JP5203031B2 - 扁平コイル状フィン部材を有する伝熱面構造及びその製造方法 - Google Patents

扁平コイル状フィン部材を有する伝熱面構造及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子素子等の発熱体に接触配置して、発熱体の熱を放熱フィンにより放出して冷却したり、ヒートパイプの凝縮部に接続し、ヒートパイプにより移送される熱を外部に放出するなどの各種熱交換部材における伝熱面構造及びその製造方法に関するものである。
コンピュータ等の電子機器等では、半導体等の電子素子の発熱量が膨大であるため、この熱を効果的に冷却するために、下記特許文献1及び2に示す如く、従来よりヒートシンクを使用した熱交換器が広く用いられている。このヒートシンクは、例えば受熱部としての基板を電子素子等の発熱体の表面に直に配置し、ビス等の固定手段により発熱体に固定することにより使用している。
このような従来のヒートシンクの中でも、特許文献3に示す如く、特許文献1及び2に示すものよりも表面積を広げ、放熱性を高めることを目的として、金属製の線材を矩形凹凸状に連続して折り曲げてフィン部材を形成し、このフィン部材を基板の表面に複数個配設したものが公知となっている。
しかしながら、特許文献3に示す如きフィン部材は、線材にて矩形状の凹凸を同一平面上に形成した平面的なものである。そのため倒れやすく、基板の表面に安定して配置することは困難であるとともに、このようなフィン部材を基板に密に配置するのには手間がかかるため、基板にフィン部材を密に配置して、表面積を広げるとともに多数の長いエッヂを形成することは困難となっていた。
そこで、特許文献4に示す如く、基板の表面にコイル状のフィン部材を配置したヒートシンクが開発されている。このヒートシンクに配置したフィン部材は、線材をコイル状に巻回した立体的な形状であるため、基板の表面にフィン部材を安定して配置可能なものとしている。また、このようなフィン部材を表面に密に配置することにより、表面積を広げて多数の長いエッヂを形成可能としている。
特開2002−1511号公報 特開2002−190558号公報 特開2002−190557号公報 特開2007−165846号公報
しかしながら、特許文献4に示す如きヒートシンクは、平板状の基板にフィン部材を配置する際のフィン部材の位置決めを容易なものとするためには、基板にあらかじめガイド部材を配置する必要があり、位置決め作業に手間がかかるものとなっていた。また、基板の表面にフィン部材を固定するために、基板の表面とフィン部材との接触部をろう付け、接着、溶接などにより固定したり、基板の表面にあらかじめ線材又は帯材にて形成したガイド部材を固定配置し、このガイド部材に接触させてフィン部材を配置したり、基板にフィン部材を埋め込み配置する必要があった。従って、基板の表面にフィン部材を固定配置する製造工程が煩雑なものとなっていた。また、コイル状のフィン部材は長さ方向に伸縮しやすいため、フィン部材を基板に配置した際にフィン部材が長さ方向に伸縮し、ピッチ間隔や各巻回毎の傾斜角度にバラツキが生じやすいものとなっていた。そのため、基板にフィン部材を効率よく密に配置して熱交換性能を向上させることが困難なものとなっていた。
そこで、本発明は上記の如き課題を解決しようとするものであって、簡易な方法により基板にフィン部材を安定して、且つ一定のピッチ間隔及び傾斜角度で固定配置することを可能とするとともに、基板への位置決めが容易であり、且つ、表面積が広く、多数の長いエッヂを形成した放熱性の高いヒートシンクを、容易に製造可能にしようとするものである。
本願の第1及び第2発明は上述の如き課題を解決するため、1本の線材にて形成した巻回形状が長円で扁平状の扁平コイル部材と、この扁平コイル部材を伝熱面に固定配置するための伝熱基板とを備え、この伝熱基板の伝熱面には、扁平コイル部材の一端を嵌合可能とする嵌合凹部を、扁平コイル部材のピッチ及び傾斜に対応させ、且つ断面弧状又は断面コ字型に形成し、この嵌合凹部内に前記扁平コイル部材の一端を挿入嵌合している。
