JP2009166785A - ステアリングコラムカバー構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】衝撃吸収のためのステアリングコラムの収縮時において、コラムカバーとロック装置との干渉を抑制して、該ステアリングコラムの衝撃吸収ストロークを確保することを目的とする。
【解決手段】所定値以上の荷重入力により収縮可能に構成されたステアリングコラム16の後端側を覆うように配設され、該ステアリングコラム16の収縮時における固定側部位に固定されたロック装置36を覆う第1カバー体11と、ステアリングコラム16の収縮時における可動側部位を覆う第2カバー体12との分割構造とされたコラムカバー14を有している。第1カバー体11及び第2カバー体12は、ステアリングコラム16の軸線CLの方向に互いに相対移動可能に構成されている。これにより、所定値以上の荷重入力時に衝撃吸収のためステアリングコラム16が収縮する際に、コラムカバー14とロック装置36との干渉が抑制される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ステアリングコラムカバー構造に関する。
ステアリングホイールをステアリングシャフトの軸方向に位置調整可能としたテレスコピック型ステアリング装置において、ステアリングシャフトに対するアッパシャフトの伸縮に伴い、アッパコラムカバーがロアコラムカバーに対して伸縮する構成が開示されている(特許文献1及び特許文献2参照)。
実公平1−25109号公報 実開平5−78665号公報
しかしながら、上記した従来例は、通常時におけるステアリングホイールの前後位置調節のためのテレスコピック機能に係るものであり、該ステアリングホイールへの所定値以上の荷重の入力時における、衝撃吸収のためのステアリングコラムの収縮機能については、何ら考慮されていない。またステアリングコラムには、一般にキーシリンダやイグニッションスイッチと組み合わされたステアリングロック装置(以下、単に「ロック装置」という。)が設けられるが、該ロック装置に対する考慮も特になされていない。
本発明は、上記事実を考慮して、衝撃吸収のためのステアリングコラムの収縮時において、コラムカバーとロック装置との干渉を抑制して、該ステアリングコラムの衝撃吸収ストロークを確保することを目的とする。
請求項1の発明は、所定値以上の荷重入力により収縮可能に構成されたステアリングコラムの後端側を覆うように配設され、該ステアリングコラムの収縮時における固定側部位に固定されたロック装置を覆う第1カバー体と、前記ステアリングコラムの収縮時における可動側部位を覆う第2カバー体との分割構造とされたコラムカバーを有し、前記第1カバー体及び前記第2カバー体は、前記ステアリングコラムの軸線方向に互いに相対移動可能に構成されていることを特徴としている。
請求項1に記載のステアリングコラムカバー構造では、コラムカバーが、固定側部位であるロック装置を覆う第1カバー体と、可動側部位を覆う第2カバー体との分割構造とされ、第1カバー体と第2カバー体とが、ステアリングコラムの軸線方向に互いに相対移動可能に構成されているので、所定値以上の荷重入力時に衝撃吸収のためステアリングコラムが収縮する際に、コラムカバーとロック装置との干渉が抑制される。これにより、ステアリングコラムの衝撃吸収ストロークを確保することができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載のステアリングコラムカバー構造において、前記第1カバー体と前記第2カバー体とは、前記ステアリングコラムの軸線方向に互いにスライド可能に嵌合していることを特徴としている。
請求項2に記載のステアリングコラムカバー構造では、衝撃吸収のためステアリングコラムが収縮する際に、コラムカバーにおける第1カバー体と第2カバー体とが、ステアリングコラムの軸線方向に互いにスライドすることができる。第1カバー体と第2カバー体とが互いにスライドすることで、コラムカバーとロック装置との干渉が抑制される。このようにして、請求項2に記載のステアリングコラムカバー構造では、ステアリングコラムの衝撃吸収ストロークを確保することができる。
