JP2009179120A - ロータリドア装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータリドアにおける風洩れを低減することができるロータリドア装置を提供する。
【解決手段】空気通路を形成するケース(21)と、ケース(21)内に回動軸(24c)を中心として回動可能に配置され、回動方向に延びる円周壁(24a)と、円周壁(24a)の軸方向の両端部と回動軸(24c)とを連結する軸方向両端の側板部(24b)とを有し、ケース(21)に開口形成された開口部(22,23)を開閉するロータリドア(24)とを備えるロータリドア装置において、開口部(22,23)を閉鎖する際に風圧を受けて開口部(22,23)を閉じる回動方向へのモーメントを生じる風受部(31)を、ロータリドア(24)に一体に形成したことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、ロータリドア装置に関するもので、特に車両用空調装置の内外気切替装置や吹出開口部の開閉装置に適用して有効である。
従来より、特許文献1に記載されるように、車両用空調装置において、室内空気(内気)を導入する内気導入口と、室外空気(外気)を導入する外気導入口との開閉状態を切り替える内外気切替装置では、回動可能に支持されたロータリドアを回動させることで、各導入口を選択的に開閉するようにしている。
特開2003−170727号公報
一方、吹出口モード切替ドアとしては、例えば、扁平板状をなす板ドアが用いられることがあり、この板ドアを回動させることで対応する開口部(フェイス開口部、フット開口部等)を開閉するようにしている。
こうした板ドアでは、開口部を閉じている板状面に空調ケーシング内を通過する空気が当たり、その風圧が板ドアの閉方向に作用するため、所謂セルフシャット機能を奏して開口部を確実に閉鎖しやすい。
その点、上記特許文献1に記載されるようなロータリドアでは、ロータリドアを閉方向へ回動させる風圧を受ける板状面がほとんどなく、セルフシャットすることできない。このため、ケースとロータリドアとの間に微小な隙間ができ、空気洩れが生じやすいという問題があった。特に、外気導入口を閉鎖するとともに内気導入口を開口して内気を取り込む内気モード(外気シャット)時に空気洩れが生じた場合には、例えば冬場では、外気が空調ケース内に流入して車室内の温度が設定よりも低くなってしまい、乗員に不快感を与えてしまうことがあった。
上記問題に鑑み、本発明は、ロータリドアにおける風洩れを低減することができるロータリドア装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、空気通路を形成するケース(21)と、ケース(21)内に回動軸(24c)を中心として回動可能に配置され、回動方向に延びる円周壁(24a)と、円周壁(24a)の軸方向の両端部と回動軸(24c)とを連結する軸方向両端の側板部(24b)とを有し、ケース(21)に開口形成された開口部(22,23)を開閉するロータリドア(24)とを備えるロータリドア装置において、開口部(22,23)を閉鎖する際に風圧を受けて開口部(22,23)を閉じる回動方向へのモーメントを生じる風受部(31)を、ロータリドア(24)に一体に形成したことを特徴とする。
本構成によれば、風受部(31)に風圧が作用して風受部(31)が開口部(22,23)を閉じる回動方向へのモーメントを生じることで、ロータリドア(24)全体が開口部(22,23)を閉じる回動方向へ不勢される。これにより、セルフシャット機能を有した構造とすることができ、開口部(22,23)を確実に閉鎖して風洩れを低減することができる。
請求項2に記載の発明では、風受部(31)は、円周壁(24a)の回動方向端部から径方向外側に突出した板状に形成されていることを特徴とする。
本構成によれば、例えば、風受部(31)が円周壁(24a)の途中部位から径方向外側に突出して形成される場合等と比較して、ロータリドア(24)の回動範囲を狭めることなく好適に実施できる。
