JP2011108891A - 積層型冷却器 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の積層型冷却器では、各冷却管間に配列される複数の電子部品を同様に冷却するためには積層型冷却器が大型化および高コスト化していた。
【解決手段】積層配置した複数の冷却管20を備え、積層配置した複数の冷却管20により電子部品5を挟持して、挟持した電子部品5を両面から冷却する積層型冷却器1であって、各冷却管20間に、複数の電子部品5を冷却管20の長手方向に配列し、各冷却管20における長手方向の一端部に冷媒入口となるヘッダ流路32を設けるとともに他端部に冷媒出口となるヘッダ流路42を設け、各冷却管20内において、冷却管20短手方向一側から他側へ向けて延出する冷却フィン23bを、冷却管20の長手方向に複数並設して、ヘッダ流路32から冷却管20内に流入した冷媒が、冷却フィン23bに沿って冷却管30の短手方向の一端部側から他端部側へ向けて流れるように構成した。
【選択図】 図3

Description

本発明は、積層配置した複数の冷却管を備え、前記積層配置した複数の冷却管により電子部品を挟持して、挟持した電子部品を両面から冷却する積層型冷却器に関する。
従来から、積層配置した複数の冷却管により電子部品を挟持して、挟持した電子部品を両面から冷却する積層型冷却器が知られており、前記積層型冷却器は、各冷却管に冷媒を供給する冷媒供給ヘッダ、および各冷却管から冷媒を排出する冷媒排出ヘッダを有している。
このような積層型冷却器としては、例えば図11に示すように、積層配置された複数の冷却管2・2・・・、各冷却管2・2・・・に冷媒を供給する冷媒供給ヘッダ3、各冷却管2・2・・・から冷媒を排出する冷媒排出ヘッダ4、および隣接する冷却管2・2によりその両面を挟持される電子部品5・5・・・を備え、前記冷媒供給ヘッダ3が前記各冷却管2・2・・・の長手方向における一端部に接続され、前記冷媒排出ヘッダ4が前記各冷却管2・2・・・の長手方向における他端部に接続され、各冷却管2・2・・・間に複数の電子部品5・5が冷却管2の長手方向に並設された積層型冷却器1がある。同様の積層型冷却器は、特許文献1の図17、図18にも開示されている。
前記積層型冷却器1においては、冷却管2における冷媒供給ヘッダ3と冷媒排出ヘッダ4との間に複数の電子部品5・5が配置されている。
また、従来の積層型冷却器1では、図12に示すように、冷媒供給ヘッダ3から冷却管2内に供給された冷媒は、冷却管2の長手方向の一端側から他端側へ直線的に流れて冷媒排出ヘッダ4から排出されるが、冷却管2内を流れる冷媒は、まず冷媒供給ヘッダ3側(図12における左側)に配置される電子部品5を冷却した後に、冷媒排出ヘッダ4側(図12における右側)に配置される電子部品5を冷却する。
つまり、冷媒供給ヘッダ3側の電子部品5は冷却管2内における冷媒流れの上流側に位置し、冷媒排出ヘッダ4側の電子部品5は冷却管2内における冷媒流れの下流側に位置しているため、冷媒供給ヘッダ3側の電子部品5は、冷却管2内に供給されたばかりの温度が低い冷媒によって効果的に冷却される一方、冷媒排出ヘッダ4側の電子部品5は、冷媒供給ヘッダ3側の電子部品5を冷却して温度が上昇した冷媒によって冷却されることとなる。
このように、低温の冷媒により冷却される冷媒供給ヘッダ3側の電子部品5と、高温の冷媒により冷却される冷媒排出ヘッダ4側の電子部品5との間には温度差が生じ、冷媒排出ヘッダ4側の電子部品5の温度が冷媒供給ヘッダ3側の電子部品5の温度よりも高くなっていた。
ここで、積層型冷却器により冷却される前記電子部品は、例えばIGBTなどを具備したパワーモジュールにて構成されており、大電流が通電されることにより発熱して温度が上昇するため、電子部品に流すことができる電流は、当該電子部品の温度が耐熱温度を超えない範囲に制限される。
すなわち、電子部品は、積層型冷却器により効率よく冷却して温度上昇を抑制することができれば、通電電流量を増大させることができ、性能向上を図ることが可能となる。また、このような性能向上を図ることにより、電子部品を小型化や簡素化することができ、コストの低減を図ることが可能となる。
しかし、前述の積層型冷却器1における電子部品5のように、冷却管2・2・・・の長手方向に複数の電子部品5・5を配列した場合は、前述のように冷媒排出ヘッダ4に近い側の電子部品5の温度が、冷媒供給ヘッダ3に近い側の電子部品5の温度よりも高くなるため、電子部品5・5に流す電流量を冷媒排出ヘッダ4に近い側の電子部品5に合わせる必要があり、電子部品5の通電電流量を増大させることが制限されていた。
このように、冷却管2・2により複数の電子部品5・5を挟持した構成の積層型冷却器1では、各電子部品5・5に温度差があると通電電流量が制限されることから、従来から各電子部品5・5の冷却温度を等しくすることが行われている。
例えば、特許文献1の図1、図7には、積層された複数の冷却管における長手方向の中央部に冷媒供給ヘッダを設けるとともに、前記複数の冷却管における長手方向の両端部に冷媒排出ヘッダを設けて、前記冷媒供給ヘッダと冷却管長手方向一側の冷媒排出ヘッダとの間、および前記冷媒供給ヘッダと冷却管長手方向他側の冷媒排出ヘッダとの間に、それぞれ電子部品を配置した構成が開示されている。
この構成によれば、各冷却管における長手方向の中央部に冷媒が供給され、各冷却管に供給された冷媒が、長手方向の中央部から一側および他側に流れていくため、長手方向の一側に配置された電子部品と他側に配置された電子部品とが、ともに冷却管2内に供給されたばかりの温度が低い冷媒によって同様に冷却されることとなる。
また、特許文献2には、積層された複数の冷却管の長手方向一端部に冷媒供給ヘッダが接続され、他端部に冷媒排出ヘッダが接続された積層型冷却器において、隣接する冷却管によりその両面を挟持される複数の電子部品を、冷却管の長手方向と直交する方向に配列した構成が開示されている。
このように構成することで、冷媒供給ヘッダから冷却管内に浸入した冷媒が、前記複数の電子部品に同時に供給されることととなり、前記複数の電子部品の冷却温度を等しくすることが可能となっている。
特開2006−294920号公報 特開2006−287108号公報
しかし、前述の特許文献1に記載の積層型冷却器のように、冷却管の長手方向中央部に冷媒供給ヘッダを設けるとともに、長手方向両端部に冷媒排出ヘッダを設けた構成は、1本の冷媒供給ヘッダと2本の冷媒排出ヘッダとの合計3本のヘッダが設けられるものである。これは、特許文献1の図17、図18に示した積層型冷却器1のように、1本の冷媒供給ヘッダ3と1本の冷媒排出ヘッダ4との2本のヘッダを設けた構成に対して、ヘッダの数が増加するものであり、積層型冷却器のコストおよび大きさが増大していた。
また、図12に示すように、積層される冷却管2・2により挟持される電子部品5・5は、該電子部品5・5に電力を供給するための電源が接続される電極端子5a・5a、および前記電子部品5・5の動作を制御するための制御装置が接続される制御端子5b・5b・・・を有しており、前記電極端子5a・5aは電子部品5の一面から突出し、前記制御端子5b・5b・・・は電子部品5の前記一面と対向する面から突出している。すなわち、電子部品5の電極端子5a・5aと制御端子5b・5b・・・とは、互いに反対方向へ突出している。
