JP5281480B2 - 静電チャック - Google Patents

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本発明は静電チャックに係り、さらに詳しくは、半導体ウェハプロセスなどで基板の温度を制御するために各種製造装置に採用される静電チャックに関する。
従来、半導体ウェハプロセスなどで使用される製造装置(プラズマCVD装置やドライエッチング装置など)では、ウェハ処理時のウェハ温度を制御するためにウェハを静電吸着して載置する静電チャックが設けられている。
特許文献1には、セラミックス製静電チャックにおいて、絶縁性誘電体層とプレート部との接合層をGe−Al共晶組成合金層あるいはSi−Al共晶組成合金層から形成することが記載されている。
また、特許文献2には、チャック機能部とそれを支持するプレート部を接合してなる静電チャックにおいて、プレート部の非接合面側に凹部が形成され、その凹部にヒータが配設されていることが記載されている。
特開2000−31254号公報 特開2001−77185号公報
後述する関連技術で説明するように、高温(200〜400℃)で使用する静電チャックの場合、耐熱性を確保するためアルミニウムベースとセラミックスチャック部とをねじ止めして固定する方法が採用される。
しかしながら、ねじ止め方式では、高温による熱膨張の影響によってねじ止め部近傍のセラミックスチャック部にクラックが発生しやすい問題がある。
本発明は以上の課題を鑑みて創作されたものであり、アルミニウムベースの上にセラミックスチャック部がねじ止めされて構成される静電チャックにおいて、高温になってもセラミックスチャック部にクラックが発生することが防止されて高い信頼性が得られる静電チャックを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は静電チャックに係り、アルミニウムベースと、前記アルミニウムベースの上に配置され、基板が載置されるセラミックスチャック部と、前記アルミニウムベースに設けられた開口部と、前記開口部に挿入され、ろう材によって前記セラミックスチャック部の下面に接合されて、銅から形成された止めねじと、前記止めねじに締め込まれて、前記アルミニウムベースの下面を押し込むナットと、前記アルミニウムベースの開口部の周囲の部分に設けられた凹部と、前記凹部に配置され、前記アルミニウムベースと前記セラミックスチャック部とをシールするOリングとを有し、ヒータによって加熱されて使用されることを特徴とする静電チャック。
本発明の静電チャックでは、アルミニウムベースの上にセラミックスチャック部が配置されている。アルミニウムベースの開口部に止めねじが挿入され、止めねじの先端部がろう材によってセラミックスチャック部の下面に接合されている。そして、ナットが止めねじに締め込まれてアルミニウムベースの下面を押し込んで固定されている。
本発明では、止めねじは、アルミニウムベースの熱膨張係数に近似する銅から形成される。このため、ヒータによって静電チャックを高温(例えば200〜400℃)に設定して使用する際に、アルミニウムベースと止めねじの間で熱応力の発生が抑制される。その結果、セラミックスチャック部にクラックが発生することが防止され、十分な信頼性が得られる。
上記発明において、ヒータは、セラミックスチャック部又はアルミニウムベースに内蔵させてもよいし、あるいは、静電チャックの下に配置してもよい。
以上説明したように、本発明の静電チャックでは、高温になってもセラミックスチャック部にクラックが発生することが防止されて高い信頼性が得られる。
図1は関連技術の静電チャックを示す断面図である。 図2は本発明の実施形態の静電チャックを示す断面図である。 図3は本発明の実施形態の静電チャックを示す平面図である。 図4(a)〜(d)は本発明の実施形態の双極タイプのESC電極を示す平面図である。 図5は本発明の実施形態の静電チャックのクラックの発生を調査するための工程フローチャートである。 図6(a)は高温試験を行う前の静電チャックの表面うねりをろ波うねり曲線で示した図、図6(b)は高温試験を行った後の静電チャックの表面うねりをろ波うねり曲線で示した図である。 図7は本発明の実施形態のヒータ機能を備えた静電チャックを示す断面図(その1)である。 図8は本発明の実施形態のヒータ機能を備えた静電チャックを示す断面図(その2)である。 図9は本発明の実施形態のヒータ機能を備えた静電チャックを示す断面図(その3)である。
