JP2004243185A - 固液分離処理方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】汚泥濃度の高い原液が供給されたり凝集剤が不足するような場合に、原液濃度の調整を簡単且つ低コストに行い、原液の固液分離処理を効率よく行うと共に、装置の小型を図ることができる固液分離処理方法及び装置を提供する。
【解決手段】原液タンク2に貯留される原液を凝集装置8に供給し凝集剤を混合し、原液中の固形物を凝集処理して凝集原液を形成し、該凝集原液を固液分離装置9に供給し固形物と液体を固液分離するもので、固液分離装置9によって固液分離させた液体を液体回収タンク10に貯留したのち排出すると共に、貯留される液体の一部を凝集装置8に戻し原液濃度を調整し凝集処理する固液分離処理方法とした。そして、原液タンク2の上に凝集装置8を設置し、凝集原液を固液分離させた液体を貯留する液体回収タンク10の上に固液分離装置9を設置し、濃縮汚泥を圧搾した脱液を貯留する補助液体回収タンク12の上にベルトプレス装置11を設置することにより固液分離処理装置を構成した。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、砕石や掘削等の工事現場で発生する泥水、食品加工工場や畜産施設等で発生する汚泥、河川や海,湖沼,池,プール等の沈殿汚濁水、その他産業用廃液等の原液を固液分離処理する固液分離処理方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、掘削工事現場等から排出される廃棄泥水(以下原水と言う)を固液分離し、処理した液体(以下浄水と言う)を河川等に放流する固液分離処理手段は、原水を原液タンクに貯留して凝集装置に供給し、凝集装置内で原液に凝集剤を混合させ原液中の固形物をフロック化させて凝集原液を形成する。そして、凝集原液を固液分離装置に供給し浄水と濃縮汚泥に固液分離処理したのち、当該濃縮汚泥をベルトプレス装置に供給し二次脱水が行なわれる。また圧搾による液体を原液タンクに回収すると共に、形成された脱水ケーキは焼却等の適宜な手段によって廃棄処理される。
【0003】
また上記のような固液分離処理を行なう装置は、濃縮汚泥を圧搾し二次脱水を行なうベルトプレス装置の小型化を図る上で、凝集原液を固液分離する固液分離装置を、軸線方向に互いに脱水隙間を有して固定リングと可動リングを列設し、両者で形成される中空状の内部に凝集原液を供給して繰り出すスクリュウコンベアを設け、該スクリュウコンベアによって凝集原液を遠心方向に攪拌しながら下流側に送りリングの脱水隙間から脱水する、所謂遠心繰り出し方式によって構成するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−207756号公報(第3頁、第3図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の固液分離処理手段は、原水処理の運転初期や凝集剤の供給が不足するような場合、或いは原水の汚泥濃度が高いままのものが供給されるような場合に、凝集装置における凝集反応が不十分で大きなフロック化が図られないままの凝集原水も固液分離装置に供給されるので、固液分離装置による一次脱水を行なう際に、小さな汚泥成分である固形物が脱液中に多量に混入する欠点や、含水率の高い濃縮汚泥がベルトプレス装置に供給されることに伴う、不完全な脱水と脱水ケーキを形成する等の不良脱水トラブルがある。
さらに、装置の運転中に凝集装置内の原水の汚泥濃度を希釈させるため、河川や水道の水を使用しようとすると、固液分離処理装置の使用場所が限定されたり、ポンプアップに要する作業が煩雑でコスト高になる等の問題がある。
【0006】
また上記公報で示されるような遠心繰り出し方式の固液分離装置は、固液分離処理装置の運転を一時的に停止したり運転休止をした場合に、経時後に運転を再開しようとすると、固定リングと可動リングの隙間に乾燥状態になって付着した濃縮汚泥が除去され難く、脱水不良と運転時に過負荷を伴うと共に、固くて小さな固形物が隙間に詰まり易く土砂の多い原水の処理を困難にする。
さらに、上記固液分離装置は、各リングとスクリュウコンベアからなる濾過搬送部がカバーで閉鎖されているので、凝集原液が固液分離される処理状態の監視が困難で、また清掃や点検等のメンテナンス作業も簡単に行なうことができない等の問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記従来の問題点を解消するための本発明による固液分離処理方法及び装置は、第1に、原液タンク2に貯留される原液を凝集装置8に供給し凝集剤を混合させ原液中の固形物を凝集処理して凝集原液を形成し、該凝集原液を固液分離装置9に供給し固形物と液体を固液分離する処理方法において、前記固液分離装置9によって固液分離させた液体を液体回収タンク10に貯留したのち排出すると共に、貯留される液体の一部を凝集装置8に戻し原液濃度を調整し凝集処理することを特徴としている。
【0008】
