JP2009180589A - リサイクル燃料集合体収納用バスケット及びリサイクル燃料集合体収納容器 - Google Patents

リサイクル燃料集合体収納用バスケット及びリサイクル燃料集合体収納容器 Download PDF

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Abstract

【課題】リサイクル燃料集合体収納用バスケットを構成する部材の切削加工を低減すること。
【解決手段】複数の第1の板状部材10の長辺側端部10LT1、10LT2同士を当接させて積み重ねる。そして、積み重ねられた第1の板状部材10の側面10Sに連結部材30を取り付けて複数の第1の板状部材を連結して板状部材連結体100を構成する。さらに、板状部材連結体100を対向して配置するとともに、第1の板状部材10の側面10Sから突出する連結部材30に、長辺側端部の両方に凹部が形成される第2の板状部材20の凹部を差し込んで、リサイクル燃料集合体収納用バスケット1を構成する。そして、第1の板状部材10と第2の板状部材20とで囲まれる空間に、リサイクル燃料集合体を収納する。
【選択図】 図3

Description

この発明は、リサイクル燃料集合体を収納するリサイクル燃料集合体収納用バスケット及びリサイクル燃料集合体収納容器、並びにリサイクル燃料集合体収納用バスケットの製造方法に関する。
原子力発電所等で用いられる核燃料集合体であって、原子炉に装荷され燃焼させた後に原子炉から取り出した使用済の核燃料集合体を、リサイクル燃料集合体という。リサイクル燃料集合体は、核分裂生成物(FP)など高放射能物質を含むので、通常、原子力発電所等の冷却ピットで所定期間冷却される。その後、放射線の遮蔽機能を有するリサイクル燃料集合体収納容器であり、輸送、貯蔵に用いるキャスクに収納され、車両又は船舶で再処理施設又は中間貯蔵施設に搬送され、再処理を行うまで貯蔵される。
リサイクル燃料集合体をキャスク内に収容するにあたっては、中性子吸収能を有する材料で構成され、かつリサイクル燃料集合体が収納されるセルと呼ばれる収納空間を集合させたリサイクル燃料集合体収納用バスケットを用いる。そして、リサイクル燃料集合体は、このリサイクル燃料集合体収納用バスケットに形成された複数の収納空間に1体ずつ挿入される。これによって、輸送中のリサイクル燃料集合体を適切な間隔に保つとともに臨界に達しないようにしており、かつ、輸送中の振動や想定される事象等に対する適切な保持力を確保している。このようなリサイクル燃料集合体収納用の従来例としては、例えば特許文献1に、B(ボロン)−Al(アルミニウム)材を用いた板状の部材を互に直交させて組み合わせて、リサイクル燃料集合体を格納する空間を構成するものが開示されている。
特開2001−201595号公報
ところで、ボロンは硬度が高いため、B−Al材は切削が困難な材料である。このため、特許文献1に開示されたリサイクル燃料集合体収納用バスケットは、板状の部材の切削が困難であり、製造に手間を要する。また、特許文献1に開示されたリサイクル燃料集合体収納用バスケットは、切削により材料の無駄が発生する。
そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、リサイクル燃料集合体収納用バスケットを構成する部材の切削加工を低減できるリサイクル燃料集合体収納用バスケット及びリサイクル燃料集合体収納容器、並びにリサイクル燃料集合体収納用バスケットの製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットは、長辺側端部同士が当接して積み重ねられる複数の第1の板状部材と、前記第1の板状部材が積み重ねられる方向に向かって延出し、かつ積み重ねられた前記第1の板状部材の側面に取り付けられて、複数の前記第1の板状部材を連結するとともに前記側面から突出する複数の連結部材と、長辺側端部の両方に凹部が形成され、前記凹部に前記連結部材が嵌め込まれる複数の第2の板状部材と、を含み、前記第1の板状部材と前記第2の板状部材とで囲まれる空間にリサイクル燃料集合体が収納されることを特徴とする。
このリサイクル燃料集合体収納用バスケットは、第1の板状部材を積み重ね、かつ連結部材で連結して板状部材連結体を構成するとともに、連結部材同士が対向するように複数の板状部材連結体を配置して、連結部材に第2の板状部材の凹部を差し込んで構成される。リサイクル燃料集合体収納用バスケットを構成する部材である第1の板状部材及び第2の板状部材及び連結部材は、例えば押し出し成形によって製造できる。このため、本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットによれば、リサイクル燃料集合体収納用バスケットを構成する部材の切削加工を低減できる。
本発明の望ましい態様としては、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、前記第1の板状部材及び前記第2の板状部材は、長手方向に貫通する貫通孔を備えることが好ましい。これによって、特に、PWR(Pressurized Water Reactor)用のリサイクル燃料集合体を格納するバスケットでは、貫通孔をリサイクル燃料集合体からの高速中性子を減速させるためのフラックストラップとすることができる。
本発明の望ましい態様としては、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、前記連結部材は、長手方向に垂直な断面が台形形状であり、前記断面における上底が前記第1の板状部材の側面と接することが好ましい。また、本発明の望ましい態様としては、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、前記第2の板状部材の前記凹部は、長手方向に垂直な断面が台形形状であり、前記断面における上底側が前記第1の板状部材の側面と接することが好ましい。このように、連結部材の断面を台形形状とし、第2の板状部材の長辺側端部に連結部材とかみ合う凹部を形成することで、第2の板状部材が連結部材から脱落することを回避でき、リサイクル燃料集合体収納用バスケットの組み立てや取り扱いが容易になるとともに、第1の板状部材と第2の板状部材とのずれを抑制できる。
本発明の望ましい態様としては、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、前記第2の板状部材と前記連結部材とは、異なる材料で構成されることが好ましい。第2の板状部材と連結部材とが同種の材料である場合、かじりにより第2の板状部材や連結部材が欠損することがあるが、両者を異なる材料とすることで、これを抑制できる。
ここで、異なる材料とすることには、基材が同じで、酸化処理や、溶射、あるいはめっきに代表される表面処理で、表面のみを第2の板状部材とは異なる特性を持たせてかじりを防止することや、黒鉛等に代表される潤滑層を第2の板状部材や連結部材の表面にコートすることや、表面処理と潤滑層のコートとを併用することや、基材そのものが、第2の板状部材の強度や硬度と比較して相対的に高強度かつ高硬度(ステンレスや炭素鋼、チタン等)である素材を用いること等が含まれる。また、異なる材料として、第2の板状部材よりも軟質の素材を連結部材に選定してもよいが、この場合は、荷重を分散して受け止めるために、連結部材を増加させるか、大きくする必要がある。このため、安価なリサイクル燃料集合体収納用バスケットとすることを目的とする場合には好ましくない。しかしながら、貯蔵専用容器等のバスケットのように、想定される荷重が輸送・貯蔵兼用容器よりも軽減される場合には、連結部材に軟質の素材を選択する余地がある。
本発明の望ましい態様としては、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、前記連結部材は、前記第1の板状部材が積み重ねられる方向の異なる位置で分割されていることが好ましい。このように、第1の板状部材が積み重ねられる方向、すなわち連結部材の長手方向の異なる位置で連結部材を分割して、第1の板状部材の側面に取り付けて、第1の板状部材の連結体である板状部材連結体(隔壁)を構成する。これによって、連結部材の全長、すなわち長手方向の寸法を短くできるので、連結部材の材料と第1の板状部材の材料とが異なることに起因する熱伸びの違いによる影響を緩和できる。
本発明の望ましい態様としては、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、前記連結部材は、締結手段によって前記第1の板状部材に取り付けられることが好ましい。これによって、連結部材を第1の板状部材へ確実に固定して、複数の板状部材を確実に連結できる。
本発明の望ましい態様としては、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、前記連結部材の側部には長孔が設けられ、前記締結手段が前記長孔を貫通することが好ましい。この長孔により、締結手段に対して連結部材がずれる余地が残されるので、連結部材と第1の板状部材との相対的な移動が許容される。その結果、連結部材の材料と第1の板状部材の材料とが異なる場合の熱伸びの違いに起因して発生する熱応力を緩和できる。
