JP2945737B2 - 自動車のステアリング支持構造 - Google Patents

自動車のステアリング支持構造

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車のステアリング軸機構の支持機構に
関する。
(従来技術) 衝突時に、ステアリング軸機構の先端部に設けられた
エアバッグが膨張し乗員の胸部に当たって緩衝作用を行
うことによって乗員を保護する機構は公知である。この
他に、ステアリング軸機構に設けられる衝突時の安全機
構として、ステアリング軸を退却自在に構成するいわゆ
るコラプス機構が知られている。
この機構では、衝突時などにステアリングホイールを
介してステアリング軸に所定以上の力が加わると、ステ
アリング軸が軸方向に退却するようになっている。これ
によって、ステアリング軸機構を介して乗員に作用する
衝撃力を緩和するようにしたものである。実開平1−17
5965号公報には、このようなコラプス機構を備えたステ
アリング軸機構が開示されている。
(解決しようとする問題点) このコラプス機構の動作では、上記のようにステアリ
ング軸機構は、通常入れ子式の構造になっているので、
それが退却する場合には、その軸方向に沿って移動す
る。この場合ステアリング軸機構を支持する車体側部材
は、退却移動する部分を支持する位置に設けられる。従
来の構造では、この車体側部材は、ステアリング軸機構
の軸方向に沿った移動を許容するように設けられる。ま
た、ステアリング軸機構の先端部には、キーシリンダ等
の装置が装着され、これらの装置を覆うコラムカバーな
どが設けられるために周囲への張り出しが大きくなる。
このように基部に比べて大きくなった先端部をインスト
ルメントパネルなどの周囲の部材との干渉をさけて、支
障なく退却させるには、周囲の部材との間隔を大きくと
るか、ステアリング軸機構の先端部と干渉した場合、ス
テアリング軸機構の損傷が生じない程度に周囲の部材の
剛性を落として構成する必要がある。しかし周囲の部材
とステアリング軸機構との間隔を大きくとると車体構造
の内部が見えるので外観上好ましくない。また、周囲の
部材の剛性を調整する方法では、工程が複雑になるとい
う問題がある。
本発明は上記事情に鑑みて構成されたもので、インス
トルメントパネルなどの周囲の部材との干渉をさけるこ
とができ、しかもコラプス機構を設けることによる周囲
の部材の製作上の制約を極力少なくすることができる自
動車のステアリング支持構造を提供することを目的とす
る。
(問題点を解決するための手段) 本発明の装置は、上記目的を達成するため、以下の構
成を備える。すなわち、本発明にかかる自動車のステア
リング支持構造は、少なくとも先端部が軸方向に退却可
能なステアリング軸機構と、前記先端部に設けられたス
テアリング軸機構側部材と、該ステアリング軸機構側部
材に対向して車体側に設けられた車体側部材と、該車体
側部材と前記ステアリング軸機構側部材との間隙に軸方
向よりも前方下方に傾斜して介設された変形可能な部材
とを備え、前記ステアリング軸機構の先端部が退却する
ときの移動方向がその軸方向よりも下方に向くように構
成されたことを特徴とする。
好ましい態様では、上記の先端部の移動方向はステア
リング軸機構の軸方向から下方に20度程度傾斜してい
る。
(作 用) 本発明によれば、ステアリング軸機構に所定以上の力
が加わった場合には、その先端部が軸方向に退却する。
すなわち、軸方向に収縮するような方法で退却する。こ
の場合、車体側部材は、この先端部の退却を許容するよ
うに相対移動可能に支持するが先端部の車体側部材に対
しての相対移動方向は、ステアリング軸機構の軸方向と
は異なっており、該軸方向よりも下方に向いている。し
たがって、ステアリング軸機構の先端部は退却するにつ
れてインストルメントパネルなどの周囲の部材から下方
に離れる。
この結果、コラプス機構の動作にともなって生じるス
テアリング軸機構と周囲部材との干渉の問題を解消する
ことができる。
(実施例の説明) 以下、本発明の実施例につき、図面を参照しつつ説明
する。
第1図には、ステアリング軸機構Sのまわりの車室側
の構造が示されている。
第1図において、ステアリング軸機構Sは車室前端部
から後方かつ上方に延びる。ステアリング軸機構Sは、