請求項3に記載の発明では、開口部(22,23)は、空気通路内へ室内空気を導入する内気導入口(22)および空気通路内へ室外空気を導入する外気導入口(23)とを有し、ロータリドア(24)は、内気導入口(22)と外気導入口(23)の開閉状態を切り替えることを特徴とする。
本構成によれば、車両用空調装置の内外気切替装置において、外気導入口(23)を閉鎖するとともに内気導入口(22)を開口して内気を取り込む内気モード(外気シャット)時には、外気がロータリドア(24)とケース(21)との隙間からケース(21)内に流入することを抑制する。一方、内気導入口(22)を閉鎖するとともに外気導入口(23)を開口して外気を取り込む外気モード(内気シャット)時には、内気がロータリドア(24)とケース(21)との隙間からケース(21)内に流入することを抑制することができる。
請求項4に記載の発明では、風受部(31)は、円周壁(24a)の、外気導入口(23)を閉鎖する際の回動方向の端部である回動方向外気側端部に形成されていることを特徴とする。
内気導入口(22)と外気導入口(23)との開閉を行うロータリドア装置(内外気切替装置)において、内気モード(外気シャット)時に風洩れが生じると、冬場であれば内気より冷たい(夏場であれば内気よりも暑い)外気の流入により車室内の温度が設定よりも低く(夏場であれば高く)なってしまい、乗員に不快感を与えてしまう。このため、内気モード(外気シャット)時の風洩れは極力抑えたいという要請がある。
また、外気循環時にケース(21)内に生じる走行風圧力(ラム圧)は内気循環時の風圧より大きく、外気導入口(23)からの風圧を受ける回動方向外気側端部に風受部(31)を設ける方が、円周壁(24a)の内気導入口(22)を閉鎖する際の回動方向の端部である回動方向内気側端部に設ける場合と比較して、より大きな風圧が作用してより強い力でロータリドア(24)を外気導入口(23)の閉方向へ不勢することができる。
以上のように、本構成によれば、風受部(31)を回動方向外気側端部に形成することで、特に、内気モード(外気シャット)時における風洩れを好適かつ効率的に抑制することができる。
請求項5に記載の発明では、風受部(32,33)は、円周壁(24a)の外気導入口(23)を閉鎖する際の回動方向の端部である回動方向外気側端部に形成される外気側風受部(32)と、円周壁(24a)の内気導入口(22)を閉鎖する際の回動方向の端部である回動方向内気側端部に形成される内気側風受部(33)とを有し、ケース(21)には、外気導入口(23)を閉鎖する際には、内気側風受部(33)を外気導入口(23)側から覆うとともに、内気導入口(22)を閉鎖する際には、外気側風受部(32)を内気導入口(22)側から覆う風回避部(28)が形成されていることを特徴とする。
風受部(32,33)が、円周壁(24a)の回動方向両端部に形成される場合、双方の風受部(32,33)に風圧が作用すると、一方の導入口(22,23)を閉じる方向へのモーメントが相殺されてしまい、閉鎖したい導入口(22,23)への回動を促すことができない。本構成によれば、例えば、内気モード(外気シャット)時には、風回避部(28)が内気側風受部(33)を外気導入口(23)側から覆うことによって、外気導入口(23)からの風は内気側風受部(33)に当たることなく外気側風受部(32)のみに作用する。このため、外気側風受部(32)によって外気導入口(23)を閉じる方向へロータリドア(24)を不勢することができる。
一方、外気モード(内気シャット)時には、風回避部(28)が外気側風受部(32)を内気導入口(22)側から覆うことによって、内気導入口(22)からの風は外気側風受部(32)に当たることなく内気側風受部(33)のみに作用して、内気導入口(22)を閉じる方向へロータリドア(24)を不勢することができる。
すなわち、本構成によれば、内気モード(外気シャット)時および外気モード(内気シャット)時、ともに好適に風洩れを抑制することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について、図1〜図3を参照しつつ説明する。本実施形態は、本発明のロータリドア装置を、車両用空調装置(空調ケーシング10)内において室内空気(内気)を導入する場合と室外空気(外気)を導入する場合とを切り替える内外気切替装置20Aに適用したものである。