そして、積層型冷却器1においては、前記電極端子5a・5aおよび制御端子5b・5b・・・を電源および制御装置に接続可能にするために、前記電極端子5a・5aおよび制御端子5b・5b・・・が、それぞれ冷却管2・2の短手方向の一側および他側から突出するように電子部品5・5を配置している。
しかし、前述の特許文献2に記載の積層型冷却器のように、複数の電子部品を冷却管の長手方向と直交する方向に配列した構成では、電極端子と制御端子とが反対方向に突出している電子部品を用いると、一方の電子部品の電極端子と他方の電子部品の制御端子とが対向するように配置されて互いに干渉することとなり、各電子部品の電極端子および制御端子の全てを冷却管から突出させることができない。
従って、複数の電子部品を冷却管の長手方向と直交する方向に配列した際に、各電子部品の電極端子および制御端子が全て冷却管から突出するようにするためには、各電子部品の電極端子および制御端子が、該電子部品の同じ面から突出する(つまり同じ方向に突出する)ように構成する必要がある。
このように、電子部品を、電極端子および制御端子が同じ方向へ突出するように構成すると、電子部品における電極端子および制御端子が突出する面が長くなって、電子部品が大型化してしまう。また、冷却管は、複数の電子部品が配列される方向、すなわち冷却管の長手方向と直交する方向の寸法が大きくなる。
従って、複数の電子部品を冷却管の長手方向と直交する方向に配列した構成の積層型冷却器は全体的に大型化するとともに高コスト化することとなる。
そこで、本発明においては、積層配置された各冷却管間に配列される複数の電子部品を同様に冷却しつつ、積層型冷却器が大型化および高コスト化することを抑えることができる、積層型冷却器を提供するものである。
上記課題を解決する積層型冷却器は、以下の特徴を有する。
即ち、請求項1記載のごとく、積層配置した複数の冷却管を備え、前記積層配置した複数の冷却管により電子部品を挟持して、挟持した電子部品を両面から冷却する積層型冷却器であって、前記各冷却管間に、複数の電子部品を前記冷却管の長手方向に配列し、前記各冷却管における長手方向の一端部に冷媒入口を設けるとともに他端部に冷媒出口を設け、前記各冷却管内において、冷却管の短手方向一側から他側へ向けて延出するフィンを、冷却管の長手方向に複数並設して、前記冷媒入口から前記冷却管内に流入した冷媒が、前記フィンに沿って冷却管の短手方向の一端部側から他端部側へ向けて流れるように構成した。
これにより、冷媒入口から冷却管内に流入した冷媒が、冷却管の短手方向における一端部側から他端部側に流れることとなり、冷却管の長手方向に配列される複数の電子部品を、同じ温度の冷媒により、同じ冷却温度に冷却することを可能としながら、積層型冷却器のコストおよび大きさが増大することがない。
また、請求項2記載のごとく、前記複数のフィンは、前記冷却管の長手方向と直交する方向に対して、前記フィンの一端部が他端部よりも冷媒入口側に近づく方向へ傾斜している。
これにより、フィンによる冷媒の流れ方向の変化が、傾斜姿勢でない場合に比べて緩やかになり、冷媒の流れ方向が変化する際に発生する流動抵抗(圧損)を低減することが可能となる。
また、請求項3記載のごとく、前記複数のフィンの少なくとも一部は、隣接するフィンのうち前記冷媒入口に近い側に位置するフィンの一端部の、冷却管の短手方向における位置と、前記冷媒出口に近い側に位置するフィンの一端部の、冷却管の短手方向における位置とが異なる。
これにより、冷媒の流れを制御して、前記フィンに沿って冷却管の短手方向一側から他側へ向けて流れる冷媒量を、冷却管の長手方向の一側と他側とで均一化にすることが可能となる。
また、請求項4記載のごとく、前記冷却管における、前記フィンの一端部と対向する壁面は、前記冷却管の長手方向に対して、前記冷媒入口側から前記冷媒出口側へいくに従い前記フィンとの間隔が狭くなる方向に傾斜している。
これにより、前記フィンに沿って冷却管の短手方向一側から他側へ向けて流れる冷媒量を制御して均一化することが可能となる。
本発明は、以下の効果を奏する。
つまり、冷媒入口から冷却管内に流入した冷媒が、冷却管の短手方向における一端部側から他端部側に流れることとなり、冷却管の長手方向に配列される複数の電子部品を、同じ温度の冷媒により、同じ冷却温度に冷却することが可能としながら、積層型冷却器のコストおよび大きさが増大することがない。
積層型冷却器を示す側面図である。 冷却管の構成および冷却管に挟持される電子部品を示す斜視図である。 冷却管の内部に配設されるフィンプレートを示す平面図である。 フィンプレートの冷却フィン、供給側案内フィン、および排出側案内フィンを形成する手順を示す図である。 第二の実施形態にかかるフィンプレートを示す平面図である。 第三の実施形態にかかるフィンプレートを示す平面図である。 冷却フィン全体を傾斜して配置した場合と、冷却フィンの両端を傾斜して配置した場合との、電子部品の冷却状況の違いを示す図である。 第四の実施形態にかかるフィンプレートを示す平面図である。 第五の実施形態にかかるフィンプレートを示す平面図である。 第二の実施形態にかかる冷却管を示す平面図である。 従来の積層型冷却器を示す側面図である。 従来の積層型冷却器における冷却管内を流れる冷媒の様子を示す平面図である。
次に、本発明を実施するための形態を、添付の図面を用いて説明する。
図1に示した積層型冷却器1は、積層配置した複数の冷却管20・20・・・を備え、積層配置した複数の冷却管20・20・・・により複数の電子部品5・5・・・を挟持して、挟持した電子部品5・5・・・を両面から冷却する積層型冷却器に構成されている。
積層型冷却器1は、前記冷却管20・20・・・および電子部品5・5・・・に加えて、各冷却管20・20・・・に冷媒を供給する冷媒供給ヘッダ3、および各冷却管20・20・・・から冷媒を排出する冷媒排出ヘッダ4を備えている。
冷媒供給ヘッダ3は、冷却管20・20・・・の長手方向(図1に左右方向の矢印で示すL方向)の一端部に接続され、冷媒排出ヘッダ4は、冷却管20・20・・・の長手方向他端部に接続されている。
前記冷媒供給ヘッダ3および冷媒排出ヘッダ4により、積層配置した複数の冷却管20・20・・・が、積層方向へ所定の間隔を有した状態で固定されている。
前記冷媒供給ヘッダ3内には、各冷却管20・20・・・内に連通するヘッダ流路32が形成され、冷媒排出ヘッダ4内には、各冷却管20・20・・・内に連通するヘッダ流路42が形成されている。
また、積層配置した複数の冷却管20・20・・・のうち、積層方向(図1に上下方向の矢印で示すD方向)の一端側(図1における下側)に配置される冷却管20には、冷媒供給ヘッダ3の冷媒入口部31および冷媒排出ヘッダ4の冷媒出口部41が形成されている。
なお、以下の説明においては、冷却管20・20・・・の積層方向を「D方向」として、冷却管20・20・・・の積層方向における冷媒入口部31および冷媒出口部41が配置される側を「D方向一端側」として、前記D方向一端側の反対側を「D方向他端側」として、必要に応じて適宜記載する。