第2に、凝集装置8による原液の凝集処理を、原液に凝集剤を混合し攪拌させて凝集原液を形成する凝集混合槽6と、該凝集混合槽6から供給される凝集原液を攪拌させて凝集を促進させる凝集反応槽7によって行なうことを特徴としている。
【0009】
第3に、凝集混合槽6に液体回収タンク10に貯留した液体の一部を供給し、原液濃度を調整することを特徴としている。
【0010】
第4に、凝集装置8で形成した凝集原液を、固液分離装置9と原液タンク2に択一的に供給することを特徴としている。
【0011】
第5に、固液分離装置9を、多数の回転板76を嵌挿した複数の回転軸75を上流側から下流側に平行に並べて軸支し、隣接する回転板76の間に濃縮汚泥受けガイド面を有する案内部材79を配置した回転円板型脱液方式にすると共に、固液分離装置9に供給した凝集原液を上流側から下流側に向けて搬送する間に、隣接する回転板76と案内部材79で形成される隙間から濾過した液体を液体回収タンク10に回収することを特徴としている。
【0012】
第6に、固液分離装置9から排出される濃縮汚泥をベルトプレス装置11に供給し、圧搾された脱液を補助回収タンク12に貯留したのち原液タンク2に供給することを特徴としている。
【0013】
第7に、原液タンク2から供給される原液に凝集剤を混合させて凝集原液を形成する凝集装置8と、凝集装置8から供給される凝集原液を液体と濃縮汚泥に固液分離する固液分離装置9と、固液分離装置9から供給される濃縮汚泥を圧搾して脱液し脱液ケーキを形成するベルトプレス装置11とからなる固液分離処理装置において、前記原液タンク2の上に凝集装置8を設置し、凝集原液を固液分離させた液体を貯留する液体回収タンク10の上に固液分離装置9を設置し、濃縮汚泥を圧搾した脱液を貯留する補助液体回収タンク12の上にベルトプレス装置11を設置すると共に、上記補助液体回収タンク12に貯留した脱液を原液タンク2に供給し、液体回収タンク10に貯留した沈殿処理液を装置外に排出させる構成としたことを特徴としている。
【0014】
第8に、凝集装置8を原液タンク2に移動機構17を介して移動自在に支持し、凝集原液を凝集装置8から固液分離装置9と原液タンク2に切換自在に供給することを特徴としている。
【0015】
第9に、固液分離装置9を、多数の回転板76を嵌挿した複数の回転軸75を上流側から下流側に平行に並べて軸支し、隣接する回転板76の間に濃縮汚泥受けガイド面を有する案内部材79を配置し、凝集原液を上流側から下流側に向けて搬送する間に、回転板76と案内部材79で形成される隙間から液体を濾過させる回転円板型脱液方式にすると共に、上記案内部材79を棒状体で形成し回転軸75の上方に離間して設けたことを特徴としている。
【0016】
第10に、凝集装置8を備えた原液タンク2と、固液分離装置9を備えた液体回収タンク10と、ベルトプレス装置11を備えた補助液体回収タンク12を、吊り下げ移動自在な機台13に近接させて設置したことを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図6で示す符号1は、本発明に係わる方法によって泥水等の処理を行なう固液分離処理装置(処理装置)を示し、この例では図6で示される処理システムと構成を備え、例えば掘削工事現場等で発生する廃棄泥水(以下原水と言う)を、フロック化したのち固形物の脱水処理を行なって浄水となし排出放流するものを示す。
【0018】
この処理装置1は、上記原水等を貯留可能な原液タンク2と、原液タンク2の原水を底部から原水供給管3aを介し以下の処理工程に供給する原液供給ポプ3を備えている。また原液タンク2の上部には、原液供給ポンプ3で供給される原水を一時的に貯留し凝集剤供給装4から供給される凝集剤を攪拌機5で攪拌混合させる凝集混合槽6と、凝集混 槽6から供給される凝集剤混合原水( 以下凝集原水という)を受けて一時的に貯留し、攪拌機5aで攪拌しながら凝集を促進させ原水中の固形物をフロック化させる凝集反応槽7とからなる凝集装置8を備えている。
【0019】
そして、上記凝集装置8から供給される凝集原水を受けて、フロック化した凝集固体( 濃縮汚泥と言う)分と濾過液(浄水と言う)とに分離させる一次脱水工程としての固液分離装置9と、該固液分離装置9の下方に一体的に設置され、濃縮汚泥から分離せしめた浄水を回収し沈殿処理し上層の浄水を排出(放水) させる液体回収タンク(浄水タンク)10と、前記固液分離装置9から供給される一次脱水後の濃縮汚泥をベルト方式のプレス手段によって圧搾し、脱水ケーキと圧搾液(浄水と言う)とに分離せしめる二次脱水工程としてのベルトプレス装置11と、該ベルトプレス装置11の下方に一体的に設置されて、回収した上記浄水を貯留し沈殿処理する補助液体回収タンク(補助浄水タンク)12とから構成される。
【0020】
また上記原液タンク2,浄水タンク10,補助浄水タンク12は、原水処理方向の上流側から下流側に向けて近接させて並べ、原液タンク2は機台13に載置し、浄水タンク10と補助浄水タンク12は機台13上の補助機台15上に載置する。そして、凝集装置8は原液タンク2の上に移動機構17を介して前後方向に移動可能に設けた載置台16上に構成される。
