JP2001347103A - 汚濁水処理装置 - Google Patents

汚濁水処理装置

Info

Publication number
JP2001347103A
JP2001347103A JP2000172406A JP2000172406A JP2001347103A JP 2001347103 A JP2001347103 A JP 2001347103A JP 2000172406 A JP2000172406 A JP 2000172406A JP 2000172406 A JP2000172406 A JP 2000172406A JP 2001347103 A JP2001347103 A JP 2001347103A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
tank
dehydration
pressure
stirring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000172406A
Other languages
English (en)
Inventor
Saburo Kurita
三郎 栗田
Iwao Yoshikawa
巌 好川
Shozo Sano
省三 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takashima and Co Ltd
Original Assignee
Takashima and Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takashima and Co Ltd filed Critical Takashima and Co Ltd
Priority to JP2000172406A priority Critical patent/JP2001347103A/ja
Publication of JP2001347103A publication Critical patent/JP2001347103A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚濁水の凝集・沈殿処理と生成される沈殿物
の脱水処理とを同時に適切になすことができると共に、
両処理を可能とする機構をコンパクトに備えさせた単一
の装置とすることができるようにする。 【解決手段】 凝集剤を加えながら汚濁水IWを攪拌す
る攪拌槽1と、攪拌槽1から送り出される汚濁水IWを
溜め込み生成された凝集物Fを沈殿させると共に、上部
より清浄水OWを外部に流し出す沈殿槽2と、沈殿され
た凝集物Fを沈殿槽2の外部に送り出すスクリュー3
と、送り出された凝集物Fの脱水処理部4とを備えてい
る。脱水処理部4が、圧送ポンプ40と、圧力調整弁4
1と、濾過壁面42cを有する脱水流路42とを備えて
おり、圧力調整弁41が脱水流路42に圧送された凝集
物Fから水を絞り出させるように制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、汚濁水に含まれ
る水を汚濁させている浮遊固形物質を凝集物として沈殿
させて除去して、環境中に戻すことができる清浄水を連
続的に生成すると共に、産業廃棄物として処理又は再利
用し易いように除去した凝集物に併せて効果的な脱水処
理を施し得る機構を備えた汚濁水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】土木工事などによって生じる汚濁水に凝
集剤を加え、浮遊固形物質を凝集物として沈殿させて固
液分離をなし、環境に戻すことが可能な清浄水を生成す
る凝集・沈殿処理技術が広く知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、かかる凝集
・沈殿処理によって生成されるもう一方の凝集物につい
ては、当該凝集物のその後の処理や再利用を適切に行え
るようにする観点から、当該凝集物に含まれる水をさら
に取り除いて含水率の低いケーキ状体とすることが求め
られるところであるが、こうした脱水処理には通例相応
の時間を要すると共に、この脱水処理が終了するまで当
該凝集物を蓄えておく場所を必要とするものであった。
【0004】また、かかる脱水処理にあたっては、通
例、前記凝集・沈殿処理をなす処理槽に沈殿した凝集物
を別途取り出すことを要し、この際には当該凝集・沈殿
処理を中断せざるを得ないと共に、取り出された凝集物
を前記脱水処理を施す別途の処理槽などを用意して当該
装置に搬送することを要していた。