また、冷却管20・20・・・の長手方向を「L方向」として、冷却管20・20・・・の長手方向における冷媒供給ヘッダ3(ヘッダ流路32)側を「L方向一端側」として、冷却管20・20・・・の長手方向における冷媒排出ヘッダ4(ヘッダ流路42)側を「L方向他端側」として、必要に応じて適宜記載する。
所定の間隔を隔てて積層される各冷却管20・20間には、複数の電子部品5・5が介装されており、前記複数の電子部品5・5は、冷却管20の長手方向に沿って配列されている。つまり、前記電子部品5・5は隣接する冷却管20と冷却管20との間に介装されており、電子部品5・5の上面は上方に位置する冷却管20の下面と密着し、電子部品の下面は下方に位置する冷却管20の上面と密着している。
このように構成される積層型冷却器1においては、冷媒入口部31から冷媒供給ヘッダ3内へ冷媒が供給されると、冷媒が冷媒供給ヘッダ3の各ヘッダ流路32から各冷却管20・20・・・内に流れる。冷媒は各冷却管20・20・・・内を流れる際に、各電子部品5・5・・・との間で熱交換を行い、各電子部品5・5・・・を冷却する。その後、電子部品5・5・・・との熱交換により温度が上昇した冷媒は、各冷却管20・20・・・内から冷媒排出ヘッダ4のヘッダ流路42に流れ、この各ヘッダ流路42に流入した冷媒は冷媒出口部41から積層型冷却器1の外部に排出される。
図2に示すように、冷却管20は、複数の冷却管20・20・・・の積層方向(D方向)に扁平、かつ前記L方向に長い長尺状に形成された、中空の管状部材であり、第一のプレート21と第二のプレート22とを接合して構成されている。
第一のプレート21は長尺の板状部材を屈曲成形して上面の中央部が縁部よりも下方へ凹陥した形状に形成され、第二のプレート22は長尺の板状部材を屈曲成形して下面の中央部が縁部よりも上方へ凹陥した形状に形成されている。
第一のプレート21と第二のプレート22とは、両者間にフィンプレート23を介装した状態で、その縁部同士が接合されている。
第一のプレート21におけるL方向の一端部および他端部には、D方向一側(図2における下側)に突出する管状の供給側第一突出管21aおよび排出側第一突出管21bがそれぞれ形成され、第二のプレート22におけるL方向の一端部および他端部には、冷却管20・20・・・のD方向他側(図2における上側)に突出する管状の供給側第二突出管22aおよび排出側第二突出管22bがそれぞれ形成されている。
そして、第一のプレート21と第二のプレート22とを接合して構成される冷却管20・20・・・を積層する際に、第一のプレート21の供給側第一突出管21aおよび排出側第一突出管21bを、第二のプレート22の供給側第二突出管22aおよび排出側第二突出管22bに、それぞれ嵌入して接続することで、冷媒供給ヘッダ3および冷媒排出ヘッダ4を構成するとともに、複数の冷却管20・20・・・を積層状態に固定している。
積層配置した複数の冷却管20・20・・・のうち、D方向の最も一端側に配置される冷却管20における、第一のプレート21の供給側第一突出管21aおよび排出側第一突出管21bには、それぞれ冷媒排出ヘッダ4の冷媒出口部41が接続されている。
前記電子部品5は、自動車用インバーターの一部を構成するものであり、IGBTなどを具備したパワーモジュールに構成されている。
また、電子部品5は例えば直方体形状に形成されており、その一面から、電子部品5・5に電力を供給するための電源が接続される電極端子5a・5aが突出し、前記電極端子5a・5aが突出する面と対向する面から、電子部品5の動作を制御するための制御装置が接続される制御端子5b・5b・・・が突出している。
隣接する冷却管20・20間に配置される電子部品5・5は、前記電極端子5a・5aおよび制御端子5b・5b・・・が、冷却管20・20の短手方向外側へ突出する姿勢で配置され、各電子部品5・5は、冷却管20・20の長手方向に配列されている。
次に各冷却管20・20・・・の内部における、冷媒が流れる流路について説明する。
図2、図3に示すように、冷却管20の内部には、板状部材を波型形状に屈曲して構成されるフィンプレート23が配設されており、前記フィンプレート23により冷却管20内に冷媒の流路が形成されている。また、冷却管20内のL方向一端部には冷媒供給ヘッダ3のヘッダ流路32が連通しており、他端部には冷媒排出ヘッダ4のヘッダ流路42が連通している。
フィンプレート23は、所定の間隔で並設される複数の冷却フィン23b、供給側案内フィン23a、および排出側案内フィン23cを有しており、前記複数の冷却フィン23b、供給側案内フィン23a、および排出側案内フィン23cは、前記冷却管20の内部におけるヘッダ流路32とヘッダ流路42との間に配置されている。
複数の冷却フィン23b、供給側案内フィン23a、および排出側案内フィン23cは、冷却管20の短手方向(図3に上下方向の矢印にて示すW方向)の一側から他側へ向けて延出しており、特に本実施形態の場合は冷却管20の長手方向(L方向)と直交する方向に配置されている。
複数の冷却フィン23bは、その両端部が冷却管20の内壁面から所定寸法だけ離間した状態に設けられており、複数の冷却フィン23bの一端部(図3における上端部)と冷却管20の内壁面との間に供給側流路20aが形成されるとともに、複数の冷却フィン23bの他端部(図3における下端部)と冷却管20の内壁面との間に排出側流路20cが形成されている。また、各冷却フィン23b・23b・・・間には冷却流路20b・20b・・・が形成されている。
前記供給側流路20aは各冷却流路20b・20b・・・の一端側(図2における上端側)と連通し、前記排出側流路20cは各冷却流路20b・20b・・・の他端側(図2における下端側)と連通している。
なお、以下の説明においては、冷却管20・20・・・の短手方向を「W方向」として、冷却管20・20・・・の短手方向における供給側流路20aが形成される側を「W方向一端側」として、冷却管20・20・・・の短手方向における排出側流路20cが形成される側を「W方向他端側」として、必要に応じて適宜記載する。
前記供給側案内フィン23aは、その一端部(図3における上端部)が冷却管20の内壁面から所定寸法だけ離間するとともに、その他端部(図3における下端部)が冷却管20の内壁面と当接した状態に設けられている。
前記排出側案内フィン23cは、その一端部(図3における上端部)が冷却管20の内壁面と当接するとともに、その他端部(図3における下端部)が冷却管20の内壁面から所定寸法だけ離間した状態に設けられている。
供給側案内フィン23aおよび排出側案内フィン23cがこのように設けられることにより、供給側流路20aがヘッダ流路32と連通するとともにヘッダ流路42と分断され、排出側流路20cがヘッダ流路42と連通するとともにヘッダ流路32と分断されている。
これにより、ヘッダ流路32から冷却管20のL方向一端部に供給された冷媒が、供給側案内フィン23aにより供給側流路20aに案内され、排出側流路20cを流れる冷媒が、排出側案内フィン23cによりヘッダ流路42へ案内されることとなる。
また、複数の冷却フィン23b、供給側案内フィン23a、および排出側案内フィン23cは、冷却管20のL方向およびW方向において、冷却管20間に挟持される電子部品5・5の平面視における範囲よりも広い範囲に配置されている。
