JP2015227719A - 簡易自立機構 - Google Patents

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織田 信寿
Nobutoshi Oda
信寿 織田
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Abstract

【課題】 回転ダンパの部品を追加することなく自立機構を付与し、回転ダンパと同サイズの簡易自立機構を提供する。
【解決手段】 粘性流体を充填した回転ダンパであって、流路F1、流路F2、流路F3を形成し、シャフト2の軸部22に凹空間表面24を設けて流路F4とし、流路F1と流路F2及び流路F3でダンパ機能を発揮し、流路F4の閉塞と圧力室P3からの押圧力で自立機能を発揮することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、洋式トイレの便座、便蓋、その他の開閉蓋に使用され、開放した蓋等が起立して倒れないようにした簡易自立機構に関する。
従来から、構成部品にニードルとリングばねを用い、リングばねの弾性力と回転トルクに応じたニードルの転動とロックを利用した自立機構を有する回転ダンパが知られている。(特許文献1参照)
特開平08−182635
特許文献1の自立機構を有する回転ダンパにおいては、ダンパ機能を発揮する構成部品の他に、金属製のニードルローラーと金属製のリングばねが必要になり、金属製のニードルローラーについては少なくとも4個必要となっていた。つまり、回転ダンパに自立機構を付与するためには、多数の別部品を追加する等の必要があった。このように、回転ダンパに自立機構を付与すると、多数の部品を追加することで製品サイズが大きくなったり、組立工数が増えたりする等の問題があった。
そこで、本発明は、回転ダンパの部品を追加することなく自立機構を付与し、回転ダンパと同サイズの簡易自立機構を提供することを目的とする。
粘性流体を充填する圧力室を具備した円筒形状のハウジングと、前記ハウジングに組込む回転部材と、前記回転部材に設置する弁部材とを備え、前記ハウジングには前記回転部材を係止する部位を備え、前記回転部材には前記圧力室に組込む軸部と、前記圧力室の外側に位置する取付け部と、前記圧力室からの押圧力が伝達される圧力作用板とを備え、前記軸部には粘性流体の流路となる凹空間を一つ以上備え、前記回転部材を前記ハウジングに係止する部位を備え、前記ハウジングと前記回転部材との間に第一の流路を形成し、前記弁部材は前記羽根部に設置して前記粘性流体の第二の流路を形成し、前記凹空間を第三の流路とし、第一の流路と第二の流路でダンパ機能を発揮し、第三の流路の閉塞と押圧力が伝達される圧力作用板の作用で自立機能を発揮することを特徴とするものである。
この場合、前記ハウジングの内周には内周の中心方向に突出する隔壁を対抗する位置に二つ備え、前記軸部の外周には外側方向へ突出して設けた羽根部を対抗する位置に二つ備えることが好ましい。
このような構成によれば、前記軸部には前記粘性流体の流路となる凹空間を対抗する位置に二つ備え、前記弁部材には前記羽根部に設置して前記粘性流体の第一の流路を形成し、前記弁部材と前記圧力作用板との間に第二の流路を形成し、前記弁部材と前記ハウジングとの間に第三の流路を形成し、前記凹空間を第四の流路とし、前記圧力室は三つに区画され、第一の圧力室と第二の圧力室は回転方向に働く役割を担い、第三の圧力室は水平方向に働く役割を担い、第一の流路と第二の流路及び第三の流路でダンパ機能を発揮し、第四の流路の閉塞と第三の圧力室からの押圧力で自立機能を発揮することができる。
また、前記圧力作用板は前記回転部材と一体で形成されても良い。
そして、前記凹空間における前記軸の表面を円柱面または平坦な面、あるいは正定曲率の面や負定曲率の面にしても良い。
以上のように本発明は、部品点数を削減すると同時に、回転ダンパに自立機構を付与した簡易自立機構を提供することができる。
