JP2009182139A - 載置台構造及び処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ろう付け部分に剥離等の断線が生ずることを抑制することが可能な載置台構造を提供する。
【解決手段】処理装置20の処理容器22内に設けられて被処理体Wを載置するための載置台構造において、平面方向に延びる1又は複数の導電部材62が内部に設けられた誘電体よりなる載置台60と、処理容器の底部より起立されて上端部に載置台を支持する円筒体状の支柱56と、載置台の下面側に設けられた端子収容凹部と、導電部材に導通されると共に端子収容凹部内に露出されている上部端子と、支柱内に挿通される給電棒86A〜86Dと、給電棒の上端に設けられ、前記端子収容凹部内に嵌合されると共に前記上部端子にろう付けされて給電棒の引っ張り方向に対して前記端子収容凹部に係合される下部端子88A〜88Dを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体ウエハ等の被処理体の処理装置及び載置台構造に関する。
一般に、半導体集積回路を製造するには、半導体ウエハ等の被処理体に、成膜処理、エッチング処理、熱処理、改質処理、結晶化処理等の各種の枚葉処理を繰り返し行なって、所望する集積回路を形成するようになっている。上記したような各種の処理を行なう場合には、その処理の種類に対応して必要な処理ガス、例えば成膜処理の場合には成膜ガスやハロゲンガスを、改質処理の場合にはオゾンガス等を、結晶化処理の場合にはN ガス等の不活性ガスやO ガス等をそれぞれ処理容器内へ導入する。
例えば半導体ウエハに対して1枚毎に熱処理を施す枚葉式の処理装置を例にとれば、真空引き可能になされた処理容器内に、例えば抵抗加熱ヒータを内蔵した載置台を設置し、この上面に半導体ウエハを載置し、所定の温度(例えば100℃から1000℃)で加熱した状態で所定の処理ガスを流し、所定のプロセス条件下にてウエハに各種の熱処理を施すようになっている(特許文献1〜5)。このため処理容器内の部材については、これらの加熱に対する耐熱性と処理ガスに曝されても腐食されない耐腐食性が要求される。
ところで、半導体ウエハを載置する載置台構造に関しては、一般的には耐熱性耐腐食性を持たせると共に、金属コンタミネーション等の金属汚染を防止する必要から例えばAlN等のセラミック材中に発熱体として抵抗加熱ヒータを埋め込んで高温で一体焼成して載置台を形成し、また別工程で同じくセラミック材等を焼成して支柱を形成し、この一体焼成した載置台側と上記支柱とを、例えば熱拡散接合で溶着して一体化して載置台構造を製造している。そして、このように一体成形した載置台構造を処理容器内の底部に起立させて設けるようにしている。また上記セラミック材に代えて耐熱耐腐食性のある石英ガラスを用いる場合もある。
ここで従来の載置台構造の一例について説明する。図12は従来の載置台構造の一例を示す断面図である。この載置台構造は、真空排気が可能になされた処理容器内に設けられており、図12に示すように、この載置台構造はAlN等のセラミック材よりなる円板状の載置台2を有している。そして、この載置台2の下面の中央部には同じく例えばAlN等のセラミック材よりなる円筒状の支柱4が例えば熱拡散接合にて接合されて一体化されている。従って、両者は熱拡散接合部6により気密に接合されることになる。ここで上記載置台2の大きさは、例えばウエハサイズが300mmの場合には、直径が350mm程度であり、支柱4の直径は50〜60mm程度である。上記載置台2内には例えば加熱ヒータ等よりなる加熱手段8が設けられ、載置台2上の被処理体としての半導体ウエハWを加熱するようになっている。
上記支柱4の下端部は、容器底部9に固定ブロック10により固定されることにより起立状態になっている。そして、上記載置台2の下面の中央部には、これに穴を開けるなどして上記加熱手段8に対する接続端子12が設けられている。そして、上記円筒状の支柱4内には、上記加熱手段8に接続端子12を介して接続された給電棒14が設けられており、この給電棒14の下端部側は絶縁部材16を介して容器底部を下方へ貫通して外部へ引き出されている。これにより、この支柱4内へプロセスガス等が侵入することを防止して、上記給電棒14や接続端子12等が上記腐食性のプロセスガスにより腐食されることを防止するようになっている。
ここで、上記載置台2の加熱手段8と給電棒14とを電気的に接続する接続端子12は、加熱手段8側に一体的に結合してある高融点金属、例えばMo(モリブデン)よりなる上部端子12Aと、給電棒14の上端に一体的に結合してある例えばMoよりなる下部端子12Bとを、例えばろう材として金ろう等を用いてろう付けにより接続するようにしている。
特開昭63−278322号公報 特開平07−078766号公報 特開平06−260430号公報 特開2004−356624号公報 特開2006−295138号公報
ところで、上記給電棒14には、場合によってはこの給電棒14に対して下方向への引っ張り力が付与されることがあるが、この場合、載置台2の平面方向に対して給電棒14は略垂直になるように接合されているため、上記接続端子12を形成する上部端子12Aと下部端子12Bとの接合部であるろう付け部分には、ろう付け面に対して直交する方向へ引っ張り力やねじれ力が加わることになり、最悪の場合にはろう付け部分が剥離して断線が生じて導通不良となる、といった問題があった。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、給電棒に下方向への引っ張り力が付与されても、ろう付け部分に剥離等の断線が生ずることを抑制することが可能な載置台構造及び処理装置を提供することにある。尚、本出願は、本出願人が先にした特願2007−230658の関連出願である。