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。
(関連技術)
静電チャックは、半導体ウェハプロセスなどでウェハの温度を制御するために各種の製造装置に備えられている。静電チャックには、ウェハを高温(200〜400℃)に制御する高温タイプのものがある。
一般的に、静電チャックはアルミニウムベースの上にセラミックスチャック部がシリコーン接着剤によって固着されて基本構成される。高温(200〜400℃)タイプの静電チャックでは、シリコーン接着剤がそのような高温に耐えられないことから、アルミニウムベースとセラミックスチャック部とをねじ止めして固定する方法が採用される。
図1には、関連技術のねじ止めタイプの静電チャックが示されている。図1に示すように、関連技術の静電チャックでは、アルミニウムベース100の上にセラミックスチャック部200が配置されている。セラミックスチャック部200には不図示のESC電極が内蔵されている。
アルミニウムベース100には、側面に段差面Sを有する開口部100aが設けられている。
そして、アルミニウムベース100の開口部100aに、止めねじ300が挿入され、ろう材(不図示)によって止めねじ300の先端部がセラミックスチャック部200の下面に接合される。関連技術の静電チャックでは、止めねじ300はコバール(鉄(Fe)・ニッケル(Ni)・コバルト(Co)合金)から形成される。
さらに、ナット400を止めねじ300に回し込んで締め付けることにより、ナット400をアルミニウムベース100の開口部100aの段差面Sに固定する。これにより、アルミニウムベース100がねじ止めによってセラミックスチャック部200に固定される。
関連技術の静電チャックでは、温度:250℃、処理時間:2時間の高温試験を行うと、止めねじ300が接合された近傍のセラミックスチャック部200にクラックが発生する問題がある。セラミックスチャック部200にクラックが発生すると、止めねじ300が浮いてくることがあり、アルミニウムベース100とセラミックスチャック部200との接続の信頼性が得られなくなる。
これは、実際に半導体製造装置のチャンバに静電チャックを取り付け、ウェハを高温処理(200〜400℃)すると同様な問題が発生することを意味する。
ここで、止めねじ300(コバール)の熱膨張係数が3.7×10-6/℃であり、アルミニウムベース100の熱膨張係数が20×10-6/℃であり、両者においてかなり熱膨張係数が異なっている。
本願発明者はこの点に注目し、止めねじ300(コバール)とアルミニウムベース100の熱膨張係数の差によって高温時に熱応力が発生し、この熱応力の影響で比較的強度の弱いセラミックスチャック部200にクラックが発生すると推測し、その対策を検討した。
以下に説明する本実施形態の静電チャックではそのような問題を解消することができる。
(実施の形態)
図2は本発明の実施形態の静電チャックを示す断面図、図3は同じく静電チャックを示す平面図である。
図2に示すように、本実施形態の静電チャック1では、アルミニウムベース10の上にセラミックスチャック部20が配置されている。セラミックスチャック部20は、セラミックス部22とその中に内蔵されたESC電極24とにより構成される。セラミックスチャック部20の上にウェハ5(基板)が載置される。
アルミニウムベース10は、アルミニウムのみから形成されていてもよいし、あるいは、アルミニウム合金から形成されていてもよい。セラミックスチャック部20のセラミックス部22は好適にはアルミナ(Al23)系が使用されるが、他のセラミックス材料を使用してもよい。
アルミニウムベース10には、ねじ止め用開口部10aが設けられている。ねじ止め用開口部10aは大径の円柱穴の上に小径の円柱穴が配置されて構成され、側面途中にリング状の段差面Sが設けられている。ねじ止め用開口部10aの段差面Sは、アルミニウムベース10の基板方向(水平方向)と平行となって形成されている。
図2の部分拡大図を参照すると、セラミックスチャック部20の下面側において、アルミニウムベース10のねじ止め用開口部10aに対応する部分には、ねじ止め用開口部10aより一回り大きな径の凹部20aが設けられている。
そして、アルミニウムベース10のねじ止め用開口部10aに止めねじ30(ボルト)が挿入されている。止めねじ30は、棒状のねじ部30aとそれより径大のヘッド部30bとから構成され、ねじ部30aの外面にはねじ山(不図示)が刻まれている。止めねじ30のヘッド部30bがろう材32によってセラミックスチャック部20の凹部20aの底面に接合されている。
