JP2005188636A - ロータリーダンパ - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を減少させ、製造コストを低下させることが可能なロータリーダンパを提供する。
【解決手段】本発明のロータリーダンパは、粘性流体が充填される流体室17内に、揺動可能に設けられるベーン14が、単一の部材からなり、また、該ベーン14の先端が、該先端に存する一面14a寄りの一部14c以外の部分14dが、他面14b側に向かうに従って流体室17の周面17cとの間隔が大きくなるよう傾斜した斜面とされ、かつベーン14の先端付近に、一面14a側に開口する窪み14eが設けられることにより、弾性変形可能とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、粘性流体が充填される流体室内に、揺動可能に設けられるベーンを備えたロータリーダンパに関するものである。
従来、この種のロータリーダンパとして、流体室内に、可動弁と、該可動弁を支持する支持部とから構成されるベーンを設けたものが知られている(例えば、特開平8−109940号公報参照)。
かかるロータリーダンパによれば、ロータが制動力発揮方向に回転すると、前記可動弁が、粘性流体の抵抗を受けて前記支持部を中心としてロータの回転方向とは逆方向に回転して、流体室の周面に密着するため、前記可動弁及び支持部から構成されるベーンによって圧縮される粘性流体の流動が制限されることとなり、その結果、大きな制動力を発揮することができる。
また、かかるロータリーダンパによれば、ロータが制動力非発揮方向に回転するときには、前記可動弁が、粘性流体の抵抗を受けて前記支持部を中心としてロータの回転方向とは逆方向に回転して、流体室の周面との間に隙間を形成するため、前記可動弁及び支持部から構成されるベーンによって圧縮される粘性流体は、その隙間を通じて移動できることとなり、その結果、発揮する制動力を小さくすることができる。
しかしながら、上記のロータリーダンパでは、ベーンの揺動方向によって発揮する制動力に差を生じさせるために、ベーンが、2つの部材、すなわち、逆止弁として機能する可動弁と、該可動弁を支持する支持部とから構成されているため、個々の部品製造にかかるコストや個々の部品を組み立てて完成品を製造するコストが高く付くという問題がある。
また、上記のロータリーダンパでは、負荷が加えられると、前記可動弁が即座に反応して、制動力を発揮し得るが、前記可動弁は、前記支持部に、単に回転可能に支持されているだけであり、粘性流体の圧力に対して、自らの動きを制御する応力を発揮し得ないため、負荷の大きさに対応して、発揮する制動力の大きさを調節することができない。
特開平8−109940号公報
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、部品点数を減少させ、製造コストを低下させることが可能なロータリーダンパを提供することを課題とするものである。また、本発明は、負荷の大きさに対応して、発揮する制動力の大きさを調節することが可能なロータリーダンパを提供することを課題とするものである。
本発明は、上記課題を解決するため、以下のロータリーダンパを提供する。
(1)粘性流体が充填される流体室内に、揺動可能に設けられるベーンを備えたロータリーダンパであって、前記ベーンが、単一の部材からなると共に、前記流体室の周面に対向する前記ベーンの先端が、該ベーンの先端に存する一面寄りの一部以外の部分が、他面側に向かうに従って前記流体室の周面との間隔が大きくなるよう傾斜した斜面とされ、かつ前記ベーンの先端付近に、一面側に開口する窪みが設けられることにより、弾性変形可能とされていることを特徴とするロータリーダンパ。
(2)前記ベーンは、その先端に存する一面寄りの一部が、前記流体室の周面に圧接する径方向長さを有することを特徴とする前記(1)に記載のロータリーダンパ。
(3)前記ベーンは、その先端に存する一面寄りの一部が、前記流体室の周面との間に隙間を有して配置される径方向長さを有し、負荷の大きさに対応して、先端が変形することにより、前記隙間の大きさを調節することを特徴とする前記(1)に記載のロータリーダンパ。