本発明の望ましい態様としては、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、前記締結手段と前記連結部材との間及び前記締結手段と前記第1の板状部材との間には、前記第2の板状部材からの荷重を支持する荷重支持手段が介在することが好ましい。これによって、第2の板状部材から連結部材を介して締結手段へ伝達される荷重を荷重支持手段で受けることができるので、締結手段に作用する応力を抑制できる。
本発明の望ましい態様としては、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、前記荷重支持手段と前記第1の板状部材との間、前記荷重支持手段と前記第2の板状部材との間の少なくとも一方には、前記荷重支持手段の回転を抑制する回転抑制部材が設けられることが好ましい。例えば、荷重支持部材に断面が円形のキーを用いる場合には、回転抑制部材によって荷重支持手段の回転が抑制されるので、締結手段で連結部材と第1の板状部材とを取り付ける作業が容易になる。これによって、作業効率が向上する。
本発明の望ましい態様としては、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、前記第1の板状部材の前記貫通孔の内部に前記第1の板状部材よりも剛性の高い材料で構成される補強部材を配置するとともに、前記補強部材と前記締結手段とを結合することが好ましい。このような構成により、補強部材で第1の板状部材に作用する荷重の一部を受けることができるので、リサイクル燃料集合体収納用バスケットをより強固に構成できる。また、例えば、締結手段にボルトやねじ等を用いる場合、ナットと結合させるが、この構成によれば、第1の板状部材へのねじ孔加工が不要になる。
本発明の望ましい態様としては、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットにおいて、前記第1の板状部材の側面には、複数の前記第1の板状部材を積み重ねる方向に向かう溝が形成され、前記連結部材は前記溝にはめ込まれることが好ましい。これによって、連結部材から第1の板状部材へ入力される荷重は、連結部材と溝とが係合する部分で受けることができる。その結果、連結部材を第1の板状部材に固定する締結手段に作用する前記荷重を大幅に低減できるので、締結手段を小型化したり、締結手段の数を低減したりすることができる。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るリサイクル燃料集合体収納容器は、開口部とキャビティとを備える胴と、前記開口部に取り付けられて、前記キャビティを密封する蓋と、前記キャビティ内に配置される、前記リサイクル燃料集合体収納用バスケットと、を備えることを特徴とする。
このリサイクル燃料集合体収納容器は、本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットを備えるので、リサイクル燃料集合体収納用バスケットを構成する部材の切削加工を低減できる。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットの製造方法は、複数の第1の板状部材を、その長辺側端部同士を当接させて積み重ねる手順と、複数の前記第1の板状部材を、前記第1の板状部材の側面に取り付けられて前記側面から突出する連結部材によって連結して、板状部材連結体を複数構成する手順と、複数の前記板状部材連結体の側面同士を向かい合わせ、かつ前記連結部材同士を対向させて配置する手順と、対向する前記連結部材に、長辺側端部の両方に凹部が形成された第2の板状部材の前記凹部を差し込む手順と、を含むことを特徴とする。このリサイクル燃料集合体収納用バスケットの製造方法によれば、リサイクル燃料集合体収納用バスケットを構成する部材の切削加工を低減できる。
本発明は、リサイクル燃料集合体収納用バスケットを構成する部材の切削加工を低減できる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この発明を実施するための最良の形態(以下実施形態という)によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲内にあるものが含まれる。以下に説明するリサイクル燃料集合体格納用バスケットは、主として輸送、貯蔵用キャスクに使用するものであるが、これに限定されるものではない。例えば、貯蔵目的のコンクリートキャスク、あるいはキャニスタやリサイクル燃料集合体貯蔵プールのラックに使用できる。本発明は、PWR、BWR(Boiling Water Reactor)いずれに用いられるリサイクル燃料集合体に対しても適用できる。
(実施形態1)
実施形態1は、複数の第1の板状部材の長辺側端部同士を当接させて積み重ねるとともに、積み重ねられた第1の板状部材の側面に連結部材を取り付けて複数の第1の板状部材を連結し、さらに、第1の板状部材の側面から突出する連結部材に、長辺側端部の両方に凹部が形成される第2の板状部材の凹部を差し込んでリサイクル燃料集合体収納用バスケットを構成する。そして、第1の板状部材と第2の板状部材とで囲まれる空間にリサイクル燃料集合体を収納する点に特徴がある。実施形態1に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケットについて説明する前に、リサイクル燃料集合体収納容器について説明する。なお、以下の説明では、リサイクル燃料集合体格納用バスケットを、必要に応じてバスケットと略称する。
図1は、リサイクル燃料集合体収納容器の一例であるキャスクの概要を示す断面図である。図2は、図1に示したキャスクのA−A断面図である。図1に示すように、キャスク200は、蓋200Tと胴200Bとから構成されて、胴200Bの内部にリサイクル燃料集合体を収納してから蓋200Tにより密封される。キャスク200の胴200Bは、図2に示すように、筒状の胴本体201と、胴本体201の外周に取り付けられる伝熱フィン207と、伝熱フィン207のもう一方の長辺側端部に取り付けられる外筒205と、胴200Bの外周と伝熱フィン207と外筒205とで構成される空間に充填される中性子遮蔽材209とで構成される。胴本体201は、γ線を遮蔽する機能を発揮させるため、十分な厚みを有する炭素鋼やステンレス鋼で製造される。なお、炭素鋼で胴本体201を製造する場合、十分なγ線遮蔽機能を発揮させるために、胴本体201の厚さは20〜30cmとしている。
胴本体201には、溶接によって筒状の胴本体201に底板を取り付けて構成することができる。また、胴本体201の外形に合わせた内部形状を持つコンテナ内に金属ビレットを装入し、胴本体201の内形に合わせた外形を持つ穿孔ポンチでこの金属ビレットを熱間成形することによって胴本体201と底板とを1体に成形してもよい。さらには、鋳造によって胴本体201を製造してもよい。
胴本体201の内部は、リサイクル燃料集合体を格納するバスケット1が収納されるキャビティ201Cとなる。このキャビティ201Cの軸(キャビティ軸Z)方向に垂直な断面内形状は円形であるが、キャスク200の仕様に応じて、八角形や四角形、略十字型・階段状等の断面内形状を持つキャビティも使用できる。本実施形態において、キャビティ201Cの断面内形状は円形であるため、外形が多角形のバスケット1を収納する際には、第1スペーサ202a〜第5スペーサ202eを、バスケット1とキャビティ201Cとの間に介在させて、バスケット1をキャビティ201C内へ位置決めする。なお、第1スペーサ202a〜第5スペーサ202eに、バスケット1を構成する板状部材が嵌め合わされる溝を設け、第1スペーサ202a〜第5スペーサ202eと前記板状部材とを焼き嵌めや冷やし嵌め等によって組み合わせてもよい。
ここで、バスケット1は、その外周面をキャビティ201Cの内壁と接するようにすることが好ましい。これによって、未臨界機能を確保しつつ、容器との熱の受け渡しが広い面で行なわれるので少ない温度差で伝熱ができる。これによって、B−Al材と比較して、伝熱性に劣るB−SUS材を使用した場合でも収納物の温度を低く保つことができ、また、B−Al材の場合は収納物の温度をより低く保つことができる。
キャビティ201C内にリサイクル燃料集合体を収納した後は、キャビティ201Cの内部から放射性物質が漏洩することを防止するため、一次蓋200T1、二次蓋200T2及び三次蓋T3(図1)を前記胴の開口部に取り付けて、キャビティ201Cを密封する。そして、密封性能を確保するため、一次蓋200T1及び二次蓋200T2と胴本体201との間には金属又はエラストマー、あるいは金属とエラストマーとからなるガスケットを設ける。三次蓋T3は、一次蓋T1や二次蓋T2をさらにバックアップする目的で用いるが、この蓋構造は要求される仕様によっては一次蓋や二次蓋迄のものであってもよい。