上記の如く嵌合凹部を扁平コイル部材のピッチ及び傾斜に対応させて形成することにより、この嵌合凹部に扁平コイル部材の一端の挿入嵌合が容易となり、更に、扁平コイル部材のピッチや傾斜角度を伝熱面上において一定に保つことが可能となる。そのため、扁平コイル部材を伝熱面に効率よく密に配置することが可能となり、伝熱面における吸放熱を優れたものとし、熱交換性能を高めることができる。また、上記嵌合凹部に扁平コイル部材の一端を挿入嵌合することにより、伝熱基板の伝熱面に扁平コイル部材を配置するものであるため、扁平コイル部材の伝熱面への位置決めを容易なものとすることができる。
そして、上記嵌合凹部に隣接する伝熱基板の伝熱面の表層部をカシメ工具により押圧して塑性流動に伴う変形を生じさせ、この変形によって形成された爪部を前記嵌合凹部内の扁平コイル部材に押圧して、伝熱基板の伝熱面に扁平コイル部材をカシメ固定することにより、伝熱基板の伝熱面に扁平コイル状フィン部材を固定配置している。このように、嵌合凹部に挿入嵌合した扁平コイル部材の一端を伝熱面にカシメ固定することにより、伝熱面に扁平コイル状フィン部材を固定配置することが可能となる。そのため、上記カシメ固定後の工程を必要としないことから、簡易な方法で伝熱基板に扁平コイル状フィン部材を固定配置することができる。
また、本願の第3及び第4発明は、1本の線材にて形成した巻回形状が長円で扁平状の扁平コイル部材と、この扁平コイル部材を伝熱面に配置するための伝熱基板と、前記扁平コイル部材の内周一端に配置して、この扁平コイル部材の一端を前記伝熱基板の伝熱面に押圧固定する直線状の押圧部材とを備え、前記伝熱基板の伝熱面には、扁平コイル部材の一端を嵌合可能とする嵌合凹部を、扁平コイル部材のピッチ及び傾斜に対応させ、且つ断面弧状又は断面コ字型に形成するとともに、上記伝熱面に、前記押圧部材を一端から他端まで連続して挿入可能とする挿入凹部を形成し、前記嵌合凹部内に扁平コイル部材を嵌合配置して伝熱面に扁平コイル部材を配置する。
上記の如く、嵌合凹部を扁平コイル部材のピッチ及び傾斜対応させて形成することにより、この嵌合凹部に扁平コイル部材の一端の挿入嵌合が容易となり、更に、扁平コイル部材のピッチや傾斜角度を伝熱面上において一定に保つことが可能となる。そのため、扁平コイル部材を伝熱面に効率よく密に配置することが可能となり、伝熱面における吸放熱を優れたものとし、熱交換性能を高めることができる。また、上記嵌合凹部に扁平コイル部材の一端を挿入嵌合することにより、伝熱基板の伝熱面に扁平コイル部材を配置するものであるため、扁平コイル部材の伝熱面への位置決めを容易なものとすることができる。
そして、上記扁平コイル部材の内周一端に押圧部材を挿通した状態でこの押圧部材を前記挿入凹部内に挿入配置し、この挿入凹部に隣接する伝熱基板の伝熱面の表層部をカシメ工具により押圧して塑性流動に伴う変形を生じさせ、この変形によって形成された爪部を前記挿入凹部内の押圧部材に押圧して、伝熱基板の伝熱面に押圧部材をカシメ固定し、この押圧部材を介して前記扁平コイル部材の一端を伝熱基板の伝熱面に押圧固定することにより、伝熱基板に扁平コイル状フィン部材を固定配置している。
上記の如く、扁平コイル部材の内周一端に挿通して挿入凹部内に挿入した押圧部材を伝熱面にカシメ固定することにより、押圧部材を介して扁平コイル状フィン部材を伝熱基板の伝熱面に固定配置することが可能となる。そのため、カシメ固定後の工程を必要としないことから、伝熱基板に扁平コイル状フィン部材を簡易に固定配置することができる。
また、扁平コイル部材は、伝熱基板の伝熱面の全面にわたりカシメ固定を施したものであっても良いし、押圧部材は、伝熱基板の伝熱面の全面にわたりカシメ固定を施したものであっても良い。このように扁平コイル部材又は押圧部材を伝熱面の全面にわたりカシメ固定することにより、扁平コイル状フィン部材を伝熱面全体に、より確実且つ強固に固定配置することができる。また、扁平コイル部材又は押圧部材と伝熱基板との接触面積を広くすることができるため、熱交換性能を更に高めることが可能となる。