【0021】
また、浄水タンク10上に着脱自在に載置した固液分離装置9は、その濾過搬送部19の下方に設けた漏斗状の回収部20をタンク内上方に臨ませ、且つ濾過搬送部19の下流側を後述するベルトプレス装置11の供給部23上にオーバーハングさせて設置している。この構成によりベルトプレス装置11は、下ベルト22の始端側を固液分離装置9の下側に入り込ませた状態で、浄水タンク10に近接することができ、処理装置1をコンパクトに纏めると共に濃縮汚泥の継送をスムースに行う。
【0022】
補助浄水タンク12は、上ベルト21と下ベルト22を略水平方向に対面させ、濃縮汚泥を挟持搬送しながら圧搾し、固形物を脱水ケーキに形成して排出し、液体を浄水として濾過回収するベルトプレス装置11を載置している。
このベルトプレス装置11は、下ベルト22の搬送上流側に形成される供給部23を固液分離装置9の下流側下部に臨ませ、且つ下ベルト22の搬送面の下方に漏斗状の回収部25を設け、圧搾濾過された浄水を受けて補助浄水タンク12に供給する。
【0023】
これにより、凝集装置8と固液分離装置9とベルトプレス装置11の処理経路は、上流側から下流側に向けて階段状となる一連の経路を以て略同高さ位置に集約される。従って、各処理部の処理状況を目線高さで一連に確認することができ、監視とメンテナンス作業を簡単に行なうことができる。また装置全体の小型化を図ることもできて利便性を備えた処理装置1を構成する。
また、上記各処理部は平面視で方形状にコンパクトにまとめて機台13に設置され、機台13から立設した複数の支柱27と、支柱27の間に設けた側壁29とドア30によって周囲を囲い、屋根を形成する天上板31を一体的に設けたユニット構造としている。
【0024】
このユニット構造により屋外の工事現場等への設置を簡単に行うことができると共に、雨風等による装置の保護及び異物の侵入を防止し長期間にわたる処理性能の維持をすると共に、原水処理作業を能率よく低コストで行なうことを可能にする。
即ち、ユニット構造の処理装置1は、例えば図示しないクレーン装置のフックを機台13の支柱27に設けた掛具32に掛けると、簡単に吊り上げ移動することができるから、荷積み作業も簡単で挟小な場所においても、処理装置1の設置作業を利便性を有して行なうことができる。
【0025】
次に、処理装置1の各部の構成について説明する。先ず図6において各タンクのうち原液タンク2は原液供給接続口35を有する供給管36を備え、工事現場等の原水発生ヶ所から生ずる原水が供給される。また原液タンク2は凝集混合槽6と凝集反応槽7及び浄水タンク10と補助浄水タンク12等が備える各ドレン管37,37・・を接続し、各タンクで沈殿処理される沈殿物(ドレン)を回収し貯留する。
【0026】
浄水タンク10は固液分離装置9で脱水濾過せしめた浄水を回収し、含有する固形物を沈殿させ、上層の浄水を放流水接続口39を備えた放水管(排出管)40から装置外に排水する。またタンク上部に給水接続口41を備えた給水管42を設け、水道水又は井戸水等の水を任意に供給し、原水の希釈並びにタンク内洗浄を行うことができる。
また浄水タンク10はオーバーフロー位置に設けたオーバーフロー管43から溢れる浄水を補助浄水タンク12供給する。そして、浄水タンク10は上層の浄水をポンプ45と戻し管48によって、凝集装置8の希釈水として後述する態様によって供給利用させることにより、凝集装置8に対する処理装置1の自己希釈手段を備えた構成となっている。
【0027】
補助浄水タンク12は上層部のオーバーフロー位置にオーバーフロー管47を設け、溢れる浄水を原液タンク2に排出する。また底板の中途部からオーバーフロー位置からやや下位の高さ位置に立設した仕切壁49によって受水室50と洗浄室51とに区画形成し、供給される浄水を沈殿処理する。そして、受水室50側にベルトプレス装置11の回収部25とオーバーフロー管43とから浄水を供給せしめ、仕切壁49を越えて洗浄室50aに供給される上層側の浄水を、洗浄用のポンプ51によって洗浄管52を介してノズル53から噴出せしめ、ベルトプレス装置11の下ベルト22等の洗浄を行なう。
【0028】
上記タンク構成において、給水管42は中途部の切換バルブを介して原液タンク2側にも任意に給水することができる給水管42aを分岐している。
また前記した各管路の必要ヶ所には自動制御或いは手動操作によって開閉自在な切換バルブ55を設置し、各タンク内に所定量の水位を維持して原水の処理を行なう構成になっている。3bは原液タンク2内から沈殿した原水を切換バルブ55の切換によって装置外に排出する原水排出接続口である。
【0029】
次に、同図で示す凝集装置8について説明する。この凝集装置8は、平面視円筒状の容器からなる凝集混合槽6と凝集反応槽7を、方形板状のスライド台56に並べて固着すると共に、該スライド台56を前記移動機構17を介して載置台16上で略水平方向に移動自在に支持している。