【0005】また、このため、この種の凝集・沈殿処理
をなす設備ないし装置は、大規模化し易いものであり、
例えば工事現場などの汚濁水が発生する現場に同時にこ
うした設備や装置を設置することは困難な場合が少なく
なかった。
【0006】そこでこの発明は、汚濁水の凝集・沈殿処
理と生成される沈殿物の脱水処理とを同時に適切になす
ことができると共に、両処理を可能とする機構をコンパ
クトに備えさせた単一の装置とすることが可能な汚濁水
処理装置を提供することを主たる目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明にあっては、汚濁水処理装置が
以下の(1)〜(7)の構成を備えたものとした。
【0008】(1)送り込まれる汚濁水に凝集剤を加え
ながら当該汚濁水を攪拌する攪拌槽と、(2)この攪拌
槽から送り出される汚濁水を溜め込み生成された凝集物
を沈殿させると共に、上部より清浄水を外部に流し出す
沈殿槽と、(3)この沈殿槽に沈殿された凝集物を沈殿
槽の底部に形成させた送り出し口を通じて外部に送り出
すように沈殿槽の内底部に配されたスクリューと、
(4)このスクリューによって送り出された凝集物の脱
水処理部とを備えており、(5)この脱水処理部が、圧
送ポンプと、圧力調整弁と、当該圧送ポンプと圧力調整
弁との間に配設された濾過壁面を有する脱水流路とを備
えており、(6)この圧送ポンプが、前記送り出し口か
ら送り出された凝集物を前記脱水流路に圧送するように
当該送り出し口に接続されていると共に、(7)前記圧
力調整弁が前記脱水流路に圧送された凝集物から水を絞
り出させるように制御される構成としてある。
【0009】前記(1)および(2)の構成によれば、
攪拌槽に送り込まれる汚濁水に凝集剤を適切に混ぜ込む
ことができ、この攪拌槽から送り出されて沈殿槽に溜め
込まれる汚濁水から速やかに凝集物を生成して当該沈殿
槽の底部側に沈殿させ、当該沈殿槽において汚濁水から
浮遊固形物質を凝集物として取り除かれた清浄水を生成
することができる。
【0010】また、前記(3)の構成によれば、前記沈
殿槽の底部に形成させた前記送り出し口から、当該沈殿
槽に沈殿された前記凝集物を当該沈殿槽内より外部に、
つまり、前記脱水処理部に当該沈殿槽における凝集・沈
殿処理を中断することなく送り出すことができる。
【0011】また、前記(4)ないし(7)の構成によ
れば、前記圧送ポンプと圧力調整弁とによって、当該圧
送ポンプによって前記脱水流路に圧送され当該脱水流路
を満たす凝集物に対し、当該凝集物が前記濾過壁面にお
いて所定の含水率まで脱水されるように圧力を加えるこ
とができ、前記沈殿槽において清浄水と分離された当該
凝集物にその後の処理などをし易いようにする適切な脱
水処理を前記凝集・沈殿処理といわば同時に施すことが
できる。
【0012】また、請求項2記載の発明にあっては、請
求項1記載の汚濁水処理装置がさらに、脱水処理部の脱
水流路より絞り出された水を攪拌槽に還流させるように
してある構成を備えたものとした。
【0013】かかる構成によれば、装置から送り出され
る水の全てを所定の水質に整えられた前記沈殿槽の上部
より送り出される清浄水とすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図3に基づい
て、この発明の典型的な実施の形態について説明する。
【0015】なお、ここで図1は、実施の形態にかかる
汚濁水処理装置の構成の概要を、当該装置を断面にして
示している。また、図2は、かかる装置における脱水処
理部4の構成を示しており、また、図3は、かかる脱水
処理部4の濾過壁面42cを構成させる部分の構成を示
している。
【0016】この実施の形態にかかる汚濁水処理装置
は、汚濁水IWに含まれる水を汚濁させている浮遊固形
物質(コロイド物質など)を凝集物F(コロイド物質に
あってはフロック)として沈殿させて除去して、環境中
に戻すことができる清浄水OWを連続的に生成すると共
に、産業廃棄物として処理又は再利用し易いように除去
した凝集物Fに併せて効果的な脱水処理を施し得る機構
を備えたものである。
【0017】処理対象となる汚濁水IWとしては、例え
ば、土木工事によって生じる汚濁水、トンネル清掃によ
って生じる汚濁水、工場廃液、養魚場の水、生活排水な
どが予定される。
【0018】かかる汚濁水IWに含まれる除去すべき浮
遊固形物質としては、例えば、かかる汚濁水IWが土木
工事によって生じる汚濁水IWである場合には、微粒子
化した赤土、粘土などが予定される。
【0019】また、こうした浮遊固形物質を凝集物Fと