請求項3の発明は、請求項1に記載のステアリングコラムカバー構造において、前記第1カバー体と前記第2カバー体とは、前記ステアリングコラムの軸線方向における互いの相対移動を許容する収縮手段により連結されていることを特徴としている。
請求項3に記載のステアリングコラムカバー構造では、衝撃吸収のためステアリングコラムが収縮する際に、コラムカバーにおける第1カバー体と第2カバー体とを連結している収縮手段が縮む。これにより、第1カバー体と第2カバー体との相対変位が許容されるので、コラムカバーとロック装置との干渉が抑制される。このようにして、請求項3に記載のステアリングコラムカバー構造では、ステアリングコラムの衝撃吸収ストロークを確保することができる。
請求項4の発明は、請求項2又は請求項3に記載のステアリングコラムカバー構造において、前記第1カバー体は、前記固定側部位に固定されると共に、前記コラムカバーにおいて車両前方側に配置され、前記第2カバー体は、前記可動側部位に固定されると共に、前記第1コラムカバーの車両後方側に配置されていることを特徴としている。
請求項4に記載のステアリングコラムカバー構造では、第1カバー体が、ステアリングコラムにおける固定側部位に固定されると共にコラムカバーにおいて車両前方側に配置され、第2カバー体が、ステアリングコラムにおける可動側部位に固定されると共に第1カバー体の車両後方側に配置されているので、衝撃吸収のためステアリングコラムが収縮する際に、ロック装置を覆う固定側の第1カバー体に対して、可動側の第2カバー体がステアリングコラムの軸線方向前方へ相対移動する。これにより、コラムカバーとロック装置との干渉を抑制して、ステアリングコラムの衝撃吸収ストロークを確保することができる。
請求項5の発明は、請求項2又は請求項3に記載のステアリングコラムカバー構造において、前記第1カバー体は、前記固定側部位に固定されると共に、前記ロック装置を覆うように前記コラムカバーの側部に配置され、前記第2カバー体は、前記可動側部位に固定されると共に、前記第1カバー体が対応しない部位を覆うように配置されていることを特徴としている。
請求項5に記載のステアリングコラムカバー構造では、第1カバー体が、ステアリングコラムにおける固定側部位に固定されると共にコラムカバーの側部に配置され、第2カバー体が、ステアリングコラムにおける可動側部位に固定されると共に第1カバー体が対応しない部位を覆うように配置されているので、衝撃吸収のためステアリングコラムが収縮する際に、ロック装置を覆う固定側の第1カバー体に対して、可動側の第2カバー体がステアリングコラムの軸線方向前方へ相対移動する。これにより、コラムカバーとロック装置との干渉を抑制して、ステアリングコラムの衝撃吸収ストロークを確保することができる。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載のステアリングコラムカバー構造によれば、衝撃吸収のためのステアリングコラムの収縮時において、コラムカバーとロック装置との干渉を抑制して、該ステアリングコラムの衝撃吸収ストロークを確保することができる、という優れた効果が得られる。
請求項2に記載のステアリングコラムカバー構造によれば、第1カバー体と第2カバー体とがステアリングコラムの軸線方向に互いにスライドすることで、ステアリングコラムの衝撃吸収ストロークを確保することができる、という優れた効果が得られる。
請求項3に記載のステアリングコラムカバー構造によれば、第1カバー体と第2カバー体とを連結している収縮手段が縮むことで、ステアリングコラムの衝撃吸収ストロークを確保することができる、という優れた効果が得られる。
請求項4に記載のステアリングコラムカバー構造によれば、ロック装置を覆う固定側の第1カバー体に対して、可動側の第2カバー体がステアリングコラムの軸線方向前方へ相対移動することで、ステアリングコラムの衝撃吸収ストロークを確保することができる、という優れた効果が得られる。
請求項5に記載のステアリングコラムカバー構造によれば、ロック装置を覆う固定側の第1カバー体に対して、可動側の第2カバー体がステアリングコラムの軸線方向前方へ相対移動することで、ステアリングコラムの衝撃吸収ストロークを確保することができる、という優れた効果が得られる。
[第1実施形態]