胴本体201の外周には、板状部材で作られた複数の伝熱フィン207が放射状に取り付けられている。この伝熱フィン207は、アルミニウム板、銅板等といった熱の良導体で作られており、胴本体201の外周に溶接その他の接合手段によって、熱がよく伝わるようにしている。また、伝熱フィン207の外側には、厚さ数cmの炭素鋼で作られた外筒205が、溶接その他の接合手段によって取り付けられている。キャビティ201C内に収納されたリサイクル燃料集合体は崩壊熱を発生する。この崩壊熱は、バスケット1及び胴本体201を伝わってから、伝熱フィン207を介して外筒205に伝導されて、外筒205の表面から大気中に放出される。
胴本体201と外筒205と二枚の伝熱フィン207とで囲まれる空間には、中性子を遮蔽するため、中性子遮蔽機能を有する材料(中性子遮蔽材209)が充填されている。このような機能を持つ材料としては、水素を多く含有する高分子材料であるレジン、ポリウレタン、又はシリコンその他の中性子遮蔽材料を使用することができる。この中性子遮蔽材料によって、リサイクル燃料集合体から放出される中性子を遮蔽し、キャスク200の外部へ漏洩する中性子を規制値よりも少なくする。
キャスク200は、リサイクル燃料集合体を収納した後、輸送及び貯蔵するために使用される。キャスクを輸送する場合には、図1に示すように、キャスクの軸、すなわちキャビティ軸Zの方向における両端部に緩衝体204を取り付けて、万一キャスク200の落下事故等が発生した場合でも、容器の十分な密封性能と収納物の健全性とを確保できるようにされる。次に、本実施形態に係るバスケットについて説明する。
図3は、実施形態1に係るバスケットを示す斜視図である。図4は、実施形態1に係るバスケットにおいて連結部材を第1の板状部材に取り付ける部分を示す断面図である。図5は、実施形態1に係るバスケットを示す一部拡大図である。図6−1は、実施形態1に係るバスケットを構成する第1の板状部材の側面図である。図6−2は、実施形態1に係るバスケットを構成する第1の板状部材の正面図である。図7は、実施形態1に係るバスケットを構成する第1の板状部材の変形例を示す正面図である。図6−3〜図6−5は、実施形態1に係るバスケットを構成する第1の板状部材の変形例を示す正面図である。図8−1は、実施形態1に係るバスケットを構成する第2の板状部材の側面図である。図8−2は、実施形態1に係るバスケットを構成する第2の板状部材の正面図である。図9−1は、実施形態1に係るバスケットを構成する連結部材の斜視図である。図9−2は、実施形態1に係るバスケットを構成する連結部材の正面図である。
バスケット1は、第1の板状部材10と第2の板状部材20と連結部材30とを組み合わせて構成される。図6−1、図6−2に示すように、第1の板状部材10は、側面視が矩形形状の部材であり、4つの端部を有する。側面視において第1の板状部材10の長辺に相当する2つの端部が長辺側端部10LT1、10LT2であり、側面視において第1の板状部材10の短辺に相当する2つの端部が短辺側端部10STである。長辺側端部10LT1には第1の板状部材10の長手方向に向かう突起部(凸条)11が設けられ、長辺側端部10LT2には第1の板状部材10の長手方向に向かう突起部11と嵌め合う溝部12が設けられる。
長辺側端部10LT2には、第1の板状部材の長手方向に向かう2個の突起部である脚部15が設けられ、脚部15同士で囲まれた部分が溝部12となる。図3に示すように、第1の板状部材の長辺側端部10LT1、10LT2同士を当接させて積み重ねる場合、長辺側端部10LT1の突起部11と長辺側端部10LT2の溝部12とが嵌め合わされる。このとき、長辺側端部10LT2の脚部15が、長辺側端部10LT1の肩部11aに当接する。
第1の板状部材の側面10Sには、連結部材30に第1の板状部材10を取り付けるための締結手段であるボルト40によって連結部材30を取り付けるためのねじ孔10Hが設けられる。また、第1の板状部材10は、長手方向に向かう貫通孔13を備える。本実施形態では、2個の貫通孔13が第1の板状部材10に設けられる。2個の貫通孔13は、第1の板状部材10の内部に設けられる仕切り部(リブ)14によって仕切られる。これによって、第1の板状部材10は、第1の板状部材10の厚さ方向、すなわち第1の板状部材10の側面10Sと直交する方向の強度が向上する。また、貫通孔13は、中性子のフラックストラップとして機能する。
第1の板状部材の変形例としては、図6−3に示す第1の板状部材10Aのように、貫通孔13Aが1つのものや図6−4に示す第1の板状部材10Bのように、貫通孔13Bが3つのものがある。また、図6−5に示す第1の板状部材10Cのように、両方の長辺側端部に溝部12Cを設けて、隣接する溝部12Cを埋めることのできる部材11Cを介して第1の板状部材10Cを積上げてもよい。
図7に示すように、第1の板状部材10の貫通孔13内に、補強部材50を配置してもよい。補強部材50は、第1の板状部材10よりも剛性の高い材料で構成されており、補強部材50の長さ(補強部材50の長手方向における寸法)は貫通孔13の全長と略同じである。このように、第1の板状部材10よりも剛性の高い補強部材50を貫通孔13内に配置することにより、第1の板状部材10の曲げに対する強度をさらに向上させることができる。例えば、第1の板状部材10に、後述する、ボロンを含むアルミニウム材料を用いる場合、補強部材50は、ステンレスを用いる。また、長手方向に貫通する貫通孔を備える中空状の補強部材50aを用い、フラックストラップ機能に配慮したものとしてもよい。さらに、一定の間隔、例えば、リサイクル燃料集合体の格子に接する位置にのみ、補強部材50や補強部材50aを挿入し、その他の部分は第1の板状部材10のみとするとバスケット1の質量増加を抑制できる。
図8−1、図8−2に示すように、第2の板状部材20は、上述した第1の板状部材10と同様に、側面視が矩形形状の部材であり、4つの端部を有する。側面視において第2の板状部材20の長辺に相当する2つの端部が長辺側端部20LTであり、側面視において第2の板状部材20の短辺に相当する2つの端部が短辺側端部20STである。長辺側端部20LTには、第2の板状部材20の長手方向に向かう凹部21が設けられる。凹部21は、第1の板状部材10の側面10Sに取り付けられる連結部材30と嵌め合わされる。
第2の板状部材20は、長手方向に向かう貫通孔23を備える。本実施形態では、2個の貫通孔23が第2の板状部材20に設けられる。2個の貫通孔23は、第2の板状部材20の内部に設けられる仕切り部(リブ)24によって仕切られる。これによって、第2の板状部材20は、第2の板状部材20の厚さ方向、すなわち第2の板状部材20の側面20Sと直交する方向の強度が向上する。また、貫通孔23は、中性子のフラックストラップとして機能する。
図3に示す、第1の板状部材10を複数段積み重ねるとともに連結部材30で連結して構成された板状部材連結体(隔壁)100を向かい合わせ、かつ連結部材30同士を対向させて配置した状態で、第2の板状部材20が備える両方の凹部21が、それぞれの連結部材30に差し込まれる。凹部21は、あり溝であって、図8−2に示す溝部開口部21Hから凹部21の内部、すなわち第2の板状部材20の貫通孔23に向かうにしたがって広がる形状である。これによって、凹部21は、断面が台形形状の連結部材30とかみ合って、第2の板状部材20が連結部材30から脱落することを回避する。また、第2の板状部材20は、隣接する板状部材連結体100同士を連結する機能も有する。
このあり溝による結合構造では、第1の板状部材10を任意の位置に設けることができるので、従来の構造(例えば、特開2001−166089号公報の図21〜図23)ではできなかった、異なる位置でのセルの積み重ねを実現できる。また、従来の構造(例えば、特開2001−166089号公報の図21〜図23)では、バスケットの中心部から外周面まで多くの接合部が存在し、バスケットの中心部領域から外周部への伝熱を阻害するおそれがあるが、図3に示すバスケット1のあり溝による結合構造では、第1の板状部材10が、バスケット1の中心部から外周面まで、1本の板状部材で構成しているので、バスケット1の中心部領域から外周部への伝熱が容易になる。
さらに別の従来の構造(例えば、特開2004−069620号公報の図22)では、異なる位置でセルを積み重ねると、板状部材の接合面が小さくなり、バスケットの中心部領域から外周部への伝熱が容易ではない。また、板状部材を整列して積み重ねても、バスケットの中心部から外周面まで多くの接合部が存在し、バスケットの中心部領域から外周部への伝熱を阻害するおそれがある。図3に示すバスケット1のあり溝による結合構造では、セルを構成する第1の板状部材10及び第2の板状部材20の半分は、バスケット1の中心部から外周面まで、1本の第1の板状部材10で構成されるので、バスケット1の中心部領域から外周部への伝熱が容易になる。