することは、前記汚濁水IWに凝集剤を加えることによ
りなされる。かかる汚濁水IWが泥水や浚渫泥水である
場合には、かかる凝集剤としては、硫酸カルシウムを主
成分とした無機質凝集剤を使用することが好ましい。
【0020】この実施の形態にかかる処理装置は、
(1)装置外部から送り込まれる汚濁水IWに凝集剤を
加えながら当該汚濁水IWを攪拌する攪拌槽1、(2)
この攪拌槽1から送り出される汚濁水IWを溜め込み生
成された凝集物Fを沈殿させると共に、上部より清浄水
OWを外部に流し出させる沈殿槽2、(3)この沈殿槽
2に沈殿された凝集物Fを沈殿槽2の底部に形成させた
送り出し口20を通じて外部に送り出すように沈殿槽2
の内底部に配されたスクリュー3、(4)このスクリュ
ー3によって送り出された凝集物Fの脱水処理部4、を
併せ持った可搬装置として構成されている。
【0021】(攪拌槽1)攪拌槽1は、装置の上部に設
けられている。かかる攪拌槽1には装置の底部に設けら
れた汚濁水IWの送り込みポンプ5によって装置外部よ
り汚濁水IWが送り込まれるようにしてある。
【0022】この実施の形態にあっては、かかる攪拌槽
1は、前記送り込みポンプ5によって先行して汚濁水I
Wが送り込まれる第一攪拌槽10と、この第一の攪拌槽
10から送り出される汚濁水IWが続いて送り込まれる
第二攪拌槽11との二つに区分されている。
【0023】具体的には、かかる第一攪拌槽10と第二
攪拌槽11とは、攪拌室1’を汚濁水IWの流れ方向に
交差する向きに仕切る仕切り板12によってほぼ二分す
ることにより形成されている。かかる仕切り板12の上
端と攪拌室1’の上壁内面との間には間隔13が形成さ
れており、第一攪拌槽10に送り込まれた汚濁水IW
が、この仕切り板12の上端からオーバーフローして第
二攪拌槽11に送り込まれるようにしてある。また、こ
のように第二攪拌槽11に送り込まれた汚濁水IWは、
攪拌室1’と沈殿室2’とを仕切る仕切壁14の上端と
装置上壁内面との間に形成された間隔15を通じ、この
仕切壁14の上端からオーバーフローして沈殿室2’、
つまり沈殿槽2に送り込まれるようにしてある。
【0024】前記凝集剤は、第一攪拌槽10の上部に凝
集剤の送り込み口16aを連通させるように装置の上部
外側に設けられた投入ポット16から、当該第一攪拌槽
10にある汚濁水IWに定量的に連続して供給・添加さ
れるようにしてある。かかる凝集剤の添加量は、用いる
凝集剤の種類、処理対象となる汚濁水IWの性質によっ
て適宜調整される。
【0025】また、前記第一攪拌槽10および第二攪拌
槽11のそれぞれに、攪拌手段17が備えられている。
この実施の形態にあっては、かかる攪拌手段17は、鉛
直に回転軸を配してそれぞれの攪拌槽10、11内で回
転駆動されるプロペラ状をなす攪拌翼体17aとしてあ
る。かかる攪拌翼体17aは、装置の上部外側に据え付
けられた攪拌モータ17bによって駆動されるようにし
てある。
【0026】かかる構成により、攪拌槽1に送り込まれ
る汚濁水IWに凝集剤を適切に混ぜ込むことができ、こ
の攪拌槽1から送り出されて沈殿槽2に溜め込まれる汚
濁水IWから速やかに凝集物Fを生成して当該沈殿槽2
の底部側に沈殿させ、当該沈殿槽2において汚濁水IW
から浮遊固形物質を凝集物Fとして取り除かれた清浄水
OWを生成することができる。
【0027】また、前記第一の攪拌槽1と第二の攪拌槽
1による二カ所での攪拌によって、汚濁水IW中の溶存
酸素濃度を高めることができ、生成される前記清浄水O
WのCOD(化学的酸素要求量)およびBOD(生物化
学的酸素要求量)を効果的に低減させることができる。
【0028】(沈殿槽2)沈殿槽2は、装置の内部に当
該装置の上部から下部に亙る大きさのホッパー状をなす
沈殿室2’を形成させることにより構成されている。
【0029】すなわち、かかる沈殿室2’は、その上部
側から底部側に向かうに連れて次第に内部空間を狭めさ
せるように構成されている。
【0030】具体的には、かかる沈殿室2’を構成する
各内壁面のうち、前記攪拌槽1側にある壁面は前記仕切
壁14の上端をその上端とした鉛直の壁面とされてい
る。また、この鉛直の壁面を除くその余の三つの壁面
は、途中より沈殿室2’の底部に向けて当該沈殿室2’
の内部空間を狭める向きに傾斜した傾斜面21を持つよ
うに構成されている。これら三つの壁面の傾斜面21に
よって、沈殿槽2に送り込まれた汚濁水IWから前記凝
集剤によって生成され沈殿される凝集物Fを沈殿槽2の
底部、すなわち、後述する集合室22に案内して速やか
に集めることができる。