この移動機構17は、スライド台56の両側下面に取着した複数のローラ57を、載置台16に敷設したレール59に係合させることにより、凝集装置8を凝集反応槽7の出口60が固液分離装置9に臨む図5で示す固液分離処理位置と、矢印方向(上流側)に退動させて、凝集反応槽7の出口60が原液タンク2から立設した筒状の戻し路61に臨む非処理位置とに、切換自在にすることができる構成になっている。63,63・・はスライド台56の位置決めを行なう切換固定具である。
【0030】
これにより、凝集装置8で原水の凝集(フロック化)が適正に行なわれているときは出口60から凝集原水を固液分離装置9に送り、該固液分離装置9で一次脱水処理を十分に行なわせることができる。また凝集装置8における原水の凝集が不十分で例えばフロック化した固形物の粒径が小さいような場合には、この凝集原水を固液分離装置9に送ることなく、戻し路61を介し原液タンク2に返流させることができる。
【0031】
また凝集装置8は凝集混合槽6の上方に公知の構成からなる凝集装置4を設け、その繰出口から凝集混合槽6内に向けて原水の供給量に見合った量の凝集剤をコントロールして供給する。この凝集混合槽6は中央に攪拌機5の回転軸65にプロペラ形状の攪拌羽根66を上下段に備え、且つ上段の攪拌羽根位置よりやや高い位置に樋状の出口67を凝集反応槽7に臨ませて形成している。
これにより、凝集混合槽6内に供給される原水に凝集剤を混合し、攪拌羽根66を高回転させて攪拌し、フロック化を均一的に開始させた凝集原液を出口67から凝集反応槽7に供給する。
【0032】
一方、凝集反応槽7は中央に設けた攪拌機5aの回転軸68に、掻送羽根69と前記攪拌羽根66と同様な攪拌羽根70を上下段に備えている。この掻送羽根69は回転軸68に支持した3本のアーム71の先端から、箆状に形成した縦羽根72を凝集反応槽7の内周壁に沿って垂下状に設けている。この縦羽根72の回転によって内周壁に付着しようとする凝集したフロックや浮遊物を中央側に向けて寄せるようにする。また攪拌羽根70は底壁に沈下して滞積しようとするフロックや固形物を上昇させる。
【0033】
従って、凝集反応槽7では凝集混合槽6からフロック化が開始されて供給される凝集原水を、掻送羽根69の縦羽根72の低回転と羽根形状によって激しく攪拌させることなく、フロック等の内周壁への付着を防止して中央部に寄せながら、底部から攪拌羽根70によって上下方向の緩やかな対流を繰り返す。
これにより、原水は凝集混合槽6で初期の攪拌混合による凝集が均一に行なわれた凝集原液を形成し、この凝集原液を凝集反応槽7で滞留時間をかけて、固形物及びその成分等の凝集反応を促進し粒径の大きなフロックに成長させる。また凝集反応槽7は固形化したフロックを攪拌によって小さく砕くことを抑制した状態で、アーム71のやや上位置に形成される出口60から固液分離装置9の上流側に排出供給する。これにより、凝集剤を多量に用いることなく低コストな凝集処理を効率よく行うことができる。また縦羽根72を支持するアーム71はその回転によって浮遊するフロックの排出を促進することができる。
【0034】
次に、固液分離装置9について図5,図7〜図10を参照し説明する。この固液分離装置9は回転円板型脱液方式としている。即ち、浄水タンク10上に設置した箱枠状のフレーム73の左右の立壁73aに、複数の回転軸75を上流側から下流側に平行に並べて回転自在に軸支し、該回転軸75に多数の回転板76をリング状のスペーサ77を嵌挿して所定間隔S毎に軸装する。そして隣接する回転板76の間に、左右方向の巾及び長さで濃縮汚泥を受けるガイド面を有する案内部材79を配置している。
【0035】
また各回転軸75を同一方向に同速で回転させることにより、凝集反応槽7の出口60から供給される凝集原水を上流側から下流側に向けて搬送する間に、隣接する回転板76と案内部材79で形成される小さな隙間から、液体分を重力脱水によって濾過させ浄水として浄水タンク10に回収する。
そして、上記隙間を濾過しない固形物を濃縮汚泥としてフレーム73に樋状に形成した下向き傾斜の排出口80から、前記ベルトプレス装置11の供給部23に排出供給する。
【0036】
この実施形態では、回転板76は板厚0.8ミリ程度で、長径88ミリ程度,短径60ミリ程度の楕円形に形成している。また隣接する軸毎に回転板76の楕円の位相を90度程ずらして設けることにより、隣接する回転板76の送り面(周面)が回転中に全体として順次波形の搬送軌跡を形成する。
これにより、凝集原水中の固形物は波形の搬送軌跡によって送り方向に変動され、固液分離を速やかに行なって固体を確実に搬送する。
また、図7で示すように各回転軸75は立壁73aの外側軸端にスプロケット81を設け、各スプロケット81,81・・に1本のチェン82を巻き掛け、最下流側の回転軸75を駆動モータ83によって回転することによって、全軸を同方向に回転させる機構となっている。
【0037】
一方図示例の案内部材79は、巾(厚さ)2ミリ程度,高さ7ミリ程度の方形状断面のステンレス材からなる棒状体で、搬送面側を平坦面とし前後端に取付孔85を穿設した形状にしている。尚、スペサー77厚さを2.5ミリ程度にしている。そして、各案内部材79は各回転軸75の隣接する回転板76の間に上方から挿入し、両端の取付孔85内に取付軸86を串刺し状に挿入した状態で左右の立壁73a,73aに着脱自在に固定される。この取付け状態において案内部材79は回転軸75と離間した上方で回転板76の短径以下に設置される。