また、扁平コイル部材は、前記嵌合凹部に接着、ろう付け、又は溶接により固定したものであっても良い。これにより、扁平コイル状フィン部材と伝熱基板の間の熱伝達が更に良好となり、吸放熱に優れるとともに固定部の強度が向上して振動や熱応力などに対する耐久性に優れた伝熱面を得ることができる。
本願の第1及び第2発明は上述の如く構成したものであって、伝熱基板の伝熱面に形成した嵌合凹部に扁平コイル部材の一端を挿入嵌合するとともに、この扁平コイル部材を伝熱面にカシメ固定することにより、伝熱基板の伝熱面に扁平コイル状フィン部材を固定配置することが可能となる。そのため、カシメ固定後に別工程の固定作業工程を必要としないことから、簡易な方法で伝熱基板に扁平コイル状フィン部材を固定配置することができる。また、上記嵌合凹部に扁平コイル部材の一端を挿入嵌合することにより、伝熱基板の伝熱面に扁平コイル部材を配置するものであるため、扁平コイル部材の伝熱面への位置決めを容易なものとすることができる。
また、本願の第3及び第4発明は、伝熱基板の伝熱面に形成した嵌合凹部に扁平コイル部材の一端を挿入嵌合するとともに、この扁平コイル部材の内周一端に挿通して挿入凹部内に挿入した押圧部材を伝熱面にカシメ固定することにより、押圧部材を介して伝熱基板の伝熱面に扁平コイル状フィン部材を固定配置することができる。そのため、カシメ固定後に別工程の固定作業工程を必要としないことから、伝熱基板に扁平コイル状フィン部材を簡易に固定配置することができる。また、上記嵌合凹部に扁平コイル部材の一端を挿入嵌合することにより、伝熱基板の伝熱面に扁平コイル部材を配置するものであるため、扁平コイル部材の伝熱面への位置決めを容易なものとすることができる。
また、第1〜第4発明は、上記嵌合凹部を、扁平コイル部材のピッチ及び傾斜に対応させて形成することにより、この嵌合凹部に扁平コイル部材の一端の挿入嵌合が容易となり、更に、扁平コイル部材のピッチや傾斜角度を伝熱面上において一定に保つことが可能となる。そのため、扁平コイル部材を伝熱面に効率よく密に配置することが可能となるため、伝熱面における吸放熱を優れたものとし、熱交換性能を高めることができる。
本願の第1発明及び第2発明の実施例1を図1〜図7に於いて説明すると、(1)は扁平コイル部材であって、図1に示す如く、伝熱基板(2)の伝熱面(3)に固定配置している。本実施例1を更に詳細に説明すると、まず、一本のステンレス、アルミニウム、アルミニウム基合金、ニッケル、鉄等の線材(4)を図5に示す如く扁平な断面長円状の螺旋に巻回し、扁平コイル部材(1)を形成する。このように線材(4)を螺旋状に巻き回すことにより、扁平コイル部材(1)が立体的に形成されるものとなるため、この扁平コイル部材(1)をフィン部材として伝熱基板(2)の伝熱面(3)に安定して配置することが可能となる。
また、伝熱基板(2)は板状であって、アルミニウムや銅及びこれら基合金にて形成している。尚、他の異なる実施例においては、銅、アルミ合金、銅合金、及びこれら金属の鋳物や押出し型材にて形成することも可能である。そして、図2及び図3に示す如く、この伝熱基板(2)の伝熱面(3)に、上記の如く形成した扁平コイル部材(1)の一端(5)を嵌合可能とする嵌合凹部(6)を切削、プレス、鍛造等にて形成する。この嵌合凹部(6)は、図2に示す如く、伝熱面(3)に複数個、等間隔に直線状に配置して列を形成するとともに、このような直線状の形成列(7)を等間隔で平行に複数配置している。
