JP5031505B2 - 回転ダンパー装置 - Google Patents

回転ダンパー装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5031505B2
JP5031505B2 JP2007260332A JP2007260332A JP5031505B2 JP 5031505 B2 JP5031505 B2 JP 5031505B2 JP 2007260332 A JP2007260332 A JP 2007260332A JP 2007260332 A JP2007260332 A JP 2007260332A JP 5031505 B2 JP5031505 B2 JP 5031505B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure chamber
chamber side
rotary damper
case
blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007260332A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009092086A (ja
Inventor
貴志 横尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Latex Co Ltd
Original Assignee
Fuji Latex Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Latex Co Ltd filed Critical Fuji Latex Co Ltd
Priority to JP2007260332A priority Critical patent/JP5031505B2/ja
Publication of JP2009092086A publication Critical patent/JP2009092086A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5031505B2 publication Critical patent/JP5031505B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、ピアノの鍵盤蓋、トイレの蓋等の閉じ動作等をダンピングする回転ダンパー装置に関する。
従来のこの種の回転ダンパー装置は、蓋、扉等の開閉に際してこれにダンピング力を与えるものである。
この回転ダンパー装置は、シリコン・オイルなどが封入されたケース内に回転軸が支持され、ケース内外周側に回転軸の突部に係合して連動するベーンが備えられている。ベーン及び突部には、弁体により開閉される流通路が備えられている。
前記回転軸が圧力室側へ回転するときは、弁体が流通路を閉じて抗力を発生させ、ダンピング動作を行う。回転軸が非圧力室側へ回転するときは、弁体が流通路を開いて圧力室側から非圧力室側へのシリコン・オイルの流通を許容し、抗力を発生させないようにして非ダンピング動作を行う。
従って、回転軸の回転により発生する前記抗力によりピアノの鍵盤蓋、トイレの蓋等の閉じ動作等をダンピングすることができる。
しかし、このような従来の構造では、回転軸の他にベーン及び弁体を必要とし、構造が複雑であり、組み付け、部品管理が煩雑であるという問題があった。
特開2000−199536号公報 特開2002−364693号公報 特開2003−176845号公報 特許2894596公報
解決しようとする問題点は、構造が複雑であり、組み付け、部品管理が煩雑である点である。
本発明は、構造を簡単にするため、流体が封入され内部に径方向の突部を備えて回転ダンパー室を形成すると共に端部に前記突部のない筒部分を備えたケースと、前記回転ダンパー室に回転自在に取り付けられて周面が前記突部に相対回転可能に密接又は近接すると共に径方向に突出し且つ軸方向に沿い外周がケース内周面に相対回転可能に密接又は近接する羽根部を備えて該羽根部及び前記突部間で回転ダンパー室を回転方向前後の圧力室側及び非圧力室側に区画可能で端部が前記突部のないケースの筒部分に臨む第1回転部材と、前記第1回転部材の前記突部のないケースの筒部分に臨んだ端部に前記圧力室側及び非圧力室側間の連通を遮断する状態で相対回転可能に嵌合配置されると共に前記ケースに相対回転可能且つケースの端部を閉じるように密に取り付けられた第2回転部材とを備え、前記第2回転部材のケース内端部に、前記羽根部の端部を周方向所定範囲で回転方向前後へ相対移動可能に嵌合させる連結凹部を設け、前記第1回転部材の羽根部の端部及び第2回転部材の連結凹部に、前記圧力室側への回転時に前記相対移動により密接して前記圧力室側及び非圧力室側間の連通を遮断する羽根部側遮断面及び凹部側遮断面を設けると共に、前記非圧力室側への回転時に前記圧力室側及び非圧力室側間を連通させる流通路を前記第1回転部材の羽根部の端部及び第2回転部材の連結凹部の相互間に形成し又は何れか一方に連通形成したことを特徴とする。
