JP2007198444A - 回転ダンパ−装置 - Google Patents
回転ダンパ−装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007198444A JP2007198444A JP2006015654A JP2006015654A JP2007198444A JP 2007198444 A JP2007198444 A JP 2007198444A JP 2006015654 A JP2006015654 A JP 2006015654A JP 2006015654 A JP2006015654 A JP 2006015654A JP 2007198444 A JP2007198444 A JP 2007198444A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure chamber
- fluid
- rotating body
- main body
- rotary damper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Abstract
【課題】 バックラッシュ現象を阻止し、ダンパ作用を迅速に発揮できる状態にした点である。
【解決手段】本体ケース10内を回転軸20の凸条21側及び弁条体30により圧力室50側と非圧力室60側とに区画した回転ダンパ−装置において、前記弁条体30に、非圧力室60側への摺動時に圧力室50側に隙間を通して前記流体Qを非圧力室60側から流通させる流通部33を設け、前記凸条21及び弁条体30間に、前記圧力室50側での隙間を閉じるように両者間の相対動を戻す付勢部材40を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】本体ケース10内を回転軸20の凸条21側及び弁条体30により圧力室50側と非圧力室60側とに区画した回転ダンパ−装置において、前記弁条体30に、非圧力室60側への摺動時に圧力室50側に隙間を通して前記流体Qを非圧力室60側から流通させる流通部33を設け、前記凸条21及び弁条体30間に、前記圧力室50側での隙間を閉じるように両者間の相対動を戻す付勢部材40を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、ピアノの鍵盤蓋、トイレの蓋等の閉じ作動等をダンピングする回転ダンパ−装置に関する。
従来この種の回転ダンパ−装置は、蓋、扉等の開閉に際してこれにダンピング力を付与するものである。この従来の回転ダンパ−装置では、弁体が流体通路を遮断するまでの間に遊びがあるため、回転部材を閉蓋方向に回転した時、遊びの区間を弁が移動する。このため、ダンパ作用を発揮する状態になるまでに一定の時間がかかり、ダンピング作用が働かない範囲があった。このダンピング作用が働かない範囲ないし期間を「バックラッシュ」
と呼んでいる。
と呼んでいる。
これに起因して例えば、ピアノの鍵盤蓋を少し開いて手を離した場合、前記バックラッシュにより鍵盤蓋が急速に閉じる恐れがある等問題があった。
解決しようとする問題点は、ダンパ作用を発揮する状態になるまでに一定の時間がかかり、ダンピング作用が働かない範囲があったという点である。
本発明は、バックラッシュを阻止するため、両端側を閉塞し少なくとも一部を断面円弧状に形成し内部に流体Qを封入した本体ケース10と、この本体ケース10内に相対回転可能に設けられ、当接部21が前記円弧状の内面に当接して前記本体ケース10内を圧力室50側と非圧力室60側とに区画する回転体20とから構成され、前記当接部21は、前記圧力室50側に指向したリップ形状で弾性を有し、回転体20を一方側に回転した時圧力室50内の流体を圧縮し、他方側に回転した時非圧力室60内の流体を圧力室50側に流出するように撓む弁部30で構成したことを最も主要な特徴とする。
本発明の回転ダンパ−装置は、前記当接部21を、前記圧力室50側に指向したリップ形状で弾性を有し、回転体20を一方側に回転した時圧力室50内の流体を圧縮し、他方側に回転した時非圧力室60内の流体を圧力室50側に流出するように撓む弁部30で構成したから、弁部30を構成する当接部21を常時圧力室50側に指向した状態で本体ケース10の内面に圧接しておくことができる。
従って、流体通路を遮断した状態を常時維持でき、要ダンパー作動時にバックラッシュ現象を確実に阻止し、ダンパ作用を迅速に発揮させることができる。
バックラッシュ現象を阻止するという目的を、弁部30を構成する当接部21を常時圧力室50側に指向した状態で本体ケース10の内面に圧接しておくことにより実現した。
図1〜図3は本発明の実施例1からなる回転ダンパ−装置で、図1は正面視断面説明図、図2は図1のA−A矢視断面説明図、図3は弁部を構成する当接部の平面視断面説明図である。
本発明の実施例1からなる回転ダンパ−装置E1は、本体ケース10、回転軸20、弁部30及び回転体シール板40から構成されている。
さらに説明すると前記本体ケース10は、内面の少なくとも一部が断面円弧状に形成され、開放端側を蓋体11で閉塞し、内部にシリコンオイル等の流体Qが封入されており、この本体ケース10内に回転体20が相対回転可能に挿入されている。
前記回転体20の外面には軸方向に沿って半径方向に当接部21が設けられており、この当接部21は、前記本体ケース10の円弧状の内面に当接して前記本体ケース10内を圧力室50側と非圧力室60側とに区画するよう左右対称に形成されている。
さらに、この当接部21は、前記圧力室50側に指向したリップ形状で弾性を有し、回転体20を一方側に回転した時、圧力室50内の流体を圧縮し、他方側に回転した時、非圧力室60内の流体を圧力室50側に流出するように撓む弁部30を構成している。
また、この弁部30の左右両端部31は、前記圧力室50側に指向したリップ形状に形成されている。従って、弁部30の左右両端部が摺動する前記本体ケース10の左右両内端面とのシール性を大幅に向上することができる。
図2において40は回転体シール板で、前記本体ケース10の内面から軸方向に沿って相対向して半径方向に凸設した隔壁12に取り付けられている。
この回転体シール板40は、前記回転体20との当接部41が圧力室50側に指向したリップ形状に形成され、しかも弾性を有し、さらに、回転体20を一方側に回転した時は、圧力室50内の流体が非圧力室60側に流出するのを阻止し、他方側に回転した時は、非圧力室60内の流体が圧力室50側に適量ずつ流出流出するように撓む弁板で構成されている。