【0031】また、このように構成される各内壁面の下
端下方には、沈殿した凝集物Fが集められる集合室22
が形成されている。かかる集合室22は鉛直の四つの壁
面と底面とを備え、上方より沈殿される凝集物Fを受け
入れ溜め込む構成とされている。
【0032】また、この実施の形態にあっては、かかる
沈殿室2’における攪拌室1’と隣接する側と反対の側
であって、装置の上部に、沈殿槽2に送り込まれた汚濁
水IWから生成される清浄水OWの排出口23が形成さ
れており、装置に送り込まれる汚濁水IWから連続的に
生成される清浄水OWを外部に流し出し、環境に戻すこ
とができるようにしてある。
【0033】また、この実施の形態にあっては、沈殿室
2’に送り込まれた汚濁水IWが直接的に前記排出口2
3から装置の外部に流れ出さないように、前記攪拌槽1
から送り込まれる汚濁水IWの流れを遮る向きに板面を
配した固定邪魔板24が沈殿室2’内に設けられてい
る。
【0034】かかる固定邪魔板24は、上端を沈殿室
2’の上部内壁に一体に組み付けて途中まで下方に真っ
直ぐ下がり、そこから当該固定邪魔板24における攪拌
室1’側に向けられた面を次第に当該攪拌室1’側から
遠ざけるように斜めに傾斜して下がるように構成されて
おり、この固定邪魔板24における攪拌室1’側に向け
られた面によって前記攪拌槽1から送り込まれてきた汚
濁水IWを沈殿槽2の底部側に向けて一旦案内した後、
当該固定邪魔板24における攪拌室1’に向けられた側
と反対の側に下方から上方に向けた水の流れを作り、前
記清浄水OWを前記排出口23に案内するように構成さ
れている。
【0035】また、この実施の形態にあっては、前記排
出口23の側に一端を回動可能に組み付けられた可動邪
魔板25が前記固定邪魔板24の側に突き出すように設
けられており、かかる固定邪魔板24によって当該固定
邪魔板24における前記攪拌室1’に向けられた側と反
対の側において下方から上方に向けて案内される水が当
該可動邪魔板25の下面に案内されながら当該可動邪魔
板25の先端と固定邪魔板24との間を通り、この後当
該可動邪魔板25の上面に案内されて前記排出口23に
導かれるように構成されている。
【0036】これにより、この実施の形態にあっては、
沈殿槽2に送り込まれる汚濁水IWから生成される凝集
物Fの沈降速度が遅い場合には、前記可動邪魔板25を
沈殿室2’の上部内壁に板面を近づける向きに回動させ
て位置づけておくことにより、前記排出口23に向けて
案内される水に当該凝集物Fが混ざり込み難いようにす
ることができ、当該凝集物Fの性状にかかわらず当該排
出口23から常時清浄水OWが流し出されるようにする
ことができる。
【0037】(スクリュー3)スクリュー3は、この実
施の形態にあっては、前記沈殿槽2の集合室22におけ
る前記攪拌室1’に向けられた側の壁面に開設された送
り出し口20から、この集合室22に集まり溜め込まれ
た前記凝集物Fを当該沈殿槽2内より外部に、つまり、
前記脱水処理部4に送り出すように設けられている。
【0038】具体的には、かかるスクリュー3は、前記
集合室22における前記送り出し口20の設けられた壁
面と当該壁面に向かい合う壁面間に亘るように回転軸3
0を配している。また、かかるスクリュー3は、前記集
合室22における送り出し口20の設けられた壁面に向
かい合う壁面の外方に配された駆動モータ31により当
該送り出し口20より前記凝集物Fを送り出すように回
転駆動される構成としてある。
【0039】かかるスクリュー3による前記凝集物Fの
前記脱水処理部4への送り出しは、当該脱水処理部4に
無用な水を送り込ませない観点から、前記集合室22が
常時凝集物Fで満たされた状態となっているように、所
定時間毎に断続的に行われる。
【0040】(脱水処理部4)脱水処理部4は、圧送ポ
ンプ40と、圧力調整弁41と、当該圧送ポンプ40と
圧力調整弁41との間に配設された濾過壁面42cを有
する脱水流路42とを備えており、この実施の形態にあ
っては、前記攪拌槽1の下方に配されている。
【0041】かかる圧送ポンプ40は、前記送り出し口
20から送り出された凝集物Fを前記脱水流路42に圧
送するように当該送り出し口20に接続されている。こ
の実施の形態にあっては、かかる圧送ポンプ40とし
て、前記送り出し口20に筒状をなすステーターの一端
を接続したモノポンプ40’を用いている。
【0042】また、前記脱水流路42は、この実施の形
態にあっては、前記モノポンプ40’のステーターの他
端に一端を接続された連結管部42aの他端に対し、前
記スクリュー3によって前記送り出し口20から前記モ