図1において、本実施の形態に係るステアリングコラムカバー構造10は、第1カバー体11と第2カバー体12との分割構造とされた、例えば合成樹脂製のコラムカバー14を有している。このコラムカバー14は、所定値以上の荷重入力により収縮可能に構成されたステアリングコラム16の後端側を覆うように配設されている。
まず、ステアリングコラム16の構成例について簡単に説明する。ステアリングコラム16は、例えば小型車用の操舵機構の一部であり、軸芯部に配置されたステアリングメインシャフト18と、該ステアリングメインシャフト18を覆うと共に車体に支持されるコラムチューブ22と、テレスコピック機構(図示せず)とを含んで構成されている。ステアリングメインシャフト18の後端部には、ステアリングホイール(図示せず)が、ロックナット(図示せず)を用いて固定されている。
コラムチューブ22は、所定値以上の荷重入力によりステアリングコラム16が収縮する際の固定側部位であるアウタチューブ24と、可動側部位であるインナチューブ26とを有している。ステアリングメインシャフト18及びコラムチューブ22は、テレスコピック機構による調整、及び所定値以上の荷重がステアリングホイール側からステアリングメインシャフト18に対して、軸線CL方向の前方に作用した際に、所定ストロークの範囲内で軸線方向に収縮可能とされている。具体的には、可動側部位であるステアリングメインシャフト18及びインナチューブ26が、固定側部位であるアウタチューブ24に対して、相対的にストローク(軸線方向移動)するように構成されている。
コラムチューブ22の後端部付近、例えばインナチューブ26には、所謂コンビネーションスイッチ28が取り付けられている。このコンビネーションスイッチ28は、インナチューブ26の後端部付近の外周部に配置される環状の本体部34と、該本体部34の例えば両側から突出して第2カバー体12の貫通孔32を貫通した状態で配置される左右一対の操作レバー(図示せず)とを備えている。なおステアリングコラム16やコンビネーションスイッチ28の構成は、上記構成及び図示の例には限られない。
コラムチューブ22のアウタチューブ24には、車幅方向の一側方、例えば車幅方向右側に張り出したロック装置36が設けられている。このロック装置36は、例えばキーシリンダ30やイグニッションスイッチ(図示せず)と組み合わされており、例えば環状の取付け部38を用いてアウタチューブ24に締結固定されている。
またロック装置36におけるキーシリンダ30は、ステアリングコラム16から斜め下方に延びる一般的なキーシリンダ(図示せず)と比較して、ステアリングコラム16の軸線方向と平行に近い角度に配置されている。このため、ロック装置36のキー差込み部42は、略車両後方を向いた状態となっている。このようにしたのは、小型車では、車室内スペースの確保のために、インストルメントパネル(図示せず)からのステアリングコラム16の突出量が限られており、一般的な角度でキーシリンダを配置すると、キー差込み部42を乗員側に露出させ難いからである。なお、このロック装置36は、所定のキー操作を行った際に、ステアリングメインシャフト18にピン等(図示せず)を係合させて該ステアリングメインシャフト18の回動をロックできるようになっている。
次に、コラムカバー14の構成について説明する。図1において、コラムカバー14における第1カバー体11は、ステアリングコラム16の収縮時における固定側部位に固定されたロック装置36を覆うように筒状に構成されている。具体的には、第1カバー体11は、固定側部位であるロック装置36又はコラムチューブ22のアウタチューブ24に固定されると共に、コラムカバー14において車両前方側に配置されている。第1カバー体11の側部には、ロック装置36(図1)を覆うように車幅右側に張り出した張出し部11Aが形成されている。この張出し部11Aの後面11Bには、ロック装置36のキーシリンダ30に対してキー(図示せず)を抜差し可能とするためのキー孔11Cが設けられている。
第1カバー体11の後端縁には、例えば全周に渡って大径部11Dが設けられている。図2(B)に示されるように、この大径部11Dの内側には、第2カバー体12の前端縁12Fが若干量差し込まれて重なっている。即ち第1カバー体11及び第2カバー体12は、ステアリングコラム16の軸線方向に互いにスライド可能に嵌合しており、これにより互いに相対移動可能に構成されている。ステアリングコラム16の軸線方向において、大径部11Dの範囲は、衝撃吸収のためにステアリングコラム16に設定される所定の収縮量を考慮して設定される。
