JP2009178629A - 汚泥分離装置および汚泥分離方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】汚泥濃度が高く圧密性が高いことで、汚泥の固形化に起因した配管閉塞による処理中断をなくすと共に、機器数を減らしメンテナンス負担を低減させ、さらに、滞留時間を短くすることができ、設備をコンパクトにすることができる汚泥分離装置を提供する。
【解決手段】反応分離装置1は反応分離槽2を備えている。反応分離槽2内には、一端を反応分離槽2底部、他の一端を反応分離槽2の水面上に位置させるろ過機能を持つベルトコンベア式の汚泥移送手段3を設けている。汚泥移送手段3ろ液側は、ポンプ9で吸引される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、廃水処理過程で汚泥を分離する技術に関する。
廃水に凝集剤を添加して凝集汚泥を発生させ、処理水と汚泥とに分離する技術としては凝集沈殿法が広く用いられている。凝集剤および薬品としては、炭酸ソーダ、苛性ソーダ、硫酸、塩化第2鉄、凝集助剤などが用いられている。凝集沈殿設備としては、図11に示すように、凝集反応槽50と沈殿槽51から構成されている。凝集反応槽50には廃水53と凝集剤54とが供給され、攪拌機55により攪拌されて凝集汚泥が生成される。そして、凝集汚泥を含む混合液56は沈殿槽51に導かれる。沈殿槽51内部には汚泥掻き寄せ機57が設けられており、この汚泥掻き寄せ機57が極めて遅い速度で回転して汚泥を中心部に掻き寄せ、掻き寄せられた汚泥を底部から引き抜きポンプ58で引き抜いて系外に排出する。
このような凝集沈殿法は、工場廃水や埋立浸出水など金属イオンを含む廃水に適用されることが多い。しかしながら、以下の問題が存在する。
(1)上記凝集沈殿法で、金属イオンを含む廃水を処理すると、沈殿槽51内部や汚泥引き抜き配管内部に汚泥が固形化し固着して汚泥の引き抜きができなくなることがあるという問題があった。
(2)また、凝集反応槽50、沈殿槽51には攪拌機55、汚泥掻き寄せ機57、汚泥引き抜きポンプ58など機器が多く、汚泥の固着状態が生じると、汚泥固着除去等のメンテナンス負担が大きいという問題があった。
(3)さらに、汚泥の沈殿に長時間を要することから、沈殿槽として極めて大きい水槽を備える必要があり、設備が大型化するという問題があった。
そこで、汚泥の固形化を防止するために、沈殿槽の底部から汚泥を引き抜いて系外へ移送する以外の方法としては、例えばベルトスクリーン(例えば、非特許文献1参照)、スクリーンベルトコンベア(例えば、特許文献1参照)、スクリューコンベア(例えば、特許文献2参照)などがある。
特開2002−301463号公報 特開2005−66528号公報 [online]、インターネット<URL:http://fsk-japan.com/doc/fsb.htm>
上記スクリューコンベア等を使用する方法では、スクリューコンベア等を回転させて汚泥を排出するので、管の入口部分等に汚泥が固形化して固着するのを防止できる。
しかしながら、スクリューコンベア等を使用する方法では、十分に沈みきっていない状態の汚泥を外部に排出している。換言すれば、スクリューコンベア等で移送する汚泥は、水分を多く含み、汚泥濃度を高められないという欠点があった。
本発明は、上記課題に鑑みて考え出されたものであり、その目的は、汚泥濃度が高く、しかも、汚泥の固形化に起因した配管閉塞による処理中断をなくすと共に、機器数を減らしメンテナンス負担を低減させ、さらに、滞留時間を短くすることができ、設備をコンパクトにすることができる汚泥分離装置および汚泥分離方法を提供することである。
上記目的を達成するために本発明のうち請求項1記載の発明は、凝集汚泥を分離する装置であって、一端を反応分離槽底部、他の一端を反応分離槽の水面上に位置させるろ過機能を持つベルトコンベア式の汚泥移送手段を設け、汚泥移送手段のろ液側をポンプで吸引することを特徴とする。
上記構成により、以下の作用・効果を奏する。