また、さらに別の従来の構造(例えば、特開2004−020568号公報の図2)では、異なる位置でセルを積み重ねることはできるが、要素に係合部分のために凹部を設けることで、板の厚みから凹部の深さを除くことになる。その結果、伝熱面積を小さくし、機械的な剛性も小さいものになるおそれがある。これに対して、図3に示すバスケット1のあり溝による結合構造では、第1の板状部材10や第2の板状部材20には大きい凹部(深い切欠や大きい切欠等)を設けないので、伝熱性能も機械的剛性も良好になる。
第1の板状部材10及び第2の板状部材20は、未臨界機能の確保と軽量化のため、B10(ボロン)を含むAl(アルミニウム)材料(以下、ボロン−アルミニウム材という)によって製造される(以下同様)。Bは、B4C(炭化ボロン)のようなボロン化合物であってもよい。第1の板状部材10及び第2の板状部材20は、例えば、粉末冶金により製造したボロンアルミのビレットを熱間圧延や熱間押出成形することによって製造できる。
同種の材料同士をすり合わせると、かじりによる材料の欠損が発生するおそれがある。本実施形態において、連結部材30については特に材料は規定しないが、少なくとも第2の板状部材20に接する連結部材30の表面は、第2の板状部材20とは異なる材料で構成(酸化処理や、溶射、あるいはめっきに代表される表面処理で第2の板状部材20とは異なる特性を持たせてかじりを防止してもよいし、表面に黒鉛等に代表される潤滑層をコートしても良いし、表面処理と潤滑層のコートを併用してもよい)されることが好ましい。また、表面も内部も第2の板状部材20とは異なる材料であってもかじり防止には好ましい。
異なる材料とすることには、基材が同じで、酸化処理や、溶射、あるいはめっきに代表される表面処理で、表面のみを第2の板状部材とは異なる特性を持たせてかじりを防止することや、黒鉛等に代表される潤滑層を第2の板状部材や連結部材の表面にコートすることや、表面処理のコートと潤滑層のコートとを併用することや、基材そのものが、第2の板状部材の強度や硬度と比較して相対的に高強度かつ高硬度(ステンレスや炭素鋼、チタン等)である素材を用いること等が含まれる。また、異なる材料として、第2の板状部材よりも軟質の素材を連結部材に選定してもよいが、この場合は、荷重を分散して受け止めるために、連結部材を増加させるか、大きくする必要がある。このため、安価なリサイクル燃料集合体収納用バスケットとすることを目的とする場合には好ましくない。しかしながら、貯蔵専用容器等のバスケットのように、想定される荷重が輸送・貯蔵兼用容器よりも軽減される場合には、連結部材に軟質の素材を選択する余地がある。
これによって、第2の板状部材20や連結部材30を同種の材料(すなわち硬度も同程度の材料)で構成することによるかじりを抑制して、第2の板状部材20や連結部材30が欠損することを抑制できる。本実施形態では、連結部材30に、例えばステンレス鋼や銅、あるいは銅合金、あるいは、表面を硬化した高強度アルミニウム合金や、表面処理と潤滑層のコートとを併用した金属(合金)を用いる。ここで、例えば、第1の板状部材10の側面10Sにあり溝を形成して第2の板状部材20の両端部を前記あり溝に嵌め合わせるものがあるが、本実施形態では、第1の板状部材10と第2の板状部材20とは同種の材料を用いるため、前記構造では、第1の板状部材10と第2の板状部材20とのかじりによる欠損が発生するおそれがある。しかし、本実施形態の構造によれば、材料のかじりが発生するおそれのある部分、すなわち、連結部材30と第2の板状部材20とを嵌め合わせる部分は容易に異なる材料で構成できるので、前記かじりを抑制できる。
図9−1、図9−2に示すように、連結部材30は、互いに平行な第1側面30A、第2側面30Bを有する、長手方向に直交する断面が台形形状である。第2側面30B、すなわち上底側の寸法L1は、第1側面30A、すなわち下底側の寸法L2よりも小さい。そして、前記断面における上底、すなわち第2側面30B側における辺が、図3、図6−1等に示す第1の板状部材10の側面10Sと接する。すなわち、連結部材30の第2側面30Bが、第1の板状部材10に接する。
第1側面30Aには、ボルト40が貫通するボルト貫通孔31が形成される。ボルト貫通孔31は長孔であり、かつ座ぐり加工が施される。これによって、図4に示すように、ボルト40をボルト貫通孔31に貫通させて連結部材30を第1の板状部材10に締結して取り付けると、ボルト40の頭部がボルト貫通孔31に隠れ、連結部材30の第1側面30Aからボルト40の頭部が突出することを回避できる。
また、ボルト貫通孔31を長孔にすることにより、ボルト40に対して連結部材30がずれる余地が残されるので、連結部材30と第1の板状部材10との相対的な移動が許容される。その結果、連結部材30の材料と第1の板状部材10の材料とが異なる場合の熱伸びの違いに起因して発生する熱応力を緩和できる。ボルト40を取り付ける孔の特定の一個を長孔とはせずに、単純な円孔として、第1の板状部材10と、連結部材30との位置を定めてもよい。この場合、ボルト40を取り付ける孔の位置を、連結部材30の全長の約半分の位置にすることで、第1の板状部材10の熱伸びに起因して連結部材30に発生する熱応力をすべての孔を長孔とした場合よりも小さくできる。
図10−1、図10−2、図10−3は、第1の板状部材を積み重ねて連結部材で連結した板状部材連結体を示す説明図である。図10―4は、板状部材連結体の他の構成例を示す説明図である。板状部材連結体100は、複数の第1の板状部材10を、その長辺側端部同士を当接させて積み重ねるとともに、連結部材30を第1の板状部材10の側面に取り付けて、複数の第1の板状部材10を連結して一体化することにより構成される。このとき、図1や図5に示すように、連結部材30は、第1の板状部材10の側面10Sから突出する。また、複数の連結部材30が、第1の板状部材10の長手方向に向かって所定の間隔で取り付けられる。これによって、板状部材連結体100間に配置される第2の板状部材20は、前記所定の間隔で配置される。なお、複数の第1の板状部材10が積み重ねられる方向は、キャビティ軸Zの方向である。
図10−1に示す板状部材連結体100は、連結部材30の長手方向の寸法は、第1の板状部材10が積み重ねられる方向の全長と略等しい。これによって、一本の連結部材30によって、第1の板状部材10が複数段積み重ねられて構成される板状部材連結体100の前段を連結する。
図10−2に示す板状部材連結体100は、連結部材30の長手方向の寸法は、第1の板状部材10が積み重ねられる方向の全長よりも短い。すなわち、連結部材30は、第1の板状部材10が積み重ねられる方向の異なる位置で分割されている。これは、複数段積み重ねられる第1の板状部材10の異なる段で連結部材30を分割するということである。例えば、図10−2のAの位置における連結部材30は、(2)段目と(3)段目との間で分割されており、Bの位置における連結部材30は、(3)段目と(4)段目との間で分割されており、Cの位置における連結部材30は、(4)段目と(5)段目との間で分割されている。このように、第1の板状部材10が積み重ねられる方向の異なる位置で連結部材30を分割する、すなわち、連結部材30の長手方向の異なる位置で連結部材30を分割することにより、連結部材30の全長、すなわち長手方向の寸法を短くできるので、連結部材30の材料と第1の板状部材10の材料とが異なることに起因する熱伸びの違いによる影響を緩和できる。連結部材30を分割するのは、部材の共通化も考慮して、第1の板状部材10を2段、3段、4段をつなぐ長さ程度に集約すると、部品点数を少なくできるが、第1の板状部材10と連結部材30との熱伸びの差が少ない場合は、前記の段数をそれぞれ多く(例えば、4段を6段に)してもよい。また、図10−3に示すように、連結部材30の分割位置を、キャビティ軸Z方向における第1の板状部材10の中央にすれば、すべての連結部材30が、第1の板状部材10の結合に寄与できるのでより好ましい。
図10−4に示すように、キャビティ201C(図1、図2)の底部Bに対して第1の板状部材10の長辺側端部を傾斜させて連結部材30で連結して、板状部材連結体100aを構成してもよい。この場合、板状部材連結体100aと底部Bとの間には、傾斜面を有するスペーサSを配置する。このようにすれば、第1の板状部材10の内部に形成される貫通孔13(図6−2参照)からの排水が容易になるので好ましい。
図3に示すバスケット1は、例えば、次の手順で組み立てられ、製造される。まず、複数の第1の板状部材10を、その長辺側端部10LT1、10LT2の溝部12と突起部11とを嵌め合わせて積み重ねる。次に、複数の第1の板状部材10を、第1の板状部材10の側面10Sに連結部材30を取り付けて連結して、板状部材連結体100(隔壁)を複数構成する。このとき、連結部材30は、第1の板状部材10の側面10Sから突出する。連結部材30は、図3、図4に示すように、ボルト40で第1の板状部材10に取り付けられる。