本発明の回転ダンパー装置は、流体が封入され内部に径方向の突部を備えて回転ダンパー室を形成すると共に端部に前記突部のない筒部分を備えたケースと、前記回転ダンパー室に回転自在に取り付けられて周面が前記突部に相対回転可能に密接又は近接すると共に径方向に突出し且つ軸方向に沿い外周がケース内周面に相対回転可能に密接又は近接する羽根部を備えて該羽根部及び前記突部間で回転ダンパー室を回転方向前後の圧力室側及び非圧力室側に区画可能で端部が前記突部のないケースの筒部分に臨む第1回転部材と、前記第1回転部材の前記突部のないケースの筒部分に臨んだ端部に前記圧力室側及び非圧力室側間の連通を遮断する状態で相対回転可能に嵌合配置されると共に前記ケースに相対回転可能且つケースの端部を閉じるように密に取り付けられた第2回転部材とを備え、前記第2回転部材のケース内端部に、前記羽根部の端部を周方向所定範囲で回転方向前後へ相対移動可能に嵌合させる連結凹部を設け、前記第1回転部材の羽根部の端部及び第2回転部材の連結凹部に、前記圧力室側への回転時に前記相対移動により密接して前記圧力室側及び非圧力室側間の連通を遮断する羽根部側遮断面及び凹部側遮断面を設けると共に、前記非圧力室側への回転時に前記圧力室側及び非圧力室側間を連通させる流通路を前記第1回転部材の羽根部の端部及び第2回転部材の連結凹部の相互間に形成し又は何れか一方に連通形成した。
このため、ベーン及び弁体を不要として簡単な構造にすることができ、組み付け、部品管理を容易にすることができる。
構造を簡単にするという目的を、第1,第2回転部材と連結凹部及び流通路により実現した。
[回転ダンパー装置の構造]
図1〜図7は、本発明実施例1に係る回転ダンパー装置を示し、図1は、断面図、図2は、側面図、図3は、図1のIII−III線矢視断面図、図4は、ダンピング動作時における図1のIV−IV線矢視断面図、図5は、非ダンピング動作時における図4と同一位置における断面図、図6は、一方向から見た分解斜視図、図7は、他方向から見た分解斜視図である。
図1〜図7のように、回転ダンパー装置1は、ケース3と第1,第2回転部材である第1,第2回転軸5,7とを備えている。
前記ケース3は、ケース本体3aが樹脂により有底円筒状に形成され、且つ金属パイプ9を外周に取り付けて内圧に対し補強されている。金属パイプ9は、インサート成形或いは嵌合などにより取り付けられている。
前記ケース本体3aの一端には、端壁11を一体に備え、他端は、蓋体13で密に閉じられている。端壁11には、軸受け部15が一体に設けられている。軸受け部15の外面には、二面幅部15aが形成されている。軸受け部15には、ケース3の軸心と同心の軸受け孔17が形成されている。蓋体13は、軸支持穴19を備え、嵌合ボス部21がケース本体3aの端部内周に嵌合し、フランジ部23がケース3の金属パイプ9を含めた端面に突き当てられている。
前記ケース3の内部には、流体、例えばシリコン・オイルが封入されケース本体3a内面に径方向の突部25,27が180°配置で一対対向して備えられ、回転ダンパー室29を形成する。突部25,27は、図3のように断面台形状に形成され、先端25a、27aが回転中心を中心とする円弧により弧状に形成されている。突部25,27の周方向の両側面は、ケース3の軸心を通る半径に沿った面によって形成されている。
図6,図7のように、前記第1回転軸5は、前記回転ダンパー室29に回転自在に取り付けられて周面が前記突部25,27の先端25a、27aに相対回転可能に密接又は近接している。第1回転軸5は、端部に支持軸部5aが設けられ、前記ケース3の軸受け孔17に嵌合支持されている。支持軸部5aと軸受け部15との間には、隙間28(図1)が形成されている。支持軸部5aには、連通溝5bが軸方向に沿って形成され、隙間28と共に第1回転軸5の両側において回転ダンパー室29を連通させている。
この第1回転軸5は、外周に羽根部31,33を備えている。羽根部31,33の先端は、ケース3の内周面とほぼ同一の曲率に形成され、ケース3内周面に相対回転可能に密に又は近接して配置されている。羽根部31,33の回転方向の両側面31a,31b,33a,33bは、回転中心を通る半径方向の面に沿って形成されている。
