成図である。尚、ECUとは、電子制御装置のことである。そして、SBWECU1は、車両に搭載された自動変速機2のシフトレンジを、複数通りの各種レンジ(本実施形態では、パーキングロック(P),ニュートラル(N),前に自走可能なドライブ(D),後に自走可能なリバース(R)の何れか)に、シフト・バイ・ワイヤ方式で切り替える制御を行うECUである。
SBWECU1は、CPU3、ROM4及びRAM5などを有した周知のマイコン6と、記憶内容が電気的に書き替え可能な不揮発性メモリであるEEPROM7とを備えている。
また、SBWECU1には、電源ECU11と、エンジンECU12と、ECTECU13と、通信ECU14と、メータECU15と、ECBECU16と、EPBECU17と、シフトセンサ21と、アルコールセンサ22と、車速センサ23と、自動変速機2のシフトレンジ切替機構8を作動させる動力源としてのアクチュエータ(本実施形態ではモータ)24とが接続されている。
電源ECU11は、他のECU1,12〜17への電源供給の制御と、車両の走行動力源としてのエンジンをクランキングさせるための、スタータ41の制御とを行うECUである。
例えば、電源ECU11は、車両の使用者に携帯される携帯機と通信することで認証を行い、その認証が合格(OK)となった場合に、プッシュスタートスイッチ42が押されたことを検知すると、図示しない給電用のリレーをオンして、そのリレーから他のECU1,12〜17へ、バッテリ電圧(車載バッテリの電圧)を動作用の電源電圧として供給し、更に、予め定められたエンジン始動許可条件が成立していると判断すると、スタータ41を作動させる。
尚、エンジン始動許可条件としては、例えば、ブレーキペダルが踏まれており、且つ、自動変速機2のシフトレンジがパーキングロック(P)又はニュートラル(N)である、という条件である。また、この電源ECU11や、エンジンECU12、ECTECU13及びメータECU15等へは、SBWECU1から、自動変速機2の現在のシフトレンジを示すシフトレンジ情報が提供される。このため、電源ECU11は、SBWECU1からのシフトレンジ情報により、自動変速機2のシフトレンジを判断することができる。また、電源ECU11には、ブレーキペダルが踏まれているか否かを判断するためのブレーキスイッチからの信号も入力されている。一方、プッシュスタートスイッチ42は、図2示すように、車両の運転席において、ステアリングホイール43の脇に設けられている。
エンジンECU12は、燃料噴射弁としてのインジェクタ44やエンジンへの吸入空気量を調節する電子スロットル45等を駆動することで、エンジンを制御するECUである。そして、エンジンECU12は、スタータ41によりエンジンがクランキングされて、周知のクランクセンサ(図示省略)からクランク軸の回転に応じたクランク信号が入力され始めると、そのクランク信号に基づきエンジンへの燃料噴射及び点火を開始して該エンジンを始動させる。
ECTECU13は、自動変速機2のシフトレンジがドライブ(D)になっている場合に、自動変速機2の内部に設けられている変速用ソレノイドを駆動することにより、その自動変速機2の変速段を制御する。
通信ECU14は、車両外の情報処理装置と、例えば携帯電話の公衆回線或いは専用回線を用いて無線通信する、いわゆるテレマティクスECUである。
メータECU15は、車両のインストルメントパネル内の表示機器を制御するECUである。例えば、メータECU15は、上記表示機器に、車速、エンジン回転数、水温、自動変速機2の現在のシフトレンジなどを表示させる。
ECBECU16は、車両のブレーキを制御するECUであり、EPBECU17は、車両のパーキングブレーキを制御するECUである。
シフトセンサ21は、図2に示すように、車両の運転席に設けられたシフトレンジ切替用操作部としてのシフトレバー46が何れのシフト位置に操作されたかを検知するセンサであり、そのシフトレバー46が操作されたシフト位置を示す信号を、シフトレンジの切替指令としてSBWECU1へ出力する。尚、本実施形態において、シフトレバー46のシフト位置としては、自動変速機2のシフトレンジに対応した各位置、即ち、パーキングロック(P),ニュートラル(N),ドライブ(D),リバース(R)の各位置がある。
アルコールセンサ22は、当該センサ22を触った人の汗から、その汗中のアルコール濃度を検出するセンサであり、人が車両を運転する最中に手で触る部分に設けられている。尚、本実施形態において、アルコールセンサ22は、ステアリングホイール43において、運転中に常時触られると考えられる部分(例えば図2にて矢印A,Bで示す部分の両方又は一方)に設けられているが、例えばシフトレバー46の頭部などに設けても良い。また、飲酒をした者の酩酊度合いは、血液中のアルコール濃度に依存し、血液中のアルコール濃度と汗中のアルコール濃度には相関関係があることから、アルコールセンサ22によるアルコール濃度の検出値により、被験者の酩酊度合いを判断することができる。
車速センサ23は、車両の走行速度を検出するセンサである。
次に、シフトレンジ切替機構8について説明する。
シフトレンジ切替機構8は、自動変速機2のシフトレンジを、パーキングロック(P),ニュートラル(N),ドライブ(D),リバース(R)の各レンジに切り替えるためのものであり、図3に示す如く構成されている。
