JP2009188387A - 半導体冷却構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体素子の冷却効率に優れた半導体冷却構造を提供すること。
【解決手段】半導体素子21を内蔵する半導体モジュール2と該半導体モジュール2に密着配置された冷却管3とを有する半導体冷却構造1。冷却管3は、冷却媒体を導入する冷媒入口311と、冷却媒体を排出する冷媒出口312とを有すると共に、冷媒入口311から冷媒出口312に向かって冷却媒体を流通させる冷媒流路を内部に有する。冷媒流路には、半導体モジュール2と密着する冷却面33に垂直な冷却面垂直方向Xに冷却媒体を移動させる冷媒移動手段を設けてなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体素子を内蔵する半導体モジュールと、該半導体モジュールに密着配置された冷却管とを有する半導体冷却構造に関する。
例えば、インバータ等の電力変換装置には、半導体素子を内蔵した複数の半導体モジュールが配設され、該半導体モジュールに大きな電流が流れるよう構成されている。そのため、半導体素子の温度上昇を防ぐべく、半導体素子を冷却するための冷却媒体を流通させる冷却管を、半導体モジュールに密着配置した構造がある(特許文献1参照)。
そして、上記冷却管の内側の冷媒流路にはフィンが設けられ、半導体素子の表面の温度分布に応じて、冷媒流路の幅方向に不均一な冷却効率分布を冷却面に形成するように、フィンを配列している。ここで、幅方向とは、冷却媒体の流通する方向および冷却面に直交する方向との双方に直交する方向である。
特開2006−60114号公報
しかしながら、上記従来の半導体冷却構造においては、冷媒流路における冷却面に直交する方向に温度分布が生じるおそれがある。すなわち、冷却管における半導体モジュールと密着する冷却面に近い位置を流れる冷却媒体は、半導体モジュールから離れた位置を流れる冷却媒体よりも、温度が上昇しやすい。そのため、冷却媒体と半導体モジュールとの間の熱交換が効率的ではない。
また、冷却管の両面に半導体モジュールを密着配置する場合においても、冷却管の一方の面に配置した半導体素子と他方の面に配置した半導体素子との間に発熱量の差があると、上記従来の半導体冷却構造では、冷媒流路における冷却面に直交する方向に温度分布が生じるおそれがある。その結果、同様に、半導体素子の冷却効率を充分に高めることが困難となるおそれがある。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、半導体素子の冷却効率に優れた半導体冷却構造を提供しようとするものである。
本発明は、半導体素子を内蔵する半導体モジュールと、該半導体モジュールに密着配置された冷却管とを有する半導体冷却構造において、
上記冷却管は、冷却媒体を導入する冷媒入口と、上記冷却媒体を排出する冷媒出口とを有すると共に、上記冷媒入口から上記冷媒出口に向かって上記冷却媒体を流通させる冷媒流路を内部に有し、
該冷媒流路には、上記半導体モジュールと密着する冷却面に垂直な冷却面垂直方向に速度ベクトルを持つよう上記冷却媒体を移動させる冷媒移動手段を設けてなることを特徴とする半導体冷却構造にある(請求項1)。
次に、本発明の作用効果につき説明する。
上記半導体冷却構造においては、上記冷却管の冷媒流路に、上記冷却面垂直方向に速度ベクトルを持つよう冷却媒体を移動させる冷媒移動手段を設けてある。そのため、冷媒流路に導入された冷却媒体が上記冷却面垂直方向に温度分布を形成することを抑制することができる。すなわち、冷却管における一方の冷却面にのみ半導体モジュールが密着配置している場合や、両方の冷却面に発熱量の異なる半導体モジュールが密着配置している場合などにも、冷媒流路における冷却面垂直方向に温度分布が生じることを抑制することができる。
その結果、冷媒流路に供給される冷却媒体の全体を効率的に、半導体素子との間の熱交換に利用することができる。それ故、上記半導体冷却構造は、半導体素子の冷却効率を向上させることができる。
以上のごとく、本発明によれば、半導体素子の冷却効率に優れた半導体冷却構造を提供することができる。
本発明(請求項1)において、上記半導体モジュールは、上記半導体素子を1個内蔵していてもよいし、複数個内蔵していてもよい。
また、上記半導体冷却構造は、たとえば、インバータ等の電力変換装置の一部を構成する構造とすることができる。
また、上記半導体冷却構造では、冷却移動手段によって冷却媒体が冷却面垂直方向に速度ベクトルを持つようにする。ここで、「冷却媒体が冷却面垂直方向に速度ベクトルを持つように」とは、冷媒流路を流通する冷却媒体の速度ベクトルが冷却面垂直方向の成分を有するようにということである。以下、単に「冷却媒体が冷却面垂直方向に移動する」と言った場合には、「冷却媒体が冷却面垂直方向に速度ベクトルを持って移動する」ことを意味する。
また、上記冷却管は、上記冷却面垂直方向に上記冷媒流路を仕切る中間プレートを有し、上記冷却媒体が、上記中間プレートによって仕切られた第一流路と第二流路とを交互に流れるよう構成されていることが好ましい(請求項2)。
この場合には、上記冷却媒体を、確実に上記冷却面垂直方向に移動させることができ、冷媒流路における温度分布を効果的に抑制することができる。
また、上記中間プレートは、上記冷媒入口から上記冷媒出口へ向かう冷媒流通方向に直交すると共に上記冷却面に平行な冷却面幅方向の両端部に、上記第一流路と上記第二流路とを連通する連通部を有し、上記第一流路と上記第二流路とには、それぞれ、上記冷媒流通方向に対して斜めに形成された傾斜フィンを設けてなり、上記第一流路における上記傾斜フィンと、上記第二流路における上記傾斜フィンとは、互いに傾斜方向が逆であることが好ましい(請求項3)。
この場合には、例えば、上記冷媒入口から上記第一流路に導入された冷却媒体は、上記傾斜フィンに沿って、冷媒流通方向に対して斜めに流れて一方の上記連通部に導かれる。そして、冷却媒体は、連通部を介して、第一流路から第二流路へ移動し、第二流路における傾斜フィンに沿って他方の連通部に導かれる。この連通部を介して、冷却媒体は、再び第一流路に移動する。このように、冷却媒体は、上記二つの連通部を介して、第一流路と第二流路とを交互に移動しつつ、冷媒流路を螺旋状に流れる。これにより、冷却媒体を、上記冷却面垂直方向に効率的に移動させることができ、冷媒流路における温度分布の形成を抑制することができる。
また、この場合には、上記冷却面幅方向にも冷却媒体を効率的に移動させることができるため、この方向についての温度分布の形成も抑制することができる。それ故、半導体素子の冷却効率を充分に向上させることができる。
また、上記冷却管は、上記冷媒入口から上記冷媒出口へ向かう冷媒流通方向に直交すると共に上記冷却面に平行な冷却面幅方向に上記冷媒流路を分割すると共に、上記冷媒流通方向に平行に形成されたストレートフィンを設けてなり、該ストレートフィンによって分割された複数の分割冷媒流路には、部分的に上記冷媒流路側に突出した突出部が配設されていてもよい(請求項4)。