本発明の実施形態に係る簡易自立機構を示す斜視図である。 図1を逆向きに見た斜視図である。 ハウジングの正面図である。 図3のII−II線断面図である。 シャフトの(a)正面図、(b)右側面図である。 ベーンの(a)正面図、(b)平面図、(c)下面図、(d)左側面図である。 簡易自立機構を開閉蓋に取付け、蓋が閉じた状態から蓋が開放されるまでの簡易自立機構の内部の状態の推移を示した断面図で、(a)蓋が0°位置にあるときの縦断面図、(b)蓋が90°開いたときの縦断面図、(c)蓋が110°開いたときの縦断面図である。 簡易自立機構を開閉蓋に取付け、蓋が開放された位置から蓋が閉じるまでの簡易自立機構の内部の状態の推移を示した断面図で、(a)蓋が110°開いているときの縦断面図、(b)蓋が105°まで閉じたときの縦断面図、(c)蓋が90°まで閉じたときの縦断面図、(d)蓋が0°の位置まで閉まったときの縦断面図である。 簡易自立機構を開閉蓋に取付け、蓋が閉じた状態から開放する方向に動作しているときの簡易自立機構の横断面図である。 簡易自立機構を開閉蓋に取付け、蓋が開放された位置から閉じる方向に動作しているときの簡易自立機構の横断面図である。 簡易自立機構と開閉蓋との関係を示す図で、トイレの本体にハウジングを取付け、シャフトを便蓋に取付けたときの平面図である。
以下、本発明に係る簡易自立機構の好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態では回転部材と圧力作用板が一体形成され、回転ダンパと自立機構とが一体となった簡易自立機構を例に説明する。
まず、本実施形態の簡易自立機構の概略について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る簡易自立機構を示す斜視図である。図1に示すように、簡易自立機構は、ハウジング1と、回転部材であるシャフト2と、弁部材であるベーン3と、粘性流体4と、摺動部材5と、シール部材であるOリング6と、キャップ7とを主な構成として備える。
ハウジング1は、円筒形状の外形で係止部11、内周12、隔壁13、隔壁先端14、軸支部15、接合内径16、底面17、外周18から成る。係止部11は一方の端面に形成し、相手側部材を係止する。そして他方の端面は開放し、シャフト2、ベーン3、摺動部材5、Oリング6、を組込み、粘性流体4を充填できるようにしている。
ハウジング1の内周12には、内周12の中心方向に突出する隔壁13を二つ設け、内周円の180°対応位置で向かい合っている。この隔壁13の断面形状は略扇形にし、ハウジング1の内周12の中心方向に突出した隔壁先端14はシャフト2の軸部22と密嵌する曲面にし、ハウジング1とシャフト2は回転自在となる。そして内周12の一方の端面側には、シャフト2の小径部21を軸支する円形穴の軸支部15を形成し、ハウジング1とシャフト2が相対回転する際に軸受としての機能を果たしている。
シャフト2は、小径部21、軸部22、連通口23、凹空間表面24、羽根部25、圧力作用板26、摺動部材取付け部27、Oリング装着部28、キャップ軸支部29、他方の相手側部材に接続する接続部20から成る。小径部21は円柱形状をしており、前項で示したようにハウジング1の軸支部15に嵌合し軸支される。そして小径部21より大きな直径の円柱形状としている軸部22は、前項で示したようにハウジング1の隔壁先端14と密嵌し回転自在となっている。そして、軸部22の外周の外側方向へ突出して設けた羽根部25が、外周円の180°対応位置で向かい合っている。この羽根部25は台形形状の断面形状になっており、中央部に連通口23が矩形状に形成されている。また羽根部全長25Dは、ハウジング1の隔壁13の長さ(図4の矢印A方向の寸法)より短く設定している。
ここで、軸部22の外周には凹空間表面24を設けている。凹空間表面24は、軸部22の外周円中心から離れた位置に中心点をもつ円柱面であり、羽根部25の根元部から離れた位置が最も深く、徐々に浅くなって軸部22の外周面と面一になる。そして凹空間表面24の幅(図5の矢印C方向の寸法)は軸部22の幅(図5の矢印C方向の寸法)よりも小さくしている。なお、凹空間表面24の表面は、円柱面に限らず平坦な面や正定曲率の面、または負定曲率の面にしてもよく、凹空間表面24の形状によっても自立動作の調整が可能となる。
圧力作用板26は、軸部22の小径部21とは反対側の羽根部25の端面に形成している。そして、圧力作用板26の軸部22とは反対の端面側には摺動部材取付け部27を有し、隣にOリング装着部28を設けている。そして、シャフト2の最外径部となる圧力作用板26の外径とハウジング1の内周12は摺接させている。
また圧力作用板26は、圧力室P1と圧力室P2側の側面(一方の側面)と反対側の圧力室P3側の側面(他方の側面)を有している。(圧力室P1、P2、P3については後述する)ここで、ハウジング1とシャフト2を所定の状態に組み付けた状態において、一方の側面において粘性流体4の圧力が加わる表面積をS1とし、他方の側面において粘性流体4の圧力が加わる表面積をS2とし、表面積S2を表面積S1より大きく設定している。