上述のように、冷却管20の内部には、複数の冷却フィン23b、供給側案内フィン23a、および排出側案内フィン23cにより、供給側流路20a、冷却流路20b・20b・・・、および排出側流路20cが形成されている。
そして、ヘッダ流路32から冷却管20のL方向一端部に供給された冷媒は、供給側案内フィン23aにより供給側流路20aに案内され、該供給側流路20a内を冷却管20のL方向一端側から他端側へ向けて流れる。
供給側流路20a内を流れる冷媒は、流れの途中に、流れる方向をL方向からW方向へ変え、さらに冷却フィン23b・23b・・・に沿って冷却流路20b・20b・・・内をW方向一端側から他端側へ向けて流れる。
冷却流路20b・20b・・・に沿ってW方向の他端側へ流れた冷媒は、排出側流路20cへ流入し、その流れ方向をW方向からL方向へ変えて、排出側流路20c内をL方向一端側から他端側へ向けて流れる。その後、冷媒は排出側流路20cから冷却管20のL方向他端側のヘッダ流路42へ案内される。
このように冷却管20内を流れる冷媒は、挟持される電子部品5・5の範囲にない部分、つまり冷却管20における電子部品5・5が当接していない部分に配置される供給側流路20aおよび排出側流路20cを流れる際には、電子部品5・5を殆ど冷却しない。
一方、前記冷媒は、主に、挟持される電子部品5・5の範囲の部分、つまり冷却管20における電子部品5・5が当接している部分に配置される冷却流路20b・20b・・・を流れる際に、電子部品5・5を冷却する。
つまり、冷却管20・20により挟持される電子部品5・5は、主に冷媒が冷却流路20b・20b・・・内をW方向一端側から他端側に流れる際に冷却されるが、供給側流路20aから各冷却流路20b・20b・・・に供給される冷媒は、まだ電子部品5・5を冷却しておらず温度が上昇していないため均一な温度となっており、冷却管20のL方向一側に配置される電子部品5と他側に配置される電子部品5とは、同じ冷却温度に効率良く冷却される。
特に、冷却流路20b・20b・・・は、挟持される電子部品5・5の範囲の全部にわたって配置されているので、冷媒は、W方向の一端側から他端側へ向けて、挟持される電子部品5・5の範囲の全領域を流れることとなり、電子部品5・5を全体的に均一に冷却することができる。
このように、積層型冷却器1においては、各冷却管20・20・・・間に、複数の電子部品5・5を冷却管20・20・・・の長手方向(L方向)に配列し、各冷却管20・20・・・におけるL方向の一端部に冷媒入口となるヘッダ流路32を設けるとともに、他端部に冷媒出口となるヘッダ流路42を設け、各冷却管20・20・・・内において、冷却管20・20・・・の長手方向と略直交する方向に配置した冷却フィン23b・23b・・・を冷却管20の長手方向に複数並設して、ヘッダ流路32から冷却管20・20・・・内に流入した冷媒が、冷却管20・20・・・の短手方向における一端部側から他端部側に流れるように構成している。
これにより、冷却管20・20・・・の長手方向に配列される複数の電子部品5・5を、同じ温度の冷媒により、同じ冷却温度に冷却することが可能となっている。
また、供給側流路20aをL方向に流れる冷媒は、その流れ方向をW方向に変えて冷却流路20b・20b・・・を流れることとなるが、冷媒の流れ方向がL方向からW方向に変わるときに乱流が発生する。冷媒に乱流が発生すると、冷却管20の冷却面となる壁面と冷媒との間の熱交換が促進されるため、冷却流路20b・20b・・・のW方向一端部における冷却性能が向上する。
同様に、各冷却流路20b・20b・・・をW方向に流れる冷媒は、その流れ方向をL方向に変えて排出側流路20cを流れるが、冷媒の流れ方向がW方向からL方向に変わるときにも乱流が発生するため、冷却流路20b・20b・・・のW方向他端部における冷却性能が向上する。
また、本積層型冷却器1では、冷却管20・20・・・に対する冷媒の給排出を行うヘッダは、冷却管20・20・・・のL方向両端部に配置される冷媒供給ヘッダ3および冷媒排出ヘッダ4のみであり、ヘッダを冷却管20・20・・・のL方向中央部に設けた場合のように積層型冷却器のコストおよび大きさが増大することがない。
さらに、複数の電子部品5・5は、冷却管20・20・・・のL方向に配列しているので、電子部品5・5におけるW方向側の空間が開放されており、冷却管20・20に挟持される電子部品5・5の電極端子5a・5aおよび制御端子5b・5b・・・が冷却管20・20・・・のW方向から突出することができ、電子部品5・5と外部機器とを電気的に接続する配線が制約を受けることがない。
また、フィンプレート23の複数の冷却フィン23b・23b・・・、供給側案内フィン23a、および排出側案内フィン23cは、次のようにして形成することができる。
例えば、まず図4(a)に示すように、長尺状の矩形に形成され、長手方向の寸法がL1、短手方向の寸法がW1の薄板状部材にて構成されるフィンプレート23を用意する。
次に、図4(b)に示すように、フィンプレート23の短手方向の両端部を切り取る。
この場合、フィンプレート23の短手方向一端部(図4における上端部)からは、短手方向の寸法がW2、長手方向の寸法がL2の矩形片が切り取られ、フィンプレート23の短手方向一端部かつ長手方向他端部(図4における右端部)には、短手方向一側に突出する突出部23eが形成される。この突出部23eは、短手方向の寸法W2、および長手方向の寸法(L1−L2)を有する。
また、フィンプレート23の短手方向他端部(図4における下端部)からは、短手方向の寸法がW3、長手方向の寸法がL3の矩形片が切り取られ、フィンプレート23の短手方向他端部かつ長手方向一端部(図4における左端部)には、短手方向他側に突出する突出部23dが形成される。この突出部23dは、短手方向の寸法W3、および長手方向の寸法(L1−L3)を有する。
さらに、フィンプレート23を、図4(c)に示す短手方向の二点鎖線に沿って屈曲し、図2に示すような波型状のフィンプレート23を形成する。この場合、フィンプレート23の長手方向一端部には突出部23dを含む供給側案内フィン23aが形成され、長手方向他端部には突出部23eを含む排出側案内フィン23cが形成され、供給側案内フィン23aと排出側案内フィン23cとの間には複数の冷却フィン23b・23b・・・が形成される。
なお、本実施形態の場合、前記寸法W2と寸法W3、および前記寸法L2と寸法L3とは同じ寸法に構成されている。
このように、矩形状のフィンプレート23の短手方向両端部を切り取るとともに、当該フィンプレート23を長手方向に屈曲することにより複数の冷却フィン23b・23b・・・、供給側案内フィン23a、および排出側案内フィン23cを形成することで、各フィン23b・23a・23cを容易かつ低コストで形成することが可能となっている。
また、冷却管20内に設けられる、フィンプレート23の複数の冷却フィン23b・23b・・・、供給側案内フィン23a、および排出側案内フィン23cは、次のように構成することもできる。
例えば、図5に示すように、第二の実施形態に係るフィンプレート123の複数の冷却フィン123b・123b・・・、供給側案内フィン123a、および排出側案内フィン123cは、冷却管20の短手方向(W方向)の一側から他側へ向けて延出しており、冷却管20の長手方向(L方向)と直交する方向に対して傾斜した姿勢に設けられている。