具体的には、図2(B)において、第1カバー体11の大径部11Dと一般部との境界に段差部11Eが形成されており、第2カバー体12は、その前端縁12Fが該段差部11Eに当接するまで、矢印F方向にスライドすることが可能である。従って、通常時における第2カバー体12の前端縁12Fから、段差部11Eまでの距離は、少なくともステアリングコラム16の所定の収縮量以上であることが望ましい。
図1において、第2カバー体12は、ステアリングコラム16の収縮時における可動側部位を覆うように筒状に構成されている。具体的には、第2カバー体12は、可動側部位である例えばコンビネーションスイッチ28に固定されると共に、第1カバー体11の車両後方側に配置されている。図2(A)に示されるように、第2カバー体12の後端には、ステアリングメインシャフト18(図1)を通すための開口部44が設けられている。
図2(B)において、上記したように、第2カバー体12の前端縁12Fは、例えば全周に渡って、第1カバー体11の後端縁に形成された大径部11Dの内側に若干量差し込まれて重なっている。
第1カバー体11及び第2カバー体12は、図3に示されるように、夫々上下に二分割されており、コラムカバー14全体として四分割構造となっている。第1カバー体11におけるキー孔11Cと、第2カバー体12における貫通孔32は、その合せ目46(図2(A))に夫々位置している。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図1において、本実施形態に係るステアリングコラムカバー構造10では、コラムカバー14が車両前方側に配置される第1カバー体11と、車両後方側に配置される第2カバー体12との分割構造とされ、第1カバー体11がステアリングコラム16における固定側部位に固定され、第2カバー体12がステアリングコラム16における可動側部位に固定されているので、例えば車両の前面衝突により所定値以上の荷重がステアリングコラム16に入力され、その衝撃吸収のためステアリングコラム16が収縮する際に、ロック装置36を覆う固定側の第1カバー体11に対して、可動側の第2カバー体12がステアリングコラム16の軸線方向前方へ相対移動する。
具体的には、図2(B)に示されるように、固定側の第1カバー体11と可動側の第2カバー体12とが、ステアリングコラム16の軸線方向に互いにスライド可能に嵌合しているので、該第2カバー体12は、第1カバー体11に対してステアリングコラム16(図1)の軸線方向前方(矢印F方向)へ相対移動することができる。このとき、第2カバー体12は、その前端縁12Fが該段差部11Eに当接するまで、矢印F方向にスライドすることができる。このように第2カバー体12がスライドすることで、コラムカバー14とロック装置36との干渉を抑制することができる。このようにして、本実施形態に係るステアリングコラムカバー構造10では、ステアリングコラム16の衝撃吸収ストロークを確保することができる。
なお、第1カバー体11の大径部11Dと、第2カバー体12の前端縁12Fとの嵌合部分については、第2カバー体12の径方向における隙間をなるべく少なく設定することにより、通常時の見栄えを十分に確保することが可能である。また本実施形態では、第1カバー体11における大径部11Dの内側に、第2カバー体12の前端縁12Fを差し込んで重なる構成としたが、重ね方はこれに限られるものではない。例えば、重ね方が逆になるように、第2カバー体12の前端縁に大径部を設け、該大径部の内側に第1カバー体11の後端縁が差し込まれて重なる構成としてもよい。
(第1実施形態の変形例1)
図4,図5に示される本実施形態の変形例1では、コラムカバー14のうち第2カバー体12のみが上下に二分割されており、コラムカバー14全体として三分割構造となっている。この例では、第1カバー体11が筒状に形成されておらず、上部に切欠き部11Kが設けられて断面略C字形又は断面略U字形に構成されている。この切欠き部11Kを覆うために、第2カバー体12の上側部12Aには延長部12Bが車両前方に延設されている。
(第1実施形態の変形例2)