ベーン3は、長辺31、遮断部32、開口33、係止部34、内底35、外径36から成り、外径36と内底35が円弧面のコの字状の断面形状となっている。長辺31はシャフト2の羽根部全長25Dより僅かに短くなっている。そして、開口33は粘性流体4が流動する通路となる。
ベーン3は、内底35をシャフト2の羽根部25の頂上部25Cに添装する。ベーン3の内底35の幅(図6(d)の矢印G方向の寸法)はシャフト2の羽根部25の頂上部25Cの幅(図5(a)の矢印C方向の寸法)より広く設定しているため、ベーン3は内底35の幅の範囲で移動可能となる。例えば、ベーン3の係止面34Aがシャフト2の羽根部側面25Aに押し付けられる回転方向にあるときは、ベーン3の開口33とシャフト2の連通口23が連通すると共に、シャフト2の羽根部側面25Bとベーン3の遮断面32Aとの間に隙間ができる。つまり、ベーン3の開口33側から遮断部32側に連通する通路ができる。
一方、ベーン3の遮断部32がシャフト2の羽根部側面25Bに押し付けられる回転方向にあるときは、シャフト2の羽根部側面25Bとベーン3の遮断面32Aとが密着し、連通する通路を閉じる。なお、ベーン3の長辺31とシャフト2の羽根部全長25Dは等しく設定すると共に、ベーン3の端面31とシャフト2の羽根部全長25Dをハウジング1の隔壁長さ13Aより僅かに短く設定しているので、ベーン3の端面31とシャフト2の圧力作用板26との間に僅かな隙間である第二の流路(流路F2)ができると共に、ベーン3の端面32及びシャフト2の羽根部全長25Dとハウジング1の底面17との間に僅かな隙間である第三の流路(流路F3)ができている。
摺動部材5は、薄肉の中空円板で、シャフト2と、相対回転するハウジング1に固定されるキャップ7との間に介設し、シャフト2とキャップ7との接触面での摩耗を低減する。ここでは、耐摩耗性能を確保するため摺動部材5を高分子化合物で形成している。
ゴム等の弾性部材で形成されたOリング6は、シャフト2のOリング装着部28に装着し、シャフト2とキャップ7の隙間を塞いでいる。
キャップ7は、円筒形状の外形で圧力室端面71、接合外径72、内径73、端面74から成る。ハウジング1の接合内径16にキャップ7の接合外径72を組み込んで接合により固定される。これにより、ハウジング1と一体となったキャップ7はシャフト2と相対回転可能になる。ここで圧力室端面71は、シャフト2の摺動部材取付け部27との間に介接した摺動部材5と摺接する。内径73はシャフト2に装着したOリング6を圧接し、ハウジング内部に注入した粘性流体4をシャフト2とキャップ6の隙間から外部へ漏れないようにすると共に、シャフト2のキャップ軸支部29を軸支する。そして接合外径72はハウジング1の接合部16に接合する。
図9、図10に示す通り、キャップ7をハウジング1に接合した状態でシャフト2の圧力作用板26との間に微小な隙間を有するように設定している。この、ハウジング1の内周12とシャフト2の圧力作用板26と摺動部材取付け部27とキャップ7の圧力室端面71で囲まれる領域を第三の圧力室(圧力室P3)としている。
次に簡易自立機構におけるダンパ動作について説明する。
図7、図8に示すように簡易自立機構の内部は、ハウジング1の隔壁13とシャフト2によって第一の圧力室(圧力室P1)と第二の圧力室(圧力室P2)に区画され、シャフト2の圧力作用板26を鋏んだ隣の領域の圧力室P3から成る。そして圧力室P1と圧力室P2および圧力室P3には粘性流体4が充填されている。ここで(閉位置から)ハウジング1を固定してシャフト2を時計回りに回転(右回転)させると、ベーン3は粘性流体4の抵抗で係止面34Aがシャフト2の羽根部側面25Aに押し付けられる方向に動き、ベーン3の開口33とシャフト2の連通口23が連通すると共に、シャフト2の羽根部側面25Bとベーン3の遮断面32Aとの間に隙間ができ、粘性流体4が流動する第一の流路(流路F1)となる。ここで、圧力室P1と圧力室P2の粘性流体4が回転方向前方からベーン3の開口33を通過して回転方向後方に移動する。流路F1は充分な大きさに設定しているため、粘性流体4は流路F1を大きな抵抗を受けずに通過し、簡易自立機構は軽い回転トルクで動作する。洋式トイレ等の開閉蓋の動作においては開動作をスムーズにする。