また、この嵌合凹部(6)は、図3に示す如く断面弧状に形成しており、形状及び寸法を、扁平コイル部材(1)の一端(5)の外周の形状及び寸法に対応させて、この扁平コイル部材(1)の一端(5)を嵌合可能に形成している。そのため、この嵌合凹部(6)に扁平コイル部材(1)の一端(5)を嵌合することにより、図5に示す如く、扁平コイル部材(1)の一端(5)外周が嵌合凹部(6)の内面に密着するものとなる。従って、従来の如く平面状の伝熱面(3)に直接扁平コイル部材(1)の一端(5)を配置する場合と比較して、高速に配置できるとともに伝熱面(3)と扁平コイル部材(1)との接触面積を広くすることができるため、熱交換性能を高めることが可能となる。
また、この嵌合凹部(6)は、その形成間隔及び傾斜角度を、扁平コイル部材(1)のピッチ及び各巻回の傾斜角度に対応させて形成している。そのため、扁平コイル部材(1)を伝熱面(3)に配置する際に、扁平コイル部材(1)の一端(5)を、ピッチや傾斜角度を変えることなく各嵌合凹部(6)に容易に、且つ高速、高精度に嵌合挿入することが可能となる。また、このように扁平コイル部材(1)の一端(5)を各嵌合凹部(6)に嵌合挿入することにより、扁平コイル部材(1)が位置固定されて長さ方向への伸縮が抑制されるため、扁平コイル部材(1)を一定のピッチで等間隔に配置することができる。そのため、扁平コイル部材(1)を伝熱面(3)に正確で効率よく、且つ密に配置することが可能となり、伝熱面(3)における吸放熱を優れたものとして熱交換性能を高めることができる。
そして、上記の如く伝熱基板(2)の伝熱面(3)に形成した嵌合凹部(6)に扁平コイル部材(1)の一端(5)を嵌合することにより、伝熱面(3)に扁平コイル部材(1)を配置する。この時、嵌合凹部(6)の直線状の形成列(7)を伝熱面(3)に平行且つ等間隔に配置しているため、扁平コイル部材(1)を伝熱面(3)に直線状に平行且つ等間隔に配置することが可能となり、扁平コイル部材(1)の伝熱面(3)への位置決めを容易なものとすることができる。
そして、上記の如く伝熱基板(2)の伝熱面(3)に複数個配置した扁平コイル部材(1)をカシメ固定する。本実施例1におけるカシメ固定について説明すると、まず、扁平コイル部材(1)の一端(5)を挿入嵌合した嵌合凹部(6)に隣接する伝熱面(3)の表層部を、ポンチ等のカシメ工具によって嵌合凹部(6)の両側から押圧する。この押圧によって、伝熱面(3)の表層部に塑性流動に伴う変形を生じさせ、この変形によって形成される爪部(10)を扁平コイル部材(1)に押圧する。この爪部(10)は、図6及び図7に示す如く、切起片として塑性流動による変形と同時に上記嵌合凹部(6)に挿入嵌合した扁平コイル部材(1)の一端(5)の表面に折り込むものであっても良い。これにより、扁平コイル部材(1)の伝熱面(3)へのカシメ固定が完了する。尚、他の異なる実施例においては、前記爪部(10)を切起片とすることなく、扁平コイル部材(1)の側面を押圧し、この扁平コイル部材(1)を嵌合凹部(6)内にカシメ固定するものであっても良い。
上記の如く伝熱基板(2)の伝熱面(3)に扁平コイル部材(1)をカシメ固定することにより、伝熱基板(2)の伝熱面(3)に扁平コイル状フィン部材(11)が固定され、本願第1発明及び第2発明の伝熱面(3)構造が形成されるものとなる。このように、伝熱面(3)に扁平コイル部材(1)をカシメ固定することにより、カシメ固定後に更に別の工程を必要とすることなく、扁平コイル状フィン部材(11)を伝熱面(3)に固定することができるため、伝熱基板(2)に扁平コイル状フィン部材(11)を簡易に固定配置することができる。
また、本実施例では図1に示す如く、扁平コイル状フィン部材(11)により多数形成される環状片(8)毎にそれぞれ一対ずつ、伝熱基板(2)の伝熱面(3)の全面にわたってカシメ固定を施している。そのため、扁平コイル状フィン部材(11)を伝熱面(3)全体に、より確実且つ強固に固定配置することができるとともに、扁平コイル部材(1)と伝熱基板(2)との接触面積が広くなるため、熱交換性能を更に高めることが可能となる。