この場合には、上記突出部が配設されていることにより、流通する冷却媒体において、上記冷却面垂直方向に圧力差が生じ、該冷却面垂直方向に速度ベクトルを持つ流れが生じる。これにより、冷媒流路における温度分布の形成を抑制することができる。
また、上記突出部は、上記半導体素子の配設位置の上流側に配設されていることが好ましい(請求項5)。
この場合には、上記半導体素子の手前において冷却媒体が上記冷却面垂直方向に移動するため、比較的温度の低い冷却媒体を半導体素子に近づけて、その冷却を効率よく行うことができる。
また、上記突出部は、上記冷却管の外殻部の一部に形成されていてもよい(請求項6)。
この場合には、上記突出部を容易に形成することができる。また、上記冷却管を組み立てる際に、上記ストレートフィンと上記外殻部との位置決め手段として、上記突出部を利用することも可能となる。
また、上記突出部は、上記ストレートフィンの一部に形成されていてもよい。
また、上記冷却管は、上記冷却面垂直方向に上記冷媒流路を仕切る中間プレートを有し、上記冷却媒体が、上記中間プレートによって仕切られた第一流路と第二流路とをそれぞれ流れるよう構成されており、上記第一流路と上記第二流路とには、それぞれ、上記冷媒入口から上記冷媒出口へ向かう冷媒流通方向に直交すると共に上記冷却面に平行な冷却面幅方向に上記冷媒流路を分割すると共に、上記冷媒流通方向に平行に形成されたストレートフィンを設けてなり、該ストレートフィンによって分割された複数の分割冷媒流路には、部分的に上記冷媒流路側に突出した突出部が配設されており、該突出部は、上記中間プレートの一部に形成されている構成とすることができる(請求項7)。
この場合には、上記第一流路及び上記第二流路では、上記突出部が配設されていることにより、流通する冷却媒体において、上記冷却面垂直方向に圧力差が生じ、該冷却面垂直方向に速度ベクトルを持つ流れが生じる。これにより、冷媒流路における温度分布の形成を抑制することができる。また、上記突出部を容易に形成することができる。また、上記冷却管を組み立てる際に、上記ストレートフィンと上記中間プレートとの位置決め手段として、上記突出部を利用することも可能となる。
また、上記突出部は、上記中間プレートに加えて、上記冷却管の外殻部の一部に形成されていてもよい。
この場合には、上記突出部が上記中間プレートと上記冷却管の上記外殻部との両方に形成されていることにより、冷媒流路における温度分布の形成をより一層抑制することができる。また、上記突出部を容易に形成することができる。また、上記冷却管を組み立てる際に、上記ストレートフィンと上記外殻部との位置決め手段として、上記突出部を利用することも可能となる。
また、上記突出部は、上記ストレートフィンの一部に形成されていてもよい。
また、上記構成において、上記突出部は、上記半導体素子の配設位置の上流側に配設されていることが好ましい。
この場合には、上記半導体素子の手前において冷却媒体が上記冷却面垂直方向に移動するため、比較的温度の低い冷却媒体を半導体素子に近づけて、その冷却を効率よく行うことができる。
また、本発明において、上記突出部は、その配設位置、個数、突出高さ等を種々様々に変更することが可能である。
また、上記突出部は、例えば、上記冷却管の上記外殻部や上記中間プレートを直接プレス加工等することによって形成することができる。また、上記冷却管の上記外殻部や上記中間プレートに対して上記突出部となる別部材を接着、溶接等することによって形成することもできる。
また、上記冷却管は、上記冷媒入口から上記冷媒出口へ向かう冷媒流通方向に直交すると共に上記冷却面に平行な冷却面幅方向に上記冷媒流路を分割すると共に、上記冷媒流通方向に平行に形成されたストレートフィンを設けてなり、該ストレートフィンは、該ストレートフィンによって分割された複数の分割冷媒流路に向かって突出して形成された傾斜リブを設けてなり、該傾斜リブは、上記冷媒流通方向および上記冷却面に対して傾斜していることが好ましい(請求項8)。
この場合には、上記傾斜リブが配設されていることにより、各分割冷媒流路を流通する冷却媒体において、上記冷却面垂直方向に圧力差が生じ、該冷却面垂直方向に速度ベクトルを持つ流れが生じる。これにより、冷媒流路における温度分布の形成を抑制することができる。
また、上記傾斜リブは、上記冷媒流通方向に沿って複数個形成されており、上記冷媒流通方向に隣り合う上記傾斜リブは、互いに傾斜方向が逆である構成とすることができる(請求項9)。
また、上記傾斜リブは、上記冷媒流通方向に沿って複数個形成されており、該複数個の傾斜リブは、傾斜方向が同じ上記傾斜リブからなる傾斜リブ群を複数形成しており、上記冷媒流通方向に隣り合う上記傾斜リブ群における上記傾斜リブは、互いに傾斜方向が逆である構成とすることができる(請求項10)。
これらの場合には、各分割冷媒流路を流れる冷却媒体は、上記傾斜リブによってうねりながら、上記冷却面垂直方向に移動しつつ、上記冷媒流通方向に流れて行くこととなる。それ故、冷却媒体を円滑に上記冷却面垂直方向に移動させることができる。
また、上記傾斜リブは、上記冷媒流通方向に加えて、上記冷却面垂直方向にも複数個形成されており、上記冷却面垂直方向に隣り合う上記傾斜リブは、互いに傾斜方向が逆である構成とすることができる(請求項11)。
また、上記傾斜リブは、上記冷媒流通方向に加えて、上記冷却面垂直方向にも複数個形成されており、該複数個の傾斜リブは、傾斜方向が同じ上記傾斜リブからなる傾斜リブ群を複数形成しており、上記冷却面垂直方向に隣り合う上記傾斜リブ群における上記傾斜リブは、互いに傾斜方向が逆である構成とすることができる(請求項12)。
これらの場合には、各分割冷媒流路を流れる冷却媒体は、上記冷媒流通方向及び上記冷却面垂直方向に形成された上記傾斜リブによってうねりながら、上記冷却面垂直方向に移動しつつ、上記冷媒流通方向に流れて行くこととなる。それ故、冷却媒体を円滑に上記冷却面垂直方向に移動させることができる。
また、上記ストレートフィンは、上記傾斜リブに加えて、上記ストレートフィンによって分割された複数の分割冷媒流路に向かって突出して形成された直交リブを設けてなり、該直交リブは、上記冷媒流通方向および上記冷却面に対して直交する方向に形成されている構成とすることができる(請求項13)。
この場合には、各分割冷媒流路を流れる冷却媒体は、上記傾斜リブ及び上記直交リブによって上記冷却面垂直方向に移動しつつ、上記冷媒流通方向に流れて行くこととなる。それ故、冷却媒体を円滑に上記冷却面垂直方向に移動させることができる。
また、上記冷却管は、上記冷媒入口から上記冷媒出口へ向かう冷媒流通方向に直交すると共に上記冷却面に平行な冷却面幅方向に上記冷媒流路を分割すると共に、上記冷媒流通方向に平行に形成されたストレートフィンを設けてなり、該ストレートフィンは、該ストレートフィンによって分割された複数の分割冷媒流路に向かって突出して形成された直交リブを設けてなり、該直交リブは、上記冷媒流通方向および上記冷却面に対して直交する方向に形成されている構成とすることができる(請求項14)。
