JP4751879B2 - ロータリーダンパ及びコンソールボックス - Google Patents

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    • F16F2232/04Rotary-to-translation conversion

Description

本発明は、ロータリーダンパ及びコンソールボックスに関するものである。
従来、自動車に設置されるコンソールボックスとしては、蓋を閉めるときに、全閉位置にて衝撃が発生することを防ぐために、蓋の閉じる速度を減速させるロータリーダンパを備えたものが知られている(例えば、特開2004−17824号公報参照)。
従来のコンソールボックスでは、蓋を自由落下させたときには、ロータリーダンパの作用により蓋の回動速度が減速され、蓋の閉動作が緩慢なものとなる。その結果、全閉位置における衝撃が緩和される。
しかしながら、蓋を強制的に素早く閉めたいときには、ロータリーダンパにより蓋に付与される制動力が大きくなり、蓋を閉めるときに強い抵抗が発生したり、ロータリーダンパが過負荷により破損したり、あるいはロータリーダンパの取付部分が破損したりする等の不具合が発生するおそれがあった。
特開2004−17824号公報
本発明は、制御対象である可動体をある一定以上の速度で素早く動作させるときには制動力を小さくすることができるロータリーダンパ、及び可動体である蓋を強制的に素早く閉めたいときに強い抵抗が生じることのないコンソールボックスを提供することを課題とするものである。
本発明は、上記課題を解決するため、以下のロータリーダンパ及びコンソールボックスを提供する。
1.回転運動により流体を押圧する押圧部材と、
該押圧部材に押圧された流体が通過することができ、かつ流体の流量を絞る機能を有する第1流路と、
前記押圧部材の回転運動により内圧が高められる室と内圧が低下する室とを連通させるように形成され、かつ流体の流量を絞る機能を有しない第2流路と、
前記押圧部材を回転運動させる外力が所定値以下のときには前記第2流路を閉塞し、外力が所定値を超えたときには前記第2流路を開放する弁機構と
を備えることを特徴とするロータリーダンパ。
2.前記押圧部材に押圧された流体が通過することができ、かつ流体の流量を絞る機能を有しない第3流路と、
前記押圧部材が一方向に回転するときには前記第3流路を閉塞し、前記押圧部材が逆方向に回転するときには前記第3流路を開放する逆止弁と
を備えることを特徴とする前記1記載のロータリーダンパ。
3.前記弁機構が、
流体の圧力を受けることにより開動作する弁体と、
前記押圧部材を回転運動させる外力が所定値以下のときには前記弁体が流体の圧力を受けても開動作しないよう、前記弁体に圧力を付与するばねと
を有して構成されることを特徴とする前記1記載のロータリーダンパ。
4.前記押圧部材に押圧された流体が通過することができ、かつ流体の流量を絞る機能を有しない第3流路と、
前記押圧部材が一方向に回転するときには前記第3流路を閉塞し、前記押圧部材が逆方向に回転するときには前記第3流路を開放する逆止弁と
を備え、
前記弁機構が、
流体の圧力を受けることにより開動作する弁体と、
前記押圧部材を回転運動させる外力が所定値以下のときには前記弁体が流体の圧力を受けても開動作しないよう、前記弁体に圧力を付与するばねと
を有して構成され、
前記第3流路が、前記弁体に形成されていることを特徴とする前記1記載のロータリーダンパ。
5.前記弁機構が、弾性変形する弁体からなることを特徴とする前記1記載のロータリーダンパ。
6.流体が充填されるケーシングに対して相対的に回転する軸を備え、該軸に、前記第2流路及び前記弁機構が設けられていることを特徴とする前記1記載のロータリーダンパ。
7.前記押圧部材又は前記押圧部材とともに流体が充填される空間を仕切る仕切り部材に、前記第2流路及び前記弁機構が設けられていることを特徴とする前記1記載のロータリーダンパ。
8.閉動作する蓋の回動速度を減速させ得るロータリーダンパを備えたコンソールボックスであって、前記ロータリーダンパが、前記1乃至7のいずれか1に記載のロータリーダンパからなることを特徴とするコンソールボックス。
前記1に記載の本発明によれば、押圧部材を回転運動させる外力が所定値以下のときには、弁機構により第2流路が閉塞されるため、押圧部材に押圧された流体は、第1流路を通過して移動することになる。第1流路は、流体の流量を絞る機能を有するため、流体が第1流路を通過するときに、押圧部材の回転速度を減速させる流体の抵抗が発生する。従って、制御対象である可動体の動作速度が一定の速度に満たないとき(例えば、可動体を非強制的に動作させるとき)には、可動体に対し制動力を付与して、可動体の動作を緩慢なものとすることができる。一方、押圧部材を回転運動させる外力が所定値を超えたときには、弁機構により第2流路が開放されるため、押圧部材に押圧された流体は、第2流路を通過して移動することになる。第2流路は、流体の流量を絞る機能を有しないため、流体が第2流路を通過するときには、押圧部材の回転速度を減速させる流体の抵抗が発生しない。従って、制御対象である可動体を一定以上の速度で素早く動作させるとき(例えば、可動体を強制的に動作させるとき)には、可動体に付与される制動力を小さくして、可動体を抵抗なく動作させることが可能となる。