この場合、各フィン123b・123a・123cは直線状に形成されて、その全体が傾斜しており、各フィン123b・123a・123cの傾斜方向は、各フィン123b・123a・123cのW方向一側が、W方向他側よりも、L方向一側に近くなる方向となっている。
また、各フィン123b・123a・123cの傾斜角度θは、0°〜45°程度の範囲内に設定される。
冷媒の流れが供給側流路20aから冷却流路20b・20b・・・へ移る際には、冷媒の流れ方向はL方向からW方向へ変わり、冷媒の流れが冷却流路20b・20b・・・から排出側流路20cへ移る際には、冷媒の流れ方向はW方向からL方向へ変わるが、本実施形態のように、各フィン123b・123a・123cを、冷却管20の長手方向と直交する方向に対して傾斜した姿勢に設けることで、L方向→W方向およびW方向→L方向といった各フィン123b・123a・123cによる冷媒の流れ方向の変化が、傾斜姿勢でない場合に比べて緩やかになり、冷媒の流れ方向が変化する際に発生する流動抵抗(圧損)を低減することが可能となる。
また、冷却管20内に設けられる、フィンプレート23の複数の冷却フィン23b・23b・・・、供給側案内フィン23a、および排出側案内フィン23cは、次のように構成することもできる。
例えば、図6に示すように、第三の実施形態に係るフィンプレート223の複数の冷却フィン223b・223b・・・、供給側案内フィン223a、および排出側案内フィン223cは、冷却管20の短手方向(W方向)の一側から他側へ向けて延出している。
冷却フィン223b・223b・・・は、そのW方向中央部が冷却管20の長手方向と直交する方向に配置され、そのW方向一端部がW方向一端側へいくに従ってL方向一側に近づく方向へ傾斜した姿勢に配置され、そのW方向他端部がW方向他端側へいくに従ってL方向他側に近づく方向へ傾斜した姿勢に配置されている。
供給側案内フィン223aは、そのW方向一端部がW方向一端側へいくに従ってL方向一側に近づく方向へ傾斜した姿勢に配置され、その他の部分は冷却管20の長手方向と直交する方向に配置されている。
排出側案内フィン223cは、そのW方向他端部がW方向他端側へいくに従ってL方向他側に近づく方向へ傾斜した姿勢に配置され、その他の部分は冷却管20の長手方向と直交する方向に配置されている。
このように、冷却フィン223b・223b・・・のW方向両端部、供給側案内フィン223aのW方向一端部、および排出側案内フィン223cのW方向他端部を、冷却管20の長手方向と直交する方向に対して傾斜した姿勢に配置することで、前述の第二の実施形体に係る各フィン123b・123a・123cの場合と同様に、冷媒の流れが供給側流路20aから冷却流路20b・20b・・・へ移る際、および冷却流路20b・20b・・・から排出側流路20cへ移る際における、冷媒の流れ方向の変化が、傾斜姿勢でない場合に比べて緩やかになり、冷媒の流れ方向が変化する際に発生する流動抵抗(圧損)を低減することが可能となる。
また、図7(a)に示すように、前述の冷却フィン123b・123b・・・のように、フィン全体を傾斜して配置した場合には、その傾斜角度や一方の電子部品5と他方の電子部品5との配置間隔などによっては、一方の電子部品5と他方の電子部品5との境界付近の冷却流路20b・20b・・・が、一方の電子部品5と他方の電子部品5との両方を横切る場合がある。
この場合は、一方の電子部品5と他方の電子部品5との境界付近の冷却流路20b・20b・・・を流れる冷媒は、一方の電子部品5を冷却した後に他方の電子部品5を冷却することとなり、当該冷却流路20b・20b・・・においては、一方の電子部品5と他方の電子部品5とを同じ温度の冷媒にて冷却することが困難となる。
これに対し、本実施形態の冷却フィン223b・223b・・・の場合では、W方向両端部が傾斜しているものの、W方向中央部が冷却管20の長手方向と直交する方向に配置されているので、図7(b)に示すように、一方の電子部品5と他方の電子部品5との境界付近の冷却流路20b・20b・・・が、一方の電子部品5と他方の電子部品5との両方を横切る範囲を小さくする、または両方を横切らないように構成することが可能である。
つまり、本実施形態の冷却フィン223b・223b・・・の場合は、第二の実施形態に係る冷却フィン123b・123b・・・の場合に比べて、一方の電子部品5を冷却して温度が上昇した冷媒の、他方の電子部品5の領域を通過する流量を低減することができる。
従って、一方の電子部品5と他方の電子部品5とを、より均等な温度に冷却することが可能となる。
なお、第二の実施形態に係る冷却フィン123b・123b・・・を用いた場合でも、該冷却フィン123b・123b・・・の傾斜角度などに応じて一方の電子部品5と他方の電子部品5との配置間隔を大きくとることで、一方の電子部品5と他方の電子部品5との境界付近の冷却流路20b・20b・・・が、両方の電子部品5を横切ることを避けることが可能であり、両方の電子部品5をより均等な温度に冷却することができる。
また、冷却管20内に設けられる、フィンプレート23の複数の冷却フィン23b・23b・・・、供給側案内フィン23a、および排出側案内フィン23cは、次のように構成することもできる。
例えば、図8に示すように、第四の実施形態に係るフィンプレート323の複数の冷却フィン323b・323b・・・、供給側案内フィン323a、および排出側案内フィン323cは、冷却管20の短手方向(W方向)の一側から他側へ向けて延出しており、前記複数の冷却フィン323b・323b・・・のうち、少なくとも一部の冷却フィン323b・323b・・・のW方向両端部が冷却管20の長手方向と直交する方向に対して傾斜している。
本実施形態の場合、冷却管20のL方向に並設される複数の冷却フィン323b・323b・・・は、複数のブロックBL1・BL2・BL3・BL4に区分けされており、前記ブロックBL1・BL2・BL3・BL4のうち少なくとも一つのブロックBL1・BL2・BL3・BL4に含まれる冷却フィン323b・323b・・・が傾斜している。
前記各ブロックBL1・BL2・BL3・BL4は、それぞれ複数の冷却フィン323b・323b・・・を含んでおり、冷却管20のL方向一側から他側へ向けてブロックBL1→ブロックBL2→ブロックBL3→ブロックBL4の順に配置されている。
最もL方向一側に位置するブロックBL1に含まれる冷却フィン323b・323b・・・は、そのW方向中央部が冷却管20の長手方向と直交する方向に配置され、そのW方向一端部がW方向一端側へいくに従ってL方向一側に近づく方向へ所定の角度だけ傾斜した姿勢に配置され、そのW方向他端部がW方向他端側へいくに従ってL方向他側に近づく方向へ所定の角度だけ傾斜した姿勢に配置されている。
また、ブロックBL1よりもL方向他端側に配置されるブロックBL2に含まれる冷却フィン323b・323b・・・は、そのW方向中央部が冷却管20の長手方向と直交する方向に配置され、そのW方向一端部がW方向一端側へいくに従ってL方向一側に近づく方向へ、ブロックBL1の冷却フィン323b・323b・・・の傾斜角度よりも小さな角度だけ傾斜した姿勢に配置され、そのW方向他端部がW方向他端側へいくに従ってL方向他側に近づく方向へ、ブロックBL1の冷却フィン323b・323b・・・の傾斜角度よりも小さな角度だけ傾斜した姿勢に配置されている。