この場合には、上記直交リブが配設されていることにより、各分割冷媒流路を流通する冷却媒体において、上記冷却面垂直方向に圧力差が生じ、該冷却面垂直方向に速度ベクトルを持つ流れが生じる。これにより、冷媒流路において、上記冷却面垂直方向の温度分布が形成されることを効果的に抑制することができる。
なお、上記構成の場合には、冷却媒体が上記冷却面垂直方向に速度ベクトルを持つ流れを生じるように、上記直交リブの配設位置を考慮する必要がある。
また、上記冷却管において、上記ストレートフィンには、上記直交リブと前述の傾斜リブとを組み合わせて配設することもできる。
この場合には、各分割冷媒流路を流れる冷却媒体は、上記傾斜リブ及び上記直交リブによって上記冷却面垂直方向に移動しつつ、上記冷媒流通方向に流れて行くこととなる。それ故、冷却媒体を円滑に上記冷却面垂直方向に移動させることができる。
また、本発明において、上記傾斜リブは、その配設位置、個数、傾斜角度、長さ、突出高さ等を種々様々に変更することが可能である。
また、上記直交リブも、その配設位置、個数、長さ、突出高さ等を種々様々に変更することが可能である。
また、上記傾斜リブ及び上記直交リブの両方を配設した場合であっても、その配設位置の組み合わせ等を種々様々に変更することが可能である。
また、上記傾斜リブ及び上記直交リブは、例えば、上記ストレートフィンを直接プレス加工等することによって形成することができる。また、上記ストレートフィンに対して上記傾斜リブ及び上記直交リブとなる別部材を接着、溶接等することによって形成することもできる。
ここで、上記の突出部、傾斜リブ及び直交リブを配設したことによる作用効果について、詳しく説明する。
例えば、図35に示すごとく、突出部6を設けた場合には、それによって生じた圧力差により、冷却媒体Wの冷媒流通方向Yに対して垂直方向(冷却面垂直方向X)に速度ベクトルを持つ流れ(図中のW1、W2、W3)が発生する。すなわち、冷却媒体Wは、突出部6に衝突した場合には、突出部6に沿って流れたり(W1)、突出部6を迂回するように低圧側へ流れたりする(W2)。また、突出部6に衝突しない場合でも、低圧側に向きを変えて流れる(W3)。
また、図36に示すごとく、傾斜リブ53を設けた場合には、それによって生じた圧力差により、冷却媒体Wの冷媒流通方向Yに対して垂直な方向(冷却面垂直方向X)に速度ベクトルを持つ流れ(図中のW4、W5)が発生する。すなわち、冷却媒体Wは、傾斜リブ53を乗り越えない場合には、傾斜リブ53に沿って流れる(W4)。また、傾斜リブ53を乗り越えた場合には、低圧側に向きを変えて流れる(W5)。
なお、直交リブも傾斜リブ53と同様の作用効果を有する。
(実施例1)
本発明の実施例に係る半導体冷却構造につき、図1〜図6を用いて説明する。
本例の半導体冷却構造1は、図1に示すごとく、半導体素子21を内蔵する半導体モジュール2と、該半導体モジュール2に密着配置された冷却管3とを有する。
冷却管3は、冷却媒体を導入する冷媒入口311と、冷却媒体を排出する冷媒出口312とを有すると共に、冷媒入口311から冷媒出口312に向かって冷却媒体を流通させる冷媒流路32を内部に有する。
冷媒流路32には、図3に示すごとく、半導体モジュール2と密着する冷却面33に垂直な冷却面垂直方向X(図1、図2)に冷却媒体を移動させる冷媒移動手段を設けてある。
冷却管3は、図2、図3に示すごとく、冷却面垂直方向Xに冷媒流路32を仕切る中間プレート34を有し、冷却媒体が、中間プレート34によって仕切られた第一流路321と第二流路322とを交互に流れるよう構成されている。なお、図2においては、フィン4の記載を省略した。
図3(B)に示すごとく、中間プレート34は、冷媒入口311から冷媒出口312へ向かう冷媒流通方向Yに直交すると共に冷却面33に平行な冷却面幅方向Zの両端部に、第一流路321と第二流路322とを連通する連通部341を有する。そして、図3(A)、(C)に示すごとく、第一流路321と第二流路322とには、それぞれ、冷媒流通方向Yに対して斜めに形成された傾斜フィン4を設けてなる。第一流路321における傾斜フィン4と、第二流路322における傾斜フィン4とは、互いに傾斜方向が逆である。
また、冷媒流通方向Yに対する傾斜フィン4の傾斜角度αは、例えば45°とすることができる。
そして、本例においては、上記連通部341を設けた中間プレート34及び上記傾斜フィン4が、上記冷媒移動手段を構成することとなる。
冷却管3は、アルミニウム又はその合金からなる複数の部材から構成される。すなわち、図2に示すごとく、冷却管3は、外殻部を構成する一対の外殻プレート35と、該一対の外殻プレート35の間に配される中間プレート34とをその周縁においてろう付け等によって接合してなる。一対の外殻プレート35は、周縁の内側において、互いに離れる方向へ後退した凹部を形成している。この凹部と平板状の中間プレート34の両面との間に、それぞれ第一流路321及び第二流路322が形成される。
外殻プレート35及び中間プレート34は、図3に示すごとく、上記冷媒流通方向Yに長い形状を有する。外殻プレーと35は、その両端部に、それぞれ冷媒入口311と冷媒出口312とを形成してなる。また、中間プレート34は、外殻プレート35の冷媒入口311と冷媒出口312とにそれぞれ対向する位置に、開口部342を設けてある。また、上述のごとく、中間プレート35における冷却面幅方向Zの両端部付近には、一対の連通部341が、冷媒流通方向Yに沿って形成されている。
また、中間プレート34と外殻プレート35との間には、互いに平行な複数の傾斜フィン4が配設されている。これらの傾斜フィン4は、中間プレート34と外殻プレート35とのいずれか一方又は双方にろう付け接合されている。
図3(A)に示すごとく、第一流路321に配設された傾斜フィン4は、冷媒入口311から中間プレート34における上側の連通部341uに向かって、又は下側の連通部341dから上側の連通部341uもしくは冷媒出口312に向かって形成されている。
一方、図3(C)に示すごとく、第二流路322に配設された傾斜フィン4は、冷媒入口311から中間プレート34における下側の連通部341dに向かって、又は上側の連通部341uから下側の連通部341dもしくは冷媒出口312に向かって形成されている。
ここで、「上側」、「下側」とは、図3における上下を意味する便宜上の表現であって、本発明の構成を特に限定するものではない。以下においても同様である。
このように構成された冷却管3の主面(冷却面33)に、図1に示すごとく、半導体モジュール2が密着配置されている。本例において、半導体モジュール2は、2個の半導体素子21を内蔵している。また、半導体モジュール2は、これら2個の半導体素子21を挟持するように配設された一対の放熱板22を有する。また、半導体素子21は、一方の放熱板22とは直接接触しているが、他方の放熱板22との間には、熱伝導性に優れたスペーサ23を介在させている。