中心部を延びるステアリングシャフト1と該ステアリン
グシャフト1を回転自在に支持する中空のステアリング
コラム2と、ステアリングシャフト1の先端部に取りつ
けられるステアリングホイール3とを備えている。
さらにステアリング軸機構Sのステアリングコラム2
の先端部には、コラムカバー4が設けられこれによっ
て、同様に先端部に取りつけられるチェンジレバー5、
ウインカーレバー6およびブラケット7を介して取りつ
けられ、イグニッションキーによる操作がなされるキー
シリンダ8などを覆うようになっている。
ステアリング軸機構Sの周辺には、メータセット9を
取りつけたインストルメントパネル10が位置する。
ステアリング軸機構Sの先端部は、ステアリングコラ
ム2を摺動自在に支持する支持機構11を介して車体横方
向に延び両端で車体の側部材に固定されたステアリング
支持メンバ12によって支持されている。
本例のステアリングシャフト1およびステアリングコ
ラム2は、車両の衝突時などにおいて、ステアリングシ
ャフト1に所定以上の軸方向の衝撃荷重が作用すると、
軸方向に収縮可能になっており、すなわちコラプス可能
に構成されている。
第2図に示すように、ステアリングシャフト1は基端
シャフト部1aと先端シャフト部1bとの2分割構造で構成
されており、基端シャフト部1aは中実、先端シャフト部
1bは少なくとも基端シャフト部1a側において中空になっ
ている。
基端シャフト部1aの後端部は、先端シャフト部1bの前
端部に嵌合することによって結合される。
本例の構造では、先端シャフト部1bの前部にはスリー
ブ13が結合され、このスリーブ13の前端部に基端シャフ
ト部1aの後端部が嵌合する構造になっている。
基端シャフト部1aのスリーブ13との嵌合部には、外周
に好ましくは円弧上の断面形状を有する凹部すなわち溝
14、15が設けられる。スリーブ13の溝14および15に対応
する位置には複数の開口13aが設けられる。そして、基
端シャフト部1aと先端シャフト部1bが取りつけ状態で位
置決めされた後、スリーブ13の開口13aの外部から樹脂1
6が上記基端シャフト部1aの溝14、15に向けて注入され
る。
樹脂16が硬化すると、この樹脂16は、先端シャフト部
1bと基端シャフト部1aの相対移動を阻止するように機能
し、一体物としてのステアリングシャフト1を形成させ
る。
また、ステアリングコラム2は、軸受17を介してステ
アリングシャフト1の基端シャフト部1aを回転自在に支
持する基端コラム部2aと、軸受18を介して先端シャフト
部1bを回転自在に支持する先端コラム部2bの2分割され
た構造になっている。基端コラム部2aの後端部は、先端
コラム部2bの前端部に摺動自在に嵌合しており基端コラ
ム部2aの先端コラム部2bに自由に進入することができる
構造になっている。
上記の支持機構11は、先端コラム部2bを相対移動自由
に支持するようになっている。
第2図および第3図を参照すると、支持機構11は、ス
テアリング支持メンバ12に両端のフランジ部で固定され
る断面コ字状の車体側部材としてのブラケット19と、ス
テアリングコラム2の先端コラム部2bに取りつけられる
ステアリング軸機構S側の部材としての一対の断面L字
状のブラケット20を有する。
ステアリング軸機構側のブラケット20は、先端コラム
部2bの両側部から上方に延びる縦壁部20aと該縦壁部20a
の上端部から互いに反対方向に上記車体側ブラケット19
のウエブ部19aの面にほぼ平行に横方向に延びる横壁部2
0bとを有する。
この車体側ブラケット19とステアリング軸機構側ブラ
ケット20との間隙には、それぞれU字状の断面形状を有
する部材21が介設される。
U字状部材21の一端は、車体側ブラケット19に固定さ
れ、他端はステアリング軸機構側ブラケット20の横壁部
20bに固定されている。
第2図に示すように車体側ブラケット19のウエブ部19
aおよびステアリング軸機構側ブラケット20の横壁部20b
は、ステアリング軸機構の軸方向と一致しておらず、前
方に向かって下方に傾斜している。
車両の衝突時において、所定以上の荷重がステアリン
グシャフト1に作用した場合、ステアリングシャフト1
の先端シャフト部1bの前端部と基端シャフト部1aの嵌合
