JP2021005604A - 熱交換器 - Google Patents
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Abstract
Description
そのインナーフィンとして、帯状金属板を波形に曲折したものがある。
この場合、その根元側の放熱フィンの部分が、その板厚方向の熱伝導における熱抵抗となる。
そこで、熱交換媒体と熱交換対象物との間の熱抵抗を可及的に減少させ、熱通過率を向上させるものを提供することを課題とする。
前記インナーフィン5は、前記熱交換媒体の流通方向に直交する断面が櫛歯形状であり、
各櫛歯5aの先端が前記熱交換対象物14側のプレート1に接する熱交換器である。
前記インナーフィン5は、帯状金属板7が波形に曲折され、その各波形の隣合う立上げ面7aと立下げ面7bが背中合わせに圧着され、その断面が前記櫛歯形状に形成されたものであることを特徴とする熱交換器である。
前記インナーフィン5は、各櫛歯5aの根元部5bの外面が、高さ方向外側に波形に湾曲しており、根元部5bと熱交換対象物14側ではないプレート2との間にはそれらが接触していない隙間6が形成されていることを特徴とする熱交換器である。
前記櫛歯5aが前記熱交換対象物14側のプレート1に対して斜行形状11をなすことを特徴とする熱交換器である。
前記櫛歯5aの立上げ面7aと立ち下げ面7bの少なくとも一方には、櫛歯5aの先端と根元との間にリブ16が、熱交換媒体の流通方向に沿って適宜間隔で形成されていることを特徴とする熱交換器である。
前記櫛歯5aの立上げ面7aと立ち下げ面7bの少なくとも一方には、櫛歯5aの先端と根元との間に切り起こされた突起17が、熱交換媒体の流通方向に沿って適宜間隔で形成されていることを特徴とする熱交換器である。
それにより、櫛歯形状のインナーフィンの根本部分によってプレートが覆われることが抑制されるので、熱交換媒体と熱交換対象物との間の熱抵抗が減少する。
このように、インナーフィン5を帯状金属板7から成形することにより、量産性の高い熱交換器を安価に提供できる。
そのため、熱交換器本体4の内面に収納されたインナーフィン5に、根元部5bの湾曲した面の変形作用により、弾性が付与され、インナーフィンと熱交換器本体の内面との接合における寸法誤差による接触不良が緩和されるので、厳格な寸法管理をせずに良好な接合をすることができる。
そのため、熱交換器本体4の内面に収納されたインナーフィン5には、各櫛歯5aを傾斜させたことにより剛性が下がり、弾性が付与され、インナーフィンと熱交換器本体の内面との接合における寸法誤差による接触不良が緩和されるので、厳格な寸法管理をせずに良好な接合をすることができる。
この形状により、熱交換媒体とインナーフィンとの熱伝達が向上するので、より伝熱性能が高い熱交換器を得ることができる。
さらに、請求項6に記載の熱交換器は、櫛歯5aの立上げ面7aと立ち下げ面7bの少なくとも一方には、櫛歯5aの先端と根元との間に切り起こされた突起17が、熱交換媒体の流通方向に沿って適宜な間隔で形成されているものである。
この形状により、熱交換媒体とインナーフィンとの熱伝達が向上するので、より伝熱性能が高い熱交換器を得ることができる。
下記に記載する各実施形態は、熱交換器の内部に冷媒(熱交換媒体)を流通させて、熱交換器の外面に取付けられた半導体などの発熱体(熱交換対象物)の冷却をする熱交換器を例示している。しかし、その実施形態に限られず、熱交換対象物に熱を与えるために、熱交換媒体を温熱流体とし、熱交換器の内部を流通させるものであっても良い。
この例は、図1(A)に示す如く、熱交換器本体4が一対のプレート1,2と、そのプレート2の周縁に立ち上げられた周壁部3とにより形成される。そして、プレート1とプレート2との間にインナーフィン5が介装される。プレート2の長手方向両端には、熱交換媒体である冷媒の出入口21が配置され、そこに入口用ボス19及び出口用ボス20が取り付けられる。プレート1の外面には、この例では複数の発熱体14が並列されている。
即ち、帯状金属板7が波形に曲折され、その波形の隣合う立上げ面7a,立下げ面7bを背中合わせに圧着したものであり、その櫛歯5aの先端が図1(C)において上側のプレート1の内面に接触し、その根元部5bが下側のプレート2に接触する。
このとき図1(C)において、インナーフィン5の櫛歯5aがプレート1に接合され、インナーフィン5の根元部5bがプレート2に接合されている。そして、櫛歯5aとプレート1との熱抵抗は、根元部5bとプレート2との熱抵抗よりも小となる。それにより、発熱体14を効率的に冷媒により冷却することができる。