(1)凝集汚泥を移送する配管を不要とすることができるので、従来例のような配管閉塞による処理中断をなくすことができる。
(2)また、汚泥かき寄せ機や汚泥引き抜きポンプなどの機器数を減らしメンテナンス負担を低減させることができる。
(3)また、汚泥移送手段のろ液側をポンプで吸引するので、汚泥をろ過部分に急速に引き寄せてろ過することで滞留時間を短くすることができ、設備をコンパクトにできる。
(4)さらに、汚泥移送手段は一端を反応分離槽底部、他の一端を反応分離槽の水面上に位置させるので、ろ過部分が水面上に位置しているときに、ろ過汚泥の水切りを行うことができる。
なお、汚泥移送手段のろ液側をポンプで吸引する構成であればよく、汚泥移送手段の一端部と反応分離槽との間に隙間が存在せずに区画された構成(図1参照)により、ろ過部分を境界として負圧部分と負圧でない部分とに区画されている場合と、汚泥移送手段の一端部と反応分離槽との間に僅かの隙間が存在して区画された構成(図2参照)により、ろ過部分を境界として負圧部分と負圧でない部分とに区画されていない場合の両者を含む。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の汚泥分離装置であって、反応分離槽内部が、ろ過部分を境界として負圧部分と負圧でない部分とに区画されていることを特徴とする。
上記構成により、汚泥をろ過部分に引き寄せる吸引力がより大きくなるので、単位時間当たりのろ過処理量を大きくできる。この結果、反応分離槽を小さくできる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の汚泥分離装置であって、反応分離槽の内部に、廃水と凝集剤を反応させる反応部を設け、反応部によって反応分離槽を乱流領域と静置領域とに区分することを特徴とする。
上記の如く、反応分離槽の内部に、廃水と凝集剤を反応させる反応部を設け、乱流領域と静置領域とに区分しているので、混合と沈殿という相異なる作業をひとつの小さな水槽で同時に行うことができる。この結果、設備の簡素化を実現できる。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の装置を用いて汚泥を分離する方法である。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
(1)凝集汚泥を移送する配管を不要とすることができるので、従来例のような配管閉塞による処理中断をなくすことができる。
(2)また、汚泥かき寄せ機や汚泥引き抜きポンプなどの機器数を減らしメンテナンス負担を低減させることができる。
(3)また、汚泥移送手段のろ液側をポンプで吸引するので、汚泥をろ過部分に急速に引き寄せてろ過することで滞留時間を短くすることができ、設備をコンパクトにできる。
(4)さらに、汚泥移送手段は一端を反応分離槽底部、他の一端を反応分離槽の水面上に位置させるので、ろ過部分が水面上に位置しているときに、ろ過汚泥の水切りを行うことができる。
〔本発明の概念〕
先ず、具体的な構成を説明する前に、本発明の概念について、図1に基づいて、以下に説明する。図1は本発明における反応分離装置の立面略図である。反応分離装置1は反応分離槽2を備えている。この反応分離槽2内には、一端を反応分離槽2底部、他の一端を反応分離槽2の水面上に位置させるろ過機能を持つベルトコンベア式の汚泥移送手段3を設けている。ベルトコンベア式の汚泥移送手段3は水平に対して30度の角度に設置した。角度は凝集汚泥の性状によって適宜調整されるが、20〜35度の範囲に設定されることが好ましい。このようにベルトコンベア式の汚泥移送手段3の角度を規制するのは以下の理由による。即ち、汚泥移送手段3の角度が大きい場合は、汚泥移送手段3のベルト部分に載置されて移送される汚泥の水切りが悪く、汚泥が反応分離槽2へ滑落する。一方、汚泥移送手段3の角度が小さい場合は、汚泥移送手段3の長さが大きくなりすぎて装置が大型化する。そこで、汚泥の水切りが良好で且つ装置の小型化を図ることが可能な最適な角度範囲として、20〜35度の範囲に設定したものである。