従って、回転板76の側面と案内部材79の側面で形成される隙間は略0.25ミリ程度にすることができ、この隙間から凝集原水中の固形物の濾過を防止し、且つ液体分の重力による脱水を促進できる。
【0038】
この際、案内部材79はその厚さをやや広巾にして、高さをできるだけ小さく抑えながら剛性を備える構成にしたので、案内部材79の側面上下と回転板76の回転側面との接触面を少なくすることができ、両者間の側面摩擦を低減し小動力な回転によって固液分離作用を行うと共に、両者間に小さな砂等の固形物が侵入したとき、撓み変形を抑制し固形物を下方又は上方に向けて速やかに排出することができる。
また各案内部材79は、その両端の取付孔85を取付軸86に対し軸方向に移動自在に支持しているので、回転板76と案内部材79を無理にかじらせた状態での接触を防止し、回転板76の回転をスムースに行うことができると共に、製作や交換等も簡単することができる。
【0039】
また上記装置は楕円形の回転板76を使用することにより、従来の円板を偏心回転するものよりも、掻き上げ搬送力が増大し且つ1回の回転で2回の掻き上げ搬送を行なうので、搬送能力も増大するほか、隣接し合う楕円と楕円の面同士の間隙を常に一定に保ことができる。また上記隙間を狭小且つ一定に保つことにより小径の固形物の捕集性並びに脱水性が向上すると共に、上流側で回転板76の掻き上げ方向の回転により、従来のように固定板上に溜まった捕集物の除去の必要がなく、洗浄も容易である。
また処理装置1の運転を一時的に停止したり運転休止した経時後に再開する場合に、濃縮汚泥の一部が案内部材79に乾燥状態になって付着していたとしても、濃縮汚泥は回転板76によって下方から持ち上げられて剥離したのち、案内部材79に対し楕円周面で強く押し付けることなく押し出すように搬送される。
そして、固形物はほぐされながら案内部材79上での滞留や目詰まりを防止し、液体分の重力脱水による濾過をスムースに行うことができる。
【0040】
従って、上記のように構成した回転円板型の固液分離装置9は、凝集装置8から凝集原水を単に上方から落下投入するだけの簡単な手段によって供給することができ、供給された凝集原水を回転板76が軸方向に列設される巾で、搬送面の全面で固形物をほぐしながら掻き上げ搬送をなす平面搬送態様で固液分離を行なうので、固形物が多い凝集原水が多量に送られた場合でも小動力で確実に分離させることができる。
また、従来の遠心回転方式の固液分離装置9に比較し土砂の混入、目詰まりに優れている。
【0041】
尚、回転板76は必ずしも楕円形にする必要はなく、例えば各片が円弧状の山形をなし、角コーナー部をアールに形成した正三角形,正方形,正五角形等の多角形状のものでもよく、これらの場合回転軸7が1回転すると、掻き上げの送り回数は3回,4回,5回のように増大する。
図示する上記装置は処理装置1の移動を簡単にするため小型化されているが、その処理容量の増大は、案内部材79と回転板76からなる送り機構を横方向又は縦方向に増設することによって可能であり、その他装置本体の構造や寸法は図示する例に限らず、処理物の性状やその他の条件に応じて任意に変更可能であり、案内部材79その他のものの材質も処理物や処理の種類(例えば、食品加工か廃棄物処理か等)によってステンレススチール製か、合成樹脂材か等のように材質を変更することができる。
【0042】
次に、図5,図11〜図13を参照しベルトプレス装置11について説明する。このベルトプレス装置11は補助浄水タンク12の左右の上部に着脱可能に立設した板状のフレーム90,90に、上ベルト21を巻き掛ける駆動輪91と従動輪92及び両者間に配置される複数の転輪93を軸支し、且つ下ベルト22を巻き掛ける駆動輪95と従動輪96及び両者間に配置される転輪97を軸支している。この構成により、前記供給部23に通ずる圧搾部23aを上ベルト21と下ベルト22を対設することによって形成している。
【0043】
また図12で示すように、上下の転輪93と転輪97等を互いに入り込ませて設け、下ベルト22の始端部(搬送方向の上流側)に上ベルト21の最前部の転輪93と下ベルト22の従動輪97との間に略水平姿勢の供給部23を形成している。また該供給部23の下流側に向けて上ベルト21と下ベルト22とによって屈曲した挟持搬送路を形成し、固形物を圧搾する圧搾部23aを構成する。
尚、下ベルト22は駆動輪95に設けた駆動モータ98によって駆動し、上ベルト21は駆動輪95と駆動輪91の軸端に設けたギアの噛合によって伝動駆動される。また圧搾部23aの後端から排出する脱水ケーキを収容するケーキ受部99を補助浄水タンク12の外側に着脱可能に設置している。
【0044】
以上のように構成されたベルトプレス装置11は、その上流側に一次脱水を十分に行なうことが可能な前記回転円板型の固液分離装置9を組合せるので、供給部23の長さを従来のものより著しく短くすることができ、機体の小型化を図ることができる。さらに、従来のもののように上ベルト21を通水性を有したメッシュベルトにすることなく、廉価な無孔の平ベルトを用い、下ベルト22のみをメッシュベルトにして2次脱水を低コストに行うことができる。