前記(1)に記載の本発明によれば、ベーンが、単一の部材からなると共に、流体室の周面に対向する前記ベーンの先端が、該ベーンの先端に存する一面寄りの一部以外の部分が、他面側に向かうに従って前記流体室の周面との間隔が大きくなるよう傾斜した斜面とされ、かつ前記ベーンの先端付近に、一面側に開口する窪みが設けられることにより、弾性変形可能とされているため、ベーンが単一の部材から構成されるにもかかわらず、該ベーンの揺動方向によって発揮する制動力に差を生じさせることが可能となる。従って、複数の部材からベーンを構成することにより、かかる機能を発揮させていた従来のロータリーダンパよりも、部品点数を少なくすることができ、製造コストを低下させることが可能となる。
前記(2)に記載の本発明よれば、前記ベーンは、その先端に存する一面寄りの一部が、前記流体室の周面に圧接する径方向長さを有するため、ベーンの一面側により粘性流体を圧縮する際のシール性を高めることができ、より大きな制動力を発揮することが可能となる。
前記(3)に記載の本発明によれば、前記ベーンは、その先端に存する一面寄りの一部が、前記流体室の周面との間に隙間を有して配置される径方向長さを有し、負荷の大きさに対応して、先端が変形することにより、前記隙間の大きさを調節するため、ベーンの揺動方向によって発揮する制動力に差を生じさせることができ、また、負荷の大きさに対応して、発揮する制動力の大きさを調節することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に示した実施例に従って説明する。
図1〜図3は、本発明の一の実施例に係るロータリーダンパを示す図であり、図1は、内部構造を示す図、図2は、図1のA−A部断面図、図3は、図1のB−B部断面図である。本実施例に係るロータリーダンパは、これらの図に示したように、ハウジング11、ロータ12、隔壁13、ベーン14及びプラグ15を有して構成される。
ハウジング11は、該ハウジング11の外周に存する断面略円形の周壁11a及び該ハウジング11の一方の端部を閉塞する底壁11bに加えて、さらに周壁11aよりも小さい径を有する断面略円形の内壁11cを有して構成される。この内壁11cは、後述のロータ12を支持する役割を果たす。また、内壁11cを設けることにより、粘性流体の漏出を防止するシール部材の配設スペースを作り出すことができるという利点がある。図2及び図3において符号18は、シール部材としてのOリングである。
ロータ12は、ハウジング11の軸方向長さよりも短い軸方向長さを有する断面略円形に形成されると共に、軸心に沿って貫通する断面略四角形の孔部12aを有して構成されている。このロータ12は、ハウジング11の底壁11bの内面に対向する端面に形成された溝12bに、ハウジング11の内壁11cが挿入された状態で、ハウジング11内に回転可能に収容されている。
隔壁13は、ハウジング11の周壁11aから軸心に向かって突出するように、ハウジング11と一体に成形されている。この隔壁13は、その先端面がロータ12の外周面に摺接するように形成される。この隔壁13により、ロータ12とハウジング11との間に形成される空間が仕切られることにより、ハウジング11内に、シリコンオイル等の粘性流体が充填される流体室17が形成される。
ベーン14は、ロータ12の外周面から流体室17の周面(ハウジング11の内周面)17aに向かって突出するように、ロータ12と一体に成形されている。このベーン14が、流体室17内に配設されることにより、流体室17は、2つの室(以下それぞれを「第1室」「第2室」という。)17a,17bに区画される。
流体室17の周面17cに対向するベーン14の先端は、一面14a寄りの一部14c以外の部分14dが、他面14b側に向かうに従って流体室17の周面17cとの間隔が大きくなるよう傾斜した斜面とされ、かつベーン14の先端付近に、一面14a側に開口する略U字状の窪み14eが設けられることにより、弾性変形可能とされている。