半導体素子21としては、例えば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、ダイオード等がある。本例においては、半導体モジュール2に内蔵した一方の半導体素子21をIGBTとし、他方の半導体素子21をフライホイールダイオードとする。
また、半導体モジュール2は、冷却管3における一方の冷却面33と他方の冷却面に対してそれぞれ2個ずつ、冷媒流通方向Yに並べて配置してある。また、半導体モジュール2における放熱板22と冷却管3との間には、熱伝導性に優れた絶縁部材を介在させてもよい。
本例の半導体冷却構造1は、インバータ等の電力変換装置の一部を構成する構造とすることができ、図4に示すごとく、冷却管3と半導体モジュール2とを交互に積層した積層型の冷却構造となっている。すなわち、積層方向に隣り合う冷却管3同士は、その冷媒流通方向Yの両端部にそれぞれ設けた冷媒入口311及び冷媒出口312を互いに連結管36によって連結している。積層方向の一端に配される冷却管3には、冷却管3の積層体全体に冷却媒体を導入するための冷媒導入管371と、積層体全体から冷却媒体を排出するための冷媒排出管372とを配設してなる。
連結管36は、冷却管3の一部を構成する外殻プレート35の一部によって構成してもよいし、冷却管3とは別部材を用いて冷媒入口311と冷媒出口312に固定してもよい。
また、積層方向の両端に配される冷却管3は、片側にのみ半導体モジュール2と密着する冷却面33を有し、それ以外の冷却管3は、図1に示したように両側に冷却面33を有する。
このように構成することにより、冷媒導入管371から導入された冷却媒体Wは、連結管36を介して複数の冷却管3に分配される。すなわち、冷却媒体Wは、各冷却管3における冷媒入口311から導入されて、それぞれの冷媒流路32を流れる。このとき、冷却媒体Wは、各冷却管3に密着配置された半導体モジュール2との間で熱交換を行う。熱交換を行った後の冷却媒体Wは、各冷却管3における冷媒出口312から、連結管36を通じて冷媒排出管372に達し、排出される。
冷却媒体としては、水やアンモニア等の自然冷媒、エチレングリコール系の不凍液を混入した水、フロリナート等のフッ化炭素系冷媒、HCFC123、HFC134a等のフロン系冷媒、メタノール、アルコール等のアルコール系冷媒、アセトン等のケトン系冷媒等の冷媒等を用いることができる。
次に、本例の作用効果につき説明する。
上記半導体冷却構造1においては、冷却管3の冷媒流路32に、冷却面垂直方向Xに冷却媒体を移動させる冷媒移動手段を設けてある。そのため、冷媒流路32に導入された冷却媒体が冷却面垂直方向Xに温度分布を形成することを抑制することができる。すなわち、図5に示すごとく、冷却管3における一方の冷却面33にのみ半導体モジュール2が密着配置している場合や、図6に示すごとく、冷却管3における両方の冷却面33に発熱量の異なる半導体モジュール2が密着配置している場合などにも、冷媒流路32における冷却面垂直方向Xに温度分布が生じることを抑制することができる。
その結果、冷媒流路32に供給される冷却媒体の全体を効率的に、半導体素子21との間の熱交換に利用することができる。それ故、半導体冷却構造1は、半導体素子21の冷却効率を向上させることができる。なお、図5、図6における半導体モジュール2は、半導体素子21と片面側の放熱板22のみ表し、他の記載は省略してある。
また、上述のごとく、冷却管3は、上記中間プレート34を有し、冷却媒体が、中間プレート34によって仕切られた第一流路321と第二流路322とを交互に流れるよう構成されている。すなわち、中間プレート34は、冷却面幅方向Zの両端部に連通部341を有し、第一流路321と第二流路322とには、それぞれ傾斜フィン4を設けてなる。そして、第一流路321における傾斜フィン4と、第二流路322における傾斜フィン4とは、互いに傾斜方向が逆である。
これにより、冷媒入口311から冷媒流路32に導入された冷却媒体は、傾斜フィン4に沿って、冷媒流通方向Yに対して斜めに流れて一方の連通部341uに導かれる。そして、冷却媒体は、連通部341uを介して、第一流路321から第二流路322へ移動し、第二流路322における傾斜フィン4に沿って他方の連通部341dに導かれる。この連通部341dを介して、冷却媒体は、再び第一流路321に移動する。このように、冷却媒体は、上記二つの連通部341を介して、第一流路321と第二流路322とを交互に移動しつつ、冷媒流路32を螺旋状に流れる(図5、図6参照)。これにより、冷却媒体を、冷却面垂直方向Xに効率的に移動させることができ、温度分布の形成を抑制することができる。
例えば、図5に示すごとく、冷却管3における一方の冷却面33(第一流路321に近い側)にのみ、半導体モジュール2が2個冷媒流路方向Yに並べて密着配置している場合においては、冷却媒体は、以下のように半導体モジュール2と熱交換を行うこととなる。
すなわち、まず、冷媒入口311から第一流路321に導入された冷却媒体Wが、上流側の半導体モジュール2との間で熱交換を行う。この熱交換を行い温度上昇した冷却媒体Wは、上述のごとく冷媒流路32内を螺旋状に移動ながら下流側の第二流路322へ移って冷媒出口312へ向かう。
一方、冷媒入口311から第二流路322へ導入された冷却媒体Wは、上流側の半導体モジュール2とは殆ど熱交換を行うことなく、低温のままの状態で冷媒流路32内を螺旋状に移動しながら下流側の第一流路321へ移る。この下流側の第一流路321に移った低温の冷却媒体Wが、下流側の半導体モジュール2と熱交換を行う。
このようにして、冷却管3の片面にのみ複数の半導体モジュール2を配置している場合にも、冷媒流路32に導入された冷却媒体の全体を利用して、複数の半導体モジュール2を効率的に冷却することができる。
また、例えば、図6に示すごとく、冷却管3における両方の冷却面33に発熱量の異なる半導体モジュール2が密着配置している場合について、以下において考察する。すなわち、冷却管3における第一流路321に近い側の冷却面33に、発熱量が大きい半導体素子21を内蔵した半導体モジュール2Hを、2個冷媒流通方向Yに並べて密着配置する。また、冷却管3における第二流路322に近い側の冷却面33に、発熱量が小さい半導体素子21を内蔵した半導体モジュール2Lを、2個冷媒流通方向Yに並べて密着配置する。
この状態において、冷媒入口311から第一流路321に導入された冷却媒体Wは、発熱量の大きい半導体モジュール2Hと熱交換した後、冷媒流路32内を螺旋状に移動しながら、下流側の第二流路322へ移る。そして、下流側の第二流路322において、発熱量の小さい半導体モジュール2Lと熱交換を行い、冷媒出口312へ向かう。
一方、冷媒入口311から第二流路322に導入された冷却媒体Wは、発熱量の小さい半導体モジュール2Lと熱交換した後、冷媒流路32内を螺旋状に移動しながら、下流側の第一流路321へ移る。そして、下流側の第一流路321において、発熱量の大きい半導体モジュール2Hと熱交換を行い、冷媒出口312へ向かう。