前記回転体シール板40は、上述したように回転体20を一方側に回転した時には、圧力室50内の流体が非圧力室60側に、流出するのを確実に阻止することができるので、意図した緩衝性能を有するダンパーを容易に得ることができ、また、回転体20を他方側に回転した時は、非圧力室60内の流体が圧力室50側に設計値に基づいて適量ずつ流出
する事ができるので、ダンパーとしての性能を向上することができる。
する事ができるので、ダンパーとしての性能を向上することができる。
実施例1からなる回転ダンパ−装置E1は、上述したように構成されているので、前記回転体20を時計方向に回動すると、これに伴って前記当接部すなわち弁部30が圧力室50側に撓んで弁部30によって閉鎖されていた流体Qの流通路が形成され非圧力室60内の流体Qがこの流通路を経由して圧力室50に流入し始める。
このように回転体20を時計方向に回動する、すなわち、回転体20を反ダンパー作動側に回動する場合の流体Qの移動抵抗は、流体Qが非圧力室60から流通路を経由して圧力室50に流入する抵抗のみで、ダンパー作用はない。
回転体20の時計方向への回動を停止すると、弁部30が自らの復元力で流通路を閉鎖し、流体Qの逆流を確実に阻止する。すなわち、バックラッシュ現象を確実に阻止することができる。
従って、要ダンパー作動時に、前記回転体20を反時計方向に回動すると、これに伴って弁部30も共に反時計方向への回動し、圧力室50内の流体Qを加圧してダンパ作用を迅速に発揮させ、良好なダンパ効果を得ることができる。
この実施例1からなる回転ダンパ−装置E1は、回転体20の当接部21と、本体ケース10の円弧状面との摺動は、この当接部21を構成する弁部30が、前記圧力室50側に指向したリップ形状に形成され、しかも、弾性を有しているのでシール性に優れ、また、
この弁部30の左右両端部が摺動する前記本体ケース10の左右両内端面とのシール性も、前述したようにシール性に優れている。
この弁部30の左右両端部が摺動する前記本体ケース10の左右両内端面とのシール性も、前述したようにシール性に優れている。
従って、各構成パーツの寸法精度をラフ化できて製造コストを下げることができ、また、隙間部のシール性にも優れているので、製品間での精度のバラツキを阻止し、さらに、ダンパー性能を安定化することができる。
10 本体ケース
12 隔壁
20 回転体
21 当接部
30 弁部
40 回転体シール板
41 当接部
50 圧力室
60 非圧力室
Q 流体
12 隔壁
20 回転体
21 当接部
30 弁部
40 回転体シール板
41 当接部
50 圧力室
60 非圧力室
Q 流体
Claims (3)
- 両端側を閉塞し少なくとも一部を断面円弧状に形成し内部に流体を封入した本体ケースと、この本体ケース内に相対回転可能に設けられ、当接部が前記円弧状の内面に当接して前記本体ケース内を圧力室側と非圧力室側とに区画する回転体とから構成され、前記当接部は、前記圧力室側に指向したリップ形状で弾性を有し、回転体を一方側に回転した時圧力室内の流体を圧縮し、他方側に回転した時非圧力室内の流体を圧力室側に流出するように撓む弁部で構成したことを特徴とする回転ダンパ−装置。
- 請求項1記載の回転ダンパ−装置であって、
前記弁部の端面側を前記圧力室側に指向して本体ケースに接するリップ形状に形成したことを特徴とする回転ダンパ−装置。 - 請求項1記載の回転ダンパ−装置であって、
前記本体ケースの内面から軸方向に沿って半径方向に凸設した隔壁に、回転体シール板を取り付けて構成され、この回転体シール板は、前記回転体との当接部が非圧力室側に指向したリップ形状で弾性を有し、回転体を一方側に回転した時は、圧力室内の流体が非圧力室側に流出するのを阻止し、他方側に回転した時は、非圧力室内の流体が圧力室側に適量ずつ流出するように撓み前記回転体に接する弁板で構成したことを特徴とする回転ダンパ−装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006015654A JP2007198444A (ja) | 2006-01-24 | 2006-01-24 | 回転ダンパ−装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006015654A JP2007198444A (ja) | 2006-01-24 | 2006-01-24 | 回転ダンパ−装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007198444A true JP2007198444A (ja) | 2007-08-09 |
Family
ID=38453240
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006015654A Pending JP2007198444A (ja) | 2006-01-24 | 2006-01-24 | 回転ダンパ−装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007198444A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012039182A1 (ja) * | 2010-09-22 | 2012-03-29 | オイレス工業株式会社 | 回転ダンパ及びこの回転ダンパを具備した車輌用シート |
CN103438139A (zh) * | 2013-08-29 | 2013-12-11 | 洛阳理工学院 | 一种回转液压阻尼平衡装置 |
JP2016090037A (ja) * | 2014-11-11 | 2016-05-23 | オイレス工業株式会社 | ロータリダンパ |
WO2022107423A1 (ja) * | 2020-11-19 | 2022-05-27 | オイレス工業株式会社 | ロータリダンパ |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002364693A (ja) * | 2001-06-04 | 2002-12-18 | Tok Bearing Co Ltd | 回転ダンパ |