セラミックスチャック部20の凹部20aに止めねじ30の径大のヘッド部30bをろう材32で接合することにより、アンカー効果によって止めねじ30の接合強度を強くすることができる。
止めねじ30をろう材32でセラミックスチャック部20に接合するには、まず、セラミックスチャック部20の凹部20aに銀・銅合金板(銀ろう)を配置した状態で、アルミニウムベース10のねじ止め用開口部10aに止めねじ30のヘッド部30bを配置する。さらに、840℃程度の温度で熱処理することによって銀・銅合金板を溶融させることにより、止めねじ30のヘッド部30bがろう材32によってセラミックスチャック部20に接合される。
また、中央部に開口部が設けられた平座金(平ワッシャー)40が止めねじ30に挿通されて、アルミニウムベース10のねじ止め用開口部10aの段差面Sに配置されている。さらに、中央部の開口部の側面に止めねじ30に対応するねじ山(不図示)が刻まれたUナット50が止めねじ30のねじ部30aに回し込まれて締め付けられている。Uナット50は平座金40を介してねじ止め用開口部10aの段差面Sに固定され、アルミニウムベース10の下面を上側に押し込んでいる。
このようにして、セラミックスチャック部20の下面に連結された止めねじ30がUナット50及び平座金40によってアルミニウムベース10側に締め付けられることにより、アルミニウムベース10がセラミックスチャック部20にねじ止めされている。
本実施形態では、止めねじ30は銅(Cu)から形成される。銅から形成される止めねじ30とは、銅のみから形成されていてもよいし、あるいは銅合金から形成されていてもよく、銅を主成分とする金属から形成されることを意味する。また、平座金40及びUナット50はステンレス鋼(SUS)から形成される。
後述するように、本実施形態では、止めねじ30をコバールよりもアルミニウムベース10の熱膨張係数に近似する銅から形成することにより、高温に設定する際の熱応力の発生を抑制してセラミックスチャック部20へのクラック発生を防止するようにしている。
また、アルミニウムベース10の上面側において、ねじ止め用開口部10aを取り囲むようにリング状に凹部10bが設けられている。そして、アルミニウムベース10の凹部10bにOリング12が配置されており、アルミニウムベース10とセラミックスチャック部20とがOリング12でシールされている。
静電チャック1を製造装置の真空チャンバに取り付ける際に、アルミニウムベース10の開口部10aから空気が真空チャンバにリークしないようにOリング12でシールされて、真空チャンバ内のリークの発生を防止することができる。
図3に示すように、図2の静電チャック1を上側からみると、円盤状のセラミックスベース10の上にその周縁部が露出するようにそれより小さな面積の円盤状のセラミックスチャック部20が配置されている。
アルミニウムベース10の露出する周縁側には、製造装置の真空チャンバに取り付けるための取り付け穴14がリング状に並んで設けられている。また、アルミニウムベース10のねじ止め用開口部10aはセラミックスチャック部20の周縁部に対応する位置にリング状に並んで配置されている。
また、セラミックスチャック部20及びアルミニウムベース10の中央部には、ウェハを上下に移動するためのリフトピンが挿通されるリフトピン用開口部16が3つ設けられている。リフトピンでウェハを上下に移動することにより、搬送ロボットによってウェハを自動搬送することができる。
また、リフトピン用開口部16からヘリウム(He)などの不活性ガスをセラミックスチャック部20の上側に供給してもよい。セラミックスチャック部20とウェハとの間に不活性ガスを流すことにより、加熱された静電チャックの熱を効率よくウェハに伝導することができる。あるいは、不活性ガスを供給するガス用開口部を別途設けるようにしてもよい。
図2及び図3の例では、セラミックスチャック部20に内蔵されるESC電極24(図3の円状破線部)は単極タイプであり、セラミックスチャック部20の主要部に1つの電極として設けられる。
あるいは、図4(a)〜(d)に示すような双極タイプのESC電極を使用してもよい。図4(a)〜(d)ではESC電極のみが示されている。図4(a)では、図3のセラミックスチャック部20の左右に2つのESC電極24a,24bが分離されて配置されている。図4(b)では、図3のセラミックスチャック部20の中心側と周縁側で2つのESC電極24a,24bが分離されて配置されている。