第1回転軸5の回転方向前後で、羽根部31,33及び突部25,27間において前記回転ダンパー室29を圧力室35側及び非圧力室37側に区画可能となっている。図3のように第1回転軸5の回転ダンパー室29での動作角度は、両突部25,27間でθ1であり、突部25,27との間に余裕角度θ2を形成している。
前記第2回転軸7は、前記第1回転軸5の端部に前記圧力室35側及び非圧力室37側間の連通を遮断する状態で嵌合配置されると共に前記ケース3に回転可能且つケース3の端部を閉じるように密に取り付けられている。
この第2回転軸7は、出力軸部39と結合部41とが一体に形成され、出力軸部39及び結合部41間に、シール凹部43が形成されている。
前記出力軸部39は、図1のように前記蓋体13の軸支持穴19に回転自在に支持され、シール凹部43に収容支持されたオー・リング45が軸支持穴19に摺動可能に密接している。出力軸部39には、二面幅部39aが形成されている。
前記結合部41は、外周径がケース3の内周径とほぼ同一に形成され、ケース内周に相対回転可能に密に嵌合している。結合部41には、図7のように前記第1回転軸5に相対回転可能に密に嵌合する結合穴49を備え、結合穴49の外周側に図4,図5,図6のように連結凹部51,53が180°配置で一対対向形成されている。
この連結凹部51,53は、羽根部31,33の端部を嵌合させるものであり、凹部側当接面51a,51b,53a,53bを備え、奥壁51c,53cは、結合穴49の奥壁49aと面一に形成されている。
前記凹部側当接面51a,51b,53a,53bの対向幅は、前記羽根部31,33の両側面31a,31b,33a,33bの幅よりも大きく、図5のように回転中心角でα1開いている。このα1の開きにより、連結凹部51,53に嵌合させた羽根部31,33を、周方向所定範囲で回転方向前後へ相対移動可能にする。
[羽根部側遮断面及び凹部側遮断面、流通路、オリフィス]
前記第1回転軸5の羽根部31,33の端部及び第2回転軸7の連結凹部51,53に、羽根部側遮断面及び凹部側遮断面が形成されている。本実施例において羽根部側遮断面は、羽根部31,33の側面31a,33aの軸方向端部で構成されている。凹部側遮断面は、連結凹部51,53の凹部側当接面51a,53aで構成されている。
前記第2回転軸7に連動して第1回転軸5が前記圧力室35側へ回転すると、この回転時に第1,第2回転軸5,7の相対移動により凹部側当接面51a,53aが羽根部31,33の側面31a,33aに密接して前記圧力室35側及び非圧力室37側間の連通を遮断する。
前記第1回転軸5の羽根部31,33の端部及び第2回転軸7の連結凹部51,53の相互間には、流通路55,57が形成されている。この流通路55,57は、前記第2回転軸7に連動して第1回転軸5が前記非圧力室37側へ回転するとき、この回転時に前記圧力室35側及び非圧力室37側間を連通させるものである。
前記流通路55,57は、前記連結凹部51,53に形成された凹部側溝部59,61及び前記羽根部31,33の端面に形成された羽根部側溝部63,65により前記第1回転軸5の羽根部31,33の端部及び第2回転軸7の連結凹部51,53の相互間に形成されている。
前記凹部側溝部59,61及び羽根部側溝部63,65は、図5のように径方向の内外周面が、回転中心から半径R1,R2で形成され、凹部側溝部59,61の奥壁は、凹部側当接面51b,53bに対して回転中心を中心とした中心角α2をもって形成されている。α2は、α1の約2倍に設定されているが、この関係は、任意に設定することができる。
前記第1回転軸5の周面には、短絡溝部67,69が形成されている。短絡溝部67,69は、第1回転軸5の周面に周方向へ延設され、羽根部31,33側から、すなわち非圧力室37側から圧力室35側へ漸次浅くなるように形成されている。この短絡溝部67,69は、前記突部25,27との間でオリフィスを形成して前記圧力室35側及び非圧力室37側間を短絡させる。
このオリフィスは、短絡溝部67,69が羽根部31,33側から漸次浅くなるように形成されていることから、第1回転軸5が圧力室35側へ回転するにしたがって断面積が小さくなり、動作範囲の終了側ではオリフィスが消滅するように構成されている。なお、短絡溝部67,69の深さの設定により、動作範囲の終了側でオリフィスを残す構成にすることもできる。
[組み付け]
前記ケース3内の回転ダンパー室29内に、シリコン・オイルを封入する。
前記第1回転軸5をケース3内に挿入し、支持軸部5aを軸受け孔17に嵌合させる。