図6,図7に示される変形例2では、コラムカバー14における第1カバー体11が、固定側部位である例えばロック装置36(図1参照)に固定されると共に、該ロック装置36を覆うようにコラムカバー14の側部に配置されている。また第2カバー体12が、可動側部位である例えばコンビネーションスイッチ28(図1参照)に固定されると共に、第1カバー体11が対応しない部位を覆うように配置されている。
具体的には、第1カバー体11は、ロック装置36及びその周辺部位のみを覆うように、車両側面視で例えば略四角形に形成されている。第1カバー体11において、後面11Bのステアリングコラム16(図1参照)の中心側の端縁には、車両構成に伸びるフランジ部11Fが設けられている。このフランジ部11Fの後端縁の例えば2箇所には、ステアリングコラム16の中心側に伸びる爪部11Lが設けられている。
一方、第2カバー体12は、上下に二分割されており、ステアリングコラム16(図1参照)を覆うように筒状に構成されている。第2カバー体12の車幅方向右側の側部には、第1カバー体11に対応して、例えば略四角形の窓部12Mが設けられている。この窓部12Mの後縁12Eには、貫通孔12Lが2箇所形成されている。図7(A)に示されるように、この貫通孔12Lには、通常時に第1カバー体11の爪部11Lが係合している。
図7(B)に示されるように、この爪部11Lは、衝撃吸収のためステアリングコラム16(図1参照)が収縮し、第2カバー体12が第1カバー体11に対して該ステアリングコラム16の軸線方向前方(矢印F方向)に相対移動しようとした際に、破断するようになっている。この爪部11Lが破断することで、第1カバー体11と第2カバー体12との係合状態が解除されるので、ロック装置36に固定された第1カバー体11に対して、第2カバー体12が矢印F方向に相対移動することができる。これにより、ステアリングコラム16の衝撃吸収ストロークを確保することができる。
なお、爪部11Lについては、第2カバー体12が第1カバー体11に対して相対移動した際に、破断せずに折れ曲がる構成であってもよい。爪部11Lが折れ曲がることによっても、コラムカバー14とロック装置36との干渉を抑制できるからである。
[第2実施形態]
図8において、本実施の形態に係るステアリングコラムカバー構造20は、コラムカバー14における第1カバー体11と第2カバー体12とが、ステアリングコラム16の軸線CLの方向における互いの相対変位を許容する収縮手段50により連結されている。
第1カバー体11は、図1に示される第1実施形態と同様に、ステアリングコラム16の収縮時における固定側部位、例えばロック装置36又はコラムチューブ22のアウタチューブ24に固定されると共に、コラムカバー14において車両前方側に配置されている。一方、第2カバー体12は、ステアリングコラム16の収縮時における可動側部位、例えばコンビネーションスイッチ28に固定されると共に、第1カバー体11の車両後方側に配置されている。
図9に示されるように、第1カバー体11と第2カバー体12とは、夫々例えば筒状に構成されており、第1カバー体11の後端縁11Rと第2カバー体12の前端縁12Fとは、ステアリングコラム16の軸線方向に離間して対向している。図8に示されるように、第2カバー体12の前端縁12Fと、第1カバー体11の後端縁11Rとが、例えば全周にわたって収縮手段50により連結されている。
収縮手段50としては、例えば図10に示される各種の構造を用いることができる。図10(A)に示される例では、収縮手段50は、例えばコラムカバー14の内側に設けられ、該コラムカバー14の内側に凸となる断面略円弧状のゴム膜又は布膜として構成されている。図10(B)に示されるように、この収縮手段50は、第2カバー体12が第1カバー体11に対してステアリングコラム16(図8)の軸線方向前方(矢印F方向)に相対移動する際に、たわみ変形することで、該軸線方向に収縮するようになっている。
図10(C)に示される例では、収縮手段50は、第1カバー体11の後端縁11Rと第2カバー体12の前端縁12Fとに一体成形された薄肉部として構成されている。図10(D)に示されるように、この収縮手段50は、第2カバー体12が第1カバー体11に対してステアリングコラム16(図8)の軸線方向前方(矢印F方向)に相対移動する際に、例えばコラムカバー14の内側へ凸となるように座屈変形することで、該軸線方向に収縮するようになっている。なお、この収縮手段50を、コラムカバー14と同一材料で一体成形することで、異なる材料を組み合わせる場合に用いられる2色成形を不要とすることができる。