また上ベルト21と下ベルト22は、その内周面にベルト外れ防止用の突条101を一体的に形成し、該突条101を図4で示すように各輪体の外周に形成した凹溝102内に係合案内させて、左右方向へのベルト移動を防止した圧搾をスムースに行なう。
【0045】
また、下ベルト22の供給部23と圧搾部23aの下方に前記回収部25を設け、下ベルト22から脱水濾過する浄水を補助浄水タンク12の受水室50側に供給する。そして、回収部25の下方に前記洗浄用のノズル53を設け、補助浄水タンク12の洗浄室50a内の浄水をポンプ51によって下ベルト22の内側に向けて噴射し、ベルト面を洗浄し下ベルト22に付着する付着物を下方に除去し、この洗浄済の水を補助浄水タンク12内に回収する。
【0046】
次に、以上のように構成した本発明によって、例えば砕石場や掘削工事現場等で発生する泥水を原水として処理する処理方法について説明する。
先ず、原液供給接続口35を介して原液タンク2内に供給される原水は、沈殿処理を経ながらドレン管を兼用した給水管42を経て、原液供給ポンプ3によって凝集装置8の凝集混合槽6に供給される。この凝集混合槽6では凝集剤供給装置4から凝集剤が供給され攪拌機5によって原水と攪拌混合され、固形物及びその成分が凝集を開始し、フロック化した凝集原水が新たな原水の供給にともない出口67から順次溢流し、凝集混合槽6と区画して設けた次位の凝集反応槽7に供給される。
【0047】
次いで、凝集反応槽7に至った凝集原水は、攪拌機7の凝集物としてのフロックを細かく砕くことのない掻送羽根69及び攪拌羽根70を備えた攪拌機5aによって、ゆるやかな対流と攪拌が行なわれ凝集剤による凝集が促進され原水中の固形物は大きな粒径にフロック化する。
このとき凝集装置8は、例えば原水処理を行なう運転初期や凝集剤の供給が不足するような場合に、移動機構17を介して後退させ、出口60から排出されるフロック化が不適切な凝集原水を原液タンク2側に返すことができる。
【0048】
従って、凝集装置8から凝集反応が不十分な小さな粒径のフロックを多く含む凝集原水を、固液分離装置9並びにベルトプレス装置11に供給することによる、一次脱水及び2次脱水等の不良に伴うトラブルを防止することができる。
また凝集装置8から上記の凝集原水を原液タンク2に戻し、原液タンク2内の原水を循環させてこの間に凝集作用を付与することができる等の利点もある。
【0049】
次いで、凝集装置8による適正な凝集処理を行なうことを確認したのちは、これを元の処理位置に復帰せしめて、凝集原水を固液分離装置9の濾過搬送部19の上流側に供給する。ここで回転円板型脱液方式とした固液分離装置9は、各回転軸75に列設した回転板76が凝集原水を下流側に掻き上げ搬送しながら、各案内部材79との間に形成される隙間から重力脱水により液体を分離させて浄水タンク10に供給する。
【0050】
一方、この一次脱水によって固形物のフロックを主体としてヘドロ状に形成された濃縮汚泥はベルトプレス装置11の供給部2供給される。この濃縮汚泥は下ベルト22の搬送に伴い、供給部2で重力による脱水が行なわれ、圧搾部23a至り、無孔の上ベルト21とメッシュの下ベルト22の間で押圧され、圧搾による脱水が行なわれ、濃縮汚泥中の含水率を低くした脱水ケーキを減容形成して排出される。排出された脱水ケーキはケーキ受部99に収容され、この後に行なわれる脱水ケーキ処理を省エネに且つ省力的にする。
【0051】
このとき図示例のベルトプレス装置11は、固液分離装置9から供給される濃縮汚泥が含水率が低く且つ粒径の大きなフロックで供給されること、及び無孔の平ベルトで形成した上ベルト21をメッシュの下ベルト22に押し付けて濃縮汚泥を圧搾する。従って、ベルト長さを短くし且つ搬送スピードを上げながらも、下ベルト22から二次脱水を効率よく行なうことができ、従来のものに比し処理能力を上げることができ、また装置も簡潔で廉価に構成することができた。
また、下ベルト22の供給部23は固液分離装置9の出口80の下方に臨む程度に形成すれば足りるので、従来のもののように長く形成することを必要としないので、これを短縮することができて処理装置1全体の小型化を図ることができた。
【0052】
以上のように、原水を凝集装置8及び固液分離装置9並びにベルトプレス装置11で処理するにあたり、固液分離装置9で脱水し浄水タンク10に貯留されて沈殿処理された浄水は、上層のものから放水管40を介し放流水接続口39から装置外に速やかに排出され、現場近隣の河川又は水路に環境を損なうことなく放流される。また、この放流水は例えば浄水の乏しい工事現場等に戻して有効利用することもできる。
尚、図示例の処理装置1は回転円板型脱液方式の固液分離装置9によって一次脱水を行なうようにしたが、本発明の固液分離処理方法はこの方式に限定することなく、従来の遠心繰り出し方式等の固液分離装置を用いることもできる。
【0053】
【発明の効果】