前記第2回転軸7を、ケース3本体の端部開口から挿入し、結合穴49を第1回転軸5の端部に嵌合させると共に、連結凹部51,53を、第1回転軸5の羽根部31,33端部に嵌合させる。
前記第2回転軸7のシール凹部43にオー・リング45を装着して蓋体13をケース本体3aの端部開口に圧入等により取り付ける。蓋体13及びケース3本体間は、接着、溶着などにより固定される。
[ダンピング動作]
前記回転ダンパー装置1は、ケース3の軸受け部15が、二面幅部15aで回り止めされつつ固定側に結合され、第2回転軸7の出力軸部39が、ピアノの鍵盤蓋、トイレの蓋等の開閉体の回転軸に二面幅部39aを介し一体回転するように結合される。
図3は、第1回転軸5が、非圧力室37側に回転変位している。
この状態から、ピアノの鍵盤蓋、トイレの蓋等の開閉体を閉じ動作させると、これに連動して第2回転軸7が回転し、図4のような連結凹部51,53の凹部側当接面51a,53a及び羽根部31,33の側面31a,33aが当接して第1回転軸5が連動回転し、第1回転軸5が圧力室35側へ回転する。
この回転時には、図4のように凹部側当接面51a,53a及び羽根部31,33の側面31a,33aが密接して前記圧力室35側及び非圧力室37側間の連通を遮断する。
一方、短絡溝部67,69は、前記突部25,27との間でオリフィスを形成して前記圧力室35側及び非圧力室37側間を短絡させるから、オリフィスの開口面積に応じた量で圧力室35側から非圧力室37側へシリコン・オイルが流れ込む。
従って、第1回転軸5は、圧力室35側への回転時にオリフィスの開口面積に応じたダンピング力を受け、このダンピング力が第2回転軸7を介して開閉体に伝達され、閉じ動作をダンピングすることができる。
前記ピアノの鍵盤蓋、トイレの蓋等の開閉体を開動作させると、これに連動して第2回転軸7が回転し、図5のように凹部側当接面51a,53aが羽根部31,33の側面31a,33aから離れ、両者間での圧力室35側及び非圧力室37側間の連通遮断が解除される。同時に連結凹部51,53の凹部側当接面51b,53b及び羽根部31,33の側面31b,33bが当接し、この当接により第1回転軸5が連動回転し、第1回転軸5が非圧力室37側へ回転する。
この回転時には、凹部側溝部59,61及び羽根部側溝部63,65により羽根部31,33の端部及び第2回転軸7の連結凹部51,53の相互間に流通路55,57が連通形成される。この流通路55,57は、前記のように遮断が解除された凹部側当接面51a,53a及び羽根部31,33の側面31a,33a間に開口するから圧力室35及び非圧力室37が連通し、第1回転軸5の回転に伴って圧力室35内のシリコン・オイルが流通路55,57から非圧力室37に流れ込む。
また、前記とは逆に、短絡溝部67,69が突部25,27との間で形成するオリフィスの断面積が徐々に拡大し、この部分においても圧力室35内のシリコン・オイルが非圧力室37に流れ込む。
従って、開閉体は、ダンピング作用を受けることなく、軽く開動作させることができる。
[実施例1の効果]
本発明の回転ダンパー装置1は、シリコン・オイルが封入され内部に径方向の突部25,27を備えて回転ダンパー室29を形成するケース3と、前記回転ダンパー室29に回転自在に取り付けられて周面が前記突部25,27に相対回転可能に密接又は近接すると共に径方向に突出し且つ軸方向に沿い外周がケース3内周面に相対回転可能に密接又は近接する羽根部31,33を備えて該羽根部31,33及び前記突部25,27間で回転ダンパー室29を回転方向前後の圧力室35側及び非圧力室37側に区画可能な第1回転軸5と、前記第1回転軸5の端部に前記圧力室35側及び非圧力室37側間の連通を遮断する状態で相対回転可能に嵌合配置されると共に前記ケース3に相対回転可能且つケース3の端部を閉じるように密に取り付けられた第2回転軸7とを備え、前記第2回転軸7のケース3内端部に、前記羽根部31,33の端部を中心角α1の範囲で回転方向前後へ相対移動可能に嵌合させる連結凹部51,53を設け、前記第1回転軸5の羽根部31,33の端部及び第2回転軸7の連結凹部51,55に、前記圧力室35側への回転時に前記相対移動により密接して前記圧力室35側及び非圧力室37側間の連通を遮断する羽根部側遮断面31a,33a及び凹部側遮断面51a,53aを設けると共に、前記非圧力室37側への回転時に前記圧力室35側及び非圧力室37側間を連通させる流通路55,57を前記第1回転軸5の羽根部31,33の端部及び第2回転軸7の連結凹部51,53の相互間に形成した。
このため、従来必要としたベーン及び弁体を不要として簡単な構造にすることができ、組み付け、部品管理を容易にすることができる。