請求項1に係る発明は、処理容器内に設けられて処理すべき被処理体を載置するための載置台構造において、前記被処理体を載置するために平面方向に延びる1又は複数の導電部材が内部に設けられた誘電体よりなる載置台と、前記処理容器の底部より起立されて上端部に前記載置台を支持する円筒体状の支柱と、前記載置台の下面側に設けられた端子収容凹部と、前記導電部材に導通されると共に前記端子収容凹部内に露出されている上部端子と、前記支柱内に挿通される給電棒と、前記給電棒の上端に設けられ、前記端子収容凹部内に嵌合されると共に前記上部端子にろう付けされて前記給電棒の引っ張り方向に対して前記端子収容凹部に係合される下部端子と、を備えたことを特徴とする載置台構造である。
このように、被処理体を載置する載置台の下面側の端子収容凹部内に露出している導電部材の上部端子に対して、給電棒の上端部に設けた下部端子をろう付けすると共に、この下部端子が給電棒の引っ張り方向に対して端子収容凹部に係合されるようにしたので、給電棒に対して引っ張り力が付与されても、この引っ張り力は下部端子で受けられることになるので、ろう付け部分には大きな力が加わることがなくなり、このろう付け部分の剥離を防止することが可能となる。この結果、給電棒に導通不良が発生することを抑制することが可能となる。
この場合、例えば請求項2に記載したように、前記載置台に対する前記給電棒の接続方向は、前記支柱の中心側に向けて前記載置台の斜め下方へ向かう方向である。
また例えば請求項3に記載したように、前記上部端子の前記給電棒の引っ張り方向に沿った断面形状は、前記引っ張り方向とは逆方向に末広がり状になされた鳩尾形状になされている。
また例えば請求項4に記載したように、前記上部端子の前記給電棒の引っ張り方向に沿った断面形状の側面には前記端子収容凹部の内面と係合する係合窪部が設けられている。
また例えば請求項5に記載したように、前記下部端子は、前記ろう付けがなされるろう付け面に対する垂直方向から前記端子収容凹部に嵌合するように形成されている。
また例えば請求項6に記載したように、前記下部端子の側面と、前記端子収容凹部の前記引っ張り方向の反対側の側面との間には、熱伸縮差を吸収するための隙間が設けられている。
また例えば請求項7に記載したように、前記上部端子が露出している端子収容凹部は前記1の導電部材に対して複数個設けられる。
また例えば請求項8に記載したように、前記端子収容凹部は、前記支柱の中心側に対して点対称となるように配置される。
また例えば請求項9に記載したように、前記導電部材は、前記被処理体を加熱するための加熱手段としての抵抗加熱ヒータ、静電チャック用のチャック電極及び高周波電力を用いる時の下部電極よりなる群から選択される1以上のものよりなる。
また例えば請求項10に記載したように、前記誘電体は、セラミック材又は石英ガラスよりなる。
また例えば請求項11に記載したように、前記セラミック材は、AlN、Al 、ZrO 及びSi よりなる群より選択される1の材料よりなる。
請求項12に係る発明によれば、被処理体に対して処理を施すための処理装置において、真空排気が可能になされた処理容器と、前記被処理体を載置するために請求項1乃至11のいずれか一項に記載の載置台構造と、前記処理容器内へガスを供給するガス供給手段と、を備えたことを特徴とする処理装置である。
本発明に係る載置台構造及び処理装置によれば、次のような優れた作用効果を発揮することができる。
被処理体を載置する載置台の下面側の端子収容凹部内に露出している導電部材の上部端子に対して、給電棒の上端部に設けた下部端子をろう付けすると共に、この下部端子が給電棒の引っ張り方向に対して端子収容凹部に係合されるようにしたので、給電棒に対して引っ張り力が付与されても、この引っ張り力は下部端子で受けられることになるので、ろう付け部分には大きな力が加わることがなくなり、このろう付け部分の剥離を防止することが可能となる。この結果、給電棒に導通不良が発生することを抑制することが可能となる。
以下に、本発明に係る載置台構造及び処理装置の好適な一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1は本発明に係る載置台構造を有する処理装置を示す断面構成図、図2は載置台構造を示す拡大図、図3は載置台に設けた加熱手段の一例を示す平面図、図4は載置台の導電部材に対する給電棒の接続の状態を代表的に取り出して示す拡大断面構成図、図5は図4中の矢印Aに示す方向から見た時の状態を示す平面図、図6は給電棒の上端に設けた下部端子を示す斜視図、図7は給電棒の下部端子を載置台の導電部材の上部端子に接続する時の状況を説明するための説明図、図8は図7に示す載置台の端子収容凹部内を示す平面図であり、図8(A)は図7中の矢印Bに示す方向から見た時の状態を示す平面図、図8(B)は図7中の矢印Cに示す方向から見た時の状態を示す平面図である。ここではプラズマを用いて成膜処理を行う場合を例にとって説明する。