即ち、シフトレンジ切替機構8は、自動変速機2内の図示しない摩擦係合装置の係合及び解放を、上記各レンジの切替状態に応じて切替制御するためのレンジ切替弁31及びマニュアルバルブ32と、各レンジを保持するためのディテントスプリング33及びディテントレバー34と、シフトレンジがPレンジに切り替えられたときに、自動変速機2の図示しない出力軸に設けられたパークギヤ35にパークポール36を嵌合させて、出力軸の回転を停止させるパークロッド37と、ディテントレバー34が固定されたコントロールロッド38と、パークロッド37に設けられて、パークギヤ35の回転位置が、パークポール36の噛合突起36aがパークギヤ35の歯と噛合可能な回転位置となるまで、パークポール36をパークギヤ35方向に付勢するための付勢部材(スプリング及びパークポールへの当接部材)39とから構成されている。
そして、このシフトレンジ切替機構8は、コントロールロッド38の回転により、ディテントレバー34をコントロールロッド38の軸周りに回動させて、ディテントレバー34に連結されたレンジ切替弁31(延いてはマニュアルバルブ32)及びパークロッド37を、各レンジに対応した切替位置に制御する、周知のものである。更に、本実施形態では、こうしたシフトレンジの切り替えを電動で行うために、コントロールロッド38にモータ24の回転軸を直結している。
尚、このようなシフトレンジ切替機構8において、自動変速機2のシフトレンジをPレンジに切り替える際には、コントロールロッド38の回動によりパークロッド37を図3に示す矢印A方向に移動させて、パークギヤ35の歯にパークポール36の噛合突起36aを噛合させる。これにより、自動変速機2の出力軸が回転不能に固定され、延いては、車両の動力であるエンジン出力を車輪に伝える回転軸(プロペラシャフトやドライブシャフト)も固定されて、車両が移動不能になる。また逆に、自動変速機2のシフトレンジをPレンジから他のレンジに切り替える際には、パークギヤ35と噛合突起36aとの噛合によって生じる摩擦力に抗して、パークロッド37を図2に示す矢印B方向に移動させる。
次に、SBWECU1のマイコン6が実行する処理について、図4〜図6を用い説明する。
まず図4は、SBWECU1に前述の電源電圧が供給されて、当該SBWECU1が動作を開始すると実行される始動時処理を表すフローチャートである。
図4に示すように、SBWECU1のマイコン6が始動時処理の実行を開始すると、まずS110にて、エンジンが始動するまで待つ。尚、エンジンが始動したことは、例えば、エンジンECU12から通知される。
そして、エンジンが始動したと判断すると(S110:YES)、S120に進み、メータECU15に指令を与えて、インストルメントパネル内の表示機器に、運転者(運転席に居る人であり、この時点では車両を運転しようとしている人)に対しアルコールチェックの実施を促すメッセージ(アイコンや文章)を表示させる。尚、この時点では、エンジンの始動直後であるため、自動変速機2のシフトレンジはパーキングロック(P)又はニュートラル(N)になっている。
そして、次のS130にて、運転者がアルコールセンサ22に触れたか否かを判定する。具体的には、人がアルコールセンサ22に触れれば、そのアルコールセンサ22からの信号に特定の変化が現れるため、その変化が現れたか否かを判定する。そして、運転者がアルコールセンサ22に触れていないと判定したならば、S120に戻り、上記メッセージの表示を続ける。
また、S130にて、運転者がアルコールセンサ22に触れたと判定すると、S140に進む。そして、S140では、アルコールセンサ22からの信号に基づき、被験者である運転者にアルコール反応があるか否か(つまり、運転者が飲酒状態であるか否か)を判定する。具体的には、アルコールセンサ22からの信号によって検出される被験者の汗中のアルコール濃度が規定値以上であるか否かを判定する。
S140でアルコール反応があると判定した場合には、S150に進んで、シフトレンジ切替許可/禁止フラグを禁止側(例えば“1”)に設定し、その後、S170に進む。また、S140でアルコール反応がないと判定した場合には、S160に移行して、シフトレンジ切替許可/禁止フラグを許可側(例えば“0”)に設定し、その後、S170に進む。
S170では、自動変速機2の現在のシフトレンジがパーキングロック(P)であるか否かを判定し、パーキングロック(P)である場合(即ち、シフトレンジがパーキングロック(P)の状態でエンジンが始動された場合)には、S180に進む。尚、マイコン6自身が自動変速機2のシフトレンジを制御しているため、現在のシフトレンジは既知である。
S180では、シフトセンサ21からの信号に基づいて、シフトレバー46の操作位置(シフト位置)を検出し、そのシフトレバー46がパーキングロック(P)以外のシフト位置(D,R,Nの何れか)に操作されるまで待つ。そして、シフトレバー46がパーキングロック(P)以外のシフト位置に操作されたと判定したならば、S190に進む。
S190では、シフトレンジ切替許可/禁止フラグが禁止側に設定されているか否かを判定し、そのフラグが禁止側に設定されていれば、S200に進む。そのS200では、メータECU15に指令を与えて、インストルメントパネル内の表示機器に、アルコール反応があるためシフトレンジを切り替えることができないことを示すメッセージ(アイコンや文章)を表示させる。そして、その後、S120に戻って、再びアルコールチェックを行う。尚、S200では、メッセージの表示と共に警告音を鳴らすようにしたり、警告音を鳴らすことだけ行うようにしても良い。