ノポンプ40’内に送り込まれ、さらに当該モノポンプ
40’によって当該連結管部42aを介して圧送されて
くる凝集物Fを装置の外部に案内し前記圧力調整弁41
の開放によって装置外部に排出するように一端を接続さ
れた脱水管42bによって構成されている。
【0043】この脱水管42bの他端に前記圧力調整弁
41が設けられている。また、この脱水管42bの一部
に前記濾過壁面42cが形成してある。
【0044】この実施の形態にあっては、かかる濾過壁
面42cを、筒状に成形されたストレーナー状をなす網
状体42dによって形成している。すなわち、この実施
の形態にあっては、かかる筒状に成形された網状体42
dの一方の筒口を接続フランジ42eを介して前記連結
管部42aの他端に連通状態に接続させていると共に、
この網状体42dの他方の筒口を接続フランジ42gを
介して他端に前記圧力調整弁41を備えた案内管部42
fの一端に連通状態に接続させており、このように設け
られた網状体42dによって前記脱水管42bの一部に
前記濾過壁面42cを形成させている。
【0045】より具体的には、筒状に成形された前記網
状体42dは、連結ロッド42hによって組み付け合わ
された前記一対の接続フランジ42e、42g間に当該
筒形状を維持されるように納められている。また、かか
る網状体42dの外側には、複数の透孔を備えた金属製
の保護外筒42iが設けられており、この保護外筒42
iによって網状体42dによる凝集物Fの脱水過程にお
いて凝集物Fに加えられる圧力に抗して当該網状体42
dを保形するようにしてある。
【0046】かかる網状体42dとしては、送り込まれ
る凝集物Fを漏れ出させない網目のものが用いられ、典
型的には、100メッシュ程度のステンレス金網を用い
ることができる。
【0047】また、前記圧力調整弁41は、この実施の
形態にあっては、前記案内管部42fにおける前記網状
体42dとの接続側と反対の端部に設けられており、装
置の外部に配されており、開放時に当該案内管部42f
を通じて圧送される脱水済みの凝集物Fを吐出させる構
成としてある。
【0048】また、かかる圧力調整弁41は、前記脱水
流路42に圧送された凝集物Fから水を絞り出させるよ
うに、つまり、筒状に成形された前記網状体42d中に
ある凝集物Fが所定の含水率となるまで当該網状体42
dによって脱水されるように、当該圧力調整弁41の開
放圧を制御される構成としてある。
【0049】この結果、この実施の形態にかかる処理装
置にあっては、前記モノポンプ40’と圧力調整弁41
とによって、当該モノポンプ40’によって前記脱水管
42bに圧送され当該脱水管42bを満たす凝集物Fに
対し、当該凝集物Fが前記網状体42dによって形成さ
れた濾過壁面42cにおいて所定の含水率まで脱水され
るように圧力を加えることができ、前記沈殿槽2におい
て清浄水OWと分離された当該凝集物Fをその後の処理
などをし易いように適切に脱水処理することができる。
【0050】また、この実施の形態にあっては、前記脱
水管42bにおける網状体42dの下方に、このように
凝集物Fから脱水された水を受ける受水槽6を備えてい
る。
【0051】そして、この実施の形態にあっては、この
受水槽6に受け入れられた水、つまり、前記脱水処理部
4の脱水流路42より絞り出された水を攪拌槽1に還流
させるようにしてある。
【0052】具体的には、この実施の形態にあっては、
下端を前記受水槽6に入れ込み、かつ上端を前記第一の
攪拌槽1の底部に連通させており、かつ、中間に還流ポ
ンプ70を備えた還流管7が装置内部に設けられてお
り、この還流管7によって前記受水槽6に受け入れられ
た水を当該第一の攪拌槽1に還流させるようにしてあ
る。
【0053】この結果、この実施の形態にあっては、装
置から送り出される水の全てを所定の水質に整えられた
前記沈殿槽2の上部より送り出される清浄水OWとする
ことができる。
【0054】なお、装置外部に原水タンク(図示は省略
する。)を設け、この原水タンクに溜め込まれた汚濁水
IWが前記送り込みポンプ5により攪拌槽1内に送り込
まれるようにしてあっても良い。また、この場合には、
原水タンクに溜め込まれた汚濁水IWの水位を常時検知
するようにし、当該水位が所定値より低下した場合には
前記送り込みポンプ5の駆動を停止するように制御し
て、装置の空運転を防止するようにしておくこともでき
る。
【0055】
【発明の効果】この発明にかかる汚濁水処理装置によれ
ば、汚濁水の凝集・沈殿処理と生成される沈殿物の脱水
処理とを同時に適切になすことができる。また、かかる