図1及び図2に示すようにこの処理装置20は、例えば断面の内部が略円形状になされたアルミニウム合金製の処理容器22を有している。この処理容器22内の天井部には必要な処理ガス、例えば成膜ガスを導入するためにガス供給手段であるシャワーヘッド部24が絶縁層26を介して設けられており、この下面のガス噴射面28に設けた多数のガス噴射孔32A、32Bから処理空間Sに向けて処理ガスを噴射するようになっている。このシャワーヘッド部24はプラズマ生成時に対向電極のうちの上部電極を兼ねるものである。
このシャワーヘッド部24内には、中空状の2つに区画されたガス拡散室30A、30Bが形成されており、ここに導入された処理ガスを平面方向へ拡散した後、各ガス拡散室30A、30Bにそれぞれ連通された各ガス噴射孔32A、32Bより吹き出すようになっている。すなわち、ガス噴射孔32A、32Bはマトリクス状に配置されている。このシャワーヘッド部24の全体は、例えばニッケルやハステロイ(登録商標)等のニッケル合金、アルミニウム、或いはアルミニウム合金により形成されている。尚、シャワーヘッド部24としてガス拡散室が1つの場合でもよい。
そして、このシャワーヘッド部24と処理容器22の上端開口部の絶縁層26との接合部には、例えばOリング等よりなるシール部材34が介在されており、処理容器22内の気密性を維持するようになっている。そして、このシャワーヘッド部24には、マッチング回路36を介して例えば13.56MHzのプラズマ用の高周波電源38が接続されており、必要時にプラズマを生成するようになっている。この周波数は上記13.56MHzに限定されない。
また、処理容器22の側壁には、この処理容器22内に対して被処理体としての半導体ウエハWを搬入搬出するための搬出入口40が設けられると共に、この搬出入口40には気密に開閉可能になされたゲートバルブ42が設けられている。
そして、この処理容器22の底部44の中央部は下方に凹部状に窪ませて排気室45が設けられる。この排気室45を区画する側壁には、排気口46が設けられる。この排気口46には、処理容器22内を真空引きするための真空排気系48が接続されている。この真空排気系48は、上記排気口46に接続される排気通路49を有しており、この排気通路49には、圧力調整弁50及び真空ポンプ52が順次介設されており、処理容器22を所望する圧力に維持できるようになっている。
そして、この処理容器22内の排気室45を区画する底部53には、これより起立させて本発明の特徴とする載置台構造54が設けられる。具体的には、この載置台構造54は、円筒状の支柱56と、この上端部に着脱可能に連結される載置台支持台58を介して設置される載置台60とにより主に構成される。
具体的には、上記載置台60、載置台支持台58及び支柱56は、共に例えば誘電体であって耐熱性材料である窒化アルミニウム(AlN)等のセラミック材よりなり、上記載置台60内には、導電部材62として発熱体68と兼用電極66とが埋め込まれており、この上面側に被処理体としての半導体ウエハWを載置するようになっている。
図2にも示すように、上記発熱体68は加熱手段64として例えばカーボンワイヤヒータ等よりなり、この発熱体68は載置台60の略全面に亘って所定のパターン形状にして設けられている。そして、ここではこの発熱体68の接続端子は、載置台60の中心部に集合されないで中心部以外に分散されている(図3参照)。
図3に示すように、上記発熱体68は、載置台60の略全面に一筆書き状に略均等に配設されている。尚、図3中では、発熱体68は線図で示している。そして、この発熱体68の長さの略中心部には、グランド用の上部端子70Cが設けられ、また発熱体68の両端部にはヒータ用の上部端子70A、70Bが設けられている。また、図3中に示すように、この載置台60には後述する電極用の上部端子70Dが設けられる。そして、上記各上部端子70A〜70Dは、ここでは載置台60の中央部に集中されるのではなく、載置台60の中央部以外の周辺部において略同一円周上に略等間隔で分散して配置されている。
また上記兼用電極66は、載置台60の上面の直下に設けられている。この兼用電極66は例えばメッシュ状に形成された導体線よりなり、この兼用電極66の電極用の上部端子70Dは上述したように載置台60の中心部の領域を外してこれよりも半径方向外方に位置する部分に設けられている。ここでは、この兼用電極66は、静電チャック用のチャック電極と高周波電力を印加するための下部電極となる高周波電極とを兼用するものである。尚、チャック電極と高周波電極とをそれぞれ別々に設けるようにしてもよい。
そして、上記発熱体68や兼用電極66に対して給電を行うためにそれぞれに対応して給電棒86A、86B、86C、86Dが設けられることになる。上記支柱56は円筒体状に形成されており、その下端部は、上記排気室45の底部53に固定部材80により固定されている。そして、この支柱56内は外気に対して気密状態になされている。この支柱56の上端部には上記載置台支持台58が固定部材78により着脱可能に固定されている。
上記載置台支持台58は、上記載置台60をその上面に支持するために載置台60の半径方向への広がりを有している。具体的には、この載置台支持台58は、上方へ向けて拡開するように逆円錐台形状になされており、この載置台支持台58の上面側には、後述する下部端子88A〜88Dとの干渉を避けるための凹部82A、82B、82C、82Dが形成されている。更に、この載置台支持台58の上面側の中央部には、載置台60の下面との接触面積を減らして下方への熱の逃げを抑制するための中央凹部83が形成される。そして、この載置台支持台58には、この中心部側から上記各上部端子70A〜70Dが位置する方向に向けて延びる棒挿通孔84A、84B、84C、84Dが斜め上方向に向けて形成されている。尚、図2では発明の理解を容易にするために各棒挿通孔84A〜84Dを平面的に配列して表している。各棒挿通孔84A〜84Dの直径は例えば6mm程度である。