また、S190にて、シフトレンジ切替許可/禁止フラグが禁止側に設定されていない(即ち、許可側に設定されている)と判定した場合には、S210に移行して、モータ24を駆動することにより、自動変速機2のシフトレンジを、S180で判定したシフト位置に対応するレンジへと切り替える。つまり、運転者がシフトレバー46を操作した通りにシフトレンジを切り替える。そして、その後、当該始動時処理を終了する。
一方、上記S170にて、自動変速機2のシフトレンジがパーキングロック(P)ではないと判定した場合(即ち、シフトレンジがニュートラル(N)の状態でエンジンが始動された場合)には、S220に移行する。
S220では、シフトセンサ21からの信号に基づいて、シフトレバー46がパーキングロック(P)のシフト位置に操作されたか否かを判定し、パーキングロック(P)のシフト位置に操作されたと判定した場合には、S223に進み、モータ24を駆動することにより、自動変速機2のシフトレンジをニュートラル(N)からパーキングロック(P)に切り替える。そして、次のS225にて、シフトレンジ切替許可/禁止フラグが禁止側に設定されているか否かを判定し、禁止側に設定されていなければ(即ち、許可側に設定されていれば)、そのまま当該始動時処理を終了するが、シフトレンジ切替許可/禁止フラグが禁止側に設定されていれば、S120に戻って、再びアルコールチェックを行う。
また、S220にて、シフトレバー46がパーキングロック(P)のシフト位置に操作されていないと判定した場合には、S230に移行し、シフトセンサ21からの信号に基づいて、シフトレバー46がドライブ(D)又はリバース(R)のシフト位置に操作されたか否かを判定する。そして、シフトレバー46がドライブ(D)又はリバース(R)のシフト位置に操作されていないと判定した場合には、S220に戻る。
また、S230にて、シフトレバー46がドライブ(D)又はリバース(R)のシフト位置に操作されたと判定した場合には、前述のS190に移行する。よって、この場合には、シフトレンジ切替許可/禁止フラグが禁止側に設定されていれば、自動変速機2のシフトレンジがニュートラル(N)から切り替えられることなく、S200の処理によるメッセージが表示されて、再びアルコールチェックが行われることとなり、また、シフトレンジ切替許可/禁止フラグが許可側に設定されていれば、S210の処理により、自動変速機2のシフトレンジが、シフトレバー46の操作に対応したレンジ(D又はR)に切り替えられることとなる。
そして、マイコン6は、上記S210の処理を行うか、上記S225でシフトレンジ切替許可/禁止フラグが許可側に設定されていると判定して、当該始動時処理を終了すると、その後は、図5の通常制御処理を繰り返し実行する。
即ち、図5に示すように、通常制御処理では、まずS310にて、シフトセンサ21からの信号に基づき、シフトレバー46が自動変速機2の現在のシフトレンジとは異なるシフトレンジに対応するシフト位置へ操作されたか否かを判定し、そのことを検知すると(S310:YES)、S320にて、モータ24を駆動することにより、自動変速機2のシフトレンジを、シフトレバー46が今回操作されたシフト位置に対応するレンジに切り替える。
更に、マイコン6は、図4のS210又は図5のS320により、自動変速機2のシフトレンジをパーキングロック(P)又はニュートラル(N)から、ドライブ(D)又はリバース(R)に切り替えたならば(即ち、運転者が車両を運転中と考えられる場合には)、上記通常制御処理と並行して、図6の運転中チェック処理を一定時間毎に繰り返し実行する。
そして、図6に示すように、マイコン6が運転中チェック処理の実行を開始すると、まずS410にて、図4のS140と同様に、アルコールセンサ22からの信号に基づき、被験者(運転者)にアルコール反応があるか否かを判定する。
そして、アルコール反応がないと判定した場合には(S410:NO)、そのまま当該運転中チェック処理を終了するが、アルコール反応があると判定した場合には(S410:YES)、S420に進む。
S420では、自動変速機2のシフトレンジを現在のドライブ(D)又はリバース(R)からニュートラル(N)へ自動的に切り替える前の準備処理を行う。
この準備処理は、自車両の運転者と車両外の人(他車両の運転者)に注意喚起させるための処理であり、本実施形態では、インストルメントパネル内の表示機器にシフトレンジをニュートラル(N)へと自動的に切り替えることを示すメッセージ(アイコンや文章)を表示させる自車両運転者への注意喚起処理と、車両のハザードランプ(又はブレーキランプ)を点滅させる他車両運転者への注意喚起処理である。また、自車両運転者への注意喚起処理としては、例えば、ニュートラル(N)へ切り替えることを音で知らせる処理でも良い。
そして、次のS430にて、一定の時間が経過するのを待った後、モータ24を駆動して、自動変速機2のシフトレンジをニュートラル(N)に切り替える。
更に、S430では、上記通常制御処理(図5)のS320で自動変速機2のシフトレンジをドライブ(D)又はリバース(R)に切り替えるのを禁止する処理を行う。例えば、このS430にて、禁止フラグをオンし、通常制御処理のS320では、その禁止フラグをチェックして、該禁止フラグがオンされていれば、シフトレバー46がドライブ(D)又はリバース(R)のシフト位置に操作されたことを検知した場合でもシフトレンジの切り替えを実施しない、という処理が行われる。
このS430に続くS440では、ECBECU16に指令を与えて、車速が徐々に低下するように各車輪のブレーキを作動させる。