本発明は以上のような固液分離処理方法及び装置としたことにより、次のような効果を奏する。
凝集装置から供給され固液分離装置によって固液分離した液体は、液体回収タンクに貯留され沈殿処理して排出される。このとき液体回収タンクに貯留される液体の一部は凝集装置に戻されるので、汚泥濃度の高い原液が供給されたり、凝集剤が不十分であるような場合に、他所から希釈液を供給することなく液体回収タンクに貯留した液体を凝集装置に供給し、原液濃度の調整を簡単且つ低コストに行うことができる。
【0054】
また凝集装置による凝集処理を凝集混合槽と凝集反応槽とに複数段に分けて行なうことにより、原液に凝集剤を混合し攪拌する凝集混合槽では両者の混合を迅速に行なって凝集初期の凝集原液の形成を促進し、この凝集原液が供給される凝集反応槽はその後凝集反応によって形成されるフロックを攪拌によって小さくすることなく原液の凝集処理を行うことができる。
このとき、液体回収タンクに貯留した液体を凝集剤が供給される凝集混合槽に供給し、凝集混合槽内の原液を適正濃度に調整しながら凝集剤の混合を行なうので、凝集剤の使用量を過剰にすることなく原液の凝集を速やかに行い、次位の凝集反応槽において凝集の促進をすることができる。
【0055】
凝集装置で形成した凝集原液を、固液分離装置と原液タンクに択一的に供給する処理方法にしたことにより、凝集装置で原液の凝集が適正に行なわれているときは、凝集原液を固液分離装置に送り固液分離を効率よく行なわせることができる。また原液の凝集が不十分な場合には、この凝集原液を固液分離装置に送ることなく原液タンクに戻し再処理をすることができる。従って、凝集が不十分な凝集原液即ち粒径の小さいフロックを、下流側の固液分離装置やベルトプレス装置等へ多量に送ることを防止することができる。
【0056】
また多数の回転板を嵌挿した複数の回転軸を並べて回転させる回転円板型脱液方式の固液分離装置は、凝集原液を上方から単に投入するだけで簡単に供給することができると共に、回転板が軸方向に列設される搬送面で固形物を掻き上げ搬送し固液分離を行なうから、液体を効率よく濾過させて液体回収タンクに回収し、固形物を目詰まりさせることなくスムースに排出する。
また上記固液分離装置は濃縮汚泥の脱液率を上げることができるから、ベルトプレス装置による二次脱液処理を効率よく行なって、脱液を補助液体回収タンクに回収することができる。そして、補助回収タンクに貯留した脱液は原液タンクに供給して再処理をすることができる。
【0057】
原液タンクの上に凝集装置を設置し、凝集原液を固液分離させた液体を貯留する液体回収タンクの上に固液分離装置を設置し、濃縮汚泥を圧搾した脱液を貯留する補助液体回収タンクの上にベルトプレス装置を設置することにより、凝集装置と固液分離装置とベルトプレス装置等の処理装置を各対になるタンクを支持部材に兼用して支持することができ、また各処理装置による処理の状態を監視し易い位置に設けることができると共に、装置を簡潔で小型を図る構成にすることができる。
そして、補助液体回収タンクに貯留した脱液を原液タンクに供給し、且つ液体回収タンクに貯留した沈殿処理液を装置外に排出させるので、原液の固液分離処理を効率よく行うことができる。
【0058】
凝集装置を原液タンクを支持部材として移動機構によって簡単に切換移動することができ、凝集原液を固液分離装置と原液タンクに切換供給できる。
【0059】
固液分離装置を回転円板型脱液方式としたことにより、凝集原液を濾過搬送部の上流側から下流側に向けて搬送する間に、回転板と案内部材で形成される隙間から液体を濾過させ、濃縮汚泥を濾過搬送部の終端から排出する。この際、案内部材を棒状体で形成し回転軸の上方に離間して設けたことにより、案内部材の側面と回転板の回転側面との接触面を少なくすることができ、両者間の大きな摩擦を防止して固液分離作用を行うと共に、両者間に小さな砂等の固形物が侵入したとき、案内部材は剛性を有し撓み変形をともなうことなく、固形物を下方又は上方に向けて速やかに排出することができ、滞留や目詰まりを防止し液体の重力脱液をスムースに行うことができる。
【0060】
凝集装置を備えた原液タンクと、固液分離装置を備えた液体回収タンクと、ベルトプレス装置を備えた補助液体回収タンクは、吊り下げ移動自在な機台に対し、互いに近接させた状態で処理方向に並べて一体的に設置することができ、固液分離処理装置をコンパクトに纏め、装置の移動運搬や使用現場への設置を利便性を有し簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる固液分離処理方法を行なう固液分離処理装置の正面図である。
【図2】図1の要部の構成を一部破断をして示す平面図である。
【図3】図1の要部の構成を一部破断をして示す左側面図である。
【図4】図1の要部の構成を一部破断をして示す右側面図である。
【図5】図1の要部の構成を示す正断面図である。。
【図6】図1の固液分離処理方法及び装置を示すシステム図である。
【図7】固液分離装置の構成を示す平断面図である。
【図8】図7の濾過搬送部の構成を示す断面図である。
【図9】図7の濾過搬送部の構成を示す側断面図である。