このように、冷却管3の両面に発熱量の異なる半導体モジュール2を配置した場合にも、冷却媒体が冷却面垂直方向Xに移動しながら熱交換を行うため、冷媒流路32において冷却面垂直方向Xに温度分布が生じることを抑制し、冷却管3の両面側で冷却効率に差が生じることを抑制することができる。そして、冷却媒体全体を利用して、複数の半導体モジュール2を効率的に冷却することができる。
また、上記のごとく、冷却媒体は、第一流路321及び第二流路322において、フィンに沿って斜めに移動し、冷却面幅方向Zにも効率的に移動することができるため、この方向についての温度分布の形成も抑制することができる。それ故、半導体素子21の冷却効率を充分に向上させることができる。
以上のごとく、本例によれば、半導体素子の冷却効率に優れた半導体冷却構造を提供することができる。
(実施例2)
本例は、図7に示すごとく、個々の傾斜フィン4を短くし、その形成方向に隣接する傾斜フィン4同士を、オフセット配置した例である。
実施例1においては、図3に示すごとく、傾斜フィン4が、冷媒入口311付近から中間プレート34における連通部341にまで、又は一方の連通部341から他方の連通部341にまで、もしくは連通部341から冷媒出口312付近にまで、連続して形成されている。
これに対して、本例においては、図7に示すごとく、上記と同様の方向性を有しつつ、短い傾斜フィン4が断続的に形成されていると共に、傾斜フィン4同士がオフセット配置されている。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合にも、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
(実施例3)
本例は、図8〜図10に示すごとく、冷却管3に、冷却面幅方向Zに冷媒流路32を分割すると共に冷媒流通方向Yに平行に形成されたストレートフィン5を設け、ストレートフィン5によって分割された複数の分割冷媒流路323に、部分的に冷媒流路32側に突出した突出部6を配設した例である。
本例においては、この突出部6が本発明の冷媒移動手段を構成する。
ストレートフィン5は、アルミニウム板等を、図9に示すごとく矩形波状に形成してなり、その矩形波の山の頂部分を構成する頂面部51において、冷却管3の外殻プレート35に当接し、ろう付け接合されている。このストレートフィン5によって、冷媒流路32が、冷却面幅方向Zに複数に分割されて、分割冷媒流路323が複数形成されている。
そして、各分割冷媒流路323には、上記突出部6が三個ずつ形成されている。すなわち、図8に示すごとく、冷却管3に密着配置する半導体モジュール2に内蔵される半導体素子21の配置に合わせ、冷媒流通方向Yに隣り合う半導体素子21の間に対応する位置に、突出部6が形成されている。これにより、最上流に配される半導体素子21以外の半導体素子21の配設位置の上流側に、それぞれ突出部が形成されている。
図10に示すごとく、突出部6は、冷却管3の外殻部を構成する外殻プレート35にプレス成形にて設けられる。そして、ストレートフィン5における頂面部51が当接していない位置において、突出部6が形成される。それ故、隣り合う分割冷媒流路323における突出部6は、互いに反対側の外殻プレート35に形成されている。
また、突出部6は、略半球形状を有し、その突出方向から見た平面視における直径は、上記ストレートフィン5の側面部52の形成間隔にほぼ等しい。また、突出部6の突出高さt1は、例えば冷媒流路32の冷却面垂直方向Xの高さの20%である。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、突出部6が配設されていることにより、流通する冷却媒体において、冷却面垂直方向Xに圧力差が生じ、冷却面垂直方向Xに速度ベクトルを持つ流れが生じる。これにより、冷媒流路32における温度分布の形成を抑制することができる。
また、突出部6は、半導体素子21の配設位置の上流側に配設されているため、半導体素子21の手前において冷却媒体が冷却面垂直方向Xに移動する。それ故、比較的温度の低い冷却媒体を半導体素子21に近づけて、その冷却を効率よく行うことができる。
なお、突出部6は、最上流以外の半導体素子21の上流側に設けたが、これは、上流側の半導体素子21と熱交換することにより冷却面垂直方向Xに温度分布が生じた冷却媒体を、当該半導体素子21の上流側で冷却面垂直方向Xに移動させて温度分布を抑制するのに上記突出部6が特に有用だからである。
また、突出部6は、冷却管3の外殻部(外殻プレート35)の一部に形成するため、突出部6を容易に形成することができる。また、冷却管3を組み立てる際に、ストレートフィン5と外殻部(外殻プレート35)との位置決め手段として、突出部6を利用することができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例4)
本例は、図11〜図15に示すごとく、ストレートフィン5に、複数の分割冷媒流路323に向かって突出して形成された傾斜リブ53を設けた例である。
本例においては、この傾斜リブ53が本発明における冷媒移動手段を構成する。
傾斜リブ53は、図13に示すごとく、冷媒流通方向Yおよび冷却面33に対して傾斜している。
傾斜リブ53は、ストレートフィン5の側面部52に、プレス成形によって形成されている。また、図12に示すごとく、ストレートフィン5の各側面部52には、その両面にそれぞれ傾斜リブ53を突出形成している。これら側面部52の両面に配される傾斜フィン53同士は、互いが重なるように形成することはできないため、図14、図15に示すごとく、互いにずれた位置に形成されている。また、プレスによって傾斜リブ53が形成されているため、側面部52における傾斜リブ53と反対側の面には、凹部531が形成される。
冷媒流通方向Yに対する傾斜リブ53の傾斜角度βは、例えば45°とすることができる。また、傾斜リブ53の突出高さt2は、例えば、隣り合うストレートフィン5の間のフィン隙間の大きさt3(図12)の10%とすることができる。
また、図11、図13に示すごとく、傾斜リブ53は、冷媒流通方向Yに沿って複数個形成されており、冷媒流通方向Yに隣り合う傾斜リブ53は、互いに傾斜方向が逆である。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、傾斜リブ53が配設されていることにより、各分割冷媒流路323を流通する冷却媒体において、冷却面垂直方向Xに圧力差が生じ、冷却面垂直方向Xに速度ベクトルを持つ流れが生じる。これにより、冷媒流路32における温度分布の形成を抑制することができる。
また、冷媒流通方向Yに隣り合う傾斜リブ53は、互いに傾斜方向が逆であるため、各分割冷媒流路323を流れる冷却媒体は、これらの傾斜リブ53によって波型にうねりながら、冷却面垂直方向Xに移動しつつ、冷媒流通方向Yに流れて行くこととなる。それ故、冷却媒体を円滑に冷却面垂直方向Xに移動させることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例5)
本例は、図16〜図18に示すごとく、ストレートフィン5に、複数の分割冷媒流路323に向かって突出して形成されたテーパリブ54を設けた例である。