そして、次のS450にて、車速センサ23からの信号に基づき車速が0になったか否かを判定し、車速が0でないと判定した場合にはS440に戻るが、車速が0になったと判定したならば、S460に進んで、モータ24を駆動することにより、自動変速機2のシフトレンジをニュートラル(N)からパーキングロック(P)に切り替える。その後、当該運転中チェック処理を終了する。
以上のようなSBWECU1では、自動変速機2のシフトレンジがパーキングロック(P)になっている状態でエンジンが始動された場合に、アルコールセンサ22による運転者のアルコールチェックを行い(S120〜S140)、アルコール反応があると判定した場合には(S140:YES)、シフトレンジ切替許可/禁止フラグを禁止側に設定することにより(S150)、たとえシフトレバー46がパーキングロック(P)以外のシフト位置に操作されても(S180:YES)、図4におけるS210で自動変速機2のシフトレンジをパーキングロック(P)から切り替えるのを禁止している(S190:YES→S200)。
このため、自動変速機2のシフトレンジがパーキングロック(P)になっている状態で、飲酒状態の運転不適切な人がシフトレバー46を操作しても、実際のシフトレンジはパーキングロック(P)から他のレンジに切り替わらず、車両を動かすことはできなくなる。
また、本実施形態のSBWECU1では、自動変速機2のシフトレンジがニュートラル(N)になっている状態でエンジンが始動された場合にも、アルコールセンサ22による運転者のアルコールチェックを行い(S120〜S140)、アルコール反応があると判定した場合には(S140:YES)、やはりシフトレンジ切替許可/禁止フラグを禁止側に設定するようになっている(S150)。そして、その場合、シフトレバー46がパーキングロック(P)のシフト位置に操作されたなら自動変速機2のシフトレンジをパーキングロック(P)に切り替えるが(S220:YES→S223)、シフトレバー46がドライブ(D)又はリバース(R)のシフト位置に操作されても、自動変速機2のシフトレンジをドライブ(D)又はリバース(R)に切り替えるのは禁止している(S230:YES→S190:YES→S200)。つまり、自動変速機2のシフトレンジを、ニュートラル(N)からパーキングロック(P)以外のレンジに切り替えるのを禁止している。
このため、自動変速機2のシフトレンジがニュートラル(N)になっている状態で、飲酒状態の人がシフトレバー46を操作してシフトレンジをパーキングロック(P)以外の走行可能レンジ(D又はR)に切り替えようとしても、実際のシフトレンジは切り替わらず、車両を動かすことはできなくなる。
尚、自動変速機2のシフトレンジがニュートラル(N)の場合、アルコール反応があると判定された運転者は、シフトレバー46を操作することにより、シフトレンジをニュートラル(N)からパーキングロック(P)にだけ切り替えることはできるが(S220:YES→S223)、その場合、S225で“YES”と判定されて再びS120以降の処理が行われる。よって、その後、その運転者は、S140の処理でアルコール反応があると判定される限り、シフトレバー46を操作してもシフトレンジをパーキングロック(P)から他のレンジに切り替えることはできない。
このような本実施形態のSBWECU1によれば、飲酒状態の人が車両を走行させること(つまり飲酒運転)を未然に防止することができる。しかも、シフトレバー46をロックさせる機構を追加する必要がなく、車両への組み付け性の悪化やコストアップを招くことがない。また、シフトレンジの切り替えが禁止された状態でも、エンジンの作動は可能であるため、車室内の快適性を確保できる。
更に、本実施形態のSBWECU1では、自動変速機2のシフトレンジがドライブ(D)又はリバース(R)の走行可能レンジになっている状態であって、運転者が車両を運転中と考えられる場合にも、図6の運転中チェック処理を一定時間毎に実行することにより、運転者のアルコールチェックを行い(S410)、アルコール反応があると判定した場合には(S410:YES)、自動変速機2のシフトレンジをニュートラル(N)へと自動的に切り替えると共に、シフトレバー46が操作されても自動変速機2のシフトレンジをドライブ(D)又はリバース(R)に切り替えるのを禁止するようになっている(S430)。
このため、もし飲酒状態の人が車両を走行させたとしても、自動変速機2のシフトレンジが走行可能レンジ(D又はR)からニュートラル(N)へと自動的に切り替えられ、しかも、その人がシフトレバー46を操作してシフトレンジを走行可能レンジに戻そうとしても、その操作は無効になる。よって、それ以上は車両を走行させることができなくなり、飲酒運転を一層確実に防止できる。
特に、自動変速機2のシフトレンジがパーキングロック(P)又はニュートラル(N)になっているエンジン始動直後において、飲酒状態の人とは別の人が、運転者として図4のS120〜S140によるアルコールチェックを受けることにより、自動変速機2のシフトレンジを走行可能レンジ(D又はR)に操作し、その後、飲酒状態の人が車両の運転を行う、といった不正な行為が行われたとしても、図6の運転中チェック処理により、車両が走行できないようにすることができる。
また、図6の運転中チェック処理では、自動変速機2のシフトレンジをニュートラル(N)へと自動的に切り替えた後、車両が停止状態であること(車速=0)を検知すると、自動変速機2のシフトレンジをパーキングロック(P)へと自動的に切り替えるようになっている(S450:YES→S460)。