また、ベーン14は、その先端に存する一面14a寄りの一部14cが、流体室17の周面17cに圧接する径方向長さを有している。すなわち、ベーン14の径方向長さは、ハウジング11内に収容される前の状態では、ロータ12の外周面から流体室17の周面17cに至るまでの距離よりも大きく設定されており、従って、このベーン14を流体室17内に配設したときには、ベーン14の先端に存する一面14a寄りの一部14cが、流体室17の周面17cに圧接された状態となっている。
また、ベーン14は、図1に示したように、単一の部材として構成されており、該ベーン14と別個に形成された後、該ベーン14に組み付けられる部材を何等具備することなく構成されている。
ハウジング11の開口部は、ハウジング11内にロータ12及びベーン14を配設し、かつ粘性流体を充填した後、プラグ15により閉塞される。このプラグ15は、その一部がロータ12の上端面側に形成された溝12cに嵌入されると共に、その周縁がかしめ加工によりハウジング11に接合されている。
上記のように構成されるロータリーダンパによれば、ロータ12が、図4に示したように、反時計回り方向(制動力発揮方向)に回転すると、ベーン14の一面14a側により、第1室17aの粘性流体が圧縮され、第1室17aの粘性流体は、ベーン14と流体室17の内面との間に形成される隙間を通じて第2室17bへ移動しようとする。また、このとき、ベーン14に設けられた窪み14eの内部に存する粘性流体の圧力が上昇して大きくなることにより、一面14a寄りの一部14cと流体室17の周面17cとの間の隙間が小さくなるように、ベーン14の先端が変形し、一面14a寄りの一部14cが流体室17の周面17cに強く圧接される。これにより、ベーン14の一面14a寄りの一部14cと流体室17の周面17cとの密着の度合いがさらに高められるため、第1室17aから第2室17bへ移動する際に生じる粘性流体の抵抗が大きなものとなり、ロータ12の回転力を大幅に減衰させることができる。
一方、ロータ12が、図5に示したように、時計回り方向(制動力非発揮方向)に回転した場合には、ベーン14の他面14b側により、第2室17bの粘性流体が圧縮され、第2室17bの粘性流体は、ベーン14と流体室17の内面との間に形成される隙間を通じて第1室17aへ移動しようとする。このとき、ベーン14に設けられた窪み14eの内部に存する粘性流体の圧力は減少して小さくなり、これに加えて、ベーン14の先端に形成される斜面(一面14a寄りの一部14c以外の部分14d)が粘性流体の圧力を受けるため、ベーン14の一面14a寄りの一部14cと流体室17の周面17cとが離間するように、ベーン14の先端が変形し、一面14a寄りの一部14cと流体室17の周面17cとの間に隙間が形成される。これにより、粘性流体は、ベーン14の先端に存する一面14a寄りの一部14cと流体室17の周面17cとの間に形成される隙間を通じて大量に移動可能となるため、第2室17bから第1室17aへ移動する際に生じる粘性流体の抵抗は非常に小さなものとなる。その結果、ロータ12は、その回転力が殆ど減衰されずに回転することができる。
上記のように、本実施例に係るロータリーダンパによれば、ベーン14が単一の部材から構成されているにもかかわらず、流体室17の周面17cに対向するベーン14の先端が、該ベーン14の先端に存する一面14a寄りの一部14c以外の部分14dが、他面14b側に向かうに従って流体室17の周面17cとの間隔が大きくなるよう傾斜した斜面とされ、かつベーン14の先端付近に、一面14a側に開口する窪み14eが設けられることにより、弾性変形可能とされているため、ベーン14の揺動方向によって発揮する制動力に差を生じさせることが可能となる。
さらに、ベーン14は、その先端に存する一面14a寄りの一部14cが、流体室17の周面17cに圧接する径方向長さを有することにより、従来のロータリーダンパと比較して、優れた制動特性を発揮することが可能となる。すなわち、本実施例に係るロータリーダンパ(実施例)と、図6〜図10に示した従来のロータリーダンパ(比較例)とを用いて実験をしたところ、本実施例に係るロータリーダンパは、優れた制動特性を有することが確認された。
比較例として用いたロータリーダンパは、流体室27がベーン24により2つの室(第1及び第2室)27a,27bに区画され、ベーン24には、第1室27aに連通する大径部28aと、該大径部28aよりも小径であって、第2室27bに連通する小径部28bとを有する流体通路28が軸方向に形成され、流体通路28の大径部28aには、小径部28bよりも径の大きい球状の弁体29が設けられたものである。