そして、上記各棒挿通孔84A〜84Dには、それぞれ給電棒86A、86B、86C、86Dが挿通されており、各給電棒86A〜86Dの下部は上記支柱56内を通って下方へ延びている。尚、各給電棒86A〜86Dは後述するように、所定の張力で下方へ引っ張られることになる。この給電棒86A〜86Dは、例えばニッケル合金等よりなり、途中の屈曲部は編線により可撓性を持たせてある。
そして、上記各給電棒86A〜86Dの上端には、下部端子88A、88B、88C、88Dが設けられており、この下部端子88A〜88Dは、上記対応する各上部端子70A〜70Dにろう付けにより接合されて、電気的に導通を図るようになっている。上記上部端子70A〜70D及び下部端子88A〜88Dは、例えばMo(モリブデン)やW(タングステン)等の高融点金属又はこれらを含む合金により形成されている。
ここで、上記上部端子70A〜70Dと下部端子88A〜88Dとの各接続構造はそれぞれ同じように構成されており、これらの構造を、図4乃至図8に示すように上記上部端子70Aと下部端子88Aとの接続構造を代表して説明する。図4乃至図8に示すように、上記下部端子88Aの一側には、雌ネジ90(図7参照)が形成されており、また、給電棒86Aの上端には上記雌ネジ90に螺合される雄ネジ92が形成されており、両ネジ90、92を螺合することにより給電棒86Aの上端に下部端子88Aが一体的に取り付け固定されている(図6参照)。
また、上記載置台60の下面側には、斜め方向に削り取られた端子収容凹部94(図7参照)が形成されており、この端子収容凹部94内の上面側には、上記発熱体68に導通する上部端子70Aの下面が露出されている。この時の端子収容凹部94内の状態は、図7中の矢印Bの方向から見た状態が図8(A)に示され、矢印Cの方向から見た状態が図8(B)に示されている。
そして、上記上部端子70Aの露出部を含むろう付け面96(図7参照)に対してろう材98を用いて上記下部端子88Aをろう付けするようになっており、これにより給電棒86Aから発熱体68までの導通が図られるようになっている。
ここで、上記給電棒86Aの接続方向(延長方向)とろう付け面96の面方向とは平行(同一方向)になされており、また、上記接続方向は前述したように支柱56の中心側に向けて載置台60の斜め下方へ向かう方向になっている。更には、上記下部端子88Aは所定の厚さ、例えば5〜10mm程度の厚さを有し、その形状は、基端部が小さく且つ先端部が大きくなっている。すなわち、下部端子88Aは、給電棒86Aの引っ張り方向(斜め下方)に沿った断面形状が上記引っ張り方向とは逆方向に末広がり状になされて、いわゆる鳩尾形状になっている。
そして、上記端子収容凹部94は、上記下部端子88Aを斜め方向でその上側の半分程度を嵌め合わせて係合できるようになっている。すなわち、この端子収容凹部94も上記給電棒86Aの引っ張り方向に沿った断面形状が上記引っ張り方向とは逆方向に末広がり状になされて鳩尾形状になっており、上記下部端子88Aを嵌装して装着できるようになっている。換言すれば、上記端子収容凹部94と下部端子88Aとは相補的形状になされている。
この場合、端子収容凹部94に対する下部端子88Aは、図7に示すようにろう付け面96に対する垂直方向から、すなわち図7中の矢印Cに示す方向から装着して嵌合するようになっている。従って、給電棒86Aの方向へ引っ張り力を付与しても、下部端子88Aは鳩尾形状をしているので、端子収容凹部94の側壁部分で上記引っ張り力が受けられて係合されることになり、上記ろう材98のろう付け部分に大きな力が引加されることがない。
また、上記端子収容凹部94の長さは、これに嵌合される上記下部端子88Aの長さよりも僅かな長さ、例えば2mm程度だけ長く設定されており、上記下部端子88Aの側面と上記給電棒86Aの引っ張り方向の反対側の側面との間に、隙間100を形成し得るようになっている。従って、この隙間100により上記載置台60と下部端子88Aとの間の熱伸縮差を吸収し得るようになっている。この時の図4中の矢印Aに示す方向から見た状態を図5に示している。
以上のように説明した給電棒86A、下部端子88A及び上部端子70A等の接続構造は、前述したように他の給電棒86B〜86D、下部端子88B〜88D及び上部端子70B〜70D等の間においてもそれぞれ同様になされている。
そして、図1及び図2に戻って、上記各給電棒86A〜86Dは、上記支柱56の底部を絶縁性を維持しつつ貫通すると共に、各貫通部には伸縮可能になされたベローズ104が絶縁性と気密性を維持しつつそれぞれ設けられている。ここで上記各ベローズ104は縮められた状態で装着されており、前述したように上記各給電棒86A〜86Dに対して矢印106に示すように下方向へ所定の大きさの張力を付与するようになっている。この引っ張り力によって上記載置台60は載置台支持台58に押し付けられて固定されることになる。尚、この張力を付す弾発部材としてはベローズ104に限定されず、弾発力を発揮するバネ部材を用いることができる。
そして、ヒータ用の各給電棒86A、86Bに接続した配線108、110は、互いに接続されて一本になってヒータ制御部112に接続されている。また上記載置台60には、図示しない熱電対が設けられており、この熱電対の測定値に基づいて上記ヒータ制御部112は上記発熱体68へ供給する電力を制御して温度コントロールをするようになっている。