このため、車両の動力を車輪に伝えるプロペラシャフトやドライブシャフト等の回転軸がフリーになっていることを防止でき、坂道などで車両が勝手に動いてしまうことを確実に防止することができる。尚、車両が勝手に動かないようにするためには、例えば、ECBECU16に指令を与えてブレーキを作動させたままにしたり、EPBECU17に指令を与えてパーキングブレーキをかけるようにしても良い。但し、自動変速機2のシフトレンジをパーキングロック(P)に切り替えるようにした方が、SBWECU1だけで制御を自己完結できるため、より確実である。
また、図6の運転中チェック処理では、S430で自動変速機2のシフトレンジをニュートラル(N)に切り替える前に、S420の準備処理(自車両運転者への注意喚起処理と他車両運転者への注意喚起処理)を行うため、シフトレンジがニュートラル(N)になって車両が減速することを、自車両の運転者と他車両の運転者に注意させることができ、安全性を向上させることができる。尚、図6のS420では、自車両運転者への注意喚起処理と、他車両運転者への注意喚起処理との何れか一方だけを行うようにしても良い。
また、図6の運転中チェック処理では、S430で自動変速機2のシフトレンジをニュートラル(N)に切り替えた場合に、ブレーキを作動させて車両を積極的に減速させるようになっている(S440)。このため、シフトレンジがニュートラル(N)になった車両を、自然にではなく、速やかに且つ安全に停止させることができる。
ところで、SBWECU1のマイコン6が、例えば図4のS150又はS200にて、運転者からのアルコール検知に伴いシフトレンジの切り替え禁止を実施したことを示す履歴情報(以下、第1種履歴情報という)を、EEPROM7に記憶するようにしても良い。同様に、SBWECU1のマイコン6が、例えば図6のS430又はS460にて、運転者からのアルコール検知に伴いシフトレンジをニュートラル(N)へと自動的に切り替えたことを示す履歴情報(以下、第2種履歴情報という)を、EEPROM7に記憶するようにしても良い。
そして、例えば、マイコン6が、SBWECU1と通信可能に接続される診断装置(いわゆる診断ツール)からの要求を受けると、その診断装置へEEPROM7内の履歴情報を送信するようにしておけば、車両事故などがあった場合に、調査者が、上記診断装置によりEEPROM7内の第1種履歴情報を読み出すことで、飲酒状態の人が車両を走行させようとしたか否かを調べることができるようになる。同様に、調査者が、上記診断装置によりEEPROM7内の第2種履歴情報を読み出すことで、飲酒状態の人が車両を走行させたか否かを調べることができるようになる。
更に、図4のS150又はS200にて、第1種履歴情報として、例えば、その時の時刻や、車両の総走行距離や、車両の位置情報などの付加情報(以下、第1種付加情報という)もEEPROM7に記憶するように構成すれば、調査者は、その第1種付加情報に基づいて、飲酒状態の人が車両を走行させようとした時刻や場所を詳細に調べることができるようになる。同様に、図6のS430又はS460にて、第2種履歴情報として、例えば、その時の時刻や、車両の総走行距離や、車両の位置情報などの付加情報(以下、第2種付加情報という)もEEPROM7に記憶するように構成すれば、調査者は、その第2種付加情報に基づいて、飲酒状態の人が車両を走行させた時刻や場所を詳細に調べることができるようになる。
尚、上記付加情報となる時刻や総走行距離は、例えばメータECU15から取得することができ、車両の位置情報は、例えば車両のナビゲーション装置(図示省略)から取得することができる。一方、上記のような第1種,第2種履歴情報は、電源バックアップされた揮発性メモリ(いわゆるバックアップRAMやスタンバイRAMと呼ばれるメモリ)に記憶するようにしても良い。
また、SBWECU1のマイコン6が、例えば図4のS150又はS200にて、運転者からのアルコール検知に伴いシフトレンジの切り替え禁止を実施したことを示す情報であって、当該車両の識別情報(車両登録番号や車体番号)も含む報知情報(以下、第1種報知情報という)を、通信ECU14から車両外の情報処理装置へ送信させるようにしても良い。同様に、SBWECU1のマイコン6が、例えば図6のS430又はS460にて、運転者からのアルコール検知に伴いシフトレンジをニュートラル(N)へと自動的に切り替えたことを示す情報であって、当該車両の識別情報も含む報知情報(以下、第2種報知情報という)を、通信ECU14から車両外の情報処理装置へ送信させるようにしても良い。
このように構成すれば、車両から上記情報処理装置へ送られてくる第1種報知情報により、飲酒状態の人がその車両を走行させようとしたことを知ることができる。同様に、車両から上記情報処理装置に送られてくる第2種報知情報により、飲酒状態の人がその車両を走行させたことを知ることができる。このため、上記情報処理装置を、飲酒運転を取り締まる当局が管理する情報処理装置とすれば、飲酒運転の取り締まりを容易に行うことができるようになる。特に、この場合、第2種報知情報は、飲酒運転の通報としての役割を果たすこととなる。
更に、上記情報処理装置へ第1種報知情報として前述の第1種付加情報を含んだものを送信するように構成すれば、飲酒状態の人が車両を走行させようとした時刻や場所を特定し易くなる。同様に、上記情報処理装置へ第2種報知情報として前述の第2種付加情報を含んだものを送信するように構成すれば、飲酒状態の人が車両を走行させた時刻や場所を特定し易くなる。