【図10】濾過搬送部の構成を示す斜視図である。
【図11】ベルトプレス装置の正面図である。
【図12】図11の平面図である。
【図13】図11の上ベルトと下ベルトの構成を示す正断面図である。
【符号の説明】
1 処理装置(固液分離処理装置)
2 原液タンク
3 原液供給ポンプ
4 凝集剤供給装置
5,5a 攪拌機
6 凝集混合槽
7 凝集反応槽
8 凝集装置
9 固液分離装置
10 浄水タンク(液体回収タンク)
11 ベルトプレス装置
12 補助浄水タンク(補助液体回収タンク)
13 機台
17 移動機構
19 濾過搬送部
21 上ベルト
22 下ベルト
23 供給部
23a 圧搾部
40 放水管
42 給水管
48 戻し管
75 回転軸
76 回転板
79 案内部材

Claims (10)

  1. 原液タンク(2)に貯留される原液を凝集装置(8)に供給し凝集剤を混合させ原液中の固形物を凝集処理して凝集原液を形成し、該凝集原液を固液分離装置(9)に供給し固形物と液体を固液分離する処理方法において、前記固液分離装置(9)によって固液分離させた液体を液体回収タンク(10)に貯留したのち排出すると共に、貯留される液体の一部を凝集装置(8)に戻し原液濃度を調整し凝集処理する固液分離処理方法。
  2. 凝集装置(8)による原液の凝集処理を、原液に凝集剤を混合し攪拌させて凝集原液を形成する凝集混合槽(6)と、該凝集混合槽(6)から供給される凝集原液を攪拌させて凝集を促進させる凝集反応槽(7)によって行なう請求項1の固液分離処理方法。
  3. 凝集混合槽(6)に液体回収タンク(10)に貯留した液体の一部を供給し、原液濃度を調整する請求項1又は2の固液分離処理方法。
  4. 凝集装置(8)で形成した凝集原液を、固液分離装置(9)と原液タンク(2)に択一的に供給する請求項1又は2又は3又は4の固液分離処理方法。
  5. 固液分離装置(9)を、多数の回転板(76)を嵌挿した複数の回転軸(75)を上流側から下流側に平行に並べて軸支し、隣接する回転板(76)の間に濃縮汚泥受けガイド面を有する案内部材(79)を配置した回転円板型脱液方式にすると共に、固液分離装置(9)に供給した凝集原液を上流側から下流側に向けて搬送する間に、隣接する回転板(76)と案内部材(79)で形成される隙間から濾過した液体を液体回収タンク(10)に回収する請求項1又は2又は3又は4の固液分離処理方法。
  6. 固液分離装置(9)から排出される濃縮汚泥をベルトプレス装置(11)に供給し、圧搾された脱液を補助回収タンク(12)に貯留したのち原液タンク(2)に供給する請求項1又は2又は3又は4又は5の固液分離処理方法。
  7. 原液タンク(2)から供給される原液に凝集剤を混合させて凝集原液を形成する凝集装置(8)と、凝集装置(8)から供給される凝集原液を液体と濃縮汚泥に固液分離する固液分離装置(9)と、固液分離装置(9)から供給される濃縮汚泥を圧搾して脱液し脱液ケーキを形成するベルトプレス装置(11)とからなる固液分離処理装置において、前記原液タンク(2)の上に凝集装置(8)を設置し、凝集原液を固液分離させた液体を貯留する液体回収タンク(10)の上に固液分離装置(9)を設置し、濃縮汚泥を圧搾した脱液を貯留する補助液体回収タンク(12)の上にベルトプレス装置(11)を設置すると共に、上記補助液体回収タンク(12)に貯留した脱液を原液タンク(2)に供給し、液体回収タンク(10)に貯留した沈殿処理液を装置外に排出させる構成としたことを特徴とする固液分離処理装置。
  8. 凝集装置(8)を原液タンク(2)に移動機構(17)を介して移動自在に支持し、凝集原液を凝集装置(8)から固液分離装置(9)と原液タンク(2)に切換自在に供給する請求項7の固液分離処理装置。
  9. 固液分離装置(9)を、多数の回転板(76)を嵌挿した複数の回転軸(75)を上流側から下流側に平行に並べて軸支し、隣接する回転板(76)の間に濃縮汚泥受けガイド面を有する案内部材(79)を配置し、凝集原液を上流側から下流側に向けて搬送する間に、回転板(76)と案内部材(79)で形成される隙間から液体を濾過させる回転円板型脱液方式にすると共に、上記案内部材(79)を棒状体で形成し回転軸(75)の上方に離間して設けた請求項7又は8の固液分離処理装置。
  10. 凝集装置(8)を備えた原液タンク(2)と、固液分離装置(9)を備えた液体回収タンク(10)と、ベルトプレス装置(11)を備えた補助液体回収タンク(12)を、吊り下げ移動自在な機台(13)に近接させて設置した請求項7又は8又は9の固液分離処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100872058B1 (ko) * 2008-04-14 2008-12-05 주식회사 아이렉스 건설현장에서 발생하는 고농도 슬러리 장치
CN102849914A (zh) * 2011-06-29 2013-01-02 南通奥贝尔工程技术有限公司 带式压滤浓缩脱水一体机
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