図1は、車両用空調装置の模式図である。空気流路をなす空調ケーシング10の空気上流側部位には、内外気切換装置20Aが設けられている。内外気切換装置20Aは、内気を導入するための内気導入口22と外気を導入するための外気導入口23とが開口形成される内外気切替箱21(図2参照)を有している。さらに、内外気切替箱21内には、各導入口22、23を選択的に開閉するロータリドア24が回動可能に収容されている。なお、このロータリドア24を回動作動させることで、各導入口22、23を選択的に開閉する内外気切換装置20Aは、本発明の要部であるため、ロータリドア24等、その詳細構造および作動については後述する。
内外気切換装置20Aの下流側部位には、両導入口22、23から吸入された空気を送風する送風機11が配設され、この送風機11の空気下流側には、室内に吹き出す空気を冷却する蒸発器12が配設されている。
また、蒸発器12の空気下流側には、空気を加熱するヒータコア13が配設されており、このヒータコア13は、走行用エンジンE/Gの冷却水を熱源として空気を加熱している。
蒸発器12の下流側には、ヒータコア13をバイパスするバイパス通路14が形成され、ヒータコア13の空気上流側には、ヒータコア13を通る風量とバイパス通路14を通る風量との風量割合を調節するエアミックスドア15が配設されている。
そして、空調ケーシング10の最下流側部位には、車室内乗員の上半身に空調空気を吹き出すためのフェイス開口部16と、車室内乗員の足元に空気を吹き出すためのフット開口部17と、フロントガラスの内面に向かって空気を吹き出すためのデフロスタ開口部18とが形成されており、各開口部16〜18の空気上流側部位には、吹出モードを切り換える吹出モード切換ドア41,42,43が配設されている。
次に、本発明の要部である内外気切換装置20Aの構成について、図2、図3を参照しつつ説明する。図2は、内外気切換装置20Aを示す側面模式図であり、実線は内気モード(外気シャット)時の態様を示し、二点鎖線は外気モード(内気シャット)時の態様を示している。図3は、ロータリドア24を示す全体斜視図である。図2、図3に示すように、ロータリドア24は、円弧状の円周壁24aを有しており、本実施形態ではこの円周壁24aの円周角は約90度となっている。そして、この円周壁24aの軸方向端部は、それぞれ扇形状をなす側板部24bにより閉じられており、円周壁24aと側板部24bとの内部は、扇形連通路となっている。
円周壁24aの曲率半径の中心位置には、回動軸24cが配置されており、この回動軸24cは、両端の側板部24b間を連結するとともに、その両端部は側板部24bから軸方向外側に突出するように形成されている。回動軸24cのうち、軸方向外側に突出している両端部分が内外気切替箱21に形成された軸受穴(図示略)に回動自在に支持されている。
なお、ロータリドア24は、駆動側リンク部材と従動側リンク部材(ともに図示略)とで構成されるリンク機構部を介して回動駆動されるようになっている。より詳しくは、両リンク部材は、駆動側リンク部材に形成された案内ピンを従動側リンク部材に形成された蛇行形状の案内溝に挿入することにより連結されており、駆動側リンク部材は、例えば、手動レバーの手動操作力を複数枚の歯車からなる歯車機構部(減速機)を介して駆動されるようになっている。そして、従動側リンク部材がロータリドア24の回転軸24cの軸方向一端部に固定されている。
円周壁24aの回動方向側端部および各側板部24bの直線部位には、図3に示す矢印A,B方向から見た場合に矩形状をなす全周縁に亘ってリップシール部25A,25B(矢印A側である回動方向外気側のリップシール部25A、矢印B側である回動方向内気側のリップシール部25B)が形成されている。
なお、これ以降、外気導入口23を閉鎖する際の回動方向(図2においては右回り)側端部を「回動方向外気側端部」と言い、内気導入口22を閉鎖する際の回動方向(図2においては左回り)側端部を「回動方向内気側端部」と言うものとする。