また、SBWECU1のマイコン6が、例えば図4のS150又はS200にて、エンジンECU12に指令を与え、運転者によるアクセル操作に拘わらずエンジン回転数を所定値以下に抑制させるようにしても良い。具体的には、例えば、エンジンECU12に、アクセルの操作量に拘わらず電子スロットル45の開度を一定値以下にする制御を行わせれば良い。同様に、SBWECU1のマイコン6が、例えば図6のS430又はS460にて、エンジンECU12に指令を与え、運転者によるアクセル操作に拘わらずエンジン回転数を所定値以下に抑制させるようにしても良い。
このように構成すれば、飲酒状態の人が誤って或いは故意にアクセルを操作したとしても、エンジン回転数を所定値以下に抑制することができ、エンジンの無意味な空ぶかしを防止することができる。
尚、ここではエンジン(内燃機関)を走行動力源としてその回転数を制限することで出力を制限する(抑制する)旨の説明を行ったが、走行動力源としてエンジン以外にモータ等の他の動力源を持つもの(例えばハイブリッド車両)や、走行動力源がモータのみからなる電気自動車のような場合にも、モータ等の他の動力源の出力を制限する(電力などの供給エネルギーを制限することなどを行う)、あるいは全ての動力源が稼動状態であれば全ての動力源の出力を制限するようにしても良い。以下、他の実施形態についても同様である。
尚、本実施形態では、図4のS210と図5の通常制御処理が制御手段に相当している。また、図4のS120〜S140と図6のS410が状態判定手段に相当している。そして、図4のS120〜S140,S210以外の処理が切替禁止手段に相当し、図6のS410以外の処理が走行阻止手段に相当している。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態のSBWECUについて説明する。尚、第2実施形態のSBWECUは、それの周辺装置も含めハードウェア構成は第1実施形態と同じである。このため、以下の説明において、符号としては、第1実施形態と同じものを用いる。
第2実施形態のSBWECU1は、第1実施形態と比較すると、マイコン6が図4の始動時処理に代えて、図7の始動時処理を実行する点が異なっている。
そして、図7の始動時処理は、図4の始動時処理と比較すると、下記(1)〜(3)の点が異なっている。
(1)S240が追加されており、前述のS220で、シフトレバー46がパーキングロック(P)のシフト位置に操作されていないと判定した場合には、そのS240に進む。
そして、S240では、シフトレンジ切替許可/禁止フラグが禁止側に設定されているか否かを判定し、そのフラグが禁止側に設定されていなければ(即ち、許可側に設定されていれば)、S230に進む。
(2)S230にて、シフトレバー46がドライブ(D)又はリバース(R)のシフト位置に操作されたと判定した場合には、S190ではなく、そのままS210に移行して、自動変速機2のシフトレンジを、シフトレバー46の操作に対応したレンジに切り替える。上記S240で、シフトレンジ切替許可/禁止フラグが許可側に設定されていることを既に確認済みであるからである。
(3)S250が追加されており、上記S240で、シフトレンジ切替許可/禁止フラグが禁止側に設定されていると判定した場合には、そのS250に進む。
そして、S250では、車速が0であるか否かを判定し、車速が0であることを確認できたならば、モータ24を駆動して自動変速機2のシフトレンジをニュートラル(N)からパーキングロック(P)に切り替える。また、それと同時に、メータECU15に指令を与えて、インストルメントパネル内の表示機器に、アルコール反応があるためシフトレンジをパーキングロック(P)へ自動的に切り替えることを示すメッセージ(アイコンや文章)を表示させる。尚、メッセージの表示と共に警告音を鳴らすようにしたり、警告音を鳴らすことだけ行うようにしても良い。そして、その後、S120に戻る。
このような第2実施形態のSBWECU1においても、自動変速機2のシフトレンジがニュートラル(N)の状態で、運転者にアルコール反応があると判定したならば(S140:YES→S150)、自動変速機2のシフトレンジをシフトレバー46の操作に応じてパーキングロック(P)へ切り替えることは可能であるが(S220:YES→S223)、ドライブ(D)又はリバース(R)への切り替えは禁止される。たとえ運転者がシフトレバー46をドライブ(D)又はリバース(R)のシフト位置に操作しても、S240で“YES”と判定されてS230の処理が行われず、そのシフトレバー46の操作が無視されるからである。
そして更に、第2実施形態のSBWECU1では、シフトレンジがニュートラル(N)の状態でドライブ(D)又はリバース(R)への切り替えが禁止された場合に、運転者がシフトレバー46をパーキングロック(P)のシフト位置に操作しなくても、シフトレンジをパーキングロック(P)へと自動的に切り替えるようになっている(S220:NO→S240:YES→S250)。このため、坂道などで車両が勝手に動いてしまうことを確実に防止することができる。
尚、第1実施形態で述べた第1種履歴情報を記憶する処理や、第1種報知情報を送信する処理や、エンジン回転数を所定値以下に抑制させる処理を、例えば図7のS150でなく、S200で行う場合には、それらの処理を図7のS250でも行うようにすれば良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、図4の処理は、自動変速機2のシフトレンジがパーキングロック(P)の状態でエンジンが始動した場合にだけ実行するようにしたり、シフトレンジがニュートラル(N)の状態でエンジンが始動した場合にだけ実行するようにしても良い。また、前者の場合には、S220以降の処理を削除することができる。一方、エンジンの始動直後に限らず、自動変速機2のシフトレンジが走行可能レンジ(D又はR)からパーキングロック(P)又はニュートラル(N)になったとき毎に、図4のS120以降の処理を、図5の通常制御処理を休止した上で実行するようにしても良い。そして、以上のことは図7の処理についても同様である。