逆止弁として機能する弁体29は、ベーン24が一方向(図6において、反時計回り方向)に移動し、その一面により第1室28aの粘性流体を圧縮するときには、図9に示したように、大径部28aと小径部28bとの境界を閉鎖して、粘性流体の流体通路28の通過を阻止する。従って、粘性流体の抵抗が大きなものとなり、ロータリーダンパが発揮する制動力も大きいものとなる。一方、ベーン24が逆方向(図6において、時計回り方向)に移動し、その他面により第2室28bの粘性流体を圧縮するときには、弁体29は、図10に示したように、大径部28aと小径部28bとの境界を開放して、粘性流体の流体通路28の通過を許容する。従って、粘性流体の抵抗が小さなものとなり、ロータリーダンパが発揮する制動力も小さいものとなる。
上記のような作用を有する比較例を用いた実験は、以下のように行われた。すなわち、ロータリーダンパのハウジング11,21を所定位置に固定し、ロータ12,22にアーム(制御対象物)と共に回転する軸を連結し、アームに対して、2.5N・mと、5N・mの負荷をそれぞれ加えて、アームを回転動作させた。アームの回転角度は、水平の状態を0°とし、+80°地点からアームを回転動作させ、+30°地点(水平状態から30°上方の地点)から−30°地点(水平状態から30°下方の地点)に至るまでの動作時間を計測した。
実験は、ロータ12,22が制動力発揮方向に回転するようにロータリーダンパを設置した場合と、ロータ12,22が制動力非発揮方向に回転するようにロータリーダンパを設置した場合とで、それぞれ3回行われた。
実験の結果、ロータ12,22が制動力発揮方向に回転するようにロータリーダンパを設置した場合の平均動作時間は、負荷が2.5N・mのときに、比較例のものが8.8秒であったのに対して、実施例のものは12.1秒であり、負荷が5N・mのときに、比較例のものが1.7秒であったのに対して、実施例のものは2.0秒であった(図11参照)。
また、ロータ12,22が制動力非発揮方向に回転するようにロータリーダンパを設置した場合の平均動作時間は、負荷が2.5N・mのときに、比較例のものが0.80秒であったのに対して、実施例のものは0.58秒であり、負荷が5N・mのときに、比較例のものが0.29秒であったのに対して、実施例のものは0.25秒であった(図12参照)。
この実験の結果から、実施例のものは、比較例のものよりも、ロータ12が制動力発揮方向に回転する際には、その回転力を減衰させることができ、また、ロータ12が制動力非発揮方向に回転する際には、その回転力を減衰させないようにすることができるという優れた制動特性を有することが確認された。
本実施例に係るロータリーダンパは、以下の点で、上記した実施例に係るロータリーダンパと異なる。すなわち、上記した実施例では、ベーン14は、その先端に存する一面14a寄りの一部14cが、流体室17の周面17cに圧接する径方向長さを有しているが、本実施例では、ベーン14は、その先端に存する一面14a寄りの一部14cが、流体室17の周面17cとの間に隙間を有して配置される径方向長さを有するものとした(図13参照)。
本実施例に係るロータリーダンパによれば、かかるベーン14を流体室17内に配設することにより、ロータリーダンパに負荷が加えられていない状態では、ベーンの先端に存する一面寄りの一部と流体室の周面との間に隙間が存在する。
そして、ロータリーダンパに負荷が加えられることにより、ロータ12が制動力発揮方向(図13において、反時計回り方向)に回転すると、ベーン14に設けられた窪み14eの内部に存する粘性流体の圧力が上昇して大きくなることにより、一面14a寄りの一部14cと流体室17の周面17cとの間の隙間が小さくなるように、ベーン14の先端が変形する(図14参照)。この際の変形の度合いは、負荷の大きさによって変わる。つまり、ベーン14の先端は、弾性変形可能とされているため、粘性流体の圧力に対して、自ら変形の度合いを制御する応力を発揮し得るため、負荷が小さく、窪み14eの内部に存する粘性流体の圧力が小さいときには、変形の度合いが小さくなり、逆に負荷が大きく、窪み14eの内部に存する粘性流体の圧力が大きいときには、変形の度合いが大きくなる。