図10(E)に示される例では、収縮手段50は、例えばコラムカバー14の内側に設けられた蛇腹部材として構成されている。この蛇腹部材には、例えばゴムや布が用いられる。図10(F)に示されるように、この収縮手段50は、第2カバー体12が第1カバー体11に対してステアリングコラム16(図8)の軸線方向前方(矢印F方向)に相対移動する際に、該軸線方向に円滑に収縮するようになっている。この収縮手段50では、収縮時におけるはみ出し量が比較的少ない。
そして図10(G)に示される例では、収縮手段50は、第1カバー体11の後端縁11Rと第2カバー体12の前端縁12Fとに一体成形され、例えばコラムカバー14の内側に凸となる断面山形の薄肉部として構成されている。図10(H)に示されるように、この収縮手段50は、第2カバー体12が第1カバー体11に対してステアリングコラム16(図8)の軸線方向前方(矢印F方向)に相対移動する際に、頂部52を中心として折れ曲がるように変形することで、該軸線方向に収縮するようになっている。なお、この収縮手段50を、コラムカバー14と同一材料で一体成形することで、異なる材料を組み合わせる場合に用いられる2色成形を不要とすることができる。
なお、上記の収縮手段50は、ステアリングコラム16の軸線方向に縮むだけでなく、伸びる方向にも変形することが可能である。他の部分については、第1実施形態と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図8において、本実施形態に係るステアリングコラムカバー構造20では、第1実施形態と同様に、例えば車両の前面衝突により所定値以上の荷重がステアリングコラム16に入力され、その衝撃吸収のためステアリングコラム16が収縮する際に、ロック装置36を覆う固定側の第1カバー体11に対して、可動側の第2カバー体12がステアリングコラム16の軸線方向前方へ相対移動する。
このとき、コラムカバー14における第1カバー体11と第2カバー体12とを連結している収縮手段50が縮むことでその相対変位が許容されるので、コラムカバー14とロック装置36との干渉が抑制される。このようにして、本実施形態に係るステアリングコラムカバー構造20では、ステアリングコラム16の衝撃吸収ストロークを確保することができる。
(第2実施形態の変形例)
図11に示される本実施形態の変形例では、第1実施形態における変形例2(図6)と同様に、コラムカバー14における第1カバー体11が、固定側部位である例えばロック装置36(図8参照)に固定されると共に、該ロック装置36を覆うようにコラムカバー14の側部に配置されている。この第1カバー体11は、ロック装置36及びその周辺部位のみを覆うように、車両側面視で例えば略四角形に形成されている。
一方、第2カバー体12は、可動側部位である例えばコンビネーションスイッチ28(図8参照)に固定されると共に、第1カバー体11が対応しない部位を覆うように配置されている。具体的には、第2カバー体12は、上下に二分割されており、ステアリングコラム16(図8参照)を覆うように筒状に構成されている。第2カバー体12の車幅方向右側の側部には、第1カバー体11に対応して、例えば略四角形の窓部(図示せず)が設けられている。
収縮手段50は、第1カバー体11の外縁と、第2カバー体12における窓部の縁部との間に配設されている。衝撃吸収のためステアリングコラム16(図8参照)が収縮し、第2カバー体12が第1カバー体11に対して該ステアリングコラム16の軸線方向前方(矢印F方向)に相対移動しようとした際には、この収縮手段50が該軸線方向に縮むことで、該相対移動が許容される。これにより、ステアリングコラム16の衝撃吸収ストロークを確保することができる。
なおこの変形例においては、収縮手段50が、第1カバー体11の外縁と、第2カバー体12における窓部の縁部との間に配設されているものとしたが、収縮手段50の配置はこれに限られず、第1カバー体11と第2カバー体12とは、ステアリングコラム16の収縮時に、その軸線方向に円滑に相対移動できればよい。従って、収縮手段50を、例えばステアリングコラム16の軸線方向において第1カバー体11と第2カバー体12とが対向する部位に設け、第1カバー体11と第2カバー体12とが車両上下方向に対向する部位に設けない構成としてもよい。