反対に(開位置から)、ハウジング1を固定してシャフト2を反時計回りに回転(左回転)させると、ベーン3は粘性流体4の抵抗で遮断部32がシャフト2の羽根部側面25Bに押し付けられる方向に動き、シャフト2の羽根部側面25Bとベーン3の遮断面32Aとが密着して連通する流路F1を閉じる。ここで、圧力室P1と圧力室P2の粘性流体が回転方向前方から、ベーン3の端面31とシャフト2の圧力作用板26との間の流路F2、ベーン3の端面32とハウジング1の底面17との間の流路F3の僅かな隙間を通過して回転方向後方に移動する。すなわち、粘性流体4は大きな抵抗を受けて流路F2と流路F3を通過し、簡易自立機構は重たい回転トルクで動作することになる。洋式トイレ等の開閉蓋の動作においては閉動作をスローに緩衝する。
本発明は上記実施形態のダンパ機構でなくてもよく、内周が円筒形形状のハウジングと、そのハウジングと相対回転可能なシャフトを主構成部品とし、粘性流体等のオイルを充填した有限角動作のロータリーダンパであれば良い。
次に簡易自立機構における自立動作について説明する。
まず自立機構について補足すると、開閉蓋の蓋を手で開放する際、蓋を起立(自立)する位置(角度)以下で止めた場合、止めた角度で停止せず蓋の自重と重力によって閉じてしまう。確実に蓋を開いた状態にするには自立する角度を越えて開放する必要がある。つまり、蓋を自立させるための行為が必要になる。
本実施形態では、シャフト2の凹空間表面24を軸部22の外周の対向する位置にそれぞれ一つ設け、簡易自立機構の開方向回転の終点側となる羽根部25の根元部から離れた位置を最も窪んだ状態にし、徐々に浅くなる円柱面としている。そして、シャフト2の軸部22はハウジング1の隔壁先端14と密嵌しているので、簡易自立機構の構成品を組み付け、シャフト2の凹空間表面24とハウジング1の隔壁先端14を重ねた位置では、窪んだ量の空間である第四の流路(流路F4)ができることになる。この流路F4を出現させる位置を簡易自立機構の開方向回転の自立する手前に設けている。
図11は簡易自立機構と開閉蓋との関係を示す平面図である。ハウジング1は本体T1に固定され、シャフト2は蓋T2に固定されている。ここで、蓋を開ける方向に動かすとシャフト2は時計回りに回転(右回転)する。蓋を開いて行くとハウジング1の隔壁先端14がシャフト2の凹空間表面24に差し掛かる。更に続けて蓋を開いて行くと、ハウジング1の隔壁先端14とシャフト2の凹空間表面24が成す流路F4が現れる。ここで、圧力室P1と圧力室P2の粘性流体4がシャフト2の回転方向前方から流路F4を通過して回転方向後方に移動する。ここでは流路F4の大きさが徐々に増え、蓋が自立する手前で流路F4の大きさは最大になり、蓋を開ける動作の終盤で流路F4は閉塞して粘性流体4の通過を遮断する。この位置を越えると蓋の自立が可能になる。終点ではハウジング1の隔壁13とベーン3の係止部34、及びベーン3の係止面32Aとシャフト2の羽根部側面25Aが当接してその位置を保持する。つまり、蓋を開ける動作の終点では蓋は自立してその位置を保持する。
反対に蓋が開放されている位置から蓋を閉じる方向に動かすと、シャフト2は反時計回りに回転(左回転)する。そして、蓋が開放されている位置では流路F4が閉塞しているので粘性流体4は流路F4を通過できず、蓋を閉じようとすると動作抵抗によって大きな自立感触を得ることができる。この位置を越えると流路F4が開通して粘性流体4が通過できるようになり、蓋は自重でスローダウンする動作に移行する。
従来技術では、開閉蓋を開けて自立位置を越える際に蓋を開ける力の他に自立させる力を加える必要があった。しかし、本発明は蓋を開ける力以外を加えてなくても自立させることができ、かつ蓋を閉める際に自立感触を得ることができるようになった。
このように、簡易自立機構の自立動作は、流路F4の閉塞に伴う粘性流体4の流動抵抗で開閉蓋の自立感触を得られるようにしている。
本発明は上記実施形態のように、シャフト2の凹空間表面24の形状は円柱面でなくてもよく、平坦な面や正定曲率の面、負定曲率の面にすることで、自立の動作状態を調整することができる。例えば、正定曲率の面にした場合、一旦回転トルクが軽くなってから回転トルクがやや重くなり、その後に回転トルクが軽くすることができる。負定曲率の面にした場合、急激に回転トルクが軽くなった後、回転トルクを重たくすることができる。
次に簡易自立機構における自立動作をアシストする動作について説明する。