尚、本実施例ではろう付け、溶接、接着などを行わずカシメ固定のみで扁平コイル部材(1)を伝熱面(3)全体に固定しているが、他の異なる実施例においては、上記の如く扁平コイル部材(1)を伝熱面(3)に少なくとも1カ所以上カシメ固定した上で、この扁平コイル部材(1)を嵌合凹部(6)に接着、ろう付け、又は溶接等を行うことにより、扁平コイル状フィン部材(11)を固定配置することも可能である。その場合には、扁平コイル状フィン部材(11)と伝熱基板(2)の間の熱伝達が良好となり、吸放熱に優れるとともに固定部の強度が向上して振動や熱応力などに対する耐久性に優れた伝熱面(3)を得ることができる。
上記の如く、扁平コイル状フィン部材(11)を伝熱基板(2)の伝熱面(3)に固定配置することにより、扁平コイル状フィン部材(11)により形成された扁平な長円状の環状片(8)が伝熱基板(2)の表面に密に連続して多数列配置されるものとなるため、伝熱面(3)の吸放熱表面積を容易に広くすることができる。また、この環状片(8)によって長く膨大な数のエッヂを容易に形成することができるため、流体の流れに大きな乱れや渦を発生させることにより境界層を剥離させることができる。従って、上記の広い表面積と、膨大な数のエッヂによるエッヂ効果とにより、伝熱面(3)の熱交換性能を飛躍的に高めることが可能となる。
また、前記実施例1では、伝熱基板(2)の伝熱面(3)に扁平コイル部材(1)をカシメ固定することにより扁平コイル状フィン部材(11)を伝熱面(3)に固定配置しているが、本実施例2では、伝熱基板(2)の伝熱面(3)に扁平コイル部材(1)を配置するとともに、この扁平コイル部材(1)の内周一端に直線状の押圧部材(12)を配置し、この押圧部材(12)を伝熱基板(2)の伝熱面(3)にカシメ固定することにより扁平コイル状フィン部材(11)を伝熱面(3)に固定配置している。
本願の第3発明及び第4発明である実施例2を図8〜図13において以下に詳細に説明すると、まず、前記実施例1と同様に、1本の線材(4)にて巻回形状が長円で扁平状の扁平コイル部材(1)を形成する。そして、伝熱面(3)には扁平コイル部材(1)の一端(5)を挿入嵌合可能とする嵌合凹部(6)を扁平コイル部材(1)と同ピッチ且つ同傾斜に形成するとともに、この嵌合凹部(6)の直線状の形成列(7)を等間隔で平行に複数配置する。
また、伝熱面(3)には、上記嵌合凹部(6)とともに直線状の挿入凹部(13)を形成する。この挿入凹部(13)は、下記にて説明する直線状の押圧部材(12)を一端から他端まで連続して挿入可能とするものであって、図8及び図9に示す如く、嵌合凹部(6)の形成列(7)の中央部に、この形成列(7)と平行且つ上記嵌合凹部(6)と交差して配置する。
そして、伝熱基板(2)の伝熱面(3)に形成した嵌合凹部(6)に扁平コイル部材(1)の一端(5)を嵌合することにより伝熱面(3)に扁平コイル部材(1)を配置する。そして、図10及び図11に示す如く、上記の如く伝熱面(3)に配置した扁平コイル部材(1)の内周一端に、直線状の押圧部材(12)を挿通し、この押圧部材(12)を伝熱面(3)の挿入凹部(13)に挿入配置する。これにより、図11に示す如く、扁平コイル部材(1)の内周一端と押圧部材(12)とが接触した状態となる。このような状態において、押圧部材(12)を伝熱面(3)にカシメ固定する。
本実施例2におけるカシメ固定についても、前記実施例1と同一の方法により行うものであって、図12及び図13に示す如く、伝熱面(3)の塑性流動に伴う変形によって形成される爪部(10)を上記挿入凹部(13)に挿入配置した押圧部材(12)の上面に押圧したり、この押圧部材(12)の側面を押圧することにより、押圧部材(12)の伝熱面(3)へのカシメ固定が完了する。
このように伝熱基板(2)の伝熱面(3)に押圧部材(12)をカシメ固定することにより、この押圧部材(12)を介して伝熱面(3)に扁平コイル部材(1)の一端(5)が押圧固定されるものとなる。これにより、伝熱基板(2)の伝熱面(3)に扁平コイル状フィン部材(11)が固定され、本願第3発明及び第4発明の伝熱面(3)構造が形成されるものとなる。このように、伝熱面(3)に押圧部材(12)をカシメ固定することにより、カシメ固定後に別の工程を必要とすることなくコイル状フィン部材を伝熱面(3)に固定することができるため、伝熱基板(2)に扁平コイル状フィン部材(11)を簡易に固定配置することができる。