図4(c)では、図3のセラミックスチャック部20の左右側から2つのESC電極24a,24bがくし歯状に延在して分離されて配置されている。また、図4(d)では、図3のセラミックスチャック部20に渦巻状に2つのESC電極24a,24bが湾曲して分離されて配置されている。
図4(a)〜(d)に示すような双極タイプのESC電極24a,24bを採用する場合は、2つの分離されたESC電極24a,24bにプラス(+)及びマイナス(−)の電圧がそれぞれ印加される。
本願発明者は、前述した関連技術の問題点を解消すべく鋭意研究した結果、止めねじ30の材料として、コバール(熱膨張係数:3.7×10-6/℃)よりもアルミニウムベース10の熱膨張係数(20×10-6/℃)に近似した熱膨張係数(17×10-6/℃)を有する銅を使用することを見出した。
アルミニウムベース10と止めねじ30と間で熱膨張係数を近似させることにより、静電チャック1を高温にする際に、熱応力の発生を抑制することができる。その結果、セラミックスチャック部20にクラックが発生することが防止される。
本願発明者は、前述した図2及び図3の静電チャック1を実際に作成し、作成工程及び高温試験においてセラミックスチャック部20にクラックが発生するかどうか調査した。
図5の工程フローチャートに示すように、まず、アルミニウムベース10上にセラミックスチャック部20をねじ止めする工程(ステップS1)、その後のセラミックスチャック部20の表面を研磨して平坦化する工程(ステップS2)では、クラックが発生していないことを確認した。
その後に、温度:250℃、処理時間:2時間の高温試験を5回繰り返したところ(ステップ3〜ステップ7)、各ステップS3〜S7後においてセラミックスチャック部20にクラックは発生しなかった。さらに、試験温度を上昇させ、温度:300℃、処理時間:2時間の高温試験(ステップS8)を行っても、セラミックスチャック部20にクラックは発生しなかった。
このように、止めねじ30を銅から形成することにより、セラミックスチャック部20にクラックが発生することが防止される。前述したように、アルミニウムベース10と止めねじ30と間で熱膨張係数を近似させることにより、熱応力の発生を抑制できるからである。
また、本願発明者は、静電チャックの高温試験を行う前後において(図5のステップS2の後とステップ8の後)、セラミックスチャック部20の直径方向の表面形状をろ波うねり曲線によって調査した。
図6(a)に示すように、高温試験を行う前では、セラミックスチャック部20の表面うねりは直径方向において2〜3μm以下であった。図6(b)に示すように、高温試験を行った後では、表面うねりは高温試験前からほとんど変化せず、セラミックスチャック部20の表面うねりは直径方向において2〜3μm以下であった。
このように、本実施形態の静電チャック1は、高温になるとしても、セラミックスチャック部20へのクラック発生が防止される共に、表面の平滑性が維持され、静電吸着の十分な信頼性が得られることが分かった。
なお、前述した図2の静電チャック1において、止めねじ30を締め付けて固定する平座金40やUナット50はステンレス鋼(熱膨張係数:18×10-6/℃)からなる。セラミックスチャック部20へのクラックの発生は、止めねじ30とアルミニウムベース10との熱膨張係数によって概ね決まるので、平座金40やUナット50は各種の金属材料から形成することができる。平座金40やUナット50を止めねじ30と同様に銅から形成してもよい。
本実施形態の静電チャック1は200〜400℃の温度に加熱されて使用されるため、内部に又は外部にヒータ機能を備えている。図7に示すように、前述した図2の静電チャック1のようにヒータが内蔵されていない場合は、その下側にヒータ部60が別途配置される。ヒータ部60としてはヒータ電極やランプヒータなどが使用される。
ヒータ部60が下側に取り付けられたヒータ付静電チャックを製造装置のチャンバに取り付けてもよいし、あるいはランプヒータなどからなるヒータ部60が備えられた製造装置のチャンバに静電チャック1を取り付けてもよい。