前記流通路55,57は、前記連結凹部51,53に形成された凹部側溝部59,61及び前記羽根部31,33の端面に形成された羽根部側溝部63,65により前記第1回転軸5の羽根部31,33の端部及び第2回転軸7の連結凹部51,53の相互間に形成した。
従って、凹部の形成のみにより流通路55,57を形成することができ、製造を容易に行わせることができる。
前記第1回転軸5の周面に、前記突部25,27との間でオリフィスを形成して前記圧力室35側及び非圧力室37側間を短絡させる短絡溝部67,69を周方向に形成し、前記短絡溝部67,69は、前記非圧力室37側から圧力室35側へ漸次断面積を減少させるように形成された。
従って、オリフィスを簡単に形成することができ、的確なダンピング動作を行わせることができる。
前記ケース3を樹脂で形成し且つ金属パイプ9を取り付けて内圧に対し補強した。
従って、ケース3を樹脂で形成して軽量化が可能であると共に、耐圧性があり、しかもトイレの蓋等の場合に、薬品を使用した清掃にも耐えることが可能となる。
図8〜図10は、本発明の実施例2に係り、図8は、図6に対応し、回転ダンパー装置を一方向から見た分解斜視図、図9は、図7に対応し、同他方向から見た分解斜視図、図10は、回転ダンパー装置の第2回転軸の結合部端面側での断面図である。
なお、基本的な構成は実施例1と同様であり、同一又は対応する構成部分には、同符号又は同符号にAを付して説明する。
本実施例の回転ダンパー装置1Aは、オリフィスの構造を変更した。
本実施例の回転ダンパー装置1Aでは、第1回転軸5Aに短絡溝部を形成することなく、第2回転軸7Aの端面に、短絡溝部67A,69Aを周方向に沿って形成した。短絡溝部67A,69Aは、前記突部25,27の端面25a,27aとの間でオリフィスを形成して前記圧力室35側及び非圧力室37側間を短絡させる。
前記短絡溝部67A,69Aは、前記非圧力室37側から圧力室35側へ漸次断面積を減少させるように形成されている。
この短絡溝部67A,69Aによるオリフィスは、短絡溝部67A,69Aが非圧力室37側から圧力室35側へ漸次浅くなるように形成されていることから、第1回転軸5Aが圧力室35側へ回転するにしたがって断面積が小さくなり、動作範囲の終了側ではオリフィスが消滅するように構成されている。なお、短絡溝部67A,69Aの深さの設定により、動作範囲の終了側でオリフィスを残す構成にすることもできる。
従って、本実施例においても、短絡溝部67A,69Aによるオリフィスが実施例1の短絡溝部67,69によるオリフィスと同様な機能を奏することができ、同様な作用効果を奏することができる。
図11,図12は、本発明の実施例3に係り、図11は、回転ダンパー装置の断面図、図12は、同側面図である。
なお、基本的な構成は実施例1と同様であり、同一又は対応する構成部分には、同符号又は同符号にBを付して説明する。
本実施例3の回転ダンパー装置1Bでは、ケース3Bの本体に金属パイプ9Bを嵌合させ、金属パイプ9Bの両端部9Ba、9Bbを加締めて固定したものである。
従って、本実施例でも、実施例1と同様な金属パイプ9Bの機能を奏することができる。また、金属パイプ9Bを加締めにより簡単に固定することができる。
[その他]
前記流通路55,57は、凹部側遮断面51a,53aと羽根部側遮断面31a,33aとが当接したとき流通が遮断され、離れたとき流通が可能となれば良く、例えば、連結部41又は羽根部31,33に圧力室35側に連通する連通孔を形成し、この連通孔の開口を凹部側遮断面51a,53a又は羽根部31,33の側面31a,33aに形成し、この開口を羽根部側遮断面31a,33a又は凹部側遮断面51a,53aにより開閉する構成にすることもできる。
回転ダンパー装置の断面図である。(実施例1) 回転ダンパー装置の側面図である。(実施例1) 図1のIII−III線矢視断面図である。(実施例1) ダンピング動作時における図1のIV−IV線矢視断面図である。(実施例1) 非ダンピング動作時における図4と同一位置における断面図である。(実施例1) 回転ダンパー装置の一方向から見た分解斜視図である。(実施例1) 回転ダンパー装置の一方向から見た分解斜視図である。(実施例1) 回転ダンパー装置を一方向から見た分解斜視図である。(実施例2) 回転ダンパー装置の一方向から見た分解斜視図である。(実施例2) 回転ダンパー装置の第2回転軸の結合部端面側での断面図である。(実施例2) 回転ダンパー装置の断面図である。(実施例3) 回転ダンパー装置の側面図である。(実施例3)
符号の説明