また、本実施例2では図12に示す如く、扁平コイル部材(1)に形成される各環状片(8)毎に、押圧部材(12)の両側に一対、伝熱基板(2)の伝熱面(3)の全面にわたってカシメ固定を施している。そのため、扁平コイル状フィン部材(11)を伝熱面(3)全体に、より確実且つ強固に固定配置することができるとともに、押圧部材(12)と伝熱基板(2)との接触面積が広くなるため、熱交換性能を更に高めることが可能となる。
尚、本実施例ではろう付け、溶接、接着などを行わずカシメ固定のみで扁平コイル部材(1)を伝熱面(3)全体に固定しているが、他の異なる実施例においては、上記の如く押圧部材(12)を伝熱面(3)の少なくとも1カ所にカシメ固定するとともに、扁平コイル部材(1)を嵌合凹部(6)に接着、ろう付け、又は溶接等を行うことにより、伝熱面(3)に扁平コイル状フィン部材(11)を固定配置することも可能である。この場合には、扁平コイル状フィン部材(11)と伝熱基板(2)の間の熱伝達が良好となり、吸放熱に優れるとともに固定部の強度が向上して振動や熱応力などに対する耐久性に優れた伝熱面(3)を得ることができる。
また、本実施例2及び上記実施例1では、図14(a)に示す如く線材(4)の断面形状を円形としているが、他の異なる実施例においては、図14(b)〜(j)に示す如く、(b)楕円形、(c)正方形、(d)三角形、(e)菱形、(f)星形、(g)台形、(h)長円形、(i)長方形、(j)5角形等の如く任意の形状としても良い。
本願の第1及び第2発明における実施例1を示すコイル状フィン部材を有する伝熱面の平面図。 実施例1において伝熱面に嵌合凹部を形成した状態を示す平面図。 図2のA−A線拡大断面図。 実施例1において伝熱面に扁平コイル部材を配置した状態を示す平面図。 図4のB−B線拡大断面図。 図1の部分拡大平面図 図6のC−C線断面図。 本願の第3及び第4発明における実施例2において伝熱面に嵌合凹部及び挿入凹部を形成した状態を示す平面図。 図8のD−D線拡大断面図。 実施例2において伝熱面に扁平コイル部材及び押圧部材を配置した状態を示す平面図。 図10のE−E線拡大断面図。 実施例2を示すコイル状フィン部材を有する伝熱面の平面図。 図12のF−F線拡大断面図。 実施例1、実施例2及び他の異なる実施例における線材の断面図。
符号の説明
1 扁平コイル部材
2 伝熱基板
3 伝熱面
4 線材
5 一端
6 嵌合凹部
10 爪部
11 扁平コイル状フィン部材
12 押圧部材
13 挿入凹部

Claims (10)

  1. 1本の線材にて形成した巻回形状が長円で扁平状の扁平コイル部材と、この扁平コイル部材を伝熱面に固定配置するための伝熱基板とを備え、この伝熱基板の伝熱面には、扁平コイル部材の一端を嵌合可能とする嵌合凹部を、扁平コイル部材のピッチ及び傾斜に対応させ、且つ断面弧状又は断面コ字型に形成し、この嵌合凹部内に前記扁平コイル部材の一端を挿入嵌合するとともに、この嵌合凹部に隣接する伝熱基板の伝熱面の表層部をカシメ工具により押圧して塑性流動に伴う変形を生じさせ、この変形によって形成された爪部を前記嵌合凹部内の扁平コイル部材に押圧して、伝熱基板の伝熱面に扁平コイル部材をカシメ固定することにより、伝熱基板の伝熱面に扁平コイル状フィン部材を固定配置したことを特徴とする扁平コイル状フィン部材を有する伝熱面構造。