また上記グランド用の給電棒86Cは、配線114により接地(グランド)されている。更に、上記電極用の給電棒86Dには、配線116が接続されており、この配線116には、静電チャック用の直流電源118とバイアス用の高周波電力を印加するための高周波電源120とがそれぞれ接続されており、載置台60のウエハWを静電吸着すると共に、プロセス時に下部電極となる載置台60にバイアスとして高周波電力を印加できるようになっている。この高周波電力の周波数としては13.56MHzを用いることができるが、他に400kHz等を用いることができ、この周波数に限定されるものではない。
そして、上記支柱56の底部には、図示しない不活性ガス供給路が接続されており、この支柱56内に不活性ガスとして例えばArガスを流量制御しつつ供給できるようになっている。この不活性ガスとしてはArに限定されず、He等の他の希ガスやN ガスを用いることができる。
また、上記載置台60には、この上下方向に貫通して複数、例えば3本のピン挿通孔122が形成されており(図1においては2つのみ示す)、上記各ピン挿通孔122に上下移動可能に遊嵌状態で挿通させた押し上げピン124を配置している。この押し上げピン124の下端には、円弧状の例えばアルミナのようなセラミック製の押し上げリング126が配置されており、この押し上げリング126に、上記各押し上げピン124の下端が乗っている。この押し上げリング126から延びるアーム部128は、容器底部44を貫通して設けられる出没ロッド130に連結されており、この出没ロッド130はアクチュエータ132により昇降可能になされている。
これにより、上記各押し上げピン124をウエハWの受け渡し時に各ピン挿通孔122の上端から上方へ出没させるようになっている。また、上記出没ロッド130の容器底部の貫通部には、伸縮可能なベローズ134が介設されており、上記出没ロッド130が処理容器22内の気密性を維持しつつ昇降できるようになっている。
また、この処理装置20の全体の動作、例えばプロセス圧力の制御、ヒータ制御部112を介して行う載置台60の温度制御、処理ガスの供給や供給停止等は、例えばコンピュータ等よりなる装置制御部136により行われることになる。そして、この装置制御部136は、上記動作に必要なコンピュータプログラムを記憶する記憶媒体138を有している。この記憶媒体138は、フレキシブルディスクやCD(Compact Disc)やハードディスクやフラッシュメモリ等よりなる。
次に、以上のように構成されたプラズマを用いた処理装置の動作について説明する。
まず、未処理の半導体ウエハWは、図示しない搬送アームに保持されて開状態となったゲートバルブ42、搬出入口40を介して処理容器22内へ搬入され、このウエハWは、上昇された押し上げピン124に受け渡された後に、この押し上げピン124を降下させることにより、ウエハWを載置台構造54の載置台支持台58に設置された載置台60の上面に載置してこれを支持する。
この時に、載置台60の兼用電極66に直流電源118より直流電圧を印加することにより静電チャックが機能し、ウエハWを載置台60上に吸着して保持する。尚、静電チャックに代えてウエハWの周辺部を押さえるクランプ機構を用いる場合もある。
次に、シャワーヘッド部24へ各種の処理ガスを、それぞれ流量制御しつつ供給して、このガスをガス噴射孔32A、32Bより吹き出して処理空間Sへ導入する。そして、真空排気系48の真空ポンプ52の駆動を継続することにより、処理容器22内の雰囲気を真空引きし、そして、圧力調整弁50の弁開度を調整して処理空間Sの雰囲気を所定のプロセス圧力に維持する。この時、ウエハWの温度は所定のプロセス温度に維持されている。すなわち、載置台60の加熱手段64を構成する発熱体68にヒータ制御部112側より電圧を印加することにより発熱させている。
この結果、発熱体68からの熱でウエハWが昇温加熱される。この時、載置台60の下面に設けた熱電対(図示せず)によりウエハ(載置台)温度が測定され、この測定値に基づいてヒータ制御部112は温度制御することになる。このため、ウエハWの温度を常に面内均一性が高い状態で温度制御することができる。この場合、プロセスの種類にもよるが、載置台60の温度は例えば700℃程度に達する。
またプラズマ処理を行う時には、プラズマ発生用の高周波電源38を駆動することにより、上部電極であるシャワーヘッド部24と下部電極である載置台60との間に高周波を印加し、処理空間Sにプラズマを生成して所定のプラズマ処理を行う。また、この際に、載置台60の兼用電極66にバイアス用の高周波電源120から高周波電力を印加することにより、プラズマイオンの引き込みを行うことができる。
ここで上記載置台構造54における機能について詳しく説明する。まず、兼用電極66へは、電極用の給電棒86Dを介して静電チャック用の直流電圧とバイアス用の高周波電力が印加される。また、上記支柱56内へは不活性ガス供給路(図示せず)を介してAr等の不活性ガスが供給されている。
また、加熱手段64の発熱体68へは、ヒータ制御部112からヒータ用の給電棒86A、86B及びグランド用の給電棒86Cを介してヒータ電力が供給されることになる。そして、載置台60へは、この下面側に接続した各給電棒86A〜86Dを各ベローズ104の伸長力により下方向へ引っ張ることにより引っ張り力が付与されており、この引っ張り力により載置台支持台58上に押し付けられて固定されている。