リップシール部25A,25Bは円周壁24aの円周方向の両端部に位置し、この両端部から半径方向の外方へ突出するように形成されている。また、リップシール部25A,25Bは両側板部24bの直線部位から軸方向外側へ突出するように形成されている。
さらに、より詳しくは、リップシール部25A,25Bは、円周壁24aの円周方向の端部から半径方向外側へ、および側板部24bの直線部位から軸方向外側へ、一体に連続して形成される鍔部25a(円周壁24aまたは側板部24bの一部)と、鍔部25aの表裏面に貼着されるパッキン25b、25cとで構成されている。所謂、ダブルリップタイプのリップシール部25A,25Bとして構成されている。
これらのリップシール部25A,25Bは、内外気切替箱21内部に形成され空調ケーシング10に連通する第1開口部26(図2において右側の開口部)と第2開口部27(図2において左側の開口部)、および、内気導入口22と外気導入口23間の仕切部28(風回避部)に当接して空気洩れを防ぐシール作用を奏する。
なお、第1開口部26および第2開口部27は、円周壁24a(側板部24b)の半径長さと略同じであって、リップシール部25A,25Bが各開口部26,27の外縁に圧接することでシールされる。また、内気導入口22と外気導入口23との間の仕切部28から回動軸24cまでの開口長さは、円周壁24a(側板部24b)の半径長さと略同じである。そして、内気モード(外気シャット)時には側板部24bの半径長さより径方向外側へ突出した回動方向内気側のリップシール部25Bが内気導入口22側から仕切部28に当接するとともに、外気モード(内気シャット)時には側板部24bの半径長さより径方向外側へ突出した回動方向外気側のリップシール部25Aが外気導入口23側から仕切部28に当接するようになっている。
さらに、本実施形態のロータリドア24の円周壁24aの回動方向外気側端部(図3においては矢印A側の端部)には、板状の風受部31が、リップシール部25Aから径方向外側へ突出して形成されている。この風受部31は、側板部24bの直線部および円周壁24aの回動方向外気側端部から、半径方向の外側へ鍔部25aが延長されて形成されており、その突出長さは側板部24bの直線部より短くなっている。風受部31は、円周壁24aや側板部24bと同じ材質で形成されており、一体成形により形成されている。
ロータリドア24は、例えば、ポリプロピレンのような樹脂で成形した円周壁24aおよび両側板部24b(回動軸24cを含む。)に、リップシール部25A,25Bを一体成形することにより製造される。このリップシール部25A,25B(パッキン)は、例えば、エラストマ等のゴムのような弾性を有する樹脂材で形成される。
上記構成の内外気切替装置20Aでは、ロータリドア24の回動変位により、内気導入口22および外気導入口23を相互に逆の開閉状態に開閉するようになっている。具体的には、図2に実線で示す内気モード(外気シャット)時には、円周壁24aを外気導入口23側とすることで、外気導入口23を閉鎖する。そして、内気導入口22と第2開口部27とを直接連通させつつ、扇形連通路を介して内気導入口22と第1開口部26とを連通させるようになっている。すなわち、内気導入口22から流入した空気は、第1開口部26および第2開口部27の両方から内外気切替箱21(空調ケーシング10)内へ流入するようになっている。
また逆に、図2に二点鎖線で示す外気モード(内気シャット)時には、円周壁24aを内気導入口22側とすることで、内気導入口22を閉鎖する。そして、外気導入口23と第1開口部26とを直接連通させつつ、扇形連通路を介して外気導入口23と第2開口部27とを連通させるようになっている。すなわち、外気導入口23から流入した空気は、第1開口部26および第2開口部27の両方から内外気切替箱21(空調ケーシング10)内へ流入するようになっている。
(作用・効果)