一方、もし図6の運転中チェック処理を行わないのであれば、アルコールセンサ22は、例えばプッシュスタートスイッチ42等、ステアリングホイール43やシフトレバー46以外の部分に設けても良い。
また、上記各実施形態では、アルコール検査を行って運転者の飲酒状態を運転不適状態として検知するようにしていたが、交通事故を招く可能性が高いと考えられる他の状態を検知するように構成しても良い。例えば、図4,図7のS140及び図6のS410では、運転者の顔を撮影するカメラからの画像に基づき、運転者が眠気を感じている状態か否かを判定したり、運転者に対して音声又は文字表示によるいくつかの質問をし、それに対する返事の内容を音声認識処理で解析することにより、運転者が、麻薬などの違法薬物を服用している状態や、通常の医薬品の副作用による躁状態や、体調不良状態などであるか否かを判定したりするように構成しても良い。
実施形態のシフト・バイ・ワイヤECU(SBWECU)と、それの周辺装置とを表す構成図である。 車両の運転席周囲を表す説明図である。 シフトレンジ切替機構の概略構成を表す説明図である。 第1実施形態の始動時処理を表すフローチャートである。 通常制御処理を表すフローチャートである。 運転中チェック処理を表すフローチャートである。 第2実施形態の始動時処理を表すフローチャートである。
符号の説明
1…SBWECU(シフト・バイ・ワイヤECU)、2…自動変速機、6…マイコン、7…EEPROM、8…シフトレンジ切替機構、11…電源ECU、12…エンジンECU、13…ECTECU、14…通信ECU、15…メータECU、16…ECBECU、17…EPBECU、21…シフトセンサ、22…アルコールセンサ、23…車速センサ、24…モータ、41…スタータ、42…プッシュスタートスイッチ、43…ステアリングホイール、44…インジェクタ、45…電子スロットル、46…シフトレバー

Claims (15)

  1. 自動変速機のシフトレンジを、パーキングロックを含む各種レンジに切り替えるためのシフトレンジ切替機構と、前記シフトレンジ切替機構を作動させる動力源としてのアクチュエータと、を備えた車両に用いられ、
    前記自動変速機のシフトレンジを切り替えるための操作部に対する操作によって入力されるシフトレンジの切替指令に従い前記アクチュエータを駆動することにより、前記自動変速機のシフトレンジを前記切替指令に対応したシフトレンジに制御する制御手段を備えた自動変速機のシフトレンジ切替制御装置であって、
    前記車両の運転者が車両の運転を行うのに適さない運転不適状態か否かを判定する状態判定手段と、
    前記車両の走行動力源が始動された際に、前記状態判定手段を作動させ、その状態判定手段により前記運転者が運転不適状態と判定された場合には、前記制御手段が前記自動変速機のシフトレンジを、前記切替指令に従い前記車両の車輪へ動力を伝達可能な走行可能レンジに切り替えるのを禁止する切替禁止手段と、
    を備えていることを特徴とするシフトレンジ切替制御装置。
  2. 自動変速機のシフトレンジを、パーキングロックを含む各種レンジに切り替えるためのシフトレンジ切替機構と、前記シフトレンジ切替機構を作動させる動力源としてのアクチュエータと、を備えた車両に用いられ、
    前記自動変速機のシフトレンジを切り替えるための操作部に対する操作によって入力されるシフトレンジの切替指令に従い前記アクチュエータを駆動することにより、前記自動変速機のシフトレンジを前記切替指令に対応したシフトレンジに制御する制御手段を備えた自動変速機のシフトレンジ切替制御装置であって、
    前記車両の運転者が車両の運転を行うのに適さない運転不適状態か否かを判定する状態判定手段と、
    前記自動変速機のシフトレンジがパーキングロックになっている状態で、前記状態判定手段を作動させ、その状態判定手段により前記運転者が運転不適状態と判定された場合には、前記制御手段が前記自動変速機のシフトレンジを前記切替指令に従い切り替えるのを禁止する切替禁止手段と、
    を備えていることを特徴とするシフトレンジ切替制御装置。
  3. 自動変速機のシフトレンジを、パーキングロックを含む各種レンジに切り替えるためのシフトレンジ切替機構と、前記シフトレンジ切替機構を作動させる動力源としてのアクチュエータと、を備えた車両に用いられ、
    前記自動変速機のシフトレンジを切り替えるための操作部に対する操作によって入力されるシフトレンジの切替指令に従い前記アクチュエータを駆動することにより、前記自動変速機のシフトレンジを前記切替指令に対応したシフトレンジに制御する制御手段を備えた自動変速機のシフトレンジ切替制御装置であって、
    前記車両の運転者が車両の運転を行うのに適さない運転不適状態か否かを判定する状態判定手段と、
    前記自動変速機のシフトレンジがニュートラルになっている状態で、前記状態判定手段を作動させ、その状態判定手段により前記運転者が運転不適状態と判定された場合には、前記制御手段が前記自動変速機のシフトレンジを前記切替指令に従いパーキングロック以外のレンジに切り替えるのを禁止する切替禁止手段と、