また、ブロックBL2よりもL方向他端側に配置されるブロックBL3に含まれる冷却フィン323b・323b・・・は、そのW方向中央部が冷却管20の長手方向と直交する方向に配置され、そのW方向一端部がW方向一端側へいくに従ってL方向一側に近づく方向へ、ブロックBL2の冷却フィン323b・323b・・・の傾斜角度よりも小さな角度だけ傾斜した姿勢に配置され、そのW方向他端部がW方向他端側へいくに従ってL方向他側に近づく方向へ、ブロックBL2の冷却フィン323b・323b・・・の傾斜角度よりも小さな角度だけ傾斜した姿勢に配置されている。
また、ブロックBL3よりもL方向他端側(つまり、最もL方向他側)に配置されるブロックBL4に含まれる冷却フィン323b・323b・・・は、その全体が冷却管20の長手方向と直交する方向に配置されている。
言い変えれば、ブロックBL4に含まれる冷却フィン323b・323b・・・は、そのW方向中央部が冷却管20の長手方向と直交する方向に配置されるとともに、そのW方向一端部がW方向一端側へいくに従ってL方向一側に近づく方向へ、ブロックBL3の冷却フィン323b・323b・・・の傾斜角度よりも小さな角度である0°だけ傾斜した姿勢に配置され、そのW方向他端部がW方向他端側へいくに従ってL方向他側に近づく方向へ、ブロックBL3の冷却フィン323b・323b・・・の傾斜角度よりも小さな角度である0°だけ傾斜した姿勢に配置されている。
このように、複数の冷却フィン323b・323b・・・は、そのW方向一端部および他端部の傾斜角度がブロックBL1・BL2・BL3・BL4毎に変化しており、その傾斜角度は冷却管20の長手方向の一側から他側へいくに従って小さくなっている。
なお、供給側案内フィン323aは、そのW方向一端部がW方向一端側へいくに従ってL方向一側に近づく方向へ傾斜した姿勢に配置され、その他の部分は冷却管20の長手方向と直交する方向に配置されている。この場合、供給側案内フィン323aにおけるW方向一端部の傾斜角度は、ブロックBL1の冷却フィン323b・323b・・・におけるW方向一端部の傾斜角度と同じ角度に設定されている。
また、排出側案内フィン323cは、そのW方向他端部がW方向他端側へいくに従ってL方向他側に近づく方向へ傾斜した姿勢に配置され、その他の部分は冷却管20の長手方向と直交する方向に配置されている。この場合、排出側案内フィン323cにおけるW方向他端部の傾斜角度は、ブロックBL4の冷却フィン323b・323b・・・におけるW方向一端部の傾斜角度と同じ角度に設定されている。
ここで、ヘッダ流路32から冷却管20内に流入した冷媒は、供給側流路20aをL方向へ流れた後に、その流れの方向をW方向へ変えて冷却流路20b・20b・・・内を流れるが、図3に示す冷却管20のように、冷却管20の長手方向と直交する方向の冷却フィン23b・23b・・・を冷却管20内に配置した場合は、供給側流路20aを流れる冷媒は、流れの上流側(ヘッダ流路32側)が下流側(ヘッダ流路42側)に比べて流れに対する障害が少なく、冷媒の直進性が強くなる。これにより、供給側流路20aの上流側部から冷却流路20b・20b・・・内へ流れ込む冷媒量が、供給側流路20aの下流側部から冷却流路20b・20b・・・内へ流れ込む冷媒量よりも少なくなる傾向がある。
しかし、本実施形態のように、それぞれW方向両端部の傾斜角度を変化させた冷却フィン323b・323b・・・を冷却管20内に配置することで、各冷却流路20b・20b・・・に流れ込む冷媒の流量を制御して、同じ流量の冷媒を各冷却流路20b・20b・・・に流すことが可能となる。
具体的には、供給側流路20aを流れる冷媒の直進性が強く、各冷却流路20b・20b・・・に流れ込む冷媒の流量が少なくなりがちな、L方向一側の冷却流路20b・20b・・・の傾斜角度を大きく形成し、逆に各冷却流路20b・20b・・・に流れ込む冷媒の流量が多くなりがちなL方向一側の冷却流路20b・20b・・・の傾斜角度を小さく形成することで、各冷却流路20b・20b・・・を流れる冷媒の流量を均一にすることができる。
なお、各冷却フィン323b・323b・・・の傾斜角度は、実験やシミュレーションにより最適な角度を求めることが可能である。
また、冷却管20・20に挟持される電子部品5・5における、冷却管20・20との接触面の発熱による温度分布が場所により異なる場合や、電子部品5・5の冷却温度を場所により異ならせたい場合など、冷却流路20b・20b・・・を流れる冷媒による電子部品5・5の冷却性能に面分布を備えさせたい場合は、電子部品5・5の各部に、当該部分の冷却温度に応じた冷却性能を発揮することができるだけの流量が流れるように、各冷却フィン323b・323b・・・の傾斜角度を決定することもできる。
例えば、電子部品5・5のうち発熱量が多くて高温になる部分を通過する冷却流路20b・20b・・・を構成する冷却フィン323b・323b・・・は、W方向両端部の傾斜角度が大きくなるように構成し、電子部品5・5のうち発熱量が少なくて比較的温度が低い部分を通過する冷却流路20b・20b・・・を構成する冷却フィン323b・323b・・・は、W方向両端部の傾斜角度が小さくなるように、または傾斜角度を設けない(傾斜角度が0°の)直線状に構成することができる。
なお、本実施形態においては、各冷却フィン323b・323b・・・は、W方向の両端部を傾斜させているが、少なくとも各冷却フィン323b・323b・・・におけるW方向の一端部を、W方向一端側へいくに従ってL方向一側に近づく方向へ傾斜させることで、各冷却流路20b・20b・・・に流れ込む冷媒の流量を制御することが可能である。
ただし、各冷却フィン323b・323b・・・におけるW方向の両端部を前述のように傾斜させることにより、各冷却流路20b・20b・・・に流入してくる冷媒の量と、各冷却流路20b・20b・・・から流出する冷媒の量とをバランスさせ易くなり、冷却流路20b・20b・・・を流れる冷媒量を、より高精度に制御することが可能となる。
また、冷却管20内に設けられる、フィンプレート23の複数の冷却フィン23b・23b・・・、供給側案内フィン23a、および排出側案内フィン23cは、次のように構成することもできる。
例えば、図9に示すように、第五の実施形態に係るフィンプレート423の複数の冷却フィン423b・423b・・・、供給側案内フィン423a、および排出側案内フィン423cは、冷却管20の短手方向(W方向)の一側から他側へ向けて延出している。
また、前記複数の冷却フィン423b・423b・・・は、隣接する冷却フィン423b・423bのうち、L方向一側に配置される冷却フィン423bのW方向一端と冷却管20の内壁面との間の距離が、L方向他側に配置される冷却フィン423bのW方向一端と冷却管20の内壁面との間の距離よりも大きくなるように配置されている。
つまり、L方向一側に配置される冷却フィン423bが、L方向他側に配置される冷却フィン423bよりも、W方向他側にずれて配置されており、L方向一側に配置される冷却フィン423bのW方向一端部の位置と、L方向他側に配置される冷却フィン423bのW方向一端部の位置とが、W方向において異なっている。