上記詳述した本実施形態では、図2に実線で示す内気モード(外気シャット)時には、外気導入口23からの風が風受部31(内気導入口22の閉方向側面31b)に当たる。特に、外気導入口23からの風は、車両走行による走行風圧力(ラム圧)が大きく、風受部31(31b)にこの風圧が作用して風受部31には外気導入口23を閉じる回動方向(図2において右回り)へのモーメントが生じる。そして、風受部31が一体化されているロータリドア24全体が外気導入口23を閉じる回動方向へ不勢される。これにより、回動方向外気側のリップシール部25Aが第1開口部26の外縁に圧接し、回動方向内気側のリップシール部25Bが内気導入口22側から仕切部28に圧接する。
すなわち、外気導入口23からの外気流れは、ロータリドア24の円周壁24aとその回動方向両端に形成されたリップシール部25A,25Bによって完全に閉鎖されて、内外気切替箱21(ケース10)内に流入しない。
一方、図2に二点鎖線で示す外気モード(内気シャット)時には、外気導入口23からの風が風受部31(外気導入口23の閉方向側面31a)に当たる。そして、風受部31(31a)にこの風圧が作用して風受部31には内気導入口22を閉じる回動方向(図2において左回り)へのモーメントが生じる。そして、上記内気モード(外気シャット)時と同様の原理により、風受部31が一体化されているロータリドア24全体が内気導入口22を閉じる回動方向へ不勢される。
以上のように、本実施形態では、板状の風受部31を形成することで、内気モード(外気シャット)および外気モード(内気シャット)のいずれにおいてもセルフシャット機能を有したロータリドア構造とすることができる。そして、両導入口22,23を確実に閉鎖することで風洩れを低減することができる。
特に、本実施形態では、風受部31を円周壁24aの回動方向外気側端部に形成することで、外気導入口23からの風流れにおける大きい風圧(走行風圧力=ラム圧)を利用して、より強い力で確実にシールしてセルフシャットすることができる。
また、本実施形態のようなセルフシャット機能を有さない場合には、ロータリドア24の閉め切り不足を補うため、手動レバー(リンク機構部)によるロータリドア24の過圧縮(過回動)を行うようにしている。過圧縮とは、ロータリドア24が回動して一方の閉位置で停止した後、さらにリンク機構部を駆動してロータリドア24を閉方向へ押し付ける操作である。しかし、この過圧縮により、駆動側リンク部材の案内ピンが従動側リンク部材の案内溝のアイドル部位を外れる瞬間の負荷変動が大きくなり、案内ピンが案内溝の側壁に衝突して「コツン」という異音(リンクコツ音)が生じるという問題があった。
本実施形態によれば、セルフシャット機能を有するため、手動レバー(リンク機構部)による過圧縮をする必要がなく、リンク同士の衝突による異音を低減することができる。また、乗員による操作レバーの操作力を低減することができる。
さらに、リンク機構部は、回動軸24cの軸方向一端部側(以下、「レバー側」と言う。)に連結されており、回動軸24cの軸方向他端部側(以下、「反レバー側」と言う。)まで併せて回動力が伝達されるようになっているが、レバー側と反レバー側とで回動角度がずれやすく、ロータリドア24が捩れてしまう場合がある。捩れると、反レバー側で閉め切り不足となり、風洩れが発生する。本実施形態では、板状の風受部31を設けることで、ロータリドア24の基板剛性が上がり、反レバー側においても閉方向へ回動しやすくなり、ロータリドア24の捩れを防止して風洩れをさらに効果的に低減することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図4を参照して説明する。
図4は、第2実施形態における内外気切換装置20Bを示す側面模式図であり、実線は内気モード(外気シャット)時の態様を示し、二点鎖線は外気モード(内気シャット)時の態様を示している。
なお、本実施形態では、第1実施形態と共通する構成部材には第1実施形態と同様の符号を付しており、以下、第1実施形態との相違部分に着目して説明することとする。本実施形態では、第1実施形態における風受部31の構成が異なる。