従って、本実施例に係るロータリーダンパによれば、負荷の大きさに対応して、ベーン14の先端が変形することにより、ベーン14の先端に存する一面14a寄りの一部14cと流体室17の周面17cとの間の隙間の大きさを調節することができる。
そして、このベーン14の作用により、第1室から第2室へ移動する粘性流体の流量が、負荷の大きさに対応して調節される、すなわち、負荷が小さいときには、流量が増加し、負荷が大きくなるに従って、流量が次第に減少するため、負荷の大きさに対応して、ロータリーダンパが発揮する制動力の大きさを調節することができる。
また、本実施例に係るロータリーダンパによれば、ロータ12が、制動力非発揮方向(図13において、時計回り方向)に回転するときには、ベーン14に設けられた窪み14eの内部に存する粘性流体の圧力は減少して小さくなり、これに加えて、ベーン14の先端に形成される斜面(一面14a寄りの一部14c以外の部分14d)が粘性流体の圧力を受けるため、ベーン14の一面14a寄りの一部14cと流体室17の周面17cとがさらに離間するように、ベーン14の先端が変形し、一面14a寄りの一部14cと流体室17の周面17cとの間により大きな隙間が形成される。これにより、粘性流体は、ベーン14の先端に存する一面14a寄りの一部14cと流体室17の周面17cとの間に形成される隙間を通じて大量に移動可能となるため、発揮する制動力を非常に小さくすることができる。
また、本実施例に係るロータリーダンパによれば、図13に示したように、ベーン14が単一の部材から構成されているため、部品点数が少なくて済み、製造コストを低く抑えることが可能となる。
本発明の一の実施例に係るロータリーダンパの内部構造を示す図である。 図1におけるA−A部断面図である。 図1におけるB−B部断面図である。 ロータが制動力発揮方向に回転したときの状態を示す図である。 ロータが制動非発揮方向に回転したときの状態を示す図である。 従来のロータリーダンパ(比較例)の内部構造を示す図である。 図6におけるA−A部断面図である。 図6におけるB−B部断面図である。 図6におけるC−C部断面図であって、ロータが制動力発揮方向に回転したときの弁体の状態を示す図である。 図6におけるC−C部断面図であって、ロータが制動力非発揮方向に回転したときの弁体の状態を示す図である。 ロータが制動力発揮方向に回転したときの制動特性を示すグラフである。 ロータが制動力非発揮方向に回転したときの制動特性を示すグラフである。 本発明の他の実施例に係るロータリーダンパの内部構造を示す図である。 ロータが制動力発揮方向に回転したときのベーンの状態の一例を示す図である。
符号の説明
11,21 ハウジング
12,22 ロータ
13,23 隔壁
14,24 ベーン
15,25 プラグ
17,27 流体室
17a,27a 第1室
17b,27b 第2室
18 Oリング
28 流体通路
28a 大径部
28b 小径部
29 弁体

Claims (3)

  1. 粘性流体が充填される流体室内に、揺動可能に設けられるベーンを備えたロータリーダンパであって、前記ベーンが、単一の部材からなると共に、前記流体室の周面に対向する前記ベーンの先端が、該ベーンの先端に存する一面寄りの一部以外の部分が、他面側に向かうに従って前記流体室の周面との間隔が大きくなるよう傾斜した斜面とされ、かつ前記ベーンの先端付近に、一面側に開口する窪みが設けられることにより、弾性変形可能とされていることを特徴とするロータリーダンパ。
  2. 前記ベーンは、その先端に存する一面寄りの一部が、前記流体室の周面に圧接する径方向長さを有することを特徴とする請求項1に記載のロータリーダンパ。
  3. 前記ベーンは、その先端に存する一面寄りの一部が、前記流体室の周面との間に隙間を有して配置される径方向長さを有し、負荷の大きさに対応して、先端が変形することにより、前記隙間の大きさを調節することを特徴とする請求項1に記載のロータリーダンパ。
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