次に、複数の板状部材連結体100の側面同士を向かい合わせ、かつ連結部材30同士を対向させて配置する。そして、対向する連結部材30に、第2の板状部材20の両方の長辺側端部20LTに形成される凹部21を差し込む。凹部21が連結部材30に差し込まれると、図5に示すように、第2板状部材20の凹部21と連結部材30とがかみ合い、第2の板状部材20が連結部材30から脱落することが回避される。これによって、バスケット1の組み立て作業が容易になるとともに、複数の板状部材連結体100と第2の板状部材20とのずれを抑制できる。このような手順によって、バスケット1が組み立てられる。そして、複数の板状部材連結体100と第2の板状部材20とで囲まれる空間が、リサイクル燃料集合体が収納されるセルとなる。このようにして組み立てられたバスケット1は、第1の板状部材10の側面10Sにねじ孔10Hのみが設けられるものであって、溝加工を施して第2の板状部材20を差し込むものではない。したがって、第1の板状部材10の剛性が損なわれるおそれを極めて小さくできる。これによって、バスケット1の健全性が十分に担保される。
図3に示すバスケット1は、第1の板状部材10と第2の板状部材20とを、中性子吸収能を有するボロン−アルミニウム材で構成されるが、例えば、第1の板状部材10と第2の板状部材20とを、中性子吸収能を有さない通常のアルミニウム合金やステンレス鋼で構成してもよい。この場合、別途中性子吸収能を有する材料(ボロン板やボロンを含むステンレス鋼の板等)をセルの内面、かつ対向するそれぞれの板状部材の側面に配置する。
図11−1、図11−2は、実施形態1に係るバスケットの平面図である。図11−1に示すバスケット1は、第1の板状部材10と第2の板状部材20とで囲まれて、リサイクル燃料集合体を収納する24個のセルを備える。#1〜#24がセルを示す。このバスケット1は、第1の板状部材10の長手方向に向かって複数のセルが配列されてセル列を構成する。そして、隣接するセル列同士のずれはない。
図11−2に示すバスケット1’は、第1の板状部材10と第2の板状部材20とで囲まれて、リサイクル燃料集合体を収納する26個のセルを備える。#1〜#26がセルを示す。このバスケット1’は、第1の板状部材10の長手方向に向かって複数のセルが配列されてセル列を構成する。そして、中心部から外側へ向かって隣接するセル列同士は、セルの配列ピッチの半分だけずれて配列される。上述した特許文献1に開示されたバスケットでは、このようなセル配置は不可能であるが、本実施形態では、第1の板状部材10と第2の板状部材20とを組み合わせてバスケット1’を構成するので、このようなセル配置も可能である。このようなセル配置とすれば、バスケット1の外径Daとバスケット1’の外径Dbとが同じであっても、セルの数を多くすることができる。図11−2に示すバスケット1’は隣接するセル列が、それぞれずれた位置に配置されるので、ズレを許容できないバスケットと比べた場合、リサイクル燃料集合体を多く収納できるケースで、この構造の利点を生かせる。
例えば、図1、図2に示すキャスク200がY方向に落下した場合、セルに収納されるリサイクル燃料集合体からの荷重は第2の板状部材20に伝達された後、連結部材30からボルト40を介して第1の板状部材10へ伝達される。このとき、1枚の第2の板状部材20及び一対の連結部材30は、1体のリサイクル燃料集合体からの荷重を受けるのみでよいので、バスケット1の健全性を担保しやすくなる。また、図11−2に示すバスケット1’がY方向に落下した場合、第1の板状部材10には、部材の半分にもなる大きい切欠部がないので(特許文献1の板状部材を参照)、第1の板状部材10の本来の強度を損なうことなく組立てられる。仮に、本実施形態に係る板状部材10を特許文献1の板状部材と同じ大きさ、同じ厚みとしても、板状部材の半分にもなる大きい切欠部がないので、板状部材10は、特許文献1の板状部材に対して約2倍の強度を有し、前記荷重に対応することができる。
また、図11−2に示すバスケット1’がX方向に落下した場合は、第1の板状部材10の側面に入力される第2の板状部材20からの荷重が問題となるが、第1の板状部材10には、部材の半分にもなる大きい切欠部がないので(特許文献1の板状部材を参照)、第1の板状部材10を撓ませようとする第2の板状部材20やリサイクル燃料集合体からの荷重に十分耐えることができる。これによって、荷重を効果的に分散させることができる。仮に、本実施形態に係る板状部材10を特許文献1の板状部材と同じ大きさ、同じ厚みとしても、部材の半分にもなる大きい切欠部がないので、板状部材10は、特許文献1の板状部材に対して約2倍の強度を有し、前記X方向の荷重に対応することができる。これにより、バスケット1の健全性を担保できる。また、必要に応じて、図7に示すように、第1の板状部材10の貫通孔13内に、補強部材50を配置することにより、第1の板状部材10全体としての強度を向上できるので、より確実にバスケット1の健全性を担保できる。
バスケット1を構成する第1の板状部材10は、バスケット1、1’の径方向(図2に示すキャビティ200Cの径方向)と平行な方向を横断するように配置されているので、伝熱性は非常に良好である。このため、バスケット1、1’全体の伝熱性は十分に確保できる。また、第2の板状部材20に設けられる凹部21と連結部材30との間に、熱伝導率の高い材料、例えば、銀ペーストや銅ペースト等の金属ペーストやカーボンペースト等による伝熱促進層を設けてもよい。これによって、第2の板状部材20と第1の板状部材10との間の伝熱性能が向上するので、バスケット1、1’全体の伝熱性をさらに向上させることができる。この銀ペーストや銅ペースト等の金属ペーストやカーボンペースト等の伝熱促進層は、第2の板状部材20をバスケット1に組み立てる際に生じる、かじりによる材料の欠損が発生するおそれを排除することができる。したがって、このような伝熱促進層を形成することが望ましい。
図11−3は、連結部材と第1の板状部材との取付構造の変形例を示す説明図である。この取付構造は、図7に示す、第1の板状部材10の貫通孔13に補強部材50を配置した場合における連結部材30と第1の板状部材10との取付構造である。この取付構造においては、補強部材50にボルト40がねじ込まれるねじ孔50Hを形成する。そして、連結部材30のボルト貫通孔31を貫通させたボルト40をねじ孔50Hにねじ込むことにより、連結部材30を第1の板状部材10に取り付ける。この取付構造によれば、ボルト40と結合させるナットが不要になるので、部品点数を削減できる。なお、図11−3では、補強部材50のねじ孔は、ボルト40を利用して表現しているが、ねじ孔50Hは補強部材50を貫通させた方が、ねじ加工は容易であり、図11−2のように、隣接するセル列とはずれた位置にセル列を設ける場合は、ねじ孔50Hは補強部材50を貫通しないものでもよい。
以上、本実施形態では、複数の第1の板状部材の長辺側端部同士を当接させて積み重ねるとともに、積み重ねられた第1の板状部材の側面に連結部材を取り付けて複数の第1の板状部材を連結する。そして、第1の板状部材の側面から突出する連結部材に、長辺側端部の両方に凹部が形成される第2の板状部材の凹部を差し込んでバスケットを構成する。これによって、例えば、押出成型によってバスケットを構成する第1の板状部材及び第2の板状部材及び連結部材を製造した後は、これらに対して穿孔加工程度の簡単な加工を施して、バスケットを組み立てることができる。その結果、バスケットを構成する部材の切削加工を大幅に低減できる。その結果、バスケットを構成する部材をボロン−アルミニウム材のような難削材で構成した場合でも、比較的容易にバスケットを製造できるとともに、切削加工による材料の無駄も抑制できる。これによって、加工費を低減できる。
(実施形態2)
実施形態2は、実施形態1と略同様の構成であるが、締結手段と連結部材との間及び締結手段と第1の板状部材との間には、第2の板状部材からの荷重、すなわち、連結部材の長手方向に直交する方向の荷重を支持する荷重支持手段を設ける点が異なる。他の構成は、実施形態1と同様である。
図12は、実施形態2に係るバスケットを示す斜視図である。図13は、実施形態2に係るバスケットにおいて連結部材を第1の板状部材に取り付ける部分を示す断面図である。図14は、実施形態2に係るバスケットを構成する連結部材を示す斜視図である。図12、図13に示すように、締結手段であるボルト40と連結部材30との間、及びボルト40と第1の板状部材10との間には、荷重支持手段である荷重支持キー41が設けられる。荷重支持キー41は、筒状の部材であって、長手方向に貫通する貫通孔41Hを有している。そして、貫通孔41Hの両端部には、ボルト40がねじ込まれるねじが形成されている。このように、荷重支持キー41は、ボルト40の外径よりも外径が大きい。ここで、荷重支持キー41は、連結部材30と同じ材料を用いてもよいし、異なる材料を用いてもよい。本実施形態では、荷重支持キー41は、連結部材30と同じ材料であるステンレス鋼を用いるが、連結部材30には、少ない面積で大きい荷重を受け止めることのできる高強度の素材であればステンレス鋼に限定されることなく適用でき、実施形態2の効果を得ることができる。