図8及び図9には、静電チャックにヒータが内蔵された形態が示されている。図8に示すように、セラミックスチャック部20内のESC電極24の下にヒータとしてヒータ電極62が内蔵されていてもよい。つまり、セラミックスチャック部20は、セラミックス部22、ESC電極24及びヒータ電極62から構成される。
この場合は、セラミックスチャック部20を形成するためのグリーンシートでESC電極24及びヒータ電極62をそれぞれ挟み、その積層体を焼結することによりESC電極24及びヒータ電極62が内蔵されたセラミックスチャック部20を得ることができる。ESC電極24及びヒータ電極62の材料としては、タングステンペーストなどが使用される。
あるいは、図9に示すように、アルミニウムベース10内にヒータとしてヒータ電極62を内蔵させることも可能である。
ヒータ電極62は、1つの電極として設けてもよいし、ヒータゾーンを複数に分割して独立させ、発熱させるヒータゾーンを任意に選択できるようにしてもよい。例えば、静電チャックの中心部と周縁部とにヒータ電極62を分離して設けることにより、静電チャックの全体、中心部のみ又は周縁部のみを選択して発熱させることができる。あるいは、ヒータ電極62が分離されたそれぞれ領域の設定温度を変えて制御することも可能である。
本実施形態の静電チャック1では、セラミックスチャック部20の上にウェハ5(基板)が載置され、ESC電極24に所定の電圧が印加され、両者の間に発生した力によってウェハ5がセラミックスチャック部20の上に静電吸着される。さらに、ヒータ部60又はヒータ電極62に所定の電圧が印加されて熱が発生し、ウェハ5が加熱されて所定の温度に制御される。
前述したように、本実施形態の静電チャック1では、高温(200〜400℃)に設定されるとしてもセラミックスチャック部20にクラックが発生しないので、ウェハ5を高温に制御した状態で信頼性よく処理することができる。
本実施形態の静電チャックは、半導体ウェハプロセス又は液晶ディスプレイの素子基板の製造プロセスなどで使用されるCVD装置、PVD装置 又はドライエッチング装置などに好適に使用される。
1…静電チャック、5…ウェハ(基板)、10…アルミニウムベース、10a…ねじ止め用開口部、10b,20a…凹部、12…Oリング、14…取り付け穴、16…リフトピン用開口部、20…セラミックスチャック部、22‥セラミックス部、24,24a,24b…ESC電極、30…止めねじ、32…ろう材、40…平座金、50…Uナット、60…ヒータ部、62…ヒータ電極、S…段差面。

Claims (6)

  1. アルミニウムベースと、
    前記アルミニウムベースの上に配置され、基板が載置されるセラミックスチャック部と、
    前記アルミニウムベースに設けられた開口部と、
    前記開口部に挿入され、ろう材によって前記セラミックスチャック部の下面に接合されて、銅から形成された止めねじと、
    前記止めねじに締め込まれて、前記アルミニウムベースの下面を押し込むナットと、
    前記アルミニウムベースの開口部の周囲の部分に設けられた凹部と、
    前記凹部に配置され、前記アルミニウムベースと前記セラミックスチャック部とをシールするOリングとを有し、
    ヒータによって加熱されて使用されることを特徴とする静電チャック。
  2. 前記ヒータは、前記セラミックスチャック部又は前記アルミニウムベースに内蔵されるか、あるいは、前記静電チャックの下に配置されることを特徴とする請求項1に記載の静電チャック。
  3. 前記セラミックスチャック部の下面側において、前記アルミニウムベースの開口部に対応する部分に凹部が設けられており、
    前記止めねじは前記セラミックスチャック部の凹部の底面に接合されていることを特徴とする請求項1に記載の静電チャック。
  4. 前記アルミニウムベースの開口部の側面途中にリング状の段差面が設けられており、前記ナットは平座金を介して前記段差面に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の静電チャック。
  5. 前記静電チャックは、200乃至400℃の温度に加熱されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の静電チャック。
  6. 前記ナットは、銅又はステンレス鋼から形成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の静電チャック。
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