これにより、供給側流路20aにおける、冷媒流れの上流側(L方向一端側)の流路幅(W方向の寸法)が、冷媒流れの下流側(L方向他端側)の流路幅よりも大きくなっている。
このように、冷却フィン23b・23b・・・のW方向一端と冷却管20の内壁面との間の距離を変えて、供給側流路20aの流路幅を適宜変化させることにより、供給側流路20aを流れる冷媒の、各冷却流路20b・20b・・・への流入量を制御することが可能となっている。
ここで、上流側から下流側までが同じ流路幅に構成される供給側流路20aにおいては、前述のように上流側の供給側流路20aから冷却流路20b・20b・・・内へ流れ込む冷媒量が、下流側の供給側流路20aから冷却流路20b・20b・・・内へ流れ込む冷媒量よりも少なくなる傾向がある。
しかし、本実施形態の場合、隣接する冷却フィン423b・423bのうち、L方向一側(冷媒流れの上流側)に配置される冷却フィン423bの流路幅が、L方向他側(冷媒流れの下流側)に配置される冷却フィン423bの流路幅に比べて大きく構成されているので、供給側流路20aにおける上流側の流路抵抗が下流側の流路抵抗に対して小さくなり、上流側の供給側流路20aの流量が増加することとなる。
また、隣接する冷却フィン423b・423bのうち、L方向他側に配置される冷却フィン423bは、L方向一側に配置される冷却フィン423bよりもW方向一側に突出して配置されており、供給側流路20a内を上流側から下流側へ向けて流れる冷媒は、W方向一側に突出しているL方向他側の冷却フィン423bのW方向一端部に衝突して、その流れ方向をL方向からW方向へ変化し易くなる。
このように、供給側流路20aの上流側においては、下流側に比べて、供給側流路20aを流れる冷媒量が増すとともに、冷媒の流れ方向がL方向からW方向へ変化し易くなるといったように冷媒の流れが制御されるため、供給側流路20aの流路幅を一定に構成した場合に比べて、上流側の供給側流路20aから冷却流路20b・20b・・・内へ流れ込む冷媒量を増加させることができる。
これにより、供給側流路20aの流路幅を一定に構成した場合のような、上流側の供給側流路20aから冷却流路20b・20b・・・内へ流れ込む冷媒量が、下流側の供給側流路20aから冷却流路20b・20b・・・内へ流れ込む冷媒量よりも少なくなるといった現象を解消して、冷却流路20b・20b・・・内をW方向一側から他側へ向けて流れる冷媒量を、供給側流路20aの上流側(L方向一端側)と下流側(L方向他端側)とで均一化することが可能となる。
なお、隣接する冷却フィン423b・423bのうち、L方向一側に配置される冷却フィン423bを、L方向他側に配置される冷却フィン423bよりも、W方向他側にずらして配置する構成は、必ずしも全ての冷却フィン423b・423b・・・について適用する必要はなく、一部の冷却フィン423b・423b・・・についてのみ適用することができる。
例えば、本実施形態の場合は、複数の冷却フィン423b・423b・・・のうち、冷却流路20b・20b・・・内へ流れ込む冷媒量が特に少なくなりがちな、L方向一側から三分の一程度の冷却フィン423b・423b・・・について、隣接する冷却フィン423b・423bのうち、L方向一側の冷却フィン423bをL方向他側の冷却フィン423bよりもW方向他側にずらす構成としている。
すなわち、冷却流路20b・20b・・・内へ流れ込む冷媒量が少ない部分に配置されている冷却流路20b・20b・・・については、隣接する冷却フィン423b・423bのW方向へのずれを大きく設定し、冷却流路20b・20b・・・内へ流れ込む冷媒量が多くて十分な流量を確保できる部分に配置されている冷却流路20b・20b・・・については、隣接する冷却フィン423b・423bのW方向へのずれを小さく(ずれがない場合を含む)設定している。
これにより、各冷却流路20b・20b・・・を流れる冷媒の流量を均一にすることができる。
なお、各冷却フィン423b・423b・・・の傾斜角度は、実験やシミュレーションにより最適な角度を求めることが可能である。
また、冷却管20・20に挟持される電子部品5・5における、冷却管20・20との接触面の発熱による温度分布が場所により異なる場合や、電子部品5・5の冷却温度を場所により異ならせたい場合など、冷却流路20b・20b・・・を流れる冷媒による電子部品5・5の冷却性能に面分布を備えさせたい場合は、電子部品5・5の各部に、当該部分の冷却温度に応じた冷却性能を発揮することができるだけの流量が流れるように、各冷却フィン423b・423b・・・のW方向へのずれ量を決定することもできる。
例えば、電子部品5・5のうち発熱量が多くて高温になる部分を通過する冷却流路20b・20b・・・を構成する冷却フィン423b・423b・・・は、各冷却フィン423b・423b・・・のW方向へのずれ量が大きくなるように構成し、電子部品5・5のうち発熱量が少なくて比較的温度が低い部分を通過する冷却流路20b・20b・・・を構成する冷却フィン423b・423b・・・は、各冷却フィン423b・423b・・・のW方向へのずれ量が小さくなるように、またはずれが無いように構成することができる。
なお、本実施形態においては、同じ長さの冷却フィン423b・423b・・・をW方向にずらして配置しているので、隣接する冷却フィン423b・423bのうち、L方向他側に配置される冷却フィン423bの一端部が、L方向一側に配置される冷却フィン423bの一端部よりもW方向一側に突出するとともに、L方向一側に配置される冷却フィン423bの他端部が、L方向他側に配置される冷却フィン423bの他端部よりもW方向他側に突出している。
しかし、冷却流路20b・20b・・・を流れる冷媒の流量を均一にするためには、少なくとも、隣接する冷却フィン423b・423bのうち、L方向他側に配置される冷却フィン423bの一端部、L方向一側に配置される冷却フィン423bの一端部よりもW方向一側に突出していれば良く、各冷却フィン423b・423bの他端部のW方向位置が揃っていても各冷却流路20b・20b・・・に流れ込む冷媒の流量を制御することは可能である。
ただし、前述のように、各冷却フィン423b・423b・・・の長さを同じ長さに構成して、L方向他側に配置される冷却フィン423bの一端部が、L方向一側に配置される冷却フィン423bの一端部よりもW方向一側に突出するとともに、L方向一側に配置される冷却フィン423bの他端部が、L方向他側に配置される冷却フィン423bの他端部よりもW方向他側に突出するように構成することにより、各冷却流路20b・20b・・・に流入してくる冷媒の量と、各冷却流路20b・20b・・・から流出する冷媒の量とをバランスさせ易くなり、冷却流路20b・20b・・・を流れる冷媒量を、より高精度に制御することが可能となる。
また、本実施形態のように、冷却フィン423b・423b・・・をW方向にずらして配置する構成と併せて、前述の第二の実施形態、第三形態、および第四形態の何れかの構成を採用することで、冷却管20内を流れる冷媒の圧損を低減して、さらに冷却効率を高めることが可能となる。