部にある樹脂16が破断して、基端シャフト部1aが先端シ
ャフト部1bのスリーブ13の中空部に進入して先端シャフ
ト部1bが前方に退却する。すなわち、コラプス機構の動
作によって、ステアリングシャフト1が軸方向に収縮す
る。ステアリングコラム2については上記のステアリン
グシャフト1における樹脂16のような軸方向の相対移動
を阻止する部材がないので、ステアリングシャフト1の
収縮にともなってステアリングコラム2も収縮する。
このとき、先端コラム部2bは、支持機構11を介してス
テアリング支持メンバ12に対して相対移動可能に支持さ
れているので、先端コラム部2bが収縮するとき、ステア
リング軸機構側のブラケット20は、車体側ブラケット19
のウエブ部19aに面に沿った方向にU字状部材21を変形
させつつ、移動する。
上記のように、ステアリングシャフト1およびステア
リングコラム2のコラプス機構の動作による収縮方向
は、ステアリング軸機構Sの軸方向に生じるが、支持機
構11が許容する先端コラム部2bの相対移動方向は、上記
の軸方向よりも下方に向いているので、第1図の想像線
で示すようにステアリング軸機構Sは退却するのに応じ
て下方に変位する。
したがって、ステアリング軸機構Sが乗員への緩衝機
能を発揮しつつ退却する場合において、インストルメン
トパネル10などの周辺の部材との干渉をさけることがで
きる。
なお、支持機構11において先端コラム部2bが相対移動
する際のU字状部材21の変形によって衝撃エネルギーを
吸収することができるので、上記のように構成すること
により、緩衝効果さらに高めることができる。
(発明の効果) 本発明によれば、ステアリング軸機構の移動部分の支
持機構を、上記のように独特の構成にすることによっ
て、ステアリング軸機構のコラプス機能による軸方向へ
の退却動作を利用して、ステアリング軸機構の先端部が
軸方向よりも下方に変位させるようにしたので、ステア
リング軸機構のコラプス機能を発揮させるに際しての従
来からの問題を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の適用することができるステアリング軸
機構を備えた自動車の前部車体構造の一部を示す断面
図、第2図は、ステアリング軸機構の部分断面図、第3
図は、第1図のA−A矢視図である。 S……ステアリング軸機構、 1……ステアリングシャフト、 2……ステアリングコラム、 3……ステアリングホイール、 4……コラムカバー、 10……インストルメントパネル、 11……支持機構、 12……ステアリング支持メンバ、 13……スリーブ、 19……車体側ブラケット、 20……ステアリング軸機構側ブラケット、 21……U字状部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭57−116570(JP,U) 実開 昭60−84363(JP,U) 実開 昭60−130174(JP,U) 実開 昭62−40075(JP,U) 実開 昭63−70473(JP,U) 実開 昭63−70474(JP,U) 実開 昭63−176766(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 1/00 - 1/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも先端部が軸方向に退却可能なス
    テアリング軸機構と、前記先端部に設けられたステアリ
    ング軸機構側部材と、該ステアリング軸機構側部材に対
    向して車体側に設けられた車体側部材と、該車体側部材
    と前記ステアリング軸機構側部材との間隙に軸方向より
    も前方下方に傾斜して介設された変形可能な部材とを備
    え、前記ステアリング軸機構の先端部が退却するときの
    移動方向がその軸方向よりも下方に向くように構成され
    たことを特徴とする自動車のステアリング支持構造。
  2. 【請求項2】前記変形可能な部材が、U字状部材であ
    り、該U字状部材の開放部分が前方下方を向くように設
    けられた請求項1に記載された自動車のステアリング構
    造。
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