なお、各実施形態において、車両の前面衝突時に運転席乗員の膝部を拘束するために、コラムカバー14内にニーエアバッグ装置を設けることも可能である。
図1から図7は、第1実施形態に係り、図1は、ステアリングコラムカバー構造において、ステアリングコラムの収縮時に、コラムカバーにおける第2カバー体が、第1カバー体に対してスライドして、ステアリングコラムの軸線方向前方へ相対移動している状態を示す断面図である。 (A)コラムカバーを示す斜視図である。(B)第1カバー体の大径部及び第2カバー体の前端縁を示す、図2(A)における2B−2B矢視拡大断面図である。 コラムカバーの分解斜視図である。 図4及び図5は、第1実施形態の変形例1に係り、図4は、ステアリングコラムカバー構造におけるコラムカバーを示す斜視図である。 コラムカバーの分解斜視図である。 図6及び図7は、第1実施形態の変形例2に係り、図6は、ステアリングコラムカバー構造におけるコラムカバーの分解斜視図である。 (A)通常時において、第1カバー体の爪部が、第2カバー体の貫通孔に係合している状態を示す拡大断面図である。(B)第2カバー体が第1カバー体に対してステアリングコラムの軸線方向前方へ相対移動する際に、爪部が破断することで第1カバー体と第2カバー体との係合状態が解除された状態を示す拡大断面図である。 図8から図11は、第2実施形態に係り、図8は、ステアリングコラムカバー構造において、ステアリングコラムの収縮時に、収縮手段が縮むことで、コラムカバーにおける第2カバー体が、第1カバー体に対して、ステアリングコラムの軸線方向前方へ相対移動している状態を示す断面図である。 コラムカバーの斜視図である。 各種の収縮手段及びその作用を示す拡大断面図である。 第2実施形態の変形例に係るステアリングコラムカバー構造において、コラムカバーを示す斜視図である。
符号の説明
10 ステアリングコラムカバー構造
11 第1カバー体
12 第2カバー体
14 コラムカバー
16 ステアリングコラム
20 ステアリングコラムカバー構造
24 アウタチューブ(固定側部位)
26 インナチューブ(可動側部位)
36 ロック装置
50 収縮手段
CL 軸線

Claims (5)

  1. 所定値以上の荷重入力により収縮可能に構成されたステアリングコラムの後端側を覆うように配設され、該ステアリングコラムの収縮時における固定側部位に固定されたロック装置を覆う第1カバー体と、前記ステアリングコラムの収縮時における可動側部位を覆う第2カバー体との分割構造とされたコラムカバーを有し、
    前記第1カバー体及び前記第2カバー体は、前記ステアリングコラムの軸線方向に互いに相対移動可能に構成されていることを特徴とするステアリングコラムカバー構造。
  2. 前記第1カバー体と前記第2カバー体とは、前記ステアリングコラムの軸線方向に互いにスライド可能に嵌合していることを特徴とする請求項1に記載のステアリングコラムカバー構造。
  3. 前記第1カバー体と前記第2カバー体とは、前記ステアリングコラムの軸線方向における互いの相対移動を許容する収縮手段により連結されていることを特徴とする請求項1に記載のステアリングコラムカバー構造。
  4. 前記第1カバー体は、前記固定側部位に固定されると共に、前記コラムカバーにおいて車両前方側に配置され、
    前記第2カバー体は、前記可動側部位に固定されると共に、前記第1コラムカバーの車両後方側に配置されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のステアリングコラムカバー構造。
  5. 前記第1カバー体は、前記固定側部位に固定されると共に、前記ロック装置を覆うように前記コラムカバーの側部に配置され、
    前記第2カバー体は、前記可動側部位に固定されると共に、前記第1カバー体が対応しない部位を覆うように配置されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のステアリングコラムカバー構造。
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