    を備えていることを特徴とするシフトレンジ切替制御装置。
  4. 請求項3に記載のシフトレンジ切替制御装置において、
    前記切替禁止手段は、前記禁止を実施すると共に、前記アクチュエータを駆動して前記自動変速機のシフトレンジをパーキングロックへと自動的に切り替えること、
    を特徴とするシフトレンジ切替制御装置。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載のシフトレンジ切替制御装置において、
    前記切替禁止手段は、前記禁止を実施した場合に、そのことを示す履歴情報を不揮発性メモリ又は電源バックアップされた揮発性メモリからなる記憶手段に記憶すること、
    を特徴とするシフトレンジ切替制御装置。
  6. 請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載のシフトレンジ切替制御装置において、
    前記切替禁止手段は、前記禁止を実施した場合に、そのことを示す情報を前記車両の外部にある装置へ送信する処理を行うこと、
    を特徴とするシフトレンジ切替制御装置。
  7. 請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載のシフトレンジ切替制御装置において、
    前記切替禁止手段は、前記禁止を実施した場合に、前記車両の走行動力源の出力を所定値以下に抑制する処理を行うこと、
    を特徴とするシフトレンジ切替制御装置。
  8. 自動変速機のシフトレンジを、パーキングロックを含む各種レンジに切り替えるためのシフトレンジ切替機構と、前記シフトレンジ切替機構を作動させる動力源としてのアクチュエータと、を備えた車両に用いられ、
    前記自動変速機のシフトレンジを切り替えるための操作部に対する操作によって入力されるシフトレンジの切替指令に従い前記アクチュエータを駆動することにより、前記自動変速機のシフトレンジを前記切替指令に対応したシフトレンジに制御する制御手段を備えた自動変速機のシフトレンジ切替制御装置であって、
    前記車両の運転者が車両の運転を行うのに適さない運転不適状態か否かを判定する状態判定手段と、
    前記自動変速機のシフトレンジがパーキングロック及びニュートラル以外のレンジであって、前記車両の車輪へ動力を伝達可能な走行可能レンジになっている状態で、前記状態判定手段を作動させ、その状態判定手段により前記運転者が運転不適状態と判定された場合には、前記アクチュエータを駆動して前記自動変速機のシフトレンジをニュートラルへと自動的に切り替えると共に、前記制御手段が前記自動変速機のシフトレンジを前記切替指令に従い前記走行可能レンジに切り替えるのを禁止する走行阻止手段と、
    を備えていることを特徴とするシフトレンジ切替制御装置。
  9. 請求項8に記載のシフトレンジ切替制御装置において、
    前記走行阻止手段は、前記自動変速機のシフトレンジをニュートラルへと自動的に切り替えた後、車両が停止状態であることを検知すると、前記アクチュエータを駆動して前記自動変速機のシフトレンジをパーキングロックへと自動的に切り替えること、
    を特徴とするシフトレンジ切替制御装置。
  10. 請求項8又は請求項9に記載のシフトレンジ切替制御装置において、
    前記走行阻止手段は、前記自動変速機のシフトレンジをニュートラルへと自動的に切り替える場合に、前記車両の運転者又は前記車両外の人に注意させるための処理を行うこと、
    を特徴とするシフトレンジ切替制御装置。
  11. 請求項8ないし請求項10の何れか1項に記載のシフトレンジ切替制御装置において、
    前記走行阻止手段は、前記自動変速機のシフトレンジをニュートラルへと自動的に切り替えた場合に、前記車両のブレーキを制御して前記車両を減速させること、
    を特徴とするシフトレンジ切替制御装置。
  12. 請求項8ないし請求項11の何れか1項に記載のシフトレンジ切替制御装置において、
    前記走行阻止手段は、前記自動変速機のシフトレンジをニュートラルへと自動的に切り替えた場合に、そのことを示す履歴情報を不揮発性メモリ又は電源バックアップされた揮発性メモリからなる記憶手段に記憶すること、
    を特徴とするシフトレンジ切替制御装置。
  13. 請求項8ないし請求項12の何れか1項に記載のシフトレンジ切替制御装置において、
    前記走行阻止手段は、前記自動変速機のシフトレンジをニュートラルへと自動的に切り替えた場合に、そのことを示す情報を前記車両の外部にある装置へ送信する処理を行うこと、
    を特徴とするシフトレンジ切替制御装置。
  14. 請求項8ないし請求項13の何れか1項に記載のシフトレンジ切替制御装置において、
    前記走行阻止手段は、前記自動変速機のシフトレンジをニュートラルへと自動的に切り替えた場合に、前記車両の走行動力源の出力を所定値以下に抑制する処理を行うこと、
    を特徴とするシフトレンジ切替制御装置。
  15. 請求項1ないし請求項14の何れか1項に記載のシフトレンジ切替制御装置において、
    前記状態判定手段は、前記運転者が飲酒状態か否かを、運転不適状態か否かとして判定すること、
    を特徴とするシフトレンジ切替制御装置。
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