シャフト2の圧力作用板26の一方の側面S1には圧力室P1と圧力室P2側から圧力が加わり、反対側の他方の側面S2には圧力室P3から圧力が加わる。粘性流体4と接し圧力を受ける側面の表面積は、側面S2を側面S1より大きく設定しているので、圧力室P3からの押圧力が圧力作用板に働き、圧力作用板を水平方向(圧力室P1、P2側)に押圧する。これによって、圧力室P1、P2側にある流路F1、F2、F3、F4を縮小させ、粘性流体4の流動抵抗も増すことになる。ここではこの事象を圧力作用板効果としている。
ここで開閉蓋の蓋を開ける方向に動かすと、圧力作用板効果により流路F1、F2、F3、F4が縮小する。しかし、流路1は充分な大きな設定にしているので、粘性流体4の流路F1の通過に大きく影響することはない。
反対に開閉蓋を開位置から閉める方向に動かすと、圧力作用板効果により流路F2、F3、F4が縮小する。従って、粘性流体4の流動抵抗が増し、より大きな自立感触を得ることができる。
なお、本実施形態では圧力作用板26をシャフト2に一体形成としているが、それぞれ別体として形成し組み合わせても構わない。
以上説明したように、本発明によれば、回転ダンパの機能を果たす構成部品以外の部品を追加することなく、自立動作を付加した簡易自立機構が提供され、洋式トイレの便座、便蓋等、開閉蓋を使う分野に利用することができる。
1・・・・・ハウジング
11・・・・係止部
12・・・・内周
13・・・・隔壁
14・・・・隔壁先端
15・・・・軸支部
16・・・・接合内径
17・・・・底面
18・・・・外周
2・・・・・シャフト
20・・・・接続部
21・・・・小径部
22・・・・軸部
23・・・・連通路
24・・・・凹空間表面
25・・・・羽根部
25A・・・羽根部側面
25B・・・羽根部側面
25C・・・頂上部
25D・・・羽根部全長
26・・・・圧力作用板
27・・・・摺動部材取付け部
28・・・・Oリング装着部
29・・・・キャップ軸支部
3・・・・・ベーン
31・・・・長辺
32・・・・遮断部
32A・・・遮断面
33・・・・開口
34・・・・係止部
34A・・・係止面
35・・・・内底
36・・・・外径
4・・・・・粘性流体
5・・・・・摺動部材
6・・・・・Oリング
7・・・・・キャップ
71・・・・圧力室端面
72・・・・接合外径
73・・・・内径
74・・・・端面

Claims (4)

  1. 粘性流体を充填する圧力室を具備した円筒形状のハウジングと、前記ハウジングに組込む回転部材と、前記回転部材に設置する弁部材とを備え、前記ハウジングには前記回転部材を係止する部位を備え、前記回転部材には前記圧力室に組込む軸部と、前記圧力室の外側に位置する取付け部と、前記圧力室からの押圧力が伝達される圧力作用板とを備え、前記軸部には粘性流体の流路となる凹空間を一つ以上備え、前記回転部材を前記ハウジングに係止する部位を備え、前記ハウジングと前記回転部材との間に第一の流路を形成し、前記弁部材は前記羽根部に設置して前記粘性流体の第二の流路を形成し、前記凹空間を第三の流路とし、第一の流路と第二の流路でダンパ機能を発揮し、第三の流路の閉塞と押圧力が伝達される圧力作用板の作用で自立機能を発揮することを特徴とした簡易自立機構。
  2. 前記ハウジングの内周には内周の中心方向に突出する隔壁を対抗する位置に二つ備え、前記軸部の外周には外側方向へ突出して設けた羽根部を対抗する位置に二つ備え、前記軸部には前記粘性流体の流路となる凹空間を対抗する位置に二つ備え、前記弁部材には前記羽根部に設置して前記粘性流体の第一の流路を形成し、前記弁部材と前記圧力作用板との間に第二の流路を形成し、前記弁部材と前記ハウジングとの間に第三の流路を形成し、前記凹空間を第四の流路とし、前記圧力室は三つに区画され、第一の圧力室と第二の圧力室は回転方向に働く役割を担い、第三の圧力室は水平方向に働く役割を担い、第一の流路と第二の流路及び第三の流路でダンパ機能を発揮し、第四の流路の閉塞と第三の圧力室からの押圧力で自立機能を発揮することを特徴とする請求項1に記載の簡易自立機構。
  3. 前記圧力作用板は、前記回転部材と一体で形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の簡易自立機構。
  4. 前期凹空間における前記軸の表面を円柱面または平坦な面、あるいは正定曲率の面や負定曲率の面にしたことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の簡易自立機構。
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