上記第1実施形態の風受部31は、回動方向外気側の鍔部25a(パッキン25b,25cを含まない。)が径方向外側へ延長されることで形成されていたが、本実施形態の風受部32,33は、回動方向両端部のリップシール部25A,25B(パッキン25b,25cを含む。)が径方向外側へ延長されることでリップシール部25A,25Bの一部として形成されている。すなわち、回動方向外気側端部の径方向外側へ延設されたリップシール部25Aが外気側風受部32として形成され、回動方向内気側端部の径方向外側へ延設されたリップシール部25Bが内気側風受部33として形成されている。
なお、第1開口部26および第2開口部27は、リップシール部25A,25Bの長さと略同じであって、リップシール部25A,25Bが各開口部26,27の外縁に圧接することでシールされる。また、内気導入口22と外気導入口23との間の仕切部28(風回避部)から回動軸24cまでの開口長さは、円周壁24a(側板部24b)の半径長さと略同じであって、内気モード(外気シャット)時には側板部24bの半径長さより径方向外側へ突出した回動方向内気側のリップシール部25B(内気側風受部33)が内気導入口22側から仕切部28に当接するとともに、外気モード(内気シャット)時には側板部24bの半径長さより径方向外側へ突出した回動方向外気側のリップシール部25A(外気側風受部32)が外気導入口23側から仕切部28に当接するようになっている。
(作用・効果)
本実施形態では、内気モード(外気シャット)時には、外気導入口23からの風が外気側風受部32に当たることで、上記第1実施形態と同様に、ロータリドア24全体が外気導入口23を閉じる回動方向へ不勢されて風洩れを低減することができる。
このとき、内気側風受部33は、内外気切替箱21内に形成された仕切部28と外気の風流れ方向から覆われて重なっているため、外気導入口23からの外気は内気側風受部33には当たらない。仮に、このとき、仕切部28の回動軸24c方向への突出長さが短く、仕切部28によって内気側風受部33が覆われていないと、内気側風受部33にも風圧が作用して、ロータリドア24は外気導入口23を開く回動方向へも不勢されてしまうことになる。
その点、本実施形態では、内気モード(外気シャット)時には、仕切部28によって外気が内気側風受部33に作用しないようになっており、かつ、内気側風受部33には内気の風圧が内気導入口22側から作用してロータリドア24を外気導入口23の閉方向へさらに不勢することができる。すなわち、外気側風受部32と内気側風受部33の両方によって、確実に外気導入口23を閉鎖することができる。
一方、図4に二点鎖線で示す外気モード(内気シャット)時には、内気モード(外気シャット)時と逆の作用が生じる。すなわち、内気側風受部33に内気導入口22からの内気の風圧が作用するとともに、外気側風受部32に外気導入口23からの外気の風圧が作用することで、ロータリドア24は内気導入口22を閉じる方向へ不勢される。
以上のように、本実施形態では、内気モード(外気シャット)および外気モード(内気シャット)のいずれにおいてもセルフシャット機能を有したロータリドア構造とすることができ、両導入口22,23を確実に閉鎖して風洩れを低減することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図5を参照して説明する。本実施形態は、本発明のロータリドア装置をフェイス開口部16を開閉する開閉ドア装置40に適用したものである。図5は、フェイス開口部16を開閉する開閉ドア装置40を示す模式図であって、実線はフェイス開口部16を閉じている態様を示し、二点鎖線はフェイス開口部16を開いている態様を示している。また、図5に示す白抜きの矢印は、空調ケーシング10内を流通する空調空気の風流れ方向を示している。
ロータリドア41の構成については上記各実施形態と略同様であって、円周壁41a、側板部41b、回動軸41cを備えている。ただし、本実施形態では、円周壁24aの回動方向両端部に形成されるリップシール部45A、45Bはダブルリップではなく、空調ケーシング10に形成された突部10a,10bに当接して片面(閉じる回動方向側の面)のみでシールするシングルリップとして形成されている点が異なる。