テーパリブ54は、図17に示すごとく、その長手方向を冷却面垂直方向Xに沿って形成すると共に、図18に示すごとく、その一端から他端へ向かうにつれて冷却面幅方向Yへ徐々に突出するようなテーパ形状を有している。
テーパリブ54は、図16、図17に示すごとく、冷却管3に密着配置する半導体モジュール2に内蔵される半導体素子21の配置に合わせ、冷媒流通方向Yに隣り合う半導体素子21の間に対応する位置に形成されている。これにより、最上流に配される半導体素子21以外の各半導体素子21の配設位置の上流側に、それぞれテーパリブ54が、分割冷媒流路323ごとに冷媒流通方向Yに2個ずつ直列配置されている。この直列配置されたテーパリブ54は、図18(A)、(B)に示すごとく、互いにテーパ方向が反対向きとなっている。
なお、上記テーパリブ54は、実施例4における傾斜リブ53と同様に、ストレートフィン5の側面部52をプレス成形することにより、形成することができる。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、上記のごとくテーパフィン54を適宜設けることにより、その部分における分割冷媒流路323の断面積を、冷却面垂直方向Xに沿って変化させることができる(図18)。これにより、テーパフィン54を設けた部分の分割冷媒流路323を冷却媒体が通過する際には、冷却媒体が冷却面垂直方向Xへ移動する流れが生じる。そのため、冷媒流路32において、冷却面垂直方向Xの温度分布が形成されることを効果的に抑制することができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例6)
本例は、図19〜図21に示すごとく、冷却管3に、冷却面垂直方向Xに冷媒流路32を仕切る中間プレート34を設け、その中間プレート34によって仕切られた第一流路321と第二流路322とに、冷却面幅方向Zに冷媒流路32を分割すると共に冷媒流通方向Yに平行に形成されたストレートフィン5を設け、ストレートフィン5によって分割された複数の分割冷媒流路323に、部分的に冷媒流路32側に突出した突出部6を配設した例である。
本例においては、この突出部6が本発明の冷媒移動手段を構成する。
図20に示すごとく、冷却管3は、冷却面垂直方向Xに冷媒流路32を仕切る中間プレート34を有している。そして、冷却媒体が、中間プレート34によって仕切られた第一流路321と第二流路322とをそれぞれ流れるよう構成されている。つまり、中間プレート34は、実施例1のように、第一流路321と第二流路322とを連通する連通部341(図2、図3参照)を有していない。第一流路321と第二流路322とは、完全に仕切られており、連通していない状態で構成されている。
同図に示すごとく、ストレートフィン5は、第一流路321と第二流路322とにそれぞれ、中間プレート34を挟んで互いに対向する向きに設けられている。矩形波状に形成してなるストレートフィン5は、その矩形波の山の頂部分を構成する頂面部51において、冷却管3の外殻プレート35及び中間プレート34に当接し、ろう付け接合されている。このストレートフィン5によって、冷媒流路32である第一流路321と第二流路322とが、それぞれ冷却面幅方向Zに複数に分割されて、分割冷媒流路323が複数形成されている。
そして、図19に示すごとく、分割冷媒流路323の一つおきに、突出部6が形成されている。また、突出部6は、冷却管3に密着配置する半導体モジュール2に内蔵される半導体素子21の配置に合わせ、冷媒流通方向Yに隣り合う半導体素子21の間に対応する位置に形成されている。これにより、最上流に配される半導体素子21以外の半導体素子21の配設位置の上流側に、それぞれ突出部6が形成されている。
また、図21に示すごとく、突出部6は、中間プレート34にプレス成形にて設けられている。突出部6は、中間プレート34におけるストレートフィン5の頂面部51が当接していない位置において形成されている。また、突出部6は、第一流路321側又は第二流路322側に交互に突出して形成されている。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、第一流路321及び第二流路322では、突出部6が配設されていることにより、流通する冷却媒体において、冷却面垂直方向Xに圧力差が生じ、冷却面垂直方向Xに速度ベクトルを持つ流れが生じる。これにより、冷媒流路32における温度分布の形成を抑制することができる。
また、突出部6は、半導体素子21の配設位置の上流側に配設されているため、半導体素子21の手前において冷却媒体が冷却面垂直方向Xに移動する。それ故、比較的温度の低い冷却媒体を半導体素子21に近づけて、その冷却を効率よく行うことができる。
また、突出部6は、中間プレート34の一部に形成するため、突出部6を容易に形成することができる。また、冷却管3を組み立てる際に、ストレートフィン5と中間プレート34との位置決め手段として、突出部6を利用することができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
また、別例として、図22〜図24に示す構成とすることもできる。
すなわち、図23に示すごとく、ストレートフィン5は、第一流路321と第二流路322とにそれぞれ、中間プレート34を挟んで同じ向きに設けられている。また、図22に示すごとく、すべての分割冷媒流路323に、突出部6が形成されている。また、図24に示すごとく、突出部6は、ストレートフィン5の矩形波状と同じような形状で、第一流路321側又は第二流路322側に交互に突出して形成されている。
その他は、実施例1と同様であり、同様の作用効果を有する。
(実施例7)
本例は、図25〜図31に示すごとく、ストレートフィン5に、複数の分割冷媒流路323に向かって突出して形成された傾斜リブ53を設け、その傾斜リブ53の配設位置や個数等を種々様々に変更した例である。本例においては、傾斜リブ53が本発明における冷媒移動手段を構成する。
なお、図25〜図31は、実施例4の図13と同様の位置における図である。また、その他の構成は、基本的には実施例4と同様である。
図25の例では、傾斜リブ53は、冷媒流通方向Yに沿って複数個(6個)形成されている。冷媒流通方向Yに形成された複数個の傾斜リブ53は、傾斜方向が同じ傾斜リブ53からなる傾斜リブ群53Yを複数(3つ)形成している。冷媒流通方向Yに隣り合う傾斜リブ群53Yにおける傾斜リブ53は、互いに傾斜方向が逆である。
図26、図27の例では、傾斜リブ53は、冷媒流通方向Yに沿って複数個(8個)形成されていると共に、冷却面垂直方向Xにも複数個(2個又は3個)形成されている。冷媒流通方向Yに隣り合う傾斜リブ53は、互いに傾斜方向が逆である。冷却面垂直方向Xに隣り合う傾斜リブ53は、互いに傾斜方向が逆である。
