JP2009185846A - ダンパー装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ケース2と、上記ケース2内に入る軸3と、上記ケース2内に充填された粘性流体と、上記ケース2の内面と上記軸3との間に設けられた弁体5と、上記弁体5が上記軸3に対して上記軸3の周方向に所定角度だけ相対的に移動可能になるように上記軸3に支持されたダンパー装置であって、上記ケース2に対して上記軸3を一方向へ相対的に回転させたとき、上記弁体5が軸3に対して他方向に相対的に移動して上記ケース2の内面に向かう方向へ案内されるダンパー装置において、上記ケース2に対して上記軸3を他方向へ相対的に回転させたとき、上記弁体5が軸3に対して一方向に相対的に移動して上記軸3の中心に向かう方向へ案内されることを特徴とする。
【選択図】図8
Description
逆に図10(b)に示すように、軸13がケース12に対して反時計回り(A方向)に回転すると、上記弁体15の傾斜面15bと、溝13cの傾斜面13dとが接触する。このとき、上記弁体の傾斜面15bには凹部15cが設けられているので、第1の室Aと第2の室Bとの間に粘性流体を自由に通過させるための流路が形成される。よって、軸13がケース12に対して反時計回り(A方向)に回転する場合は制動機能が発揮されない。
逆に、便座(便蓋)を閉じるときは、図10(a)の状態となり便座(便蓋)が制動さる。このとき、便座(便蓋)はゆっくり閉じることができるので、便器本体に便座(便蓋)が衝突して大きな衝突音が発生するのを防止することができる。
また、本発明の請求項2によれば、上記軸と上記弁体の少なくとも一方には、上記軸をいずれか他方に回転させたとき、上記弁体が上記軸の中心に向かう方向へ案内する案内部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項3によれば、上記弁体の上記ケース内面側には、上記軸をいずれか他方に回転させたとき、上記粘性流体があたることにより、上記弁体が上記軸の中心に向かう方向へ案内する案内部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項4によれば、ケースと、上記ケース内に入る軸と、上記ケース内に充填された粘性流体と、上記ケースの内面と上記軸との間に設けられた弁体と、上記弁体が上記軸に対して上記軸の周方向に所定角度だけ相対的に移動可能になるように上記軸に支持されたダンパー装置であって、上記ケースに対して上記軸を一方向へ相対的に回転させたとき、上記弁体が軸に対して他方向に相対的に移動して上記ケースの内面に向かう方向へ案内されるダンパー装置において、上記ケースに対して上記軸を他方向へ相対的に回転させたとき、上記弁体が軸に対して一方向に相対的に移動して上記軸の中心に向かう方向へ付勢されることを特徴とする。
この実施の形態は、この発明のダンパー装置1を洋式便器に組み込んだものである。洋式便器は、便器本体10と、この便器本体に回転可能な便座20と、同じく便器本体に回転可能な便蓋30とを有している。ダンパー装置1は、便器本体10と便座20、および便器本体10と便蓋30を回転可能に支持するためのヒンジとしての機能を有する。また、便蓋および便座を便器本体に対して閉じるときには、便蓋および便座を制動してゆっくり閉じる機能を有している。逆に、便蓋および便座を便器本体に対して開くときは、便蓋および便座を制動しない。
図2(a)(図1のD−D断面図)に示すように、便器本体側の一方の取り付け筒10aと便座の取り付け筒20aが並んで配置され、便座の取り付け筒20aと便蓋30の取り付け筒30aが並んで配置されている。上記一方の取り付け筒10aと便座の取り付け筒20aとの間には、ダンパー装置1が配置されている。このダンパー装置1の詳細は後述する。便座の取り付け筒20aと便蓋30の取り付け筒30aには、相対的に回転できるように、それぞれ軸30bと軸受け孔20bが設けられている。
筒部2aの一端(開口している方)には段部2eが設けられている。段部2eと蓋部2fの小径部を嵌合させることにより、図3に示すように、筒部2aの開口を蓋部2fで塞いでいる(図3参照)。
第1脚部3Aの先端部には、軸3の回転軸線に沿うようにして、第1突部3b、第2突部3cが設けられている。第1突部3bは、基部3aと同じ長さを有している。また、基部3aの長手方向(軸部3の回転軸線に沿う方向)に、並ぶようにして一対の第2突部3c,3cが設けられている。一対の第2突部3c、3cの間には、隙間3dが設けられている。
上記第1突部3bには、図7に示すように、ケース2の内面を向くような第1案内面3h(図7に示すように、軸3の中心Oと第1案内面3h上の点を結んだ線よりもケースの内面側を向く面)が設けられている。また、上記第2突部3c、3cには、軸3の中心側を向くような第3案内面3g(図8に示すように、軸3の中心Oと第3案内面3g上の点を結んだ線よりも軸の中心側を向く面)が設けられている。
弁体5は、図7,図8に示すように、第1突部3b、第2突部3cに遊嵌する突部5bと、突部5bの端から突出する円弧部5aからなる。突部5bの両側にはそれぞれ第2傾斜面5c、第4傾斜面5dが設けられている。なお、円弧部5aと突部5bは一体的に形成されている。
便器本体10に対して便蓋20を閉じる0方向に回転させたとき、図7に示すように、軸3はケース2に対して図中B方向に回転する。この場合、軸3の第1案内面3hと弁体5の第2案内面5cは接触した状態で、軸3と弁体5が一体的に回転する。