図14に示すように、連結部材30の第2側面30Bには、荷重支持キー41がはめ込まれるキー受入凹部32が設けられている。キー受入凹部32の荷重支持キー41がはめ込まれる部分は、荷重支持キー41の外形に合わせた形状となっている。本実施形態では、荷重支持キー41を円筒形状とする。すなわち、荷重支持キー41の長手方向に垂直な断面外側形状は円形なので、キー受入凹部32の内側形状を円形としてある。なお、荷重支持キー41の長手方向に垂直な断面外側形状を矩形とした場合、キー受入凹部32の内側形状は矩形となる。このようにすることで、ボルト40をねじ込む際に荷重支持キー41の回転が抑制されて作業が容易になるとともに、連結部材30を介して伝達される第2の板状部材20からの荷重を、確実に荷重支持キー41へ伝達する。
第1の板状部材10には、荷重支持キー41が貫通するキー貫通孔10H2が形成される。キー貫通孔10H2は、荷重支持キー41の外形に合わせた形状となっている。本実施形態では、荷重支持キー41の長手方向に垂直な断面外側形状は円形なので、キー貫通孔10H2の内側形状を円形としてある。なお、荷重支持キー41の長手方向に垂直な断面外側形状を矩形とした場合、キー貫通孔10H2の内側形状は矩形となる。このようにすることで、荷重支持キー41へ伝達された板状部材20からの荷重を、確実に第1の板状部材10へ伝達する。
連結部材30を第1の板状部材10の側面10Sへ取り付けるにあたっては、まず、荷重支持キー41を第1の板状部材10に形成されるキー貫通孔10H2へ挿入して、荷重支持キー41と第1の板状部材10とを嵌合させる。そして、第1の板状部材10の側面10Sから突出する荷重支持キー41の端部に連結部材30のキー受入凹部32をはめ込み、連結部材30と荷重支持キー41とを嵌合させる。その後、ボルト40を荷重支持キー41の両端部に形成されたねじにねじ込んで、ボルト40によって連結部材30を第1の板状部材10の側面10Sに取り付ける。この荷重支持キー41に形成されたネジは両端部にのみ形成してもよいし、片面から貫通ネジに加工すると片面からの加工で済むので、バスケットを組み立てる際の作業性を改善できる。また、荷重支持キー41に形成されたねじに異物が付着していないことを確認する場合にも、貫通ねじに加工するとねじを見通せるので、異物の有無を目視でも容易に確認できるので、バスケットを組み立てる際の作業性を改善できる。
連結部材30をボルト40のみによって第1の板状部材10に取り付ける場合、第2の板状部材20からの荷重をすべてボルト40で受け止める必要があり、ボルト40の直径を大きくする必要がある。しかし、連結部材30の幅、すなわち、連結部材30の長手方向に直交する方向の寸法は、第2の板状部材20の厚さよりも小さくする必要があるので、ボルト40の直径を大きくするには限界がある。この場合、ボルト40の本数を多くすることで前記荷重を受ける手法があるが、この手法では多数のボルト40に対してねじ孔を形成する作業や、多数のボルト40をねじ込む作業が増加する。
第2実施形態に係るバスケット1aは、ボルト40よりも外径の大きい荷重支持キー41によって第2の板状部材20からの荷重を受けるので、前記荷重を受ける面積を大きくできる。これによって、荷重支持キー41の個数を少なくしても、前記荷重を確実に受けることができる。そして、ボルト40の本数を低減できるので、ボルト40に対するねじ孔を形成する作業や、多数のボルト40をねじ込む作業を軽減できる。
図15、図16は、実施形態2に係るバスケットにおいて連結部材を第1の板状部材に取り付ける部分の他の構造を示す断面図である。図17は、図16に示す構造で用いる第1の板状部材を示す斜視図である。図15に示す構造では、筒状の荷重支持キー42にボルト40aが貫通するボルト貫通孔42Hを設ける。そして、1枚の第1の板状部材10の両側面に取り付けられる連結部材30の一方にはボルト貫通孔31を設け、他方にはボルト用ねじ孔33を設ける。ボルト40aは、一方の連結部材30から第1の板状部材10を貫通して他方の連結部材30まで到達する長さとする。
連結部材30を第1の板状部材10へ取り付けるにあたっては、まず、荷重支持キー42を第1の板状部材10に形成されるキー貫通孔10H2へ挿入して、荷重支持キー42と第1の板状部材10とを嵌合させる。そして、第1の板状部材10の側面から突出する荷重支持キー42の端部に連結部材30のキー受入凹部32をはめ込み、連結部材30と荷重支持キー42とを嵌合させる。その後、ボルト40aを一方の連結部材30に設けられるボルト貫通孔31に通してから荷重支持キー42のボルト貫通孔42Hへ挿入し、他方の連結部材30に設けられるボルト用ねじ孔33にねじ込んで、ボルト40aによって連結部材30を第1の板状部材10に取り付ける。この構造では、荷重支持キー42の両端部にねじ孔を形成する必要がないので、その分ねじ孔を形成する加工が低減できる。
図16に示す構造は、図15に示す構造と同様であるが、ボルト40aを通すボルト貫通孔43Hが形成された板状の荷重支持キー43を用いる点が異なる。荷重支持キー43は、第1の板状部材10を貫通せず、第1の板状部材10の側面10S、すなわち連結部材30側に形成されるキー受入凹部10H1(図16、図17参照)にはめ込まれ、第1の板状部材10と嵌合する。この例において、荷重支持キー43は、円盤状、より具体的にはドーナツ状であるが、楕円板状のような非円形状としてもよい。また、荷重支持キー43を矩形板状として、荷重を受けるために必要な面積を確保するようにしてもよい。
連結部材30を第1の板状部材10へ取り付けるにあたっては、まず、荷重支持キー43を第1の板状部材10に形成されるキー受入凹部10H1へはめ込み、荷重支持キー43と第1の板状部材10とを嵌合させる。そして、第1の板状部材10の側面から突出する荷重支持キー43の端部に連結部材30のキー受入凹部32をはめ込み、連結部材30と荷重支持キー42とを嵌合させる。その後、ボルト40aを一方の連結部材30に設けられるボルト貫通孔31に通してから一方の荷重支持キー43のボルト貫通孔43Hへ挿入する。そして、ボルト40aを、第1の板状部材10に設けられるボルト貫通孔10H4に通してから他方の荷重支持キー43のボルト貫通孔43Hへ挿入して、他方の連結部材30に設けられるボルト用ねじ孔33にねじ込む。これによって、ボルト40aを用いて連結部材30を第1の板状部材10に取り付ける。この構造では、第1の板状部材10に大径の荷重支持キーを貫通させるための孔が不要になるので、第1の板状部材10の伝熱性能の低下を抑制できる。
図18、図19は、実施形態2に係るバスケットにおいて連結部材を第1の板状部材に取り付ける部分の他の構造を示す断面図である。図20は、実施形態2に係るバスケットにおいて連結部材を第1の板状部材に取り付ける部分の他の構成例を示す正面図である。これらの構造では、荷重支持手段であるキー41、43と第1の板状部材10との間、キー41、43と第2の板状部材20との間の少なくとも一方には、キー41、43の回転を抑制する回転抑制部材である固定キー44が設けられる。図18に示す構造は、図13に示す構造に固定キー44を設けたものであり、図19に示す構造は、図16に示す構造に固定キー44を設けたものである。固定キー44の形状は、図20に図示する矩形の他に、円形でも回転を抑制できる。
図18、図19、図20に示すように、第1の板状部材10には、キー貫通孔10H2あるいはキー受入凹部10H1の一部に設けた切り欠きが、固定キー溝10H3となる。そして、固定キー溝10H3と、荷重支持キー41あるいは荷重支持キー43の外周部に設けた切り欠きとによって構成される空間に、四角柱状の固定キー44を挿入して、荷重支持キー41あるいは荷重支持キー43の回転を抑制する。本実施形態では、第1の板状部材10と荷重支持キー41あるいは荷重支持キー43との間に固定キー44を設けるが、連結部材30と荷重支持キー41あるいは荷重支持キー43との間に固定キー44を設けてもよい。
荷重支持キー41や荷重支持キー43の長手方向に直交する断面の形状を非円形としてこれらの回り止めとしてもよいが、このような加工は多大な手間を要する。このため、上述した構造のように、固定キー44を用いれば、簡単な加工で荷重支持キー41等の回り止め機能を持たせることができる。図12に示すバスケット1aを組み立てる際には、予め荷重支持キー41等に固定キー44を取り付けて、これらを第1の板状部材10に固定しておくことにより、バスケット1aの組み立てが容易になる。なお、固定キー44は、荷重支持キー41等の回転を抑制できるものであればよく、上述したものに限定されるものではない。