そして、ウエハに対するプロセスの繰り返しにより、上記各給電棒86A〜86Dは上下方向の熱伸縮することになるが、上述したようにそれぞれベローズ104(図2参照)が介設されているので、このベローズ104が伸縮することで熱伸縮を許容することができる。
また同様に上記ベローズ104は予め縮退させて設けられて、図2中の矢印106に示すように下方向へ延びるような力(下方向への引張り力)が各給電棒86A〜86Dに付与されているので、載置台60は下方向へ引っ張られることになり、この結果、上記支柱56内へ不活性ガスが供給されて支柱56内の圧力が処理空間S側よりも高くなっても、載置台60が横すべりしたり、載置台支持台58より浮き上がることを防止することができる。
この場合、上記各給電棒86A〜86Dの引っ張り力が載置台60に対して作用する位置である上部端子70A〜70Dは、図3に示すように載置台60の中央部を中心として点対称に配置されているので、各上部端子70A〜70Dに付与される水平方向の分力は略完全に相殺されることになり、載置台60が横ズレすることなく確実に押し付け固定されることになる。
すなわち、上記各上部端子70A〜70Dは、図4に示したようにろう材98を介して対応する各下部端子88A〜88Dに接続されており、各下部端子88A〜88Dには各給電棒86A〜86Dに引っ張られて支柱56の中心部に向けて斜め下方に向かう引っ張り力が付与されることになる。そして、この斜め下方に向かう引っ張り力の水平成分が互いに相殺されることになる。
この際、上記各下部端子88A〜88Dには大きな引っ張り力が加わるが、各下部端子88A〜88Dは、図6にも示したように、引っ張り力の方向に対して反対方向へ広がって行く鳩尾形状になされているので、各下部端子88A〜88Dの側面が、これらを収容する端子収容凹部94(図7参照)の側面と接触して係合されて上記引っ張り力を受けることができる。従って、各下部端子88A〜88Dと対応する各上部端子70A〜70Dとを接合する各ろう材98或いはろう材接合部にはほとんど力が加わらないか、僅かなせん断応力が加わるだけであり、このろう材接合部が剥離することを防止することができる。
また、載置台60を構成するセラミック材と下部端子88A〜88Dを構成するMo等の高融点金属との間には、熱処理の繰り返しにより熱伸縮差が生ずるが、各下部端子88A〜88Dの長さ方向(引っ張り力の方向)及び横方向に沿った熱伸縮差は、図4及び図5に示すように、各下部端子88A〜88Dの先端側に設けた隙間100により吸収することができるので、下部端子88A〜88Dが破損することを防止することができる。また各下部端子88A〜88Dの厚さ方向の熱伸縮差は、その厚さ方向が特段に拘束されていないので、特に問題が生ずることはない。
このように、被処理体である半導体ウエハWを載置する載置台60の下面側の端子収容凹部94内に露出している導電部材62、すなわち発熱体68や兼用電極66の上部端子70A〜70Dに対して、給電棒86A〜86Dの上端部に設けた下部端子88A〜88Dをろう付けすると共に、この下部端子88A〜88Dが給電棒86A〜86Dの引っ張り方向に対して端子収容凹部94に係合されるようにしたので、給電棒86A〜86Dに対して引っ張り力が付与されても、この引っ張り力は下部端子88A〜88Dで受けられることになるので、ろう付け部分には大きな力が加わることがなくなり、このろう付け部分の剥離を防止することが可能となる。この結果、給電棒86A〜86Dに導通不良が発生することを抑制することが可能となる。
また、ウエハWに対する処理が繰り返し行われると載置台60の昇温及び降温が繰り返されることになる。そして、この載置台60の温度の昇降によって、例えば載置台60の温度が700℃程度に達すると、載置台60の中心部側は、載置台支持台58で支持されているので、この載置台支持台58を介して支柱56側へ熱が逃げて載置台60の中心部側に、温度の低い領域、すなわちクールスポットが生じ易くなる。この結果、載置台60の周辺部の熱い領域と中心部の温度の低い領域との間で熱伸縮差が生じて載置台60の中心部に大きな熱応力が加わることになる。
この場合、従来の載置台構造のあっては、載置台の下面側の中心部に集中させて接続端子用の穴等を設けていたことから、上記熱応力によりこの穴を起点として割れが発生し、載置台が破損する原因となっていたが、本実施形態では、載置台60の下面の中央部の領域には、端子収容凹部94等の割れの起点となるものを何ら設けていないので、載置台60の中央部に上記した熱応力が集中しても、この部分の剛性は強くなっていることから、載置台60自体に割れや破損等が生ずることを防止することができる。
換言すれば、上記下部端子88A〜88Dや上部端子70A〜70Dは、載置台60の中央部に集中させて設けないで、中央部以外の領域に分散させて設けるようにしているので、その分、載置台60の熱応力に対する耐久性を向上させることができ、割れや破損等が生ずることを抑制することができる。
更に、載置台支持台58の上面の中央部には、中央凹部83(図2参照)が設けられているので、その分、載置台支持台58の上面と載置台60の下面との接触面積が少なくなって、熱の逃げが少なくなり、且つクールスポットの温度差も小さくなって発生する熱応力自体も抑制することができる。
また上記支柱56内へはパージガスとして不活性ガスが供給されているので、上記各給電棒86A〜86Dが腐食性のプロセスガスに晒されることはなく、しかも不活性ガスにより給電棒86A〜86Dや下部端子88A〜88等が酸化されることを防止することができる。