1,1A,1B 回転ダンパー装置
3,3B ケース
5,5A 第1回転軸(第1回転部材)
7,7A 第2回転軸(第2回転部材)
9,9B 金属パイプ
25,27 突部
25b,27b 突部の端面
29 回転ダンパー室
31,33 羽根部
31a,33a 羽根部側遮断面(羽根部の側面)
35 圧力室
37 非圧力室
51,53 連結凹部
51a,53a 凹部側遮断面(凹部側当接面)
55,57 流通路
59,61 凹部側溝部
63,65 羽根部側溝部
67,67a,69,69a 短絡溝部

Claims (5)

  1. 流体が封入され内部に径方向の突部を備えて回転ダンパー室を形成すると共に端部に前記突部のない筒部分を備えたケースと、
    前記回転ダンパー室に回転自在に取り付けられて周面が前記突部に相対回転可能に密接又は近接すると共に径方向に突出し且つ軸方向に沿い外周がケース内周面に相対回転可能に密接又は近接する羽根部を備えて該羽根部及び前記突部間で回転ダンパー室を回転方向前後の圧力室側及び非圧力室側に区画可能で端部が前記突部のないケースの筒部分に臨む第1回転部材と、
    前記第1回転部材の前記突部のないケースの筒部分に臨んだ端部に前記圧力室側及び非圧力室側間の連通を遮断する状態で相対回転可能に嵌合配置されると共に前記ケースに相対回転可能且つケースの端部を閉じるように密に取り付けられた第2回転部材とを備え、
    前記第2回転部材のケース内端部に、前記羽根部の端部を周方向所定範囲で回転方向前後へ相対移動可能に嵌合させる連結凹部を設け、
    前記第1回転部材の羽根部の端部及び第2回転部材の連結凹部に、前記圧力室側への回転時に前記相対移動により密接して前記圧力室側及び非圧力室側間の連通を遮断する羽根部側遮断面及び凹部側遮断面を設けると共に、前記非圧力室側への回転時に前記圧力室側及び非圧力室側間を連通させる流通路を前記第1回転部材の羽根部の端部及び第2回転部材の連結凹部の相互間に形成し又は何れか一方に連通形成した、
    ことを特徴とする回転ダンパー装置。
  2. 請求項1記載の回転ダンパー装置であって、
    前記流通路は、前記連結凹部に形成された凹部側溝部及び前記羽根部の端面に形成された羽根部側溝部により前記第1回転部材の羽根部の端部及び第2回転部材の連結凹部の相互間に形成した、
    ことを特徴とする回転ダンパー装置。
  3. 請求項1又は2記載の回転ダンパー装置であって、
    前記第1回転部材の周面に、前記突部との間でオリフィスを形成して前記圧力室側及び非圧力室側間を短絡させる短絡溝部を周方向に形成し、
    前記短絡溝部は、前記非圧力室側から圧力室側へ漸次断面積を減少させるように形成された、
    ことを特徴とする回転ダンパー装置。
  4. 請求項1又は2記載の回転ダンパー装置であって、
    前記第2回転部材の端面に、前記突部の端面との間でオリフィスを形成して前記圧力室側及び非圧力室側間を短絡させる短絡溝部を周方向に形成し、
    前記短絡溝部は、前記非圧力室側から圧力室側へ漸次断面積を減少させるように形成された、
    ことを特徴とする回転ダンパー装置。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の回転ダンパー装置であって、
    前記ケースを樹脂で形成し且つ金属パイプを取り付けて内圧に対し補強した、
    ことを特徴とする回転ダンパー装置。
JP2007260332A 2007-10-03 2007-10-03 回転ダンパー装置 Active JP5031505B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007260332A JP5031505B2 (ja) 2007-10-03 2007-10-03 回転ダンパー装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007260332A JP5031505B2 (ja) 2007-10-03 2007-10-03 回転ダンパー装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009092086A JP2009092086A (ja) 2009-04-30
JP5031505B2 true JP5031505B2 (ja) 2012-09-19

Family

ID=40664283