以上、本実施形態では、上述した実施形態1で開示した構成に加え、締結手段と連結部材との間及び締結手段と第1の板状部材との間には、第2の板状部材からの荷重、すなわち、連結部材の長手方向に直交する方向の荷重を支持する荷重支持手段を設ける。これによって、上述した実施形態1と同様の作用・効果の他、荷重支持手段によって第2の板状部材からの荷重を受けるが、X方向の荷重はY方向の荷重と比べると締結手段には大きい負荷を生じないので、ここでは、Y方向の荷重に対して、本実施形態と、ボルトによる締結手段のみを用いる実施形態1とを比較した場合、前記Y方向の荷重を受ける面積を大きくできる。これによって、荷重支持手段(例えばボルト)の個数を少なくしても、前記荷重を確実に受けることができる。その結果、締結手段の数を低減できるので、締結手段としてボルトを用いた場合には、ボルトに対するねじ孔を形成する作業や、多数のボルトをねじ込む作業を軽減できる。
(実施形態3)
実施形態3は、実施形態1の構成に加え、第1の板状部材の側面には、複数の第1の板状部材を積み重ねる方向(図1のキャビティ軸Zと平行な方向)に向かう溝が形成されるとともに、連結部材はこの溝にはめ込まれる点が異なる。他の構成は、実施形態1と同様である。
図21は、実施形態3に係るバスケットを示す斜視図である。図22は、実施形態3に係るバスケットにおいて連結部材を第1の板状部材に取り付ける部分を示す断面図である。図23は、実施形態3に係るバスケットを構成する連結部材を示す斜視図である。本実施形態に係るバスケット1bを構成する第1の板状部材10bは、側面10Sbに溝(以下連結部材嵌合溝という)16が形成される。連結部材嵌合溝16は、複数の第1の板状部材10bを積み重ねる方向に向かって形成される。連結部材嵌合溝16は、案内部材30bと係合できる程度の深さであればよいので、第1の板状部材10bの強度低下は最小限に抑えられる。
連結部材嵌合溝16には、連結部材30bが取り付けられ、ボルト40で第1の板状部材10bに締結され、取り付けられる。図22、図23に示すように、連結部材30bは、長手方向に直交する断面が矩形である。そして、連結部材30bの第1の板状部材10bと対向する側には、ボルト40が貫通するボルト貫通孔34が形成される。ボルト貫通孔34は長孔であり、かつ座ぐり加工が施される。これによって、図22に示すように、ボルト40をボルト貫通孔34に貫通させて連結部材30bを第1の板状部材10bに締結して取り付けると、ボルト40の頭部がボルト貫通孔34に隠れ、連結部材30bの側面30Aからボルト40の頭部が突出することを回避できる。
また、連結部材嵌合溝16と、連結部材嵌合溝16に嵌め合わされる連結部材30bとの間に、熱伝導率の高い材料、例えば、銀ペーストや銅ペースト等の金属ペーストやカーボンペースト等による伝熱促進層を設けてもよい。これによって、第2の板状部材20bと第1の板状部材10bとの間の伝熱性能が向上するので、バスケット全体の伝熱性をさらに向上させることができる。このため、このような伝熱促進層を形成することが望ましい。
第1の板状部材10bの側面10Sbに形成される連結部材嵌合溝16には、ねじ孔10Hが形成される。連結部材30bが連結部材嵌合溝16にはめ込まれた後、ボルト40を連結部材30bのボルト貫通孔34に貫通させて第1の板状部材10bのねじ孔10Hへねじ込んで、連結部材30bを連結部材嵌合溝16に締結し、取り付ける。そして、両方の長辺側端部に連結部材10bと嵌め合わされる凹部が形成された第2の板状部材20bの前記凹部を、対向して配置される連結部材30bに嵌め合わせて、バスケット1bが構成される。
このバスケット1bは、第1の板状部材10bの側面10Sbに形成された連結部材嵌合溝16に連結部材30bを嵌め合わせ、第2の板状部材20bからの荷重、すなわち連結部材30bの長手方向と直交する方向の荷重を連結部材30bと連結部材嵌合溝16とで受ける。これによって、前記荷重を受ける面積を大きくできるので、ボルト40にはほとんど前記荷重が作用しなくなる。これによって、ボルト40に小径のものを用いたり、ボルト40の本数を低減したりできるので、ボルト40に対するねじ孔を形成する作業や、多数のボルト40をねじ込む作業を軽減できる。また、ボルト40に小径のものを用いることができ、また、ボルト40の本数を低減できるので、バスケット1bの製造コストを抑制できる。
図24は、実施形態3に係るバスケットにおいて連結部材を第1の板状部材に取り付ける部分の他の構造を示す断面図である。この構造では、第1の板状部材20bにボルト40aが貫通するボルト貫通孔10H4を設ける。そして、1枚の第1の板状部材10bの両側面に取り付けられる連結部材30bの一方にはボルト貫通孔34を設け、他方にはボルト用ねじ孔35を設ける。ボルト40aは、一方の連結部材30bから第1の板状部材10bを貫通して他方の連結部材30bまで到達する長さとする。
連結部材30bを第1の板状部材10bへ取り付けるにあたっては、まず、連結部材30bを連結部材嵌合溝16にはめ込んで、連結部材30bと第1の板状部材10bとを嵌合させる。そして、ボルト40aを一方の連結部材30bに設けられるボルト貫通孔34に通してから第1の板状部材10bのボルト貫通孔10H4へ挿入し、他方の連結部材30bに設けられるボルト用ねじ孔35にねじ込んで、ボルト40aによって連結部材30bを第1の板状部材10bに取り付ける。この構造では、第1の板状部材10bの両側面にねじ孔を形成する必要がないので、その分ねじ孔を形成する加工が低減できる。
図25は、実施形態3に係るバスケットにおいて連結部材を第1の板状部材に取り付ける部分の他の構造を示す断面図である。この構造では、第1の板状部材10cに形成される連結部材嵌合溝16c及び第2の板状部材20cの両端部に形成される凹部21cを、いずれもあり溝形状に加工する。そして、連結部材嵌合溝16c及び凹部21cと嵌め合わされる連結部材30cによって、第1の板状部材10cと第2の板状部材20cとを連結する。
この構造では、連結部材嵌合溝16cと凹部21cの形状と大きさは同一であることが望ましい。同一であれば、第1の板状部材10cに連結部材30cを嵌め合わせる際に、向きを気にすることなく組み立てられるので、作業性が向上する。また、連結部材嵌合溝16c、及び凹部21cと凹部21cに嵌め合わされる連結部材30cとの間に、熱伝導率の高い材料、例えば、銀ペーストや銅ペースト等の金属ペーストやカーボンペースト等による伝熱促進層を設けてもよい。これによって、第2の板状部材20cと第1の板状部材10cとの間の伝熱性能が向上するので、バスケット全体の伝熱性をさらに向上させることができる。また、銀ペーストや銅ペースト等の金属ペーストやカーボンペースト等の伝熱促進層は、第1の板状部材10c及び第2の板状部材20cをバスケットに組立てる際に生じる、かじりによる材料の欠損が発生するおそれを排除することができる。したがって、伝熱促進層を形成することが望ましい。
第1の板状部材10cに形成される連結部材嵌合溝16cは、開口部から内部に向かうにしたがって幅(連結部材嵌合溝16cが形成される方向と直交する方向における寸法)が大きくなるように構成される。また、第2の板状部材20cの両端部に形成される凹部21cは、開口部から内部に向かうにしたがって幅(凹部21cが形成される方向と直交する方向における寸法)が大きくなるように構成される。連結部材30cは、長手方向に直交する断面の形状が、台形の上底同士を接続した形状に構成される。
このような構成で、第1の板状部材10の連結部材嵌合溝16及び第2の板状部材20の凹部21cに連結部材30cをはめ込むことで、第1の板状部材10cと第2の板状部材20cとが連結される。この構成によれば、第1の板状部材10の連結部材嵌合溝16及び第2の板状部材20の凹部21cは連結部材30cとかみ合うので、バスケットの組み立てや取り扱いが容易になるとともに、第1の板状部材10cと第2の板状部材20cとのずれを抑制できる。
以上、本実施形態では、上述した実施形態1で開示した構成に加え、第1の板状部材の側面に、複数の第1の板状部材を積み重ねる方向に向かう連結部材嵌合溝を形成するとともに、連結部材を連結部材嵌合溝にはめ込む。そして、両方の長辺側端部に連結部材と嵌め合わされる凹部が形成された第2の板状部材の前記凹部を、対向して配置された連結部材にはめ込む。これによって、上述した実施形態1と同様の作用・効果の他、連結部材及び連結部材嵌合溝によって第2の板状部材からのY方向の荷重を受けるので、締結手段(例えばボルト)には、前記Y方向の荷重はほとんど作用しない。これによって、荷重支持手段の個数を少なくしても、前記Y方向の荷重を確実に受けることができる。その結果、締結手段の数を低減できるので、締結手段としてボルトを用いた場合には、ボルトに小径のものを用いることができ、また、ボルトに対するねじ孔を形成する作業や、多数のボルトをねじ込む作業を軽減できるので、バスケットの製造コストを低減できる。
以上のように、本発明に係るリサイクル燃料集合体収納用バスケット及びリサイクル燃料集合体収納容器、並びにリサイクル燃料集合体収納用バスケットの製造方法は、リサイクル燃料集合体の輸送、貯蔵に有用であり、特に、リサイクル燃料集合体収納用バスケットを構成する部材の切削加工を低減することに適している。