尚、上記実施形態では各下部端子88A〜88Dの形状を略四角形状としたが、これに限定されず、図9に示す下部端子の変形例に示すように各下部端子88A〜88Dを断面三角形状とし(鳩尾形状は残す)、この下部端子88A〜88Dの下面と載置台60の下面とが同一平面となるようにしてもよい。この場合には、載置台支持台58の上面側の各凹部82A〜82Dを不要にして載置台支持台58の上面をフラットな平面とすることができる。
また上記実施形態においては、下部端子88A〜88Dを鳩尾形状にして対応する各端子収容凹部94に嵌合させて係合するようにしたが、これに限定されず、形状は問わないが何らかの係合部分を有しておればよく、例えば図10に示す他の変形例のように構成してもよい。図10は下部端子の他の変形例を示す図であり、図10(A)は他の変形例に係る下部端子を示す斜視図、図10(B)は図10(A)に示す下部端子に対応する端子収容凹部を示す平面図(図8(B)に対応する図)である。
ここでは下部端子88A〜88Dを略四角形状に成形し、その両側壁面に断面半円状の係合凸部140を設けている。そして、端子収容凹部94内の両側壁面には、上記係合凸部140と嵌合される係合凹部142を設けている。この場合には、上記係合凸部140と係合凹部142とが嵌合されて係合するので、給電棒86A〜86Dに引っ張り力が付与された時に、時に説明した実施形態と同様な作用効果を発揮することができる。
また、上記実施形態では載置台支持台58を逆円錐台形状としたが、これに限定されず、載置台構造の変形例として支柱56の上部から上記各上部端子70A〜70Dの位置する箇所に向かう支持アーム部を例えば放射状に設けて、この支持アーム部の上面側で載置台60を支持すると共に、この支持アーム部に沿って棒挿通孔を形成して各給電棒86A〜86Dをそれぞれ挿通させるようにしてもよい。この場合には、載置台支持台58と載置台60との接触面が減少するので、その分、載置台60から下方へ逃げる熱量を減らすことができる。
更には、載置台構造の他の変形例として図11に示すように構成してもよい。図11には給電棒案内板の平面図が併記されている。尚、図11では図2に示す構成部分と同一部分には同一符号を付してある。すなわち、この変形例では、逆円錐台形状に成形された先の載置台支持台58に代えて、内部を中空にして上方向へ向けて拡径した円錐殻状の中空載置台支持部150を設けている。従って、この中空載置台支持部150は、雨傘を上下反転させたような形状になっており、支柱56の上端に例えば一体成型されて取り付けられている。そして、この中空載置台支持部150の上部に上記載置台60が載置される。この場合、上記支柱56の上端部には、給電棒案内板152が接合されており、この給電棒案内板152に各給電棒86A〜86Dに対応させて複数の案内孔154を形成し、これに上記各給電棒86A〜86Dを挿通させるようになっている。
また、ここでは本発明の理解を容易にするために、4つの上部端子70A〜70Dを同一円周上に均等に等間隔で配置した場合を例にとって説明したが、これに限定されず、本発明は、上部端子が2つ以上の場合において全て適用でき、例えば上部端子が2つの場合には、上部端子は支柱56の中心部を中心として点対称に配置すればよく、上部端子が3つ以上の場合には、上部端子は支柱56の中心部を中心とする1つ或いは複数の同心円上に等間隔で配置するようにすればよい。いずれにしても、載置台60に横ズレが生ずるような力が付与されないような配置ならば、上記上部端子をどのように配置してもよい。この場合にも、上部端子を載置台60の中央部には設けないのは、前述した通りである。
また、本実施形態では加熱手段64の発熱体68は単一の加熱ゾーンとして構成したが、これに限定されず、2以上の加熱ゾーンとなるように構成してもよい。この場合には、上部端子の数が増加することになる。
また本実施形態では発熱体68への給電方法として、グランド用の上部端子70Cを設けて行ったが、これを省いて発熱体68の両端部の上部端子70A、70Bのみを用いて給電を行なうようにしてもよい。この場合、下部端子88C、給電棒86Cも不要となる。
また、本実施形態では、載置台60に兼用電極66を設け、これに電極用の給電棒86Dを介して静電チャック用の直流電圧と、バイアス用の高周波電力とを印加するようにしたが、これらを分離して設けるようにしてもよいし、或いはいずれか一方のみを設けるようにしてもよい。例えば両者を分離させて設ける場合には、兼用電極66と同様な構造の電極を上下に2つ設けて、一方をチャック電極とし、他方を高周波電極とする。そして、チャック電極にはチャック用の給電棒を電気的に接続し、高周波電極には高周波電力用の給電棒を電気的に接続する。これらのチャック用の給電棒や高周波電力用の給電棒の取り付け構造は上記電極用の給電棒86Dと全く同じである。
また上記兼用電極66と同じ構造のグランド電極を設けて、これに接地用の給電棒を接続して上記グランド電極を接地するようにしてもよい。
また、本実施形態ではプラズマを用いた処理装置を例にとって説明したが、これに限定されず、載置台60に加熱手段64を埋め込むようにした載置台構造を用いた全ての処理装置、例えば成膜装置、スパッタ装置、エッチング装置、熱拡散装置、拡散装置、改質装置等にも適用することができる。
更には、ガス供給手段としてはシャワーヘッド部24に限定されず、例えば処理容器22内へ挿通されたガスノズルによりガス供給手段を構成してもよい。