図28、図29の例では、傾斜リブ53は、冷媒流通方向Yに沿って複数個(8個)形成されていると共に、冷却面垂直方向Xにも複数個(2個又は3個)形成されている。冷媒流通方向Yに形成された複数個の傾斜リブ53は、傾斜方向が同じ傾斜リブ53からなる傾斜リブ群53Yを複数(4つ)形成している。冷媒流通方向Yに隣り合う傾斜リブ群53Yにおける傾斜リブ53は、互いに傾斜方向が逆である。冷却面垂直方向Xに隣り合う傾斜リブ53は、互いに傾斜方向が逆である。
図30の例では、傾斜リブ53は、冷媒流通方向Yに沿って複数個(8個)形成されていると共に、冷却面垂直方向Xにも複数個(4個)形成されている。冷却面垂直方向Xに形成された複数個の傾斜リブ53は、傾斜方向が同じ傾斜リブ53からなる傾斜リブ群53Xを複数(2つ)形成している。冷媒流通方向Yに隣り合う傾斜リブ53は、互いに傾斜方向が逆である。冷却面垂直方向Xに隣り合う傾斜リブ群35Xにおける傾斜リブ53は、互いに傾斜方向が逆である。
図31の例では、傾斜リブ53は、冷媒流通方向Yに沿って複数個(8個)形成されていると共に、冷却面垂直方向Xにも複数個(4個)形成されている。冷媒流通方向Yに形成された複数個の傾斜リブ53は、傾斜方向が同じ傾斜リブ53からなる傾斜リブ群53Yを複数(4つ)形成している。冷却面垂直方向Xに形成された複数個の傾斜リブ53は、傾斜方向が同じ傾斜リブ53からなる傾斜リブ群53Xを複数(2つ)形成している。冷媒流通方向Yに隣り合う傾斜リブ群53Yにおける傾斜リブ53は、互いに傾斜方向が逆である。冷却面垂直方向Xに隣り合う傾斜リブ群53Xにおける傾斜リブ53は、互いに傾斜方向が逆である。
いずれの例の場合にも、傾斜リブ53が配設されていることにより、各分割冷媒流路323を流通する冷却媒体において、冷却面垂直方向Xに圧力差が生じ、冷却面垂直方向Xに速度ベクトルを持つ流れが生じる。これにより、冷媒流路32における温度分布の形成を抑制することができる。
また、各分割冷媒流路323を流れる冷却媒体は、傾斜リブ53によってうねりながら、冷却面垂直方向Xに移動しつつ、冷媒流通方向Yに流れて行くこととなる。それ故、冷却媒体を円滑に冷却面垂直方向Xに移動させることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例8)
本例は、図32、図33に示すごとく、ストレートフィン5に、複数の分割冷媒流路323に向かって突出して形成された傾斜リブ53及び直交リブ55を設けた例である。ここで、直交リブ55は、冷媒流通方向Yおよび冷却面33に対して直交する方向に形成されている。本例においては、傾斜リブ53及び直交リブ55が本発明における冷媒移動手段を構成する。
なお、図32、図33は、実施例4の図13と同様の位置における図である。また、その他の構成は、基本的には実施例4と同様である。
図32の例では、傾斜リブ53は、冷媒流通方向Yに沿って複数個(4個)形成されている。冷媒流通方向Yに隣り合う傾斜リブは、互いに傾斜方向が逆である。また、直交リブ55は、傾斜リブ53の間に複数個(3個)形成されている。
図33の例では、傾斜リブ53は、冷媒流通方向Yに沿って複数個(4個)形成されていると共に、冷却面垂直方向Xにも複数個(2個)形成されている。冷媒流通方向Yに隣り合う傾斜リブ53は、互いに傾斜方向が逆である。冷却面垂直方向Xに隣り合う傾斜リブ53は、互いに傾斜方向が逆である。また、直交リブ55は、傾斜リブ53の間に複数個(5個)形成されている。
本例の場合には、各分割冷媒流路323を流通する冷却媒体は、傾斜リブ53及び直交リブ55によって、冷却面垂直方向Xに移動する。そのため、冷媒流路32において、冷却面垂直方向Xの温度分布が形成されることを効果的に抑制することができる。
また、各分割冷媒流路323を流れる冷却媒体は、傾斜リブ53及び直交リブ55によってうねりながら、冷却面垂直方向Xに移動しつつ、冷媒流通方向Yに流れて行くこととなる。それ故、冷却媒体を円滑に冷却面垂直方向Xに移動させることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例9)
本例は、図34に示すごとく、ストレートフィン5に、複数の分割冷媒流路323に向かって突出して形成された直交リブ55のみを設けた例である。ここで、直交リブ55は、冷媒流通方向Yおよび冷却面33に対して直交する方向に形成されている。本例においては、直交リブ55が本発明における冷媒移動手段を構成する。
なお、図34は、実施例4の図13と同様の位置における図である。また、その他の構成は、基本的には実施例4と同様である。
図34の例では、直交リブ55は、冷媒流通方向Yに沿って複数個(8個)形成されている。そして、一方の外殻プレート35側に形成した直交リブ55と他方の外殻プレート35側に形成した直交リブ55とを交互に配置している。
本例の場合には、直交リブ55が配設されていることにより、各分割冷媒流路323を流通する冷却媒体において、冷却面垂直方向Xに圧力差が生じ、冷却面垂直方向Xに速度ベクトルを持つ流れが生じる。これにより、冷媒流路32において、冷却面垂直方向Xの温度分布が形成されることを効果的に抑制することができる。
また、各分割冷媒流路323を流れる冷却媒体は、直交リブ55によってうねりながら、冷却面垂直方向Xに移動しつつ、冷媒流通方向Yに流れて行くこととなる。それ故、冷却媒体を円滑に冷却面垂直方向Xに移動させることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
実施例1における、半導体冷却構造の説明図。 実施例1における、冷媒流通方向Yに直交する平面における冷却管の断面図。 (A)図1のA−A線矢視断面図、(B)図1のB−B線矢視断面図、(C)図1のC−C線矢視断面図。 実施例1における、半導体冷却構造を用いた電力変換装置の説明図。 実施例1における、片面に半導体モジュールが密着配置された冷却管に流れる冷却媒体の流れの説明図。 実施例1における、両面に発熱量の異なる半導体モジュールが密着配置された冷却管に流れる冷却媒体の流れの説明図。 実施例2における、(A)図1のA−A線矢視断面相当図、(B)図1のB−B線矢視断面相当図、(C)図1のC−C線矢視断面相当図。 実施例3における、半導体冷却構造の説明図。 実施例3における、冷媒流通方向Yに直交する平面における冷却管の断面図。 実施例3における、図8のD−D線矢視断面相当の部分断面図。 実施例4における、傾斜リブを設けたストレートフィンの斜視図。 実施例4における、図11のE−E線矢視断面相当の説明図。 実施例4における、(A)図12のF−F線矢視断面相当の説明図、(B)図12のG−G線矢視断面相当の説明図。 実施例4における、傾斜リブの説明図。 実施例4における、図14のH−H線矢視断面図。 実施例5における、半導体冷却構造の説明図。 実施例5における、テーパリブの説明図。 実施例5における、(A)図17のI−I線矢視断面図、(B)図17のJ−J線矢視断面図。 実施例6における、半導体冷却構造の説明図。 実施例6における、冷媒流通方向Yに直交する平面における冷却管の断面図。 実施例6における、図19のK−K線矢視断面相当の部分断面図。 実施例6の別例における、半導体冷却構造の説明図。 