このとき、粘性流体が充填された室Bが高圧となり、同じく粘性流体で充填された室Cが低圧となる。その結果、粘性流体は図7のE方向(室Bから室Cに向かう方向)に流れようとし、この粘性流体による抵抗と、両案内面(第1案内面3hと第2案内面5c)により、弁体5はケース2の内面に押し付けられる。この第1案内面3hと第2案内面5cが、粘性流体が弁体に作用する力を変換して、弁体がケースの内面に向かう方向へ案内する案内部を構成している。弁体5の円弧部5aはケース2内面に密着して、粘性流体が流れないようにしている。このときは、軸の基部3aの外周とケースの隔壁部2c、2cとの間の微小隙間がオリフィスとなる。
このとき、隙間3dと、弁体の案内面5cと第1突部3bとの間に形成される隙間により粘性流体が通る流路Hが形成される。その結果、粘性流体は図8のG方向(室Cから室Bに向かう方向)へ向かって自由に流れる。第3案内面3gと第4案内面5dにより、弁体5は軸3の中心側に向かって案内される。この第3案内面3gと第4案内面5dが、粘性流体の力を変換し、弁体が軸3の中心Oに向かう方向に案内する案内部を構成している。
図8(b)は、上記第1の実施の形態の別例である。上記第1の形態においては、軸3をケーシング2に対して図中A方向に回転したとき、弁体5はケース2の内面から離れる。しかし、別例では、軸3をケーシング2に対して図中A方向に回転したとき、弁体5はケース2の内面に接触している。また、第3案内面3gと第4案内面5dにより弁体5を、軸の中心側へ付勢している。この付勢力により、軸を他方向(A方向)へ回転させたとき、弁体が軸に対して一方向に相対的に移動して軸の中心側に向かう方向へ付勢されるので、ケースの内面と弁体との接触による抵抗を低減することができる。よって、便蓋20を小さな力で開くことが可能となる。
第1の実施の形態と異なるところは、便器本体10に対して便蓋20を開く方向に回転させたとき、高圧室(図9の室C)側に粘性流体の力を弁体5が軸3の中心Oに向かう方向に案内する案内面5eを設けたことである。ケース2に対して軸3がA方向に回転すると、面3gと面5dが接触した状態で、軸3と弁体5が一体的に回転する。弁体5には案内面5eが形成されており、この案内面で粘性流体の抵抗を軸3の中心に向かう方向に案内している。よって、ケースの内面と弁体との接触による抵抗を無くすことができ、便蓋20を小さな力で開くことが可能となる。
2 ケース
2a 筒部
2b 回り止め部
2c 隔壁部
3 軸
3A 第1脚部
3B 第2脚部
3a 基部
3b 第1突部
3c 第2突部
3d 隙間
3g 第3案内面(第1案内部)
3h 第1案内面(第1案内部)
5 弁体
5a 円弧部
5b 突部
5c 第2案内面(第2案内部)
5d 第4案内面(第2案内部)
Claims (4)
- ケースと、
上記ケース内に入る軸と、
上記ケース内に充填された粘性流体と、
上記ケースの内面と上記軸との間に設けられた弁体と、
上記弁体が上記軸に対して上記軸の周方向に所定角度だけ相対的に移動可能になるように上記軸に支持されたダンパー装置であって、
上記ケースに対して上記軸を一方向へ相対的に回転させたとき、上記弁体が軸に対して他方向に相対的に移動して上記ケースの内面に向かう方向へ案内されるダンパー装置において、
上記ケースに対して上記軸を他方向へ相対的に回転させたとき、上記弁体が軸に対して一方向に相対的に移動して上記軸の中心に向かう方向へ案内されることを特徴とするダンパー装置。 - 上記軸と上記弁体の少なくとも一方には、上記軸を上記ケースに対していずれか他方に相対的に回転させたとき、上記弁体が上記軸の中心に向かう方向へ案内する案内部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載されたダンパー装置。
- 上記弁体の上記ケース内面側には、上記軸を上記ケースに対していずれか他方に相対的に回転させたとき、上記粘性流体があたることにより上記弁体が上記軸の中心に向かう方向へ案内する案内部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載されたダンパー装置。
- ケースと、
上記ケース内に入る軸と、
上記ケース内に充填された粘性流体と、
上記ケースの内面と上記軸との間に設けられた弁体と、
上記弁体が上記軸に対して上記軸の周方向に所定角度だけ相対的に移動可能になるように上記軸に支持されたダンパー装置であって、
上記ケースに対して上記軸を一方向へ相対的に回転させたとき、上記弁体が軸に対して他方向に相対的に移動して上記ケースの内面に向かう方向へ案内されるダンパー装置において、
上記ケースに対して上記軸を他方向へ相対的に回転させたとき、上記弁体が軸に対して一方向に相対的に移動して上記軸の中心に向かう方向へ付勢されることを特徴とするダンパー装置。
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-
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- 2008-02-04 JP JP2008024564A patent/JP4965474B2/ja active Active
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