また、反応分離槽2は仕切板4により第1槽部分5aと第2槽部分5bとに仕切られており、第1槽部分5aと第2槽部分5bとは仕切板4の下方で連通している。第1槽部分5aの内部には廃水と凝集剤を反応させる反応部6を設けてあり、反応部6によって反応分離槽2を乱流領域と静置領域とに区分している。乱流領域では廃水と凝集剤とが十分に攪拌混合される。一方、静置領域では凝集汚泥を反応分離槽2の底部へ沈殿させる。反応分離槽2の内部に設けた反応部6に廃水7と凝集剤8を投入し、攪拌混合によって反応促進させた。反応部6から出た汚泥混合液は重力によって反応分離槽2の底部に向かって沈殿する。ベルトコンベア式の汚泥移送手段3のベルト部分はろ布で構成されている。ろ布面を境界として反応分離槽2は上下2つの区画に区分されている。区分された区画のうち、ろ液側をポンプ9で吸引することによって汚泥をろ布に急速に引き寄せてろ過することができる。ポンプ9の吸引速度はろ液側が負圧となるように適宜設定される。ろ液には微細な汚泥がわずかに含まれるので、静置領域ではなく乱流領域に返送することが好ましい。
なお、図1のように仕切部材10によって、汚泥移送手段3の一端部と反応分離槽2との間に隙間が存在せずに区画された構成であってもよく、また、図2に示すように、汚泥移送手段3の一端部と反応分離槽2との間に僅かの隙間11が存在して区画された構成であってもよい。図1に示す構成の場合には、ろ液側を負圧に設定するので、ろ液側を負圧に設定できない図2の構成に比べると、汚泥をろ布に引き寄せる処理量を大きくできる。
ベルトコンベアのろ布は4cm/分の速度で、反応分離槽底部2から水面上方向へ移動させた。移動速度は1〜10cm/分の範囲に設定されることが好ましい。ろ布が水面より上に位置するときに汚泥の水切りが行われ、ベルトコンベア最上端から系外へ移送される。その時ろ布面の汚泥厚さは約50mmであった。比較のためにろ液側をポンプで吸引しない条件で運転したときの汚泥厚さを計測すると約15mmであった。このことから、ポンプ吸引が有効な手段であることがわかる。
静置領域で十分固液分離された処理水は、越流ラッパ管12内に越流して流れ込み系外に排出される。
上記構成の反応分離装置2において、第2槽部分5bは凝集汚泥を沈殿させると共に上澄液(処理水)を系外に排出する沈澱池に相当する処理を行う部分であり、水面積負荷は50m3/m2/dである。通常の沈澱池の水面積負荷が20m3/m2/d以下に設計されることから、本発明では水面積負荷が大きい。従って、本発明では、単位面積当たりの廃水処理量が大きくなるので、同じ廃水処理量で比べると、装置が小さくコンパクトになることが認められる。
また、本発明では越流ラッパ管12が越流堰に相当し、越流堰負荷は140m3/m/dとされている。通常の沈澱池の越流堰負荷は100m3/m/d以下に設計されることから、本発明では越流堰負荷が大きい。従って、本発明では、越流ラッパ管12のような簡素な越流装置で十分な性能を発揮することができ、装置のコンパクト化を図ることができる。
(実施の形態)
以下、本発明に係る汚泥脱水装置を、実施の形態に基づいて詳述する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
図3は本発明の実施例に係る汚泥分離装置の平面図、図4は本発明の実施例に係る汚泥分離装置の正面図である。汚泥分離装置1は、計量槽15、反応分離槽2及び汚泥圧送装置16を備えている。計量槽15には廃水(原水)が流入される。計量槽15に流入した廃水は、配管L1によって後述する反応部6を構成する内筒21の下部に供給されるようになっている。
反応分離槽2は、平面視が長方形であって底部2aが一端側から他端側に向けて登り勾配の傾斜面とされている。反応分離槽2は仕切板4により第1槽部分5aと第2槽部分5bとに仕切られており、第1槽部分5aと第2槽部分5bとは仕切板4の下方で連通している。第1槽部分5aは廃水に凝集剤を添加して攪拌反応させて凝集汚泥を生成する処理を行う部分であり、第2槽部分5bは凝集汚泥を沈殿させると共に上澄液(処理水)を系外に排出する沈澱池に相当する処理を行う部分である。