図5に実線で示すように、フェイス開口部16を閉じる際には、ロータリドア41の円周壁41aをフェイス開口部16側に位置させる。このとき、各リップシール部45A,45Bは、空調ケーシング10に形成された突部10a,10bにそれぞれ当接して、閉方向への回動が規制されるようになっている。逆に、フェイス開口部16を開放する際には、ロータリドア41を回動軸41cを中心に回動(図5においては左回りに回動)させて、図5に二点鎖線で示すように、円周壁41aを空調ケーシング10内部側へ位置させる。この開位置においては、扇形連通路とフェイス開口部16とが連通して空調ケーシング10内の空気がフェイス開口部16から流出するようになっている。
さらに、リップシール部45Bの径方向外側端部には、薄板状の風受部34がリップシール部45Bから垂直に、かつ、円周壁41aの円弧部の接線と一致する方向に突出形成されている。
(作用・効果)
本実施形態によれば、フェイス開口部16の閉鎖時には、風受部34に空調ケーシング10内の空調空気流れによる風圧が作用して、風受部34にはフェイス開口部16を閉じる方向(図5において右回り)へのモーメントが生じる。そして、風受部34が一体化されているロータリドア41全体がフェイス開口部16を閉じる回動方向へ不勢される。各リップシール部45A,45Bはそれぞれ空調ケーシング10内に形成された突部10a,10bに圧接し、フェイス開口部16は確実にシールされる。このため、フェイス開口部16を閉状態に制御しているにもかかわらず、空調ケーシング10内の空調空気がフェイス開口部16を介して流出してフェイス吹出口(図示略、フェイス開口部16の下流端)から吹き出してしまうことを抑制することができる。
例えば、冬場の暖房時において、フット吹出口(フット開口部17)から温風を吹き出したい場合に、ロータリドア41の閉め切り不良に起因してフェイス吹出口から温風が誤って吹き出してしまうと、乗員の顔部に温風が送風され不快感を招く虞がある。しかし、本実施形態によれば、フェイス開口部16のロータリドア41において、確実に風洩れを抑制することで、こうした問題を回避することができる。
(その他の実施形態)
上記第1実施形態では、風受部31を回動方向外気側端部にのみ形成したが、第2実施形態のように、回動方向内気側端部にも同様の風受部を形成しても良い。または、回動方向内気側端部にのみ形成するようにしても良い。
図6は、別の実施形態における内外気切替装置20Cを示す側面模式図である。上記第2実施形態において、図6に示すように、回動方向外気側端部の外気側風受部32のみ形成し、内気側風受部33を形成しない構成としても良い。この場合においても、外気側風受部32に風圧が作用することによって、内気モード(外気シャット)および外気モード(内気シャット)のいずれにおいてもセルフシャット機能を有したロータリドア構造とすることができる。なお、この形態においては、円周壁24aは円弧状ではなく、また、側板部24bの側面視形状は扇形状でなくても良い。
図7は、別の実施形態におけるフェイス開口部16を開閉する開閉ドア装置40Bを示す模式図である。上記第3実施形態において、図7に示すように、空調ケーシング10の内壁に沿わせた風受部35として形成しても良い。この場合、風受部35は、円周壁41aの接線と一致する方向に突出していなくても良い。
また、上記第3実施形態では、風受部34をリップシール部45Bの端部に形成したが、この位置に限られず、回動軸41c寄りの位置に形成しても良い。
上記第3実施形態では、一例としてフェイス開口部16を開閉する開閉ドア装置40Aとして構成したが、その他の開口部(デフロスタ開口部18、フット開口部17)を開閉するロータリドア装置として構成しても良い。
上記第1、第2実施形態では、内気と外気とを切り替える内外気切替装置20A,20Bに本発明を適用したが、その他、フェイス開口部16とフット開口部17とを切り替えるフェイス・フット切替ドア装置等の2つの開口部を切り替える装置に本発明を適用しても良い。