実施例6の別例における、冷媒流通方向Yに直交する平面における冷却管の断面図。 実施例6の別例における、図22のL−L線矢視断面相当の部分断面図。 実施例7における、ストレートフィンに設けた傾斜リブの配設位置を示す説明図。 実施例7における、ストレートフィンに設けた傾斜リブの配設位置を示す説明図。 実施例7における、ストレートフィンに設けた傾斜リブの配設位置を示す説明図。 実施例7における、ストレートフィンに設けた傾斜リブの配設位置を示す説明図。 実施例7における、ストレートフィンに設けた傾斜リブの配設位置を示す説明図。 実施例7における、ストレートフィンに設けた傾斜リブの配設位置を示す説明図。 実施例7における、ストレートフィンに設けた傾斜リブの配設位置を示す説明図。 実施例8における、ストレートフィンに設けた傾斜リブ及び直交リブの配設位置を示す説明図。 実施例8における、ストレートフィンに設けた傾斜リブ及び直交リブの配設位置を示す説明図。 実施例9における、ストレートフィンに設けた直交リブの配設位置を示す説明図。 本発明における、傾斜リブを設けた場合の作用効果を示す説明図。 本発明における、突出部を設けた場合の作用効果を示す説明図。
符号の説明
1 半導体冷却構造
2 半導体モジュール
21 半導体素子
3 冷却管
311 冷媒入口
312 冷媒出口
32 冷媒流路
4 傾斜フィン
5 ストレートフィン
53 傾斜リブ
6 突出部
X 冷却面垂直方向
Y 冷媒流通方向
Z 冷却面幅方向

Claims (14)

  1. 半導体素子を内蔵する半導体モジュールと、該半導体モジュールに密着配置された冷却管とを有する半導体冷却構造において、
    上記冷却管は、冷却媒体を導入する冷媒入口と、上記冷却媒体を排出する冷媒出口とを有すると共に、上記冷媒入口から上記冷媒出口に向かって上記冷却媒体を流通させる冷媒流路を内部に有し、
    該冷媒流路には、上記半導体モジュールと密着する冷却面に垂直な冷却面垂直方向に速度ベクトルを持つよう上記冷却媒体を移動させる冷媒移動手段を設けてなることを特徴とする半導体冷却構造。
  2. 請求項1において、上記冷却管は、上記冷却面垂直方向に上記冷媒流路を仕切る中間プレートを有し、上記冷却媒体が、上記中間プレートによって仕切られた第一流路と第二流路とを交互に流れるよう構成されていることを特徴とする半導体冷却構造。
  3. 請求項2において、上記中間プレートは、上記冷媒入口から上記冷媒出口へ向かう冷媒流通方向に直交すると共に上記冷却面に平行な冷却面幅方向の両端部に、上記第一流路と上記第二流路とを連通する連通部を有し、上記第一流路と上記第二流路とには、それぞれ、上記冷媒流通方向に対して斜めに形成された傾斜フィンを設けてなり、上記第一流路における上記傾斜フィンと、上記第二流路における上記傾斜フィンとは、互いに傾斜方向が逆であることを特徴とする半導体冷却構造。
  4. 請求項1において、上記冷却管は、上記冷媒入口から上記冷媒出口へ向かう冷媒流通方向に直交すると共に上記冷却面に平行な冷却面幅方向に上記冷媒流路を分割すると共に、上記冷媒流通方向に平行に形成されたストレートフィンを設けてなり、該ストレートフィンによって分割された複数の分割冷媒流路には、部分的に上記冷媒流路側に突出した突出部が配設されていることを特徴とする半導体冷却構造。
  5. 請求項4において、上記突出部は、上記半導体素子の配設位置の上流側に配設されていることを特徴とする半導体冷却構造。
  6. 請求項4又は5において、上記突出部は、上記冷却管の外殻部の一部に形成されていることを特徴とする半導体冷却構造。
  7. 請求項1において、上記冷却管は、上記冷却面垂直方向に上記冷媒流路を仕切る中間プレートを有し、上記冷却媒体が、上記中間プレートによって仕切られた第一流路と第二流路とをそれぞれ流れるよう構成されており、上記第一流路と上記第二流路とには、それぞれ、上記冷媒入口から上記冷媒出口へ向かう冷媒流通方向に直交すると共に上記冷却面に平行な冷却面幅方向に上記冷媒流路を分割すると共に、上記冷媒流通方向に平行に形成されたストレートフィンを設けてなり、該ストレートフィンによって分割された複数の分割冷媒流路には、部分的に上記冷媒流路側に突出した突出部が配設されており、該突出部は、上記中間プレートの一部に形成されていることを特徴とする半導体冷却構造。
  8. 請求項1において、上記冷却管は、上記冷媒入口から上記冷媒出口へ向かう冷媒流通方向に直交すると共に上記冷却面に平行な冷却面幅方向に上記冷媒流路を分割すると共に、上記冷媒流通方向に平行に形成されたストレートフィンを設けてなり、該ストレートフィンは、該ストレートフィンによって分割された複数の分割冷媒流路に向かって突出して形成された傾斜リブを設けてなり、該傾斜リブは、上記冷媒流通方向および上記冷却面に対して傾斜していることを特徴とする半導体冷却構造。
  9. 請求項8において、上記傾斜リブは、上記冷媒流通方向に沿って複数個形成されており、上記冷媒流通方向に隣り合う上記傾斜リブは、互いに傾斜方向が逆であることを特徴とする半導体冷却構造。
  10. 請求項8において、上記傾斜リブは、上記冷媒流通方向に沿って複数個形成されており、該複数個の傾斜リブは、傾斜方向が同じ上記傾斜リブからなる傾斜リブ群を複数形成してなり、上記冷媒流通方向に隣り合う上記傾斜リブ群における上記傾斜リブは、互いに傾斜方向が逆であることを特徴とする半導体冷却構造。
  11. 請求項9又は10において、上記傾斜リブは、上記冷媒流通方向に加えて、上記冷却面垂直方向にも複数個形成されており、上記冷却面垂直方向に隣り合う上記傾斜リブは、互いに傾斜方向が逆であることを特徴とする半導体冷却構造。
  12. 請求項9又は10において、上記傾斜リブは、上記冷媒流通方向に加えて、上記冷却面垂直方向にも複数個形成されており、該複数個の傾斜リブは、傾斜方向が同じ上記傾斜リブからなる傾斜リブ群を複数形成しており、上記冷却面垂直方向に隣り合う上記傾斜リブ群における上記傾斜リブは、互いに傾斜方向が逆であることを特徴とする半導体冷却構造。
  13. 請求項8〜12のいずれか1項において、上記ストレートフィンは、上記傾斜リブに加えて、上記ストレートフィンによって分割された複数の分割冷媒流路に向かって突出して形成された直交リブを設けてなり、該直交リブは、上記冷媒流通方向および上記冷却面に対して直交する方向に形成されていることを特徴とする半導体冷却構造。
  14. 請求項1において、上記冷却管は、上記冷媒入口から上記冷媒出口へ向かう冷媒流通方向に直交すると共に上記冷却面に平行な冷却面幅方向に上記冷媒流路を分割すると共に、上記冷媒流通方向に平行に形成されたストレートフィンを設けてなり、該ストレートフィンは、該ストレートフィンによって分割された複数の分割冷媒流路に向かって突出して形成された直交リブを設けてなり、該直交リブは、上記冷媒流通方向および上記冷却面に対して直交する方向に形成されていることを特徴とする半導体冷却構造。
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