反応分離槽2の内部には、底部2aに沿って一端を反応分離槽底部2a、他の一端を反応分離槽2の水面上に位置させるろ過機能を持つベルトコンベア式の汚泥移送手段3が設けられている。汚泥移送手段3は、駆動ローラ17と、従動ローラ18と、駆動ローラ17と従動ローラ18間に巻き掛けられたろ布で構成されたコンベアベルト19とを備える。そして、反応分離槽2は、ろ過部分であるコンベアベルト19を境界して上下2つの区画に区分されている。即ち、ろ液側をポンプ9で吸引することによって、下区画を負圧部分とし、上区画を負圧でない部分とする。これにより、汚泥をろ布に急速に引き寄せてろ過することができる。なお、ポンプ9で吸引されたろ液は、配管L2A,L2B(図3及び図4参照)を経由して後述する反応部7を構成する内筒21の下部に供給されるようになっている。また、汚泥移送手段3の一端側(図2の左端側)の駆動ローラ17には、図5〜図7に示すように仕切部材10が配設されている。仕切部材10は駆動ローラ17の軸方向(図5の紙面に垂直方向)に延在している。この仕切部材10の一端部(図5の下端部)にゴム製のシール材26a(図5〜図7参照)が形成されており、このシール材26aは駆動ローラ17の表面、従って、ろ過部分であるコンベアベルト19の上面に接触している。また、仕切部材10の他端部にはゴム製のシール材26bが形成されており、このシール材26bは反応分離槽3の内面に接触している。これにより、ろ過部分であるコンベアベルト19を境界して上下2つの区画に完全に区分され、ポンプ9の吸引によって下区画を効率よく負圧部分に維持することが可能となる。
また、汚泥移送手段3の一端側は、反応分離槽2の一端側底部に形成されている円弧状のコンベア嵌め込み部分40に嵌り込んでいる(図5参照)。汚泥移送手段3の他端側両サイドには、図8に示すように、固定ピン28が移送方向Aに垂直な方向に突出形成されている。一方、反応分離装置2のフレーム29の上部には固定片30に形成されており、この固定片30には汚泥移送手段3の一端側を中心とした円弧状の案内溝31が形成されている。そして、上記固定ピン28が案内溝31に嵌り込んでいる。このような構成により、固定ピン28を案内溝31に沿って移動させて所定位置で固定させることにより、汚泥移送手段3の傾斜角度を調整することが可能となっている。
第1槽部分5aには反応部6が設けられている。この反応部6は、図9及び図10に示すように、内筒21と、内筒21の外周側に配置された外筒22とを備えた同心状の2重管構造となっている。外筒22は上部及び下部が開口している。一方、内筒21は下部が閉塞され上部が開口しており、その内部に攪拌部材23が設けられている。この攪拌部材23はモータ24により駆動される。内筒及び外筒の上方には、モータ24を取り付ける取付板25が配置されている。取付板25の下面にはブラケット41aが形成されており、支持部材42aの上端部がブラケット41aに固着され、支持部材42aの下端部が外筒22に固着されて、外筒22が取付板25に固定されている。内筒21も外筒22と同様に、ブラケット41b及び支持部材42bにより、取付板25に固定されている。また、内筒21の上端部は外筒22の上端部よりも下方に位置している。そして、内筒21の上部周縁部には切欠部35が形成されている。この切欠部35には、凝集助剤が供給管L3(図3及び図4参照)を介して滴下されるようになっている。なお、凝集剤は供給管L4(図3参照)を介して内筒21の下部に注入されるようになっている。
第2槽部分5bには越流ラッパ管12が設けられている。この越流ラッパ管12は予め定めた水位レベルと同一高さ位置に配置されている。この越流ラッパ管12に越流して流入した処理水は越流ラッパ管12の下部から排出管L5(図3及び図4参照)に導かれて系外に排出される。なお、越流ラッパ管12の設置位置は、第2槽部分5bの幅方向の略中央部に配置で、且つ汚泥移送手段3が水面に出る位置から見て最も遠い位置(仕切板4の近傍位置に相当)であるのが好ましい。これは以下の理由による。即ち、越流ラッパ管12を第2槽部分5bの幅方向の略中央部に配置すると、越流ラッパ管12への越流が、越流ラッパ管12の周面のいずれの方向からも均一に流入することが可能となり、沈殿部として機能する第2槽部分5bの水面において乱流の発生を防止できるので、静置状態を維持することができる。また、越流ラッパ管12を汚泥移送手段3が水面に出る位置から見て最も遠い位置に配置するのは、汚泥移送手段3の上部から汚泥が滑落した場合に越流ラッパ管12から流出しないようにするためである。
なお、汚泥移送手段3の上方には洗浄ノズル39(図3及び図4参照、なお、図4では洗浄ノズル39を模式化して描いている。)が設けられている。
次いで上記構成の反応分離槽の処理動作について説明する。
廃水は計量槽15を経由して内筒21下部に供給され、凝集剤は内筒21の下部に注入される。なお、ポンプ9で吸引されたろ液も同様に内筒21下部に供給される。これにより、内筒21内では廃水に凝集剤が添加され攪拌反応されて凝集汚泥を生成する。そして、この凝集汚泥を含む混合液は切欠部35を越えて外筒22側に流れ込む。このとき、切欠部35に凝集助剤が滴下するように構成されているので、混合液と凝集助剤との接触効率の向上が図られる。また、攪拌部材23による流れが下降流であり、廃水流入が内筒下部であるめため廃水の流れが上昇流であり、その結果、内筒21内での廃水と凝集剤との接触効率が向上し、凝集汚泥の生成効率が良好となる。さらに、凝集汚泥を含む混合液が内筒21上部から外筒22上部に越流するので、滞留時間の短縮化が図れる。
次いで、外筒22内に流入した混合液に含まれる凝集汚泥は反応分離槽2の底部2aに向けて沈殿していく。このとき、汚泥移送手段3のろ液側がポンプ9で吸引されているので、汚泥がろ布に急速に引き寄せられる。この結果、汚泥を短時間で分離することが可能となる。なお、ろ液には微細な汚泥がわずかに含まれるので、ホンプ9により、内筒21に戻される。
そして、汚泥移送手段3のベルト19部分に載置された汚泥は水面から出て、水切りされて汚泥移送手段3の他端まで搬送される。そして、ベルト19部分に載置された汚泥は、汚泥移送手段3に設けられているスクレーパ38によりベルト19部分から掻き取られ、汚泥搬送装置16に供給される。一方、上澄液は越流ラッパ管12から越流して内部に流入し、排出管から系外に排出される。
本発明は、し尿処理場や下水処理場、埋立浸出し水処理施設等の廃水処理施設において使用される、廃水に凝集剤を添加して凝集汚泥を発生させ、処理水と汚泥とに分離する汚泥分離装置に適用できる。
本発明における反応分離装置の立面略図。 本発明における反応分離装置の変形例を示す図。 実施の形態に係る汚泥分離装置の平面図。 実施の形態に係る汚泥分離装置の正面図。 汚泥移送手段の一端部付近の拡大図。 駆動ローラ付近の正面図。 駆動ローラ付近の平面図。 汚泥移送手段の他端部付近の拡大図。 反応部の拡大平面図。 反応部の拡大正面図。 従来例の構成を示す図。
符号の説明
1:汚泥分離装置 2:反応分離槽
3:ベルトコンベア式の汚泥移送手段 4:仕切板
6:反応部 9:ポンプ
10:仕切部材 11:隙間
12:越流ラッパ管

Claims (4)

  1. 凝集汚泥を分離する装置であって、一端を反応分離槽底部、他の一端を反応分離槽の水面上に位置させるろ過機能を持つベルトコンベア式の汚泥移送手段を設け、汚泥移送手段のろ液側をポンプで吸引することを特徴とする汚泥分離装置。
  2. 反応分離槽内部が、ろ過部分を境界として負圧部分と負圧でない部分とに区画されていることを特徴とする請求項1記載の汚泥分離装置。
  3. 反応分離槽の内部に、廃水と凝集剤を反応させる反応部を設け、反応部によって反応分離槽を乱流領域と静置領域とに区分することを特徴とする請求項1又は2記載の汚泥分離装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の装置を用いて汚泥を分離する方法。
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