上記各実施形態では、風受部31,32,33,34はいずれも平坦な薄板形状として構成したが、風圧を受けてロータリドア24,41全体を閉方向へ不勢するモーメントを生じる面として形成されていれば良く、例えば内外気切替箱21の内壁の形状に合わせて、滑らかに湾曲した形状や、波打った形状等でも良い。
また、上記第1、第2実施形態では、風受部31,32,33を側板部24bの直線部の延長上(一直線上)に形成したが、ロータリドア24の回動範囲に影響を与えない程度であれば、側板部24bの直線部から曲がるようにして形成しても良い。
第1実施形態における車両用空調装置の模式図である。 内外気切換装置を示す側面模式図である。 ロータリドアを示す全体斜視図である。 第2実施形態における内外気切換装置を示す側面模式図である。 第3実施形態におけるフェイス開口部を開閉する開閉ドア装置を示す模式図である。 別の実施形態における内外気切換装置を示す側面模式図である。 別の実施形態におけるフェイス開口部を開閉する開閉ドア装置を示す模式図である。
符号の説明
10 空調ケーシング(ケース)
16 フェイス開口部(開口部)
20A,20B 内外気切替装置(ロータリドア装置)
21 内外気切替箱(ケース)
22 内気導入口(開口部)
23 外気導入口(開口部)
24,41 ロータリドア
24a,41a 円周壁
24b,41b 側板部
24c,41c 回動軸
28 仕切部(風回避部)
31,34 風受部
32 外気側風受部
33 内気側風受部
40A 開閉ドア装置(ロータリドア装置)

Claims (5)

  1. 空気通路を形成するケース(21)と、
    当該ケース(21)内に回動軸(24c)を中心として回動可能に配置され、回動方向に延びる円周壁(24a)と、当該円周壁(24a)の軸方向の両端部と前記回動軸(24c)とを連結する軸方向両端の側板部(24b)とを有し、前記ケース(21)に開口形成された開口部(22,23)を開閉するロータリドア(24)とを備えるロータリドア装置において、
    前記開口部(22,23)を閉鎖する際に風圧を受けて前記開口部(22,23)を閉じる回動方向へのモーメントを生じる風受部(31)を、前記ロータリドア(24)に一体に形成したことを特徴とするロータリドア装置。
  2. 前記風受部(31)は、前記円周壁(24a)の回動方向端部から径方向外側に突出した板状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のロータリドア装置。
  3. 前記開口部(22,23)は、前記空気通路内へ室内空気を導入する内気導入口(22)および前記空気通路内へ室外空気を導入する外気導入口(23)とを有し、前記ロータリドア(24)は、前記内気導入口(22)と外気導入口(23)の開閉状態を切り替えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のロータリドア装置。
  4. 前記風受部(31)は、前記円周壁(24a)の、前記外気導入口(23)を閉鎖する際の回動方向の端部である回動方向外気側端部に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のロータリドア装置。
  5. 前記風受部(32,33)は、前記円周壁(24a)の前記外気導入口(23)を閉鎖する際の回動方向の端部である回動方向外気側端部に形成される外気側風受部(32)と、前記円周壁(24a)の前記内気導入口(22)を閉鎖する際の回動方向の端部である回動方向内気側端部に形成される内気側風受部(33)とを有し、
    前記ケース(21)には、前記外気導入口(23)を閉鎖する際には、前記内気側風受部(33)を前記外気導入口(23)側から覆うとともに、前記内気導入口(22)を閉鎖する際には、前記外気側風受部(32)を前記内気導入口(22)側から覆う風回避部(28)が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のロータリドア装置。
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