両処理を可能とする機構をコンパクトに備えさせた単一
の装置とすることができる。特に、工事現場などの汚濁
水の発生する現場に必要に応じて機動的に運搬・設置し
て当該現場にて汚濁水の処理を行える装置とすることが
できる特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】処理装置の概要構成図
【図2】脱水処理部4の概要構成図
【図3】脱水処理部4の要部構成図
【符号の説明】
IW 汚濁水 OW 清浄水 F 凝集物 1 攪拌槽 2 沈殿槽 20 送り出し口 3 スクリュー 4 脱水処理部 40 圧送ポンプ 41 圧力調整弁 42 脱水流路 42c 濾過壁面
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 21/30 B01D 21/30 G H C02F 1/52 ZAB C02F 1/52 ZABB 11/12 11/12 C (72)発明者 佐野 省三 東京都中央区銀座1丁目15番11号 高島株 式会社内 Fターム(参考) 4D059 AA09 BE04 BE15 BE55 CA28 CB06 4D062 BA29 BB05 CA10 FA03 FA17

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送り込まれる汚濁水に凝集剤を加えなが
    ら当該汚濁水を攪拌する攪拌槽と、 この攪拌槽から送り出される汚濁水を溜め込み生成され
    た凝集物を沈殿させると共に、上部より清浄水を外部に
    流し出す沈殿槽と、 この沈殿槽に沈殿された凝集物を沈殿槽の底部に形成さ
    せた送り出し口を通じて外部に送り出すように沈殿槽の
    内底部に配されたスクリューと、 このスクリューによって送り出された凝集物の脱水処理
    部とを備えており、 この脱水処理部が、圧送ポンプと、圧力調整弁と、当該
    圧送ポンプと圧力調整弁との間に配設された濾過壁面を
    有する脱水流路とを備えており、 この圧送ポンプが、前記送り出し口から送り出された凝
    集物を前記脱水流路に圧送するように当該送り出し口に
    接続されていると共に、 前記圧力調整弁が前記脱水流路に圧送された凝集物から
    水を絞り出させるように制御される構成としてあること
    を特徴とする汚濁水処理装置。
  2. 【請求項2】 脱水処理部の脱水流路より絞り出された
    水を攪拌槽に還流させるようにしてあることを特徴とす
    る請求項1記載の汚濁水処理装置。
JP2000172406A 2000-06-08 2000-06-08 汚濁水処理装置 Pending JP2001347103A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000172406A JP2001347103A (ja) 2000-06-08 2000-06-08 汚濁水処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000172406A JP2001347103A (ja) 2000-06-08 2000-06-08 汚濁水処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001347103A true JP2001347103A (ja) 2001-12-18

Family

ID=18674812

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000172406A Pending JP2001347103A (ja) 2000-06-08 2000-06-08 汚濁水処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001347103A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005007371A (ja) * 2003-06-23 2005-01-13 Harada Sogo Doboku:Kk 濁水処理機
JP2009178629A (ja) * 2008-01-29 2009-08-13 Daiki Ataka Engineering Co Ltd 汚泥分離装置および汚泥分離方法
KR101113075B1 (ko) 2011-09-02 2012-02-29 신영구 오탁수 고속처리 장치