前記2に記載の本発明によれば、押圧部材が一方向に回転するときには、逆止弁により第3流路が閉塞されるため、押圧部材に押圧された流体は、押圧部材を回転運動させる外力の大きさに従って第1流路又は第2流路を通過して移動することになる。従って、制御対象である可動体を一方向に動作させるときには、前記1に記載の発明と同一の効果を得ることができる。一方、押圧部材が逆方向に回転するときには、逆止弁により第3流路が開放されるため、押圧部材に押圧された流体は、第3流路を通過して移動することになる。第3流路は、流体の流量を絞る機能を有しないため、流体が第3流路を通過するときには、押圧部材の回転速度を減速させる流体の抵抗が発生しない。従って、制御対象である可動体を逆方向に動作させるときには、押圧部材を回転運動させる外力が所定値以下であっても、可動体に付与される制動力を小さくして、可動体を抵抗なく動作させることが可能となる。
前記3に記載の本発明によれば、押圧部材を回転運動させる外力が所定値以下のときには弁体が流体の圧力を受けても開動作しないよう、弁体に付与されるばねの圧力を設定することにより、前記1に記載の発明と同一の効果を得ることができる。また、押圧部材を回転運動させる外力が所定値を超えても、その後、所定値以下に低下したときには、ばねの圧力により弁体が閉動作して第2流路を閉塞することになる。従って、制御対象である可動体を一時的に一定以上の速度で動作させた場合でも、その後、可動体の動作速度が一定の速度以下に低下したときには、可動体に対し制動力を付与して、可動体の動作を緩慢なものとすることができる。
前記4に記載の本発明によれば、第3流路及び逆止弁を備えるため、前記2に記載の発明と同一の効果を得ることができる。また、弁機構が、弁体及びばねを有して構成されるため、前記3に記載の発明と同一の効果を得ることができる。さらに、第3流路が弁機構を構成する弁体に形成されるため、構造の簡素化及び小型化を図ることが可能となる。
前記5に記載の本発明によれば、弁体自体が弾性変形をして第2流路の開閉をすることができることから、構造の更なる簡素化及び小型化を図ることが可能となる。また、押圧部材を回転運動させる外力が所定値を超えても、その後、所定値以下に低下したときには、弁体の弾性により、弁体の形状が復元して、弁体が第2流路を閉塞することになる。従って、前記3に記載の発明と同様に、制御対象である可動体を一時的に一定以上の速度で動作させた場合でも、その後、可動体の動作速度が一定の速度以下に低下したときには、可動体に対し制動力を付与して、可動体の動作を緩慢なものとすることができる。
前記6に記載の本発明によれば、流体が充填されるケーシングに対して相対的に回転する軸に第2流路及び弁機構が設けられるため、第2流路及び弁機構を設けることによって生じる強度の低下を少なくすることができる。また、弁機構の数を1つにすることが可能となるため、部品点数を少なくすることができ、構造の簡素化及び小型化を図ることが可能となる。
前記7に記載の本発明によれば、前記1に記載の発明と同一の効果を得ることができる。
前記8に記載の本発明によれば、前記1乃至7のいずれか1に記載のロータリーダンパの作用により、蓋を非強制的に閉じるときには、蓋の回動速度を減速させ、全閉位置において衝撃が発生することを抑制することができるとともに、蓋を強制的に素早く閉じるときには、強い抵抗を発生させることなく蓋を回動させることができる。
図1は、実施例1に係るロータリーダンパの内部構造を示す断面図である。 図2は、実施例1に係るロータリーダンパの内部構造を示す断面図であり、(a)は図1におけるA−A部断面図、(b)は図1におけるB−B部断面図である。 図3は、実施例1に係るロータリーダンパの作用を説明するための図であり、(a)は図1におけるA−A部断面に相当し、(b)は図1におけるB−B部断面に相当するものである。 図4は、実施例1に係るロータリーダンパの作用を説明するための図であり、(a)は図1におけるA−A部断面に相当し、(b)は図1におけるB−B部断面に相当するものである。 図5は、実施例1に係るロータリーダンパをコンソールボックスに取り付けた状態を示す概略断面図である。 図6は、図5におけるA−A部断面図である。 図7は、実施例2に係るロータリーダンパの内部構造を示す断面図である。 図8は、実施例2において採用したベーンの内部構造を示す断面図である。 図9は、実施例3に係るロータリーダンパの内部構造を示す断面図である。 図10は、実施例3に係るロータリーダンパの内部構造を示す断面図であり、(a)は図9におけるA−A部断面図、(b)は図9におけるB−B部断面図である。 図11は、図10(a)におけるA−A部断面図である。 図12は、実施例3に係るロータリーダンパの作用を説明するための図であって、図9におけるA−A部断面に相当するものである。 図13は、図12におけるA−A部断面図である。
符号の説明
10 ケーシング
11 凹み
20 軸
30 ベーン
40 隔壁
50 蓋部材
61〜64 第1室乃至第4室
71 弁体
72 ばね
73 孔部
74 支持部材
80 第3流路
90 逆止弁
101〜120 第1通路乃至第20通路
130 蓋
131 孔部
132 凸部
140 ボックス本体
150 中蓋
160 弁体
161 切り込み
162 受圧部
本発明に係るロータリーダンパは、押圧部材、第1流路、第2流路及び弁機構を有して構成される。
押圧部材は、回転運動により流体を押圧するものである。例えば、図1に示したように、ケーシング10と軸20との間に形成される空間を仕切るように配設されるベーン30及び隔壁40を有するロータリーダンパにおいて、ベーン30が回転し、ベーン30によって流体が押圧される場合には、ベーン30が押圧部材に相当する。一方、隔壁40が回転し、隔壁40によって流体が押圧される場合には、隔壁40が押圧部材に相当する。
流体は、ベーン及び隔壁によって区画された室内に充填される。流体としては、シリコンオイル等の粘性液体を用いることができる。
第1流路は、押圧部材に押圧された流体が通過することができる流体の流路であって、流体が第1流路を通過するときに、流体の流量を絞る機能を有するものである。図1に示したように、ベーン30及び隔壁40を有するロータリーダンパにおいては、ベーン30とケーシング10との間、隔壁40と軸20との間などに隙間が形成され、これらの隙間を流体が通過するときに、流体の流量が絞られることになる。こうした隙間からなる流路は第1流路に相当する。第1流路としては、こうした部材同士の間に形成される隙間からなる流路が典型例として挙げられるが、こうした流路だけでなく、流体の抵抗を生じさせるために、流体の流量を絞ることができるように形成された小孔(オリフィス)や溝などからなる流路も第1流路に含まれる。
第2流路は、押圧部材の回転運動により内圧が高められる室と内圧が低下する室とを連通させるように形成される流体の流路であって、流体が第2流路を通過するときに、流体の流量を絞る機能を有しないものである。例えば、図2に示した第1通路101乃至第8通路108から構成される流路などが第2流路に相当する。
弁機構は、押圧部材を回転運動させる外力が所定値以下のときには第2流路を閉塞し、外力が所定値を超えたときには第2流路を開放する役割を果たすものである。
弁機構としては、弁体及びばねを有して構成されるものを採用することができる。弁体は、流体の圧力を受けることにより開動作するように設けられる。ばねは弁体に対して直接又は間接的に圧力を付与し得るように設けられる。ばねの圧力は、押圧部材を回転運動させる外力が所定値以下のときには、弁体が流体の圧力を受けても開動作しない程度の大きさに設定される。従って、押圧部材を回転運動させる外力が所定値以下のときには、弁体は開動作せず、弁体によって第2流路が閉塞される。一方、押圧部材を回転運動させる外力が所定値を超えたときには、弁体がばねの圧力に抗して開動作し、第2流路が開放される。
弁機構としては、弾性変形する弁体からなるものを採用することもできる。弁体は、常態において第2流路を閉塞するように設けられる。弁体としては、弁体が受ける流体の圧力がある一定以上の大きさになると変形して第2流路を開放し、弁体が受ける流体の圧力が低下して、一定の大きさに満たなくなると、弁体の弾性により、もとの形状に復元して第2流路を閉塞することができる、弾力を有するものが用いられる。このような弁体としては、例えば、板ばねを用いることができる。
上記した第2流路及び弁機構は、押圧部材又は仕切り部材に設けることができる。仕切り部材とは、押圧部材とともに流体が充填される空間を仕切る部材である。例えば、図1に示したように、ケーシング10と軸20との間に形成される空間を仕切るように配設されるベーン30及び隔壁40を有するロータリーダンパにおいて、ベーン30が回転し、ベーン30によって流体が押圧される場合には、ベーン30が押圧部材に相当し、隔壁40が仕切り部材に相当する。一方、隔壁40が回転し、隔壁40によって流体が押圧される場合には、隔壁40が押圧部材に相当し、ベーン30が仕切り部材に相当する。
上記した第2流路及び弁機構は、流体が充填されるケーシングに対して相対的に回転する軸に設けることもできる。第2流路及び弁機構を設けるには、ロータリーダンパを構成する部材に穴を開けるなどの加工か必要となるが、そのような加工を施すことにより、第2流路及び弁機構が設けられた部材は、強度が低下し、変形や破損が発生しやすくなる。一方、ロータリーダンパを構成する部材のうち、軸はベーンや隔壁などと比較して高い強度を有する。従って、第2流路及び弁機構を軸に設けることにより、第2流路及び弁機構を設けることによって生じる強度の低下を少なくすることができる。また、前述したように、ベーン又は隔壁に第2流路及び弁機構を設ける構成では、第2流路及び弁機構の配設スペースを確保するために、ベーン又は隔壁の径方向長さが長くなったり、それらの厚みが厚くなり、その結果、ロータリーダンパの外径が大きくなったり、押圧部材の回転可能な角度が小さくなったりするというデメリットがある。この点、第2流路及び弁機構を軸に設ける構成とすれば、ベーン又は隔壁の径方向長さを短くすることができ、また、それらの厚みを薄くすることも可能となり、従って、ロータリーダンパの外径を小さくすることができ、また、押圧部材の回転可能な角度を大きくすることができるというメリットがある。
本発明に係るロータリーダンパは、押圧部材の回転方向によって発揮する制動力に差異が生じない、いわゆる双方向性のものを含むものであるが、第3流路及び逆止弁を備えることにより、押圧部材の回転方向によって発揮する制動力に差異が生じる、いわゆる一方向性のものにすることができる。
第3流路は、押圧部材に押圧された流体が通過することができる流体の流路であって、流体が第3流路を通過するときに、流体の流量を絞る機能を有しないものである。第3流路は、押圧部材、仕切り部材、軸又はケーシングのいずれに形成されていてもよく、また、その形状も上記機能を果たし得る限りどのようなものであってもよい。従って、弁機構を構成する弁体以外の部材に第3流路を形成してもよいが、例えば、図2に示したように、弁機構を構成する弁体71に第3流路80を形成することにより、構造の簡素化及び小型化を図ることが可能となる。
逆止弁は、押圧部材が一方向に回転するときには第3流路を閉塞し、押圧部材が逆方向に回転するときには第3流路を開放する役割を果たすものである。逆止弁は、押圧部材を回転運動させる外力が所定値に満たなくても、流体の圧力を受けることにより開動作する。
本発明に係るコンソールボックスは、開閉動作する蓋と、閉動作する蓋の回動速度を減速させ得るロータリーダンパとを有して構成される。
本発明に係るコンソールボックスとしては、自動車に設置され、物品の収納に使用されるものが典型例として挙げられるが、自動車以外の車両、船舶又は航空機等に設置され、物品の収納に使用されるものであってもよい。
蓋は、物品を収納し得る収納部を有するボックス本体に回動可能に取り付けられる。通常、蓋は、未使用時にはボックス本体の開口部を閉塞している。物品を出し入れするときには、蓋を開方向に回動させることにより、ボックス本体の開口部が開放され、その後、蓋を閉方向に回動させることにより、ボックス本体の開口部が閉塞される。
ロータリーダンパは、閉動作する蓋の回動速度を減速させることができるように設置される。ロータリーダンパとしては、上記した押圧部材、第1流路、第2流路及び弁機構を有して構成されるものが用いられる。
図1及び図2は、本発明の実施例1に係るロータリーダンパの内部構造を示す断面図である。これらの図に示したように、本実施例に係るロータリーダンパは、ケーシング10、軸20、ベーン30、隔壁40及び弁機構を有して構成される。
ケーシング10は、中空であり、一端が開口し、他端が閉塞している。ケーシング10の開口部は、蓋部材50により閉塞される。蓋部材50は、ケーシング10の端部をかしめることにより取り付けられている。ケーシング10は、ケーシング10と軸20との間に形成される空間を仕切る隔壁40を有して構成される。ケーシング10は、プレス成形されることが好ましく、これにより、隔壁形成部に凹み11が形成される。ケーシング10内には、シリコンオイル等の粘性液体が充填されている。
軸20は、ケーシング10に対し相対的に回転し得るように設けられている。軸20の周囲には、軸20と一体成形されたベーン30が設けられている。ケーシング10内には、隔壁40及びベーン30によって仕切られた4つの室61〜64(以下「第1室61」乃至「第4室64」という。)が形成されている。
軸20がケーシング10に対し相対的に回転し得るように、ケーシング10とベーン30との間、及び隔壁40と軸20との間には、それぞれ隙間が形成される。これらの隙間は、上記した「第1流路」に相当するものである。
軸20には、第1通路101乃至第8通路108を有して構成される第2流路が形成されている。第1通路101は、第1室61に開口するように形成され、第2通路102は、第3室63に開口するように形成されている。第3通路103は、第1通路101を介して第1室61と連通するとともに、第2通路102を介して第3室63と連通するように形成されている。第4通路104及び第5通路105は、位置を異ならせてそれぞれ第2室62に開口するように形成されている。第6通路106及び第7通路107は、位置を異ならせてそれぞれ第4室64に開口するように形成されている。第8通路108は、第1通路101及び第3通路103を介して第1室61と連通し、第2通路102及び第3通路103を介して第3室63と連通し、第4通路104及び第5通路105を介して第2室62と連通し、第6通路106及び第7通路107を介して第4室64と連通するように形成されている。第3通路103及び第8通路108は、軸20の中心線に沿って隣り合って形成されており、第8通路108は、第3通路103の内径よりも大きい内径を有する。
軸20には、また、弁体71及びばね72を有して構成される弁機構が設けられている。弁体71は、第8通路108内において、移動し得るように設けられている。ばね72は、圧縮コイルばねからなり、一端側が弁体71に形成されたばね受け用の孔部73に挿入され、他端が第8通路108に設けられた支持部材74によって支持されている。
弁機構を構成する弁体71には、弁体71の中心線に沿って弁体71を貫通するように形成された第3流路80が形成されている。弁体71の先端側に位置する第3流路80の開口部には、その開口部を閉塞し得る球状の逆止弁90が設けられている。逆止弁90は移動可能に設けられ、第3流路80から第3通路103に向かって流体が移動するときは、その流体の圧力を受けることにより第3流路80の開口部から離間して、第3流路80を開放する。
本実施例に係るロータリーダンパを、自動車に設置されるコンソールボックスに適用した場合には、例えば、図5に示したように、ケーシング10がコンソールボックスの蓋130に結合され、軸20がコンソールボックスのボックス本体140に結合される。本実施例に係るロータリーダンパは、ケーシング10をプレス成形することにより、隔壁形成部に凹み11を有するため、図6に示したように、その凹み11を、コンソールボックスの蓋130において、ケーシング10を挿入し得るように形成された孔部131に設けられた凸部132に係合させることにより、ケーシング10が軸20を中心として、蓋130の回動に連動して回転するように配設することができる。従って、制御対象である蓋130との間にアームやギヤ等を介在させる必要がなく、部品点数を削減でき、また、アームやギヤ等の伝達部材が介在しないため、機械的遊びも少なくすることが可能となる。さらに、第2流路及び弁機構を軸20に設けることにより、ケーシング10の外径を小さくできるため、設置スペースが小さくて済むという利点もある。軸20は、ボックス本体140に回転不能に結合される。なお、図6において、符号150はコンソールボックスの中蓋である。
全閉状態の蓋130を全開状態にする場合、開方向に回動する蓋130の動きに連動してケーシング10が軸20を中心として回転する。この際、ケーシング10は、図1において時計回り方向に回転する。ケーシング10の回転に伴い隔壁40が回転することにより、第2室62及び第4室64の流体が隔壁40に押圧される。隔壁40の回転運動により押圧された第2室62及び第4室64の流体は、それぞれ第5通路105及び第7通路107を経由して第8通路108に流入し、さらに第3流路80に流入する。第3流路80を閉塞している逆止弁90は、図3に示したように、第3流路80に流入する流体の圧力を受けることにより第3流路80の開口部から離間し、第3流路80を開放する。これにより、流体は、第3通路103及び第1通路101を経由して第1室61に流入するとともに、第3通路103及び第2通路102を経由して第3室63に流入する。ここで、第1通路101乃至第8通路108を有して構成される第2流路及び第3流路80は、ともに流体の流量を絞る機能を有しないため、第2流路及び第3流路80を流体が通過するときに、流体の抵抗が殆ど発生しない。従って、隔壁40及び軸20は、流体の抵抗を殆ど受けることなく回転することができる。その結果、蓋130に対して付与される制動力は非常に小さいものとなるので、蓋130を抵抗なく小さい力で回動させることができる。
全開状態の蓋130を全閉状態にする場合、蓋130の開角度が90度よりも小さくなると、蓋130は自重により閉方向に回動する。この際、ケーシング10は、閉方向に回動する蓋130の動きに連動して、図1において反時計回り方向に回転する。ケーシング10の回転に伴い隔壁40が回転することにより、第1室61及び第3室63の流体が隔壁40に押圧される。隔壁40の回転運動により押圧された第1室61及び第3室63の流体は、それぞれ第1通路101乃至第3通路103を経由して第3流路80に流入しようとするが、第3流路80を閉塞している逆止弁90は、図2に示したように、流体の圧力を受けることにより第3流路80の開口部に密着して、第3流路80への流体の流入を阻止する。また、蓋130が自重により閉動作する場合には、隔壁40を回転運動させる外力が所定値に満たないため、隔壁40の回転運動により内圧が高められる室(この場合、第1室61及び第3室63)と内圧が低下する室(この場合、第2室62及び第4室64)とを連通させるように形成された第2流路が弁機構によって閉塞される。すなわち、図2に示したように、弁機構を構成する弁体71がばね72の圧力を受けることにより第3通路103と第8通路108との境界部に密着して、流体の移動が阻止される。一方、ケーシング10とベーン30との間及び隔壁40と軸20との間には、それぞれ隙間が存するため、第1室61及び第3室63の流体は、これらの隙間から構成される第1流路を通過して、第2室62及び第4室64にそれぞれ流入する。ここで、第1流路は、流体の流量を絞る機能を有するため、第1流路を流体が通過するときに、流体の抵抗が発生する。従って、隔壁40及び軸20の回転は、流体の抵抗を受けることにより緩慢なものとなる。その結果、蓋130の回動速度が減速されるため、全閉位置における衝撃の発生を抑制することができる。
一方、全開状態の蓋130を強制的に素早く閉動作させる場合においては、隔壁40が速い速度で回転しようとすることにより、弁機構を構成する弁体71に大きな流体の圧力が加えられることになる。この際、隔壁40を回転運動させる外力が所定値を超えると、図4に示したように、弁体71がばね72の圧力に抗して開動作して、第2流路が開放される。これにより、第1室61及び第3室63の流体は、第1通路101乃至第3通路103を経由して第8通路108に流入し、さらに第4通路104及び第6通路106を経由して第2室62及び第4室64に流入する。ここで、第2流路は、流体の流量を絞る機能を有しないため、第2流路を流体が通過するときに、流体の抵抗が殆ど生じることがなく、隔壁40及び軸20は、流体の抵抗を殆ど受けることなく回転することができる。その結果、蓋130に対して付与される制動力は非常に小さいものとなるので、強い抵抗を発生させることなく蓋130を回動させることができる。
また、蓋130が全閉状態となる前に、蓋130を強制的に素早く回動させる力を緩和し、又はその力を除去することにより、隔壁40を回転運動させる外力が所定値以下に低下したときには、ばね72の圧力により弁体71が閉動作して、第3通路103と第8通路108の境界部に密着し、第2流路が閉塞されるため、第1室61及び第3室63の流体は、ケーシング10とベーン30との間及び隔壁40と軸20との間等に形成される隙間から構成される第1流路を通過して第2室62及び第4室64に流入することになる。ここで、第1流路は、流体の流量を絞る機能を有するため、第1流路を流体が通過するときに、流体の抵抗が発生し、隔壁40及び軸20の回転が、流体の抵抗を受けることにより緩慢なものとなる。その結果、蓋130の回動速度が減速されるため、全閉位置における衝撃の発生を抑制することができる。
図7は、本発明の実施例2に係るロータリーダンパの内部構造を示す断面図である。図7及び図8に示したように、本実施例に係るロータリーダンパは、第2流路及び弁機構がベーン30に形成されている点で、実施例1に係るロータリーダンパと相違する。
第2流路は、第9通路109乃至第12通路112を有して構成される。第9通路109は、第1室61(第3室63)に開口し、第10通路110は、第9通路109を介して第1室61(第3室63)と連通するように形成されている。第11通路111は、第2室62(第4室64)に開口し、第12通路112は、第11通路111を介して第2室62(第4室64)と連通するとともに、第9通路109及び第10通路110を介して第1室61(第3室63)と連通するように形成されている。第10通路110及び第12通路112は、軸方向に沿って隣り合って形成されており、第12通路112は、第10通路110の内径よりも大きい内径を有する。
弁機構は、弁体71及びばね72を有して構成される。弁体71は、第12通路112内において、移動し得るように設けられている。ばね72は、圧縮コイルばねからなり、一端側が弁体71に形成されたばね受け用の孔部73に挿入され、他端が第12通路112に設けられた支持部材74によって支持されている。実施例1と同様に、弁体71には、第3流路80が設けられており、また、第3流路80には、逆止弁90が設けられている。
本実施例では、ベーン30が2つ設けられている。このような構成の場合、弁機構は、2つのベーン30にそれぞれ配設されることになる。この点、実施例1のように、弁機構を軸20に設ければ、弁機構は1つで足りるため、部品点数の減少を図ることができる。
本実施例によれば、例えばベーン30が回転運動をする場合に、ベーン30を回転運動させる外力が所定値以下のときには、弁体71がばね72の圧力を受けることにより第10通路110と第12通路112の境界部に密着して、第2流路が閉塞されるため、ベーン30に押圧された第1室61及び第3室63の流体は、ケーシング10とベーン30との間及び隔壁40と軸20との間等に形成される隙間から構成される第1流路を通過して第2室62及び第4室64に流入する。ここで、第1流路は、流体の流量を絞る機能を有するため、流体が第1流路を通過するときに、ベーン30の回転速度を減速させる流体の抵抗が発生する。従って、制御対象である可動体の動作速度が一定の速度に満たないときには、可動体に対し制動力を付与して、可動体の動作を緩慢なものとすることができる。
一方、ベーン30を回転運動させる外力が所定値を超えたときには、弁体71がばね72の圧力に抗して開動作して、第2流路が開放されるため、第1室61及び第3室63の流体は、第2流路を通過して第2室62及び第4室64に流入することになる。ここで、第2流路は、流体の流量を絞る機能を有しないため、流体が第2流路を通過するときには、ベーン30の回転速度を減速させる流体の抵抗が発生しない。従って、制御対象である可動体を一定以上の速度で素早く動作させるときには、可動体に付与される制動力を小さくして、可動体を抵抗なく動作させることが可能となる。
また、本実施例によれば、ベーン30を回転運動させる外力が所定値を超えても、その後、所定値以下に低下したときには、ばね72の圧力により弁体71が閉動作して第2流路を閉塞することになる。従って、制御対象である可動体を一時的に一定以上の速度で動作させた場合でも、その後、可動体の動作速度が一定の速度以下に低下したときには、可動体に対し制動力を付与して、可動体の動作を緩慢なものとすることができる。
さらに、本実施例によれば、ベーン30が第2室62及び第4室64の流体を押圧するときには、逆止弁90により第3流路80が開放されるため、第2室62及び第4室64の流体は、第3流路80を通過して第1室61及び第3室63に流入することになる。ここで、第3流路80は、流体の流量を絞る機能を有しないため、流体が第3流路80を通過するときには、ベーン30の回転速度を減速させる流体の抵抗が発生しない。従って、制御対象である可動体を逆方向に動作させるときには、ベーン30を回転運動させる外力が所定値以下であっても、可動体に付与される制動力を小さくして、可動体を抵抗なく動作させることが可能となる。
図9乃至図11は、本発明の実施例3に係るロータリーダンパの内部構造を示す断面図である。これらの図に示したように、本実施例に係るロータリーダンパは、弁機構が弾性変形する弁体160から構成される点で、実施例1に係るロータリーダンパと相違する。
弁体160は、板ばねからなる。この弁体160は、図11に示したように、略円形に形成されるとともに、両側の縁付近に切り込み161が入れられている。この弁体160は、常態においては、図10に示したように、2つの切り込み161に挟まれるように、弁体160の中央に位置する部分162(以下「受圧部」という。)が後述する第17通路117と第18通路118の境界部に密着して、第2流路を閉塞する。そして、ベーン30又は隔壁40を回転運動させる外力が所定値以下のときには、受圧部162が流体の圧力を受けても変形せず、第2流路を閉塞し続ける。一方、ベーン30又は隔壁40を回転運動させる外力が所定値を超えたときには、図12及び図13に示したように、受圧部162が流体の圧力を受けることにより変形して、第2流路を開放する。
ここで、第2流路は、第13通路113乃至第18通路118を有して構成されている。第13通路113は、第1室61に開口し、第14通路114は、第3室63に開口し、第15通路115は、第2室62に開口し、第16通路116は、第4室64に開口するように形成されている。第17通路117は、第13通路113を介して第1室61と連通するとともに、第14通路114を介して第3室63と連通するように形成されている。第18通路118は、第15通路115を介して第3室63と連通するとともに、第16通路116を介して第4室64と連通するように形成されている。第17通路117及び第18通路118は、軸20の中心線に沿って隣り合って形成されており、第18通路118は、第17通路117の内径よりも大きい内径を有する。上記した弁体160は、第17通路117と第18通路118の境界部に設けられている。
本実施例に係るロータリーダンパは、また、第3流路及び逆止弁90がベーン30に設けられている点で、実施例1に係るロータリーダンパと相違する。
第3流路は、第19通路119及び第20通路120を有して構成される。第19通路119は第1室61(第3室63)に開口し、第20通路120は第2室62(第4室64)に開口するように形成されている。第19通路119及び第20通路120は、ベーン30の厚さ方向(周方向)に沿って隣り合って形成されており、第19通路119は、第20通路120の内径よりも大きい内径を有する。
逆止弁90は、第20通路120内において移動し得るように設けられており、第19通路119から第20通路120に向かって流体が移動するときには、その流体の圧力を受けることにより第19通路119と第20通路120の境界部から離間して、第3流路を開放する。なお、第20通路120には、逆止弁90の脱落を防止するストッパ(図示省略)が設けられる。
本実施例によれば、例えばベーン30が回転運動をする場合に、ベーン30を回転運動させる外力が所定値以下のときには、弁体160の受圧部162が第17通路117と第18通路118の境界部に密着して、第2流路が閉塞されるため、ベーン30に押圧された第1室61及び第3室63の流体は、ケーシング10とベーン30との間及び隔壁40と軸20との間等に形成される隙間から構成される第1流路を通過して第2室62及び第4室64に流入する。ここで、第1流路は、流体の流量を絞る機能を有するため、流体が第1流路を通過するときに、ベーン30の回転速度を減速させる流体の抵抗が発生する。従って、制御対象である可動体の動作速度が一定の速度に満たないときには、可動体に対し制動力を付与して、可動体の動作を緩慢なものとすることができる。
一方、ベーン30を回転運動させる外力が所定値を超えたときには、弁体160の受圧部162が第17通路117から第18通路118に向かって流れる流体の圧力を受けることにより変形して、第2流路が開放されるため、第1室61及び第3室63の流体は、第2流路を通過して第2室62及び第4室64に流入することになる。ここで、第2流路は、流体の流量を絞る機能を有しないため、流体が第2流路を通過するときには、ベーン30の回転速度を減速させる流体の抵抗が発生しない。従って、制御対象である可動体を一定以上の速度で素早く動作させるときには、可動体に付与される制動力を小さくして、可動体を抵抗なく動作させることが可能となる。
また、本実施例によれば、ベーン30を回転運動させる外力が所定値を超えても、その後、所定値以下に低下したときには、弁体160の受圧部162が、弁体160の弾性により、もとの形状に復元し、第17通路117と第18通路118の境界部に密着して、第2流路を閉塞することになる。従って、制御対象である可動体を一時的に一定以上の速度で動作させた場合でも、その後、可動体の動作速度が一定の速度以下に低下したときには、可動体に対し制動力を付与して、可動体の動作を緩慢なものとすることができる。
このように本実施例によれば、弁体160自体が弾性変形をして第2流路の開閉をすることができることから、構造の更なる簡素化及び小型化を図ることが可能となる。
また、本実施例によれば、ベーン30が第2室62及び第4室64の流体を押圧するときには、第19通路119から第20通路120に向かって流れる流体の圧力を受けることにより、逆止弁90が第19通路119と第20通路120の境界部から離間して、第3流路が開放されるため、第2室62及び第4室64の流体は、第3流路を通過して第1室61及び第3室63に流入することになる。ここで、第3流路は、流体の流量を絞る機能を有しないため、流体が第3流路を通過するときには、ベーン30の回転速度を減速させる流体の抵抗が発生しない。従って、制御対象である可動体を逆方向に動作させるときには、ベーン30を回転運動させる外力が所定値以下であっても、可動体に付与される制動力を小さくして、可動体を抵抗なく動作させることができる。

Claims (3)

  1. 回転運動により流体を押圧する押圧部材と、
    該押圧部材に押圧された流体が通過することができ、かつ流体の流量を絞る機能を有する第1流路と、
    前記押圧部材の回転運動により内圧が高められる室と内圧が低下する室とを連通させるように形成され、かつ流体の流量を絞る機能を有しない第2流路と、
    前記押圧部材を回転運動させる外力が所定値以下のときには前記第2流路を閉塞し、外力が所定値を超えたときには前記第2流路を開放する弁機構と、
    前記押圧部材に押圧された流体が通過することができ、かつ流体の流量を絞る機能を有しない第3流路と、
    前記押圧部材が一方向に回転するときには前記第3流路を閉塞し、前記押圧部材が逆方向に回転するときには前記第3流路を開放する逆止弁とを備え、
    前記弁機構が、流体の圧力を受けることにより開動作する弁体と、前記押圧部材を回転運動させる外力が所定値以下のときには前記弁体が流体の圧力を受けても開動作しないよう、前記弁体に圧力を付与するばねとを有して構成され、
    前記第3流路が、前記弁体に形成されていることを特徴とするロータリーダンパ。
  2. 流体が充填されるケーシングに対して相対的に回転する軸を備え、該軸に、前記第2流路及び前記弁機構が設けられていることを特徴とする請求項4記載のロータリーダンパ。
  3. 閉動作する蓋の回動速度を減速させ得るロータリーダンパを備えたコンソールボックスであって、前記ロータリーダンパが、請求項4又は6に記載のロータリーダンパからなることを特徴とするコンソールボックス。
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