また上記載置台60、載置台支持台58及び支柱56を形成する誘電体としては、窒化アルミニウムのみならず、酸化アルミニウム、ジルコニア(ZrO )、窒化ケイ素(Si )等の他のセラミック材や石英ガラス等の他の誘電体を用いることができる。
また、ここでは被処理体として半導体ウエハを例にとって説明したが、これに限定されず、ガラス基板、LCD基板、セラミック基板等にも本発明を適用することができる。
本発明に係る載置台構造を有する処理装置を示す断面構成図である。 載置台構造を示す拡大図である。 載置台に設けた加熱手段の一例を示す平面図である。 載置台の導電部材に対する給電棒の接続の状態を代表的に取り出して示す拡大断面構成図である。 図4中の矢印Aに示す方向から見た時の状態を示す平面図である。 給電棒の上端に設けた下部端子を示す斜視図である。 給電棒の下部端子を載置台の導電部材の上部端子に接続する時の状況を説明するための説明図である。 図7に示す載置台の端子収容凹部内を示す平面図である。 下部端子の変形例を示す図である。 下部端子の他の変形例を示す図である。 載置台構造の他の変形例を示す部分構成図である。 従来の載置台構造の一例を示す断面図である。
符号の説明
20 処理装置
22 処理容器
24 シャワーヘッド部(ガス供給手段)
38 プラズマ用の高周波電源
48 真空排気系
54 載置台構造
56 支柱
58 載置台支持台
60 載置台
62 導電部材
64 加熱手段
66 兼用電極
68 発熱体
70A〜70D 上部端子
86A〜86D 給電棒
88A〜88D 下部端子
94 端子収容凹部
96 ろう付け面
98 ろう材
100 隙間
112 ヒータ制御部
136 装置制御部
138 記憶媒体
W 半導体ウエハ(被処理体)

Claims (12)

  1. 処理容器内に設けられて処理すべき被処理体を載置するための載置台構造において、
    前記被処理体を載置するために平面方向に延びる1又は複数の導電部材が内部に設けられた誘電体よりなる載置台と、
    前記処理容器の底部より起立されて上端部に前記載置台を支持する円筒体状の支柱と、
    前記載置台の下面側に設けられた端子収容凹部と、
    前記導電部材に導通されると共に前記端子収容凹部内に露出されている上部端子と、
    前記支柱内に挿通される給電棒と、
    前記給電棒の上端に設けられ、前記端子収容凹部内に嵌合されると共に前記上部端子にろう付けされて前記給電棒の引っ張り方向に対して前記端子収容凹部に係合される下部端子と、
    を備えたことを特徴とする載置台構造。
  2. 前記載置台に対する前記給電棒の接続方向は、前記支柱の中心側に向けて前記載置台の斜め下方へ向かう方向であることを特徴とする請求項1記載の載置台構造。
  3. 前記上部端子の前記給電棒の引っ張り方向に沿った断面形状は、前記引っ張り方向とは逆方向に末広がり状になされた鳩尾形状になされていることを特徴とする請求項1又は2記載の載置台構造。
  4. 前記上部端子の前記給電棒の引っ張り方向に沿った断面形状の側面には前記端子収容凹部の内面と係合する係合窪部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の載置台構造。
  5. 前記下部端子は、前記ろう付けがなされるろう付け面に対する垂直方向から前記端子収容凹部に嵌合するように形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の載置台構造。
  6. 前記下部端子の側面と、前記端子収容凹部の前記引っ張り方向の反対側の側面との間には、熱伸縮差を吸収するための隙間が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の載置台構造。
  7. 前記上部端子が露出している端子収容凹部は前記1の導電部材に対して複数個設けられることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の載置台構造。
  8. 前記端子収容凹部は、前記支柱の中心側に対して点対称となるように配置されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の載置台構造。
  9. 前記導電部材は、前記被処理体を加熱するための加熱手段としての抵抗加熱ヒータ、静電チャック用のチャック電極及び高周波電力を用いる時の下部電極よりなる群から選択される1以上のものよりなることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の載置台構造。
  10. 前記誘電体は、セラミック材又は石英ガラスよりなることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の載置台構造。
  11. 前記セラミック材は、AlN、Al 、ZrO 及びSi よりなる群より選択される1の材料よりなることを特徴とする請求項10記載の載置台構造。
  12. 被処理体に対して処理を施すための処理装置において、
    真空排気が可能になされた処理容器と、
    前記被処理体を載置するために請求項1乃至11のいずれか一項に記載の載置台構造と、
    前記処理容器内へガスを供給するガス供給手段と、
    を備えたことを特徴とする処理装置。
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