JP2012135724A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Ik Shoji Kk 浄化槽処理水の脱色機能を備えた固液分離方法とそれを実施する装置
KR101911796B1 (ko) * 2018-08-21 2018-10-25 한국산업기술시험원 선박의 습식스크러버 폐세정수 처리시스템
CN108862508A (zh) * 2018-06-27 2018-11-23 王程 一种学校用宿舍水处理装置
CN110759538A (zh) * 2019-11-19 2020-02-07 佛山科学技术学院 一种污水处理初步循环过滤装置及使用方法
CN113860559A (zh) * 2021-10-25 2021-12-31 沧州水利勘测规划设计院有限公司 一种平原水库污水处理与回收系统

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005007371A (ja) * 2003-06-23 2005-01-13 Harada Sogo Doboku:Kk 濁水処理機
JP2009178629A (ja) * 2008-01-29 2009-08-13 Daiki Ataka Engineering Co Ltd 汚泥分離装置および汚泥分離方法
JP4651052B2 (ja) * 2008-01-29 2011-03-16 アタカ大機株式会社 汚泥分離装置および汚泥分離方法
JP2012135724A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Ik Shoji Kk 浄化槽処理水の脱色機能を備えた固液分離方法とそれを実施する装置
KR101113075B1 (ko) 2011-09-02 2012-02-29 신영구 오탁수 고속처리 장치
CN108862508A (zh) * 2018-06-27 2018-11-23 王程 一种学校用宿舍水处理装置
KR101911796B1 (ko) * 2018-08-21 2018-10-25 한국산업기술시험원 선박의 습식스크러버 폐세정수 처리시스템
CN110759538A (zh) * 2019-11-19 2020-02-07 佛山科学技术学院 一种污水处理初步循环过滤装置及使用方法
CN113860559A (zh) * 2021-10-25 2021-12-31 沧州水利勘测规划设计院有限公司 一种平原水库污水处理与回收系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11286188B2 (en) Automated wastewater treatment system and methods
US3577341A (en) Water treatment
RU2475457C2 (ru) Способ и установка для обработки воды
KR101973789B1 (ko) 이산화탄소 가스를 이용한 알칼리성 폐수 중화 처리조 및 이를 이용한 알칼리성 폐수의 중화 처리 방법
JP5843071B2 (ja) 水処理装置
JPH09323004A (ja) 水処理装置
JP4202207B2 (ja) 凝集分離装置
JP2008073670A (ja) ベルト型濃縮機
JP2689366B2 (ja) 可搬型濁水処理装置
KR960001399B1 (ko) 수처리 장치
JP2001347103A (ja) 汚濁水処理装置
JP4071364B2 (ja) 逆浸透膜分離装置の前処理装置
EP0950639B1 (en) An apparatus and method for purifying water
JP2010057997A (ja) 汚泥脱水装置及び汚泥脱水方法
CN210855500U (zh) 一种排污水处理回用系统
JPH07256071A (ja) 固液混合装置
JP2002035503A (ja) 濁水処理装置
JP3862888B2 (ja) 連続汚泥凝集方法
JPH04166280A (ja) 浮上分離サイクロン装置
KR20120091553A (ko) 폐수처리용 고액분리장치, 스크루 탈수장치 및 이를 이용한 폐수처리장치
JP2002192200A (ja) 浚渫土のリサイクル方法
JP4952877B2 (ja) 汚泥濃縮方法及び汚泥濃縮装置
JPH07108395B2 (ja) 濁水の処理方法および処理装置
JP2001070997A (ja) 汚泥脱水機における濾液及び洗浄排水の処理方法
CN213012314U (zh) 一种废水处理用溶气气浮机