リサイクル燃料集合体収納容器の一例であるキャスクの概要を示す断面図である。 図1に示したキャスクのA−A断面図である。 実施形態1に係るバスケットを示す斜視図である。 実施形態1に係るバスケットにおいて連結部材を第1の板状部材に取り付ける部分を示す断面図である。 実施形態1に係るバスケットを示す一部拡大図である。 実施形態1に係るバスケットを構成する第1の板状部材の側面図である。 実施形態1に係るバスケットを構成する第1の板状部材の側面図である。 実施形態1に係るバスケットを構成する第1の板状部材の変形例を示す正面図である。 実施形態1に係るバスケットを構成する第1の板状部材の変形例を示す正面図である。 実施形態1に係るバスケットを構成する第1の板状部材の変形例を示す正面図である。 実施形態1に係るバスケットを構成する第1の板状部材の変形例を示す正面図である。 実施形態1に係るバスケットを構成する第2の板状部材の側面図である。 実施形態1に係るバスケットを構成する第2の板状部材の正面図である。 実施形態1に係るバスケットを構成する連結部材の斜視図である。 実施形態1に係るバスケットを構成する連結部材の正面図である。 第1の板状部材を積み重ねて連結部材で連結した板状部材連結体を示す説明図である。 第1の板状部材を積み重ねて連結部材で連結した板状部材連結体を示す説明図である。 第1の板状部材を積み重ねて連結部材で連結した板状部材連結体を示す説明図である。 板状部材連結体の他の構成例を示す説明図である。 実施形態1に係るバスケットの平面図である。 実施形態1に係るバスケットの平面図である。 実施形態1に係る連結部材と第1の板状部材との取付構造の変形例を示す説明図である。 実施形態2に係るバスケットを示す斜視図である。 実施形態2に係るバスケットにおいて連結部材を第1の板状部材に取り付ける部分を示す断面図である。 実施形態2に係るバスケットを構成する連結部材を示す斜視図である。 実施形態2に係るバスケットにおいて連結部材を第1の板状部材に取り付ける部分の他の構造を示す断面図である。 実施形態2に係るバスケットにおいて連結部材を第1の板状部材に取り付ける部分の他の構造を示す断面図である。 図16に示す構造で用いる第1の板状部材を示す斜視図である。 実施形態2に係るバスケットにおいて連結部材を第1の板状部材に取り付ける部分の他の構造を示す断面図である。 実施形態2に係るバスケットにおいて連結部材を第1の板状部材に取り付ける部分の他の構造を示す断面図である。 実施形態2に係るバスケットにおいて連結部材を第1の板状部材に取り付ける部分の他の構成例を示す正面図である。 実施形態3に係るバスケットを示す斜視図である。 実施形態3に係るバスケットにおいて連結部材を第1の板状部材に取り付ける部分を示す断面図である。 実施形態3に係るバスケットを構成する連結部材を示す斜視図である。 実施形態3に係るバスケットにおいて連結部材を第1の板状部材に取り付ける部分の他の構造を示す断面図である。 実施形態3に係るバスケットにおいて連結部材を第1の板状部材に取り付ける部分の他の構造を示す断面図である。
符号の説明
1、1a、1b バスケット(リサイクル燃料集合体収納用バスケット)
10、10b、10c 第1の板状部材
10H ねじ孔
10H1 キー受入凹部
10H2 キー受入孔
10H3 固定キー溝
10H4 ボルト貫通孔
10LT1、10LT2 長辺側端部
10S、10Sb 側面
10ST 短辺側端部
11 突起部
12 溝部
13 貫通孔
15 脚部
16、16c 連結部材嵌合溝
20、20b、20c 第2の板状部材
20LT 長辺側端部
20S 側面
20ST 短辺側端部
21、21c 凹部
21H 溝部開口部
23 貫通孔
30、30b、30c 連結部材
30A 第1側面
30B 第2側面
31 ボルト貫通孔
32 キー受入凹部
33、35 ボルト用ねじ孔
34 ボルト貫通孔
40、40a ボルト
41、42、43 荷重支持キー
41H 貫通孔
42 キー穴
42H、43H 貫通孔
44 固定キー
50 補強部材
50H ねじ孔
100、100a 板状部材連結体
200 キャスク
201 胴本体
201C キャビティ

Claims (14)

  1. 長辺側端部同士が当接して積み重ねられる複数の第1の板状部材と、
    前記第1の板状部材が積み重ねられる方向に向かって延出し、かつ積み重ねられた前記第1の板状部材の側面に取り付けられて、複数の前記第1の板状部材を連結するとともに前記側面から突出する複数の連結部材と、
    長辺側端部の両方に凹部が形成され、前記凹部に前記連結部材が嵌め込まれる複数の第2の板状部材と、を含み、
    前記第1の板状部材と前記第2の板状部材とで囲まれる空間にリサイクル燃料集合体が収納されることを特徴とするリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  2. 前記第1の板状部材及び前記第2の板状部材は、長手方向に貫通する貫通孔を備えることを特徴とする請求項1に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  3. 前記連結部材は、長手方向に垂直な断面が台形形状であり、前記断面における上底が前記第1の板状部材の側面と接することを特徴とする請求項1又は2に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  4. 前記第2の板状部材の前記凹部は、長手方向に垂直な断面が台形形状であり、前記断面における上底側が前記第1の板状部材の側面と接することを特徴とする請求項3に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  5. 前記第2の板状部材と前記連結部材とは、異なる材料で構成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  6. 前記連結部材は、前記第1の板状部材が積み重ねられる方向の異なる位置で分割されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  7. 前記連結部材は、締結手段によって前記第1の板状部材に取り付けられることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  8. 前記連結部材の側部には長孔が設けられ、前記締結手段が前記長孔を貫通することを特徴とする請求項7に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  9. 前記締結手段と前記連結部材との間及び前記締結手段と前記第1の板状部材との間には、前記第2の板状部材からの荷重を支持する荷重支持手段が介在することを特徴とする請求項7又は8に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  10. 前記荷重支持手段と前記第1の板状部材との間、前記荷重支持手段と前記第2の板状部材との間の少なくとも一方には、前記荷重支持手段の回転を抑制する回転抑制部材が設けられることを特徴とする請求項9に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  11. 前記第1の板状部材の前記貫通孔の内部に前記第1の板状部材よりも剛性の高い材料で構成される補強部材を配置するとともに、前記補強部材と前記締結手段とを結合することを特徴とする請求項5〜10のいずれか1項に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  12. 前記第1の板状部材の側面には、複数の前記第1の板状部材を積み重ねる方向に向かう溝が形成され、
    前記連結部材は前記溝にはめ込まれることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケット。
  13. 開口部とキャビティとを備える胴と、
    前記開口部に取り付けられて、前記キャビティを密封する蓋と、
    前記キャビティ内に配置される、請求項1〜12のいずれか1項に記載のリサイクル燃料集合体収納用バスケットと、
    を備えることを特徴とするリサイクル燃料集合体収納容器。
  14. 複数の第1の板状部材を、その長辺側端部同士を当接させて積み重ねる手順と、
    複数の前記第1の板状部材を、前記第1の板状部材の側面に取り付けられて前記側面から突出する連結部材によって連結して、板状部材連結体を複数構成する手順と、
    複数の前記板状部材連結体の側面同士を向かい合わせ、かつ前記連結部材同士を対向させて配置する手順と、
    対向する前記連結部材に、長辺側端部の両方に凹部が形成された第2の板状部材の前記凹部を差し込む手順と、
    を含むことを特徴とするリサイクル燃料集合体収納用バスケットの製造方法。
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