次に、図3は熱交換器本体のさらに他の実施例であり、一対のプレート1とプレート2との間に薄い枠状の周壁部3が積層され、それらにより熱交換器本体4を構成するものである。その他は、図1のものと同一である。
ここで使用されるインナーフィン5は、図5(A)に示す如く、各櫛歯5aの根元部5bの外面が、高さ方向外側に波形に湾曲しており、根元部5bと熱交換対象物14側ではないプレート2との間にはそれらが接触していない隙間6が形成されている。
そして、インナーフィン5の櫛歯5aの先端が発熱体14を有するプレート1に接合され、インナーフィン5の根元部5bがプレート2に接合されて、櫛歯状のインナーフィン5において、プレート1との熱抵抗を低減して、熱交換を促進できるものである。
図2、図3の例でも、同様のインナーフィン5を用いることで、図1と同じ効果を得ることができる。
そのため、熱交換器本体の内面に収納されたインナーフィン5には、各櫛歯5aを傾斜させたことにより、剛性が低下し、弾性が付与され、インナーフィンと熱交換器本体の内面との接合における寸法誤差による接触不良が緩和されるので、インナーフィンの厳格な寸法管理をせずに良好な接合をすることができる。
これにより、インナーフィン5の高さ方向の変形を容易にし、インナーフィン5と熱交換器本体4との接触を良好にするものである。
これにより、櫛歯5aの先端と根元部5bとの高さを、熱交換器本体の内面高さに容易に整合できる。
この例は、リブ16により、熱交換媒体とインナーフィンとの熱伝達が向上するので、より伝熱性能が高い熱交換器を得ることができる。
この例も、突起17により、熱交換媒体とインナーフィンとの熱伝達が向上するので、より伝熱性能が高い熱交換器を得ることができる。
2 プレート
3 周壁部
4 熱交換器本体
5 インナーフィン
5a 櫛歯
5b 根元部
6 隙間
7 帯状金属板
7a 立上げ面
7b 立下げ面
8 凸部
9 高さ吸収プレート
11 斜行形状
12 中折れ屈曲
14 熱交換対象物(発熱体)
15 治具
16 リブ
17 突起
19 入口用ボス
20 出口用ボス
21 出入口
Claims (6)
- 対向する一対のプレート(1)(2)と、それらの外周を被蔽する周壁部(3)とにより熱交換器本体(4)を形成し、その熱交換器本体(4)の内部にインナーフィン(5)が介装され、熱交換器本体(4)の外表面に熱交換対象物(14)が取付られ、前記熱交換器本体(4)の内部に熱交換媒体が流通して、前記熱交換対象物(14)を熱交換する熱交換器において、
前記インナーフィン(5)は、前記熱交換媒体の流通方向に直交する断面が櫛歯形状であり、
各櫛歯(5a)の先端が前記熱交換対象物(14)側のプレート(1)に接する熱交換器。 - 請求項1に記載の熱交換器において、
前記インナーフィン(5)は、帯状金属板(7)が波形に曲折され、その各波形の隣合う立上げ面(7a)と立下げ面(7b)が背中合わせに圧着され、その断面が前記櫛歯形状に形成されたものであることを特徴とする熱交換器。 - 請求項1又は請求項2のいずれかに記載の熱交換器において、
前記インナーフィン(5)は、各櫛歯(5a)の根元部(5b)の外面が、高さ方向外側に波形に湾曲しており、根元部(5b)と熱交換対象物(14)側ではないプレート(2)との間にはそれらが接触していない隙間(6)が形成されていることを特徴とする熱交換器。 - 請求項1又は請求項2のいずれかに記載の熱交換器において、
前記櫛歯(5a)が前記熱交換対象物(14)側のプレート(1)に対して斜行形状(11)をなすことを特徴とする熱交換器。 - 請求項2に記載の熱交換器において、
前記櫛歯(5a)の立上げ面(7a)と立ち下げ面(7b)の少なくとも一方には、櫛歯(5a)の先端と根元との間にリブ(16)が、熱交換媒体の流通方向に沿って適宜間隔で形成されていることを特徴とする熱交換器。 - 請求項2に記載の熱交換器において、
前記櫛歯(5a)の立上げ面(7a)と立ち下げ面(7b)の少なくとも一方には、櫛歯(5a)の先端と根元との間に切り起こされた突起(17)が、熱交換媒体の流通方向に沿って適宜間隔で形成されていることを特徴とする熱交換器。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023190755A1 (ja) * | 2022-03-31 | 2023-10-05 | 株式会社レゾナック | 冷却構造体及び構造体 |
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2019
- 2019-06-25 JP JP2019117760A patent/JP2021005604A/ja active Pending
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