また、複数の冷却フィン23b・23b・・・、供給側案内フィン23a、および排出側案内フィン23cを有するフィンプレート23が、内部に設けられる冷却管20は、次のように構成することもできる。
図10に示すように、第二の実施形態に係る冷却管120は、当該冷却管120の内壁面と冷却フィン23b・23b・・・のW方向一端との間の距離が、冷却管120のL方向一側で大きく、L方向他側にいくほど小さくなるように構成されている。つまり、冷却管120の内壁面と冷却フィン23b・23b・・・のW方向一端との間に構成される供給側流路120aの流路幅が、上流側で大きく、下流側へいくに従って小さくなるように構成されている。
具体的には、冷却管120を構成する第一のプレート21および第二のプレート22における冷却フィン23b・23b・・・の一端部と対向する壁面21p・22pが、L方向と平行な方向に対して、L方向一端側から他端側へいくにつれて冷却フィン23b・23b・・・に近づく側へ向かって傾斜している。
また、冷却管120の内壁面と冷却フィン23b・23b・・・のW方向他端との間の距離が、冷却管120のL方向一側で小さく、L方向他側にいくほど大きくなるように構成されている。つまり、冷却管120の内壁面と冷却フィン23b・23b・・・のW方向他端との間に構成される排出側流路120cの流路幅が、上流側で小さく、下流側へいくに従って大きくなるように構成されている。
具体的には、冷却管120を構成する第一のプレート21および第二のプレート22における冷却フィン23b・23b・・・の他端部と対向する壁面21q・22qが、L方向と平行な方向に対して、L方向一端側から他端側へいくにつれて冷却フィン23b・23b・・・から離れる側へ向かって傾斜している。
このように、第一のプレート21および第二のプレート22の壁面21p・22p(冷却管120の内壁面)が、L方向と平行な方向に対して、L方向一端側から他端側へいくにつれて冷却フィン23b・23b・・・に近づく側へ向かって傾斜している、つまり、冷却管120における、前記冷却フィン23b・23b・・・のW方向一端部と対向する内壁面は、冷却管120の長手方向に対して、冷媒入口となるヘッダ流路32側から冷媒出口となるヘッダ流路42側へいくに従い前記冷却フィン23b・23b・・・との間隔が狭くなる方向に傾斜しているため、供給側流路120a内をL方向一側から他側へ向かって流れる冷媒は、前記壁面21p・22p(すなわち冷却管120の内壁面)に当たることにより、その流動方向がL方向からW方向へ変換され易くなる。
また、冷却管120の内壁面の傾斜角度がL方向一端側へいくほど大きくなるように構成することで、冷却流路20b・20b・・・内へ流れ込む冷媒量が少なくなりがちな、供給側流路20aのL方向一側を流れる冷媒ほど、その流動方向のL方向からW方向への変換を促すことができる。
さらに、供給側流路120aは、その流路幅が上流側で大きく下流側へいくに従って小さくなるように構成されており、上流側から下流側へ向かうにつれて、供給側流路120aを流れる冷媒の流動抵抗が大きくなるため、供給側流路120aの下流側ほど冷媒の流量を少なくすることができる。
これにより、上流側の供給側流路120aから冷却流路20b・20b・・・へ流れ込む冷媒の流量を、下流側の供給側流路120aから冷却流路20b・20b・・・へ流れ込む冷媒の流量よりも多くすることができ、冷却流路20b・20b・・・内を流れる冷媒量を制御して均一化することが可能となる。
また、本実施形態の構成と併せて、前述の第二の実施形態、第三の実施形態、および第四の実施形態の何れかの構成を採用することで、冷却管20内を流れる冷媒の圧損を低減して、さらに冷却効率を高めることが可能となる。
さらに、第一のプレート21および第二のプレート22の壁面21q・22qは、L方向一端側の方が、他端側に比べてフィンプレート23との距離が短くなっているため、図3に示した冷却管20の場合と比べて、供給側案内フィン23aの基端部(W方向他端部)の寸法が短くなっている。すなわち、本実施形態の供給側案内フィン23aの基端部は、冷却フィン23b・23b・・・のW方向他端からW方向他端側へ突出している寸法が短くなっている。
また、第一のプレート21および第二のプレート22の壁面21p・22pは、L方向他端側の方が、一端側に比べてフィンプレート23との距離が短くなっているため、図3に示した冷却管20の場合と比べて、排出側案内フィン23cの基端部(W方向一端部)の寸法が短くなっている。すなわち、本実施形態の排出側案内フィン23cの基端部は、冷却フィン23b・23b・・・のW方向一端からW方向一端側へ突出している寸法が短くなっている。
従って、供給側案内フィン23a、冷却フィン23b・23b・・・、および排出側案内フィン23cを形成する際の元のフィンプレート23のW方向の寸法W1(図4参照)を、図3に示した冷却管20の場合と比べて短くすることができるため、フィンプレート23の元の薄板状部材の使用量が少なくなり、フィンプレート23の低コスト化を図ることが可能となる。
1 積層型冷却器
3 冷媒供給ヘッダ
4 冷媒排出ヘッダ
5 電子部品
20 冷却管
20a 供給側流路
20b 冷却流路
20c 排出側流路
21 第一のプレート
22 第二のプレート
23 フィンプレート
23a 供給側案内フィン
23b 冷却フィン
23c 排出側案内フィン
32・42 ヘッダ流路

Claims (4)

  1. 積層配置した複数の冷却管を備え、
    前記積層配置した複数の冷却管により電子部品を挟持して、挟持した電子部品を両面から冷却する積層型冷却器であって、
    前記各冷却管間に、複数の電子部品を前記冷却管の長手方向に配列し、
    前記各冷却管における長手方向の一端部に冷媒入口を設けるとともに他端部に冷媒出口を設け、
    前記各冷却管内において、冷却管の短手方向一側から他側へ向けて延出するフィンを、冷却管の長手方向に複数並設して、
    前記冷媒入口から前記冷却管内に流入した冷媒が、前記フィンに沿って冷却管の短手方向の一端部側から他端部側へ向けて流れるように構成した、
    ことを特徴とする積層型冷却器。
  2. 前記複数のフィンは、
    前記冷却管の長手方向と直交する方向に対して、
    前記フィンの一端部が他端部よりも冷媒入口側に近づく方向へ傾斜している、
    ことを特徴とする請求項1に記載の積層型冷却器。
  3. 前記複数のフィンの少なくとも一部は、
    隣接するフィンのうち前記冷媒入口に近い側に位置するフィンの一端部の、冷却管の短手方向における位置と、
    前記冷媒出口に近い側に位置するフィンの一端部の、冷却管の短手方向における位置とが異なる、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の積層型冷却器。
  4. 前記冷却管における、前記フィンの一端部と対向する壁面は、
    前記冷却管の長手方向に対して、
    前記冷媒入口側から前記冷媒出口側へいくに従い前記フィンとの間隔が狭くなる方向に傾斜している、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の積層型冷却器。

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