  2. 1本の線材にて巻回形状が長円で扁平状の扁平コイル部材を形成する工程と、この扁平コイル部材を固定配置する伝熱基板の伝熱面に、扁平コイル部材の一端を嵌合可能とする嵌合凹部を、扁平コイル部材のピッチ及び傾斜に対応させ、且つ断面弧状又は断面コ字型に形成する工程と、前記嵌合凹部内に扁平コイル部材の一端を嵌合配置する工程と、この嵌合凹部に隣接する伝熱基板の伝熱面の表層部をカシメ工具により押圧して塑性流動に伴う変形を生じさせ、この変形によって形成された爪部により前記嵌合凹部内の扁平コイル部材を押圧して伝熱基板の伝熱面に扁平コイル部材をカシメ固定することにより、伝熱基板の伝熱面に扁平コイル状フィン部材を固定配置する工程とから成ることを特徴とする扁平コイル状フィン部材を有する伝熱面構造の製造方法。
  3. 1本の線材にて形成した巻回形状が長円で扁平状の扁平コイル部材と、この扁平コイル部材を伝熱面に配置するための伝熱基板と、前記扁平コイル部材の内周一端に配置して、この扁平コイル部材の一端を前記伝熱基板の伝熱面に押圧固定する直線状の押圧部材とを備え、前記伝熱基板の伝熱面には、扁平コイル部材の一端を嵌合可能とする嵌合凹部を、扁平コイル部材のピッチ及び傾斜に対応させ、且つ断面弧状又は断面コ字型に形成するとともに、上記伝熱面に、前記押圧部材を一端から他端まで連続して挿入可能とする挿入凹部を形成し、前記嵌合凹部内に扁平コイル部材を嵌合配置して伝熱面に扁平コイル部材を配置するとともに、この扁平コイル部材の内周一端に押圧部材を挿通した状態でこの押圧部材を前記挿入凹部内に挿入配置し、この挿入凹部に隣接する伝熱基板の伝熱面の表層部をカシメ工具により押圧して塑性流動に伴う変形を生じさせ、この変形によって形成された爪部を前記挿入凹部内の押圧部材に押圧して、伝熱基板の伝熱面に押圧部材をカシメ固定し、この押圧部材を介して前記扁平コイル部材の一端を伝熱基板の伝熱面に押圧固定することにより、伝熱基板に扁平コイル状フィン部材を固定配置したことを特徴とする扁平コイル状フィン部材を有する伝熱面構造。
  4. 1本の線材にて形成した巻回形状が長円で扁平状の扁平コイル部材を形成する工程と、伝熱基板の伝熱面に、前記扁平コイル部材の一端を嵌合可能とする嵌合凹部を、扁平コイル部材のピッチ及び傾斜に対応させ、且つ断面弧状又は断面コ字型に形成する工程と、前記伝熱基板の伝熱面に、扁平コイル部材を伝熱面に押圧固定するための直線状の押圧部材を一端から他端まで連続して挿入可能とする挿入凹部を形成する工程と、前記嵌合凹部内に扁平コイル部材の一端を嵌合配置する工程と、この扁平コイル部材の内周一端に押圧部材を挿通し、この押圧部材を前記挿入凹部内に挿入配置する工程と、この挿入凹部に隣接する伝熱基板の伝熱面の表層部をカシメ工具により押圧して塑性流動に伴う変形を生じさせ、この変形によって形成された爪部により前記挿入凹部内の押圧部材を押圧して、伝熱基板の伝熱面に押圧部材をカシメ固定して、この押圧部材を介して前記扁平コイル部材の一端を伝熱基板の伝熱面に押圧固定することにより、伝熱基板に扁平コイル状フィン部材を固定配置する工程とから成ることを特徴とする扁平コイル状フィン部材を有する伝熱面構造の製造方法。
  5. 扁平コイル部材は、伝熱基板の伝熱面の全面にわたりカシメ固定を施したことを特徴とする請求項1の扁平コイル状フィン部材を有する伝熱面構造。
  6. 扁平コイル部材は、伝熱基板の伝熱面の全面にわたりカシメ固定を施すことを特徴とする請求項2の扁平コイル状フィン部材を有する伝熱面構造の製造方法。
  7. 押圧部材は、伝熱基板の伝熱面の全面にわたりカシメ固定を施したことを特徴とする請求項3の扁平コイル状フィン部材を有する伝熱面構造。
  8. 押圧部材は、伝熱基板の伝熱面の全面にわたりカシメ固定を施すことを特徴とする請求項4の扁平コイル状フィン部材を有する伝熱面構造の製造方法。
  9. 扁平コイル部材は、前記嵌合凹部に接着、ろう付け、又は溶接により固定したことを特徴とする請求項1または3の扁平コイル状フィン部材を有する伝熱面構造。
  10. 扁平コイル部材は、前記嵌合凹部に接着、ろう付け、又は溶接により固定することを特徴とする請求項2または4の扁平コイル状フィン部材を有する伝熱面構造の製造方法。
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