JP2005113980A (ja) * | 2003-10-06 | 2005-04-28 | Tok Bearing Co Ltd | 回転ダンパ |
-
2006
- 2006-01-24 JP JP2006015654A patent/JP2007198444A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002364693A (ja) * | 2001-06-04 | 2002-12-18 | Tok Bearing Co Ltd | 回転ダンパ |
JP2005113980A (ja) * | 2003-10-06 | 2005-04-28 | Tok Bearing Co Ltd | 回転ダンパ |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012039182A1 (ja) * | 2010-09-22 | 2012-03-29 | オイレス工業株式会社 | 回転ダンパ及びこの回転ダンパを具備した車輌用シート |
CN103124858A (zh) * | 2010-09-22 | 2013-05-29 | 翁令司工业股份有限公司 | 旋转缓冲器和具有旋转缓冲器的车辆座椅 |
EP2620667A1 (en) * | 2010-09-22 | 2013-07-31 | Oiles Corporation | Rotational damper and vehicle seat with the rotational damper |
EP2620667A4 (en) * | 2010-09-22 | 2014-11-05 | Oiles Industry Co Ltd | ROTARY SHOCK AND VEHICLE SEAT WITH ROTARY SHOCK ABSORBER |
RU2566505C2 (ru) * | 2010-09-22 | 2015-10-27 | Оилс Корпорейшн | Поворотный амортизатор и сиденье транспортного средства с поворотным амортизатором |
US9194454B2 (en) | 2010-09-22 | 2015-11-24 | Oiles Corporation | Rotational damper and vehicle seat with rotational damper |
JP5860403B2 (ja) * | 2010-09-22 | 2016-02-16 | オイレス工業株式会社 | 回転ダンパ及びこの回転ダンパを具備した車輌用シート |
CN103438139A (zh) * | 2013-08-29 | 2013-12-11 | 洛阳理工学院 | 一种回转液压阻尼平衡装置 |
JP2016090037A (ja) * | 2014-11-11 | 2016-05-23 | オイレス工業株式会社 | ロータリダンパ |
US10400846B2 (en) | 2014-11-11 | 2019-09-03 | Oiles Corporation | Rotary damper |
WO2022107423A1 (ja) * | 2020-11-19 | 2022-05-27 | オイレス工業株式会社 | ロータリダンパ |
JP7391823B2 (ja) | 2020-11-19 | 2023-12-05 | オイレス工業株式会社 | ロータリダンパ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4573190B2 (ja) | 回転ダンパ | |
US20060081430A1 (en) | Damper device and manufacturing method for damper device | |
JP2006077984A (ja) | 真空バルブ | |
JP6480155B2 (ja) | ロータリダンパ | |
JP2005113980A (ja) | 回転ダンパ | |
RU2013141246A (ru) | Ротационное демпфирующее устройство | |
JP2007198444A (ja) | 回転ダンパ−装置 | |
WO2018207511A1 (ja) | 簡易自立機構を備える回転ダンパ | |
JP2013002616A (ja) | 回転ダンパ | |
WO2012141242A1 (ja) | ロータリーダンパ | |
JP5112175B2 (ja) | ダンパー | |
JP4714083B2 (ja) | 回転ダンパの弁機構 | |
JP2013200031A (ja) | ソフトシール仕切弁 | |
JP2016016211A (ja) | ダンパーおよび便座ユニット | |
ATE424526T1 (de) | Axial erregbares kugelventil | |
JP4965474B2 (ja) | ダンパー装置 | |
KR20080077714A (ko) | 제동기능이 구비된 힌지장치 | |
JP5341260B2 (ja) | 回転ダンパ | |
JPWO2011135951A1 (ja) | 回転ダンパ | |
JP5812784B2 (ja) | 有限角ロータリーダンパー | |
JP4963025B2 (ja) | 回転ダンパ−装置 | |
JP2005188636A (ja) | ロータリーダンパ | |
DE502004002965D1 (de) | Rückflussverhinderer | |
JP6100056B2 (ja) | ロータリダンパ | |
JP2597302B2 (ja) | 羽打弁 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081225 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100831 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110201 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20110726 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |