JP6167268B2 - トルク自動調整式回転ダンパ - Google Patents

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Description

本発明は、負荷の大きさに応じて回転トルクを自動調整できるようにした、洋式トイレの便座・便蓋、収納棚の扉、旅客設備の収納補助装置等に用いられる回転ダンパに関する。
従来から、回転動作する物体に制動力を付与して、その回転を緩やかにする回転ダンパにおいて、負荷に応じてその制動力を自動調整可能な回転ダンパが知られている(特許文献1〜7参照)。
特開2007−327578号公報 特開2011−163472号公報 特許4625451号公報 特許4954188号公報 特許4794654号公報 特許4792336号公報 特許4382334号公報
上記従来の回転ダンパは、圧力室の圧力の変動に伴いトルク調整体を変位させ、この変位に応じてトルクが自動調整される構成となっているが、外部からトルクの強弱を調整することができなかった。
そのため、回転ダンパを商品に取り付けた状態で、トルク自動調整機能の調整を行うことができないという問題点があった。
本発明は、上記問題点を解決することを目的とするものである。
上記目的を達成するため本発明は、 粘性流体の入ったハウジング内に隔壁を設け、該隔壁を貫通してハウジング内に、回転方向に負荷が作用したときに回転するローターを設け、このローターの外周に前記ハウジングの内壁に向かって形成した羽根部と、ハウジングに形成した隔壁部とで前記ハウジング内に主圧力室を形成し、この主圧力室は前記ローターの回転過程で前記羽根部を境にした高圧側と低圧側とに区画されるように成し、前記隔壁の一方側に第2の圧力室を形成し、該第2の圧力室に前記ローターの一方向の回転により発生した高圧側の主圧力室の圧力が伝達されるように、前記隔壁に流体が通過する第1の通路を設け、前記ローターの他方の回転により発生した高圧側の主圧力室内の流体を前記隔壁に設けた第2の通路を通じて低圧側の主圧力室側に流し、前記隔壁部に、高圧側と低圧側の主圧力室を連通する流通路を設け、該流通路に対向可能に遮蔽面と溝部が形成されたトルク調整体を前記ハウジングに移動自在に配置し、前記トルク調整体の一方側の受圧面を前記第2の圧力室に対面させ、前記トルク調整体の他方側をばね手段により前記第2の圧力室の方向に弾発し、前記ハウジングに外部操作可能にばね圧調整体を移動可能に設けたことを特徴とする。
また本発明は、前記ローターに1枚の羽根部を形成し、該羽根部との間に主圧力室を形成する前記ハウジングの隔壁部に前記流通路と直交するガイド孔を設け、該ガイド孔に軸状のトルク調整体を移動自在に配置し、該軸状のトルク調整体に前記流通路に対向可能に溝部と遮蔽面を設け、前記ハウジングにガイド孔と連通する開口部を設け、該開口部にばね圧調整体を軸方向に移動可能に配置し、該ばね圧調整体と前記トルク調整体との間にばね手段を用いたことを特徴とする。
また本発明は、前記ローターの他方向の回転に対して制動力が作用しないようにしたリードベーンを前記隔壁に隣接して配置したことを特徴とする。
また本発明は、前記トルク調整体を前記ハウジングに軸方向にスライド自在に配置したことを特徴とする。
また本発明は、前記ハウジングに外部操作可能にばね圧調整体を軸方向に移動可能に設け、該ばね圧調整体体を前記ばね手段に弾接せしめたことを特徴とする。
また本発明は、前記ローターに複数枚の羽根部を形成し、該羽根部との間に主圧力室を形成する前記ハウジングの隔壁部に、軸方向に延びるガイド穴を設け、前記ハウジング内に前記隔壁と対向させてトルク調整体を軸方向にスライド自在に嵌合配置し、前記トルク調整体に軸方向にアーム状の弁体を突出形成し、該弁体を前記ガイド穴にスライド自在に嵌合配置し、前記弁体に前記隔壁部の流通路に対向可能に溝部と遮蔽面を形成し、前記トルク調整体の端面を前記第2の圧力室に対向させ、前記ハウジングの内周部に外部操作可能にばね圧調整体を軸方向に移動自在に配設し、該ばね圧調整体と前記トルク調整体との間にばね手段を配置したことを特徴とする。
また本発明は、前記ローターに筒状の空間部を設け、該空間部にアキュムレータを軸方向にスライド自在に嵌合配置し、該アキュムレータの一方の端面とハウジング側との間に前記主圧力室に連通する隙間を設け、前記アキュムレータを前記空間部に配置したばねによって前記隙間に向かう方向に付勢したことを特徴とするものである。
本発明はトルク自動調整機能を有する回転ダンパのトルクの強弱を外から簡単に調整することができる。
本発明に係る回転ダンパの縦断面図である。 本発明に係る回転ダンパの縦断面図である。 本発明に係る回転ダンパの縦断面図である。 本発明に係る回転ダンパのA−A線断面図である。 本発明に係る回転ダンパのB−B線断面図である。 本発明に係る回転ダンパのC−C線断面図である。 本発明に係る回転ダンパの全体分解斜視図である。 本発明の第二の実施形態を示す回転ダンパの縦断面図である。 本発明の第二の実施形態を示す回転ダンパの縦断面図である。 本発明の第二の実施形態を示す回転ダンパの縦断面図である。 回転ダンパのD−D線断面図である。 回転ダンパのE−E線断面図である。 回転ダンパのF−F線断面図である。 回転ダンパのG−G線断面図である。 本発明に係る第二の実施形態の回転ダンパの全体分解斜視図である。
以下に本発明の実施の形態を添付した図面を参照して詳細に説明する。
図1乃至図7は、本発明に係るトルク自動調整式回転ダンパの第1の実施形態を示している。この第1実施形態の回転ダンパは筒状のハウジング2内に、相対回転可能にローター4を組み込み、ハウジング2とローター4との間に粘性流体を介在させ、ローター4とハウジング2とが相対回転したときの粘性流体の流動抵抗によって制動力を得るようにした回転ダンパである。
例えば、上記ハウジング2を洋式トイレの便器本体に固定し、ローター4を便座の回転軸に連結すれば、便座の回転に制動力を付与して、ローター4の回転トルクを増大させ、便座が勢いよく落下することを防止できる。前記ローター4には、ハウジング2から突出するシャフト6の一方がスプリングピン8により連結している。ローター4の一端は、ハウジング2の凹部にブッシュ10を介して回転自在に嵌合支持されている。ハウジング2の開口部には、リングスクリュー12がねじ部を介して嵌合配置され、該リングスクリュー12の管状部にブッシュ14を介して、シャフト6の外周面が回転自在に支持されている。
シャフト6の一端はハウジング2の外部に突出している。前記ローター4の外周には凸部4aが一体的に形成され、これにベーン16が嵌合配置され、ローター4の外周面に羽根部18を形成している。ベーン16の上端面は、ハウジング2の内周面にスライド自在に当接している。前記ハウジング2内には、周方向の対応面(隔壁部の壁面付近)に、流体流通穴20,22が形成された隔壁24が配置され、該隔壁24はハウジング2の内壁に形成された段部に軸方向に移動しないように係止されている。
また、ハウジング2内にはキャップ26が密封配置され、該キャップ26の内径部と、キャップ26に嵌合するバックアップリング32の内径部とローター4の外周面が回転自在に嵌合している。前記ハウジング2内には、隔壁24に隣接してリードベーン(一方弁)28が配置され、ハウジング2に設けられたピン30によって支持されている。リードベーン28の一部は前記隔壁24に形成された流体流通穴22に図5に示すように対面配置されている。ハウジング2の内部には図4に示すように隔壁部34が一体的形成され、該隔壁部34とハウジング2の周壁とで羽根部18により区画された粘性流体の入った圧力室35,36が形成されている。
羽根部18の一方側の圧力室35と、他方側の圧力室36は、隔壁部34に形成された流体流通路38によって連通している。また、隔壁24と、キャップ26との間には、圧力室40が形成され、該圧力室40は、隔壁24に形成された流通穴20,22を通じて圧力室35,36に連通している。尚、図2中、42,44は0リングである。
次に図3及び図4を参照してトルク調整機構について説明する。
ハウジング2の隔壁部34には軸方向にガイド孔50が穿設され、これにトルク調整体52の軸状の本体がスライド自在に嵌挿配置されている。トルク調整体52の本体には、図7に示すように弁ブロック52aが一体的に形成され、該弁ブロック52aが隔壁部34の流体流通路38の経路に配置されている。弁ブロック52aには流体流通路38を閉じる遮蔽面と、流体流通路を連通させる溝部52bが形成され、これらは軸方向に隣接している。弁ブロック52aの上部端面は、ローター4の外周面に軸方向にスライド自在に嵌合している。
弁ブロック52aの溝部52bの前部が流体流通路38内に位置しているとき、流通路38の流路の断面積が最大となり、溝部52bが軸方向に流通路38から外れると、その外れた分、流通路38の断面積が縮小し、完全に外れると、流通路38は弁ブロック52aの遮蔽面より遮断されるように構成されている。トルク調整体52の軸方向の端部には、受圧面52cが形成され、該受圧面52cは、圧力室40に対面している。前記ガイド孔50は、ハウジング2の閉塞部2aから外部に開口し、該開口側にねじが形成されている。
前記ガイド孔50の開口部のねじ部には調整ねじ54が螺合し、該調整ねじ54とトルク調整体52の端面との間には、コイルスプリングから成るばね手段56が圧縮配置されている。前記ばね手段56の弾発力によりトルク調整体52の凸部端面は、キャップ26の端面に弾接している。トルク調整体52の弁ブロック52aの両側面は、隔壁24の切欠部24aに軸方向にスライド自在に嵌合している。尚、図中46,48はOリングである。
次に、図6を参照してアキュムレータ機構について説明する。
ローター4には、一方の軸端において開口するガイド穴58が軸方向に形成され、これにアキュムレータ60がスライド自在に嵌合配置されている。ガイド穴58の端部には、穴付きの蓋体62が嵌合し、アキュムレータ60とガイド穴58の端部との間にはコイルスプリングから成るばね64が圧縮配置されている。アキュムレータ60は、ばね64の弾発力により、蓋体62を介してハウジング2の閉塞部2aの内壁面に弾接している。ハウジング2の閉塞部2aには、図6に示すように、圧力室35,36と、アキュムレータ60の端面に形成された受圧面に接する隙間66とを連通する流体通路67が形成されている。尚、図2中、46,48はOリングである。
次に、本実施形態の動作について説明する。
ローター4が図4中、反時計方向に回転すると圧力室35,36内で羽根部18が回転し、ハウジング2内の粘性流体は、高圧側の圧力室35から低圧力側の圧力室36に流通路38を通じて流れる。このとき、ローター4は、高圧側の圧力室35内の圧力を受け、ローター4に制動力が作用する。このとき、圧力室35の流体は流通穴20を通じて圧力室40に流れ、流通穴22はリードベーン28によって閉じられる。一方、ローター4を図4中、時計方向に回転すると、リードベーン28は、隔壁24の流通穴22を流圧により開放し圧力室36内の流体は流通穴22を通じて圧力室40に流れ、更にこの圧力室40と隔壁24の他の流通穴20を通じて、圧力室35に流れて、圧力室36の圧力は上昇せず、ローター4は、制動力を受けないで時計方向に回転する。
ローター4の図4中、反時計方向の回転トルクが低いときは、トルク調整体52の溝部52bの位置が、図1に示すように、流体流通路38の広さ即ち断面積が最大となる位置にある。ローター4の反時計方向の回転トルクが中位になると、圧力室35の圧力が高まり、この圧力増大が圧力室40に伝達され、トルク調整体52の受圧面52cに圧力室40の圧力がかかる。
トルク調整体52は、此の圧力増大により、図2に示すように、ばね手段56の弾発力に抗して、右方向に移動しトルク調整体52の弁ブロック52aの溝部52bが流通路38からずれ、そのずれた分、流通路の断面積がせばまって流体が通りにくくなり、圧力室35側の圧力が増大する。この圧力室35側の圧力の増大に伴い、ローター4に対する制動力が増大することになる。ローター4の図4中、反時計方向の回転トルクが高トルクになると、圧力室40の圧力により、図3に示すようにトルク調整体52は、ばね手段56の弾発力に抗して、更に右方向に移動し、溝部52bが流通路38から外れて、トルク調整体52の弁ブロック52aの遮蔽面が流通路38を遮蔽する。
これにより圧力室35の圧力が更に増大し、ローター4は圧力室35の流体から大きな制動力を受け回転トルクが増大する。また、ローター4の回転トルクが低くなると、それに伴い圧力室35の圧力も低下し、トルク調整体52は、ばね手段56の弾発力により復帰方向に移動して、流通路38を開き、圧力室35内の圧力を低下させる。このようにして、ローター4に作用する制動力が自動的に調整されることになる。
上記実施形態において、回転ダンパを商品に取り付けた後、シャフト6に連結した重量物の落下速度を調整したい場合がある。負荷重量物の落下速度が早すぎる場合には、流通路38のトルク調整体52による遮蔽時間を早めることで落下速度を遅くすることができる。また反対に、負荷重量物の落下速度が遅すぎる場合は、流通路38の遮蔽時間を遅らせることで、落下速度を早めることができる。流通路38の遮蔽時間の調整は、トルク調整体52に対するばね手段56の弾発力を変化させることで行うことができる。
流通路38の遮蔽時間の調整は、調整ねじ54を回転することで行う。調整ねじ54を回転し、調整ねじ54を図1中、左方向に移動すると、ばね手段56は圧縮しトルク調整体52に対する弾発力が増大する。反対に、調整ねじ54を右方向に移動すると、ばね手段56は伸長し、トルク調整体52に対する弾発力は減少する。トルク調整体52に対する弾発力を強くすると、流通路38を閉じる時間が遅れ、重量物の落下に対する制動力が低下し、重量物の落下速度は早まる。
反対にトルク調整体52に対する弾発力を弱くすると流通路38を閉じる時間が早まり、重量物の落下に対する制動力が増大し、重量物の落下速度は遅くなる。本装置の外部温度環境が異常に変化し、圧力室35,36内が異常に高圧になったとき、この圧力がアキュムレータ60の受圧面に伝達され、アキュムレータ60は図6上、ばね64の弾発力に抗して左方向に移動し、受圧面前方の隙間66の容積を増大させて、ハウジング2内部の圧力室35,36の圧力異常変化を吸収する。
次に図8乃至図15を参照して本発明の他の実施形態について説明する。
この第2実施形態の回転ダンパも第1実施形態と同様に筒状のハウジング72内に相対回転可能にローター74を組み込み、ハウジング72とローターとの間に粘性流体を介在させ、ローター74とハウジング72とが相対回転した時の粘性流体の流動抵抗によって制動力を得るようにした回転ダンパである。ローター74とハウジング72から突出するシャフト76はスプリングピン78により連結している。
ローター74の外周には180度の間隔を存して羽根部80,82が一体的に形成され、該ローター74の一端側の内径部は、ハウジング72の閉塞部72aに突設された凸部にブッシュ152を介して回転自在に嵌合している。ハウジング72の開口部には、リングスクリュー84がねじを介して嵌合配置され、該リングスクリュー84に形成された小径管部84aの内径部にブッシュ86を介して、ローター74の端部の外周面が回転自在に嵌合している。ハウジング72の内径部には、図11に示すように隔壁部88,90が一体的に形成され、該隔壁部88,90と羽根部80,82との間に圧力室92,94,96,98が形成されている。
ハウジング72内には、流体流通穴100,102,104,106が形成された圧力隔壁108が配置され、該圧力隔壁108はハウジング72の内壁に形成された段部に軸方向に移動しないように係止されている。圧力隔壁108には、ローター74の一方向の回転に対してのみ制動力を付与するためのリードベーン110が隣接配置され、このリードベーン110に隣接して、シールホルダ112が配置され、該シールホルダ112は、圧力隔壁108とリードスクリュー84の小径管部84aとの間に挾圧されて固定されている。
シールホルダ112の外周面には、トルク調整体114の内周面が軸方向にスライド自在に嵌合配置され、トルク調整体114の端面と、リングスクリュー84の小径管部84aの外周部に螺合するワッシャアジャスタ116との間には、3枚の波ワッシャからなるばね手段118が圧縮配置されている。トルク調整体114の軸方向の端面と圧力隔壁108の軸方向の端面との間には圧力室120が形成され、該圧力室120は、圧力隔壁108に形成された流通穴100,102,104,106を通じて、圧力室92,94,96,98に連通している。
トルク調整体114には、図8に示すように円周方向に180度の間隔を存して、アーム状の弁体122,124が突設され、該弁体122,124は、図11に示すように、ハウジング72の隔壁部88,90に軸方向に形成されたガイド穴126,128にスライド自在に嵌合している。隔壁部88,90には、ガイド穴126,128に直交する方向に流体流通穴130,132が形成され、流通穴130を通じて圧力室92と圧力室98が連通し、流通穴132を通じて、圧力室94と圧力室96が連通している。
トルク調整体114の弁体122,124には、溝部134が形成され、該溝部134が、流通穴130,132内に位置しているときは、この溝部134を通じて流体が流通穴130,132を流通し、溝部134が、流通穴130,132から外れると、弁体122,124の遮蔽面によって流通穴130,132が遮断され、流通穴130,132を流体が流通できなくなるように構成されている。トルク調整体114は、ばね手段118の弾発力によって圧力隔壁108の一方の端面に弾接している。
リングスクリュー84の盤状壁には、図15に示すように、ワッシャアジャスタ116を回転操作するための工具を外から挿入できるように、長穴135が形成されている。図中、136,138はプレート、140,142,144,146はOリングである。上記ワッシャアジャスタ116、ばね手段118、トルク調整体114、リードベーン110,圧力隔壁108は、トルク自動調整機構を構成している。
次に図14を参照してアキュムレータ機構について説明する。
ローター74には、一方の軸端において開口するガイド穴148が軸方向に形成され、これにアキュムレータ150がスライド自在に嵌合配置されている。ガイド穴148の他方は、ブッシュ152を介してハウジング72の閉塞部の凸部72aの外周面に回転自在に嵌合し、ハウジング72の凸部72aの端面とアキュムレータ150の端面との間にプッシュナット154が配置されている。
アキュムレータ150の端面とハウジング72の凸部72aの端面の間には図14に示すように、隙間156が形成され、該隙間156は、通路157を通じて、圧力室92,94,96,98に連通している。アキュムレータ150の他方の端面とガイド穴148の端部との間にはコイルスプリングからなるばね158が圧縮配置され、このばね158の弾発力を受けているアキュムレータ150は、プッシュナット154で抜け止めをしている。図中、160は、Oリングである。
次に本実施形態の動作について説明する。
ローター74がハウジング72内で図11中、時計方向に回転すると、羽根部80,82が時計方向に回転し、圧力室92,96側の流体は、流通穴130,132を通じて、圧力室98,94側に流れる。このときローター74は、羽根部80,82を介して高圧側の圧力室92,96内の流体の圧力を受け、ローター74の時計方向の回転に対して制動力が作用する。一方、ローター74を図11中、反時計方向に回転すると、リードベーン110は圧力隔壁108の流通穴102,106を流圧により開放し、圧力室94,98内の流体は流通穴102,106を通じて圧力室120に流れ、圧力室120に流れた流体は、圧力隔壁108の他の流通穴100,104を通じて、容積の増大した圧力室92,96に流入する。これにより羽根部80,82が反時計方向に回転しても容積が縮小する圧力室98,94内の流体圧力は上昇せず、ローター74は制動力を受けないで反時計方向に回転する。
ローター74の、図11中、時計方向の回転トルクが低いときはトルク調整体114の弁体122,124の溝部134の位置が隔壁部88,90の流通穴130,132の流通路の断面積が最大となる位置にある。ローター74の時計方向の回転トルクが中位になると、圧力室92,96の圧力が高まりこの圧力室92,94内の圧力増大が圧力室120に伝達され、トルク調整体114の受圧面に圧力室120の圧力がかかる。トルク調整体114は、この圧力増大により、図9に示すようにばね手段118の弾発力に抗して、左方向に移動し、トルク調整体114の弁体122,124の溝部134が流通穴130,132の流通路からずれ、流通路の断面積がせばまって流体が通りにくくなり、圧力室92,96側の圧力が増大する。
この圧力室92,96側の圧力の増大に伴い、ローター74に対する制動力が増大することになる。ローター74の時計方向の回転トルクが高トルクになると、圧力室92,96の圧力により、図10に示すように、トルク調整体114は、ばね手段118の弾発力に抗して、更に左方向に移動し、溝部134が流通穴130,132から外れて、トルク調整体114の弁体122の、溝部134の形成されていない遮蔽面が流通穴130,132を遮蔽する。これにより圧力室92,96の圧力が更に増大し、ローター74は、圧力室92,96の流体から大きな制動力を受ける。ローター74の回転トルクが低くなると、それに伴い、圧力室92,96の圧力も低下し、トルク調整体114は、ばね手段118の弾発力により、復帰方向に移動して流通穴130,132を開き、圧力室92,94内の圧力を低下させる。
このようにしてローターの回転に対して制動力が自動的に調整され、ローター74は、ゆっくりと回転する。流通穴130,132の遮蔽時間の調整は、リングスクリュー84の長穴135から工具を用いてワッシャアジャスタ116を回転することで行う。ワッシャアジャスタ116を回転し、ワッシャアジャスタ116を図8中、右方向に移動すると、羽根手段118は圧縮し、トルク調整体114に対する弾発力が増大する。
反対にワッシャアジャスタ116を、左方向に移動すると、ばね手段118は復帰方向に変形し、トルク調整体114に対する弾発力は減少する。本装置の外部温度環境が異常に変化し、圧力室92,94,96,98内が異常に高圧になったときは、この圧力がアキュムレータ150の受圧面に伝達され、アキュムレータ150は、図14中、ばね158の弾発力に抗して左方向に移動し、アキュムレータ150の受圧面前方の隙間156の容積を増大させて、ハウジング72内の圧力室92,94,96,98の圧力の異常変化を吸収する。
2 ハウジング
4 ローター
6 シャフト
8 スプリングピン
10 ブッシュ
12 リングスクリュー
14 ブッシュ
16 ベーン
18 羽根部
20 流体流通穴
22 流体流通穴
24 隔壁
26 キャップ
28 リードベーン
30 ピン
32 バックアップリング
34 隔壁部
35 圧力室
36 圧力室
38 流体流通路
40 圧力室
42 Oリング
46 Oリング
48 Oリング
50 ガイド孔
52 トルク調整体
52a 弁ブロック
52b 溝部
52c 受圧面
54 調整ねじ
56 ばね手段
58 ガイド穴
60 アキュムレータ
62 蓋体
66 隙間
72 ハウジング
74 ローター
76 シャフト
78 スプリングピン
80 羽根部
82 羽根部
84 リングスクリュー
84a 小径管部
86 ブッシュ
88 隔壁部
90 隔壁部
92 圧力室
94 圧力室
96 圧力室
98 圧力室
100 流体流通穴
102 流体流通穴
104 流体流通穴
106 流体流通穴
108 圧力隔壁
110 リードベーン
112 シールホルダ
114 トルク調整体
116 ワッシャアジャスタ
118 ばね手段
120 圧力室
122 弁体
124 弁体
126 ガイド穴
128 ガイド穴
130 流通穴
132 流通穴
134 溝部
136 プレート
138 プレート
140 Oリング
142 Oリング
144 Oリング
146 Oリング
148 ガイド穴
150 アキュムレータ
152 ブッシュ
154 プッシュナット
156 隙間
158 ばね

Claims (8)

  1. 粘性流体の入ったハウジング内に隔壁を設け、該隔壁を貫通してハウジング内に、回転方向に負荷が作用したときに回転するローターを設け、このローターの外周に前記ハウジングの内壁に向かって形成した羽根部と、ハウジングに形成した隔壁部とで前記ハウジング内に主圧力室を形成し、この主圧力室は前記ローターの回転過程で前記羽根部を境にした高圧側と低圧側とに区画されるように成し、前記隔壁の一方側に第2の圧力室を形成し、該第2の圧力室に前記ローターの一方向の回転により発生した高圧側の主圧力室の圧力が伝達されるように、前記隔壁に流体が通過する第1の通路を設け、前記ローターの他方の回転により発生した高圧側の主圧力室内の流体を前記隔壁に設けた第2の通路を通じて低圧側の主圧力室側に流し、前記隔壁部に、高圧側と低圧側の主圧力室を連通する流通路を設け、該流通路に対向可能に遮蔽面と溝部が形成されたトルク調整体を前記ハウジングに移動自在に配置し、前記トルク調整体の一方側の受圧面を前記第2の圧力室に対面させ、前記トルク調整体の他方側をばね手段により前記第2の圧力室の方向に弾発し、前記ハウジングに外部操作可能にばね圧調整体を移動可能に設けたことを特徴とするトルク自動調整式回転ダンパ。
  2. 前記ローターに1枚の羽根部を形成し、該羽根部との間に主圧力室を形成する前記ハウジングの隔壁部に前記流通路と直交するガイド孔を設け、該ガイド孔に軸状のトルク調整体を移動自在に配置し、該軸状のトルク調整体に前記流通路に対向可能に溝部と遮蔽面を設け、前記ハウジングにガイド孔と連通する開口部を設け、該開口部にばね圧調整体を軸方向に移動可能に配置し、該ばね圧調整体と前記トルク調整体との間にばね手段を用いたことを特徴とする請求項1に記載のトルク自動調整式回転ダンパ。
  3. 前記ローターの他方向の回転に対して制動力が作用しないようにしたリードベーンを前記隔壁に隣接して配置したことを特徴とする請求項1に記載のトルク自動調整式回転ダンパ。
  4. 前記トルク調整体を前記ハウジングに軸方向にスライド自在に配置したことを特徴とする請求項1に記載のトルク自動調整式回転ダンパ。
  5. 前記ハウジングに外部操作可能にばね圧調整体を軸方向に移動可能に設け、該ばね圧調整体体を前記ばね手段に弾接せしめたことを特徴とする請求項1に記載のトルク自動調整式回転ダンパ。
  6. 前記ばね手段がコイルスプリングであることを特徴とする請求項2に記載のトルク自動調整式回転ダンパ。
  7. 前記ローターに複数枚の羽根部を形成し、該羽根部との間に主圧力室を形成する前記ハウジングの隔壁部に、軸方向に延びるガイド穴を設け、前記ハウジング内に前記隔壁と対向させてトルク調整体を軸方向にスライド自在に嵌合配置し、前記トルク調整体に軸方向にアーム状の弁体を突出形成し、該弁体を前記ガイド穴にスライド自在に嵌合配置し、前記弁体に前記隔壁部の流通路に対向可能に溝部と遮蔽面を形成し、前記トルク調整体の端面を前記第2の圧力室に対向させ、前記ハウジングの内周部に外部操作可能にばね圧調整体を軸方向に移動自在に配設し、該ばね圧調整体と前記トルク調整体との間にばね手段を配置したことを特徴とする請求項1に記載のトルク自動調整式回転ダンパ。
  8. 前記ばね手段が波ワッシャーであることを特徴とする請求項7に記載のトルク自動調整式回転ダンパ。
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