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007260332A Active JP5031505B2 (ja) 2007-10-03 2007-10-03 回転ダンパー装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5031505B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011231868A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Nifco Inc 回転ダンパ
JP2015004387A (ja) * 2013-06-19 2015-01-08 株式会社ソミック石川 ロータリダンパーおよび車両用扉の開閉機構
CN102418763A (zh) * 2011-08-19 2012-04-18 天津思耐德精密机械有限公司 一种单向旋转缓冲器
JP2013245687A (ja) * 2012-05-23 2013-12-09 Fuji Latex Kk ケース及び流体ダンパー装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3053583B2 (ja) * 1996-12-20 2000-06-19 トックベアリング株式会社 二連式回転ダンパ
JP2000120748A (ja) * 1998-10-16 2000-04-25 Fuji Seiki Co Ltd ロータリーダンパ
JP4136570B2 (ja) * 2002-08-02 2008-08-20 Toto株式会社 ダンパー装置
JP4144792B2 (ja) * 2003-03-20 2008-09-03 日立粉末冶金株式会社 回転ダンパ
JP2008281052A (ja) * 2007-05-09 2008-11-20 Somic Ishikawa Inc ロータリーダンパ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009092086A (ja) 2009-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7798296B2 (en) Damper device and manufacturing method for damper device
JP3760949B2 (ja) ダンパー装置
JP5031505B2 (ja) 回転ダンパー装置
US20200096074A1 (en) Rotary damper having simple self-standing mechanism
JP5762170B2 (ja) 回転ダンパ
JP4714083B2 (ja) 回転ダンパの弁機構
WO2011135951A1 (ja) 回転ダンパ
JP5465472B2 (ja) シングルレバー混合水栓
JP5812784B2 (ja) 有限角ロータリーダンパー
WO2012133388A1 (ja) 回転ダンパ
JP2000161412A (ja) 回転ダンパ
JP7346132B2 (ja) 流体ダンパ装置
JP5033245B2 (ja) 回転ダンパ
JP2013002539A (ja) 回転ダンパ
JP6150737B2 (ja) ダンパー装置
JP2015227719A (ja) 簡易自立機構
JP4064010B2 (ja) 回転ダンパ
JP7036555B2 (ja) ボールバルブ
JP4982449B2 (ja) ロータリーダンパ
JP2902261B2 (ja) 方向性ロータリーダンパー
JP4911684B2 (ja) 回転ダンパ
JP5546147B2 (ja) ロータリーダンパ
JP5214403B2 (ja) 回転ダンパ
JP4947720B2 (ja) 回転ダンパ
CN213478988U (zh) 旋转阻尼器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100817

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120626

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120627

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5031505

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150706

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250